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所謂漿液性髄膜炎の症例について

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Academic year: 2021

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49 〔学

会〕

東京女子医科大学々二野77回例会

日 時 昭和31年2月24日(金)午後2時半

場所 東京女子医大第一臨床講堂

1.良性食道狭窄の一手術例 (外科)猛 俣 和 仁 25才の女性,昭和30年7月29目に塩酸約30ccを膿下 して後,5目目に至り嚥下困難逆吐を来し,唾液の 通過も許さぬ程度となり,同年8月6日某病院にて胃 痩造設術を受け,とれより栄養摂取して来たものであ るが,昭和31年1月15日当科に入院し,同年2月7日 胸腔内で狭窄部切除を施行し,食道胃吻合を行い,術 後経過臭好である一例を得たので報告した。 2.所謂漿液性髄膜炎の症例について 小児科(演)藤 本 茂 子

木村志乃婦

所謂漿液性髄膜炎は最初Quinke氏によって記載さ れた疾患で本症は古くは病原体の明瞭でない種々の原 因によって惹起せられる症状の綜合概念とも言うべき ものであったが今日ではその中から良性リンパ球性脈 絡髄膜炎が病原的に独立し,Coxsackieウわレスが証 明され,最近は流行性耳下腺炎の例が多く見られてい る。そしてFanconiはウイルス性髄膜炎の一般的特 徴をそなえた髄膜炎で病原体不明のものを特発性臭性 単核細胞性髄膜炎と名づけている。 私どもは昭和29年と3G年の2年間において経験した 特発性良性単核細胞性髄膜炎と思われる三例と流行性 耳下腺炎髄膜炎二例及び種痘後脳炎一例を加えて総括 し報告した。 3.子宮頸管粘液のアミノ酸組成の周期的変動に 就いて

(産婦人科)吉田茂子

子宮頸管粘液は,精子貫通の重要な門戸で,特に月 経周期中排卵期に分泌量最大となり,水様透明でその 索引性,弾力性は高度で,粘調度低く精子貫通に好適 条件を呈し,他の時期には分泌量:減少し粘稠度も高く 精子貫通を妨げる。かかる周期的変動を起す頸管粘液 の物理的,化学的成分が精子貫通に際して受精機転に 大いに関与するものと考えられる。我々の教室では, 不妊症研究の一環として頸管粘液の生化学酌研究に着 手し,その成分の広範な定量実験を行っているが,私 はアミノ酸の分析を行い周期的変動を試みたので,蛙 に報告する。 実験方法はPaperchromatographieにより行った。 採取した粘液は自然乾燥標本を作り,シダ二様結晶状 態を検し秤量。遊離アミノ酸はそのまま試料とし,他 は加水分解後濃縮して試料としたQ遊離アミノ酸は2 ∼5種類を分析。加水分解したものでは15種類を確認 した。此等のアミノ酸を正常,炎症,妊娠,卵巣機能 不全,膣分泌物の各々につき基礎体温測定しつつ周期 的変動を試みた。 1)正常例では排卵期に最低数を示し,卵胞期,黄体 期の順に検出数は増加しN含有率も同様である。 2)炎症例では正常と同様の周期的変動を認めたが一 般に含有率は増加する。 3)妊娠例に於いては月例の進むに従い検出率は増加 している。 4)卵巣機能不全症に於いては,此等のアミノ酸の検 出率は低く,即ち若干のアミノ酸は検出し難く,叉一 般にアミノ酸含有率の変動が不規則である。即ち卵巣 機能不全第一度子宮発育不全患者に於いては,略正常 の周期的変動を示すが,一般にその含有量は少く,無 排卵性月経周期及び長期無月経患者では,その変動は 不定,且不明瞭でその含有量は少い。 5)膣分泌物に於いても正常と同様の周期的変動を示 すがその含有量は大である。 4・動物組織(犬心筋)におけるピルビン酸の四温 炎酸と酸化の機構について〔ビタミンBlの活 性基について〕

(生化学)細谷憲政

生物体にみられる解糖呼吸現象において,解糖過程 から細胞呼吸の行われるTCA−cycle(Kvelr回路)に 入る段階は,Lipman(1945)rk: Coenzyme・Aを発見 してからLynen(1951), Ochoa(1951),Green門下 (1952)等によって明らかにされて来た。著者は∼二の 過程を主として犬心筋について観察した。その結果ピ ルビン酸からクエン酸を生成する過程においては現在 2っの酵素,ピルビン酸酸化酵素系と縮合酵素が必要 であり,前者の働く反応機構は下図の如くである。 一 161 一一一

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