第3次埼玉県川越都市圏まちづくり基本構想・基本計画(レインボープラン)

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Full text

(1)

レインボープラン

第3次埼玉県川越都市圏まちづくり

基本構想・基本計画

埼玉県川越都市圏まちづくり協議会

川越市/坂戸市/鶴ヶ島市/日高市/川島町/毛呂山町/越生町 この印刷物は、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)に基づく基本方針の判断を満たす紙を使用しています。

 

3

(2)

文化のつながりが深く、道路や鉄道により生活都市圏が密着している、川越市、

坂戸市、鶴ヶ島市、日高市、川島町、毛呂山町、越生町の4 市3 町で構成され、

平成29 年度には協議会設立30 周年を迎えます。

本協議会では、構成市町が相互に補完し合い、高い相乗効果によってひとつの

都市圏として発展すべく、「埼玉県川越都市圏まちづくり基本構想・基本計画(以

下、「レインボープラン」。)」を策定し、各種施策を展開してまいりました。

さて、今日では、本格的な人口減少社会の到来や少子高齢化の急速な進行、東

日本大震災以後の防災対策に加え、公共施設やインフラ施設(以下、「公共施設

等」。)の老朽化対策など、都市圏を取り巻く環境は大きく変化しており、それ

ぞれの課題に対して地域の実情に応じた対策が必要となっています。

また、地方分権による権限移譲が進められている中、限られた行財政基盤の中

で効果的か つ効率 的に 住民のニー ズに応 えて いくために は、単 独の 自治体で行

うのではなく、広域的な連携を推進していくことが求められています。

こうした 時代の 潮流を 踏まえ、 都市圏 におけ る魅力と 活力の あるま ちづくり

の一層の推進のため、この度、28 年度から37 年度までの10 年 間を計画期間と

する「第3次レインボープラン」を策定しました。

今後もさらに一体感を高めるとともに、都市圏全体が自立性の高い、暮らしや

すい地域となるよう、お互いに連携・協力してまいりますので、皆様のご支援、

ご協力をお願い申し上げます。

平成28 年3 月

埼 玉 県 川 越 都 市 圏 ま ち づ く り 協 議 会

会長 川 越 市 長 川 合 善 明

坂 戸 市 長 石 川 清

鶴ヶ島市長 藤 縄 善 朗

日 高 市 長 谷ケ﨑 照 雄

川 島 町 長 飯 島 和 夫

毛呂山町長 井 上 健 次

(3)

序 論

第1章 計画策定の趣旨・背景 ··· 1

第2章 計画の構成と期間 ··· 2

第3章 第2次レインボープランにおける取組と成果 ··· 3

基本構想 第1章 都市圏を取り巻く社会状況 ··· 9

第2章 川越都市圏の概要 ··· 17

第3章 過去及び将来にかけての人口フレーム ··· 21

第4章 都市圏の将来像 ··· 23

基本計画 序 章 まちづくり施策の位置づけ ··· 25

第1章 出会い、ふれあいを大切にする未来への人づくり ··· 26

第2章 自然と人が共生する環境にやさしい舞台づくり ··· 30

第3章 文化や歴史を生かしたにぎわいづくり ··· 34

第4章 快適で安全・安心なまちづくり ··· 38

第5章 未来へつなげるしくみづくり ··· 42

第6章 地方創生関連(地域間連携)の主な取組【再掲】 ··· 46

(4)
(5)

レインボープランは、本都市圏の一層の発展を目指して展開する施策を定め、

構成市町の 協力と 連携 を通じた都 市圏整 備の 基本的な方 向を明 らか にする計画

です。

本協議会では、平成8 年3 月にレインボープランを、18 年4 月には第2次レ

インボープランを策定し、都市圏の発展に向けた相互連携の仕組みとして、公の

施設の相互利用や災害時の相互応援協定、広域観光の推進といった取組のほか、

構成市町の観光や各種情報の相互発信、共通課題に対する研修・視察の実施など、

広域的な各種施策を展開し、多くの成果を挙げています。

しかしながらこの間、少子高齢化の急速な進行や情報化社会のさらなる進展、

公共施設等の老朽化対策など、都市圏を取り巻く環境は大きく変化しています。

また、23年3 月 11日の東日本大震災の発生に伴い、防災意識が一層高まる

とともに地 域コミ ュニ ティの重要 性が見 直さ れるなど、 人々の 意識 の変化も生

じています。

さらに、 地方分 権によ って基礎 自治体 である 市町村へ の権限 移譲が 進められ

ており、地域住民に最適なサービスを提供するためには、広域的な連携の下で協

力・補完し、単独の自治体で行う非効率性を補うことが求められています。

こうした時代の潮流に対応するため、構成市町の更なる 連携を進め、埼玉県等

の関係機関 や都市 圏住 民、民間事 業者な どと も協力して 施策を 推進 していく指

(6)

レインボープランは、本都市圏の一層の発展を目指して展開する施策を定め、

構成市町の 協力と 連携 を通じた都 市圏整 備の 基本的な方 向を明 らか にする計画

です。

本協議会では、平成8 年3 月にレインボープランを、18 年4 月には第2次レ

インボープランを策定し、都市圏の発展に向けた相互連携の仕組みとして、公の

施設の相互利用や災害時の相互応援協定、広域観光の推進といった取組のほか、

構成市町の観光や各種情報の相互発信、共通課題に対する研修・視察の実施など、

広域的な各種施策を展開し、多くの成果を挙げています。

しかしながらこの間、少子高齢化の急速な進行や情報化社会のさらなる進展、

公共施設等の老朽化対策など、都市圏を取り巻く環境は大きく変化しています。

また、23年 3 月11日の東日本大震災の発生に伴い、防災意識が一層高まる

とともに地 域コミ ュニ ティの重要 性が見 直さ れるなど、 人々の 意識 の変化も生

じています。

さらに、 地方分 権によ って基礎 自治体 である 市町村へ の権限 移譲が 進められ

ており、地域住民に最適なサービスを提供するためには、広域的な連携の下で協

力・補完し、単独の自治体で行う非効率性を補うことが求められています。

こうした時代の潮流に対応するため、構成市町の更なる 連携を進め、埼玉県等

の関係機関 や都市 圏住 民、民間事 業者な どと も協力して 施策を 推進 していく指

(7)

第2次レインボープランでは、都市圏の将来像を「自然と共生するふれあい・

もてなしの文化交流都市圏」と定め、さまざまなまちづくり施策に取り組んでき

ました。

( 1 ) 協 議 会 の 取 組

【公の施設の相互利用の実施】

平成9 年度から構成市町の図書館の相互利用を開始し、さらに12年度から

は、文化・福祉・体育施設などに相互利用を拡大することで、都市圏住民に対

する生涯学習の環境を整備しました。

自市町以外の施設を利用する住民は、第2次レインボープラン策定時期であ

る17 年度から増加傾向にあり、公の施設の相互利用の実施が都市圏住民の広

域的な生涯学習の機会を創出しています。

■ 図 書館相互利用状況

※1 広域利用者…自市町図書館以外の6 市町図書館を利用した人数。 ※2 広域利用率…総利用者に対する広域利用者(※1)の割合。

■ 公 共施設相互利用状況

※1 広域利用者…自市町施設以外の6 市町施設を利用した人数。 ※2 広域利用率…総利用者に対する広域利用者(※1)の割合。

平成17年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 総利用者(人) 1,055,815 1,071,182 1,043,721 981,147 1,006,747 広域利用者(人)(※1) 73,377 78,431 78,925 77,539 79,480 広域利用率(%)(※2) 6.95 7.32 7.56 7.90 7.89

