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八田座長お忙しいところお越しくださいまして ありがとうございます それでは 早速これについて御説明をお願いいたします 瀬川課長御要望をいただいておりまして 我々回答も差し上げていますが 改めて農薬取締法の登録制度が一体どういうものかということと 今回の御要望の回答の関係を説明させていただきたいと思っ

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Academic year: 2021

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国家戦略特区ワーキンググループ ヒアリング(議事要旨)

(開催要領) 1 日時 平成27年9月17日(木)15:32~16:06 2 場所 永田町合同庁舎7階特別会議室 3 出席 <WG委員> 座長 八田 達夫 アジア成長研究所所長 大阪大学社会経済研究所招聘教授 委員 原 英史 株式会社政策工房代表取締役社長 <関係省庁> 瀬川 雅裕 農林水産省消費・安全局農産安全管理課課長 峯戸松 勝秀 農林水産省消費・安全局農産安全管理課農薬対策室課長補佐 塩沢 明日香 農林 水産省消費・安 全局農産安全 管理課農薬対 策室検査登録 係長 坂内 啓二 農林水産省消費・安全局農産安全管理課課長補佐(総務班) <事務局> 佐々木 基 内閣府地方創生推進室長 川上 尚貴 内閣府地方創生推進室長代理 藤原 豊 内閣府地方創生推進室次長 富田 育稔 内閣府地方創生推進室参事官 (議事次第) 1 開会 2 議事 無人ヘリコプター用農薬の転用登録の緩和について 3 閉会 ○藤原次長 やや 時間が押しま したが、特区 ワーキンググ ループのヒ アリングをさ せてい ただきます。 最初のセッショ ンでございま すが、農林水 産省の御担当 の方々をお 呼びいただい ており ますが、前回、提 案の中身を事 務局の中でも んだときに、 委員の方か らもぜひこの 項目に ついて議論を深め たいという話 がございまし た。提案の内 容について は御説明済み でござ いますので、農水 省からの回答 もいただいて いる中で、き ょうはその 議論を深めさ せてい ただければと思っております。 それでは、八田座長、よろしくお願いいたします。

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2 ○八田座長 お忙しいところお越しくださいまして、ありがとうございます。 それでは、早速これについて御説明をお願いいたします。 ○瀬川課長 御要 望をいただい ておりまして 、我々回答も 差し上げて いますが、改 めて農 薬取締法の登録制 度が一体どう いうものかと いうことと、 今回の御要 望の回答の関 係を説 明させていただきたいと思っております。 最初、横長のパ ワーポイント のものを打ち 出した資料が あると思い ます。これに ついて 御説明をさせていただきます。 まず1ページ目 を簡単に説明 しますと、農 薬の役割と登 録制度の関 係が書いてご ざいま す。農薬は農産物 を安定的に供 給するために 非常に必要な 資材であり ますが、一方 で使う 目的が殺虫、害虫 を殺す、ある いはかびなど を殺菌する。 それから、 雑草を枯らす といっ た生理活性を持っ た物質でござ いますので、 非常に重要な 資材であり ますが、安全 性の評 価の徹底が求めら れている次第 です。特に農 薬の場合は農 産物に使い ます。農産物 という のは将来、人の食 品として一般 の消費者の方 が口に入れる ものですし 、工場と違い まして 農地は一般的に開 放系でござい ます。環境中 で開放系の環 境で使うと いうことで、 人の安 全あるいは環境への安全性が厳しく求められるということになります。 登録の制度なの ですが、基本 的にこの農薬 が全ていいと いうことで はなくて、ど ういう 使用方法で使われ るときに認め られるといっ た制度になっ ておりまし て、使用方法 を定め て登録するというのが農薬取締法の基本となっております。 一方で、この使 用方法を逆に 言うと農家の 人が守れば、 できた農産 物が人に対し て安全 性に問題がないと いうことがで きます。すべ からく農産物 を一々全て の農産物の残 留検査 をするわけにいき ませんので、 むしろその使 用方法をきち んと決めて 、それを守っ て人の 健康を担保しているというシステムになっているということでございま す。 めくっていただ きまして3ペ ージ目に、で は使用方法は 何だという ものが書いて ござい ます。簡単に言い ますと、使用 方法というの はここに書い てあります ように散布で きる作 物、どういう作物 に使っていい か。散布する 際の農薬の濃 度、どれぐ らいの濃度で まくも のか。あるいは散 布時期です。 収穫の何日前 まで散布が可 能か、ある いは散布を何 回まで していいといった ものは、絶対 に守ってもら うといったよ うな使用方 法として決ま ってお ります。これは例 えば食品の安 全から言えば 、使用する濃 度が高けれ ば農作物に残 留する 濃度が高くなる可 能性がありま すし、収穫前 、苗のときに まくのと、 実際に実がな ってい るときにまくもの 、これによっ て例えば収穫 物にどれぐら い残留する か変わってき ます。 それから、散布の 回数が多けれ ば残留の濃度 が高くなると いう可能性 がありますの で、人 の健康に対して重要な指標が、この使用方法として定まっているという 形になりま す。 戻っていただき まして、この 農薬の登録で すが、先ほど 言いました ように右側に 農薬メ ーカーからまずこ ういう使用方 法で使いたい ということで 、先ほど言 いました4つ のポイ ント、どの作物に 使うか、どの 濃度で使うか 、いつ使うか 、何回使う かといったよ うな使 用方法の案が出て きまして、こ れに基づいて 人の健康に問 題がないか 、あるいは環 境への

