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海外における IT 戦略・IT 利活用に関する調査研究

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18-H003

海外における IT 戦略・ IT 利活用に関する調査研究

平成 193

財団法人 日本情報処理開発協会

本事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

http://keirin.jp

(2)

はじめに

本資料は、財団法人日本情報処理開発協会が日本自転車振興会の補助金を受けて実施した平 成18年度情報化推進に関する調査研究等補助事業「海外におけるIT戦略・IT利活用に関する 調査研究」の一環として取りまとめたものである。

インターネットを中心とするITの進歩により、世界は知識の相互連鎖的な進化により高度な 付加価値が生み出される知識創発型社会に移行しつつある。知識創発のための環境整備をいか に行うかが、各国の重要課題となっており、欧米やアジアの国々は、IT政策を国家戦略の機軸 として位置づけ、積極的にその推進を行っている。わが国では、2001 年に「e-Japan 戦略」を 決定して以来、本格的にIT 基盤の整備に取り組んできており、2006年1月には新たに「IT新改 革戦略」を決定し、これまでのIT 基盤を活かし、かつ社会・経済システムを積極的に変革する IT 戦略の新たなフェーズに入っている。

本事業では、IT政策が各国の国家戦略の中心としてどのように位置づけられ、計画・実施さ れているかについて、欧米ならびにアジアの政府機関や国際機関等のIT政策情報の収集・分析を 通じて、IT政策に関わる実態と動向の調査を実施した。さらに、IT利活用が経済・社会のあら ゆる局面に求められていることから、欧米ならびにアジアの国々の定性的ならびに定量的の二 面からのIT利活用に関する調査を行い、日本との比較を行った。

平成19年3月

財団法人 日本情報処理開発協会

(3)

目 次

第 1 部 国際 IT ベンチマーク編 総論

1. ITインフラ 2. 電子政府 3. e-ラーニング 4. e-ヘルス 5. 電子商取引 6. ITセキュリティ 7. 政府提言

第 2 部 IT 政策編 総論

1. 米国 2. カナダ 3. 欧州連合 4. 英国

5. アイスランド 6. フィンランド 7. デンマーク 8. ドイツ 9. フランス 10. インド 11. ベトナム 12. 中国 13. 台湾 14. 韓国

書式変更 : 箇条書きと段落番号

(4)

15. OECD

Ⅰ 米 国

1. 米国における情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 研究開発

3.1 米国競争力イニシアチブ 3.2 連邦研究開発費

3.3 省庁間研究開発プログラム 4. 国土安全保障

5. 電子政府

5.1 E-Governmentプログラム

Ⅱ カナダ

1. カナダにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 産業省 3.1 戦略目標

3.2 通信研究センター

3.3 技術パートナーシップカナダ 4. Government On-Line

4.1 概要

4.2 アクセス性の向上

4.3 サービスの質と応答性の向上 4.4 信頼の確保

5. CA*net4 5.1 概要

5.2 研究教育関連プログラム

(5)

Ⅲ 欧州連合

1. 欧州連合における情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. i2010

3.1 i2010年次報告書

3.2 達成事項と2006~2007年の計画 4. フレームワークプログラム 4.1 第6次フレームワークプログラム 4.2 第7次フレームワーク・プログラム案

Ⅳ 英国

1. 英国における情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. e-Government Unit 3.1 政府IT活用戦略概要

3.2 市民および企業中心のサービス 3.3 シェアドサービス

3.4 ITプロフェッショナルの育成 4. 貿易産業省

4.1 科学技術政策 4.2 情報通信技術政策

Ⅴ アイスランド

1. アイスランドにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 2004-2007年情報社会政策 3.1 機会

3.2 責任 3.3 安全 3.4 生活の質

(6)

4. ICTの利用状況

Ⅵ フィンランド

1. フィンランドにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 情報社会プログラム

3.1 情報社会評議会定期レポート 3.2 新情報社会戦略

4. ICT Cluster Finland Review 2006 4.1 通信政策

4.2 電子政府政策

Ⅶ デンマーク

1. デンマークにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. IT行動計画

4. デンマーク電子政府戦略2004-2006 4.1 実施体制

4.2 ビジョンと目標 4.3 実施計画

Ⅷ ドイツ

1. ドイツにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 連邦政府

3.1 国別改革プログラム 3.2 ドイツ・ハイテク戦略 4. 経済技術省

4.1 情報社会ドイツ2010 4.2 法整備

(7)

5. 教育研究省 5.1 IKT 2020 5.2 先端技術 5.3 セキュリティ 6. E-Government 2.0

Ⅸ フランス

1. フランスにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. インターネット 3.1 PC普及 3.2 アクセス 3.3 ブロードバンド 3.4 携帯電話 3.5 電子商取引 3.6 セキュリティ 4. 電子政府 4.1 国家近代化総局 4.2 利用状況 4.3 プロジェクト 5. 企業の競争力強化 5.1 中小零細企業 5.2 研究開発

Ⅹ インド

1. インドにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 第10次5カ年計画 3.1 目標

3.2 主要イニシアチブ/プロジェクト 4. 通信情報技術省のIT政策

(8)

4.1 IT-ITES産業の現況 4.2 E-ガバナンス 4.3 研究開発

ⅩⅠ ベトナム

1. ベトナムにおける情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 2010年に向けたICT開発戦略 3.1 開発目標

3.2 戦略内容 4. 2005年ICT現況

5. 2010年に向けた電子商取引開発マスタープラン 6. IT法

ⅩⅡ 中国

1. 中国における情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. 中国における情報技術政策 3.1 第10次5カ年計画の成果 3.2 第11次5カ年計画 3.3 国家情報化発展戦略

4. 香港における情報技術政策のポイント 5. IT政策の担当機関

6. 香港における情報技術政策 6.1 2004デジタル21戦略 6.2 2007デジタル21戦略

ⅩⅢ 台湾

1. 台湾における情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

(9)

3. 情報化政策

3.1 チャレンジ2008重点計画 3.2 e-台湾計画

3.3 ブロードバンド整備計画 3.4 m-台湾計画

4. ITの利用状況 4.1 市民

4.2 企業 4.3 政府

ⅩⅣ 韓国

1. 韓国における情報技術政策のポイント 2. IT政策の担当機関

3. u-IT839戦略

4. u-KOREAマスタープラン .

