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IRUCAA@TDC : Promoting effect of 1,25(OH)2 vitamin D3 in osteogenic differentiation from induced pluripotent stem cells to osteocyte-like cells

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Promoting effect of 1,25(OH)2 vitamin D3 in

osteogenic differentiation from induced pluripotent

stem cells to osteocyte-like cells

Author(s)

加藤, 宏

Journal

歯科学報, 116(5): 414-415

URL

http://hdl.handle.net/10130/4152

Right

Description

博士(歯学)・第2088 号(甲第1301号)・平成

27年3月31日

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414 歯科学報 Vol.116,No.5(2016) か とう ひろし 氏 名(本 籍)

(静岡県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 2088 号(甲第1301号) 学 位 授 与 の 日 付 平成27年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Promoting effect of 1,25(OH)2 vitamin D3 in osteogenic

differentiation from induced pluripotent stem cells to osteocyte-like cells

掲 載 雑 誌 名 OpenBiology doi:10.1098/rsob.140201

論 文 審 査 委 員 (主査) 齋藤 淳教授 (副査) 柴原 孝彦教授 片倉 朗教授 東 俊文教授 山本 仁教授 論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 iPS 細胞は無限増殖能および多能性を有することから再生医療における材料としての利用だけでなく,創薬 への応用が期待されている。現在では iPS 細胞から様々な細胞が誘導され,薬剤の評価系に応用されている。 われわれは,ヒト iPS 細胞から均一な骨芽細胞を分化誘導・分離する効率的な方法を開発し,報告を行ってき た。ビタミンDは古くから骨粗鬆症の治療薬として用いられてきたが,細胞への直接的な作用については未解 明な点が多く残っている。本研究ではヒト iPS 細胞から分化段階が異なる骨芽細胞を得られることを示し,そ れらに対し骨粗鬆治療薬である活性型ビタミンD3を作用させ,その薬効を評価した。 2.研 究 方 法 iPS 細胞は理研の201B7細胞株を使用し,培地は骨分化誘導培地(OBM)を用いた。試薬には活性型ビタミ ンD3製剤を用いた。iPS 細胞より胚様体(EB)を形成した後,酵素処理にてシングルセル化した。その後 OBM

にて培養を開始し,フローサイトメトリーにより組織非特異的アルカリホスファターゼ(TNAP)陽性細胞を選 択的に回収し,骨芽細胞マーカーの発現を評価した。TNAP 陽性細胞は osteolineage な細胞であり,我々は iPS osteoprogenitor(iPSop)細胞と定義している。回収した iPSop 細胞には活性型ビタミンD3製剤を作用さ

せ,骨芽細胞・骨細胞分化マーカーの評価を行った。また,比較対象として骨髄間葉系幹細胞(MSC)におい ても,同方法を用い,評価を行った。

3.研究成績および結論

TNAP は通常の iPS 細胞・EB で高発現しているが,EB を酵素処理により単離,接着培養すると発現の低 下を認めた。その後単離・接着させた細胞を OBM で培養を開始すると TNAP の発現が徐々に増加し,14日 間の培養にて約80%もの iPSop 細胞が得られることがわかった。iPSop 細胞の OBM 培養期間における骨芽細 胞分化マーカーの発現については,培養14日目にて TNAP の有意な発現上昇を認めた。RUNX2の発現は10 日目に発現のピークを認め,Osterix に関しては,培養14日目に発現の上昇を認めた。これらにより,OBM による誘導にて,iPSop 細胞が経時的に骨芽細胞分化誘導されていることが示唆された。分化段階が異なる状 態での活性型ビタミンD3への反応性の検討では,OBM 培養を14日行った iPSop 細胞では,活性型ビタミン

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415 歯科学報 Vol.116,No.5(2016) D3投与によりタイプⅠコラーゲン,Osteocalcin(OCN)の発現上昇を認め,TNAP,RUNX2については発現の 低下を認めた。骨芽細胞分化後期マーカーである OCN の著明な発現は,iPSop 細胞が活性型ビタミンD3によ り,速やかに骨芽細胞分化後期へ分化促進されたことが示唆された。MSC と比較すると iPSop では TNAP, RUNX2について発現低下を認めるため,より骨芽細胞分化が早いと考えられた。また,活性型ビタミンD3 による誘導にて iPSop 細胞では骨細胞マーカーである DMP-1,FGF-23,MEPE の発現を認め,石灰化にお いても促進作用が認められることより骨細胞初期への移行も示唆された。 iPSop 細胞は活性型ビタミンD3投与により速やかな骨芽細胞分化後期・骨細胞初期への移行を示した。iPS 細胞は MSC と比較すると活性型ビタミンD3に対する反応性が良好である可能性が示唆された。iPSop 細胞は 骨芽細胞・骨細胞への分化を促進あるいは抑制する薬剤のスクリーニングに用いることができる可能性が示唆 された。 論 文 審 査 の 要 旨 iPS 細胞は再生医療のみならず創薬への応用が期待され,近年その有用性が報告されている。われわれは iPS 細胞から骨芽細胞への分化誘導方法を確立し,本論文はそれらに対し骨代謝疾患治療薬である活性型ビタ ミンD3製剤を作用させ,細胞への直接的な作用について報告したものである。ビタミンDは未だに骨系統細 胞への直接的な作用については未解明な点が多いが,本研究において細胞に対する直接的なアナボリック作用 が示され,活性型ビタミンD3投与により分化段階としては骨細胞初期までの速やかな移行が示された。 本審査委員会では,⑴骨芽細胞の分化段階表現について,⑵なぜ MSC を比較対象として選択したのか,⑶ 薬剤の作用期間の設定,⑷iPS と MSC での活性型ビタミンD3への反応性の違いはどのようなメカニズムが想 定されるか,について質疑がなされた。

⑴について本論文では骨芽細胞の分化段階として early phase,late phase,さらに分化が進んだ状態として mature という表現を使用している。⑵については骨欠損に対する再生医療においては古くから MSC(骨髄間 葉系幹細胞)が用いられているため,比較対象とした。また,MSC は年齢とともに細胞数,増殖能が低下する ことが知られており,その代替材料として iPS 細胞が着目されている。⑶については過去の文献を参照しつ つ,先行実験において活性型ビタミンD3作用期間を3,6,9,12日と作用させ,反応が著明であった6, 12日の2点を設定した。⑷については iPS 細胞と MSC におけるメチレーション等のエピジェネティクスな変 化の違いに起因することが想定され,今後,ビタミンD受容体の発現の違いやゲノム上のビタミンD応答配列 の変化についても評価を行いたい,との回答を得た。また,英文表記,図表の修正等についての指摘が行われ た。論文内容及びその質疑により概ね妥当な回答が得られたことにより,本研究は今後の歯学の進歩,発展に 寄与するところ大であり,学位授与に値すると判定した。 ― 71 ―

参照

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