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3 影響が懸念されな いかといった ようなことを 食品安全委員 会、厚生労 働省、これは 主に食 品の安全性を担当 する部局です が、環境省は 主に公共用水 域の水質に 問題がないか どうか チェックするとこ ろですが、こ ういう機関を 経まして問題 がないとい ったもののみ 登録が できるという形に なります。そ の際に例えば 使用方法は、 この濃度で 使わなければ いけな い。あるいはどの 作物に使って いいといった ようなことも あわせて決 まりまして、 使用方 法が確定したもののみが登録されるというシステムになっているという ことです。 ですから、例え ば除草剤のA というものが あって、全て の作物に使 っていいとい う登録 ではなくて、まさ に食品の安全 から見て、あ るいは環境の 影響から見 て、さらに言 うと実 際にまく人もいま すので、まく 人の安全性か ら見て問題が ないものだ けが登録され るとい うシステムになってございます。 今回、御要望が ありました無 人ヘリコプタ ーの関係です が、使用方 法として見る とどう なるかということ が4ページ目 にまとめてご ざいます。こ こに書いて ありますよう に、無 人ヘリコプターと いうのは積載 される薬剤の 重量に制限が ありますの で、地上散布 に比べ て高い濃度で散布 することが一 般的です。普 通の地上防除 に比べて100 倍ぐらいの濃 度でま きますので、先ほ ど言いました 使用方法のう ち、使用濃度 が顕著に違 うということ になり ます。これによって 例えば実際に 農薬をまい た場合に作物 に本当に被害 が出ないかど うか、 あるいは残留量か ら見て人の健 康に問題のお それがないか どうか、こ ういうことを データ をもって確認をして登録されるという形になっております。 要望の中では、 地上防除にあ るものについ て、そのまま 使用量が同 じであれば使 えない かということです が、基本的に 使用方法を定 めて安全性を 確認したも ののみを登録 してい るというのが農薬 取締法の中で 根幹となる制 度でございま すので、御 要望にお応え するの は非常に難しいの かなと考えて おります。特 に農産物、一 般の消費者 に渡るもので ござい ますので、その安 全性が確保さ れるかどうか 、それから、 実際につく った農産物が 食品衛 生法に基づく残留 基準値を超え てしまわない かどうかとい うことにつ いて確認をし ないと、 せっかく農家の方 が使っていた だいても実際 には残留が多 くて、食品 衛生法の基準 値を超 えて流通できない ということに なってしまい ますと、そも そも農業生 産をやってい く本末 転倒になりますの で、こういう 点はきちんと 確認した上で 登録をして いく必要があ ると考 えております。 それから、補足 で何点か説明 させていただ くと、要望書 には三、四 年の長い期間 が必要 だということが書 いてあります が、申請から 実際に三、四 年かかるこ とは例外的な ケース を除いてはほとん どありません 。通常であれ ば1年以内、 長いもので あっても2年 ぐらい の中で登録がとれ るという形に なっておりま すし、今回、 実証実験と いうことです ので、 実験用途につきま しては登録を とらなくても 、実際には使 用できると いうことにな ってい ることを補足としてつけ加えさせていただきます。 以上でございます。 ○八田座長 どうもありがとうございました。

