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使用済燃料の長期貯蔵管理技術の開発

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点課題 - リスクの最適マネジメントの確立. 使用済燃料の長期貯蔵管理技術の開発 背景・目的. 原子力発電所から出る使用済燃料は、再処 理するまでの間、安全に中間貯蔵する必要が. 国等で実績があり、経済性の観点で優れたコ ンクリートキャスクの実用化が望まれている。. ある。さらに、貯蔵量の増大や貯蔵期間の長 期化に備えることも重要である。中間貯蔵の 方式として、金属キャスクを使った乾式貯蔵. 本課題では、金属キャスク密封部の経年劣化 に着目した評価手法を開発するとともに、 コンク. は、国内外で数多くの実績があるが、今後、貯 蔵期間中の経年劣化を考慮した貯蔵後輸送 の安全性を明らかにする必要がある。また、米 主な成果. 1. があることを明らかにした (図2)。この結果を 含め当所の成果は、2013年度作成のキャニ スタ構造に関する日本機械学会規格*2 の改 訂案に反映された。今後、民間規格の整備を 通じてコンクリートキャスク貯蔵の実現に寄 与する。. キャニスタ表 面 塩 分 量 遠 隔 計 測 機 器 の 開 発. 貯蔵期間中のキャニスタのSCC発生をモニ タリングするためには、キャニスタ表面の塩分 量検査の実施が有効である。検査手法として、 レーザー誘起ブレイクダウン分光法(LIBS)が 有力であることを確認しているが、キャニスタ とコンクリート容器との狭隘な間隙に機器を. 4. 残留線荷重は、材料のクリープ特性を表すラー ソン・ミラー・パラメータ (LMP) と高い相関が あることを明らかにした(図1)。この結果に基 づく長期密封性能評価手法の開発を通じて金 属キャスクの貯蔵期間の長期化に寄与する。. コンクリートキャスクの 日本機械学会規格改訂案 の 作 成. 使 用 済 燃 料を収 納するキャニスタ一 次 蓋 の初層溶接は、水蒸気環境下で欠陥が生じる 可能性がある。水蒸気環境下での溶接試験を 行った結果、溶接時のバックシールドガスの流 量の安定性や酸素濃度管理(5%以下)が不十 分な場合、初層溶接部に割れが発生する恐れ. 3. 対策技術や溶接検査方法を確立することで、使 用済燃料の安全な中間貯蔵の実施に資する。. 金 属ガスケットの 長 期 密 封 性 能 評 価 手 法 の 開 発. 金属ガスケットの長期密封性能評価に必要 なデータを取得するため、断面径の異なる二 種類の銀被覆のガスケットを用いた応力緩和 試験を実施した[1]。温度一定条件では、試験時 間50,000時間以上経過後の金属ガスケットの. 2. リートキャスクの実用化上の課題であるキャニ スタ*1溶接部の応力腐食割れ (SCC) に関する. 挿入しての遠隔計測が課題となっていた。そ こで狭隘部で上下に移動可能な機器を考案・ 試作し、性能確認試験を行った (図3)。その結 果、 レーザー光を実機で想定される約22m伝 送した場合でも、塩分量を計測できることを 確認した[H13004]。. ヘリウム漏えいを考 慮したキャニスタ内熱流動解析モデ ル の 構築. 貯蔵中のキャニスタの密封性能をモニタリ ングする方法として、キャニスタ上部と下部の 温度差を常時監視する方法を提案している。 キャニスタ内部のヘリウムガスが漏えいした 場合に生じるキャニスタ上下温度差の変化を 評価するため、ヘリウムガスの密度変化(圧縮. 性)を考慮した非定常熱流動解析モデルを構 築した (図4)[N13008] 。今後、この方法を検証 しキャニスタの密封性能評価法を確立するこ とで、コンクリートキャスク貯蔵の実現に寄与 する。. *1 使用済燃料を収納したステンレス鋼製の円筒容器で、 コンクリートキャスクの中に設置されている。 *2 日本機械学会,使用済燃料貯蔵施設規格 (JSME S FBI-2003) [1]A.Béziat, M.Wataru, K.Shirai et al., 17 th International Symposium on the Packaging and Transportation of Radioactive Materials, 2013年8月 20. 研究年報_P06-P33-課題01.indd 20. 14/05/26 12:43.

