• 検索結果がありません。

道東地方の小学校における毎月の測定による発育の基礎的研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "道東地方の小学校における毎月の測定による発育の基礎的研究"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 道東地方の小学校における毎月の測定による発育の基礎的研究. Author(s). 岡安, 多香子; 山田, 玲子; 西川, 武志; 荒島, 真一郎. Citation. へき地教育研究, 61: 75-79. Issue Date. 2006-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1184. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 道東地方の小学校における毎月の. 測定による発育の基礎的研究. 道東地方の小学校における毎月の 発育の基礎的研究 岡. 安. 多香子. 山. 田. 玲. 子. 西. 川. 武. 測定による. 志. 荒. 島. 真一郎. (北海道教育大学札幌校). .は じ め に. .対 象 者. 発育の評価は集団の年齢毎の平均値を求め,個人が母. 対象は道東地方に住む, 人(男子. 人,女子. 年. 年生まれの小学. 人)で,. 年間以上の毎月. 集団の中でどの位置にいるかで判断されてきた。私達は. 生. 発育の個性差を踏まえて,児童・生徒の個々の身長・体. の身長・体重の測定値が揃っている児童である(表. 重を縦断的に解析してきた )。頻回の測定からその個人. 対象の測定終了時の体格は各学年とも文部科学省発行の. の現在の発育レベルを縦断的に評価し,従来の年一回の. 学校保健統計調査報告書. 測定では見逃される季節変動等を,毎月測定値の北大大. 。しかし,測定終了時の肥満度分布(表 内にあった(表 ). 年間以上にわたる成長のパラメーターの季節変動. の全国平均の. )に示すように,肥満群の割合は. 型計算機による時系列解析により明らかにできる。本研 究は. ). )。. の範囲. %と全国平均よ. り高い割合であった。. パターンを求め,標準的な児童・生徒と肥満群の児童・ 生徒の発育における季節変動の差を明らかにし,学校保. .方. 健の現場に有用な肥満指導と健康教育の方法を考案する. 時系列解析について. 事を最終目標とする。また小規模校だから出来るきめ細. 身体発育値から季節変動を抽出する際は,発育スパー. かい健康教育の実践に役立つ事が期待できる。今年度は 体格指数として近年注目されている. (. 法. ト・日内変化・測定誤差などの影響を少なくするため. )に関してその季節変動を中心に報告する。. に,移動平均法に基づく時系列解析を用いて,. 年を周. 期とする季節変動成分を求めた。 (. 対象者のデータを. ,. に含まれる時系列解析,センサス局法( 表 ( 小 小 小 小 小 小 計. )(. )(. )(. )(. )(. 年度別対象者数 )(. )(. )(. )(. )(. )(. ) 計. ).

(3) 岡安多香子・山田. 表 身長(. ). 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 体重(. ). 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 小 学. 年. 武志・荒島真一郎. 測定終年度 月時の身体的特徴(平均. ). 男. 子. 全国平均. 女. 子. 全国平均. 男. 子. 全国平均. 女. 子. 全国平均. 男. 子. 全国平均. 女. 子. 全国平均. 表. 測定終了時の肥満度分布. %以上. 肥 満 度 肥 満 群. 玲子・西川. %. %. %. 計. 小学男子 小学女子 計( % ). (. (. %. 肥 満 度 非肥満群. %). %). (. %. %). (. %. %). (. %. %) 計. 小学男子 小学女子 計( % ). (. %). (. %). (. )で処理した )。センサス局法では原時系列は循 環傾向成分(トレンド成分) ( )・季節変動成分(. %). (. 不規則成分( )の つの成分からなっているが,ここ. )は原時系列を移動平均によっ. て平滑化した成分であり,季節変動成分( )は. %). )の求め方と肥満群の抽. ). 体重(. 肥満度を村田光範. ). 身長 ( )の式よ. 才まで計算した。. り,個人別・月別に. なお,トレンド成分(. (. 対象者の健康診断時の身長,体重値をもとに, (. 原時系列. %). 出方法. )・. ではそれらの積を仮定する乗法モデルを用いた。. (. ). の性別年齢別身長別標準体重の. 比. 算出方法により新しい係数(平成 年版)で総合計算ソ. (原時系列とトレンド成分の隔たり)の中で 年間の周. フトに組み込み計算した。その結果から,最終測定時肥. 期を持つ成分で,. 比の月別移動平均によって求めら. 満度 %以上の肥満群と. れる。不規則成分(. )は. 較した。. 比の中で季節変動成分以. %未満の非肥満群に分けて比. 外のすべての変動が含まれる。 季節変動成分. (%)は,傾向成分を. とした比率. で表現される。季節変動は分散分析により %未満水準 (. 検定は. のスタンダードバージョンを使い,. 一元配置の分散分析と多重比較, 独立サンプルの 検定,. で有意性を検討した。 (%). 検定について. ). 二元配置の分散分析と多重比較,同等性の検定を行い, (. または. ). 有意差は. 以下を有意とした。.