ⅩⅤ OECD

1. 「OECD情報技術アウトルック2006」のポイント 2. 組織

2.1 IT政策の担当機関

3. OECD情報技術アウトルック2006 3.1 ICT産業の概況

3.2 グローバルな事業再構築 3.3 サービスのグローバル化

3.4 競合国および成長の原動力としての中国 3.5 デジタルコンテンツの作成・配信・利用 3.6 雇用と競争力のためのICTスキル 3.7 新技術のアプリケーション 3.8 加盟国のIT政策

(10)

第 3 部 出張報告

Ⅰ タイ、中国出張報告 II 欧米出張報告

図 表 目 次

第 1 部 国際 IT ベンチマーク編 総論

表0-1 本報告書で用いている為替の換算レート一覧 1. IT インフラ

図1-1 インターネット普及率(日本と欧米)

図1-2 インターネット普及率(日本とアジア・オセアニア)

図1-3 PC普及率(日本と欧米)

図1-4 PC普及率(日本とアジア・オセアニア)

図1-5 ブロードバンド普及率(日本と欧米)

図1-6 ブロードバンド普及率(日本とアジア・オセアニア)

図1-7 ブロードバンド月額利用料金(日本と欧米)

図1-8 ブロードバンド月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)

図1-9 携帯電話普及率(日本と欧米)

図1-10 携帯電話普及率(日本とアジア・オセアニア)

図1-11 携帯電話月額利用料金(日本と欧米)

図1-12 携帯電話月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)

図1-13 携帯ブロードバンド契約者数(日本と欧米)

図1-14 携帯ブロードバンド契約者数(日本とアジア・オセアニア)

(11)

2. 電子政府

表 2-1 各国の電子政府レディネス 表 2-2 オンライン確定申告の有無

3. E-ラーニング

図 3-1 PC1 台当たりの生徒数(日本と欧米)

図 3-2 PC1 台当たりの生徒数(日本とアジア・オセアニア)

4. E-ヘルス

図 4-1 ウェブサイトを持っている医師の割合(欧州諸国)

図 4-2 ヘルス情報をインターネットで検索する割合(欧米諸国)

5. 電子商取引

図 5-1 電子商取引市場規模(B2B・B2C:日本と欧米)

図 5-2 電子商取引市場規模(B2B・B2C:日本とアジア・オセアニア)

図 5-3 国民 1 人当たりの電子商取引額(日本と欧米)

図 5-4 国民 1 人当たりの電子商取引額(日本とアジア・オセアニア)

図 5-5 企業におけるインターネット接続率(日本と欧米)

図 5-6 企業におけるインターネット接続率(日本とアジア・オセアニア)

図 5-7 調達・販売にインターネットを利用する企業の割合(日本と欧米)

図 5-8 調達・販売にインターネットを利用する企業の割合(日本とアジア・オセアニア)

6. IT セキュリティ

図6-1 人口10万人当たりのセキュアサーバ数(日本と欧米)

図6-2 人口10万人当たりのセキュアサーバ数(日本とアジア・オセアニア)

(12)

第 2 部 IT 政策編 総論

表1 主要国等における最近の情報技術政策経緯

Ⅰ 米 国

表Ⅰ-1 2007 年度研究開発予算 表Ⅰ-2 NITRD プログラム予算

表Ⅰ-3 国家ナノテクノロジー・イニシアチブ予算

Ⅱ カナダ

図Ⅱ-1 産業省の組織

表Ⅱ-1 産業省の部門別予算実績(2004-05年度)

Ⅲ 欧州連合

表Ⅲ-1 i2010 戦略: 2006~2007 年の計画

表Ⅲ-2 第 7 次フレームワークプログラム予算額の変化

Ⅳ 英 国

表Ⅳ-1 政府 IT 活用戦略の重点項目とその領域

Ⅴ アイスランド

表Ⅴ-1 2004-2007 年情報社会政策の主要目標と担当機関

Ⅵ フィンランド

表Ⅵ-1 市民向け電子政府サービス事例

(13)

Ⅶ デンマーク

図Ⅶ-1 電子政府実施体制 図Ⅶ-2 電子政府の実施計画

Ⅷ ドイツ

表Ⅷ-1 ハイテク戦略資金(2006年~2009年)

Ⅸ フランス

表Ⅸ-1 フランスにおける情報社会の発展(2002 年~2005 年)

表Ⅸ-2 産業イノベーションのための結集プログラム

Ⅹ インド

図Ⅹ-1 インドのIT-ITESの売上高

表Ⅹ-1 ミッション・モード・プロジェクト

ⅩⅠ ベトナム

図ⅩⅠ-1 郵便電気通信省の組織 表ⅩⅠ-1 電話普及率

表ⅩⅠ-2 インターネット加入者および利用者(2003年~2006年)

表ⅩⅠ-3 ベトナムのICT市場(2000年~2005年)

ⅩⅡ 中国

図ⅩⅡ-1 中国政府の情報化推進体制

表ⅩⅡ-1 IT 関連のハイテク産業プロジェクト重大項目 表ⅩⅡ-2 IT 関連の重大科学技術特別プロジェクト 表ⅩⅡ-3 電子政府の普及状況

(14)

ⅩⅢ 台湾

図ⅩⅢ-1 国家情報通信発展推進(NICI)委員会と関係政府機関 表ⅩⅢ-1 チャレンジ 2008 - 6 カ年国家発展重点計画の投資額の変更 表ⅩⅢ-2 台湾のブロードバンド発展予定表

ⅩⅣ 韓国

図ⅩⅣ-1 情報化推進委員会 IPC と関連機関 図ⅩⅣ-2 情報通信部の組織図

図ⅩⅣ-3 u-IT839 戦略:戦略項目の再調整 図ⅩⅣ-4 u-KOREA マスタープランのビジョン

ⅩⅤ OECD

図ⅩⅤ-1 OECD の組織概要

図ⅩⅤ-2 ICT 企業上位 250 社の業績動向 図ⅩⅤ-3 OECD における ICT 商品貿易の流れ

図ⅩⅤ-4 ビジネスサービスおよびコンピュータ情報サービスにおける 輸出高上位 30 カ国のシェア(1995 年、2004 年)

