『保全生態学研究』の掲載論文に見られる研究対象の偏り
山道 真人
1・長谷川 眞理子
21コーネル大学生態学進化生物学部・2総合研究大学院大学生命共生体進化学専攻
Research object biases in Japanese Journal of Conservation Ecology Masato Yamamichi1 and Mariko Hiraiwa-Hasegawa2
1Department of Ecology and Evolutionary Biology, Cornell University,
2Department of Evolutionary Studies of Biosystems, The Graduate University for Advanced Studies
要旨:保全生態学は生物多様性の保全および健全な生態系の維持の実現への寄与をめざす生態学の応用分野であり、 保全活動に大きな貢献をすることが期待されている。この目標を実現するためには、保全生態学研究が保全活動の 要請に見合って適切に行われている必要がある。そこで日本における保全生態学の研究動向を把握する一つの試み として、1996 年から発行されている代表的な保全研究・情報誌である『保全生態学研究』(発行元:日本生態学会) に掲載された論文のメタ解析を行った。その結果、近年になって論文数は増加し著者も多様化している一方で、研 究者は自分の所在地から近い場所で研究を行う傾向があり、研究対象地は関東地方と近畿地方に集中していること、 研究対象種は植物・哺乳類・魚類が多く、昆虫や他の無脊椎動物が少ないといった偏りがあることが明らかになった。 この結果をもとに、応用科学としての保全生態学のあり方と今後の課題について考察した。 キーワード:地理的偏り、分類群的偏り、メタ解析、レッドデータブック
Abstract: Conservation ecology is an applied area of ecology aimed at conserving biodiversity and maintaining sound ecosystems, and the discipline is expected to contribute to conservation activities. For this purpose, research in conservation ecology should be properly conducted to support such activities. To understand the current features of research in conservation ecology in Japan, we conducted a meta-analysis of papers published in the Japanese Journal of Conservation Ecology, which has been issued by the Ecological Society of Japan since 1996. The number of papers published in this journal has been increasing, and the authors of these papers have diversified since the first issue. However, certain biases were found in the published studies that were published: researchers tended to carry out studies close to the research institute to which they belonged, and they tended to study plants, mammals, and fish more often than insects and other invertebrates. We present these results and discuss problems that should be resolved in the future to improve research in conservation ecology in Japan.
Keywords: geographic bias, meta-analysis, Red Data Book, taxonomic bias
1Department of Ecology and Evolutionary Biology, Corson Hall, Cornell University, Ithaca, New York 14853, U.S.A.
e-mail: [email protected] 2012 年 3 月 3 日受付、2012 年 8 月 10 日受理
はじめに
保全生態学は、生物多様性の保全、および健全な生態 系の維持の実現への寄与をめざす生態学の応用分野であ る。保全生態学の目的には、多くの現象に一般化できる 法則の発見と個別の保全事例の解決という 2 つがある (鷲谷・矢原 1996)。 しかし仮に研究対象の地域と生物種の選択に偏りがあ った場合、一般則の発見を見過ごしたり、誤った一般化 を行ったりすることも起こりうるだろう(Pyšek et al. 2008)。また第 2 の目的についても、所属している研究 機関から近いという理由で研究対象の地域を選んだり (Pyšek et al. 2008)、研究を行いやすいという理由でより 個体数が多い普通種を研究対象に選んだり(Caro et al.2005)すれば、潜在的に研究が必要とされている地域・ 希少種が見逃される可能性もあるだろう。このように、 研究の遂行しやすさと本当に研究が必要とされている対 象の間にはずれが生じうる。そのため、研究対象の地域・ 生物種の偏りは研究費の配分などを通して積極的に是正 されるべきという意見もある(Pyšek et al. 2008)。 その一方で、上記のような研究対象の偏りがあっても 問題はないとする立場もあるだろう。人口が多い地域の 方が生物多様性の恩恵を享受する人数が多い、人の出入 りが盛んなために外来種が侵入しやすい、人間の活動に 圧迫されて絶滅危惧種が生じやすいなどの理由から、人 口の少ない地域よりも積極的に研究されるべきであると も考えられる。また保全に使うことのできる予算は限ら れているため、研究対象の生物種の間に優先順位を付け ることも行われている(Joseph et al. 2008)。保護の対象 となる種は、分類学上の特異性、絶滅危惧の度合い、人 間にとっての有用性の 3 つの基準から優先順位を決定す るべきだとされる(プリマック・小堀 2008)。普通種・ 外来種であっても、生態系に大きな影響を与えるキース トーン種(keystone species)や、その種を保護すること で生態系全体が保全されうるアンブレラ種(umbrella species)などは、他の種よりも積極的に研究されて然る べきかもしれない。 この問題は、最終的に保全生態学における価値判断、 優先順位づけはどのように決められるのかという問題に 行き着くだろう。しかし、個々の研究対象地域・生物の 選定は各研究プロジェクトにおいて個別に行われるた め、学会が提出する要望書の問題(松田 2004)などと は異なり、これまで日本の生態学においてほとんど議論 されることはなかった。しかしこれまでに述べたように、 研究対象の偏りは保全生態学全体の方向性をも左右しう る重要な問題である。 それでは、実際に保全生態学の研究対象に偏りは存在 するのだろうか。英文誌を対象にした研究では、1987 年 か ら 2001 年 ま で の Conservation Biology お よ び Biological Conservation の論文を調べることで、脊椎動物 が無脊椎動物よりも重点的に研究対象種になっていると いう偏りがあること(Clark and May 2002)、また微生物 は ほ と ん ど 研 究 対 象 に な っ て い な か っ た こ と (Klironomos 2002)、 さ ら に 2001 年 の Conservation