(4) 道東地方の小学校における毎月の. .結. 測定による発育の基礎的研究. 図. 果. 有意性について 時系列解析による 人(. ものは,. たが,身長の. の季節変動で有意差があった. %)で,体重の %・肥満度の. %より少なかっ %より多かった。. の季節変動月平均について の季節変動成分を月毎. 有意性のある人に関して. に平均すると,男女全体では最高月が 月( 最低月が 月(. )。男子では最高月は. くなるパターンを示した(図 月(. %),最低月は. 月は 月(. %) ,. %)であり,春に高く,秋・冬に低 月(. %) ,最低月は. %),女子では最高 月(. %)であった。. これを同時に解析した体重・肥満度・身長の男女全体パ ターンと比較すると,前 者は. 月に高値,. 月に低値. と似たパターンであったが,身長は夏・冬. となり. に高値,春に低値となり,他. 項目とは異なるパターン. を示した。 次に,肥満群と非肥満群に分けて. の季節変動パター. ンを比較した。女子では両群とも最高月が 月で,最低 月が 月で一致した。一方男子では最高月と最低月は一 致したが, 群は. 月に非肥満群が. %と下がるときに肥満. %と有意に高いのが特徴的であった(図 図. ) 。 項目別季節変動パターン. 群別. 季節変動.

