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核燃料被覆材料の分析

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Academic year: 2021

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u.D.C.る21.039.54る.53:543

AnalysisofCladdingMaterialsforNuclearFuels

寧*

雫**

YastlShiStlgaWara Kaoru Sakai

核燃料の被覆材として使用されるジ′レカロイはその合金成分のほか,共拝する不純物の許容量にもきびしい 制限があるので,いろいろな機器分析法が利用され,これにJの走竜が行なわれている0ここでは吸光光度法, 電気伝導度法,発光分光分析法,真空溶融ガス分析法などにより,熱・P性子吸収帆順の大きい元素や材料の 機械的順に影響あるガスなど約20成分について,R順r「所=た研づと所で行なノ′)ている朋り祀とその分 析続巣について述べる√,

1.緒

口 核燃料の被覆材として使用されるジルカロイでほ (A)合金成分であるスズ,鉄,ニッケルおよぴクロム (B)熱中性子吸収断面積の大きいホウ素,カドミウム, ウムなど (C)材料の機械的性質などに影響を及ぼす水素,酸素,窒素な どのガス成分 (D)そのほか不純物として含まれる7′レミニウノ、,コバルト, 銅,マグネシウム,マンガン,モリブデン.ナトリウム, 鉛,ケイ素,チタソ,ウラン,タンブステンなど を分析する必要がある。表1はAECおよびASTMで定められて いるジルコニウムおよぴジルカロイの化学成分仕様例と,これら材 料管理のため要求される分析の定量下限であって,多数の成分の一丁■占 感度な分析方法の確立が必要となっている。 このような状況から国内におけるジ′レコニウムやジルカロイ分析 方法の規格化も進み,すでに数年前からチタニウム懇話会が工業技 術院の委託をうけ,ジルコニウム分析方法JIS原案作成専門部会を 設置してJIS原案の作成に当たっており,これまで塩素,マンガン, 窒素,鉄,ニッケル,クロム,銅,コバルト,スズ,ケイ素,アル ミニウム,チタンおよび炭素の13成分が規格化(1)されている。しか し,表1からわかるように核燃料被覆材の分析にはこれらの成分分 析法の適用だけでは十分でないので,日立製作所日立研究所でほジ

ルコニウム分析方法JIS原案作成専門部会に委員として参加し,分

析方法の提案などを行なって規格化に協力する一方,機器分析法の 利用などによりさらに微量な成分の分析方法の検討を行なってき た。その結果,すでにR木工業規格として規定されている吸光光度 法などの湿式化学分析法のほか,電気伝導度法,発光分光分析法, 真空溶融ガス分析法などの併用によりほぼその目的を達することが できた。ここでは,現在口常分析に採用している分析方法とその検 討結果,ならびに実試料による分析例などを総折的に述べる「ノ

2.化学分析方法

化学分析方法の多くはR本工業規格に規定されて二転り,その翻勺 を示したのが表2である。おもに吸光光度法が採用されており,一 部容量法や重量法も用いられている。日立製作所[hヒ研究所ではこ れらの成分の分析には日本工業規格に規定されている方法により行 なっているが,一部の成分で分析方法の感度や装置などの問題か ら,若下の改良を加えて使用しており,またJIS原案として提案し, 採用されたアルミニウムの分析がやや特殊な方法であるので,これ * 口立製作所日立研究所 ** 日立製作所口立研究所 理博 ノミ1ジルコニウムおよびジ′レカロイの化一-ゝ糾に分化様例と 要求される定量F限 成 分 ジルコニウム(AEC〕 ジルカロイー2(ASl、M) 要求される定量下限 SnFeCrNIAIBCCaCduCOCuHH-MgMnNNanPbSi↑iUW 町ル〃ル%% 5 150200 5 5 5

言語絹州側悪例諾諒州諾ぷ州州瑚£

< < 1.20∼1.70 0.07∼0.20 0.05一-0.15 0.03、0.08 く75 く0.5 く500 <30 く0.5 く20 <20 く50 <25 く200 <20 <50 <80 く20 900、一1,500 く130 く120 <50 <3.5 <100