Biology、Biological Conservation、Biodiversity & Conservation に掲載された論文においても、脊椎動物・ 森林を対象にした研究が多いという偏りが見られたこと が報告されている(Fazey et al. 2005)。脊椎動物が多い 傾向は、研究論文のみならず絶滅種の再導入計画におい ても見られ、脊椎動物の中でもとくに哺乳類と鳥類が多 く、魚類は少ない傾向があることが明らかになった (Seddon et al. 2005)。同様に、南アフリカの脊椎動物を 対象にした研究では、絶滅危惧種の大型哺乳類が、小型 哺乳類・鳥類・は虫類・両生類に比べて、より重点的に 研究されていることが明らかになった(Trimble and van Aarde 2010)。全世界の外来種を対象にした研究では、 すでに大きな害をもたらしている外来種の方が、定着は しているがいまだに大きな害を与えるに至っていない外 来種よりも手厚く研究される傾向があることがわかった (Pyšek et al. 2008)。 Pyšek et al.(2008)はさらに、外来種研究の対象地域 は先進国が多く、アジアとアフリカが少ないという地理 的な偏りがあることも示し、これまでの研究で得られた 結果の一般性に対する注意を喚起した。また地理的な偏 りについては、アフリカの鳥類を調べたデータにおいて、 アクセスのしやすさが重要な要因となって市の境界や河 川・道路沿いが重点的に調べられており、これを考慮せ ずに保全優先地域を決めることは難しいと指摘した研究 (Reddy and Dávalos 2003)や、2004 年から 2009 年の間 に出版された主要な生態学の雑誌において、保護区や温 帯落葉樹林、裕福な国が重点的に研究対象になっている、 という偏りがあることを示した研究(Martin et al. 2012) がある。 日本における保全生態学は、1980 年代後半から急速 に発展してきた、いまだに歴史の浅い研究分野である。 とくに日本は南北に細長い列島で環境が不均一であり、 かつ生物多様性のホットスポットでもある(Myers et al. 2000;Conservation International、http://www.conservation. org/where/priority_areas/hotspots/Pages/hotspots_main.aspx、 2012 年 8 月 27 日確認)ため、研究の地理的な偏りは保 全生態学の一般則を導くうえで大きな障害になりうる。 そのため、日本において保全生態学研究の対象地域・分 類群に偏りが生じているのかを調べることは、研究者が 社会的要請に応える研究を行っているかを知るために も、また保全生態学のバランスの良い発展のためにも、 大きな意義があるだろう。そこで『保全生態学研究』(以 下、保全誌)に掲載された原著論文のメタ解析を行い、 その傾向を探ることを試みた。 一般に生態学の研究成果は英語論文で発表されること が多いが、日本語で書かれた論文は日本国内の読者、特 に保全の現場の人たちへの大きな影響力を持っていると 考えられる(Primack 2001)。また保全誌以外にも、『野
生生物保護』、『日本応用動物昆虫学会誌』、『日本鳥学会 誌』、『哺乳類科学』、『魚類学雑誌』、『陸水学雑誌』、『日 本ベントス学会誌』、『水草研究会誌』、『植生学会誌』、『日 本森林学会誌』、『ランドスケープ研究』などの和文雑誌 が存在するため、日本の保全研究全体を見渡すためには、 本来ならばこれらも調べる必要があるだろう。しかし以 下に示すように、保全誌の論文数と著者の多様性は年々 増加しているため、日本における保全生態学の傾向をあ る程度反映していると考えられる。また他の雑誌は狭い 分類群を対象とする場合が多いため、全体を見渡した保 全全般に関する雑誌が必要であり、今回はその役割を担 う保全誌に限定して解析を行った。 本解析では、地理的偏りが見られた際にそれを説明す る要因として、面積・人口・研究機関の分布の偏りの 3 つを考え、これらが論文数の偏りとどれだけ相関がある かを比較した。生態学では、しばしば生物の種数と面積 の間に相関が見出される(種数−面積曲線:宮下・野田 2003)。つまり、広い地域ほど多くの種が生息している 傾向がある。仮に保全が必要となる種の割合が場所ごと に異ならないとすれば、種数が多い地域ほど多くの保全 対象種が含まれ、保全生態学研究の論文数も増加するだ ろう。また先述したように、人口の多さは保全生態学の 研究が活発に行われる理由になりうる。最後に、研究者 が所属機関から近い場所で研究を行う傾向があれば、研 究論文の分布と研究機関の分布の間に強い相関が見られ ることになるだろう。 研究対象生物の分類群的偏りを定義するのは難しい が、ここでは絶滅危惧種における分類群構成と世界中の 外来生物を対象にした研究の分類群構成と比較すること で、大まかな傾向を見つけ出すことを試みた。
研究対象誌の概要
『保全生態学研究』(Japanese Journal of Conservation Ecology)は、1996 年から 2002 年まで保全生態学研究会 によって発行され、2003 年以降現在(2012 年)までは 日本生態学会の第 2 和文誌として発行されている、日本 語による保全生態学の研究・情報誌である(第 1 和文誌 は『日本生態学会誌』)。保全生態学研究会は 1996 年、 当時筑波大学に所属していた鷲谷いづみ会長によって設 立され、2003 年に『保全生態学研究』の発行主体を日 本生態学会に移管した。保全生態学研究会の統合当時の 会員数はおよそ 500 人であり、日本生態学会の 2010 年 の会員数はおよそ 4,300 人である。編集委員長は、1996 年から 2002 年まで鷲谷いづみ教授、2003 年から 2005 年まで松田裕之教授、2006 年から 2008 年まで湯本貴和 教授、2009 年から 2012 年現在まで角野康郎教授が務め ている(松田 2003;湯本 2006;角野 2009)。2008 年の 論文受理率は約 75%であった(角野 2009)。