(5) 岡安多香子・山田. 玲子・西川. 月増加量. 長期休みあけの 年間の測定値を必要とするため,学. 時系列解析には. の毎月の増加. 校現場で手軽に応用できるように, 量を肥満群と非肥満群で比較した(図 高月は 最低月は. 武志・荒島真一郎. ,非肥満群. 月(肥満群. ,非肥満群 月と. ), ). 月に肥満群. が非肥満群より有意に大きい季節変動増加を示したのが ) 。. 特徴的であった( 図. 群別. 月に肥満群に有意に大. 季節変動増加が見られ,休み中の健康管理が. 肥満の予防に重要である事が示唆された。. )。両群とも最. 月で(肥満群. であった。長期休みあけの. きい. 月と. .お わ り に 道東地方の小学生. 人(男子. 人,女子. 人)の. 年以上にわたる毎月の肥満度を時系列解析して,次のよ うな結果が得られた。. 月増加量. .. の季節変動が有意だった児童の割合は. 札幌市の小学生( .. %で,. %)よりも高い値であった。. の季節変動は春に高く,冬に低くなる季節変. 動をとり,これまで報告されている他地域とは異なっ たパターンを示した。これは体重が特異なパターンを とったのにある程度関連性があると考えられた。 .夏休みや冬休みの後に肥満群の. .考. 加量が非肥満群より有意に増加していた事より,長期. 察. 休みの不規則な生活等が肥満化に悪影響を与える事が. 有意者数について 道東地方の小学生の. 推察された。 季節変動は. %に有意差が. みられた。札幌の小学生を対象とした研究 中 人(. 季節変動月増. ). では. 人. %)に有意差がみられ,道東より低い値で. あった。一方札幌の中学生では. 人中 人(. %)に. 有意差がみられ道東より高い値であった。. 今回の小学生. 人の児童の. を初めとする測定項. 目の変化を個別に時系列解析した結果は,肥満の早期発 見法や発育の基礎的なデータとしても大変意義深いと考 えられる。現場の養護教諭の協力の元に,その結果を児 童・生徒とその親および教師にフィードバックし,児. 地域の特異性について. 童・生徒を健やかに育てる教育と発育の基本的相互関係. の季節変動の平均を地域比較すると,道東地方 は最高月は. 月・最低月は. 月であったが,札幌の小学. 生は最高月が 月・最低月が男子. 月,女子. 月で. を深めて,無理のない肥満対策とに役立てたい。今後も 研究を継続し,例数や測定項目を増やしたり,具体的な 健康教育の施策も検討する考えである。. あった。春・冬に高く,夏・秋に低くなるパターンを示 したが。道南でも夏に低く, 冬から春にかけて高いパター ンであった。札幌の小学生は春・夏に低く冬に高いパ. .参 考 文 献. ターンを呈した )。道東の春に増加・冬に減少するパ. )岡安多香子,綾博子,小原真由美,岡部明子,荒島. ターンと札幌の冬に増加・春に減少するパターンに地域. 真一郎 児童・生徒の肥満に関する縦断的解析,学校. 特異性がみられた。. 保健研究,. ,. )文部省学校保健統計調査報告書,大蔵省印刷局,平 肥満群と非肥満群の比較. 成 年度. の季節変動を群別に比較すると,月平均の最高 月は肥満群・非肥満群とも. 月であり,最低月も両群と. 平成. 年度,文部科学省,学校保健統計調. 査報告書,財務省印刷局,平成 ). (日本語). 年版. 年度. 平成. 年度. プロシジャー. も 月であった。体重の季節変動に関しては,肥満群の み夏休み中に季節変動が増加するという傾向があり,こ れは長崎. ). ・東京. ). の報告と一致していた。. の季. )村田光範. ポケット・コンピューターによる肥満度. の計算について,小児科診療,. ,. 節変動成分の月平均パターンに関してはこの傾向は見ら. )貝塚優子・大和田ゆかり・西川武志・荒島真一郎・. れなかった。しかし,毎月の増加量を群別に比較すると,. 岡安多香子. 札幌市小学生の身体組成・身長・体格指.

(6) 道東地方の小学校における毎月の. 数 の 季 節 変 動 パターン研究,学校保健研究 , , )小林正子,竹本秦一郎,田原靖昭,田川宣昌,東郷 正美. 小学生の肥満は夏休みに始まる,民族衛生, ,. )荒居和子,小林正子,田中茂穂,東郷正美. 小学生. における体重の季節変動と肥満度との関係, 民族衛生, ,. .謝. 辞. 本研究の測定に際しては該当小学校の養護教諭の先生 を初め生徒・教官・保護者の方に,また測定値の入力・ 解析に際しては白戸聡子さんを初め研究室の学生さん に,多大な協力を得ました。この場をお借りして感謝し ます。. 測定による発育の基礎的研究.

(7)

参照

関連したドキュメント

 角間キャンパス南地区に建 設が進められていた自然科学 系図書館と南福利施設が2月 いっぱいで完成し,4月(一

この数字は 2021 年末と比較すると約 40%の減少となっています。しかしひと月当たりの攻撃 件数を見てみると、 2022 年 1 月は 149 件であったのが 2022 年 3

編﹁新しき命﹂の最後の一節である︒この作品は弥生子が次男︵茂吉

環境基準値を超過した測定局の状況をみると、区部南西部に位置する東糀谷局では一般局では最も早く 12 時から二酸化窒素が上昇し始め 24 時まで 0.06ppm

一方、4 月 27 日に判明した女性職員の線量限度超え、4 月 30 日に公表した APD による 100mSv 超えに対応した線量評価については

最初の 2/2.5G ネットワークサービス停止は 2010 年 3 月で、次は 2012 年 3 月であり、3 番 目は 2012 年 7 月です。. 3G ネットワークは 2001 年と

モノーは一八六七年一 0 月から翌年の六月までの二学期を︑ ドイツで過ごした︒ ドイツに留学することは︑

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月.  過去の災害をもとにした福 島第一の作業安全に関する