平成17年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 総利用者(人) 3,094,277 2,631,636 2,845,677 2,674,539 2,768,868 広域利用者(人)(※1) 229,194 325,237 274,470 266,867 270,265 広域利用率(%)(※2) 7.41 12.36 9.65 9.98 9.76

第3章 第2次レインボープランにおける取組と成果

( 1 ) 基 本 構 想

基本構想は、都市圏の将来像やまちづくりの目標を示し、その実現のために

必要なまちづくり施策の基本的な方針を定めます。

計画期間は、平成28 年度から37 年度までの10 年間とします。

( 2 ) 基 本 計 画

基本計画は、基本構想に基づき、都市圏の総合的かつ一体的な整備のために

必要な計画を明らかにし、実施する施策の考え方や主要施策の内容を定めます。

計画期間は、平成28年度から37 年度までの10 年間とし、社会情勢の変化

などへ適確に対応するため、必要に応じて見直しを行うものとします。 第2章 計画の構成と期間

H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37

年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度

基本構想(10年)

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第2次レインボープランでは、都市圏の将来像を「自然と共生するふれあい・

もてなしの文化交流都市圏」と定め、さまざまなまちづくり施策に取り組んでき

ました。

( 1 ) 協 議 会 の 取 組

【公の施設の相互利用の実施】

平成9 年度から構成市町の図書館の相互利用を開始し、さらに12年度から

は、文化・福祉・体育施設などに相互利用を拡大することで、都市圏住民に対

する生涯学習の環境を整備しました。

自市町以外の施設を利用する住民は、第2次レインボープラン策定時期であ

る17 年度から増加傾向にあり、公の施設の相互利用の実施が都市圏住民の広

域的な生涯学習の機会を創出しています。

■ 図書館相互利用状況

※1 広域利用者…自市町図書館以外の6 市町図書館を利用した人数。 ※2 広域利用率…総利用者に対する広域利用者(※1)の割合。

■ 公共施設相互利用状況

※1 広域利用者…自市町施設以外の6 市町施設を利用した人数。 ※2 広域利用率…総利用者に対する広域利用者(※1)の割合。

平成17年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 総利用者(人) 1,055,815 1,071,182 1,043,721 981,147 1,006,747 広域利用者(人)(※1) 73,377 78,431 78,925 77,539 79,480 広域利用率(%)(※2) 6.95 7.32 7.56 7.90 7.89

平成17年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 総利用者(人) 3,094,277 2,631,636 2,845,677 2,674,539 2,768,868 広域利用者(人)(※1) 229,194 325,237 274,470 266,867 270,265 広域利用率(%)(※2) 7.41 12.36 9.65 9.98 9.76

第3章 第2次レインボープランにおける取組と成果

( 1 ) 基 本 構 想

基本構想は、都市圏の将来像やまちづくりの目標を示し、その実現のために

必要なまちづくり施策の基本的な方針を定めます。

計画期間は、平成28 年度から37 年度までの10 年間とします。

( 2 ) 基 本 計 画

基本計画は、基本構想に基づき、都市圏の総合的かつ一体的な整備のために

必要な計画を明らかにし、実施する施策の考え方や主要施策の内容を定めます。

計画期間は、平成28年度から37 年度までの10 年間とし、社会情勢の変化

(9)

【広域的な観光施策の実施】

都市圏の豊富な観光資源を活用し、広く来訪客を呼び込むため、見どころや

特産品を盛り込んだ広域観光ガイド「レインボーおでかけマップ」を作成し、

広 域 観光 キャ ン ペー ンな ど さま ざま な 機会 や場 所 で配 布す る こと によ り 魅力

の発信に努めています。

また、広域観光のPRや都市圏住民の相互交流を目的として「レインボーま

つり」を開催しており、ゆるキャラ®やご当地グルメが揃い、構成市町のキッ

ズダンスなどが実施される会場は、例年大きな盛り上がりを見せています。

さらに、平成26 年度からは、都市圏の魅力をより多くの方々に知ってもら

うため、観光名所などを巡る「レインボーバスツアー」を実施しています。

◆レインボーおでかけマップ◆ ◆ レインボーまつり ◆

◆広域観光キャンペーン◆

【レインボー婚活事業の実施】

都市圏における男女の出会いの機会の創出として、民間事業者と協力し、平

成24 年度から「縁結びレインボーパーティー」を実施しています。27 年度ま

でに5 回開催しており、合計62 組のカップルが誕生しました。

【 広域的な防災施策の実施】

災害時の相互応援協定に基づき、構成市町の防災担当部門による広域防災連

絡会を平成11 年度から定期開催しています。

防災課題に対する調査・研究とともに、構成市町の連携強化に努めており、

19年3月には、都市圏全体を対象とした「レインボー防災マップ」の改訂を

行い、都市圏の避難場所等をひとつの地図にまとめました。

【 広報紙相互掲載の実施】

構成市町の取組やイベント等を広く都市圏住民にお知らせするため、それぞ

れの広報紙において「レインボー情報」として相互に掲載する取組を行ってい

ます。自市町以外の情報に触れることで、都市圏住民相互の交流機会が広がっ

ています。

【 協議会体制の充実】

各種事業の推進のため、総会、幹事会、事務連絡会及び各連絡会のほか、さ

ま ざ まな 行政 課 題の 解決 や 情報 収集 を 目的 とし た 広域 行政 課 題研 修会 な どを

開催しています。また、平成13年度から 26年度までの間、構成市町の職員

の人材育成等を目的として、職員の相互派遣を実施しました。そのほか、川越

駅東口アトレビル 1 階の川越市南連絡所内に「埼玉県川越都市圏情報サービ

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【広域的な観光施策の実施】

都市圏の豊富な観光資源を活用し、広く来訪客を呼び込むため、見どころや

特産品を盛り込んだ広域観光ガイド「レインボーおでかけマップ」を作成し、

広 域 観光 キャ ン ペー ンな ど さま ざま な 機会 や場 所 で配 布す る こと によ り 魅力

の発信に努めています。

また、広域観光のPRや都市圏住民の相互交流を目的として「レインボーま

つり」を開催しており、ゆるキャラ®やご当地グルメが揃い、構成市町のキッ

ズダンスなどが実施される会場は、例年大きな盛り上がりを見せています。

さらに、平成26 年度からは、都市圏の魅力をより多くの方々に知ってもら

うため、観光名所などを巡る「レインボーバスツアー」を実施しています。

◆レインボーおでかけマップ◆ ◆ レインボーまつり ◆

◆広域観光キャンペーン◆

【レインボー婚活事業の実施】

都市圏における男女の出会いの機会の創出として、民間事業者と協力し、平

成24 年度から「縁結びレインボーパーティー」を実施しています。27 年度ま

でに5 回開催しており、合計62 組のカップルが誕生しました。

【 広域的な防災施策の実施】

災害時の相互応援協定に基づき、構成市町の防災担当部門による広域防災連

絡会を平成11 年度から定期開催しています。

防災課題に対する調査・研究とともに、構成市町の連携強化に努めており、

19年3月には、都市圏全体を対象とした「レインボー防災マップ」の改訂を

行い、都市圏の避難場所等をひとつの地図にまとめました。

【 広報紙相互掲載の実施】

構成市町の取組やイベント等を広く都市圏住民にお知らせするため、それぞ

れの広報紙において「レインボー情報」として相互に掲載する取組を行ってい

ます。自市町以外の情報に触れることで、都市圏住民相互の交流機会が広がっ

ています。

【 協議会体制の充実】

各種事業の推進のため、総会、幹事会、事務連絡会及び各連絡会のほか、さ

ま ざ まな 行政 課 題の 解決 や 情報 収集 を 目的 とし た 広域 行政 課 題研 修会 な どを

開催しています。また、平成13 年度から26年度までの間、構成市町の職員

の人材育成等を目的として、職員の相互派遣を実施しました。そのほか、川越

駅東口アトレビル 1 階の川越市南連絡所内に「埼玉県川越都市圏情報サービ

(11)