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4 これは事務局に 伺いたいので すけれども、 実験というこ とはどの程 度の期間の実 験なの でしょうか。 ○藤原次長 提案 内容を今、お 出ししようと 思っていたの ですが、そ こはどうなっ ていま すか。用意してください。 ○八田座長 それ から、今おっ しゃったもの について言え ば、作物へ の残留という のは少 なくとも当省にお いてこういう ヘリコプター でまくことと 残留との関 係はどうかと いうの は、ここではチェ ックしろとい うことは言え ますね。最初 にね。そし て、それを悉 皆でや るのか、サンプル 調査でやるの かは別にして 、それは従来 そういう知 見がないなら ば、そ の作物への残留はチェックすればいいということではないですか。 ○瀬川課長 登録 の中で先ほど も作物残留濃 度というのは 、まさに実 験によって濃 度を出 していただいて、 それをもとに 評価をして登 録をしている わけです。 ですから、そ ういう データを持ってき て登録してい ただくという 形になります 。実際に残 留濃度の実験 は実際 に登録する中でも やっています ので、そうい う実験をする ときには登 録がそもそも ありま せんので、通常の メーカーさん でも登録をす る前に実験を して登録を とっていただ いてい るという形になっております。 ○八田座長 わか りました。こ こは特に制約 にならないで すね。ちゃ んとやるなら ばね。 もちろん残留が多ければそんなものはやらないほうがいい。 それから、薬効 が十分に発揮 できないとい うのは、これ は当事者の 責任ですね。 せっか く金をかけてヘリコプターを雇って何も効果がなかったら、それはしよ うがないで すね。 ○瀬川課長 一方 で、特に農薬 の場合は非常 に厳しい規制 がかかって いるのは、環 境中で 使うということな のです。開放 系の環境中で 使います。例 えば薬効が ないのに使う という ことは、必要がな いのに生理活 性を持った物 質を単に目的 を持たずに ばらまいてい るとい う形になってしま いますので、 我々としては 薬効というの は必要があ るから農薬の 使用を 認めているので、効 果を果たせな い化学物質 を開発して環 境中にまいて いくというこ とは、 化学物質の管理の仕方として適切ではないと考えています。 ○八田座長 しか し、余りそれ を長いことや るのは非合理 的ですね。 当事者が金を かけて 何も効果がないも のをやるとい うのは合理的 で、これは放 っておいた って自然に淘 汰され ますね。 ○瀬川課長 我々 はずっと試験 をやり続ける ということで はなくて、 多分この実証 の中で もデータをとって いかれるのだ と思うのです 。ほかの会社 も皆さん同 じなのです。 実際に はまいてみて、効 果があるかど うかを検証し た上で、効果 がある濃度 が決まるとい うこと です。その濃度が 決まったとき に安全性に問 題はないかと いった形で やりますので 、実際 に効果を見るのと 、どの濃度で 使うか。どの 濃度で使えば 安全かどう か。これは一 体的な ものだと考えております。 ○八田座長 無駄 に空中散布す べきではない という点はわ かりました。私が言いたい のは、 薬効が十分発揮で きているかど うかというこ とは、規制を しなくても 自然淘汰で起 きるで

