長野工業高等専門学校紀要 ・第
3 0
号( 1 9 9 6 ) 2 4 7
成 績 不 振 者 の 指 導 と 低 学 年 の 進 級 制 度
‑低学年の留年者調査を中心として‑
松本忠雄 成澤紀夫 山本行雄
(平成8年 10月24日 受理)
How to Save Low Achieving Students And A Reform in the Promotion System
‑Report of the Investigation of Repeaters in Nagano National College of Technology‑
Tadao Matsumoto Norio Narusawa and Yukio Yamamoto
Wema d eani n v esti gati onoft hel st t o 3 r dye ar r e pe at er so f ac a de mi cyea r s 1 99 2 ‑1 9 9 5 . Weha vef ou ndt hatt hea ver a g enu mberofr ep e ati ngst u de nt sa mount e d t o4.6 % oft het ot als t u de nt s a nd t haton eoutoft hr e e r e pe at e rs e ve nt ual l y d r op pe dout . Weha vedi s c uss e dh owyec a nb o ostu pt hei ra c hi e v me nt s a nd sa ve t he mf r o mre pe at i nga n ddr o ppi ngout .
1 . i ま し
; め iこ平成
7
年度 の厚生補導研究会第2
分科会 「学力不足 ・学習意欲欠如の学生の指導法」 につ いて話 し合 った際,最近留年 した低学年の学生は翌年度 も成績が向上せず,再 び留年 して退 学す る者が増 えている。 また, これ らの留年者は出席状況が悪 く,受 け入れた新 しい クラス の学生 に悪 い影響を与えるとの指摘があった。そこで, これ らの ことを確かめ るために,平 成4
年度〜 7年度の3
学年以下 の留年者について,留年 の状況,翌年度の成績 ・欠課時数 ・ 進級状況などを中心 に調査 した。一方,本校 において成績不振学生 に再試験 の機会を与えた り,留年者数をで きる限 り少な くす る種々の試みが何回かなされて きた。昭和
4 7
年度 に再試験 の条件を満た さない学生 に救 済の試験を受 けさせ る特別試験制度が導入 された。
昭和54
年 に報告 された中途退学者 の調査 では, 3
学年以下の未修了退学者の進路が狭 く困難であることが指摘 された。 これを打開す るため,昭和5 5
年か ら昭和5 7
年 にかけ,単位制 ・仮進級制を導入 した進級制度 の根本的な改 革案が検討 された。 しか し,残念なが ら全校 の同意が得 られず廃案 にな って しまった。 よ う や く,平成2年度 に3学年末修了で中途退学す る学生 に特別修了試験制度を導入 し,修了退 学の械会を与 えた。平成4
年度か らは, 1・2学年 に も特別修了試験を導入 し,不適応 を起こした学生 に再出発 の際,少 しで も力 になれ るような試みが行われた。
平成
8
年度厚生補導研究会第1
分科会 「成績不振者 に対す る指導 と低学年の進級制度」で*一般科 教授
**一般科 教授
‡‡*電子情報工学科 教授
は,留年者 の調査を基 に留年者数を減 らし,一人で も多 くの学生が卒業で きるにはどうした らよいか。 また,不適応 を起 こした学生が
3
学年修了 して方向転換を図 ることがで きるには どうした らよいかについて,進級制度の改善を含めて話 し合いが行われた。2 ̲ 留 年 者 実 態 調 査
2‑ I.留年条件の様態別分類
本校の進級規定 によると,次の3通 りの留年 タイプにわけ られ る。
(1)そのまま留年が決定す る (即留)0
(ア)年間の欠課時数が総授業時数 の1
/5(
病気入院 など特別な理由のある者 に限 り1 /3)を
超えた場合,その学年 は兼任了になる。(イ)学年成績 に不可を有 し,再試験,特別試験 (平成
6
年度 よ り廃止)を受験す る条件を 満た さない。(2)再試験 を受 け られず直接特別試験を受 けて不合格 (特試留年)。
特試受験条件 :不可の科 目が4 ・5科 目,学年成績の総平均が55点以上で受験 を願い 出た者。
