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秋の名句
●俳句の説明
大高翔 監修
『ゼロから始める俳句入門』
KADOKAWA 2014 請求番号：911.307||Zero 本館 第一閲覧室
本 学 の 所 蔵 資 料 こ の 句 と 説 明 は
秋の図書館を詠む 頓珍漢素人俳壇 本学園の学生・教職員の方々から投句いただきました︒
秋深し 魂合へる本 重ね積む多聞
新刊本 借りて帰る道 落ち葉舞う
ふかみどり 蒼猿
万葉の 彼方に遊ぶ 秋の月楽葉
ふかみどり図書館の 門をくぐると 秋の暮れ月夜
肌寒に 読む﹃罪と罰﹄ 心澄む陸郎
文法書 調べても解けぬ 夜寒かな豆柿
台風の 遊び飽くまで ラノベ三昧萩月
来年の 大河は光秀 桔梗より秋雨 急ぎ下車 続きに挟む 赤い羽根 芒田
秋の朝 鞄に詰まる 参考書 雀宙
ようやく読書の秋が来ました。図書館は快適です（雀宙）
か ら
昭和二十一年︑終戦直後に詠まれた句︒戦火で町が焼け︑広々とした空を鳥が渡り︑その下で作者は小さな罐を切っている︒あえて擬音を﹁こきこきこき﹂にしたのは︑戦後の明日に向けて生きる意欲と覚悟の籠もった動作を表現する意図があるからだ︒ かん秋元不死男 鳥わたる こきこきこきと 罐切れば