現在、保全 誌 は 年 2 回 定 期 的 に 発 行 さ れ、 原 著 論 文(original article)、調査報告(report)、総説・解説(review)、実 践報告(scientific evaluation)、保全情報(news)、意見 (opinion)の 6 種類の記事が掲載される。前 4 者につい ては複数の査読者による査読を受ける。原著論文には広 く保全に関する生態学的研究やそれとかかわる政策研究 など、新たに得た学術的知見をまとめ考察したものが、 調査報告には絶滅危惧種、侵略的外来種、地域の生物相 の危機の現状など、独自の調査に基づいた新知見を報告 するものが、また総説には保全生態学やその周辺分野の 課題を取り上げた総説や、保全生態学の研究でもちいら れる手法などの解説が掲載される。一方、実践報告には 保全のための実践活動について、その目的や手法、得ら れた成果を生態学的見地にたって報告するものが、保全 情報・意見には生物多様性に関するデータや事項の解説 的な短報、海外の研究や実践活動の科学的紹介、科学的 意見の表明などの幅広い情報記事が掲載される(保全生 態学研究投稿規定(2003 年 4 月制定、2011 年 3 月第 5 回 改 訂 ):http://www.esj.ne.jp/hozen/J_CbnJJCE.html、 2012 年 8 月 27 日確認)。ここでは、新知見を報告する 原著論文と調査報告、そして具体的な事業事例が掲載さ れる保全情報に注目して解析を行う。
方 法
国立情報学研究所の論文情報ナビゲータ CiNii の本文 収録刊行物ディレクトリで公開されている保全誌(http:// ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AA11857952_ja.html、2012 年 8 月 27 日確認)において、創刊号(1 号 1 巻)から 16 号 2 巻まで(1996 年∼ 2011 年)の原著論文 137 本、調査 報告 7 本、保全情報 29 本、合計 173 本の PDF ファイル をダウンロードした。PDF ファイルをもとに、各論文に 対し巻・開始ページ・第一著者の所属・研究対象の地域 と生物・最終著者名・第一著者の所属機関と研究対象地 の間の直線距離(km)をまとめた(別表 1-3)。ここで 第一著者とは実際の研究を中心的に行った著者、最終著 者とは研究を計画した研究グループのリーダー的存在の 著者と仮定した。また単著の場合、最終著者は定義しな いとした。この仮定は日本の生態学では必ずしも当てはまらないが、他の方法では知り得ないためここでは便宜 上仮定した。以下の統計解析には R をもちいた(R Development Core Team 2008)。
まず、保全誌の掲載論文が日本の保全生態学の傾向を ある程度正確に反映しているといえるか確かめ、2003 年の発行主体の移管が掲載論文にどのように影響したか 知るために、年ごとの掲載論文数と、1996 年から 2002 年までと 2003 年から 2011 年までに分けた掲載論文の第 一著者の所属の Simpson の多様度指数 D( )お よび Shannon の多様度指数 H'( )(宮下・野 田 2003)を計算した。ここで、S は総研究機関数、piは 全体のうちで研究機関 i が占める頻度を示す。 次に、第一著者の所属している組織の所在地と研究対 象地域の傾向を把握するため、各論文を北海道・東北・ 関東・中部・近畿・中国・四国・九州・島嶼部・「その他」 にカテゴリー分けした。ここで、北海道・本州・四国・ 九州以外の地域は、すべて島嶼部とした。複数の地域に またがって行われた研究は「その他」に分類し、以降の 解析からは除外した(表 1)。論文数と比較する各地域 の面積・人口データは、総務省統計局の「日本の統計 2012」(http://www.stat.go.jp/data/nihon/index.htm、2012 年 8 月 27 日確認)の第 1 章「国土・気象」と第 2 章「人口・ 世帯」から得た。島嶼部の面積は沖縄県で代表した。地 域ごとの論文数と面積・人口・第一著書の所属機関数と の間の関係を調べるため、ピアソンの積率相関係数を計 算し「相関がない」という帰無仮説を検定する無相関検 定を行った。さらに、第一研究者の所属組織の住所と研 究対象地の直線距離を計算した。これは、住所や駅名、 キーワードを入力し、Google Map 上で 2 点間の直線距 離を測るウェブサイト(http://www.benricho.org/map_ straightdistance/、2012 年 8 月 27 日確認)をもちいた。 地域内に複数の調査地があった場合、もっとも遠い調査 地との間の距離を計測した。 最後に、研究対象の生物種の分類群を、Pyšek et al. (2008)を参考に植物・藻類・菌類・両生類/は虫類・ 鳥類・魚類・哺乳類・無脊椎動物・昆虫・「その他」に 分けた(表 2)。2 つの分類群を扱っている論文はそれぞ れ 0.5 本とし、3 つ以上の分類群を扱っている論文は「そ の他」に分類した。これと比較するため、NPO 法人野 生生物調査会・Envision 環境保全事務所の「日本のレッ ドデータ検索システム」(http://www.jpnrdb.com/index. html、2012 年 8 月 27 日確認)においてレッドデータブ ック(以下、RDB)に掲載されている生物の分類群と、 Pyšek et al.(2008)において調べられた外来種を対象に した研究論文の研究対象分類群と比較し、カイ 2 乗検定 を行った。また第一著者の所属と同様に、2002 年以前 と 2003 年以後の論文についてもそれぞれ多様度指数を 計算して比較した。
結 果
論文数と著者の変化 保全誌に掲載されている原著論文の数は、とくに 2003 年の日本生態学会への発行主体の移行以後、顕著 に増加していた(図 1)。1996 年から 2002 年までの 7 年 間と 2003 年から 2011 年までの 9 年間では、1 年あたり の平均原著論文数が 3.1 本から 12.8 本に増加した。 第一著者の所属を見ると、2002 年以前は、鷲谷いづ み教授の所属していた筑波大学および東京大学(2000 年に筑波大学から東京大学へ移動)の論文が多かった。 とくに 2003 年以前に発表された 22 本の論文のうち、約 68.2%(15 本)の第一著者の所属が東京大学・筑波大学 であり、50%(11 本)の最終著者が鷲谷教授であった。 2003 年以降の 151 本の論文では、第一著者の所属が東 表 1.「保全生態学研究」に掲載された研究対象地域ごとの論 文数。 地方名 論文数 北海道 18 東北 7 関東 50 中部 12 近畿 31 中国 8 四国 1 九州 6 島嶼 18 その他 22 表 2.「保全生態学研究」に掲載された研究対象生物ごとの論 文数。 分類群名 論文数 植物 88 藻類 2.5 菌類 0.5 両生類/は虫類 3.5 鳥類 9 魚類 17 哺乳類 22.5 無脊椎動物 5 昆虫 13 その他 12京大学・筑波大学の論文の割合は約 14.6%(22 本)で、 最終著者が鷲谷教授の論文の割合は約 11.9%(18 本) と減少していた。