衷 1 1‑3学年様態別留年者調査 (平成4年度〜7年度)
年
皮 学年 即留年者 特試留年者 再試留年者 合計 欠課時 不可即8 留不可7年不可者6 不可内5 訳不可4 汁 特試 .再試留年者 監 S 盟 科目 科目 平均55未満 以下55未満 不認定科甘致
芋
年 12年年 39
00
30
1230 0 0 0
120
3 220
2 39 ①》②3年 18 1 1 20 3 3
0
7 3 2 18 ①勘汁 30 4 1 35 3 3 3 10 7 4 30
鷲 21年年 8l
0
2 11 490 0 0 0 0
2 1 20
●30
1 81(①王)冨×卦3年 9 #2
0
ll 20
1 3 2 1 9 ①接計 18 4 2 24 4 . 1 3 3 5 2 18
香
年 123年年年 13102 /// 221 15123
0 0 0 0
2I 23 21 1l ●231 411 13lO2 (①①
(》王XD汁 25
/
5 30 3 5 3 2 6 6 25学年 21年年
0
7 //0 0 0 0 0 0̀
3 101
2 00 0 0 0
2 2 7 GX3X蔓)3年 ll / 2 13 1 4
0
1 1 4 ll G X 三 )
汁
18 / 5 23 2 60
1. 3 6 18合 計 91 8 13 112 12 15 9 16 21 18 91 注 l 平成5・6年度 、不可5科目、平均55点以上、不可13単位 (単位数オーJ<‑)1名ずつを含む。
‡ 内1名は特拭を受けず直接怯了試叛を受け修了退学
成績不振者 の指導 と低学年の進級制度 249
( 3)
再試験 を受 けて不合格 、更 に特別試験 を受 けて不合格 (再試留年)。再試受験条件 :不可の科 目が4科 目以内 (平成
5
年度 までは3
科 目以内)で学年成績 の総平均が55点以上。再試験 を受験 した科 目の内, 1科 目で も不合格 の科 目がある場合は進級 で きない。た だ し,願い出によ り特別試験を受けることがで きる。
留年条件の様態 を即留,特試留年,再試留年の3タイプに分類 し、更 に即留者の状態を詳 しく調べて まとめたのが表
1
である。表2‑1 1学年様態別留年者調査 (平成4年度〜7年度)
年度 即留年者 特試留年者 再試留年者 合計 欠課時 不可即8 留不可7年不可6者 不可5内 訳不可4 計 特試 .再試留年者 rn/5 盟 科目 科目 平均55未満 以下55未満 不認定科甘致
平成4年 3
00
30 0
10
20
3平成5年 1 2 1 4
0 0 0 0 0
1 1 (王X≡瑠)平成6年 2 / 1 3
0 0 0 0
1 1 2 ①平成7年
0
/0 0 0 .0 0 0 0 0 0
合 計 6 2 2 lO 0 0 1
0
3 2 6表2‑2 2学年様態別留年者調査 (平成4年度〜7年度)
学皮 即留年者 特試留年香 再試留年者 合計 欠課時 不可8即 留不可7年不可6者 不可5内 訳不可4 計 特試 .留年者再試 監 5 班 科目 科目 平均55未満 以下55未満̲ 科目数不認定 平成4年 9 3
0
120 0
2 3 2 2 9QX
ix2)平成5年 8
0
1 9 2 1 20
■30
8 ①平成6年 13 / 2 15 2 2 2 I ●2 4 13
G X D
平成7年 7 / 3 10 1 2 0
0
2 2 7 ①③⑥注 l 平成5・6年度 、不可5科目、平均55点以上、不可13単位 (単位数オーJ<‑)者1名ずつを含む。
表2‑3 3学年様態別留年者調査 (平成4年度〜7年度)
年度 諾 留年者特試 再試留年者 合計 欠課時 不可即8 不可7留 年不可6者 不可5内 訳不可4 汁 特試 .再試留年者 監 5 盟 科目 科目 平均55未満 以下55未満 不吉科目数忍定 平成4年 18 1 1 20 3 3
0
7 3 2 18( 王 × 卦
平成5年 9 #2
0
ll 20
1 3 2 1 9 (D修平成6年 10
/
2 12 1 3 1 1 3 1 10( 王 X 王 )
平成7年 ll / 2 13 1 4
0
1 1 4 ll( 王 X D
合 計 48 3 5 56 7 10 2 12 9 8 48 注 # 内 1名は特試を受けず直接怯7試験を受け修了退学
留年者の総数 は平成
4
年35
名, 5
年24
名, 6
年30
名, 7
年23
名 の計112
名にな っているo留 年者 の年平均数 は28
名であり, 3
学年学生定員数600
名の4.7%
