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−1972年におけるアンケート調査−

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(1)

外国人の原爆意識(そのⅡ) 1

外国人の原爆意識(そのⅡ)

−1972年におけるアンケート調査−

岩松繁俊

1

1970年より71年はじめにかけて,長崎市民(被爆者と非被爆者の双方)に ついて,原爆にかんするアンケート調査をおこなったこと,および,1970年

8月と71年8月には,外国人(主として旅行者)を対象とする原爆アンケー トをおこなったこと,については,すでに,拙稿「原爆被爆26年後の別奇

−原爆アンケートの暫定的集約−」(『経営と経済』123号所収),およ び,「外国人の原爆意識−街頭アンケートの暫定的獅勺−」(『経営と経 済』124号所収)で報告したとおりである。

本稿は,1972年8月より同年末までのあいだに,長崎や東京などにおいて 遭遇した外国人を対象としておこなったアンケートにたいする回答につい て,報告することを目的とする。

外国人にたいするアンケートの必要性と目的とは,すでに拙稿「外国人の 原爆意識」にのべたとおりであって,ここにくりかえすまでもない。ただ,

その方法については,前回とはことなるので,若干説明しておかなければな らない。

まず,今回のアンケートは,質問と回答の両方とも,口頭によらず,文語=

によって,おこなった。しかも,その文書アンケートも,1971年のアンケー

トにおいて部分的にもちいた方法とはことなり,対象者に質問用紙をわた

し,対象者はそれをホテルなどの宿泊所にもちかえり,ゆっくり考慮したう

えで回答し,ポストに投函するという方法をとった。そのために,回答欄を

もうけた質間用紙のほかに,回答返送用の封筒を同封した大型封筒を,遭遇

した外国人に手わたすという方法をもちいた。71年のばあいは,文書アンケ

(2)

ートをじかに示して,その場で回答してもらったために,回答する側とし ても,じゅうぶん考慮する余裕がなかったし,また,詳細に回答する時間的 ならびに心理的余裕をもたなかった。今回は,こういう方法によって,それ らの欠陥を回避しようとしたのであった O

第 2 に,今回のアンケート実施時期は 8 月 9 日 l 乙限定せず 8 月はじめ より年末まで,かなりひろい期間にわたることとした

D

第 3 !こ,今回のアンケートの実施場所は,長崎市のみに限定せず,東京や 佐世保市においてもおこなった口

第 4 !こ,今回のアンケートの対象は,外国人旅行者に限定せず,居住者や 原水禁大会への出席者にも拡大した。とくに,前回は厳格に除外した原水禁 活動家の意見を問うたのは, ( 1 ) 原水禁活動家と直接接触する機会をもった乙 とから,かれら自身のかんがえかたを知りたいとおもうようになったこと,

( 2 ) かれらのかんがえを他の一般的市民のそれと比較して知ることもまた,有 益であろうとかんがえたこと,そして, ( 3 ) か れ ら の か ん が え を わ が 国 の 活 動家のそれと比較することが可能となるであろうと判断したこと,にもと づく o

木市においては,前‑1%とおなじく,回答者の郵送による回答の全文を,省 略することなく,すべて紹介することとしたい。いくつかの類型に整理し て,集計することが,回答のもつある方向性を析出するためには,有効かっ 必要であるが,本稿は,読者の自由な目的に応じたあらゆる統計的操作にゆ だねるべく,素材のままを提供することとしたいのである。

アンケートの配布数は 85 部,回収数は 29 部であった。したがって,回収率

は 3 4 9 6 であった

O

前述のように,大型封筒のなかに質問用紙と回答返送用封

筒(切手添付)を同封してわたし,それに回答するかいなか,投函するかい

なかは,まったく回答者自身の自由芯志にまかせたのであるが,そういう方

法をとったアンケートとしては,この回収率は,それほど低率のものとはい

えないであろう。

(3)

外国人の原爆意識〈その l l ) 3 

29 通の回答は,わたしの手許への到着J I 買に配列する o 回答者の氏名は問わ ないこととしたので,すべて不明である D したがって,回答者は,配列の順 序にローマ数字であらわすこととしたい。

ちなみに,回答者の国籍を分類してみると,国籍について回答しなかった 3 名をのぞき,他の 2 6 名の内訳は,つぎのとおりである。

アメリカ人 =18 名:エジプト,マレーシア,イギリスニ各 2 名:ドイツ,

スイスニ各 1名

職業別にみてみると,職業について回答した22名の内訳は,つぎのとおり である

O

教師二 7 クエーカー教徒二 2 軍人ニ 2 学生二 2 平和組織事務局長

= 1 州議会議員二 1 学者二 1 音楽家 = 1 ・・牧師二 1 ビジネスマン二 1 社会活動家ニ 1 主婦二 1 看護婦 = 1

アンケートの項目数は, 23であった口本杭においては,アンケートの君子号 をアラビア数字であらわすこととしたい。

以下,これらの各項目について,回答者がどのように凶答したか,を制介 してゆくが,どの回答者がどの設問にたいしてどのように回答したかを,明 確にするために,回答には,回答者の番号(ローマ数字)とアンケート項目 の 番 号 ( ア ラ ビ ア 数 字 ) と を 組 合 せ た 符 号 を つ け る ( た と え ば の ひ と の

(1) への回答は, (1 1  )とする)

このアンケートは,はじめ,わたしが日本文で作成し,それを長崎大学向 業短期大学部の沼野他氏におねがいして,英訳していただいた。回答:文は,

すべて英文でかかれていたが,その日本語訳の草稿を,やはり,山野氏にお ねがいした

3

しかし,その沢の最終稿はわたし自身が執筆したので,沢の立 任ばわたしにある

D

(1)  1"あなたは,ヒロシマ・ナガサキの原爆被爆について,およそ何年 ぐらい前に,知るようになりましたか。」

(1  1)  1 9 4 5 年原燃投下前後。

(4)

( I I   1)  向上 ( i l l   1)  向上 ( I V   1)  向上

(V 1)  1955 年ラッセノレ=アインシュタイン宣言のあと o

( V I   1)  1945 年原爆投下直後。

( V 1 I   1)  1950‑51 年朝鮮戦争のころ。

( 四 1)  向上

( ] X   1)  1945 年原爆投下直後。

(X  1)  向上

( X I   1)  ものどころがついたころ

O

( X I I   1)  く 答 え な し >

( X I I I   1)  1965 年アメリカが北ヴェトナムへの爆撃を開始したころ。

(XIV  1)  1952 年サンフランシスコ平和条約発効の乙ろ。

(XV 1)  1945 年原爆投下直後。

(XVI  1)  おぼえていない。

(XVII  1)  向上

(XVIII  1)  1950‑51 年朝鮮戦争のころ。

(XIX  1)  1954 年ビキニ水爆実験のあと

D

(XX  1)  ものどころがついたころ

O

(XXI  1)  おぼえていない

D

(XXII  1)  向上

( X X I I I   1)  1965 年アメリカが北ヴェトナムへの爆撃を開始したころ。

(XXIV  1)  1956 年核兵器・ミサイノレ競争が激化しはじめたころ。

(XXV  1)  1945 年原爆投下直後。

(XXVI  1)  向上 (XXVII  1)  向上 (XXVIII  1)  向上

(XXIX  1)  おもいだせないくらいずっと前に。わたしは 1 9 5 0 年に生れ

ました。

(5)

外国人の原爆意識(その l l )

以上でみると,原爆投下の事実を投下直後に知ったというひとが圧倒的に 多く,回答者29 名中, 1 2 名もある。投下直後と答えなかったひと(1 7 名)の なかでも, 1 9 5 4 年のビキニ水爆実験以前に知っていた,と答えたひとが意外 に多く 4 名ある。逆に,ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下を,アメリカの ヴェトナム民主共和国への煤~~のころになってはじめて知ったというひと が,非常にすくなく,わずかに 2 名である。