図ⅩⅤ-5 OECD の IT 政策枠組み

第 3 部 出張報告

図1 インターネット利用者数 図2 携帯電話利用者数 図3 タイの IT 投資額 図 4 タイの通信投資額 図5 中国の IT 投資額 図6 中国の通信投資額

表1 タイの小・中学校、大学のインターネット普及率 (2000 年)

(15)

第1部 国際 IT ベンチマーク編

(16)

総 論

本調査は、公的機関が発表したデータを分析した報告書本文のまとめである。

本調査の中では日本の位置づけを把握するために、今回の調査対象国・地域として、以下の 欧米諸国9カ国と、アジア・オセアニア地域の17カ国・地域を取り上げている。

欧米諸国 アジア・オセアニア諸国・地域

・米国 ・オーストラリア ・シンガポール

・カナダ ・ニュージーランド ・タイ

・英国 ・中国 ・ブルネイ

・ドイツ ・韓国 ・ベトナム

・フランス ・香港 ・ラオス

・スウェーデン ・台湾 ・カンボジア

・フィンランド ・インドネシア ・ミャンマー

・イタリア ・マレーシア ・インド

・アイルランド ・フィリピン

本調査では、以下の6つの項目から代表的な指標を取り上げており、データの揃っている指 標においては日本と欧米諸国、また日本とアジア・オセアニア諸国・地域における情報化の進 展を比較し、報告書本文の要点をまとめた後、最後に政策提言を行っている。

① ITインフラ

② 電子政府

③ E-ラーニング

④ E-ヘルス

⑤ 電子商取引

⑥ ITセキュリティ

⑦ 政策提言

尚、電子商取引市場規模などの金額を表す単位は、全て表0-1の換算レート(2006年 12月 29日時点)を用いた米国ドルに統一している。また、調査の結果、公的機関が指標データを発 表していない国については、図中に「N/A(Not Available)」と表記している。

(17)

表0-1 本報告書で用いている為替の換算レート一覧

国・地域名 換算レート 国・地域名 換算レート

日本 $ 1=119.02 JPY 中国 $ 1=7.8041 CNY

カナダ $ 1=1.1652 CAD 韓国 $ 1=930 KRW

英国 $ 1=0.5105691 GBP 香港 $ 1=7.7771 HKD

EU $ 1=0.757748 EUR 台湾 $ 1=32.59 TWD

オーストラリア $ 1=1.26839 AUD タイ $ 1=36.1 THB 出典:ワシントンコア作成

1. IT インフラ

第1章では、本調査の対象国と地域における情報技術(Information Technology: IT)、あ るいは情報通信技術(Information Communication Technology: ICT)についてアクセスの状 況と利用普及の実態を把握するため、「インターネット普及率」、「パーソナル・コンピュー タ(PC)普及率」、「ブロードバンド普及率」、「ブロードバンド月額利用料金」、「携帯電話 普及率」、「携帯電話月額利用料金」、そして「携帯ブロードバンド契約者数」などを代表的 な指標として取り上げている。

インターネット普及率(日本と欧米)

国際電気通信連合(International Telecommunications Union:ITU)が2006年12月に発表 した報告書(ITU Internet Report 2006:digital.life)の統計をもとに、日本と欧米の調査対 象国におけるインターネットの普及率(2005年データ)を示したのが図1-1である。人口 100 人あたりのインターネット利用者が最も多い国はスウェーデン(76.5%)で、英国

(63.3%)、米国(63.0%)、カナダ(63.0%)、フィンランド(63.0%)などの各国がそれに 続いている。日本(50.2%)、イタリア(48.0%)、ドイツ(45.4%)、フランス(43.2%)な どでも人口の5割前後にインターネットが普及しており、普及率が40%に満たなかったの はアイルランド(27.6%)のみであった.

書式変更 : 箇条書きと段落番号

(18)

27.6 63.0

76.5

63.0

48.0 63.3 63.0

45.4 43.2 50.2

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

日本

ナダ

ラン

スウ

ィン ラン

イタ

アイ

ラン

%

出典:2005年データ)ITUITU Internet Reportsdigital.life2006Table5Internet users per 100 Inhabitants 158-161ページ。(ハードコピー)

注:日本、米国、カナダ、英国、スウェーデン、フィンランドの数値は推定値、あるいは他年度の数値。

図 1-1 インターネット普及率(日本と欧米)

インターネット普及率(日本とアジア・オセアニア)

ITUの統計をもとに日本とアジア諸国・地域でのインターネット普及率(人口100人あ たりのインターネット利用者数)を示したのが図1-2である。各国の普及率を比較すると、

この地域でインターネット利用者の人口比率が最も高いのはニュージーランド(79.5%)

で、欧米諸国の中で普及率が最も高いスウェーデン(76.2%)よりも更に高い普及率を達 成している。前年比では2004年の82.0%から微減しているものの、ITU報告書の調査対象 国 206 カ国中においてもニュージーランドの普及率はアイスランド(87.8%)に次いで世 界で2番目に高い数値となっている。

(19)

11.0

0.4 0.7

12.7 0.3

50.2 50.1

68.4

8.4 7.2

42.4 79.4

58.0 70.4

57.9

15.3 5.3 5.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

日本

トラ

ュー

ンド 中国 韓国 香港 台湾 イン

ドネ マレ

ーシア フィ

ピン シン

タイ

ブル ネイ

ベト ナムラオ

カン

ボジア ミャ

ンマーイン

%

出典:2005年データ)ITUITU Internet Reportsdigital.life2006Table5Internet users per 100 Inhabitants 158-161ページ。(ハードコピー)

注:フィリピン、シンガポール、ブルネイ、カンボジアの数値は推定値、あるいは他年度の数値。

図 1-2 インターネット普及率(日本とアジア・オセアニア)