に及んでいるo この数字 は, 留年者が増大 し特別試験制度 を導入 した昭和41年〜 45
年の全学生定員 に対す る留年者の年平 均3.25%
をはるかに上回 っている。留年者の内,即留者の占め る割合は
, 1
年60.0% , 2
年80.4% , 3
年85.7%
と学年が進行 す るに従い大 きくな って いる。 この ことは即留者の内訳をみると更に明 らか になる。欠課時 数 オーバーで未修了の即留者 および極度に成績不振な不可の科 目数8
科 目以上の即留者 の合 計 は27
名で即留者の3
割 に達 している。学年別内訳は, 1
年 o名, 2
年10
名, 3
年17
名である (表
2
参照)0不可の科 目4科 目以下で学年成績の平均点が
55
点以下の者 は, 1年2名, 2年8名, 3年8
名で即留者 のl J 9.8%
になる02‑2
留年者 の進路 および在学留年者の進級状況 (1)留年者 の進路留年者の進路 は,未修了退学,修了退学 ,在学留年 に分 けられ るが (表
3
,表4‑ 1.2.3
,参 舵), この4
年間の傾向を見 ると,末修了退学者は6名で毎年1‑ 2
名程度 いる。修了試験 を合格 した退学者は25
名 いる。毎年,平均6
名が新たな修了試験制度 によ り修了の機会を与表
3 1‑3
学年留年者進路 ・翌年進級状況 (平成4
年度〜7
年度)年
皮 学年 未怯学者 修了了退 退学者 在学留年者 台芸I 在 学 留 年 者 翌 年 度 進 級 状 況退 学 者 ●進 級 者 中途 未修了 佳7 計 特試経 再試経 不可無 汁
2
年0 1 ll 12 2 0 0 2 0 4 5 9
3
年1 3 16 20 1 1 3 5 1 8 2 ll
汁
1 4 30 35 4 1 . 4 9 1 12 8 21
萱 1 2
年年0 00 1 3 9 4 9 0 1 0 0 2 4 6 1 0 0 l 1 1 2 2 3
3
年1 5 5 ll 0 0 l 1 0 4 0 4
汁
I 6 17 24 1 2 5 8 0 6 3 9
6
守 1 2
年年00 2 4 3 9 15 3 0 0 00 0 0 2 2 // 1 2 2 5 3 7
3
年0 2 10 12 0 1 3 4 / 5 1 6
汁
2 6 22 30 0 1 5 6
/8 8 16 ̀
小 I計 4 16 69 89 5 4 14 23 1 21 19 46
4
.5 1 8 . 0 7 7 . 5 7 . 2 5 . 8 2 0 . 3 3 3 . 3
1.
43 0 . 4 2 7 . 5 6 6 .7
学
年
1 2
年年000 0 0 0 00 0 l 3 6 10 ‑ ‑ ‑‑ ‑ 0 ‑ ‑ ‑ 0 0
3
年1 6 6 13 ‑ ‑ ‑‑ ‑ ‑ ‑ ‑
汁
2 9 12 23 ‑ ‑ ‑‑ ‑ ‑ ‑ ‑
成績不振者の指導 と低学年の進級制度
251
え られた ことになる。学年別修了退学者 は
1
年1
名, 2
年8
名, 3
年16
名で圧倒的 に3
年生 が多 い。 これ は高校卒業程度 の学力 を有す ることによ り、方向転換が し易いか らであろ う。また、留年者全体の数 を見て も
1
年10
名, 2
年46
名, 3
年56
名 と3
年生が多 い ことに もよるo(2
)在学留年者 の進級状況留年 して在学 した学生が翌年 どのよ うな進路 を とったか表
3
,表4‑I,4‑2.4‑3
にま とめてみ た。 この4
年間 に留年 して在学 した81
名中,平成7
年度 の留年者12
名 はまだ結 果が出て いな い。平成6
年度 までの69名 について調査 した。留年 して再度履修 したが進級 で きず に退学 を余儀 な くされた者 は
23
名で全体 の33.3%
に当 たるo この内,中途 まで しか在学 しなか った者5
名, 1
年間在学 したが欠課時数 オーJ<‑吃表
H
l学年留年者進路 ・翌年進級状況 (平成4
年度〜7
年度)年 度 諾未怯 退学者怯了 留年在学者 合計 在 学 留 年 者 翌 年 度 進 級 状 況退 学 者 ̀進 級 者 中途 未怯7 怯了 汁 特試経 再試桂 不可無 汁
平成
4
年00 3 3 1 0 1 2 0 0 1 1
平成
5
年0 1 3 4 1 0 0 1 0 . 1 1 2
平成
7
年000 0 0 0 00 / 0 0 0
合
I 計 0 1 0 . 1 0 9 0 . 9 0 10 2 2 . 2 2 0
ll.1 1 3 3 3 . 3 0 2 2 . 2 2 4 4 4 6
.