2002 年以前と 2003 年以後の第一著者 の所属組織の多様度指数を計算すると、Simpson の多様 度指数 D は 0.70 から 0.96、Shannon の多様度指数 H' は 1.64 から 3.23 に増加していた。 研究対象の地域 研究対象となっている地域の割合では、「その他」を のぞいた 151 本の論文中関東がもっとも多く約 33.1% (50 本)を占め、次の近畿の約 20.5%(31 本)と合わせ ると全体の半分以上を占めた。一方、東北・中国・四国・ 九州は 10 本以下と、関東・近畿に比べて大幅に少なか った(表 1)。 以上の傾向と各地域の面積との相関を図示すると、関 東・近畿・島嶼部以外の地域では比較的線形な関係があ るが、3 つの地域はそこから大きく外れ、その面積から 期待されるよりも頻繁に研究対象になっている傾向があ ることがわかった(図 2A)。これらの外れ値の影響もあ ってピアソンの積率相関係数の値はおよそ -0.090 であ り、無相関検定では無相関であるという帰無仮説を棄却 できなかった(p ≈ 0.82)。 次に、各地域の人口データと論文数との比較を行った (図 2B)。その結果、人口との相関は面積よりも強く、 とくに面積との比較において外れ値であった関東と近畿 がよく説明できることがわかった。一方で、北海道と島 嶼部は人口が少ないにも関わらず論文数が若干多い傾向 が見られた。相関係数はおよそ 0.79 で、無相関という 帰無仮説は 5%水準で棄却された(p ≈ 0.011)。 さらに、論文の第一著者が所属している組織の所在地 域と研究対象地域の間の関係を調べた(図 2C)。その結 果、研究者の多い地域では研究対象となっている調査地 も多いという相関があることが示された。相関係数はお よそ 0.94 で、無相関という帰無仮説は 0.1%水準で棄却 された(p ≈ 0.00016)。ただし、やはり北海道と島嶼部 はやや外れ値になっていた。そこでより直接的に、各論 文の第一著者の所属研究機関の所在地と研究対象地の間 の直線距離の頻度分布を調べた(図 2D)。149 本の論文 について調べた結果、研究機関の 100 km 圏内で研究し ている論文は半数以上を占め(86 本)、距離が離れるに つれ論文数が少なくなっていく傾向が見られた。このこ とから、研究者は自分が住む地域から近い場所で研究を 行う傾向があることが明らかになった。その一方で、所 属機関から遠く離れた場所で研究を行った直線距離が 1000 km 以上の論文(13 本)の研究対象地はすべて北海 道と島嶼部であり、図 2C において北海道と島嶼部が研 究機関から期待されるよりも多く研究されていることと 対応していた。 研究対象の生物 保全誌の掲載論文において研究対象になっている分類 群は植物がもっとも多く、およそ 55%(88 本)を占め、 次に哺乳類(22.5 本)、魚類(17 本)、昆虫(13 本)、鳥 類(9 本)と続く。一方、菌類を対象にした研究は 0.5 本のみであり、藻類、両生類/は虫類、無脊椎動物も 5 本以下と少なかった(図 3A)。この傾向を RDB に掲載 されている生物の分類群の傾向(図 3B)と比較すると 有意に異なっていた(カイ 2 乗検定、p < 0.0001)。また、 Pyšek et al.(2008)において調べられた外来種を対象に した研究論文の構成(図 3C)とも有意に異なっていた(p < 0.01)。これらと比較すると、保全誌では植物、哺乳類、 魚類が多いが、RDB と Pyšek et al.(2008)では昆虫と 無脊椎動物が多いことが大きく影響していた。 1996 年 ∼ 2002 年 で は、 植 物 を 対 象 に し た 研 究 が 72.7%を占めたが、2003 年∼ 2011 年では、47.7%に減 少した。多様度指数は、2002 年以前が D = 0.40、H' = 0.87 で、2003 年以降が D = 0.69、H' = 1.56 と増加してい た。
考 察
論文の多様化 保全誌は、1996 年∼ 2011 年までに 137 本の原著論文、 図 1.保全生態学研究の掲載論文数の変遷。灰色線は原著論文数、 黒点線は原著論文数と調査報告数の和、黒実戦は原著論文・ 調査報告・保全情報の総和を示す。7 本の調査報告、29 本の保全情報を掲載しており、とく に 2003 年の日本生態学会への移行以降は、多様な組織 に所属している著者が論文を発表してきた。一般に雑誌 の創刊直後は主宰者の論文が多いこと、2002 年以前は ときおり特集号が作られていたことを加味しても、顕著 な増加であるといえるだろう。そのため、保全誌は保全 生態学の研究に関する日本の代表的な雑誌であり、その メタ解析を行うことで日本における保全生態学の研究の 傾向をある程度把握できるのではないかと考えられる。 しかし、今後日本の保全生態学の傾向をより正確に把握 するためには、他の和文雑誌や英文の保全生態学の雑誌 に発表された論文も含めたメタ解析を行うべきであろ う。 地理的偏り 研究者は、人口が多く、自分の所属している研究機関 から比較的近い場所を研究対象とする傾向があるが、北 海道と島嶼部には遠くから訪れる研究者がいることがわ かった。このような、研究者が自分の研究機関から近い 場所を調査地として選ぶという傾向は、日本のみならず 世界的にも見られる傾向である。外来生物を対象にした 論文を調べた Pyšek et al.(2008)によると、研究対象地 域はヨーロッパや北米に偏っており、アジアやアフリカ が少ない傾向があることがわかった。これも、研究者が 自分の研究機関から近い場所を研究する傾向があるこ と、研究機関が欧米に偏っていることの効果であると推 測されている。 ただし、遠距離であるにもかかわらず北海道や島嶼部 が研究対象になることが多いのは、これらが他と比べて 特殊な環境であり、個体数の少ない固有種が多く、保全 生態学の研究対象になりやすいためと考えられる。これ らのような明らかに特殊な地域と関東・近畿地方以外の、 とくに論文数が少ない東北・中国・四国・九州地方では、 論文数が 10 本に満たなかった(表 1)。これらの地方で 図 2.A. 各地方の面積と保全生態学研究の掲載論文数の関係。B. 各地方の人口と保全生態学研究の掲載論文数の関係。C. 各地方における論文の第一著者の所属機関数と、保全生態学研究の掲載論文数の関係。H: 北海道、T: 東北、K: 関東、 C: 中部、N: 近畿、G: 中国、4: 四国、9: 九州、I: 島嶼。D. 論文の第一著者の所属機関と調査地の間の直線距離の頻度分布。 200 km 以内の拡大図も示す。
図 3.A. 保全生態学研究の掲載論文 161 本における研究対象生物の分類群構成。B. 日本のレッドデータブック に掲載されている 18,227 種の生物の分類群構成。C. 世界中の外来種を研究した論文 2,670 本における研究対 象生物の分類群構成。C は Pyšek et al.(2008)の図 1 から改変。
