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都内某高校における結核集団感染感染源患者との接触状況とツベルクリン反応発赤径との関連を中心とした検討

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Academic year: 2021

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平成9年1月15日 第44巻 日本公衛誌 第1号 61

都内某高校における結核集団感染

感染源患者との接触状況とツベルクリン反応発赤径との関連を中心とした検討

とも子

本保

善樹

増山

英則

高瀬

桜山

豊夫

後藤

辰子

蓑輪

真澄

 1994年10月,一人の高校生が喀血し,治療中断後再燃した喀痰塗抹菌陽性結核患者と認められた。患者の 同級性に対しツ反による定期外検診を実施し,同時に中学1年時のツ反径とBCG針痕数をしらべて総合的 に感染者を決定,予防内服を行った。また,定期外検診終了後,患者との接触,服薬状況の2事項について 各々質問紙調査を行い,以下の知見を得たので報告する。 1. 患者と同じ組の生徒全員に対し,学校・放課後・休日の3場面について感染源患者との接触状況を調 査した。その結果,接触状況の密接さとツ反との間に一定の関係は認められなかったことから,教室のよ うな密閉した環境に属する人の定期外検診においては,細かい接触度合いの違いに関わらずクラスに属す る人全員を対象とすべきと考えられた。また,BCG針痕数の多少は,学校での接触状況とツ反の関係に 影響を及ぼさなかったことから,ツ反強陽性接触者について,BCG針痕数が多いからという理由のみで 感染の可能性を容易に否定することはできないと考えられた。 2. 予防内服適応者に対し実施した服薬状況調査の結果,全期間きちんと服薬できなかった生徒は半数近 く存在した。服薬を怠った原因として,長期休暇との関連をあげた生徒が多かったことから,予防内服者 の生活リズムが大きく変わる前後に服薬啓発することが必要であると考えられた。 3. 予防内服の実施に際しては,感染源患者排出菌の薬剤耐性検査結果を必ず確認し,被感染者の予防内 服方法とその管理について検討する必要性・重要性を今回の症例から痛感した。 Key words : 若年者結核,接触者検診,集団感染,接触状況,質問紙調査,予防内服の状況

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