12。。・11。。5㍗51。52。51。2。51。。2。2。川。・52。

r単位ppm) 表2 ジルコニウムおよびジルコニウム合金の分析方法(JIS) JISNo. 1 2 3 4 4 5 6 7 RU 9 0 1 2 3 3 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 丘U 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 亡U 6エU l l l l l l 1 1 1 1 1 1 1 1 1 一一一一一一一一一一一一一一一 H H H H H H H H H H H H H H H 成 分 分 析 方 法 uMnNFeFeNiCrCuC。SnSi瓜TiCC 塩化銀生成,垂範法 過ヨ一案酸カリウム発色,吸光光度法 水蒸気テ汚留,容品法 0-7ェナ/トロリ/発色,吸光光度法 チすシアン酸発色,吸光光度法 ジメチルグリオキシム発色,吸光光度法 ジフェニルカ′レバチト発色,吸光光度法 ジュチルジチオカル′ミミン酸発色,牧光光度法 ニトロソR塩発色,吸光光度法 台尻玄1還元,容 ̄一石ニ法 ▼モリブデン音吸光光度汰 アルミノン発出,吸光光度法 ス′Lホサリチル酸発色,吸光光度出さ 酸素気流小加熱,亭:立法 酸素気流小加熱,酋至縮気化法 らについて抑介する。 2.1窒素の分析 ジルカロイ中の窒素の許容屋は80ppmであり, 定量範囲(%) >0.005 仇0005∼0.05 0.001∼0.1 >0.002 >0.01 0.0025∼0.15 >0.001 >仇0001 >0.0001 >0.1 >0.001 >0.002 >0.005 >0.001 規格化されてい る容量法(1)でほ5∼10gの試料を使用して分析しなければならな い。したがって,被超管の溶接部のような多最の試料を採取できな いJ‖う部分析の場合には,さらに高感度な分析方法が必要となる。こ

(2)

表3 窒素分析他 の 較 容 見 法(N O.5mg)

N農芸竿1平

均 3.47 3.49 3.61 3.53 3.55 3.53 3.44 3.36 0.49 0.49 仇51 0.49 0.50 0.49 0.48 0.47 虎=0.49 ♂=0.011 吸光光度法(N O.05mg〕

妄言盲 ̄ ̄丁 ̄N(監ミ釘l ̄す ̄頂

0.048 0.049 0.049 0.051 0.050 0.048 0.050 0.051 丘=0.049 げ=0.0011 表4 共通試料のアルミニウム分析結果

よ諜lジル

ン ル コ ニ ウ

A13二2ご三…】方‥0・0035

0,0032 0.0038 0.0028 0.0038 方:0.0034 げ:0.0004 0.0048 0.0036 0.0045 0.0052 0.0035 0.0042 0.0036 0.0033 0.0032 方:0.0036 け:仇0004 仇0038 0.0039 0.0045 仇0051 0.0052 0.0035 0.0036 0.0035 0.0040 0.0040 方:0.0037 け:仇0003 0.0044 0.0041 0.0041 0.0052 仇0040 方:0.0045 α:0.0006 方:0.0045 け:0.0006 方:0.0044 げ:0.0005 (単位 %) の目的にわれわれはウラン中の窒素分析(2)(3)などに用いられるネス ラー試薬による吸光光度法を利用した。分析方法は試料を塩酸とフ ッ化水素酸で分解したのち,水酸化ナトリウムを加えて水蒸気を通 しながら留出液が約40mJとなるまで蒸留し,ネスラー試薬2mJを 加え15分間放置して発色させ,光電光度計で420m〃の吸光度を 測定する。この方法は表3にその比較結果を示すように容量法の約 10倍の感度があり,ジルカロイ巾の窄素を0.5g程度の試料で十分 分析できる。 2.2 炭素の分析 炭素の分析方法は重量法と凝縮気化法の2方法が規格化されてい る。しかし,両方法とも操作が煩雑なので,Leco製のConducto-metricCarbonAnalyzerを用いて定量する方法を検討した。分析 方法は試料を300mJ/minの酸素気流中で3分間加熱したのち,さ らに12分間酸素を通し,生成した二酸化炭素を水酸化/ミリウム溶 液に吸収させ,その電気伝導度を標準溶液と比較して定量する。ジ ルカロイ試料を高周波炉で加熱する場合,助燃剤として金属スズと 純鉄をおのおの1g添加するとよい。この方法によりジルカロイ中 の10∼500ppmの炭素を比較的容易に定量することができ,分析 値は重量法や凝縮気化法とよく一致する。 2・3 アルミニウムの分析 アルミニウム分析の際の問題点は,測定の妨害となるジルコニウ ムや鉄などの分離であった。われわれはFreund民ら(4)の方法を参 考にして,強塩基性陰イオン交換法と磁気水銀陰極電解法を併用 し,分離の目的を達した。図1ほイオン交換分離に用いたカラムで ある。Freund民らの方法のままでは樹脂を加圧またほ吸引しなけ れば分離時間が大きくなりすぎるので,比較的あらい50∼100メッ シュの樹脂(Dowexlx8)を樹脂柱につめ,流速10mJ/minで塩酸-フッ化水素酸溶離液を通すことによりアルミニウムを分離した。こ の際の溶離液の使用量は250mJで,アルミニウムは完全にジルコ ニウムから分離回収され,所要時間も従来法の半分となった。次に くっ く::〉 脱脂綿 イオン交模樹脂 脱脂綿 日ざら(約0.5mm¢の穴) 図1 イオン交換樹脂柱 2叫 1113 磁気水銀陰極電解法で妨害元素を除いたのち,アルミノン吸光光度 法で定量した。共通試料による分析結果は表4のとおりである。

