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超臨界二酸化炭素用定圧送液システムの試作 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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(1)

超臨界二酸化炭素用定圧送液システムの試作

著者

田畑 功

雑誌名

技術報告集

8 (2002年度)

ページ

87-88

発行年

2003-04

URL

http://hdl.handle.net/10098/7497

(2)

平成 1 4 年度福井大学地域共同研究センター 「共同研究のためのシーズ創出・育成研究」採択テーマ

超臨界二酸化炭素用定圧送液システムの試作

第 2 技術室化学計測技術班田畑 功 ユム盆童超臨界二酸化炭素 (SCC02) は、疎水性物質の溶解能力や高い物質輸送能力、並びに無毒である ことを利用して、カフェインやホップなどの抽出溶媒として既に商業ベースで利用されている。一方、 ポリマーなと、の材料へ機能j性物質を注入する際の溶媒としても利用可能であり、例えば、超臨界染色で は、廃液が出ず染色時間及び工程数を大幅に短くできるという利点も見出されている。また、ポリマー の成型加工用溶媒として利用することで、新規材料の開発も可能であり、例えば、 SCC02 のポリマー内 収着による膨潤・可塑化と減圧によるガス化膨張を利用した発泡加工にも利用されている。更に、圧力 による溶解能力の差異を利用することでポリマ一分画や物質分離なども可能である。 このように、 SCC02 には環境に優しい側面と従来の有機溶媒には持ち得ない特異な性質を持つため、 ポリマー加工を行う企業や研究者にとって注目すべき媒体である。しかしながら、超臨界実験には適し た高圧機器を使用する必要があるが、実験室 で安価に、かっ手軽に実験するためのハード 的ノウハウについての情報は非常に少ない。 本研究では、市販の単機能液体クロマトグラ フイー用ポンプをベースに、液体二酸化炭素 の送液駆動部に圧力制御機能を設け、定圧 SCC02 実験用に改良した結果を報告する。 S...lfN rno>:30A ルチェ素子 発~ ~t司スチロー;レ 2. 定圧送液システムの試作液クロポンプ には、低沸点溶媒用無脈流ポンプ SPUS-24 図 1 ペルチェ素子を用いたポンプヘッド冷却部 (ジーエルサイエンス社)を用いた。液体 C02 はボンベ内で気液平衡状態にあるが、 C02 の臨界温 度が 310 C と低く、一般の利用条件では低密度化し易 いため、ポンプヘッドを冷却して、十分な液密度を 保ちながら送液する必要がある。このため、第一の 改良として、ポンプヘッドの二段ペルチェ素子 (T150・ 85 ・ 127 ・ 80W, STS ネ土)による冷却を 5式み た。図 l にポンプヘッド冷却部の概略を示す。ペル チェ素子に 6V の電圧を印加することで、 lhr 後に ポンプヘッド上部で室温マイナス 150C の冷却を達 成し、 C02 の加圧が可能であることを確認した。 4 行液晶 ラ-_イプ、フ l レ・ー 図 2 圧力制御システムのブロック図

(3)

-87-定圧送液を実現するには、 実験部で圧力が一定に なるよう液クロポンプ駆動モーターを制御する必要 がある。本研究では、 TTL レベルの入出力端子を有 するマイコン (PIC16F877) を中核としたモーター制 御により圧力制御を行った。このシステムでは、圧 力センサー (PLX-50L, SUNX 社)で測定した圧力の 現在値とキ一入力した目標値との比較から PID 制 御出力値を決定し、 D/A 変換器を介してモーターコ ントローラの回転速度電圧を設定することで圧力制 御を行っている。 図 3 に液クロポンプに出入する二酸化炭素の流路 を示す。サイホン式 C02 ボンべから自圧によりポン 結臨界C02実険系,、 液 1本C02 図 3 液クロポンプの送液ライン フ.入口へと導入された COz は、ペルチェ素子で、冷却されたシリンジポシプで目的圧力にまで加圧される。 ポンフ。への逆流はポンプ出入口のチェック弁で防止されるため、圧力制御には別途、降圧機構を設ける 必要がある。そこで、第 2 の改良として、内径 O.lmm、長さ 2.5m の抵抗管によるフィードパック経路 を設けた。試作した C02 定圧送液システムを用いて、超臨界実験装置の昇圧を試みたところ、送液に伴 いポンプヘッドの温度が次第に上昇し、昇圧効率が低下することが分かつた。これは、ベルチェ素子に よる冷却能力が不十分で、ポンプ駆動に伴い室温の C02 が供給されることでポンプヘッドが加温された ためである。この問題を克服するには、1)送液速度を抑える、 2) ベルチェの冷却能力を高める、 3) 供 給する COz を予冷する、などの方策が考えられる。そこで、ポンプ導入ラインの前段で、内径 O.5mm、 全長 1.5m のラインを蛇管にし氷水に通すことで、予冷を行ったところ、ポンプヘッドの温度上昇が抑制 され、昇圧速度が改善された。 3. システムの性能評価 この定圧送液システムを用いて超臨界実験装置へ COz を供給した場合の昇圧 結果を図 4 に示す。下から、目標圧力lOMPa,

15MPa

, 20MPa、実線がフィードパック経路を設 けた場合、破線がフィードパック経路を閉じた場 合の結果である。ボンベ圧から 20MPa まで昇圧 するのに要した時間は約 4 分で、いずれも目的の 一定圧力で制御できている。フィードパック経路 を設けた場合、定常後の圧力変動は:t O.02MPa 以 内であり、きわめて良好な結果となった。一方、 フィードパック経路を閉じると、若干ではあるが 圧力のオーバーシュートが見られ、定常後の圧力 変動は士 O.04MPa であった。反面、定常時のポン プ駆動率はフィードパック経路を閉じた方が低い ため、ポンプヘッドの温度上昇を引き起こしにく いという利点がある。

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20MPa

15MPa

10MPa

図 4 試作送液システムによる昇圧結果

8

4. まとめ 液体 C02 の予冷が必要など課題も残ったが、市販の単機能液クロポンプを利用して、高精 度定圧保持が可能な送液システムを構築できることを確認した。 -88 ー

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