は関東・近畿地方で得られた生態学的知見を適用して保 全活動を行うことが可能なため、偏りを是正する必要が ないのか、それとも今後はこれらの地方においても保全 生態学的研究が盛んになされるべきなのか、議論してい く必要があるだろう。 分類群の偏り 研究対象の分類群に関しては、植物・哺乳類・魚類が 研究対象に選ばれることが多いが、昆虫や無脊椎動物は 少ないことがわかった。この傾向が、実際に保全生態学 の研究が必要とされている研究対象の構成から偏ってい るのか、一概に判断するのは難しい。 保全誌固有の問題としては、昆虫や無脊椎動物の保全 生物学者が論文を保全誌に投稿せず、他の学会(たとえ ば、個体群生態学会・日本応用動物昆虫学会など)に所 属しそれらの学会誌に投稿している可能性が考えられ る。もともと生態学会は植物を対象にしている研究者が 多い傾向にある上、2002 年まで保全誌を発行していた 保全生態学研究会の設立者・元会長である鷲谷いづみ教 授の専門が植物であったというように、それまで日本の 保全生態学が辿ってきた履歴効果の影響も大きいだろ う。それでも、近年になって植物以外の研究対象も増え 多様度指数は増加する傾向があるため、保全誌において 偏りは軽減されていくといえるだろう。 また陸域生態系では、植物群集を保全できれば他の生 物も保全できるという可能性もある。それでも、英文誌 と同様に、脊椎動物が研究されやすく(Clark and May 2002)、水域生態系を対象にした研究が少ないという傾 向は、今後克服すべき問題だといえるだろう。 これまでの保全生態学は、問題解決型のアプローチが 主流であった。つまり、問題が起きた時にその解決方法 を考えるという方法である。実際、保全研究が必要な生 物は希少種として絶滅を目前にしていたり外来種として 急速に分布を広げていたりと緊急の対策が必要な場合が 多く、これまでの研究者は保全の現場からの要請に応え る対策に追われてきた感がある。しかし今後は、まだ認 識されていない問題を発掘し、新たな提言を行うことが できるような研究が必要になるかもしれない。これによ って、保全生態学のあり方の新たな発展となるに違いな い。そのためにも、幅広い生物分類群に目を配ることは 非常に重要であるだろう。 今回の研究では研究対象の偏りが存在することがわか ったが、偏りの主要な原因が何であるのか、また、その ような偏りは是正すべきものなのかについては明らかに することができなかった。今後は、特定の種や生態系を 対象に異なる地域で別々に行われた多数の研究をもと に、メタ解析などの手法をもちいて、保全手法の一般化 を行うことも重要になってくるだろう。とくに今後、研 究対象の偏りを解消していく際に重要となる研究費の配 分や、個々の研究プロジェクトにおける意思決定の問題 について、以下の節で考察を行う。 保全生態学の目標と業績評価、研究テーマ選択との齟齬 保全生態学は通常の生態学とは異なり、特定の目的を 持った応用科学である(鷲谷 2007)。しかも他の分野と は異なる特徴を持った、特殊な応用科学である。工学で は、ある研究から生まれた技術によって安価で良質の製 品を製造することが可能になれば、消費者が製品を買い、 企業は利潤を上げ、研究者はさらに研究費を得るという 科学と社会の間の正のフィードバックの結果として、消 費者の需要に見合った対象に研究が行われる。しかし、 生物多様性の保全という行為は現在の経済システムの中 に組み込まれていないため、保全が成功すれば何らかの 利潤が上がり研究費が増えるという流れはない。研究費 は、生物多様性の真の受益者である市民から政府を介し て間接的に研究者に供給されているので、保全生態学に おける研究対象の価値判断は政府の政策と研究費の審査 を行う研究者に委ねられている。ここでの決定がどのよ うに行われるのが最適なのかについては、まだ十分に議 論されていない。 そこで、保全生態学における研究成果の評価方法が問 題になる。保全生態学は応用科学であるにも関わらず、 民間企業の技術者が少なく、研究機関に所属する研究者 が多い。そしてアカデミックな研究者には、研究のアウ トプットとして査読付き論文が求められる。そのため研 究者側からすれば、より論文を書きやすい研究対象を選 ぶことが多くなるだろう。また、研究者はキャリアを積 む過程で研究機関を転々とすることが多く、とくに若手 研究者は 1 つの地域・対象に留まり続けることは難しい。 一方で保全の実践から見れば、アウトプットとはすなわ ち保全・管理の成功であり、論文ではない。また、研究 はなるべく継続して行うのが望ましい。このようなギャ ップを解消するためには、学術雑誌の編集者が保全事業 にとって本当に役立つ論文を選んで掲載するという受理 方針を取ることで、査読付き論文数による評価と保全事 業への貢献を相関させるか、あるいは研究者の評価基準 として論文だけでなく、工学における特許などのように、 研究がどのように保全事業に役立ったのかについて評価
を加える必要があるだろう。そしてそこにおいて、科学 としての一般性は低くても、科学的な根拠に基づく保全 活動の取り組みを解説でき、査読付きでもある保全誌の 「実践報告」などが、今後なんらかの役割を果たしてい く可能性がある。
謝 辞
本稿を執筆するにあたり有益なコメントをいただいた 編集委員長および校閲者諸氏に感謝いたします。本研究 は総合研究大学院大学の助成を受けて行いました。引用文献
Caro T, Eadie J, Sih A (2005) Use of substitute species in conservation biology. Conservation Biology 19:1821-1826. Clark JA, May RM (2002) Taxonomic bias in conservation
research. Science 297:191-192
Fazey I, Fischer J, Lindenmayer DB (2005) What do conservation biologists publish? Biological Conservation 124:63-73.
Joseph LN, Maloney RF, Possingham HP (2008) Optimal allocation of resources among threatened species: A project prioritization protocol. Conservation Biology 23:328-338. 角野康郎 (2009) 「保全生態学研究」の次のステップを
目指して. 保全生態学研究 14:1-2.
Klironomos JN (2002) Another form of bias in conservation research. Science 298:749.
Martin LJ, Blossey B, Ellis E (2012) Mapping where ecologists work: Biases in the global distribution of terrestrial ecological observations. Frontiers in Ecology and the Environment 10:195-201. 松田裕之 (2003) 「保全生態学研究」の役割と編集方針 について. 保全生態学研究 8:1-2. 松田裕之 (2004) 「日本生態学会の目指すところ」に参 加して. 保全生態学研究 9:203-204. 宮下 直・野田隆史 (2003) 群集生態学. 東京大学出版 会, 東京.