3.発光分光分析法

核燃料被挺材として用いるジルカロイほ多数の含有うく純物を管理 しなければならないが,特に熱中性子吸収断面横の大きい元素はご く微量でも問題となる。しかし,化学分析法だけでは感度が十分で ない場合や,分析操作が非常に煩雑になる場合が多く,発光分光分 析法の利用により感度の向上や分析操作の能率化を図る必要が ある。 発光分光分析法では現在適当な金属の標準試料を入手できないの で,純物質から標準試料を容易に調製できる酸化物や溶液を励起す る方法が利用されている。また,ジルコニウムの発光スペクトルは きわめて多数の線スペクトルを有し,不純物のスペクトル線と電複 することが考えられるので,この障害を除く工夫と,分析する元素 の性質や含有量から,それぞれ異なった分析条件が用いられる。 3.1ハフニウムの分析 ハフニウムの発光分光分析方法ほ酸化物を直流アーク(5)や交流高 圧スパーク(6)で励起する方法が多く用いられ,含有量が多い場合ほ 回転電極を利用した溶液法(7〕も好結果を与える。しかし,ジルカロ イの場合ほ/、フニウム含有量が100∼200ppm以 ̄Fの制限があり, 微量まで定量する必要があるので,われわれほ直流アークで励起す る方法について検討した。この方法は同じ目的に用いられるシフク ー電極法(6)などに比較し,電極や試料の調製方法が簡単である。試 料の蒸発とアークを安定化する目的で添加する担体や緩衝剤には崇 鉛粉末とフッ化バリウムを使用し,標準試料はハフニウムを除いた 精製酸化ジルコニウム(Hf量2ppm以下)と高純度酸化ハフニウム とで調製した。操作方法と分光分析条件を次に示す。 金属の細片0.5∼1gを白金または石英′レツボにとり,900℃で2 時間加熱して酸化物とし,メノー乳鉢で粉砕する。これに黒鉛粉末 とフッ化バリウム(1:1)を試料と等量加え,よく混合する。この 混合物50mgを図2(A)の電極にほかりとり,次の条件で分光分析 する。 分 光 器 回折格子 分 散 スリ ット 光 源 露 光 乾 板 分析線対 JACO3.4m 回折格子分光写真機 600本/mm,設匿角度10.50 2.4A/mm(2次) 25/JXl.5mm DCアーク,25A 予備放電 30s,露出 30s コダック SA-1 Hf2820.2/Zr2820.6