【自然環境の保全等に関するイベント・補助事業の実施】

自然観察会や緑のカーテンコンテスト、各種補助事業などを実施し、環境保

全への意識啓発を図るとともに、自然を守り育てるネットワークづくりを進め

ています。

【テーマルートの開発や案内機能の充実】

観光コースやハイキングコースのホームページでの公開、ウォーキングマッ

プの作成や観光案内板の設置などを行っています。また、都市圏に点在する観

光資源を結びつけるとともに、回遊性の向上を図っています。

野鳥観察会(鶴ヶ島市)

日和田山ハイキング(日高市) 花の里お ごせ健康 づくり ウォ ーキング大会(越 生町)

( 2 ) 構 成 市 町 の 取 組

【教えあい学びあい教室の企画・調整】

高齢者をはじめとして色々な特技・技術を持つ人が講師となり、住民同士が

互いに教えあい学びあう教室や、各種講座を開催しています。

【さまざまな人材の活用】

教養やスポーツ、社会教育などそれぞれの分野で特技や専門知識を持つ方に

登録していただき、希望する団体・住民に出前講座などを実施することにより、

登録いただいた方の活躍の場を広げています。

市民塾(坂戸市)

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【自然環境の保全等に関するイベント・補助事業の実施】

自然観察会や緑のカーテンコンテスト、各種補助事業などを実施し、環境保

全への意識啓発を図るとともに、自然を守り育てるネットワークづくりを進め

ています。

【テーマルートの開発や案内機能の充実】

観光コースやハイキングコースのホームページでの公開、ウォーキングマッ

プの作成や観光案内板の設置などを行っています。また、都市圏に点在する観

光資源を結びつけるとともに、回遊性の向上を図っています。

野鳥観察会(鶴ヶ島市)

日和田山ハイキング(日高市) 花の里お ごせ健康 づくり ウォ ーキング大会(越 生町)

( 2 ) 構 成 市 町 の 取 組

【教えあい学びあい教室の企画・調整】

高齢者をはじめとして色々な特技・技術を持つ人が講師となり、住民同士が

互いに教えあい学びあう教室や、各種講座を開催しています。

【さまざまな人材の活用】

教養やスポーツ、社会教育などそれぞれの分野で特技や専門知識を持つ方に

登録していただき、希望する団体・住民に出前講座などを実施することにより、

登録いただいた方の活躍の場を広げています。

市民塾(坂戸市)

(13)

【基本構想】

【公共交通の利用啓発】

ノーカーデーの実施、循環バスの運行のほか、交通関係計画の策定や交通事

業者との連携による各種事業の実施など、さまざまな取組を通じて、公共交通

を生かした、人中心のまちづくりを進めています。

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【基本構想】

【公共交通の利用啓発】

ノーカーデーの実施、循環バスの運行のほか、交通関係計画の策定や交通事

業者との連携による各種事業の実施など、さまざまな取組を通じて、公共交通

を生かした、人中心のまちづくりを進めています。

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( 1 ) 少 子 高 齢 化 の 進 展

厚生労働省による平成25 年人口動態統計の年間推計によると、我が国全体の

合計特殊出生率 1

は、1.43 となっており、17 年以降微増傾向にありますが、現在

の人口を維持していくのに必要な 2.07 を大きく下回っています。これに伴い、

将来労働力人口 2

が減少していくため、現状においても社会を支える介護や建設

分野では人手不足が深刻な中、今後さらに、さまざまな分野で人手不足が顕在化

することが想定されており、産業の担い手の確保が大きな課題となっています。

また、同調査によると、26 年10 月1 日現在、総人口に対する65 歳以上人口

の割合である高齢化率は、26.0%と過去最高となっており、すでに認知症高齢者

の増加や地 域にお ける 高齢者の孤 立など の問 題が生じて います 。今 後も引き続

き高齢化の進行が見込まれる中、不足する介護施設の問題だけでなく、高齢者の

社会との関 わりの あり 方や空き家 の適切 な管 理や活用も 喫緊の 課題 となってい

ます。

このように、少子高齢化は、社会保障の世代間格差の拡大、将来労働力人口の

減少に伴う 経済の 低迷 などをもた らすだ けで はなく、さ まざま な問 題が連鎖的

に顕在化することが見込まれ、国や地方自治体、住民、民間事業者など各主体が

一体となって、これらの課題解決に向けて取 り組むことが求められています。

1 合計特殊出生率:人口統計上の指標で、一人の女性が一生に生む子どもの数を示す。この数値によっ て、将来人口の自然増減を推測することができる。

2 労働力人口:15 歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせた人口。

(16)

( 1 ) 少 子 高 齢 化 の 進 展

厚生労働省による平成25 年人口動態統計の年間推計によると、我が国全体の

合計特殊出生率 1

は、1.43 となっており、17 年以降微増傾向にありますが、現在

の人口を維持していくのに必要な 2.07 を大きく下回っています。これに伴い、

将来労働力人口 2

が減少していくため、現状においても社会を支える介護や建設

分野では人手不足が深刻な中、今後さらに、さまざまな分野で人手不足が顕在化

することが想定されており、産業の担い手の確保が大きな課題となっています。

また、同調査によると、26 年10 月1 日現在、総人口に対する65 歳以上人口

の割合である高齢化率は、26.0%と過去最高となっており、すでに認知症高齢者

の増加や地 域にお ける 高齢者の孤 立など の問 題が生じて います 。今 後も引き続

き高齢化の進行が見込まれる中、不足する介護施設の問題だけでなく、高齢者の

社会との関 わりの あり 方や空き家 の適切 な管 理や活用も 喫緊の 課題 となってい

ます。

このように、少子高齢化は、社会保障の世代間格差の拡大、将来労働力人口の

減少に伴う 経済の 低迷 などをもた らすだ けで はなく、さ まざま な問 題が連鎖的

に顕在化することが見込まれ、国や地方自治体、住民、民間事業者など各主体が

一体となって、これらの課題解決に向けて取り組むことが求められています。

1 合計特殊出生率:人口統計上の指標で、一人の女性が一生に生む子どもの数を示す。この数値によっ て、将来人口の自然増減を推測することができる。

2 労働力人口:15 歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせた人口。

(17)