Myers N, Mittermeler RA, Mittermeler CG, da Fonseca GAB, Kent J (2000) Biodiversity hotspots for conservation priorities. Nature 403:853-858.
Primack RB (2001) Publish again in another language. Conservation Biology 15:290-291.
プリマック RB・小堀洋美 (2008) 保全生物学のすすめ 改訂版 ∼生物多様性保全のための学際的アプロー チ∼. 文一総合出版, 東京.
Pyšek P, Richardson DM, Pergl J, Jarošík V, Sixtová Z, Weber E (2008) Geographical and taxonomic biases in invasion ecology. Trends in Ecology and Evolution 23:237-244. R Development Core Team (2008) R: A Language and
Environment for Statistical Computing. R Foundation for Statistical Computing, Vienna.
Reddy S, Dávalos LM (2003) Geographical sampling bias and its implications for conservation priorities in Africa. Journal of Biogeography 30:1719-1727.
Seddon PJ, Soorae PS, Launay F (2005) Taxonomic bias in reintroduction projects. Animal Conservation 8:51-58. Trimble MJ, van Aarde RJ (2010) Species inequality in
scientific study. Conservation Biology 24:886-890. 鷲谷いづみ (2007) 使命の科学としての保全生物学/生 態学と分野間協働. 学術の動向 4:58-63. 鷲谷いづみ・矢原徹一 (1996) 保全生態学入門―遺伝子 から景観まで. 文一総合出版, 東京. 湯本貴和 (2006) 保全生態学に求められているもの― 「保全生態学研究」の新編集委員長としての抱負―. 保全生態学研究 11:1-3.
別表 1.保全誌に掲載された原著論文。直線距離の単位は km。 巻 開始頁 第一著者の所属 研究対象地 研究対象生物 最終著者 直線距離 1 25 筑波大 埼玉県荒川田島ヶ原 オオブタクサ 鷲谷いづみ 51.2 1 49 東大 狭山丘陵 ハシブトガラス 32.8 1 131 筑波大 茨城県小貝川 河畔冠水草原 鷲谷いづみ 14.2 2 55 筑波大 北海道沙流郡 キヨスミウツボ・エゾトラマルハナバチ 鷲谷いづみ 729.0 2 135 森林総研 広島県 ダルマガエル 沼澤マヤ 663.7 2 179 広島大 広島県太田川 シナダレスズメガヤ 22.0 2 189 筑波大 国営ひたち海浜公園 谷戸植生 長田光世 54.6 3 43 秋田経済法科大 屋久島 ニホンザル 1351.2 3 57 筑波大 筑波大 フジバカマ・セイタカアワダチソウ 鷲谷いづみ 0.0 3 97 筑波大 霞ヶ浦 シロバナサクラタデ 鷲谷いづみ 33.7 3 111 富山市科学文化センター 富山県庄川 ヤナギ属 3 種の訪花昆虫 15.8 3 125 筑波大 埼玉県荒川田島ヶ原 オオブタクサ 宮脇成生 51.2 4 1 筑波大 霞ヶ浦 植生 鷲谷いづみ 28.3 4 21 筑波大 霞ヶ浦 植生 鷲谷いづみ 10.2 5 43 建設省土木研究所 東京都立石神井公園 生物相 大澤浩一 59.3 5 197 株式会社ミック 神奈川県厚木市相模川 タコノアシ 棚橋晃子 224.5 6 1 東大 小笠原諸島母島 ヘラナレン・ユズリハワダン 鷲谷いづみ 1032.7 6 21 富山県中央植物園 鳥取県岩見町 ワカサハマギク 谷口研至 279.1 6 29 筑波大 茨城県潮来市 オニバス・ミズアオイ 鷲谷いづみ 48.6 6 111 東大 栃木県鬼怒川 シナダレスズメガヤ・河原固有植物 鷲谷いづみ 94.0 7 1 筑波大 茨城県土浦市宍塚大池 ニホンアカガエル 200.5 7 9 東大 茨城県小貝川 キタミソウ 鷲谷いづみ 55.3 8 3 東大 筑波大学実験植物園 カワラノギク 鷲谷いづみ 53.8 8 11 群馬大 群馬県内利根川中流域 オオブタクサ 吉井弘昭 50.2 8 25 神戸大 兵庫県東播磨地方 ため池水生植物相 角野康郎 32.1 8 33 森林総研 鹿児島県大口市 照葉樹林 田内裕之 76.2 8 43 横国大 福島県 ミミカキグサ・ホザキミミカキグサ 島田直明 226.0 8 51 東大 栃木県鬼怒川中流域 シナダレスズメガヤ 鷲谷いづみ 94.0 8 99 国環研 霞ヶ浦 沈水植物 中村圭吾 20.1 8 113 東大 霞ヶ浦 沈水植物 安島美穂 58.4 8 119 日本自然保護協会 沖縄 海草藻場 仲岡雅裕 1522.7 9 1 宇都宮大 栃木県真岡市 エノキ・オオムラサキ 北原正彦 15.1 9 13 広島大 和歌山県田辺市 ウメ 中根周歩 256.9 9 25 石川県農業短期大 石川県金沢市 ハッチョウトンボ 石原一彦 12.5 9 37 森林総研 神奈川県 タイワンリス 39.6 9 45 株式会社建設環境研究所 霞ヶ浦 湖岸植生帯 藤原宣夫 68.2 9 57 東大 北海道勇払郡鵡川町 セイヨウオオマルハナバチ・エゾオオマルハナバチ 鷲谷いづみ 819.0 