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1114 昭和41年9月 日 立

第48巻 第9号 対族

当0ウ

6.2¢ ?叩 6.2ゥち 2.0 当1・0 雀当 曹!0.5 :三言 O.2 一誌‡ ̄ ̄ト川亨こ .i上川一触 (A) 3.2¢

3.2¢ 図2 分 光 分 析 用 電 極 1り2820.2 Zr2820.6 対極 .ぅ朋斗椒 試料十川本 文托睡 (上う) 20 50 100 200 500 「ナ イ1■ムi二(‖川り 図3 Hf 量 緑 木法によるハフニウム検量線例を図3に示す。これから20ppm 以上のハフニウムの定量が可能で,ジルカロイの分析方法として実 用できる感度である。金属試料を酸化物に変える方法としては直接 加熱するほか,水酸化物として沈殿させ加熱酸化する方法も検討し たが,調製方法の相違による分析値への影響は認められなかった。 3.2 ホウ素およびカドミウムの定量 ホウ素およびカドミウムは特に熱中性子吸収断面積が大きいので ジルカロイ中の許容制限値ほ0.5ppmとされている。したがって, この分折方法は0.1ppm程度まで定量できることが望ましい。ホウ 素およぴカドミウムの高感度スペクトル線はいずれも短波長側にあ り,他の線スペクトルの妨害をうけることが少ないので,われわれ はスペクトル分散の小さい1次スペクトルによる定量を試みた。標 準試料はイギリスJohnson Matthey社製高純度酸化ジルコニウム に一定量の不純物元素を添加し,化学分析によりこの量をチェック したのち,さらに酸化ジルコニウムで階段的にうすめて調製した。 また,担体には酸化ガリウムやフッ化ノミリウムも用いられるが,高 純度のものが得やすく増感効果もよい塩化銀を使用した。分析操作 法は次のとおりである。 加熱酸化した粉末試料に塩化銀を6%■加え,よく混合する。この 睨合物100mgを図2(B)の電極にはかりとり,次の灸件で分光分 析する。 回折格子 分 散 スリ ット 光 源 露 光 乾 板 分 析 線 600本/mm,設置角度 5.8つ 5A/mm(1次) 30/上×1・5mm DCアーク,16A 予備放電 0,露出 30s コダック SA-1 B2497.73A,Cd2288.02A 本法によるホウ素およぴカドミウムの検量線例を図4に示す。定 量下限はいずれも0.1ppmであった。 3.3 一般不純物の分析 担体蒸留法などの利用により多くの含有不純物を同時定量するこ 呈ヾ 享、 勺子 10.0 5.0 2.0 1.0 B2497.73 し(j2288.02 0.1 0.2 0.5 1.0 2・0 含 有 完(叩m) l_窒】4 B,Cd 検 過 真5 分析用スペクトル線と延量範囲 5.0 成 分 lスペクレL線(Å) 使用 フ ルタ (Tプg) 定量範閃(ppm) アル ミ ニ ウ ム アル ミ ニ ウ ム コ バ ル チ タ ン カ ′レ シ ウ ム ウブ ル シ ウ ム ・モリ ブ デ ン モリ ブ デ ン てグネ シ ウ ム マ ン ン て ン ガ / 妥結 鉛 AIAICOTiCaCaMOMOMgMnMnPbPb 3,082.08 2,575.10 3,072.34 3,078,65 3,179.33 3,158.87 3,132.59 3,170.32 2,781.42 2,933.06 2,592.94 2,833.07 2,663.17 40 100 100,65 100,65 40 40 65 65 100 100 100 40 65,40 表6 分光と化学分析値の比較 2.却10 20劫20 55202 20 550 ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ 5 成 分 試料名 Mn Al Ti 分 ジルカロイー2

L19

No.11 ジルカロイー2 No.12 ジルカロイー2 No.36 21 21 20 10 10 光 しし 学 18 22 12 分 光l化 学 40 36 43 38 20 22 36 45 25 分 光l化 学

…L

 ̄丁 ̄】

8 10 25 (単位ppm) とは,多数の不純物分析が必要な場合に特に望ましいので,化学分 析法では操作が煩維になるものや分析方法が規格化されていない成 分を対象に分光分析法の検討を行なった。従来,担体としてはホウ 素やカドミウムの分析の場合のように塩化銀などを数%試料に繰加 する方法(8-が多く用いられるが,われわれの実験でほジルカロイの ようにスズの含有量が多くなると,チタンやアルミニウムの分析値 がこの影響をうけ,低値を示すことがわかった。しかし,塩化銀の 添加量を30%程度に増加すると,この障害を除くことができる。 分析操作法は次のとおりである。 加熱酸化した粉末試料に塩化銀を30%加え,よく混合する。この 混合物100mgを図2(B)の電桓にはかりとり,次の条件で分光分 析する。 回折格子 分 散 スリ ット 光 源 露 光 乾 板 600本/mm,設置角度10.5D 2.4A/mm(2次) 30/JX9・5mm 3段(100,65,40%) DCアーク,20A 予備放電 0,露出30s コダック SA-1 この方法に使用した分析用スペクトル線と各元素の定量範囲を表 5に示す。また表るは化学分析値との比較結果で,本法のような担

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1115 0.08 1,650℃ 1,450℃ ___一・-L 1,300℃

一一一■-■■■■-■■■■■■-/

王空芝

900℃ 表7 加熱抽出による水素の分析結果 .式 斗FJF 名 (で、ヱ 哨 堵 富 ぺ 態

/

x/×

10 20 30 40 50 ガ ス 捕 力‡時ILり(-mil-) 図5 水 素 の 抽 曲 線 (㍉ニ斗 諜 焉 ぺ 4 や 1、900しt二 1,980℃ 60 40 20 10 5 Pt/Zr 岡6 「1金打iのPt/Zr比とガス楢葉率の閑孫 体蒸留法では最も誤差が多くなるチタンやアルミニウムも比較的好 結果が得られた。 4.ガス