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5 しょうという、それだけのことです。 ○瀬川課長 ただ 、農薬取締法 の中で先ほど も申し上げた ように、効 果がないもの は登録 をしないというこ とで、当該農 薬の参考で資 料をつけさせ ていただき ましたが、農 取法の 抜粋の中で2ペー ジに当該農薬 の薬効が著し く劣り、農薬 としての使 用価値がない と認め られるものは、農薬登録をしないという規定になっているということで ございます 。 ○原委員 規制としては余計な規制という気がしますね。 ○八田座長 次に、使用する 人への影響。 これはチェッ クする必要が あるのだろ うと思います が、こ れについては100倍 の濃度の場合 には、普通は特別な 措置を講ず るのですか 。何か義 務づけ るのですか。防護服をつけろとかそういうようなこと。 ○峯戸松課長補佐 それにつき ましては、実 際に農薬の成 分で毒性試 験を実施しま して、 散布するときの濃 度から使用者 がどれぐらい ばく露するか ということ を試算して決 めます ので、例えば毒性が 弱いものであ れば濃度が1 00倍になって も特段の防 護装備は要ら ないか もしれませんし、 もし必要があ ればマスクを しなさいとか 、めがねを しなさいとか 、そう いうものを製剤ご とに、これは 使用方法から まく濃度が決 まりますの で、それを見 て注意 事項としてつけているという形になっております。 ○八田座長 そう すると、この ように考えて よろしいでし ょうか。基 本的には実験 段階を 飛ばして、こんな ものを認める わけにはいき ませんよ。で も実験はで きるのだから 、そこ でこういう3つの ことについて チェックして 調べなさい。 そうしたら ば、それは登 録でき ます。ただし、そ のプロセスに 時間がかかる ということが 問題だとし たら、それは かなり 早くやります。そ ういうことで すか。どっち みち早くやっ ているので すね。そうい うこと なのですね。 それが御意見のまとめだと思うのですが、では、原委員、何か御指摘 はあります か。 ○原委員 この提 案の内容は、 今まとめられ たようにスピ ーディーに 実験ができれ ばいい ということでしたか。もう一回確認をしておきたいのですけれども。 ○富田参事官 提 案の内容は、 無人ヘリコプ ターによる農 作業効率化 実証実験とい う名目 のもとに、無人飛 行ロボットに よる防除対象 作物の拡大の 可能性を検 証するという ことで 実証実験をしたいという申請です。 ○八田座長 ここ に申請から使 用可能になる まで三、四年 もの長い期 間と、1剤当 たり数 十万の費用が必要 であると書か れています。 これが無人飛 行ロボット の農薬活用促 進の障 害となっている。だ から使用可能 になるまで 三、四年もの長 い期間がか かるというこ とと、 先ほどおっしゃっ たマキシマム 2年ですとい うこと、それ から、数十 万の費用がか かると いうこと。その2点ではないでしょうか。 ○原委員 費用はどういう形でかかるのですか。 ○瀬川課長 作物 残留試験です と、例えば先 ほど言いまし たように、 この濃度でま いてみ て、実際に収穫物 にどれぐらい 残留するかと いうものを持 ってきて分 析をしなけれ ばいけ

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6 ません。そういう 作物残留試験 というものが あるのですけ れども、そ ういう分析と か、あ るいは試験圃場を 借り上げると か、そういう ものでいろい ろな試験費 用がかかって くると いう形になります。 ○原委員 それは事業者さんが負担をして結果を出す。 ○瀬川課長 無人 ヘリにかかわ らず、事業者 が負担をして データを出 して、それに 基づい て我々が評価をするという仕組みになっています。 ○八田座長 似た ような農薬が 似たような条 件で使われる 前の実験が あったら、そ れは活 用するのですか。 ○峯戸松課長補佐 そのとおり です。実際に 例えばこれは 無人ヘリに かかわらずな のです けれども、既に登 録されている 、認められて いる使用方法 を少し変え たいというと きは、 全くゼロというわ けにはいかな いのですけれ ども、新しい 使用方法で 効果があって 安全か ということを確認 するための試 験が必要です が、試験の数 を減らすと か、そういっ たこと はしております。 ○八田座長 そう すると、パイ オニアは物す ごく高い費用 負担をしな ければいけな くて、 その後に続く人は割と楽だという状況ですか。 ○瀬川課長 ただ 、剤によって 特性が違いま すので、例え ば分解しや すい剤とかあ ります ので、同じ剤でや っている場合 についてはと いうことで、 多分同じ剤 を開発してい る人は 無人ヘリコプター 用の剤を開発 するのは同じ だと思います ので、そう いう意味では 同じ会 社の人が自分が過去に出したデータを使える部分があるという形になる のだと思い ます。 ○原委員 基本的 なところを理 解していない かもしれない です。これ は農薬メーカ ーさん が登録をするわけですね。 ○瀬川課長 国が登録をいたします。 ○原委員 登録申 請は農薬メー カーさんがし て、こういう 使い方で使 うことについ ての登 録をするというの を1回やると 、そこはいろ いろな農家さ んがどこで でも使えるよ うにな る。その使い方でやると理解していいわけですね。 初歩的なところ でもう一個お 伺いしたいの が、作物と濃 度と時期と 頻度になって いるの ですけれども、これは量というのは関係ないのですか。 ○瀬川課長 今回 、無人ヘリコ プターでまく 剤というのは 大体液体の ものをまくの です。 液体のものは濃度 が重要になっ てきます。あ と、例えば地 面にまく粒 剤とか、そう いうも のはむしろ濃度は ありませんの で、どれぐら いまくか、量 というのが 重要になって くるの ですが、液体につ いては付着を しますので、 付着する液の 濃度がどれ ぐらいかとい うこと で、残留濃度に大きく影響があるということです。 ○原委員 だから どのぐらい、 量をたくさん まいても関係 ないわけで すか。付着を する量 というのは。 ○瀬川課長 一般 的に農家の方 、余分にまき ませんので、 基本的なま き方をする量 でまい ていただければいいと考えております。