9 107 新潟大 北海道東部 タンチョウ 正富宏之 745.7 9 117 WWF ジャパン 沖縄県石垣島 サンゴ礁 佐藤哲 1948.0 10 1 北大 日本列島太平洋岸 海藻群集 山本智子 10 11 神奈川県自然環境保全センター 神奈川県丹沢山地 希少植物・ニホンジカ 勝山輝男 14.9 10 19 東大 外来植物種 鷲谷いづみ 10 35 和歌山大 全国 マクロベントス相 矢部徹 10 47 筑波大 筑波大学八ヶ岳演習林 サクラソウ 大澤良 147.9 10 53 東大 神奈川県丹沢山地塔ノ岳 ニホンジカ・牧草 古林賢恒 61.5 10 113 神戸大 全国 ミズヒマワリ 角野康郎 10 119 広島大 広島県太田川中流域 アレチハナガサ 中坪孝之 23.0 10 129 千葉大 東京湾富津干潟 海草藻場 庄司泰雅 45.1 10 139 富山県立大 北海道知床半島 ダム・魚道 山中正実 1062.4 10 151 神戸大 兵庫県東播磨地方 ため池植生 角野康郎 32.1 11 4 帝京科学大 山梨県富士川 イワナ・アマゴ 岩田智也 58.1 11 13 三重大 奈良県十津川 イワナ(キリクチ) 鹿野雄一 107.8 11 21 兵庫県立大 兵庫県 ニホンジカ・旧薪炭林の樹木群集 坂田宏志 57.7 11 35 総合科学株式会社 兵庫県豊岡盆地 サギ類 大迫義人 114.7 11 43 吉備国際大 鹿児島県屋久島 ヤクシマザル 小池文人 565.3 11 53 NPO 外来魚バスターズ・大阪府大 滋賀県琵琶湖 オオクチバス 岩崎魚成 107.5 11 85 森林総研 福島県只見川 ユビソヤナギ 菊地賢 166.0 11 94 筑波大 茨城県南部 ハス田・イネ田の水生動物相 藤岡正博 20.8 12 1 琵琶湖博物館 琵琶湖流域 ブルーギル 中島経夫 37.1 12 10 江戸川大 沖縄島 海草藻場 仲岡雅裕 1529.7 12 20 総合地球環境学研究所 京都府深泥池 湿原植生・ニホンジカ 竹門康弘 2.2 12 28 東大 奄美大島 イヌ 里村兆美 1280.2 12 36 茨城大 甲府盆地重川 オオブタクサ 池口仁 190.0
巻 開始頁 第一著者の所属 研究対象地 研究対象生物 最終著者 直線距離 12 87 北大 北海道帯広市 コウモリ類 中村太士 151.9 12 94 北海道立林業試験場 北海道美唄市 ニセアカシア 真坂一彦 30.4 12 103 人と自然の博物館 兵庫県猪名川 トウネズミモチ 武田義明 22.3 12 112 国環研 茨城県南部 メダカ 72.9 12 118 新潟大 岩手県北上高地 ニホンイヌワシ 由井正敏 287.1 12 126 財団法人日本気象協会 北海道 オジロワシ 松田裕之 12 143 横国大 神奈川県東部 トウネズミモチ 藤原一繪 14.6 13 1 兵庫県立大 兵庫県・大阪府・埼玉県 緑化・園芸樹木 服部保 13 17 宇都宮大 福島県駒止湿原 ヨシ群落 谷本丈夫 72.8 13 29 兵庫県立大・兵庫県立淡路景観園芸学校 滋賀県キヌガサ山 山火事跡地植生 津田智 127.0 13 37 森林総研 関東地方周辺の 10 都県 オオタカ 中嶋友彦 13 47 東京海洋大 栃木県大田原市 ミヤコタナゴ・マツカサガイ・シジミ属 丸山隆 146.7 13 55 熊本県立大 熊本県戸島山 竹林 山田俊弘 3.7 13 65 東大 千葉県房総半島 ニホンジカ・土壌 宮下直 57.0 13 75 静岡大 静岡県浜松市 樹木 61.2 13 137 兵庫県立大 兵庫県淡路島 ニホンジカ・イワヒメワラビ 藤木大介 80.5 13 151 人と自然の博物館 西日本 タケ類天狗巣病・竹林 澤田佳宏 13 161 広島大 鹿児島県種子島 ニホンザル・ヤマモモ 湯本貴和 487.7 13 169 北大 青森県岩木川 ヨシ原 250.1 13 179 神戸大 神奈川県箱根町 絶滅危惧植物 猪原悟 357.5 13 187 愛媛県立衛生環境研究所 愛媛県中予地域 水稲・トノサマガエル・ヌマガエル 大澤啓志 17.1 13 199 福岡エココミュニケーション専門学校・長崎大 福岡県津屋崎干潟 カブトガニ 秀野真理 21.5 13 207 横国大 木曽川感潮域 タコノアシ 大野啓一 262.3 13 219 森林総研 小笠原諸島母島 ハザクラキブシ 星善男 1299.0 13 225 徳島大 東京都 ヒバリ 三橋弘宗 501.5 13 237 北大 北海道釧路湿原 湿原植生 佐藤雅俊 252.4 13 249 神奈川県自然環境保全センター 神奈川県丹沢山地 ヤシャイノデ 勝山輝男 14.9 13 257 九大 全国 ツキノワグマ 小池裕子 14 3 京福コンサルタント株式会社 茨城県筑西市 魚類・トンボ類 391.2 14 13 京大 全国 アサザ 鷲谷いづみ 14 25 静岡大 静岡県安倍川 シナダレスズメガヤ・ミヤマシジミ・コマツナギ 澤田均 6.7 14 37 神戸大 神奈川県箱根町 オオハンゴンソウ 赤坂宗光 357.5 14 45 京大 京都府芦生研究林 雑草 伊藤幹二 31.8 14 55 兵庫県立大 兵庫県三田市 シダ植物 服部保 0.4 14 67 人間環境大 近畿地方北部 オナモミ属 3 種 191.6 14 73 京大 静岡県桶ヶ谷沼 ベッコウトンボ 椿宜高 177.8 14 81 大阪府大 長崎県・和歌山県・静岡県 RDB 掲載植物 山口裕文 14 143 兵庫県立大 猪名川上流域 エドヒガン 服部保 16.3 14 153 京大 京都府深泥池 水質 竹門康弘 10.5 14 165 大阪府大 兵庫県羽束川 オオサンショウウオ 夏原由博 64.4 14 173 京大 兵庫県市川水系 植生 森本幸裕 85.4 14 185 東農大 東京都立川市 ギンラン 根本正之 21.2 14 193 上越教育大 全国 コーカサスオオカブトムシ 中村雅彦 14 