この乙とは,ヒロシマ・ナガサキの原爆は,相当に早くから,相当多くの 外国人に知られていたということをしめしているであろう。

1 9 4 5 年にすでに原爆投下を知っていたという田容をよせた 1 2 名のひとの国 籍をしらべてみると,アメリカ =7 イギリス = 2 エジプト = 2 不 明 =

1 である(ただし,この不明者は,他の項目への回答から推測して,アメリ カ人であると判断してまちがいない。)

アメリカ人の多くが,自国政府および軍部による原爆投下の事実を早くか ら知っていたのである

O

(2)  r あなたは,どういう方法によってこの事実を知りましたか。」

(1  2)  ラジオ。

( I I   2)  ラジオ。

( i l l   2)  新問,ラジオ。

(N  2)  ラジオおよび両親。

(V 2)  学校の歴史の時間。

( V I   2)  新聞,ラジオ,平和運動。

( 四 2) 新聞,学校の歴史の時間。

( ¥ l l i   2)  学校の歴史の時間。

( I X 2)  新聞,ラジオ o

(X  2)  新 ! 日 L ラジオ。

( X I   2)  学校の歴史の時問。

( X I I   2)  < 無 回 答 >

( X I I r   2)  学校の歴史の時問。

( x r v   2)  新聞,学校の歴史の時問。

(6)

(XV 2)  新聞,ラジオ。

(XVI  2)  両親の話。わたしの母は日本人。

(XVII  2)  新聞。

( X V I I I   2)  学校の歴史の時間,両親の話。

(XIX  2)  学校の歴史の時間,両親の話。

(XX 2)  古物。

(XXI  2)  平和運動,両親の話,苫:物。

(XXII  2)  テレビ,両親の話,書物。

( X X I I I   2)  学校の歴史の時間。

(XXIV 2)  新聞,ラジオ,テレビ。

(XXV 2)  新聞,ラジオ

C

(XXVI 2)  新聞,ラジオ。

(XXVII  2)  新聞,ラジオ。

(XXVIII  2)  新聞,ラジオ。

(XXIX  2)  学校の歴史の時間,両親の話,および親や教師との会話。

原爆使用の事実を知る乙とができた情報媒体としては,新聞(1 3 ) ラジ オ(1 3 ) 学校の庇史の時間(1 0 ) 両親の話 (7 )が主要なものである

O

何を媒体としたか,ということは,そのひとの国籍により,また年代によ ってことなるのであって,乙れらの点との関連において,みる必要があるで あろう。乙のアンケートにおいては,年齢をたずねなかったので,回答者が

どの世代 l 乙属するかは不明である口

そこで,国籍だけについてみると,新聞と答えたひとの国別内訳は,アメ リカ = 8 イギリス =2 マレーシア, ドイツ=各 1 不 明 = 1  (前述のよ うに,これはアメリカ人と推定される)となっている。乙こでは,アメリカ 人のしめる比率が大である。

ラジオと答えたひとの国別内訳は,アメリカ =8: イギリス,エジプト=

各 2 不明 1 ,となっている

D

ここでも,アメリカ人のしめる比率が大で、

ある。

この結果を,前回のアンケートの結果とくらべてみると,一見,いちじ

(7)

外同人の原爆意識(その I I ) 7 

るしくことなっている o すなわち,すでに拙稿「外同人の原爆意識 J 89 ペー ジにのべたように,前回のアンケートから,ひきだしたひとつの結論は,そ のアンケート数のあまりの本少性から,一般的結論ということはけっしてで きないが,概略的にいって, I アメリカのマスコミの一般的姿勢の後進性」

という乙とであった。

今回の調査で,マスコミによって知ったというアメリカ人が,どの時点で 知ったのか,という事実までしらべてみると, IV= 1 9 4 5 :  VI= 1955:  I X ,  X 

=  1 9 4 5  :  XIV =  1 9 5 2  :  XV  = 1 9 4 5  :  XXIV  = 1 9 5 6  :  XXVI ,  XXVII ,  XXVIII =  1 9 4 5 ,となる。 1 0 名中 7 名までが, 1 9 4 5 年の時点で,このことをマスコミ によって知っているわけである。他のひとびとも,おそくとも 1 9 5 6 年までに 知っている

O

逆に, 1 9 4 5 年にすでにこのことを知っていたアメリカ人をしら べてみると,かれらは,すべて,マスコミによってこれを知っていることが わかる。かれらは,当時,新聞やラジオによって,戦争ニュースを収集して いた年代に属するのであろう

O

すなわち,当時,マスコミによって,戦争状 況を知りうる u 切ににあったものは,すべて,原爆投下の事実をマスコミによ って実際に知っていた,ということができるであろう

O

これに反し,学校の歴史の時間や両親の活, i l i : 物によって知りえたアメリ カ人は,どの時点で知りえたか,をしらべてみると, V =1955  :沼=ものど こ ろ が つ い た 乙 ろ : XIV =1952 :  XVI  =おぼえていない: XVIII = 1950‑

5 1  :  XX= ものどころがついたころ: XXI ,  XXII= おぼえていない: XXIII= 

1 9 6 5  :  XXIX= ずっとがj(1 9 5 0 年生れ) , となっている O マスコミ以外の方 法で知りえたひとびとは,乙れであきらかなように, 1 9 4 5 年にはまだ生れて いないか,あるいはものごころがついていないほどの若い世代に民するとい うことができる o XIV だけは,学校の教師と新!日!との両方から知りえたが,

かれは, 1 9 5 2 年ごろ, r w 孫 ↑ W t } l と関心をもつほどの世代に成長し,新聞を読 む能力を身につけはじめたのであろう口かれも, 1 9 4 5 {fにはまだものどころ がついていない↑ ! t 代に回していたはずである。

このようにみてくると,今同の調査とが]回の調査との外見的な和述にもか

かわらず,結論としては,ほとんど同一であるという乙とができょう。すな

(8)

わち, 1 9 4 5 年にはまだ生れていないか,幼なかった世代のアメリカ人は,教 室での先生の話や両親の話,書物によって(非マスコミ的媒体によって) ,  はじめて原爆を知ったという乙とである

D

戦争の事実の認識と戦争批判の継 承が,教師や両親や図書館によってなされるという乙と l 丸 、教育グと、教 師グの役割の重大性をつよく示唆している。

今回の調査では,アメリカ以外の国でも,ほぼおなじことがいえる

D

すな わち,世代による媒体の相違である

O

しかし,対象数があまりにもすくない ので,これをもって,ただちに一般化することはゆるされない。

(3)  1"あなたのお国のかたがたは,この事実をよく知っていますか。」

(1  3)  はい,知っています

D

( I I   3)  向上 ( i l l   3)  同上 ( 町 3) 向上

(V 3)  いいえ,よくは知りません。

( V I   3)  はい,知っています。

n 直 3) いいえ,よくは知りません。

( 四 3) 同上

( ] X   3)  はい。しかし,実際にくわしいことを知っているもの,あるい は被爆者を知っているものは,ほとんどいません。

(X 3)  は し ' 0

( X I .   3)  向上 ( X I I   3)  向上

( X I I I   3)  はい。しかし,かれらは,爆撃されることがどんなととかを 知っているわけではありません。

(XIV  3)  は し 、 。 (XV 3)  向上 (XVI  3)  いいえ。

(XVII  3)  は し ' 0

( X V I I I   3)  向上

(9)

外国人の原爆意識(その I I )

(XIX  3)  向上 (XX  3)  向上 (XXI  3)  向上 (XXII  3)  同上 (XXIII  3  )向上 (XXIV  3)  向上 (XXV  3) 同と (XXVI  3)  向上 (XXVII  3)  向上 (XXVIII  3)  同上 (XXIX  3)  向上