4 6 6 .6
表ト2 2学年留年者進路 ・翌年進級状況 (平成
4
年度〜7
年度)年 度 学者 怯7未怯7退 退学者 在学留年香 合計 在 学 留 年 者 翌 年 度 進 級 状 況退 学 者 進 扱 者 中途 未接丁 修了
汁
特試経 再試桂 不可無 汁 平成4
年0 1 ll 12 2 0 0 2 0 4 5 9
平成
5
年00 9 9 0 2 4 6 0 1 2 3
平成
6
年2 4 9 15 0 0 2 2 / 2 5 7
平成
7
年I 3 6 10 ‑ ‑ ‑ ‑ / ‑ ‑ ‑
表
4 ‑ 3 3
学年留年者進路 ・翌年進級状況 (平成4
年度〜7
年度)年 度 学者 修了未了退 退学者 在学留年香 合計 在 学 留 年 者 翌 年 度 進 扱 状 況退 学 者 進 級 壱 中途 未修了 修了
汁
特試桂 再試経 不可無汁
平成
4
年1 3 16 20 1 1 3 5 l 8 2 ll
平成
5
年1 5 5 ll 0 0 1 1 0 4 0 4
平成
6
年0 2 10 12 0 1 3 4 / 5 1 6
平成
7
年1 6 6 13 ‑ ‑ ‑ ‑
/‑ ‑ ‑
合
計 3 16 3ー 7 56 1 2 7 10 1 17 3 21
どで末位7退学者は
4
名,残 りの14
名 は修了試験に合格 して修了済みで退学 している。 翌 年度進級で きた者は66,7%
に当たる46
名である。 この内,不可の科 目が 0の学生は19
名で残 りの22
名は再試験や特別試験 を受験 してや っと合格 している。 これを学年別 にみると退学者 と進級者の割合ははば各学年共1:2である。ただ し,進級者の内不可 の科 目が無 く進級で
きた者 は1
年44.4% , 2
年41.1%
に比 し, 3
年 は9.7%
と極端 に悪 くな っている。2‑3
留年者 の追跡調査前項 目で在学留年者 の
1 /3
が翌年進級せず退学を していることなどか ら,平成4‑ 6
年度の1 ・2
年生 の留年者 について,在籍の状況を表5
,表6 ‑1
,表6‑2
にまとめてみた。表5 平成
4‑6
年度留年者の追跡調査 (1年生)氏 名 平均点 不可 欠課時政 留年時の状況 ‑〉翌年度の状況
科日放 ‑〉その後
過
学者
G.
H.5
1.5
59 0
即留 ‑〉年度中途退学T.
H.5 5 . 5 4 5 6
特試留年唱) ‑〉不登校中途退学S.
H.5 0 .
I‑
>5 2 . 9 5 ‑ ) 3 3 6 ‑ 〉 2
即留 ‑〉即留修了試退学 ll.T. 5 5 . 4 ‑ 〉6 3 . 9 3 ‑ > 3 1 5
‑>4
2 再試特試留年① ‑〉再払 進級‑〉5 5 . 8 ‑ 〉 3
‑〉 7 2
‑〉再試留年修了試退学( 2
年)荏学 H. N.
6 3 . 6 ‑ > 7 4 . 8 1 ‑ 〉 0 0
‑〉 l 再試留年① ‑〉進級 J. T. 4 9 . 6 ‑ )6 5 . 3 7 ‑ 〉 0 4 3 ‑ > 2 0
即留 ‑〉進級‑ 〉5 9 . 4
‑〉 0
‑〉 4 0
‑〉進級( 2
年)‑ > 5 6 . 8 ‑ 〉 0 ‑ 〉 9 6
‑〉進級( 3
年)T.