分析法

ジルコニウムやジルコニウム合金巾に含まれるガス成分の分析方 法としては塩化水素法,真空溶融法,不活性ガス融解法,放射化分 析法などが考えられ,それぞれの特長を持っているが,日立製作所 日立研究所でほこの種の目的にNRC製の真空溶融ガス分析装置を 使用しており,これによる分析条件の検討を行なった。 4.】水素の分析 ジルコニウム中の水素ほ原子またはイオンの形で金属の結晶格子 間に入り,いわゆる侵入形固溶体となっている。特に水素含有量が 多い場合ほ局部的に水素化ジルコニウムを析出していることもある が,いずれも900℃以上の温度で加熱すれば定量的に抽出できると いわれている。図5ほ約0.5gのジルコニウム片を900∼1,650℃の 高真空中で加熱した場合の水素の抽出他線で,捕集ガスが一定量に 達する時間は1,000℃付近でほ約1時間であるが,1,650℃では10分 間で十分であった。また,1,650℃で10分間ガス抽出し,水素量を 求めた紙果が表7で,描集ガスの大部分が水素である。したがって, ジルコニウムやジルカロイ中の水素を定量する際は1,650℃で10分 間ガス仙川し,揃駐ガスを水素として算出すればよく,融点以下で 加熱する場合は揃集ガスの組成分析を省略することができる。 4.2 酸素の分析 ジルコニウムは比較的融点の高い金属であるばかりでなく,炭素 による還元反応とド那加こ副反応としてさらに高融点の炭化ジルコニ ウムを生成するため,真空溶融法により酸素を定量する際は,金属 浴を使用して試料の軌ご烹を下げるなどの工夫が必要である。浴金属 には白金(9)が最もよく,鉄一スズ浴(10〉も使用できる。試料に対する 浴の白金量の割合は図るに示すように,1,980℃のガス抽出の場合で 7倍以上必要であった。分析操作方法は次のとおりである。 0.1∼0.2gの試料を金ヤスリで仕上げ,ベンゼンで洗い重量をほ 採取量 (g) 描集ガス見 (ml・mmHg) 全 ガス】 N2 CO ジルニーニウム ゾル カ ロ イ 0.352 0.342 0.377 0.491 0.195 0.216 20.3 19.5 23.2 57.0 21.6 23.5 1 2 1 0 0 0 2 1 1 0 0 ハU く0.5 く0.5 <0.5 <0.5 <0.5 <0.5 H2 20.2 19.3 23.1 56.8 21.5 23.4 ⅠⅠ (ppm) 6.3 6.2 6.7 12.7 12.1 11.9 蓑8 酸 素 分 析 値 の 比 較 デ∈ ソi竺 溶 0 値(%) 0.078 0.077 0.079 0.077 仇080 0.077 0.080 0.080 0.079 均 法∵平

融…-4 9 1 7 0 0 0 0 0 二 二 万 げ 表9 ジ ル カ 放射化分析他 (%) 0.081±0.0025 例 析 分 の イ ロ 分 成 ガ%%%

琵諾A…諾ぃ弐H監MnNOPb芸

(( ( ( l ASTM 仕 様 A 国 産 品 輸 入 品 社製JB社製IC社製 D社製 2。07臥恥"<瑚"<""胡"淵""胡恥"棚胡 ∼ \ 9 5ハリnU 3 6く<"< 17く 28 43 7 4 7<く胡く 8く2263 52. 2 15く<"く216く 41 32. 3 4 12く<"く1 7 13㍑ 22 < (単位 Ppm) かる。試料重量の7倍以上の白金を投入しやすいよ_うにベンチなど で切断し,ベンゼソで洗っておく。装置に崇鈴ルツボをセットし, 浴金属と試料をそう入してから静かに排気する。拡散ポンプにより 十分高真空となったら高周波炉のスイッチを入jt,2,300℃で3時 間以上脱ガスする。脱ガスが終わったらルツポの温度を1,980℃に 下げ白金を少量ずつ投入して10分以上脱ガスしたのち,牢試験値 を求める。〉つぎに試料を投入して10分間ガス抽出し,捕吏ガス品 を測定したのち,分析系に導いて酸素量を求める。 表8はこの方法による酸素分析伯と日立製作所中央研究所で子+ ̄■な った放射化分析値との比較結果で,両者はよく一致することが知ら れた。酸素を定量する際に水素と窒素量も同将に求められるれ 水 素は採取試料塁が少ないことや酸素との差圧から求めることなどか ら,前述の真空加熱抽出で定量した場合より分析精度ほやや想い。 また,窒素の分析値は水蒸気蒸留法に比較してかなり低く,信摂し うる紡果は得られなかった。なお,浴金属として使用した白金ほマ グネシウム還元法‖1)などにより,使用品の95夕方稚度を回収するこ とができるリ 5.分