ニュージーランド以外の国では、オーストラリア(70.4%)と韓国(68.4%)で70%前後 の高普及率となっており、シンガポール(57.9%)、台湾(58.0%)、日本(50.2%)、香港(50.1%)、

マレーシア(42.4%)などがそれに続いている。その他の国々では普及率がまだ 2 割に達 しておらず、1 割に満たない国も少なくない。ただし、中国やインドでは人口が多いため に人口比の普及率は低いものの、インターネット利用者の数そのものは多く、中国(1 億 1,100万人)はITU調査対象国206カ国の中でも米国に次ぐ2位に位置づけられており、

インド(6,000 万人)も同様に米国、中国、日本に続いて 4 位となっている。また、各国 の普及率を前年と比べると、大きい差は見られず、ほとんどの国で微増減となっている。

PC普及率(日本と欧米)

調査対象国における情報技術の利用状況を把握するうえで、PCの普及率も重要な指標で ある。図1-3はITUが発表した2005年データをもとに日本と欧米諸国のPC普及率を比較 したものである。これによると、普及率が最も高いのはスウェーデン(77.2%)で、それ

(20)

に続く米国(76.2%)とカナダ(70.5%)でも普及率は7割以上となっている。前年比では スウェーデン(76.1%→77.2%)、米国(74.1%→76.2%)、フランス(48.7%→57.9%)などの 国々で増加傾向となっているが、フランス以外の欧米諸国ではそれほど目立った増減は見 られなかった。

54.2

54.5 57.9 60.4

48.2

31.5 70.5

76.2 77.2

50.3

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

カナ

英国 イツ

スウ

フィ

ラン

イタ リア

イル ラン

%

出典:(2005年データ):ITUITU Internet Reportsdigital.life」(2006Table5PCs per 100 Inhabitants 158-161ページ。(ハードコピー)

注:フランス以外の国の数値は推定値あるいは他年度の数値。

図 1-3 PC 普及率(日本と欧米)

日本での PC 普及率はスウェーデン、米国、カナダよりも低く、欧米諸国に比べて高水 準にあるとは言い難いが、総務省によると世帯比で見た場合、日本のPC保有率は2005年 末に80.5%(調査対象の3,982世帯のうち3,206世帯)と8割以上に達したと報告されてい る。そのうち、PCを2台以上保有している世帯が29%を占めている。また、日本ではPC ではなく、携帯端末からインターネットにアクセスする利用者も多く、全世帯の9割以上 が携帯電話かPHSを保有している。

(21)

PC普及率(日本とアジア・オセアニア)

ITUのデータをもとに、日本とアジア・オセアニア諸国におけるPC普及率を比較したの が図1-4である。データが更新されていない国が多いためか、全体的に前年度とほぼ変わ らない数値となっている。一部、香港(58.9%→59.3%)、ラオス(0.4%→1.7%)、ミャンマ ー(0.6%→0.8%)、インド(1.2%→1.5%)の各国では前年よりも普及率が向上した。

シンガポールのPC普及率はアジア・オセアニア地域だけでなく、世界的に見ても突出し て高く、ITU報告書の調査対象206国中、2位のスイス(86.18%)にも5%以上の差をつけ た1位となっている。しかし、シンガポール以外のASEAN諸国ではマレーシアで普及率 が約2割に届いているのを除き、普及率は1割にも達していない。調査対象の18カ国中、

半数以上の10カ国で普及率が1割未満となっており、これらの国々ではIT化のインフラ 構築が遅れていることなどから国民の生活や経済活動において PC の使用がまだ一般的で はない様子がうかがわれる。

5.9 54.2

54.5 59.3

4.0 1.4

19.7

49.3 52.8

68.9

91.3

8.5

1.5 4.5

1.3 1.7 0.3 0.7 0

10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

トラ

ュー

ンド 中

香港 台湾 イン

ドネ マレ

ーシ フィ

シン

ネイ ナム

カン

ボジ ミャ

ンマ

%

出典:(2005年データ):ITUITU Internet Reportsdigital.life」(2006Table5PCs per 100 Inhabitants 158-161ページ。(ハードコピー)

注:日本、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、

シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、カンボジアの数値は推定値あるいは他年度の数値。

図 1-4 PC 普及率(日本とアジア・オセアニア)

(22)

ブロードバンド普及率(日本と欧米)

図1-5はITUの2005年のデータをもとに、ブロードバンド接続の人口普及率(人口100 人当たりのブロードバンド加入者数)を示したものである。調査対象10カ国中、最も普及 率が高いのはフィンランド(22.4%)で、カナダ(20.8%)とスウェーデン(20.3%)でも2 割を超える普及率を達成している。また、日本(17.5%)、米国(16.6%)、英国(16.0%)、

フランス(15.6%)などでも普及率は比較的高くなっている。2004年に普及率が15%以上 だったのはカナダとフィンランドの2カ国だけであったのに対し、2005年度に15%に届か なかったのはドイツ(12.9%)とイタリア(11.7%)、そしてアイルランド(6.5%)の 3 カ 国だけとなり、全体的に普及率が伸びていることがわかる。

17.5

15.6 12.9 16.0

22.4

11.7

20.8 20.3

16.6

6.5

0 5 10 15 20 25

日本

カナダ ドイ

ラン

スウ

ィン ラン

イタ

アイ

ラン

%

出典:(2005年データ)ITU「ITU Internet Reportsdigital.life」(2006)Table 6『Total fixed broadband subscribers per 100 inhabitants, 2005』164-167ページ。(ハードコピー)

図 1-5 ブロードバンド普及率(日本と欧米)

前年に引き続き、ブロードバンドの普及率は日本と欧米の調査対象国全てにおいて向上 している。加入者数の伸び率が特に顕著だったのは、アイルランド(前年比 78.0%増)と ドイツ(同53.4%増)で、そのほかフィンランド(同46.8%増)、イタリア(同49.4%増)、

スウェーデン(同48.6%増)などでも50%近い増加率となっている。

(23)

ブロードバンド普及率(日本とアジア・オセアニア)