203 熊本大 北海道礼文島 カラフトアツモリソウ・訪花昆虫 郷原匡史 1650.7 14 211 北海道環境科学研究センター 北海道アポイ岳 ヒダカソウ 棗庄輔 176.0 15 3 人間環境大 京都府芦生研究林 シカ・林床開花植物相 148.2 15 17 株式会社建設環境研究所 長野県千曲川 侵略的外来植物 4 種 鷲谷いづみ 209.2 15 29 北大 北海道勇払地方 フェン群落 中村太士 53.0 15 39 琉球大 対馬 ツシマヤマネコ 土肥昭夫 897.0 15 47 兵庫県立大 宮崎県宮崎神宮 照葉人工林 黒田有寿茂 480.5 15 61 帝京科学大 沖縄島やんばる地域 ヤンバルクイナ 大谷結 1432.8 15 71 人と自然の博物館 兵庫県三田市 竹林 南山典子 2.6 15 163 長崎大・福岡エココミュニケーション専門学校 福岡県津屋崎沿岸 カブトガニ 秀野真理 85.0 15 173 横国大 奄美大島 マングース 松田裕之 1251.6 15 183 中央水研 長野県上田市 オオクチバス 坂野博之 2.5 15 193 筑波大 屋久島 ヤクシカ・植生 藤岡正博 1111.3 15 203 帯広畜産大 千葉県房総半島 ニホンジカ 宮下直 917.0 15 211 琵琶湖博物館 琵琶湖 ニゴロブナ 前畑政善 4.6 15 219 兵庫県立大 猪名川上流域 ニホンジカ・植生 服部保 16.3 15 231 立正大 埼玉県熊谷市 ハリエンジュ 米林仲 4.9 15 241 東大 東京区部 チョウ 鷲谷いづみ 12.4 15 255 神奈川県自然環境保全センター 丹沢山地 ニホンジカ・植生 25.0 15 265 大阪市立自然史博物館 大阪府淀川 イシガイ・外来魚 波戸岡清峰 13.8 別表 1.つづき。
巻 開始頁 第一著者の所属 研究対象地 研究対象生物 最終著者 直線距離 15 281 東大 霞ヶ浦 カモノハシ(植物) 鷲谷いづみ 66.8 16 1 東大 茨城県北浦流域 植生 鷲谷いづみ 84.5 16 17 京大 兵庫県市川水系 植生 森本幸裕 92.9 16 33 東京学芸大 東京湾岸地域 セイヨウタンポポ 森田竜義 26.7 16 45 琉球大 沖縄島 オリイオオコウモリ 伊澤雅子 68.5 16 55 兵庫県立大・兵庫県森林動物研究センター 兵庫県氷ノ山山系 ニホンジカ・植生 坂田宏志 46.4 16 69 東大 渡良瀬遊水地 植生 鷲谷いづみ 60.1 16 85 農業環境技術研究所 茨城県筑波稲敷台地 草原生植物 武内和彦 6.1 16 149 東大 北海道朱太川水系 カワシンジュガイ 鷲谷いづみ 775.2 16 159 兵庫県立大・人と自然の博物館 兵庫県三田市 ツクシガヤ 服部保 25.2 16 169 高知大 高知市神田川 コウホネ属植物 石川愼吾 2.8 別表 2.保全誌に掲載された調査報告。直線距離の単位は km。 巻 開始頁 第一著者の所属 研究対象地 研究対象生物 最終著者 直線距離 15 291 東大 岩手県一関市 コイ・水草 鷲谷いづみ 378.1 16 99 沖縄島 淡水魚 74.9 16 111 奈良教育大 大峯山脈前鬼地域 ニホンジカ・植生 高田研一 64.6 16 121 知床財団 知床半島 エゾシカ 秋葉圭太 37.6 16 195 神奈川県自然環境保全センター 丹沢山地 ニホンジカ・希少植物 奥津昌哉 14.9 16 205 国環研 福井県三方湖流域 純淡水魚類相 吉田丈人 386.2 16 213 東大 北海道朱太川水系 魚類相 鷲谷いづみ 775.2 別表 3.保全誌に掲載された保全情報。直線距離の単位は km。 巻 開始頁 第一著者の所属 研究対象地 研究対象生物 最終著者 直線距離 8 97 琉大 西表島 安渓遊地 450.7 8 181 ウォータールー大 カナダ、オンタリオ州 湿地 8 183 環境省 遺伝子組換え生物 鷲谷いづみ 9 103 広島フィールドミュージアム 西中国山地国定公園細見谷渓畔林 24.2 9 203 横国大 10 85 東大 北海道・栃木県 セイヨウオオマルハナバチ 鷲谷いづみ 10 89 東大 北海道旭川市 セイヨウオオマルハナバチ 鷲谷いづみ 930.5 10 93 三重大 紀伊半島 キリクチ 10 95 東大 鷲谷いづみ 10 201 九大 福岡県 セイヨウオオマルハナバチ 松尾友紀 23.5 11 70 阿寒国際ツルセンター 殺虫剤(鳥類に毒性の高い農薬) 樋口広芳 11 76 帝京科学大 高尾山 ムササビ 高取浩之 14.3 11 167 総合地球環境学研究所 屋久島 外来哺乳類 揚妻-柳原芳美 708.1 12 60 北大 北海道 エゾホトケドジョウ 村野紀雄 216.0 12 66 人間環境大 滋賀県西部 ニホンジカ・カツラカワアザミ 132.8 12 72 広島フィールドミュージアム 西中国山地国定公園細見谷渓畔林 24.2 12 78 森林総研 屋久島西部 森林 揚妻-柳原芳美 270.7 12 163 国環研 日本 海洋生物 五箇公一 12 172 東大 野付半島 セイヨウオオマルハナバチ 鷲谷いづみ 997.1 14 119 京大 中国 5 県 絶滅危惧植物 高橋佳孝 405.8 14 125 京大 阿蘇・中国地方 ヒゴタイ 井鷺裕司 14 131 ノースアジア大 茨城県牛久市 絶滅危惧植物 大谷雅人 416.0 14 263 龍谷大 奈良県大台ケ原 ニホンジカ・植生 佐藤宏明 88.6 14 279 神戸大 神奈川県箱根町 ニホンジカ 上妻信夫 28.9 14 283 横国大 スウェーデン 森林 15 147 中央水研 日本 チャネルキャットフィッシュ 上垣雅史 15 153 長崎大 ハマボウ 16 127 岐阜大 霧多布湿原 セイヨウオオマルハナバチ 高橋純一 1112.2 16 243 東京農工大 岩手県奥州市 オオクチバス 千賀裕太郎 407.2 別表 1.つづき。