果 これまで述べたような分析方法を用い,4種の代表的なジルカロ イー2の分析を行なった例を表9に示す。参考までにASTMの化学

(5)

1116 昭和41年9月

第媚巻 第9号 成分仕様例を併記した。JPDRなどの核燃料用被怒管の規格値もは ぼこれに準ずるものと思われる。この結果からどの試料の不純物含 有量にも大差はなく,国産品と輸入品のいずれもASTMの規格値 をはぼ満足するものであるが,前者の酸素量がやや少ないのが目だ った。これは今後分析方法の規格化などとともに次第に改善される ものと考える。

d.結

口 核燃料の被覆材として使用されるジルカロイの分析方法について 種々検討し,日常作業分析法として適用するに乍った方法ほ次のと おりである。 (1)化学分析法 アルミニウム,マンガン,鉄,ニッケル,クロム,銅,コバル ト,スズ,ケイ素,塩素,チタンの分析ほ日本工業規格に準じて 行なわれる。炭素は電気伝導度法,窒素は水蒸気蒸留後ネスラー 試薬で発色し,吸光光度法で分析する。 (2)発光分光分析法 (a)ハフニウムほ酸化物試料に黒鉛粉末とフッ化バリウムを 加え,25Aの直流アークで励起して分光分析する。 (b)ホウ素とカドミウムは酸化物試料に6%の塩化銀を加 え,16Aの直流アークで励起し,1次スペクトルを利用し て分光分析する。 (c)カルシウム,コバルト,マグネシウム,モリブデン,マ ンガン,鉛,チタン,アルミニウムは酸化物試料に30%の Vol.27 な法よ動ヤー キサ だりに作式圧

板…㈲㍑瑚

.L 才7く浪ゆ気 多冷は荒し電 の にるすタポ 塩化銀を加え,20Aの直流アークで励起し,2次スペクト ルを利用して分光分析する。 (3)ガス分析法 (a)水素は真空溶融ガス分析装置を使用し,1,650℃で10分 間ガス抽出して分析する。 (b)酸素は白金を浴金属として使用し,1,980℃で10分間ガ ス抽出して分析する。 終わりにJIS原案作成などについて種々ご教示いただいた東洋大 学1∠野教授をはじめジルコニウムJIS原案作成専門部会のかたが た,また核燃料炉材料等分析委員会ジルカロイ分析小委員会のかた がたにお礼申し上げる。 (1) (2) 345 678910 参 鳶 文 献 JIS H1651∼1663:ジルコニウムおよびジルコニウム合金 の分析ノブ法 金属ウラン分析合同委員会:金属ウラン中の徴景物質の分 析方法 菅原,中島,酒井:日立評論45,469(昭38-3) H,Freund,F.J.Miner:Anal.Cbem.,25,564(1953) D.M.Mortimore,L.A∴Noble:Anal.Chem.,25,296 (1953) 小田,非戸原:分化,10,246(1961) 菅原,白土:日立評論,44,459(昭37-3) 中島,福島:分化,9,81(1960) P.Elbling,G.W.Gonard:Anal.Chem.,32,1610(1960) R.S.Mc Donald,J且Fagel,E.W.Balies:Anal.Chemリ 27,1632(1955) (11)嶋崎,小野,進藤:分化,10,119(1961) 日 立 造

目 次 圃P定討定て 範G測検測い

㍑蕪

定竹=。∵州

るイプラ構 安よ中るピ機 No.2 ・検閲室内立形ポソプの振動計測と防振対策について ・発電用ディーゼル機関の発電機軸ロータ焼ばめ部の等値 長さ計算基準 ・新コロージョン・コントロール塗装系(外臥罷)による 外仮授水部での事故 ・=…本誌に関する照会ほ下記に願います…… 日 記造船株式会社技術研究所 大阪市此花区桜島北之町60

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