アジア・オセアニア諸国・地域の国々におけるブロードバンド普及率を比較すると、図1-6 にも示されている通り、韓国(25.2%)が調査対象18カ国中最も高い。韓国を追い上げて いるのは香港(23.6%)と台湾(20.1%)で、普及率が20%以上に達している。日本(17.5%)、

シンガポール(15.3%)、オーストラリア(10.4%)の3カ国は、普及率が 10%を超えてお り、ニュージーランド(8.2%)も1割に届きつつある。それ以外の国々では、中国(2.9%) とマレーシア(1.9%)を除き、1割以下の普及率となっている。

0.1 0.3 0.0 0.0 0.0

0.1 N/A 0.1

15.3 10.4

20.1

8.2

0.0 1.9 2.9

25.2 23.6

17.5

0 5 10 15 20 25 30

トラ

ュー

ンド 中

香港 台湾 イン

ドネ マレ

ーシ フィ

シン

ネイ ナム

ラオ カン

ボジ ミャ

ンマ

イン

%

出典:(2005年データ)ITU「ITU Internet Reportsdigital.life」(2006)Table 6『Total fixed broadband subscribers per 100 inhabitants, 2005』164-167ページ。(ハードコピー)

注:タイ、カンボジアの数値は推定値あるいは他年度の数値。

図 1-6 ブロードバンド普及率(日本とアジア・オセアニア)

各国のブロードバンド普及率を前年(2004 年)と比べると、日本(14.9%→17.5%)、オ ーストラリア(7.8%→10.4%)、ニュージーランド(4.9%→8.2%)、中国(2.0%→2.9%)、韓 国(24.9%→25.2%)、香港(21.3%→23.6%)、台湾(16.5%→20.1%)、マレーシア(1.0%→1.9%)、

シンガポール(11.9%→15.3%)、ベトナム(0.0%→0.3%)などの各国で普及率が向上して いる。

(24)

ブロードバンド月額利用料金(日本と欧米)

ITUのデータに基づき、各国のブロードバンド接続月額利用料金を低速ブロードバンド と高速ブロードバンドに分けて比較したものが図1-7である。ITUでは、ダウンロードの スピードが256~1,024 kbit/sのものを低速ブロードバンド、1,024 kbit/s以上のものを高速ブ ロードバンドに分類している。

41.3 50.9

31.0 31.1

25.0

36.0 37.1

34.8 22.3 27.3

21.0 37.2 29.1

67.7

37.3 37.2

20.0 38.2

56.1 85.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

日本 米国 カナ

フラン

スウェ ーデ

フィ ラン

タリ

イル ドル

低速ブロードバンド 高速ブロードバンド

出典:2006年データ)ITUITU Internet Reportsdigital.life2006Table 7Fixed broadband prices, 2006 170-173ページ。(ハードコピー)

注:低速ブロードバンドとは、ダウンロードのスピードが256~1,024kbit/sのもの、高速ブロードバンド はそれ以上のものを指す。また、各国における料金はUSドルで統一している。

図 1-7 ブロードバンド月額利用料金(日本と欧米)

まず、低速ブロードバンドの月額利用料金を見ると、調査対象の10カ国中最も低く設定 されているのがドイツで 21.0 ドルとなっている。フィンランド(22.3ドル)、米国(25.0 ドル)、英国(27.3ドル)、日本(29.1ドル)においても 20ドル台の料金が設定されてい る。アイルランド(31.1 ドル)、イタリア(34.8ドル)、スウェーデン(36.0 ドル)、カナ ダ(37.1ドル)、フランス(37.2ドル)の5カ国では、月額30ドル台となっている。

また、各国の低速ブロードバンドの月額利用料金を前年(2004年)と比べると、イタリ アを除いた9カ国で料金が下がっており、特にフィンランド(2004年55.2ドル→2005年

(25)

22.3ドル)と米国(同43.0ドル→25.0ドル)では1年間で大幅に下がっている。

ブロードバンド月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)

図1-8は日本とアジア・オセアニア諸国・地域におけるブロードバンド接続の月額利用 料金について、低速ブロードバンドと高速ブロードバンドに分けて比べたものである。ま ず、18カ国の低速ブロードバンド利用料金を比較すると、最も低価格なのは中国(9.8 ド ル)で10ドル以下に抑えられている。それに続くのはミャンマー(11.8ドル)とタイ(17.4 ドル)、フィリピン(18.1ドル)の3カ国で20ドル以下となっている。その他の国々を料 金の低い順に列挙すると、マレーシア(20.3ドル)、インドネシア(20.6ドル)、オースト ラリア(22.8ドル)、香港(25.5ドル)、台湾(26.1ドル)、日本(29.1ドル)の各国が20 ドル台、そして韓国(37.8 ドル)、インド(45.3ドル)、ニュージーランド(55.6 ドル)、

ベトナム(75.1ドル)、シンガポール(90.1ドル)、ブルネイ(99.9ドル)、カンボジア(199.0 ドル)、ラオス(220.0ドル)となっている。最低額と最高額に700ドル近い差があり、ブ ロードバンドの普及状況は国々で大きな格差がある様子が読み取れる。

300.0

90.1

11.8 29.1

55.6 45.3

199.0

99.9 75.1 18.1 17.4

20.3 26.1 20.6 37.8 25.5 22.8 9.8

220.0 141.6

699.0

51.2 51.4 38.2

53.3 42.2 14.6

40.6 41.3

26.1

90.7 73.2 24.8

150.3

20.5 18.7 0

50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 650 700

リア ニュ

ージ ーラ

ンド

韓国 香港 イン

ドネ シア

マレ ーシ

シン ガポ

ール ルネイ

ナム ラオ

カン

イン ドル

低速ブロードバンド 高速ブロードバンド

出典:(2006年データ)ITU「ITU Internet Reportsdigital.life」(2006)Table 7『Fixed broadband prices, 2006』

170-173ページ。(ハードコピー)

注:低速ブロードバンドとは、ダウンロードのスピードが256~1,024kbpsのもの、高速ブロードバンドは それ以上のものを指す。また、各国における料金はUSドルで統一している。

図 1-8 ブロードバンド月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)

(26)

携帯電話普及率(日本と欧米)