( 3 ) 安 全 ・ 安 心 な 暮 ら し へ の 意 識 の 高 ま り

高齢化や 核家族 化の進 行に伴い 、振り 込め詐 欺等の特 殊詐欺 事件が 相次いで

発生しており、平成26 年の被害総額は559.4 億円となっています。警察をはじ

めとした行政では、被害防止に向けたさまざまな対策を行っているものの、その

手口は日々巧妙になっており、被害額は年々増加しています。

また、全国各地で空き家の増加が社会問題化しており、家屋倒壊や放火、不審

者の侵入の恐れなどが、地域における環境面・治安面での課題となっており、地

方自治体では、空き家条例を制定するなどその対策が進められています。

自然災害についても、23年 3 月11日に発生した東日本大震災による未曽有

の被害をはじめ、近年は集中豪雨による土砂災害や竜巻の被害が多発しており、

人々の生活への不安から防犯・防災に対する意識が高まっています。

このような中、行政として危機管理体制の強化や充実を図るだけでなく、住民

同士が協力して支え合う「共助」の仕組みづくりとして、地域コミュニティ活動

に対する支 援や、 地域 で中心とな る人材 の確 保や育成に 関する 取組 が求められ

ています。

( 2 ) 地 方 経 済 の 低 迷 と 地 方 創 生

我が国は、平成20 年をピークとして人口減少局面に入り、かつ、地方と東京

圏(東京都、埼玉県、千葉県及び神奈川県の一都三県)の経済格差拡大等が、若

い世代の地 方から の流 出と東京圏 への一 極集 中に拍車を かけて いま す。この地

方の若い世 代が、 過密 で出生率が 極めて 低い 東京圏をは じめと する 大都市部に

流出することが、日本全体の少子化、人口減少につながっているとされています。

国は、こうした問題に対して国民とともに意識を共有しながら、国と地方がこ

れまでにない危機感を持ち、総力を挙げて取り組むことが重要として、26 年11

月に「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、同年12 月には、「まち・ひと・

しごと創生長期ビジョン」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定

しました。これにより、地方自治体には長期ビジョンや総合戦略の策定が努力義

務化されました。

地方においては、これまでのような全国一律の取組ではなく、地域特性に応じ

て時代に合ったまちづくりを進めるべく、産官学金労言 3

といった各主体による

連携や自治体間の連携を推進することで、地域に人や資金を呼びこみ、生産性が

高い、活力にあふれた産業を形成し、東京一極集中の是正や若い世代の就労・結

婚・子育ての希望を実現していくことが求められています。

また、東京圏においては、日本の成長のエンジンとしての役割を果たしてきた

重要性は変わらず、今後は日本のみならず世界をリードする「国際都市」として、

ますます発展していくことが強く期待されています。

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( 3 ) 安 全 ・ 安 心 な 暮 ら し へ の 意 識 の 高 ま り

高齢化や 核家族 化の進 行に伴い 、振り 込め詐 欺等の特 殊詐欺 事件が 相次いで

発生しており、平成 26 年の被害総額は559.4 億円となっています。警察をはじ

めとした行政では、被害防止に向けたさまざまな対策を行っているものの、その

手口は日々巧妙になっており、被害額は年々増加しています。

また、全国各地で空き家の増加が社会問題化しており、家屋倒壊や放火、不審

者の侵入の恐れなどが、地域における環境面・治安面での課題となっており、地

方自治体では、空き家条例を制定するなどその対策が進められています。

自然災害についても、23年 3 月11 日に発生した東日本大震災による未曽有

の被害をはじめ、近年は集中豪雨による土砂災害や竜巻の被害が多発しており、

人々の生活への不安から防犯・防災に対する意識が高まっています。

このような中、行政として危機管理体制の強化や充実を図るだけでなく、住民

同士が協力して支え合う「共助」の仕組みづくりとして、地域コミュニティ活動

に対する支 援や、 地域 で中心とな る人材 の確 保や育成に 関する 取組 が求められ

ています。

( 2 ) 地 方 経 済 の 低 迷 と 地 方 創 生

我が国は、平成20 年をピークとして人口減少局面に入り、かつ、地方と東京

圏(東京都、埼玉県、千葉県及び神奈川県の一都三県)の経済格差拡大等が、若

い世代の地 方から の流 出と東京圏 への一 極集 中に拍車を かけて いま す。この地

方の若い世 代が、 過密 で出生率が 極めて 低い 東京圏をは じめと する 大都市部に

流出することが、日本全体の少子化、人口減少につながっているとされています。

国は、こうした問題に対して国民とともに意識を共有しながら、国と地方がこ

れまでにない危機感を持ち、総力を挙げて取り組むことが重要として、26 年11

月に「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、同年12 月には、「まち・ひと・

しごと創生長期ビジョン」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定

しました。これにより、地方自治体には長期ビジョンや総合戦略の策定が努力義

務化されました。

地方においては、これまでのような全国一律の取組ではなく、地域特性に応じ

て時代に合ったまちづくりを進めるべく、産官学金労言 3

といった各主体による

連携や自治体間の連携を推進することで、地域に人や資金を呼びこみ、生産性が

高い、活力にあふれた産業を形成し、東京一極集中の是正や若い世代の就労・結

婚・子育ての希望を実現していくことが求められています。

また、東京圏においては、日本の成長のエンジンとしての役割を果たしてきた

重要性は変わらず、今後は日本のみならず世界をリードする「国際都市」として、

ますます発展していくことが強く期待されています。

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( 5 ) 情 報 通 信 技 術 の 進 展

情報通信 技術の 進展と パソコン やスマ ートフ ォンなど の情報 通信機 器の急速

な普及によって、私たちの生活の利便性は大幅に向上しました。これに伴い、行

政においても、電子申請・届出や電子入札などのオンライン手続きの拡大や、S

NS 4

を利用した情報発信を推進しているほか、平成27 年10 月にはマイナンバ

ー制度を施行するなど一層の利便性の向上が見込まれます。

また、近年は、民間企業や大学等において、ビッグデータ 5

やオープンデータ 6 の活用によ って新 しい 価値の創出 や地域 活性 化などにつ なげる 取組 が進められ

ていることなど、情報通信技術の進展に伴い、「税」、「保健・医療」、「福祉」、

「介護」、「教育」、「観光」などさまざまな分野において、その技術を生かし

た取組が期待されています。

しかし、その一方で、サイバー犯罪 7

や人為的ミスによる個人情報の漏えいな

どを防止す るため 、こ れまで以上 に情報 セキ ュリティの 充実を 図る 必要がある

ほか、大規模災害の発生に備え、重要情報の定期的なバックアップや分散保管な

どの徹底が求められています。

4 SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英語: Social Networking Service)の略。人と人と のつながりを促進・サポートする、幅広いコミュニケーションを取り合うことを目的としたコミュニティ 型のWebサイトのこと。

5 ビッグデータ:インターネッ トの普及や、コンピューターの処理速度の向上などに伴い生成される、大 容量のデジタルデータを指す。

6 オープンデータ:著作権や特許などの規制を受けずに誰でも自由に利用できるデータ。

7 サイバー犯罪:コンピューターやそのネットワークを利用して行われる犯罪。不正アクセス、システム 妨害、コンピューターウィルスの製造など。ネット犯罪とも称される。