(2) 溶接部 キャビティ水 一次蓋 500. ᐇ㦂ࢹ࣮ࢱ㸦Υ㸧 ᐇ㦂ࢹ࣮ࢱ㸦Υ㸧 ㏆ఝ┤⥺. ṧ␃⥺Ⲵ㔜䠄N/mm䠅. 450 400 350 300. ブローホール. 250 200 150 100 50 0 3500. 割れ 4000. 4500. 5000. 5500. 6000. 6500. 7000. 7500. 8000. LMP. キャニスタ 溶接部断面写真. 図2 水蒸気環境下での蓋溶接部施工試験で観察され た欠陥 使用済燃料装荷後のキャニスタ一次蓋溶接時には、燃 料の崩壊熱により、キャビティ水が温められ、水蒸気を 含む環境下での 溶接となる。SUS304L材の小規模試 験体(直径50cm、肉厚12.6mm)で溶接施工確認試験 を行った結果、バックシールドガス(Arガス)流量が減少 した場 合やA rガス中 の 酸 素 濃 度 が 5 %を超えた場 合 、 初層に欠陥が発生した。これより、水蒸気環境下での自 動溶接では、溶接士や検査員のトレーニングの充実が 必要なことや施工前の実機大の溶接施工試験実施の重 要性を規格改訂案に反映させた。. Pout. leak. W Th. Pin x2 x1. T c l2. ෫༴㟻Ὼᗐ:300K. ຊ⇍㟻Ὼᗐ:310K. ᩷⇍ባ. 重点課題. 図 1 銀 被 覆 金 属ガスケットの 残 留 線 荷 重とL M P の 関係 上 図は金 属ガスケットの 断 面 径 が 6 . 2 m mφのデ ータ であり、横軸はLMP=T*(C+Log(t))で、Tは絶対温度 (K)、Cは材料定数(ここではC=11)、 tは時間(hr)であ る。縦軸は、金属ガスケットの 残留線荷重である。温度 100,200℃における残留線荷重とLMPは、高い相関が あることが確認された。断面径8.4mmφのデータも同 様である。本研究は、フランス原子力・代替エネルギー庁 ( C E A )およびドイツ原 子 力サ ービス会 社( G N S )との 共同研究として実施し、試験は、今後、10万時間(2015 年度) まで継続する。. ᩷⇍ባ. l1 計算領域. 解析モデル.      . 解析結果. (縦軸は無次元高さ、横軸は 無次元温度である。) Ὦమ䠌䝜䝮䜪䝤 ゛⟤㡷ᇡ䛴྘᪁ྡྷ㛏䛛 䠌 l 1 = 0.1 [m] 䚮 l 2 = 0.2 [m] 㛜ᨲባ㟻ᖕ W 䠌 1.0 㽙 10 -3 [m] ᐖჹහิ᭿ᖲᆍᅸງ P in 䠌 1.5 [atm] ᐖჹአᅸງ䟺ኬẴᅸ䟻 P out 䠌 1.0 [atm]. 図3 コンクリートキャスクの狭隘部を模擬した模型を 用いた遠隔計測実験 キャニスタ表面の付着塩分を遠隔で計測するための機 器(レーザー光の集光とプラズマ受光機能を備えたも の)をキャニスタとコンクリート容器の間隙を模擬した 模型に挿入し、LIBS計測を行った。ミラーを用いて、空 間的にレーザーを約22m伝送した場合でも、塩分中の 塩素の発光が計測可能であり、塩分量を推定できるこ とを確認した。. 図4 二次元矩形を対象としたヘリウムガス漏えい解析 既往の圧縮性解法では、基礎式を非保存型で表し、時間 経過を段階的に進める手法がとられてきた。本手法で は、保存型かつ安定して解析が行える圧縮性解法モデ ルを構築した。本手法を検証するため、二次元矩形の一 部からヘリウムが漏えいする事象の熱流動解析を行い、 安定した解が得られることを確認した。今後、実機への 適用のための三次元化、さらにキャニスタ内部構造を模 擬した複雑形状での解析により、本手法を検証する。. 21. 研究年報_P06-P33-課題01.indd 21. 14/05/26 12:43.

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