ITU のデータによると、2005 年末の全世界における携帯電話契約者数(Cellular mobile subscribers)は21億6,843万人で、2000年の7億4,002万人と比べると5年間で急速に増 えていることがわかる。2004年末(17億5,194万人)と比較しても4億人以上の大幅増と なっている。

図1-9からもわかるように、日本と欧米諸国における携帯電話の普及率は、全体的に高 水準であり、100パーセント以上の普及率を達成している国が 3ヵ国もある。ここで取り 上げている 10 カ国中、携帯電話の普及率が最も高いのはイタリア(124.3%)で、英国

(102.2%)とアイルランド(101.5%)でも普及率が 100%を超えている。これらの国々で は、携帯電話の契約者数が多いと同時に、1 人で複数の携帯電話を所有・契約している場 合も多いと考えられる。その他の 7 カ国でも普及率は全て 5 割以上で、フィンランド

(99.7%)、ドイツ(95.8%)、スウェーデン(93.3%)では100%近い普及率となっているほ か、フランス(79.4%)、日本(74.0%)、米国(67.6%)、カナダ(51.4%)など、総じて携 帯電話の所有が一般的となっている。

101.5 93.3

67.6

74.0 79.4

102.2 95.8 99.7

124.3

51.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130

カナ 英国

ドイ

フラ ンス

フィ

ンラ

アイ

ルラ ンド

%

出典:(2005年データ):ITU「ITU Internet Reports:digital.life」(2006)Table2『Cellular mobile subscribers per 100 inhabitants』142-145ページ。(ハードコピー)

注:英国の数値は推定値、あるいは他年度の数値。

図 1-9 携帯電話普及率(日本と欧米)

(27)

携帯電話普及率(日本とアジア・オセアニア)

日本とアジア・オセアニア諸国・地域の携帯電話普及率が図1-10に示されている。調査 対象の18カ国中、最も高い普及率を達成しているのは香港(123.5%)で、前年の114.5%

よりも更に 9 ポイント増加している。次に普及率が高いのはシンガポール(103.4%)で、

香港と同様に前年の 89.5%に比べてかなり向上している。台湾(97.4%)は 100.0%だった 前年よりやや減っているが、ほぼ100%の域に留まっている。

それ以外の国ではオーストラリア(91.4%)とニュージーランド(87.6%)のオセアニア 2カ国がともに前年を上回って9割前後の普及率となっているほか、韓国(79.4%)、マレ ーシア(75.2%)、日本(74.0%)などでも前年を上回り、普及率が7割を超えている。特 にマレーシアにおける伸びは著しく、前年の58.7%から16.5ポイントも上昇している。ブ ルネイ(2004年40.1%→2005年56.3%)やインドネシア(同13.5%→21.1%)、ラオス(同 3.5%→10.8%)、カンボジア(同3.5%→7.6%)、インド(同4.4%→8.2%)などでも普及率は かなり伸びており、途上国でも携帯電話が急速に普及しつつあることが読み取れる。

87.6

75.2

29.9 21.1 79.4

123.5

74.0

91.4 97.4

39.5 103.4

43.0 56.3

10.8 7.6 0.3

8.2 11.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130

日本

トラ

ュー

ンド 中国 韓国 香港 台湾 イン

ドネ マレ

ーシア フィ

ピン シン

タイ

ブル ネイ

ベト ナムラオ

カン

ボジア ミャ

ンマーイン

%

出典:(2005年データ):ITU「ITU Internet Reports:digital.life」(2006)Table2『Cellular mobile subscribers per 100 inhabitants』142-145ページ。(ハードコピー)

注:タイとブルネイの数値は推定値、あるいは他年度の数値。

図 1-10 携帯電話普及率(日本とアジア・オセアニア)

(28)

携帯電話月額利用料金(日本と欧米)

図1-11はITUのデータをもとに、日本と欧米諸国の携帯電話月額利用料金をピーク時に おける1分間の市内通話料金とオフ・ピーク時における1分間の市内通話料金(オフ・ピ ーク時)の2項目について比較したものである。同図に示されている金額は、各国におけ る代表的な業者の典型的パッケージ料金を2006年8月21日の為替レートで米ドルに換算 した金額となっている。

0.52

0.08 0.32

0.01 0.10

0.26 0.38

0.71

0.10 0.24

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

米国 カナダ 英国

ドイツ ンス ウェーデ

ィンラン

タリア アイル

ラン ドル

1分間の通話料金(ピーク時)

1分間の通話料金(オフ・ピーク時)

出典:(2006年データ):ITU「ITU Internet Reports:digital.life」(2006)Table3『Cellular mobile prices』

148-151ページ。(ハードコピー)

図 1-11 携帯電話月額利用料金(日本と欧米)

図1-11で取り上げている10カ国はすべて、ピーク時とオフ・ピーク時の1分間の通話料 金が同額となっている。10カ国中、通話料金が最も安いのはカナダで、1分間に0.01ドル となっている。前年度のカナダの通話料金はピーク時が 0.33ドル、オフ・ピーク時は0.04 ドルで、もともとオフ・ピーク時の料金は10カ国中最低だったが、更に低廉化が進んでい る。低廉化傾向は多くの国に見られ、日本(2005 年ピーク、オフピークともに 0.72 ドル

→2006年同0.52ドル)、米国(2005年同0.28ドル→2006年同0.10ドル)、フィンランド(2005 年同0.20ドル→2006年0.10ドル)など、8カ国で料金が前年と比べて低下している。イタ

(29)

リアは同横ばいで、前年よりも料金が高くなっているのはフランス(2005年ピーク、オフ ピークともに0.69ドル→2006年同0.71ドル)だけとなっている。

携帯電話月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)

日本の携帯電話月額利用料金をアジア・オセアニア諸国の料金と比較したのが図1-12で ある。市内通話料金(1 分間)については、ピーク時、オフピーク時ともに最も安いのが 前年に引き続き香港とインド(ピーク、オフ・ピークとも 0.04 ドル)であり、タイ(同 0.05 ドル)や中国(同 0.07 ドル)がそれに続いている。ラオスの場合もピーク時が 0.08 ドル、オフ・ピーク時が0.04 ドルと、通話料金が低価格に抑えられている。特に香港では 市民の収入に対する通話料金の割合が極めて低いため、携帯電話を利用しやすい環境にあ り、それが世界的にも突出して高い携帯電話の普及率につながっていると見られる。