( 4 ) 環 境 問 題 の 深 刻 化 と 意 識 の 高 ま り

世界規模 での人 口の増 加や経済 活動に 伴うエ ネルギー 消費量 の増加 等を背景

として、地球環境に対する負荷が増大しています。特に、温室効果ガス排出量の

増加に伴う地球温暖化は、平均気温や海面水位の上昇を引き起こすほか、極端な

気象現象の 発生や 蚊等 の媒介生物 を介し た感 染症の拡大 などさ まざ まな影響を

及ぼす可能性があるといわれています。

こうした中、東日本大震災は、節電などの省電力対策や太陽光発電等の再生可

能エネルギ ーに対 する 国民の関心 を高め るき っかけとな り、企 業や 家庭におい

て省エネ、緑の保全など地球温暖化対策に関する取組や、ごみの分別、リサイク

ルといった循環型社会に向けた取組が一層進められるようになりました。

また、NPOなどの活動団体を中心として、里山再生や生物多様性の確保など、

自然との共生に向けた取組も継続的に進められています。

今後も、人の健康や生態系に対するリスクが十分に低減され、「安全」が確保

されることを前提として、「低炭素」、「循環」、「自然共生」の各分野が、行

政や住民、民間事業者など各主体の参加の下で統合的に達成され、健全で恵み豊

かな環境が 地球規 模か ら身近な地 域にわ たっ て保全され る社会 を形 成すること

(20)

( 5 ) 情 報 通 信 技 術 の 進 展

情報通信 技術の 進展と パソコン やスマ ートフ ォンなど の情報 通信機 器の急速

な普及によって、私たちの生活の利便性は大幅に向上しました。これに伴い、行

政においても、電子申請・届出や電子入札などのオンライン手続きの拡大や、S

NS 4

を利用した情報発信を推進しているほか、平成27 年10 月にはマイナンバ

ー制度を施行するなど一層の利便性の向上が見込まれます。

また、近年は、民間企業や大学等において、ビッグデータ 5

やオープンデータ 6 の活用によ って新 しい 価値の創出 や地域 活性 化などにつ なげる 取組 が進められ

ていることなど、情報通信技術の進展に伴い、「税」、「保健・医療」、「福祉」、

「介護」、「教育」、「観光」などさまざまな分野において、その技術を生かし

た取組が期待されています。

しかし、その一方で、サイバー犯罪 7

や人為的ミスによる個人情報の漏えいな

どを防止す るため 、こ れまで以上 に情報 セキ ュリティの 充実を 図る 必要がある

ほか、大規模災害の発生に備え、重要情報の定期的なバックアップや分散保管な

どの徹底が求められています。

4 SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英語: Social Networking Service)の略。人と人と のつながりを促進・サポートする、幅広いコミュニケーションを取り合うことを目的としたコミュニティ 型のWebサイトのこと。

5 ビッグデータ:インターネッ トの普及や、コンピューターの処理速度の向上などに伴い生成される、大 容量のデジタルデータを指す。

6 オープンデータ:著作権や特許などの規制を受けずに誰でも自由に利用できるデータ。

7 サイバー犯罪:コンピューターやそのネットワークを利用して行われる犯罪。不正アクセス、システム 妨害、コンピューターウィルスの製造など。ネット犯罪とも称される。

( 4 ) 環 境 問 題 の 深 刻 化 と 意 識 の 高 ま り

世界規模 での人 口の増 加や経済 活動に 伴うエ ネルギー 消費量 の増加 等を背景

として、地球環境に対する負荷が増大しています。特に、温室効果ガス排出量の

増加に伴う地球温暖化は、平均気温や海面水位の上昇を引き起こすほか、極端な

気象現象の 発生や 蚊等 の媒介生物 を介し た感 染症の拡大 などさ まざ まな影響を

及ぼす可能性があるといわれています。

こうした中、東日本大震災は、節電などの省電力対策や太陽光発電等の再生可

能エネルギ ーに対 する 国民の関心 を高め るき っかけとな り、企 業や 家庭におい

て省エネ、緑の保全など地球温暖化対策に関する取組や、ごみの分別、リサイク

ルといった循環型社会に向けた取組が一層進められるようになりました。

また、NPOなどの活動団体を中心として、里山再生や生物多様性の確保など、

自然との共生に向けた取組も継続的に進められています。

今後も、人の健康や生態系に対するリスクが十分に低減され、「安全」が確保

されることを前提として、「低炭素」、「循環」、「自然共生」の各分野が、行

政や住民、民間事業者など各主体の参加の下で統合的に達成され、健全で恵み豊

かな環境が 地球規 模か ら身近な地 域にわ たっ て保全され る社会 を形 成すること

(21)

( 7 ) 公 共 施 設 等 の 老 朽 化 問 題

高度経済 成長期 及びバ ブル経済 崩壊直 後の経 済対策な どで建 設され た公共施

設等の老朽化が進行し、今後その更新時期が集中して訪れることとなります。

このため、国は、公共施設等の全体像を把握し、維持管理・更新を総合的かつ

計画的に推 進する ため 、地方自治 体に対 して 中長期的な 視点に 立っ た計画策定

を求めており、また、このような取組は、安全な公共施設等によるサービスの提

供を可能に し、地 域の 実情に合っ た将来 のま ちづくりに も資す るも のと考えら

れます。

今後も、 人口減 少や少 子高齢化 による 税収入 の減少と 社会保 障関係 費の増加

などによっ て厳し い財 政状況が続 くと見 込ま れる中、一 つの自 治体 が単独であ

らゆる公共施設等を整備し、更新していくことが困難な状況も想定され、統廃合

や複合・多機能化、長寿命化などの取組に併せて、公共施設等の種類や地域の実

情に配慮し ながら 、自 治体の区域 を越え た範 囲で公共施 設等に 対す る自治体間

の役割分担 や適正 配置 を検討して いくこ とも 重要な取組 の一つ とし て期待され

ています。

( 6 ) 国 際 化 の 進 展

輸送技術 や情報 通信技 術の進歩 によっ て経済 のグロー バル化 が進み 、今日で

は、人々の身の回りには海外の製品や情報があふれています。

今後、多国間との経済連携によって、製品や産品に加え、労働力や知的財産権

等も含めた幅広い経済の自由化が進むこととなり、海外との人・物・資金・情報・

文化などの 流れが さら に加速し、 国際競 争が 激化してい くこと が見 込まれてい

ます。

また、訪日外客数は、平成25 年に年間1,000 万人を超え、今後も2020年

東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京オリンピック」。)

の開催に向けて、さらなる増加が期待されており、特に、近年のアジア諸国にお

いては、急速な成長に伴って中間所得層が増加しており、観光需要の急増が予想

されています。

このよう な経済 のグロ ーバル化 や国際 的な交 流機会の 増加に 対し、 地域経済

として独自 産業の 確立 や国際観光 への対 応が 重要になる ととも に、 人々の国際

理解や多文 化共生 の取 組により国 際化を 担う 人材の育成 を図っ てい くことも求

(22)