29 名中, 25 名もの圧倒的多数のひと ( 8 6 必)が,自国のひとが原限投下を 知っている,と答えている。その国別内訳をしらべてみると,アメリカ =16

:エジプト,イギリス=各 2 ドイツ,スイス=各 1 不 明 = 3 ,である。

ただ,これらの回答者中, I X と四だけは,知ることの深さの程度を問題に し,その認識が表面的にすぎないことを指摘している。

この認識の程度をもっと徹底して問題にしていけば,結局,かれらは,知 っているつもりでいても,実際には知らないのだ,というきびしい判断にい たらざるをえないであろう。おなじアメリカ人でありながら,ノーと答えた ひとがふたりもあったという乙とは,このことをしめしている

O

自国をかえりみて,原爆についての無知を明確に指摘したひとは,マレー シアのふたりであった。かれらは,原水禁大会に出席した若い夫婦であった

(夫は30代前半,安は20代後半とおもわれた)

(4)  r あなたのお国のマスコミは,原爆の恐怖や被害について,じゅう ぶん報道している,とおもいますか。」

(1  4)  はい,しているとおもいます。

( I I   4)  向上

( I I I   4)  向上

( 1 V   4)  いいえ o

(10)

(V  4)  向上

( V I   4)  よくわかりません。

( 四 4) いいえ。

( 四 4) 向上

( ] X   4)  はい。ときどき,よく報道しています。しかし,たびたびくり かえす必要があります。

(X 4)  いいえ

D

( 沼 4) 同上 ( X I I   4)  < 無 回 答 >

( X I I I   4)  いいえ。しかし,なぜそのような乙とをすべきでしょうか。

(XIV  4)  いいえ。

(XV 4)  はい。

(XVI  4)  いいえ。

(XVII  4)  は し 、 。 ( X V I I I   4)  向上 (XIX  4)  向上 (XX 4)  いいえ。

(XXI  4)  向上 (XXII  4)  はい。

(XXIII  4)  いいえ o

(XXIV 4)  同上 (XXV 4)  はい口 (XXVI 4)  いいえ。

(XXVII  4)  向上 (XXVIII  4)  はい。

(XXIX  4)  いいえ。報道はされているのですが,詳細についてではあ りません。

第 3 聞の回答と比較して,本間への回答は,マスコミの姿勢にたいし,か

なり批判的であるととがわかる( 1 6 名 =55 必)。前回の調査に比較しても,

(11)

外同人の原爆意識(その I I ) 1 1  

マスコミへの批判的態度がかなりめだっている。

とくに,アメリカ人のマスコミへの姿勢をみてみると,原爆報道に満足し ているひとは,わずかに 5 名

D

それに反し,じゅうぶんでないとかんがえる ひとは 1 3 名と, 2.5 倍以上の多数をしめている

D

これは,前回の調査と比較 して,いちじるしく乙となる点である

O

ひとつには,回答者の原爆問題への 関心がたかまったことがあげられようが,また,他国,多くのひとにその不 じゅうぶんさが指摘されるほどに,マスコミが原爆について報道する呈と質 が劣弱である乙とをしめしているであろう口

(5)  i あなたは,つぎの場所をたずねたことがありますか。 a 長崎の 原爆爆心地 b 平和祈念像 C 原爆資料室

もしごらんになっていれば,こ感想をどうぞ。」

(1  5)  いずれもみました。

( l l   5)  いいえ。

( i l l   5)  いずれもみました。

( 1 V   5)  まだ長崎へいったことがありません。しかし,今年は原水禁の かたがたと長崎へいき,こ乙にしるされている場所をおとずれるつもりで す 口

(V 5)  < 無 回 答 >

( V I   5)  いずれもみました。

( V I I   3)  いいえ。

( 咽 5)  いいえ。

( ] X   5)  いずれもみました。広島にあるのもみました。

(X  5)  いずれもみました。非常に乙乙ろをみだされました。軍国主義 と戦争に反対するために努力せねばならない必要性を痛感しました D

( 氾 5) < 無 回 答 >

( X [   5)  いいえ。 、死者に死人を葬らせよう o

( X I I r   5)  いずれもみました o わたしは,およそ 30 年もまえにおこった

殺りくのこのようなおそろしい光呆を展示する必要はないとおもう o それは

(12)

平和への答えにはならない。

(XIV  5)  a .   b . をみました。わたしは広島の記念館もたず、ねました。

ほんとうにおそろしく,そして気持をいらだたせるものでした o

(XV 5)  いずれもみました。原爆の影響の事実的・論証的な印象。

(XVI  5)  いずれもみました。資料館は教訓的で,悲しく,そしてここ ろをうつものがあります。それに,原爆のおそろしさの記録的な証しとして 役だっています。平和資料館は,また,非常にこ乙ろをうどかすものでし た。しかし,観光旅行者向きに堕しているようです。おとずれるひとびと が,はたして,ほんとうに畏怖によって印象づけられたかどうか,また,そ れらの場所が悲劇を永遠に忘れさせないものとして役だっているかどうか,

についてのべることはむずかしい。

(XVII  5)  a . と c . をみました。原水爆の生産をやめ,すでに生産さ れた原水爆を破壊せよ。

(XVIII5)  b . をみました。

(XIX  5)  いずれもみました。わたしは, これらの場所をおとずれて,

たいへん感動しました

O

わたしは,これらの事実をひとびとにおもいださせ ることは,いい乙とだとおもいます。平和祈念像と資料館はすばらしい。

(XX 5)  b . のみみました

O

わたしは,アメリカ人として,乙のような 場所をおとずれるのを非常に奇妙におもいます。しかし,それは,平和の感 情と将来戦争をなくせるという希望とで,わたしをみたしてくれました。

(XXI  5)  いずれもみました

D

わたしは資料館を訪問して,ふかい悲し

みを感じました。そこにあった写真のいくつかは,数日間,わたしをなやま

せました。英語の説明がもっとたくさんつけてあれば,もっとわたしの役に

たったでしょう

D

わたしは長崎に住み,長崎をよく知っていますので,わた

しは,原爆時とそのあとの写真をじっとみつめました

O

わたしの国(政府)

がそんなに残忍で非人間的であったととが,わたしを悲しませました。し

かし,それは,わたしが生れる以前におこった乙とです。わたしは,第 2次

世界戦争中,まだ生れていませんでした。わたしは,アメリカで,まだ日本

をおとずれたことがなく,そして何がお乙ったかをみたととのないひとびと

(13)

外国人の原爆意識(その I I ) 1 3  

が,原爆を正当化するのをきいたこともあります。しかし,正当化できるも のではありません。

(XXII 3)  いずれもみました。原爆公園と平和祈念像とは,死者や被爆 者にとっては,もろい記念碑にすぎません。しかし,資料館のほうは, 1945  年 8 月 9 日の人間の悲劇一一長崎のひとびとの名状すべからざる苦痛と破壊 一ーを強調しています口わたしの印象は,損失と悲しみと静かな怒りのそれ でした。

( X X I I I   5)  日本を去るまえにたずねるつもりです。

(XXIV  5)  たずねたことはありません,たずねてみたいとおもいま す 。

(XXV 5)  いずれもみました。

(XXVI  5)  いずれもみました。もちろん恐怖。

(XXVII  5)  いずれもみました。非常に感動しました。

(XXVIII  5)  いずれもみました。わたしたちは,破壊の証拠につよく 印象づけられました。このようなことが 2 皮とおこらないように,とのみな さんの希望に賛同します。