逆に、最も通話料金が高いのは日本と台湾(両国とも同0.52ドル)であり、この2ヵ国 は欧米とアジア・オセアニアを合わせた中でもフランスに次いで 2 番目に通話料金が高く なっている。ニュージーランド(同0.50ドル)も欧米の調査対象国と比較すると料金はや や高い。ただし日本とニュージーランドでは料金が引き下げられる傾向にあり、日本は0.72 ドルから0.52ドルへ、ニュージーランドは0.56ドルから0.50ドルへと1年間で金額が低 下している。

(30)

0.52 0.35

0.07 0.38

0.04 0.11 0.52

N/A 0.04 0.12 0.08 0.17 0.15 0.05 0.10 0.13 0.14

0.50

0.09 0.11

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

日本

オー トラリア

ニュ ジーラン

中国 韓

台湾

イン ネシア

レー シア

フィリ ピン

シンガ ポー

ブル

トナ

ラオス

ンボ ジア

ミャン マーインド ドル

1分間の通話料金(ピーク時)

1分間の通話料金(オフ・ピーク時)

0.04

出典:(2006年データ):ITUITU Internet Reportsdigital.life」(2006Table3Cellular mobile prices 148-151ページ。(ハードコピー)

図 1-12 携帯電話月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)

携帯ブロードバンド契約者数(日本と欧米)

ITUの報告書では、携帯ブロードバンドを256kbit/s以上のキャパシティを備えたものと 定義しており、それ以下の第三世代携帯サービス(3Gサービス)は対象に含めていない。

この定義に沿って集計されたITUのデータによると、2005年末の時点の携帯ブロードバン ド契約者数は世界全体で約6,025万人となり、人口普及率(人口100人当たりの加入者数)

は0.93%、携帯電話契約者数全体に占める携帯ブロードバンド契約者数の割合は2.8%とな っている。

図1-13は日本と欧米諸国の携帯ブロードバンド契約者数を示したものである。これは契 約者の数であって人口比の普及率ではないため、契約者数の少ない国の方が普及率が低い という意味ではない。

日本と欧米諸国の調査対象10カ国中、携帯ブロードバンド契約者数が最も多いのは日本

(31)

で、1,779.3万人以上に及んでいる。次に多いのがイタリア(1,026.2万人)で、英国(453.7 万人)、米国(436万人)、ドイツ(228.9万人)、フランス(158.3万人)がそれに続いてい る。カナダ、スウェーデン、フィンランド、アイルランドの4カ国では契約者数が100万 人に達していない。

これら10カ国の携帯ブロードバンド契約者数を人口普及率で比較すると、1番普及率が 高いのはイタリアの 17.7%で、次に高い日本は 13.9%となっている。その他の国々を普及 率の高い順に並べると、英国(7.6%)、スウェーデン(7.3%)、アイルランド(4.9%)、ド イツ(2.8%)、フランス(2.6%)、フィンランド(1.5%)、米国(1.5%)、カナダ(0.1%)と なる。

4,537 2,289

1,583

661 78

10,262

35 205 17,793

4,360

0 5,000 10,000 15,000 20,000

日本 米国

英国 フラ

ンス スウ

ェー

フィ ンラ

イタ

ラン

千人

出典:(2005年データ):ITU「ITU Internet Reports:digital.life」(2006)『Mobile broadband subscribers and networks154-156ページ。(ハードコピー)

図 1-13 携帯ブロードバンド契約者数(日本と欧米)

(32)

携帯ブロードバンド契約者数(日本とアジア・オセアニア)

日本の携帯ブロードバンド契約者数をアジア・オセアニア諸国のデータと比べたのが図 1-14である。18カ国中、日本(1,779.3万人)と韓国(1,253.1万人)の契約者数が際立っ て多い。その他の国ではオーストラリア(80.1万人)、香港(57.7万人)、シンガポール

(13.2万人)、台湾(11.4万人)などで契約者数が10万人を上回っている。

ただし、前セクションの欧米諸国の場合と同様、同データは契約者の数を比較したもの であり、人口比の普及率を示すものではないため、契約者数が少ない国のほうが、契約者 数が高い国よりも普及率が高い場合もある。ITUの統計によると、携帯ブロードバンドの 普及状況を人口普及率で比較した場合、これら18カ国中で韓国(26.0%)がトップとなっ ている。韓国の普及率は世界でも最も高く、2位のイタリア(17. 7%)に大きく差を付け ている。日本(13. 9%)は3位に入っており、香港(8.2%)とブルネイ(8.1%)もそれぞ れ5位と6位に位置づけられている。

韓国は固定ブロードバンドと携帯ブロードバンドを合わせたブロードバンド普及率にお いても世界一で、人口の半数以上にブロードバンドが普及している。また、ブロードバン ド契約者の半数以上が携帯ブロードバンドのユーザであることがITUの調べで判明してい る。

801 90 N/A 577 114 N/A 59 N/A 132 N/A 30 N/A N/A N/A N/A N/A 12,531

17,793

0 5,000 10,000 15,000 20,000

ース ラリ

ニュ ジーラ

ンド 中国 韓

イン

ネシア マレ

シア フィ

リピン シンガ

ポール ブル

ベト

ナムオス カン

ジア ミャ

ンマー インド 千人

出典:(2005年データ):ITU「ITU Internet Reports:digital.life」(2006)『Mobile broadband subscribers and networks154-156ページ。(ハードコピー)

図 1-14 携帯ブロードバンド契約者数(日本とアジア・オセアニア)

(33)

2. 電子政府

第2章では、電子政府の実施状況について各国の進度を比較・分析し、調査対象国の現 状を取り上げている。本エグゼクティブ・サマリー編では、国連が毎年発表している「電 子政府レディネス」指標を取り上げるとともに、各国におけるオンライン確定申告の状況 を報告する。

