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原子力発電所における表面汚染確認手法 ─電中研式クリアランスレベル測定装置の適用性評価─

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Academic year: 2021

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(1)主要な研究成果. 原子力発電所における表面汚染確認手法 ─電中研式クリアランスレベル測定装置の適用性評価─ 背 景 原子力発電所から発生する金属及びコンクリート等の固体状物質のクリアランスレベル検認* 1 の際には、 クリアランスレベル(Co-60 に対して 0.1Bq/g)の確認のみならず、表面汚染密度の基準値である物品持ち出 し基準(β・γ核種に対して 4Bq/cm2)の確認も必要とされている。物品持ち出し基準の確認は、主として GM サーベイメータによるベータ線測定に基づいて行われているが、当所において開発された“電中研式クリ アランスレベル測定装置 CLALIS(Clearance Automatic Laser Inspection System)”の適用ができるならば、 合理的なクリアランスレベル検認(図 1)が実現できることになる。このためには、原子力発電所において、 物品持ち出し基準を確認する方法としての有効性を実証する必要がある。. 目 的 原子力発電所において発生した様々な形状及び汚染レベルの測定物を採取・測定し、CLALIS が既存の手法 である GM サーベイメータによる評価と同等の表面汚染密度確認性能を有していることを明らかにし、現場へ の適用性能を実証する。. 主な成果 1.原子力発電所における現場試験 東京電力柏崎刈羽原子力発電所に保管されている金属廃棄物から、GM サーベイメータの測定により、検 出限界値未満、4Bq/cm2 未満、および 4Bq/cm2 以上の汚染レベルに区分した様々な形状の 97 ケースの測定 物を選定採取した。これらを CLALIS によって測定し、GM サーベイメータによる測定と比較した結果、 CLALIS は、全ての測定物に対して GM サーベイメータと同等の汚染評価が可能であり、表面汚染の確認手 法として十分な性能を有することを明らかにした (図 2、表 1)。 2.現場適用性の実証 CLALIS の表面汚染モニタとしての実用性を検討するため、発電所現場における平均的な BG 計数率を推 定し、想定される検出限界と測定時間を試算した。その結果、CLALIS は現状の汚染検査装置と同等の 0.8Bq/cm2 程度の検出限界を有する装置として、約 1 分の短いサイクルで運用できることを示した。. 今後の展開 全自動で測定可能な CLALIS の運転中の原子力発電所への展開を図る。また、ガンマ線測定に基づく物品持 ち出し基準確認手法の標準化を目指す。 主担当者. 原子力技術研究所 放射線安全研究センター 主任研究員 佐々木 道也、伊知地 猛 研究員   荻野 晴之 上席研究員 服部 隆利. 関連報告書. 「電中研式クリアランスレベル測定装置 CLALIS を用いた発電所発生物に対する表面汚染密 度基準の確認」電力中央研究所報告: L08007(2009 年 4 月). * 1 :「放射性物質として扱う必要が無い物」であることを原子炉設置者等の原子力事業者が判断し、その判断に加え て規制当局が適切な関与を行うこと(原子力安全委員会:原子炉施設におけるクリアランスレベル検認のあり方 について(H13 年))。なお、クリアランス対象は固体状物質に限定されている。. 86.

(2) 5.原子力発電/原子力技術 放射線管理区域境界 クリアランスレベル(Co-60に 対して0.1Bq/g)以下である ことの確認. 物品持ち出し基準(β・γ核種 に対して4Bq/cm2)以下である ことの確認. 二度の放射線測定. 従来方式 対象物の移動 GMサーベイメータ 等による手動測定 (ベータ線測定). バスケット式のクリアランス レベル測定装置による測定 (ガンマ線測定). 物 物品 品持 持ち ち出 出し し 基 準 と ク リ 基準とクリア ア ラ ラン ンス スレ レベ ベル ル を 一 度 に を一度に判 判断 断. 同時確認方式. 放 射 性 物 質 と し て 扱 う 必 要 が 無 い 物. CLALISによる放射能評価(ガンマ線測定) 図1 電中研式クリアランスレベル測定装置により実現できる合理的なクリアランスレベル検認. 5. 図2 東京電力柏崎刈羽原子力発電所における実証試験. 表1 採取した測定物に対するCLALISとGMサーベイメータの汚染区分判断のケース数の比較. CLALIS 検出限界 値未満. GM サーベイメータ. 全ガンマ測定で 400Bq未満※1. 全ガンマ測定で 400Bq以上※1. 検出限界値未満. 51. 8 ※2. 3 ※2. 4Bq/cm2未満. 0. 3. 12. 0. 0. 20. 2. 4Bq/cm 以上 ※1. GMサーベイメータにより 検出限界値以上の汚染が 検知された35ケースにつ いては、CLALISでも全て 汚染が検知されているこ とから、両者は同等の汚 染検出性能を有している ことが分かる。. Co-60換算のBq数。JISに準拠した評価面積である100cm2で除することで表面汚染密度として算出できる。 CLALISは、全ガンマ測定による計数率の使用、保守的な校正定数の設定等の理由で、GMサーベイメータより比較的大きな値  として評価される。 ※2. 87.

(3)

参照

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