K.5 5 . 5‑
>6 3 . 9 4 ‑ > 0 7
‑>9
4 特王式留年(診 ‑〉進級者
‑ 〉5 8 . 8
‑〉 1
‑〉171 ‑〉再試進級( 2
年)T. Y. S S . 6‑ )6 0 . 8 5 ‑ 〉 0 6 ‑ > 1 3 9
即留 ‑〉進級表6‑1 平成
4‑6
年度留年者追跡調査(2
年生)氏 名 平均点 不可 欠課時政 留年時の状況 ‑〉翌年度の状況
科目数 ‑〉その後
過学者 K.
A. 5 2 . 4 ST 〉 1 6 4
即留 ‑〉年度中途退学 K; H.5 3 . 7 6 ‑ 〉 1 3 9
即留 ‑〉年度中途退学M. S. 3
4.5‑ 〉5 3 . 8 1 2 ‑ 〉 6 3 4 0 ‑ 〉2 9 8
即留 ‑〉即留未怯7退学M. T. 4 4 . 6 ‑ 〉3 6 . 5 8 ‑ > 8 1
46‑ 〉2 9 7
即留 ‑〉即留未撞7退学 K.S. 2 2 . 0 ‑ 〉5 0 . 5 1 3‑ > 4 4 2 0 ‑ 〉2 1 0
即留 ‑〉即留修了拭退学S.
K.4 7 . 5 ‑ > 5 0 . 2 7 ‑ > 4 8 7‑ 〉1 9 6
即留 ‑〉即留接7拭退学S. Y. 4 3 . 5 ‑ > 4 3 . 0
ll‑〉 5 2 7‑ 〉1 9 6
即留 ‑〉即留佳了試退学T. Y. 4 6 . 3
‑〉14 . 8 5 ‑ 〉 6 1 3 2 ‑ 〉1 4
3 即留 ‑〉即留怯了試退学M. Y. 5 4 . 0‑
>5 9 . 0 7 ‑ 〉 2 3 ‑ > 4
9 即留 ‑〉再試留修了退M.
K.5 5 . 2 ‑ 〉5 5 . 5 5 ‑ > S 0‑
〉 0 即留 ‑〉即留修了試退学 K. I.5 7 . 3‑ 〉5 9 . 2 5 ‑ 〉 0 5 0 ‑ 〉1 1
2 特試留年① ‑〉進級‑
>5 1 . 4 ‑ 〉 0
‑)1 7
3 ‑〉修了退学( 3
年)T. Y. 5
4.I‑
>5 7 . 5 3
‑〉 0 7 0 ‑ 〉1 7
9 即留 ‑〉進級‑ 〉5 0 . 6 ‑ 〉 4 ‑ 〉1 9 4
‑〉即留修了拭退学( 3
年)0. T. 5 3 . 5‑ 〉5 8 . 4 7 ‑ 〉 2 8 6
‑>1 7
8 即留 ‑〉再試進級‑
>4 8 . 4
‑〉 9 ‑ 〉2 1 6
‑〉即留( 3
年)成 績 不振 者 の指 導 と低 学年 の進 級 制度
25 3
1
年で留年 した9
名の内, 3名が翌年退学 し, 1
名が2
年 に進級 した後,退学 してい る。2
年で留年 した29
名の内.翌年2
年で退学 した者は10
名( 34.5% )
お り.翌々年3
年で退学 し た者が3
名( 10.3%)
いる。結局,留年者で退学 した者 は1
年が4
名で44.4% , 2
年 は13
名で44.8%
に達 しているoまた,平成8年度在学 している16
名の内, 3
年七留年 した者3
名, 4 年で留年 した者1
名がいる。1・2
年 の留年者の4
割以上の者が退学 を してお り,成績不振者が留年 した ことによ り一 念発起 して立 ち直 ることの難 しさを垣間みることがで きる。不合格点を もらった教科への重 圧,新たな顔ぶれの教室 にとけ込みに くい,合格点 を もらった科 目を再度履修 しなければな らない大変 さなどの要因が重 な り,学校生活か ら逃避 し,欠課時数が増 し,遊 びや アルバイトに走 り,落 ち着いた自宅学習を益々困掛 こしているよ うに思 える0
1
年で留年を経験 して平成8
年度在学 している5名 はなん とか全点が進級 して きたが、 2 年で留年 して在学 している16
名の内, 3学年で3名が留年 し, 4学年で2名が留年 しているol年 目に無事進級 して もその後退学 した り,留年を している者が大勢お り
, 1・2
年で留年 表6‑ 2
平成4‑6
年度留年者追跡調査(2
年生)氏 名 平均点 不可 欠課時政 留年時の状況 ‑〉翌年皮の状況
科 甘致 ‑〉その後
荏学者 K̀.