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7 ○原委員 そうす ると、地上散 布かヘリコプ ターでまくか というのは 、単に濃度の 問題で あって、仮にヘリ コプターで何 度も何度も飛 ばす前提で、 同じ濃度で やっている分 には別 に構わないわけですね。 ○瀬川課長 そう ですね。その 場合、確かに 効果ですとか 薬害とか、 残留は余りそ ういう 事例がないので検 討していませ んけれども、 かなり簡略化 できるので はないか。た だ、環 境面だけは高いと ころからまく という要素で すので、改め て高いとこ ろからまきま すと畑 以外のところにも 飛散をしやす くなりますの で、例えば河 川のほうに 飛んでいって しまう 農薬の量がふえま すと、その量 で魚とかに悪 影響がないか というのを 評価しないと いけま せん。その評価は 必要ですけれ ども、簡略化 はできるかと 思います。 ただ、同じ濃 度でま くと既存の登録さ れている農薬 を地上散布の 濃度で考える と、今のヘ リコプターに 1回積 める量でまける範囲は多分10メートル四方とか、それぐらいになってし まうと思い ます。 ○原委員 まき方 というのは、 地面でまくと か、上空から まくという のも全部使用 方法の 中に書かれるわけですか。 ○峯戸松課長補佐 製品のラベルには書いております。 ○原委員 それは地上かヘリコプターかぐらいの区別でなされる。 ○峯戸松課長補佐 有人ヘリコ プターとかの 航空散布とい うものと、 無人ヘリコプ ターの 散布と、実際に人 が地面でまく 方法というも の、高さによ る区分はそ の3種類がご ざいま す。 ○原委員 もう一 つは、実験で あれば構いま せんというこ とでしたが 、実証実験の 実施と いうのが先ほどの1年とか2年とかかかるものということですか。 ○瀬川課長 実験 のデータをい ただいてから 、実際にその データが適 切であるかど うかと いうのを我々は審 査をしなけれ ばいけません し、必要によ っては先ほ ども図があり ました けれども、環境省 、厚労省に残 留濃度などの 基準値の見直 しをしてい ただかなけれ ばいけ ない可能性があり ます。そうい うものも含め まして登録の 申請が、デ ータがそろい ました よと言ってから長 いもので2年 以内、短いも のでもし余り 変更が必要 でないものは 1年以 内、9カ月ぐらいで登録になるということでございます。 ○原委員 質問の 仕方が、頭の 整理が十分で きていなかっ たかもしれ なかったかも しれな いのですが、実験 をするに当た って多分その 農薬メーカー さんからす ると、これが 効果が あるのかどうかと いう実験と、 まさにここで されるような 安全性につ いての実験と 両面を 含んでいて、前者 についての実 験と恐らく同 時並行でやっ ていくのだ ろうと思いま すけれ ども、そこの実験 をやっている 分には構わな いということ ですね。そ れは何か実験 ですと いうことについての登録か何かをされるのですか。 ○瀬川課長 実験に当たって認可の必要とか、そういうことはございません。 ○原委員 実験ですと自分で言っている限りは構わない。 ○瀬川課長 ただ 、実験ですの で当然先ほど 言いましたよ うにどれぐ らい残留する かわか らないわけです。 そうすると、 その食品を、 例えば収穫物 を売らない でくださいと 言わな