(XXIX  5)  b .のみみました

O

アメリカ人として,このような場所にい ることは,はずかしく,ぎこちなく感じました。そして,日本に原爆をおと した責任は,わたしの国にあるとおもいました。

以上であきらかなように,原爆投下とその残酷な惨害を証拠づける三程の

、記念物グをみた外国人の印象は,ほとんどのばあい,強烈であり,投下国 の責任の追及と核兵涼への憎悪,平和への念願の感伯でみたされている口そ

して,このような、 i 記念物グを展示することをたかく評価している o

ただ, XVI 氏は,これらの、記念物グ展示について, Y;&光旅行者むけに商 業化している傾向があることを,卒直 l 乙指摘している口乙の指摘は,長崎市 の原爆にたいする真剣なとりくみの盗卦の欠如 l をつくものであっで, n m :

J E 見である。原係資料が市商工部の { r r i l 山乙属する国際文化会館のなかに隙列

されており,しかもそれを所 i目する jW~ 只が商工部に所同するという事宍が,

すでにこ ω 欠陥を立証している

Q

(14)

しかし, X1n 氏のみは,この原爆、記念物グにたいして,まったく逆行的 な意見をのべている O 同氏の意見が反動的逆行的なのは,なにもこの第 5 問 にたいしてだけではない。第 4間への回答も,すでにのべたように,反動的 で非論理的,なげやりで不真面白なものであった o 氏のかんがえかたは,京 の意味での懐疑主義からさえほど速いものである。それは,第 6間以下の問 にたいする回答にもあらわれてくるであろう。

(6)  i あなたは,原爆がどのような物理的作用によって多数の市民を殺 傷したか,ご存知ですか。」

(1  6)  は し 可 。 ( I I   6)  いいえ。

( 1 l I   6)  は し 1 。 ( 町 6) 向上 (V 6)  向上 ( V I   6)  向上 ( 四 6) 向上 ( 四 6) 向上 C I X   6)  向上 (X 6)  同上 ( 沼 6) < 無 回 答 >

( X I I   6  )はい。

(X1n  6)  向上 (X1V  6)  いいえ D

(XV 6)  はい。

(XV1  6)  同上 (Xvn 6)  向上 (XVII1  6)  向上 (X1X  6)  いいえ。

(XX 6)  は し 、 。

(XX1  6)  向上

(15)

外国人の原爆意識(その I I )

(XXII  6)  向上 ( X X I I I   6)  同上 (XXIV 6)  向上 (XXV 6)  向上

(XXVI 6)  < 無 回 答 >

(XXVII  6)  知りません。

(XXVIII  6)  はい。

(XXIX  6) 同 ̲ C .

1 5  

この初歩的質問にたいしては,予想したように,多くのひとが,知ってい る,と回答した ( 2 3 名 , 7 9 タ 6 ) 。知らない,と回答したひとは,わずかに 4 名(1 4 劣)で,無回答とあわせても 6 名にすぎない。

しかし,乙れは回答者本人の主観的判断を問うたのであって,その判断が どのような判断であるのか,そしてその判断が客観的に正しいかどうか,と いう点にふれるものではない。したがって,知っていると回答した2 3 名がす べて,正しい認識をもっているというわけではない。乙こからいえること は,ただ,ほとんどすべてのひとが,自分は原爆の殺傷作用がどのようなも のであるかを知っている,という自信をもっている,という乙とだけであ る 。

(7)  I 原爆症が何によって生じたか,ご存知ですか。」

(I  7)  は し ' 0

( I I   7)  いいえ。

( i l l   7)  は し ' 0

( 町 7)  はい。ただし,概略です。

(V 7)  は し ' 0

( V I   7)  向上

( 四 7)  はい。放射能です。

( 四 7)  いいえ

O

( 医 7)  は し ' 0

(X 7)  同上

(16)

( X [   7)  向上

( X I I   7)  たしかではありません。

( X I I I   7)  は し ' 1 0

(XIV  7)  いいえ。

(XV 7)  はい。

(XVI  7)  はい。いくらか知っています。

(XVII  7)  はい口 (XVIII  7)  向上 (XIX  7)  いいえ。

(XX 7)  は し 、 。 (XXI  7)  向上 (XXII  7)  向上 ( X X I I I   7)  向上 (XXIV 7)  同上 (XXV 7  )向上

(XXVI  7)  知りません。放射能ですか。

(XXVII  7)  いいえ

D

(XXVIII  7)  向上 (XXIX  7)  はい。

この初歩的質問にたいする回答もまた,前向とおなじく,知っているとの 回答が圧倒的に多い。しかし,本間では,知らないという回答がわずかにふ え (7 名) ,同時に,知っているとおもっているひとのほかに,多少のあい まいさを自覚しているひとが若干ふえているという点が,注目されるべきで ある o

しかし,ともあれ, 29 名中 2 1 名 (72%) のひとが,原爆症の原因につい て,知っていると答えていることは,原爆症についての国際的関心がかなり たかまってきたという乙とをしめすものといっていいであろう

D

(8)  r 原爆症にはどういう症状があるか,ご存知ですか。」

(I  8)  いいえ O

(17)

外国人の原爆意識(その l l )

( I I   8)  向上 ( I J I   8)  は し ' 0

( 町 8) はい。いくらか知っています。

(V  8)  は し 可 。 ( V I   8)  向上 ( V H   8)  いいえ

O

( 四 8) 向上 ( l X   8)  は し 可 。 (X  8)  向上 ( X I   8)  向上 ( X I I   8)  いいえ o

( X I I I   8)  はい。

(XIV  8)  いいえ。

(XV 8)  は し ' 0

(XVI  8)  はし、。いくらか。

(XVII  8)  は し ' 0

(XVIII  8)  いいえ。

(XIX  8)  向上 (XX  8)  はい

O

(XXI  8)  向上 (XXII  8)  向上 ( X X I I I   8)  向上 (XXIV  8)  いいえ。

(XXV 8)  はい

O

(XXVI  8)  すこしばかり。

(XXVII  8)  は し ' 0

(XXVIII  8)  いいえ。

(XXIX  8)  すこしばかり。

1 7  

m 6 ,  7  r ¥ l J で 原 爆 ω おそるべき物.f1 H 的破壊1'[:川について l i r [ U J したとき,大

(18)

多数のひとが,知っている,と回答したことは,すでにのべたとおりである が,本間においては,このおそるべき破壊作用が人体をどのように破壊し たのか(しているのか)について,どれだけ知っているか,を質問した。こ れは,たんに,医学的知識をもっているかどうか,を問うためではなく, ) } j f  燥のおそろしさについて,どれだけの認識と関心をもっているか,を知るた めの設問であった。

この設問にたいする回答は, ( a )知 っ て い る ニ 1 7 1 " " ( b ) 知 l らないニ 10 名 I c ) すこししか知らない =2 名,という状況である

O

ここでは,はっきり「知っている」と回答したものが 5 9 9 6 と減少し,はっ きり「知らない」と自覚したひとが 3 4 9 6 にも達している。しかも,注目すべ きは,白分は知っているというほど明確に知ってはいないし,また,まった く知らないというほどまるっきり知らないわけではない,ごくわずかだが知 っている,というひとが 2名いたことである

G

か れ ら は , 慎 重 に 考 慮 し て,みずからを,知っている,のはんちゅうにもいれず,また,知らない,

のはんちゅうにもいれず,第 3 のはんちゅうに区分している。

知識が正確におなじ程度かどうかはわからないけれども,文字のうえで は,おなじ、 some" という表現をつかったひとに I V 氏がいる。しかし, I V 氏は,みずからを I 知っている」のはんちゅうに区分している

D

こまかく検討してゆけば,おなじく「知っている」と回答しているひとに も,すこししか知らないひともいることであろうし, I V 氏だけがすくない知 識しかもたないとは,かぎらないであろう。

ともあれ,原爆症について具体的に知っているひとの数は,かなり減少し ているのである。

(9)  I いまも,いつ原爆症で死ぬかもしれないという恐怖にいつもさい なまれている原爆被爆生存者が何十万もいることをご存知ですか。」

(1  9)  は し 、 。

( T I   9)  同上

( i l l   9)  向上

( I V   9) 同 l

(19)