( 7 ) 公 共 施 設 等 の 老 朽 化 問 題

高度経済 成長期 及びバ ブル経済 崩壊直 後の経 済対策な どで建 設され た公共施

設等の老朽化が進行し、今後その更新時期が集中して訪れることとなります。

このため、国は、公共施設等の全体像を把握し、維持管理・更新を総合的かつ

計画的に推 進する ため 、地方自治 体に対 して 中長期的な 視点に 立っ た計画策定

を求めており、また、このような取組は、安全な公共施設等によるサービスの提

供を可能に し、地 域の 実情に合っ た将来 のま ちづくりに も資す るも のと考えら

れます。

今後も、 人口減 少や少 子高齢化 による 税収入 の減少と 社会保 障関係 費の増加

などによっ て厳し い財 政状況が続 くと見 込ま れる中、一 つの自 治体 が単独であ

らゆる公共施設等を整備し、更新していくことが困難な状況も想定され、統廃合

や複合・多機能化、長寿命化などの取組に併せて、公共施設等の種類や地域の実

情に配慮し ながら 、自 治体の区域 を越え た範 囲で公共施 設等に 対す る自治体間

の役割分担 や適正 配置 を検討して いくこ とも 重要な取組 の一つ とし て期待され

ています。

( 6 ) 国 際 化 の 進 展

輸送技術 や情報 通信技 術の進歩 によっ て経済 のグロー バル化 が進み 、今日で

は、人々の身の回りには海外の製品や情報があふれています。

今後、多国間との経済連携によって、製品や産品に加え、労働力や知的財産権

等も含めた幅広い経済の自由化が進むこととなり、海外との人・物・資金・情報・

文化などの 流れが さら に加速し、 国際競 争が 激化してい くこと が見 込まれてい

ます。

また、訪日外客数は、平成25 年に年間1,000 万人を超え、今後も2020年

東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京オリンピック」。)

の開催に向けて、さらなる増加が期待されており、特に、近年のアジア諸国にお

いては、急速な成長に伴って中間所得層が増加しており、観光需要の急増が予想

されています。

このよう な経済 のグロ ーバル化 や国際 的な交 流機会の 増加に 対し、 地域経済

として独自 産業の 確立 や国際観光 への対 応が 重要になる ととも に、 人々の国際

理解や多文 化共生 の取 組により国 際化を 担う 人材の育成 を図っ てい くことも求

(23)

( 1 ) 優 れ た 交 通 体 系

本都市圏は、東武東上線、西武新宿線により、首都圏との連結が確保されてお

り、鉄道5 社 13

による相互直通運転によって、横浜方面に至る広域的な鉄道ネッ

トワークが形成されています。また、JR 川越線、JR 八高線、東武越生線など、

鉄道網が張り巡らされており、これが都市圏の一体性に寄与しています。

高規格幹線道路としては、関越自動車道(以下、「関越道」。)が都市圏を南

北に縦断し、川越、鶴ヶ島の 2 カ所のインターチェンジと坂戸西のスマートイ

ンターチェンジが整備されています。さらに、都市圏を横断する首都圏中央連絡

自動車道(以下、「圏央道」。)においては、川島、坂戸、圏央鶴ヶ島及び狭山

日高の4 か所のインターチェンジが整備されており、近い将来、都心から40~

60km圏に位置する横浜市、厚木市、八王子市、つくば市、成田市及び木更津市

等の都市を 環状に 結ぶ ネットワー クが形 成さ れ、都心か ら放射 状に 伸びる高速

道路が連結されます。

これにより、4,300 万人を抱える首都圏全域のアクセス性が高まるばかりか、

国際・国内 空港や 東京 湾をはじめ とする 太平 洋沿岸及び 日本海 沿岸 地域と接続

することとなり、都市圏の産業や観光などの面において、一層の効果が見込まれ

ています。

13 鉄道5社:東武鉄道、西武鉄道、東京メトロ、東京急行電鉄、横浜高速鉄道の5社。これにより、川 越から横浜、元町・中華街方面へ乗り換えなしで移動できるようになった。

第2章 川越都市圏の概要

( 8 ) 地 方 分 権

第1次・第2次地方分権改革 8

により、国と地方の関係を転換する「機関委任

事務 9

制度の廃止」や地方に対する「事務・権限の移譲」、「義務付け・枠付け

の見直し」など地方に対する規制が緩和されました。

その後、国は、これらの取組によって地方分権の基盤が概ね構築されたとしつ

つも、地域の諸課題は複雑化しているため、それぞれの地域の実情に応じた柔軟

な対応が必要として、平成26 年から、地方の発意に応じ選択的に権限移譲を行

う「手挙げ方式 10

」を導入しました。また、少子高齢化社会の進展により、多様

化する住民 ニーズ に対 して市町村 が単独 で従 来どおりの 行政サ ービ スを継続的

に提供して いくこ とは 困難である との考 えか ら、市町村 間の広 域連 携による行

政サービスの提供について示唆し、同年に地方自治法を改正し、「連携協約 11

や「事務の代替執行 12

」などの制度も創設しました。

これにより、行政には自己決定・自己責任の原則のもと、限られた財源の中で、

これまで以上に主体性を発揮し、かつ、住民の積極的な政策形成過程への参画を

促すことによって、住民自治を強化・拡充し、協働して地域の実情に応じた個性

を生かしたまちづくりが求められています。また、地域課題に応じた都市圏、関

係者の広が りを念 頭に 多様なネッ トワー クを 活用し、効 率的か つ利 便性のよい

広域的な行政サービスの提供について検討を進めていく必要があります。

8 第1次・第2次地方分権改革:平成11年以降、国が推進してきた地方分権に関する取組。

9 機関委任事務:法律または政令により、国または他の地方公共団体などから都道府県知事・市町村長な どの地方公共団体の機関に委任される事務。平成12年地方自治法の改正により廃止。

10 手挙げ方式:権限移譲について、全国一律の移譲が難しい場合には、希望する自治体に選択的に移譲す る方式。

(24)

( 1 ) 優 れ た 交 通 体 系

本都市圏は、東武東上線、西武新宿線により、首都圏との連結が確保されてお

り、鉄道5 社 13

による相互直通運転によって、横浜方面に至る広域的な鉄道ネッ

トワークが形成されています。また、JR 川越線、JR 八高線、東武越生線など、

鉄道網が張り巡らされており、これが都市圏の一体性に寄与しています。

高規格幹線道路としては、関越自動車道(以下、「関越道」。)が都市圏を南

北に縦断し、川越、鶴ヶ島の 2 カ所のインターチェンジと坂戸西のスマートイ

ンターチェンジが整備されています。さらに、都市圏を横断する首都圏中央連絡

自動車道(以下、「圏央道」。)においては、川島、坂戸、圏央鶴ヶ島及び狭山

日高の4 か所のインターチェンジが整備されており、近い将来、都心から40~

60km圏に位置する横浜市、厚木市、八王子市、つくば市、成田市及び木更津市

等の都市を 環状に 結ぶ ネットワー クが形 成さ れ、都心か ら放射 状に 伸びる高速

道路が連結されます。

これにより、4,300 万人を抱える首都圏全域のアクセス性が高まるばかりか、

国際・国内 空港や 東京 湾をはじめ とする 太平 洋沿岸及び 日本海 沿岸 地域と接続

することとなり、都市圏の産業や観光などの面において、一層の効果が見込まれ

ています。

13 鉄道5社:東武鉄道、西武鉄道、東京メトロ、東京急行電鉄、横浜高速鉄道の5 社。これにより、川 越から横浜、元町・中華街方面へ乗り換えなしで移動できるようになった。