M. 5 6 . 5‑ 〉6 8 . 8 5‑ > 0 1 8
‑)
0 特試‑〉留年① ‑〉進級‑ 〉6 0 . 6 ‑ 〉 2
‑〉4
‑〉再試進級( 3
年)‑ >5 8 . 9
‑〉 4
‑〉0
‑〉再試進級( 4
年)T.
K.5
6.4‑ >6 4 . 5 4‑ 〉 0 5‑ 〉0 特試‑〉留年(a ‑〉進級 ,
‑ >6 0 . 2
‑〉 4
‑〉0
‑〉再試進級( 3
年)‑ >6 3 . 9 」 〉 4
‑〉0
‑〉再試留年( 4
年)Y. T. 5 0 . 2‑ 〉5 9 . 9 5‑ 〉 0 7
‑> 9
即留 ‑〉進級‑ >5 6 . 4
‑> 3
丁〉 2 3
‑〉再試進級( 3
年)M. E. 5
4.4‑ 〉6 2 . 0 3
‑> 0 2 5
‑> 2 1
即留 ‑〉進級 K.E. 5 5 . 4‑ 〉5 7 . 5 6‑ 〉 2 5 6‑ > S
S 即留 ‑〉再試特拭 進級‑ 〉5 3 .I ‑ 〉 4
‑〉 7 7
‑〉即留( 3
年)‑ 〉5 7 . 0 ‑ 〉 0 ‑ 〉1 7 0
‑〉進級( 3
年)0.
H.4 7 . 7‑ >6 1 . 7 8
‑)0 1 2 4
‑〉 9 7
即留 ‑〉進級T.
H.4 8 . 4‑ 〉5 4 . 3 7‑ 〉 0 9‑ 〉1 0 2
即留 ‑〉進級S. T. 5
4.6‑ >5 3 . 9 5‑ 〉 0 0 ‑ 〉l o
† 即留 ‑〉進級S.
Il.5
4.6‑
)5 9 . 8 6‑ ) 3 4 9‑ >1 1 8
即留 ‑〉再試特試進級‑ >5 9 . 3
‑〉 3
‑〉 7 3
̲‑〉再試進級( 3
年)K. H.
5 8 . 7‑ 〉5 8 . 5 1‑ 〉 1 4 4‑ >1 2 4
再試特試留秒 〉再試進級‑ 〉5 8 . 4
‑> 6 ‑ 〉1 2 8
‑〉即留( 3
年)I. T. 5
4.5‑ 〉6 2 . 5 7‑ 〉 0 1 2 6
‑〉1 4 0
即留 ‑〉進級 .‑ 〉5 5 . 1 ‑ 〉 2
‑> 9 4
‑〉進級( 3
年)‑ 〉5 7 . 6 ‑ 〉 1
‑〉 9 6
‑〉再試 進級( 4
年)M. Y. 5 3 .