外国人の原爆意識(その I I )

(V 9)  向上 ( V I   9)  向上 ( V 1 I   9)  同上

O J I T   9)  向上 ( I X   9)  向上 (X 9)  同上 ( X I   9)  いいえ。

( X I I   9)  は し可。

(Xln  9)  向上 (XIV  9)  向上 (XV 9)  同 一 ! こ (XVI  9)  向上 (XVII  9) 同 J :

( X V I I I   9)  いいえ司 (XIX  9)  はい。

(XX 9)  向上 (XXI  9) 同 J (XXII  9)  f m J 二

( X X I I I   9) 同 J 二

(XXIV 9)  いいえ

O

(XXV 9)  ば い u

1 9  

(XXVI 9)  向上。(ただし,回答者は, 、いつもグというところに疑 問符をつけている。いつも,とはおもっていないらしい。〕

(XXVII  9)  はい。

(XXVIII  9)  向上 (XXIX  9)  向上

!日(侭波似者の死の恐'!'{j i についての認識皮は,かなりたかいというべきであ る ( 2 6 名 =90 タ づ ) .   )

( 1 0 )   r 被爆者の子や孫が,原爆症のために,若くて死んでいることをご

(20)

存知ですか。」

(1  1 0 )   は し ' 1 0

( I I   1 0 )   向上 ( i l l   1 0 )   向上 ( I V   1 0 )   同上 (V 1 0 )   向上 ( V I   1 0 )   同上 ( 刊 1 0 ) 向上 ( 咽 1 0 ) 同上

( ] X   1 0 )   向上 (X  1 0 )   向上 ( 氾 1 0 ) いいえ D

( X I I   1 0 )   はい。

( X I I I   1 0 )   向上 (XIV  1 0 )   向上

(XV  1 0 )   はい。しかし,これは相対的にかぎられた数であることを知 っています。

(XVI  1 0 )   はし'1

0

(XVII  1 0 )   向上 ( X V I I I   1 0 )   いいえ。

(XIX  1 0 )   はい

D

(XX  1 0 )   向上 (XXI  1 0 )   同 止 二 ( X X I I   1 0 )   向上 ( X X I I I   1 0 )   向上 (XXIV  1 0 ) し 1 し 1 え

D

(XXV  1 0 )   はい。

(XXVI  1 0 ) 同 」 二

(XXVII  1 0 )   l  ' 1 い え c

(21)

外国人の原爆意識(その I I )

( X X V I I I  1 0 )   はい。

( X X I X  1 0 )   いいえ。

2 1  

本項は,いわゆる被爆 2 1 1 1 : ・ 3世にかんする設問であるが,回答者は,予 想以上にこのことについての認識をもっている ( 2 4 名 = 8396) 

I 知らな い」と回答したひ主は,わずかに 5名(17形)にすぎない。

これは,おそらく,多くの国で,マスコミが相当大きく報辺したためであ ろう。もちろん,マスコミによる報道があったとしても,読まないために知 らないこともありうる。ちなみに I 知らなしリと回答したひとの国籍をし らべてみると,そのすべてが,アメリカ人である。アメリカ人回答者 1 8 : : 2 ; 中,のこりの 1 3 名は知っているわけであるから I 知らない」の 5 名は,新 聞をよまなかったものらしい。

アメリカ以外の国,すなわち,エジプ卜,マレーシア,イギリス,西ドイ ツ,スイスでは,アメリカとおなじく,この知識はマスコミによって報辺さ れていると先手してよいであろう

O

ただ,マレーシアのふたりは,自国のマス コミによって知ったというよりも,原水禁迩到 j の過程において知ったとみる のが,妥当ではなかろうか。

( 1 1 )   r アメリカの原爆投下は, 1 9 4 5 年 8 月の時点で,戦争をおわらせ,

世界に平和をもたらすために必要であった,とおかんがえですか。」

(1  1 1 )   いいえ

O

( l l   1 1 )   向上 ( I 1 I   1 1 )   向上 ( I V   1 1 )   向上 (V 1 1 )   は し " ' 0

( V I   1 1 )   いいえ。

( 刊 1 1 ) 向上

o 1 1 ) 向上

O X   1 1 )   向上

(X 1 1 )   戦争をおわらせるために必要ではありませんでした

D

しかし,

その爆 ~)ìl を投下しなかったら,たぶん,終戦は 8 月 lとはならなかったでしょ

(22)

v

( 氾 1 1 ) いいえ。

( X I I   1 1 )   だいいち,戦争は必要だったのでしょうか。

( X I I I   1 1 )   そうです。それは戦争をはやくおわらせました。しかし,完 全な世界平和をもたらしませんでした。

(XIV 1 1 )   たぶん,最初の原爆は,ひとの住んでいない品で使用される べきでした

O

そうすれば,その破壊力は,人命の m 失なしに,知ることがで

きたでしょう。

(XV 1 1 )   は し io

(XVI 1 1 )   いいえ。

(XVII 1 1   i 同 ‑ r ( X V I I I  1 1 )   は し io

(XIX 1 1 )   いいえ。

(XX 1 1 )   いいえ。しかし,かんがえなおすことはむずかしいとおもい ます口

(XXI 1 1 )   いいえ

O

(XXII 1 1 )   向上 ( X X I I I  1 1 )   同上 (XXIV 1 1 )   同上 (XXV 1 1 )   はい

O

(XXVI 1 1 )   向上

¥XXVII 1 1 )   たしかではありません

D

(XXVIII 1 1 )   はい。

(XXIX 1 1 )   いいえ

O

原爆の残虐な破地力にかんする質問は,以上でおわり,本間以下数問は国 際政治と戦 I U 各の観点からみた原爆投下の正当性いかんについて,所見をもと める。

本間にたいする回答は,以上のように,賛否両論が対立している

D

すでに

拙稿「外国人の原爆意識 J ( W 経営と経済 J 1 2 4 号所収)にのべたように,

(23)

外同人の原爆意識(その I I ) 2 3  

1970 ,  7 1 年における街頭アンケー卜では,ほとんどすべてのひとが,日 f ; 爆投 下の必要はなかった,それを合理化することはゆるされない,という志見を のべていた。と乙ろが,今回のアンケートでは,原爆投下の必要性があっ た,とする怠見が相対的にはごく少数ではあるが, 7 : ( ' 1   ( 2 4 9 6 ) もあるとい

うことに注目せざるをえない。

その理由としてかんがえられることは,それがアメリカ人であって,白 r k j の政府と軍隊のおこなったことを庁定し,合理化しようとする心理がはたら いて,必要あり,の同容をよせたのであろう,ということである

O

必要性あ り,の回答をよせたひとの国籍をしらべてみると, V ,  XV ,  X V I I I ,  XXVI ,  XXVIII の各氏は,いずれもアメリカ人であり,他のふたりは国籍について 記入していないが,回答状況からみて,アメリカ人と J 断定しでもまちがいな いとおもわれる

O

すなわち, X I I I 氏は,あとでのべるように, j 五 j$l~ と職業につ いて, r 知る必要はありません.ノ」と英文で古き,さらに,ひらがなで「か んけいがないからです。」と古いている。この部分から,ただちに, X I I I l 去 をアメリカ人と l i f r ずるわけに L可かないが,ヴェトナム戦争について問うた第 四問(後述)にたいする同答のなかで,かれは,みずからがアメリカ人であ ることを語るにおちたと解すべき回答をのべている r もしもあなたがアメ

リカに住んでいたとしたら,あなたはどうおもうだろうか。よくかんがえら れよ /J

つぎに, XXV 氏もまた,国籍・職業にかんして無回答であるが,前者の ばあいとおなじく,第1 9 問にたいする回符において,かれがアメリカ人であ ることを明確に示唆する文京を古いている