第2章 川越都市圏の概要

( 8 ) 地 方 分 権

第1次・第2次地方分権改革 8

により、国と地方の関係を転換する「機関委任

事務 9

制度の廃止」や地方に対する「事務・権限の移譲」、「義務付け・枠付け

の見直し」など地方に対する規制が緩和されました。

その後、国は、これらの取組によって地方分権の基盤が概ね構築されたとしつ

つも、地域の諸課題は複雑化しているため、それぞれの地域の実情に応じた柔軟

な対応が必要として、平成26 年から、地方の発意に応じ選択的に権限移譲を行

う「手挙げ方式 10

」を導入しました。また、少子高齢化社会の進展により、多様

化する住民 ニーズ に対 して市町村 が単独 で従 来どおりの 行政サ ービ スを継続的

に提供して いくこ とは 困難である との考 えか ら、市町村 間の広 域連 携による行

政サービスの提供について示唆し、同年に地方自治法を改正し、「連携協約 11

や「事務の代替執行 12

」などの制度も創設しました。

これにより、行政には自己決定・自己責任の原則のもと、限られた財源の中で、

これまで以上に主体性を発揮し、かつ、住民の積極的な政策形成過程への参画を

促すことによって、住民自治を強化・拡充し、協働して地域の実情に応じた個性

を生かしたまちづくりが求められています。また、地域課題に応じた都市圏、関

係者の広が りを念 頭に 多様なネッ トワー クを 活用し、効 率的か つ利 便性のよい

広域的な行政サービスの提供について検討を進めていく必要があります。

8 第1次・第2次地方分権改革:平成11年以降、国が推進してきた地方分権に関する取組。

9 機関委任事務:法律または政令により、国または他の地方公共団体などから都道府県知事・市町村長な どの地方公共団体の機関に委任される事務。平成12年地方自治法の改正により廃止。

10 手挙げ方式:権限移譲について、全国一律の移譲が難しい場合には、希望する自治体に選択的に移譲す る方式。

(25)

( 3 ) 多 様 な 産 業 と 研 究 ・ 教 育 機 能 の 集 積

本都市圏は東京都内に近接し、関越道、圏央道といった高速道路や国道が通り、

また、豊か な自然 も多 く残されて いると いう 恵まれた立 地特性 を有 しているこ

とから、農業、工業、サービス業などの各産業が発展しています。

埼玉県による平成26 年市町村勢概要によると、都市圏の農家数は県全体の約

1 割、経営耕地面積も約1 割強を占め、近郊農業が盛んであり、栗やゆず、梅な

どは全国的 にも有 名で す。工業は 圏央道 の各 インターチ ェンジ 周辺 をはじめと

して製造、物流などの工業団地が造成され、産業活動が活発に展開されており、

特に、製造品出荷額は、県全体の約1割強を占めています。

また、都市圏には東洋大学、東京国際大学、東邦音楽大学、尚美学園大学、城

西大学、女子栄養大学、埼玉女子短期大学のほか、埼玉医科大学、明海大学、日

本医療科学大学の医療系大学も立地しており、構成市町では、こうした専門知識

の集積である研究・教育機関と連携し、地域の活性化や医療・福祉分野など諸課

題の解決に向けた取組を推進しています。

圏央道川島IC(川島町) 埼玉医科大学(毛呂山町)

( 2 ) 豊 か な 自 然 環 境

本都市圏の西側(日高市、毛呂山町及び越生町)は、秩父盆地を取り巻く山地

の東側にあたる外秩父山地に属しており、 巾着

きんちゃく

(日高市)、鎌

かま

きた

(毛呂山

町)及び越生

おごせ

梅林

ばいりん

、黒山

くろやま

三滝

さんたき

(以上、越生町)など里山の自然情緒にあふれ、古

き良きふるさとを連想させる景観を形成しています。また、大小多くの河川が流

れ、清流の イメー ジを 形成する河 川資源 や湧 水などを源 とする 池や 沼にも恵ま

れています。高麗

こ ま

がわ

(坂戸市、日高市及び毛呂山町)、越

おっ

がわ

(川越市、坂戸市、

川島町、毛呂山町及び越生町)や太田

おおた

ぬま

(鶴ヶ島市)、伊佐

い さ

ぬま

(川越市)な

どでは貴重 な水辺 環境 や生物の生 息空間 が維 持されてお り、多 様な 生態系の保

存に寄与しています。

近年の自 然志向 や体験 型の観光 ニーズ の高ま りによっ て、自 然の中 でのレク

リエーションなどが活発に行われるようになり、都市圏の森林や清流は、都市圏

住民をはじめとして多くの来訪者のリフレッシュの場となっています。

このように、都市圏の豊かな自然環境は、心の安らぎや生活環境の豊かさを育

む貴重な財産であるとともに、観光資源としても重要な役割を果たしています。

(26)

( 3 ) 多 様 な 産 業 と 研 究 ・ 教 育 機 能 の 集 積

本都市圏は東京都内に近接し、関越道、圏央道といった高速道路や国道が通り、

また、豊か な自然 も多 く残されて いると いう 恵まれた立 地特性 を有 しているこ

とから、農業、工業、サービス業などの各産業が発展しています。

埼玉県による平成26 年市町村勢概要によると、都市圏の農家数は県全体の約

1 割、経営耕地面積も約1 割強を占め、近郊農業が盛んであり、栗やゆず、梅な

どは全国的 にも有 名で す。工業は 圏央道 の各 インターチ ェンジ 周辺 をはじめと

して製造、物流などの工業団地が造成され、産業活動が活発に展開されており、

特に、製造品出荷額は、県全体の約1割強を占めています。

また、都市圏には東洋大学、東京国際大学、東邦音楽大学、尚美学園大学、城

西大学、女子栄養大学、埼玉女子短期大学のほか、埼玉医科大学、明海大学、日

本医療科学大学の医療系大学も立地しており、構成市町では、こうした専門知識

の集積である研究・教育機関と連携し、地域の活性化や医療・福祉分野など諸課

題の解決に向けた取組を推進しています。

圏央道川島IC(川島町) 埼玉医科大学(毛呂山町)

( 2 ) 豊 か な 自 然 環 境

本都市圏の西側(日高市、毛呂山町及び越生町)は、秩父盆地を取り巻く山地

の東側にあたる外秩父山地に属しており、 巾着

きんちゃく

(日高市)、鎌

かま

きた

(毛呂山

町)及び越生

おごせ

梅林

ばいりん

、黒山

くろやま

三滝

さんたき

(以上、越生町)など里山の自然情緒にあふれ、古

き良きふるさとを連想させる景観を形成しています。また、大小多くの河川が流

れ、清流の イメー ジを 形成する河 川資源 や湧 水などを源 とする 池や 沼にも恵ま

れています。高麗

こ ま

がわ

(坂戸市、日高市及び毛呂山町)、越

おっ

がわ

(川越市、坂戸市、

川島町、毛呂山町及び越生町)や太田

おおた

ぬま

(鶴ヶ島市)、伊佐

い さ

ぬま

(川越市)な

どでは貴重 な水辺 環境 や生物の生 息空間 が維 持されてお り、多 様な 生態系の保

存に寄与しています。

近年の自 然志向 や体験 型の観光 ニーズ の高ま りによっ て、自 然の中 でのレク

リエーションなどが活発に行われるようになり、都市圏の森林や清流は、都市圏

住民をはじめとして多くの来訪者のリフレッシュの場となっています。

このように、都市圏の豊かな自然環境は、心の安らぎや生活環境の豊かさを育

む貴重な財産であるとともに、観光資源としても重要な役割を果たしています。

(27)

333,795 342,670 345,972 344,504 339,491 98,964 101,700 102,869 102,565 101,131 69,783 69,990 69,757 69,030 67,568 53,619 22,906 57,473 56,924 55,849 54,139

22,147 21,257 20,329 19,283 39,122 13,356 39,054 12,537 38,483 11,776 37,542 11,070 36,275 10,301 631,545 645,571 647,038 640,889 628,188