電子政府レディネス

国連公共経済行政局(United Nations Online Network in Public Administration and Finance:

UNPAN)が2005年に発表した「電子政府に関する報告書(UN Global E-Government Readiness Report 2005 From E-Government to E-Inclusion)」の中に公表されている「電子政府レディネ ス」ランキングによると、国連加盟国中、電子政府のレディネス指数が最も高いと評価さ れたのは、前年に引き続き米国であった。

この調査では、①ウェブサイトの内容(web measure index)、②情報通信インフラの整備 度(telecommunications infrastructure index)、③人的資源の育成度(human capital index)の 3つの指標をもとに、総合的なスコアが計算されている。表 2-1 は、今回の調査対象国の ランクキングを示している。

表 2-1 各国の電子政府レディネス

2004年 ランク

2005年

ランク 国名 2005年 スコア

1位 1位 米国 0.9062

4位 3位 スウェーデン 0.8983

3位 4位 英国 0.8777

5位 5位 韓国 0.8727

6位 6位 オーストラリア 0.8679 8位 7位 シンガポール 0.8503

7位 8位 カナダ 0.8425

9位 9位 フィンランド 0.8231

12位 11位 ドイツ 0.8050

書式変更 : 箇条書きと段落番号

(34)

13位 13位 ニュージーランド 0.7987

18位 14位 日本 0.7801

19位 20位 アイルランド 0.7251 24位 23位 フランス 0.6925 26位 25位 イタリア 0.6794 47位 41位 フィリピン 0.5721 42位 43位 マレーシア 0.5706

50位 46位 タイ 0.5518

67位 57位 中国 0.5078

63位 73位 ブルネイ 0.4475

86位 87位 インド 0.4001

85位 96位 インドネシア 0.3819 112位 105位 ベトナム 0.3640 129位 128位 カンボジア 0.2989 123位 129位 ミャンマー 0.2959 144位 147位 ラオス 0.2421

N/A N/A 香港 N/A

N/A N/A 台湾 N/A

出典:(2005年データ):UNPAN 「UN Global E-Government Readiness Report 2005」 (2005)『E-government Readiness Index 2005』196-199ページ。

(2004 年デ ータ):UNPAN「UN Global E-Government Readiness Report 2004」 (2004)『E-government Readiness Index 2004』121-125ページ。

オンライン確定申告の可・不可

電子政府の内容の充実化が進むとともに、オンライン手続きが可能な行政サービスの種 類も増えている。代表的な政府サービスのひとつである税金の申告手続きについて、オン ラインでの申告が可能かどうかを調査対象国別にまとめたものが表2-2に示されている。

政府による公開情報でオンライン確定申告の可・不可が確認できなかった国は「?」マーク で示されている。

(35)

表 2-2 オンライン確定申告の有無

日本 米国 カナダ 英国 ドイツ フランス

スウェーデ

フィンラン

イタリア

アイルラン

オーストラ リア

ニュージー ランド

中国 韓国 香港 台湾

インドネシ

マレーシア

?

フィリピン

シンガポー

タイ ブルネイ ベトナム ラオス カンボジア ミャンマー インド

? ? ? ? ?

出典:ワシントンコア作成

米国では規模の大きい法人の納税について、2006年から電子申告が義務化された。内国 歳入庁(Internal Revenue Service: IRS)は、2005年12月31日以降の納税年度から、資産 が5,000万ドル以上で、年間250通以上の申告書類(法人所得税の申告書類、および従業 員人数分の所得税、その他の申告関連書類を含む)を提出する大企業に対して、法人所得 税(1120・1120S)の電子申告を義務付けている。内国歳入庁によると、2006年3月の時点 で 450 社以上の大企業が電子申告しており、期限延長を含めた最終提出期限である 2006 年9月15日までには1万社以上の大企業が電子申告をすると見込まれている。

日本では、2003年2月に施行された「行政手続等における情報通信の技術の利用に関す る法律(行政手続オンライン化法)」の規定を受けて、同年11月4日に「国税関係法令に 係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省令」が施行された。これにより、

それまで書面でのみ提出可能だった国税関連の申告について、電子申告・納税システムの 具体的なオンライン手続きが規定され、国税庁のオンライン国税申告・納税システム「e- タックス(e-Tax)」が2004年2月に開始されている。

(36)

3. E-ラーニング

第3章では、調査対象国における「PC1台当たりの生徒数」を比較して学校でのPCの 導入状況をまとめ、情報技術が教育の分野にどれほど役立てられているかを分析している。

また、米国、英国、日本など6カ国のeラーニング政策を調べ、教育現場のIT化に向けて、

各国がどのような取り組みを行なっているかをまとめている。e-ラーニングのデータにつ いては国によって調査の対象や時期が異なり、データの収集や分類の方法にもばらつきが あるため、単に数値を比較することはあまり意味を持たない。そこで、ここではデータを その国の傾向としてとらえつつ、各国の事情を比べている。

PC1台当たりの生徒数(日本と欧米)

図3-1は、日本と欧米諸国の学校における、コンピュータ1台当たりの生徒数を比べた もので、各国の教育現場におけるIT化の進度を表す指標のひとつとして取り上げている。

PC1台当たりの生徒数が少ない国では学校のIT投資が充実しており、教育への情報通信技 術の活用に積極的に取り組んでいるとみなすことができる。

書式変更 : 箇条書きと段落番号

表 0-1  本報告書で用いている為替の換算レート一覧  国・地域名  換算レート  国・地域名  換算レート  日本  $ 1=119.02 JPY 中国  $ 1=7.8041 CNY  カナダ  $ 1=1.1652 CAD 韓国  $ 1=930 KRW  英国  $ 1=0.5105691 GBP 香港  $ 1=7.7771 HKD  EU $  1=0.757748 EUR 台湾  $ 1=32.59 TWD  オーストラリア  $ 1=1.26839 AUD タイ  $ 1=36.1 THB
図 1-4  PC 普及率(日本とアジア・オセアニア)
図 1-8  ブロードバンド月額利用料金(日本とアジア・オセアニア)
図 1-9  携帯電話普及率(日本と欧米)
+7

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