D

すなわち r 日本│切術をたすけ るただそのことのために」と。これはまさしくアメリカ人のみの発似であ る 。

かくて,アメリカの原爆投下は必要であった,と問答したひとは,みな,

アメリカ人であることが判明した口

しかし,逆は引ではない ο アメリカ人はすべて, 自国の原保投下を口定 し,合理化したのではない〉さきにみたように,同絡をアメリカと明示した

@ 1 キ者は, 1 8 名であったのそれに,さらに,前述の 2 名をくわえて, 20 名が

(24)

アメリカ人回答者であるが,とのなかで, JM~爆投下を肯定したひとは 7 名 であった口すなわち,アメリカ人回答者中, 3 5 9 6 が肯定,他のほとんどすべ て(1 2 名 = 6 0 9 6 ) が否定 ( X X V I I 氏は賛否いずれでもない) ,というわけで ある

O

このアンケートにみるかぎり,アメリカ人のなかでも,肯定論者は比 較的少数である

O

1 9 7 0 ,  7 1 年におけるアンケートでは,アメリカ人回答者が 4 名(1 1 名中) おり,この 4 名中 3 名までが I 必要はなかった」と回答し,の乙りの l 名は,わからない,と回答している

O

前回,前々回の対象数は,あまりにもすくなかったので,統計的操作をお こなうことはできないが,今回をもふくめると,アメリカ人の大多数が,ア メリカの日本にたいする原爆投下は必要なかった,とかんがえていると結論 づけても,けっして性急ではないであろう。

( 1 2 )   I トルーマン大統領は,数十万ないし数百万のアメリカ軍将兵の生 命を救うために,アメリカの原爆投下は正当であった,と言明しました o あ なたはこれに賛成ですか。」

(1  1 2 )   反対。

( I I   1 2 )   向上 ( i l l   1 2 )   同上 ( 町 1 2 ) 向上 (V  1 2 )   向上 ( V I   1 2 )   向上 ( 四 1 2 ) 向上 ( 咽 1 2 ) 同上 ( ] X   1 2 )   向上 (X  1 2 )   向上 ( X I   1 2 )   │司上

( 盟 1 2 ) だいいち,戦争は必要だったのでしょうか。

( X I I I   1 2 )   賛成。しかし,わたしは,結局,原爆は多くの日本人の生命

をもたすけたとおもいます。

(25)

外国人の原爆意識(その I I ) 25 

(XIV 1 2 )   賛成。しかし,アメリカの日本上陸が,戦争を終結させるた めに,必要であったかぎりにおいて

O

(XV 1 2 )   賛成。それは,また非常にたくさんの日本軍,そして民間人 をも救いました。

(XVI 1 2 )   反対。

(XVII 1 2 )   同上 (XVIII 1 2 )   賛成。

(XIX 1 2 )   反対。

(XX 1 2 )   正直にいって,わたしは知りません。

(XXI 1 2 )   反対。

(XXII 1 2 )   向上 ( X X I I I  1 2 )   向上 (XXIV 1 2 )   向上 (XXV 1 2 )   賛成。

(XXVI 1 2 )   向上

(XXVII 1 2 )   たしかでありません口 (XXVIII 1 2 )   < 無 回 答 >

(XXIX 1 2 )   反対。

以上にみられるように,大部分は反対(1 9 名 =669o) であるが,賛成者が 6 名 ( 2 1 9 6 ) いる D 賛成者の国 i W をみてみると,そのすべてがアメリカであ る 。

アメリカ人 2 0 名中 3 名は,わからない,あるいは無回答であり(1 5 9 6 ) • 6 名が賛成 ( 3 0 9 6 ) ,のこりの 1 1 名が反対 ( 5 5 9 o ) であって,反対者は賛成 者のほとんど 2倍である口

この間においても,問題はアメリカ人のなかにのみあり,他の国のひとび とは,きわめて理性的に, トノレーマンの言明を,ごまかしでゆるすべからざ るもの,とみている o

被爆者のこころは,一部のアメリカ人をのぞいて, 1 世界中のひとびとによ

って,理解されうるし,共感されうるといっていいであろう

D

被保者は,け

(26)

っして孤立していないし,みずから伐にとじ乙もって{瓜立してはいけないの である

D

( 1 3 )   r アメリカの原爆攻撃は,日本軍の卑劣なパール・ハーパー奇襲攻 撃にたいする当然の報復であったとおもいますか。」

(1  1 3 )   いいえ。

( I I   1 3 )   向上 ( i l l   1 3 )   向上 ( 町 1 3 ) 向上 (V  1 3 )   向上 ( V I   1 3 )   同上 ( V 1 I   1 3 )   向上 ( 四 1 3 ) 向上 ( I X   1 3 )   向上 (X  1 3 )   同上 ( 氾 1 3 ) 向上

( X I I   1 3 )   だいいち,戦争は必要だったのでしょうか。

( X I I I   1 3 )   愚問である。それは,できるだけはやく戦争を終結させるた めの最善の方法であった。

(XIV  1 3 )   乙の質問には,ただたんに, イエスまたはノーで答えること はできません。それはあまりにも大きく,複雑な問題だからです。

(XV  1 3 )   それは報復的な行動ではありませんでした

O

戦争を終結させ るための戦略的軍事行動の一部でした。

(XVI  1 3 )   いいえ。

( X V I I   1 3 )   同 ー 上 ( X V I I I   1 3 )   はい。

(XIX  1 3 )   いいえ。

(XX  1 3 )   向上

(XXI  1 3 )   同上

( X X I I   1 3 )   向上

(27)

外[可人の原爆意識(その I I )

( X X I I I  1 3 )   向上 (XXIV 1 3 ) 同 t

(XXV 1 3 )   戦争終結をのぞ、んで

O

27 

(XXVI 1 3 )   それは報復とか処罰とかのためではありませんでした口日 本の侵略を阻止するためでした。

(XXVII 1 3 )   いいえ

O

(XXVIII 1 3 )   < 無 回 答 >

(XXIX 1 3 )   いいえ。

この設問にたいする回答は,ただひとり ω ' l j " j ι ω はか,ほとんどすべてが 反対であり ( 2 5 名 =86 タ ω , ご く わ ず か ( 3 名 j が無回答または回答不能,

であった。

これでみると,ほとんど決定的に,原煤攻翠とパーノレ・ハーパー攻撃との 関連性はない,という結論になる

D

これはまったく自明のことだ,というか んがえさえある。その祁, Xln 氏のごとき凹答がでてくる。

原爆攻撃は戦争をできるだけはやく終結させるための{[}(苔の方法であっ た,というかんがえは,とりもなおさず,仙のあらゆる戦争手段よりも原爆 投下をたかく評価することであり,その目的が詐であるかぎり, J 反原は無条 件に肯定されるということにひとしい。

これは,すなわち, 、正義グのために,原奴:を改善の手段だとする,忠庇 の論理にほかならない

D

かれらにとっては,核兵需給対反対のかんがえは,

はじめから理解しえないことである

D

かれらにとっては,原爆はアメリカに有益であったばかりでなく,日本 l こ も有益であった

O

第 1 2 問にたいする X I I I , XV 氏の問答が,それである

O

こ れらが原水禁迎到にたいする真向からの挑戦的回答であることは,いうまで もない。

なお,XlI氏の ~n 日, 1 2 ,  1 3 問にたいする同一内容の回答は,設問にたいす

る真正面からの r n 日目な回答ではなく,論点をはぐらかした j 吹│閥的回答であ

O

回答者としては,侵略戦争のいわば結果としての山県投下の川辺より

も,原因としての反防戦争そのものを論ずべきだという主張なのかもしれな

(28)