1‑ 〉5 6 . 8 3‑ > 3 l
ob‑>l 4
2 即留 ‑〉再試進級1. S. 5 3 . 6‑ >5 7 . 7 7‑ 〉 0 5 0‑ 〉1 5 8
即留 ‑〉進級‑ 〉5 7 . 0 ‑ > 4 ‑ 〉1 3 5
ー ‑〉再試進級( 3
年) H. T. 5 2 . 1‑ 〉5 8 . 5 5
‑〉 3 L
SD‑ >1 6 0
即留 ‑〉再拭特拭進級‑ 〉5 2 . 8
‑> 6 ‑ 〉l H
‑〉即留( 3
年)‑ 〉5 5 . 3
‑〉 3
.‑ >1 9 5
‑〉再拭進級( 3
年)N. T. 5 2 . 5‑ >6 3 . 0 2
‑〉 0 1 9 7‑ 〉1 8 0
即留 p ‑〉進級を経験 した者 の内,無事卒業 を迎 える者 は半数 に満た ない厳 しい状態で ある。
3 . 進 級 制 度 の 改 善 ‑ の 試 み
増加 してい る低学年 の留年者数 を減少 させ,学力不振学生 に学力をつ けて,無事卒業 で き る方法 の一例 と して, また,分科会で の討論 の材料 と して進級制度 の改善案 を考えてみた。
3‑ 1
再試験受験条件 の 「学年成績 の総平均点55点以上」の廃止
従来 の制度 で 「平均点5
5
点 を ク リア していなければ再試験 を受験で きない」条文 があ り, 各教科 の成績 の点数が判 明 しないと再試験 が受験で きるか分か らない。そのため学生 は各教 科 の先生 を廻 り点数 を聞 いて,担任に報告す るなどしている。学年末 の忙 しい時期 で教科 の 先生方 は採点 を して お り,仕事が手 につかない。担任 の先生方 も平均点 が判 らない と進路指 導がで きない。一方 ,全科 目合格 の場 合で も平均点が5 5
点以下 の場合 もあ り, この条文 を削 除 して も矛盾 は起 こらない。 したが って,学年成績の総平均点5 5
点 を条文か ら削除す る。これ によ り, この
4
年 間に不可4
科 目以下で総平均点55点未満 のため即留 になった1‑ 3
年生 は18
名 (表1
)お り, これ らの学生 に再試の機会を与え ることにな る。3‑2 1・2
学年仮進級制度 の導入1 ・2
学年 の欠課時数1 /5
以下 の学生 に限 り,従来留年 していた学生 を仮進級 させ,新たな 授業 を受 ける緊張感 を持 たせ,欠課を防 ぎ立 ち直 る機会を与え,無事卒業 させてや りたい。また,留年先 のクラスに悪影響 を及 ぼす ことを防 ぎたい。 これ によ り学校全体が落 ち着 いた 雰 囲気で勉学 に励 む ことがで きるよ うに したい。 しか し,仮進級 中に きちん と立ち直 らない 者 は この学校 に不適応 を起 こ した者 として, 3学年留年時点で修了試験 を受 け,修了退学, 方 向転換 を図 る厳 しさを課せ る方向で進級制度 の手直 しを考 えてみた0
3‑ 3
進級制度改善案 の一例(1)全学年対象進級制度 の改善 :再試験受験条件の 「学年成績 の総平均点
55
点以上」を廃止
現行
第 11条 不可の科 目が4科 目以下であ り,学年成績 の総平均点が
55
点以上であ る場合 は,それ らの科 目について 1回 に限 り再試験を行 い、全部50
点以上の成績を得 れば, 課程の修 了を認 め る。改善案
第 11条 不可の科 目が
4
科 目以下であ る場 合は,それ らの科 目につ いて1
回に限 り再試 験 を行 い,全部50
点以上 の成績 を得れば,課程 の修了を認 める。(2)1
・2
学年対象進級制度 の改善 :1・2
学年仮進級制度 の導入 現行の第12
条 を13
条 と し,以下の条項 を順 に繰 り上 げ る。新 たに
12
条 と して,仮進級制度条文 を起 こす 。 新規成績不振者の指導と低学年の進級制度
255
第12条
2
学年以下 の学生 は,再試験終了後,未修得の科 目が3科 目以内であれば,仮 進級で きる。2 2
学年以下の学生で不可の科 目が5
科 目以上7
科 目以下 の者 は,その内の4
科 目に ついて特別再試験 を受けることができる。成績判定会議 までに再試験で受験す る4
科 目 を申請す る。3 仮進級 した学生 は,未修得科 目の単位修得試験 の受験 を申請 し,成績 50点 を得れ ばその科 目の単位修得を認 める。
4 単位修得試験 は8月下旬か ら9月上旬に日を定めて行 う。
5
出題者 は前年度授業担当者 とす る。ただ し,不在 の場合 は同科 目授業担当者間で出 題者を年度当初 に決 める。6 単位修得試験 の結果,成績50点未満の科 目は,その学年の不可の科 目と して数え られる。