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000

平成17年 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年

(人)

川越市 坂戸市 鶴ケ島市 日高市 川島町 毛呂山町 越生町

過去実績 将来推計

(1)市町別人口推移

( 1 ) 構 成 市 町 別 人 口 推 移

平成 17年から22年にかけて、都市圏全体の人口は増加傾向にありました。

第2次レインボープランの策定時期である 17 年は 631,545 人であったのに対

し、22 年は645,571人であり、約2.2%の増加となっています。

しかしながら、国立社会保障・人口問題研究所が25 年3 月に行った「日本の

地域別将来推計人口」によると、都市圏の将来人口は、27年をピークに、その

後は減少が見込まれています。また、37 年には、628,188 人と、27 年に比べて

およそ3%の減少が見込まれ、構成市町別では、川越市は339,491人、坂戸市は

101,131人、鶴ヶ島市は67,568人、日高市は54,139人、川島町は19,283人、

毛呂山町は36,275 人、越生町は10,301 人となっています。

過去の人口推移及び将来予測(構成市町別)

平成22年以前は国勢調査(平成22 年10 月1日現在)より作図 平成27年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」

(平成25 年3 月1 日現在)より作図

14

14 平成26年11月に施行された「まち・ひと・しごと創生法」に基づき、各市町で「人口ビジョン」を 策定しているが、人口減少を抑制するための施策を加味した人口シミュレーションであるため、本計画で は、共通のデータに基づく推計を行う観点から、国立社会保障・人口問題研究所に基づく推計を活用。

第3章 過去及び将来にかけての人口フレーム

( 4 ) 歴 史 ・ 文 化 資 源 の 集 積

本都市圏 には 、古代 の 朝鮮半島 との さまざ ま な交流が 行わ れてい た 高麗

こ ま

神社

(日高市)、埼玉県内では唯一毎年行われる流鏑馬

やぶさめ

で有名な県内最古の神社建築

といわれる出雲伊波比

い わ い

神社(毛呂山町)、国内最大級の道教のお宮である聖

せい

天宮

てんきゅう

(坂戸市)、長さ 36 メートルの龍

りゅう

を作って雨乞いを行う脚折雨乞

すねおりあまごい

(鶴ヶ島

市)など、多くの歴史・文化資源が残され、先人の営みを今に伝えています。

都市圏の 歴史は 縄文時 代に始ま り、住 居跡等 の遺跡に よって 当時か ら住環境

に適した地域であったことが伺えます。また、古墳・奈良時代には大陸からの文

化が伝わる ととも に、 奈良時代初 期には 関東 地方に散在 してい た朝 鮮半島から

の渡来人を 集め高 麗郡 が置かれる など、 当時 から国際的 な文化 の交 流が盛んで

した。中世以降も、鎌倉街道、川越街道、日光街道(日光脇往還)等を通じて交流

の歴史は続き、江戸時代には北の守りとともに、新河岸川舟運を活用した物資の

供給・集積地として重要視され、江戸文化を吸収しながら発展を遂げました。

近代以降 も川越 を中心 に埼玉県 第一の 商業都 市として 発展し 、人と 人との交

流を通じて文化や情報の発信拠点としてにぎわいをみせています。現 在では、伝

統と文化に培われた都市圏として、国内外からも多くの人が訪れています。

また、構成市町は、文化面での古くからの交流のほか、通勤通学や買い物、レ

ジャー活動 などの 面で も相互の交 流が活 発で あり、一体 性の高 い都 市圏となっ

ています。

(28)

333,795 342,670 345,972 344,504 339,491 98,964 101,700 102,869 102,565 101,131 69,783 69,990 69,757 69,030 67,568 53,619 22,906 57,473 56,924 55,849 54,139

22,147 21,257 20,329 19,283 39,122 13,356 39,054 12,537 38,483 11,776 37,542 11,070 36,275 10,301 631,545 645,571 647,038 640,889 628,188

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000

平成17年 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年

(人)

川越市 坂戸市 鶴ケ島市 日高市 川島町 毛呂山町 越生町

過去実績 将来推計

(1)市町別人口推移

( 1 ) 構 成 市 町 別 人 口 推 移

平成17年から22年にかけて、都市圏全体の人口は増加傾向にありました。

第2次レインボープランの策定時期である 17 年は 631,545 人であったのに対

し、22 年は645,571 人であり、約2.2%の増加となっています。

しかしながら、国立社会保障・人口問題研究所が25 年3 月に行った「日本の

地域別将来推計人口」によると、都市圏の将来人口は、27年をピークに、その

後は減少が見込まれています。また、37 年には、628,188 人と、27 年に比べて

およそ3%の減少が見込まれ、構成市町別では、川越市は339,491 人、坂戸市は

101,131 人、鶴ヶ島市は67,568人、日高市は54,139人、川島町は19,283人、

毛呂山町は36,275 人、越生町は10,301 人となっています。

過去の人口推移及び将来予測(構成市町別)

平成22年以前は国勢調査(平成22 年10 月1日現在)より作図 平成27年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」

(平成25 年3 月1 日現在)より作図

14

14 平成26年11月に施行された「まち・ひと・しごと創生法」に基づき、各市町で「人口ビジョン」を 策定しているが、人口減少を抑制するための施策を加味した人口シミュレーションであるため、本計画で は、共通のデータに基づく推計を行う観点から、国立社会保障・人口問題研究所に基づく推計を活用。

第3章 過去及び将来にかけての人口フレーム

( 4 ) 歴 史 ・ 文 化 資 源 の 集 積

本都市圏 には 、古代 の 朝鮮半島 との さまざ ま な交流が 行わ れてい た 高麗

こ ま

神社

(日高市)、埼玉県内では唯一毎年行われる流鏑馬

やぶさめ

で有名な県内最古の神社建築

といわれる出雲伊波比

い わ い

神社(毛呂山町)、国内最大級の道教のお宮である聖

せい

天宮

てんきゅう

(坂戸市)、長さ 36 メートルの龍

りゅう

を作って雨乞いを行う脚折雨乞

すねおりあまごい

(鶴ヶ島

市)など、多くの歴史・文化資源が残され、先人の営みを今に伝えています。

都市圏の 歴史は 縄文時 代に始ま り、住 居跡等 の遺跡に よって 当時か ら住環境

に適した地域であったことが伺えます。また、古墳・奈良時代には大陸からの文

化が伝わる ととも に、 奈良時代初 期には 関東 地方に散在 してい た朝 鮮半島から

の渡来人を 集め高 麗郡 が置かれる など、 当時 から国際的 な文化 の交 流が盛んで

した。中世以降も、鎌倉街道、川越街道、日光街道(日光脇往還)等を通じて交流

の歴史は続き、江戸時代には北の守りとともに、新河岸川舟運を活用した物資の

供給・集積地として重要視され、江戸文化を吸収しながら発展を遂げました。

近代以降 も川越 を中心 に埼玉県 第一の 商業都 市として 発展し 、人と 人との交

流を通じて文化 や情報の発信拠点としてにぎわいをみせています。現在では、伝

統と文化に培われた都市圏として、国内外からも多くの人が訪れています。

また、構成市町は、文化面での古くからの交流のほか、通勤通学や買い物、レ

ジャー活動 などの 面で も相互の交 流が活 発で あり、一体 性の高 い都 市圏となっ

ています。

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