い。もしそうならば,それはまともな主張であるが,その主張は明確に論理』

的に記述されるべきである

O

( 1 4 )   i もしヒトラーが敗北するまえに原爆が完成していたら,アメリカ はドイツにたいして原爆をつかっただろうとおもいますか。」

(1  1 4 )   はい

O

(n  1 4 )   向上 ( i l l   1 4 )   たぶん口

( I V   1 4 )   わたしにはほんとうにわかりません

D

(V  1 4 )   いいえ

O

( V I   1 4 )   あまりむずかしくて,答えられません口 ( 刊 1 4 ) はい。

( 四 1 4 ) 同 」 二

( ] X   1 4 )   うたがわしい

O

まったく確信がもてません

O

(X  1 4 )   は し 可 口 ( X l  1 4 )   いいえ

O

( X l I   1 4 )   わかりません。

( x r n   1 4 )   非常にむずかしい質問です。もしかりに答えるととができた としても,どんな価値があるのでしょうか。

(XIV  1 4 )   もしそうだったとしても,わたしは, ドイツにた l . . . . してそれ がつかわれただろうとはおもいません O 当時のアメリカは,人種差別の社会 であったとおもいます。いまはそんなにひどくはありませんが,まだ差別が あるのは明らかです。

(XV  1 4 )   原爆は,使用することが賢明であるとかんがえたときに使用 する武器として開発されたものであることを,わたしは,偶然にも知ってい ます。それは,日本にたいしてだけ使用するということはかんがえないで,

計画されました。注一一一核技術は,アメリカの兵器計岡からうまれたもので あるが,民間利用における有益な効果は,全人類の生活向上のために全世界 で共有されている,という事実を考慮されたい。

(XVI  1 4 )   いいえ。

(29)

外国人の原爆意識(その l l ) 29 

(XVII 1 4 )   だれもこの仮説に答えることはできない。乙の質問は意味が ない。

Q

( X V I I I  1 4 )   はい。

(XIX 1 4 )   かんがえたことはありません口 (XX 1 4 )   いいえ。

(XXI 1 4 )   向上 (XXII 1 4 ) 同 k ( X X I I I  1 4 )   は し ' 0 (XXIV 1 4 )   同上 (XXV 1 4 )   向上 (XXVI 1 4 )   ?  (XXVII 1 4 )   はい。

(XXVIII 1 4 ) 同 J 二

(XXIX 1 4 )   たぶん,そうだとおもいます。もしトルーマンが大統領な

乙の 1 4 問は,仮定の問題についての設問であるから,回答はたしかにむず かしかったであろう O その乙とを正直にかいたひともいる。

本設問は,仮定の問題にたいする正確な予測をたずねたのではなく, 、 人 種差別グ芯;識を知る手がかりとしようとしてもうけた項目である c ただ,

、入居差別グ意識といっても,その怠識はだれの意識かという点になると,

複雑な問題がある o これには,大きくいって,区別されるべき 4 つのことが ある

D

ひとつは,回答者本人の怠識いかん,ということであり, ts2 は,回 答者がアメリカの政府当局者や戦争指導者の意識をどう推測したか,という ことであり,第 3 は,回答者の周囲のひとびと(そ ω 属する凶氏)が傾向と してどういう怠識をもっているかを回答者が推測したな識, t s  4 は,第 3 の 国民的;立識がアメリカの指導者の志識をどのように推測したかを回答者が推 測した意識,である

O

しかし,これら 4 者の芯識を,ひとつの回答から識別 する乙とは不可能である o

以 l 二 4 者のな識の民合からなると乙ろのいわば複合意識において,アメリ

(30)

カはヒトラーにたいして原爆をつかっていただろう,とのベたひとは,あい まいに、たぶんグと答えたひともふくめて, 1 4 名 ( 4 8 9 6 ) で,っかわなかっ ただろう,とのべたひと 7名 (249o) の 2倍に達する

O

つかっただろう,と答えたひとの国籍をしらべてみると,アメリカ 9 , エ ジ プ ト =2 ,マレーシア 2 , イ ギ リ ス =1 である

O

っかわなかっただろ う,と回答したひとの国籍は,すべてアメリカである

O

このことは興味ぷか い。アメリカ人の芯識は,はっきり 3 つにわかれていて,①つかっただろう (9  )②っかわなかっただろう( 7  ) ③ わ か ら な い ( 4  ),であるが,①と② がほぼ伯仲していることは,アメリカ人自身の人組問題にかんするこころの うどきを推測せしめる。

仮説への回答は不可能であり,ナンセンスだ,と答えた XVII 氏は,西ド イツの経済学者である

O

この問題の当事 [ 1 1 のひとりとして,この設問には不 愉快なものを r:l~じたのであろう O

( 1 5 )   r 現在および将来の世界の平和のために,核軍備は必要だとおもい ますか。」

(1  1 5 )   いいえ。

(n  1 5 )   向上 ( i l l   1 5 )   向上 ( 町 1 5 ) 向上 (V  1 5 )   向上 ( V I   1 5 )   向上 (W  1 5 )   向上 ( 国 1 5 ) 向上 OX  1 5 )   向上 (X  1 5 )   向上 ( X I   1 5 )   向上 ( X I T   1 5 )   同上

( X I I I  1 5 )   いいえ

O

しかし,家庭における愛と調和が,現在と将来の世

界平和にとって緊要なものです。

(31)

外国人の原爆意識(その l l ) 3 1  

(XIV 1 5 )   この問題も,イエスまたはノーで答えるには, あまりに複雑 な質問です。わたしは,だれもこれらの武器をもたなければよかったとおも います。わたしは,その他のすべての国がおなじことをしないかぎり,アメ リカとかその他の国が,これらの武器を破棄するだろうとは,予見できませ ん 司

(XV 1 5 )   すべての世界の強国が参加するのでさえあれば,ノーという のがもっとも論理的です。そうでなければ,イエスです。

(XVI 1 5 )   いいえョ

(XVII 1 5 )   非常にむずかしい問題ですっこの質問に答えるには, さら に 1 0 0 年待たなければなりません。 しかし, 原爆の苛成が,世界戦争をはじ めないように抑止する若干の影響力をもっているとおもいます。ただその脅 威だけで戦争を回避しているようで,ほんとうに平和をもとうという立志に よって戦争回避をしているのでないことは,ざんねんです。

(XVIII 1 5 )   いいえ。

(XIX 1 5 )   向上 (XX 1 5 ) 向上 (XXI 1 5 ) 同 J 二

(XXII 1 5 )   向上 ( X X I I I  1 5 )   向上 (XXIV 1 5 )   向上 (XXV 1 5 )   はい。

(XXVI 1 5 )   いいえ。

(XXVII 1 5 ) 同 J ‑ ‑ (XXVIII 1 5 )   はい。

(XXIX 1 5 )   いいえ。

技 m 仙の必要性を 1 1 日うたこの設問にたいし, 2 4 名 (83? i ' J ) という正倒的多 数が,必要性を否定し,逆に 2 名のみが,必要性あり,と回答している o

2 名の国籍は,いずれもアメリカである o

枝市fn' a 否定 ω l ! t 界的 i 世論は,ここにも立証されているとみていいであろ

(32)

D

( 1 6 )   r 戦争と戦力とを永久に放棄するとの日本の憲法について,どうお もいますか口」

( 1   1 6 )   けっこうなことだとおもいます。

(n  1 6 )   正当であるとおもいます。

( i l l   1 6 )   もしほんとうならば,けっこうだとおもいます

D

( 町 1 6 ) 現志法は維持されるべきです。

(V  1 6 )   <無回答>

( V I   1 6 )   よいことだとおもいます。

( 刊 1 6 ) よいことだとおもいます。日本間民は芯法についてじゅうぶん 知っているにちがいありません D そして,志法のこの条項に反して行動しよ

うとするひとびとを見張っているようにおもいます。

( 唖 1 6 ) もしほんとうにそうなら,よいことだとおもいます。

( ] X   1 6 )   もしそれが日本人の願いを代表するものであるならば,非常に よい乙とです。人間が生きのころうとするならば,すべての国々が,戦争と 軍国主義を否認しなければなりません。