7 2学年以下で仮進級 した者 は、 3学年を2度履修で きない。
4 . ま と め
これ らの議論 は平成
8
年度厚生補導研究会第1
分科会 「成績不振者 に対す る指導 と低学年 の進級制度 について」 において討議 された。出席者 は以下 のとお りである。第
1
分科会 司会 岸 佐年,書記 成揮紀夫,発題者 松本忠雄参加者 山本行雄,森山 実,宮坂忠昭,藤原勝幸,前田重文,山崎信雄,岡田悦雄, 小林義昭。
討議内容
(1)低学年 において成績不振で留年 した者は,年平均在学定員 の
4.7%
に達 してお り,学校 教育機関 として危機感を抱 く数字である。 さらに,翌年 も挽回で きず 、再度留年,退学す る 者が留年者 の1 /3
を占めている。 この状態を学校全体で認識 し,抜本的な改善策 を早急 に立て なければな らない。成績不振者 に対す る本来の指導 は,担任や教科担 当の教官が不振学生 と 面談 し,その原因を探 り,改善を促 した り,授業の補講や個人指導を して力を付 けた り,分 か りやすい授業 をす るな どの工夫を して,不合格点 を とる学生 を無 くす努力をす ることが最 善である。 しか し,指導 に限界があ り,現在の状況 を考えると進級制度 の見直 し,単位制の 導入 など新たな施策を試行す ることに基本 的に賛成である。(2)改善案の一例の内
,
「再試験受験条件の学年の総平均点55
点以上 を削除」 については, 総平均点を削除 して も不可の科 目4科 目以下 という枠があ り規制で きる.一方,全科 目合格 の時,総平均点55
点 を割 って も進級で きることとの矛盾 も無 くす ることがで きるので ほとん どの出席者が賛成 した。総平均点を完全に無 くすことに不安を感 じ,総平均点5 0
点 を残 した らとの意見があ ったが、平均点 を残せば,結局,学生 は,教科担当者 を駆けめ ぐり学年成績 の評点 のア ップをお願い して歩 くことにな るので廃止 した方がよいとの意見が多か った。( 3 )「1 ・2
学年への仮進級制導入」 は,多 くの参加者が基本的には賛成 した。 しか し,具 体的 に話 し合 う中で解決すべ き問題点 も指摘 された。仮進級を した学生 の指導方法 は, 4 ・5月の早い時期 に当該科 目担当者が放課後 または土 曜日を利用 して個人指導 を行 い
,5
月 に単位修得試験 を受 けさせ ることがよい。単位修得試験 を年
1‑ 3回受 けさせて もよいで はないか との意見 もあった。いずれに して も,仮進級制
度 は今までよ りきめ細かな個人指導 を行 い,教官の負担が増す ことは確実 になる。仮進級で きる不可の科 目数 は, 2科 目か
1
科 目が適当であろ う。 また,初 めは再試験 を受 験で きた学生 に限 り,積 み残 し科目数2
科 目で出発 してみてはどうか。 さらに1
年 の積 み残し科 目を持 った学生が
3
年に在学す る事態が起 こった らどうす るか。1 ・2
学年 の仮進級者が増 えるとき3
学年学生数が増 えて学級編成上困難が起 きないだろ うか。 3学年 の留年者 について,再度履修す る学生,再留年で方向転換 を図 る学生,仮進級 経験者で方向転換を図 る学生がおり,担任指導が複雑で大変である。以上のよ うに仮進級制度については色々問題があ り,その対応策を考 え,改善案を練 り直 して全校 に提案 し,慎重 に進 めるのが望ま しいとの意見が多か った。
( 4) 昭和 55‑ 57
年 にか けて検討 された 「仮進級制を加味 した単位制案」の骨子は(a)
評点を 廃止 し評語 のみにす る。 (b)単位制を導入 し,各年度6単位 まで未修得で も進級 させ る。 ( C)
未修得単位 は進級後 の8月に単位追認試験 を行 う。 (d)再試,特試制度 の廃止。(e)
開講単位 を卒業 に必要 な修得単位数よ り10
単位多 くし, 5
年間に未修得単位10
単位 までは卒業で きる。この裏 は 「評点があ った方が きめ細かな学生指導がで きる。各年度
6
単位 までの未修得単 位では, 1 ・2年生 の場合,数学または英語1
科 目で6
単位 になる。再試,特試では不可5
科 目まで進級で きる可能性があ り,低学年の進級 に不利 になる」などの反対で 日の目を見ずに終わ った経過がある。
おわ りに討論 に参加 された教職員,ならびにご意見をいただ きま した教務委員会 のメンバ ーに深 く感謝 します。
巨
岩 邑書;巨:室RfEE1)長野高専