(X  1 6 )   もし日本人が憲法を信ずるのであれば,維持されるべきであ り,そして,わたしは,日本人がそれを信じつづけるととを希望します。

( X I   1 6 )   正しいことです!遵守されていない乙とをのぞけば

D

( X I T   1 6 )   非常にけっこうです。もし,のべられているように,戦争と軍 隊が永久に放棄されるのであるならば。

( X I I I   1 6 )   わたしは戦争も軍隊も嫌いです。しかし,わたしは,緊急事 態とか災害から自身をまもるために,国家が軍隊をもつことは重要だとおも います。

(XIV  1 6 )   もしそれが機能するのならば,すばらしいとおもいます。企

業の指導者たちは,ちょうどアメリカにおけるように, 、自分たちの利益を

まもるグためには,強力な軍隊が浪芸であると,決定するでしょう。わたし

は,日本が巨大な軍備の重荷をせおうことなしに繁栄することを希望しま

す 。

(33)

外国人の原爆意識(その I I ) 3 3   (XV 1 6 )   すばらしいかんがえです。

(XVI 1 6 )   わたしは,日本人が,アメリカ,その他の国々とのすべての 安全保障条約を破棄し,軍事費を削減し, 自衛隊の規模と重要性を減少さ せ,どんな結果になろうとも,ヴェトナムへの一切の介入に終止符をうつこ

とによって,この憲法を支持すべきだとおもいます。

(XVII 1 6 )   もし日本が乙の憲法をまもるなら,すばらしいことでしょ う,そして,他の国々がおなじことをするなら,なおさらすばらしいことで しょう。

(XVIII 1 6 )   文章上はそうです,しかし,あなたがたは武装していま す 。

(XIX 1 6 )   けっこうだとおもいます。

(XX 1 6 )   わたしは,それはたいへん称札~l にあたいすることとおもいま

す。しかし,他のすべての国家が応じなければ,価値ないとおもいます。あ るひとは,日本が素朴で反作用しすぎるとおもうかもしれません,しかし,

このような忍法改正は世界の平和にとって必要です。

(XXI 1 6 )   日本国定法は,戦争と軍隊とを放棄しているかもしれませ ん。しかし,日本は,ヴェトナムでのアメリカの戦悶を支援していますし,

日本の大企業の多くは,戦争で大もうけをしています。日本の j 匡史は,日本 があまり平和な国でなかったこと,そして,また,日本が, 1 . こたかっている ひとびと一一一国の内外をとわず ーにたいして,あまり親切ではなかったこ と,をしめしています。紙にかかれた 2 , 3 の百実は,多くをな味するもの ではありません/

(XXII 1 6 )   日本のな法は,もちろん,アメリカ山傾軍の命令によって,

むしろ実際的な目的のため,すなわち,かつての強力な敵を武装解除してお くため,計阿されたものです。しかし平和志法グのかんがえは,すばら しいものです。問題は,軍隊の使用に反対するぷ法の条項が, 日本政府によ ってまもられるかどうか,口本人民が継続的に丹波することです。

( X X I I I  1 6 )   わたしは,もしすべての国がおなじような窓法をとりいれ

るなら,そのこと自身,戦争をおわらせるだろうとおもいます。また,わた

(34)

しは,日本が真の平和を信じているという理由で, 日本を称讃するもので す 。

(XXIV 1 6 )   わたしは志法について知りません。しかし, もしそれが戦 争と軍隊とを放棄しているのなら,わたしはこころからそり窓法を支持する でしょう。

(XXV 1 6 )   < 無 回 答 >

(XXVI 1 6 )   わたしは,アメリカもおなじ志法をもっていたらなあ,と おもいます。

(XXVII 1 6 )   非常にすばらしい。

(XXVIII 1 6 )   よいことです。

(XXIX 1 6 )   わたしは,理論においては,窓法に同意します。しかし,

実際的にいって,それを実行することはむずかしいようです。

本間は,わが国の平和憲法にたいして,外国人がどのように評価している か,を知るための質問であった。それにたいする回答は,以上のように,無 回答と 3 名 ( X I I I , XVIII ,  XX I)をのぞいて,他はすべて,、すばらしい

/1

、よいことだグ,と非常な称讃の辞をのべている口わが国の平和憲法が,世 界中の世論によって,いかに支持されているか,の生きた証拠が,ここにあ

る 。

支持しない 3 名のうち, XVIII ,  XXI 氏の真意は,はたしてどうなのであ

ろうか。それは,おそらく,戦争放棄の志法自体はすばらしい,しかし,実

際には武装しているではないか,憲法をまもっていないからだめである,と

いうことであるにちがいない。したがって,平和憲法自体を称読する念の強

烈さは,けっして他の回答者におとらないであろう

D

かれらの論点は,日本

が憲法をまもっていない,という現実問題にむけられていて,憲法条文自体

のすばらしさにはむけられていないのである

D

かれらからみれば,そのよう

な,まもられない憲法は,条文自体がいかにすばらしかろうとも,それは紙

にかいた桧にすぎない,ということであろう

D

かれらの日本の現実にたい

する批判のしんらっさは,かれらの平和志法への称訟の強さに比例するもの

というべきではなかろうか。かれらもまた,平和志法称識者であるにちがい

(35)

外国人の原爆意識(その I I ) 35 

なし

I o

平和志法否定論者は,かくて,ただひとりにすぎない,ということができ るであろう

O

つぎに,平和芯法官、i i : 、者は,同時に,日本の現実にたいするしんらつな批 判者であるということに注目しなければならない口前掲の XVIII , XXI 氏の ばあいがそうであることは,すでにのべたとおりである口

日本政府と自民党によって,平和志法が紙にかかれた空文と化せられ,強 力な武装軍隊が年々整備拡充されているという現実は,外国人の批判の対象 なのである

D

わが国のなかで,政府や自民党(与党)が先頭にたって, ぷ , j 去 をふみにじりつづけてきたということは,正常な政治感覚からみれば,まさ におどろくべきことである

O

しかるに,わが国民のなかにも, しだいに, l F  

隊の拡充強化を要請する;trがつよくなってきている

O

外国人の限には,それ はどのように映ずるであろうか。それが,つぎの 1 7 1 1 ¥1である。

( 1 7 )   r ③日本には,戦争と戦力を放棄するとの憲法の条文にもかかわら ず,戦前の戦力をはるかにうわまわる装備をもった軍事力があります。日本 政府は,自衛のための翠事力は憲法違反ではない,といい,この主張は,最 近,下級裁判所の合憲判決によって弁護されました。日本政府と裁判所のこ のような姿勢について,どうおもいますか。 J r@ 日本に軍国主義が復活し つつあるとおもいますか。」

(1  1 7 )   ④現在の世界仙卦を考応ずれば,道理 l こかなっているとおもい ます。@はい。

( I I   1 7 )   ④現在の世界情勢を考鼠すれば, j E 理にかなっているとおもい ます。⑥はい。

( i l l   1 7 )   ④わたしは立法迩反だとおもいます。@はい。

( I V   1 7 )   ⑦わたしは,自術隊は日本国忍法 w 9 条に述反しているとおも

います。@わたしは,日本のなかに,徐々に,より攻撃的な,そしてあまり

防術的でない活劫をうけいれようとする流助的な、ナショナノレ・コンセンサ

スグの似向があるように, !よじます。わたしは,この和 ω 傾向は, J ド 常 l こと

らえがたく, lT.1 民総~t: Pむのなかにしめる防1!j'r Y 1(の川合をあらわす政字などよ

参照

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