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8 いと、実際に安全 性の確認がさ れていない農 産物が流通す ることにな りますので、 実験に 当たっては例えば 収穫したもの をきちんと管 理をすること とか、そう いうものは指 導の中 でやらせていただいているところでございます。 ○原委員 わかり ました。そうす ると、これは だから先ほど の提案内容 との関係で言 うと、 ここで言われてい るような実験 自体は別にや ろうと思えば できます。 それは別に三 、四年 かかりません。コストはどの程度かかるのかは事業者さん次第というこ とですね。 それと、もう一 回規制の枠組 みのところに 戻ると、登録 申請をする 人がコスト負 担をす る仕組み。いろい ろな安全規制 を考えたとき に、どちらが コスト負担 をするのか。 要する に認める側がする のかどうかと いうのは物に よって違うと 思いますけ れども、この 規制に ついて事業者側で コスト負担を するというの は、どういう 頭の整理に なっていると 考えた らいいですか。 ○瀬川課長 登録 をすることに よって販売が 可能になると いうことで す。農薬の場 合は日 本だけでなく、開 発者が負担を して、それで 安全性を確認 してもらっ たものを流通 に乗せ るというのが一般的でございます。 ○原委員 食品であれば国で負担するのではないかと思うのですが、ではないです か。 ○瀬川課長 食品 の安全性を国 が登録とか、 そういう審査 をするよう なシステムに はなっ ていないと思います。 ○原委員 物によってありますね。 ○坂内課長補佐 基本は農薬メ ーカーさんが 自分たちでい ろいろ試験 をして、それ で登録 をするわけなので すけれども、 それは農薬メ ーカーさんが いろいろな 薬剤を持って いまし て、それをこれが いいですよ、 悪いですよ、 効きますよと いうことで 申請をして、 国の側 は何をするかとい うと独立行政 法人のFAMIC というところ があるのです けれども、そ この場 で本当に提出され たデータがち ゃんと大丈夫 かどうか。食 品の安全性 の観点だと食 品安全 委員会になります けれども、そ ういったとこ ろで出された ものを出そ うかどうかと いう判 断をコストをかけて、そちらのほうでチェックをするという国の場はあ ります。 メーカーさんの ほうは人間の 飲むお薬もそ うだと思うの ですけれど も、いろいろ 新しい 新規薬剤を開発す るときに、自 分たちで費用 を、お薬の場 合だと何億 という物すご いお金 がかかると思うの ですが、そう いった形で開 発をして、そ れで出して いるという流 れなの で、基本的にはそういった形でやっています。 ○原委員 なるほど。薬なんかに近いということですね。 そのときに先ほ どの八田座長 が言われたと ころに戻って いきますけ れども、恐ら く農薬 メーカーさんが自 分で効果が出 るかどうかと いうのはおよ そ当然にチ ェックをされ るはず であって、効果のな いものを売る ことはおよ そ彼らにとっ ても商売にな らないはずな ので、 そんなのはしない と思うのです けれども、そ のときに仮に 今の規制で 薬効があるの かどう かとか、使用価値 があるのかど うかといった ところまで提 出を求めら れて、それに よって 余計なコストがか かっていると したら、そこ の部分は排除 してあげる ということが あり得

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9 るのではないかと思うのですけれども、そういう可能性はあるのでしょ うか。 ○瀬川課長 先ほ どそもそもの 前提で、我々 は使用濃度で 薬効と書い ております。 例えば 同じ薬剤でも虫に よって、この 濃度だったら 効くけれども 、これは例 えばアブラム シには 効かないとか、そ ういうものが ありますので 、そういう意 味でそれぞ れの薬効を確 認して いるということで ございます。 同じ濃度で薬 効が認められ ているもの について、新 しく別 に薬効のデータが 完全に一から 必要だという ことにはなら ないという のは、先ほど 担当の ほうから説明を差し上げたとおりです。 ○原委員 ただ、 まき方の濃度 によって薬効 があるのかど うか。濃度 が変わったと きにそ れが求められるわけですね。 ○瀬川課長 例え ば濃度が薄く なったときに 本当に効くの か。一方で 逆に濃度が高 くなる と薬害が出る可能 性が高くなり ます。薬害と いうのはつま り作物自身 に害が出てし まうと いう形があります ので、そうい う濃度が変わ ったときに薬 効、薬害の データを我々 は求め ているということです。 ○原委員 いずれ にしても効果 があるのかど うかというこ とについて は、これはデ ータで 農薬メーカーさん で、規制があ ろうがなかろ うが当然に検 証している のだろうと思 うので すが、それがそう いう通常のデ ータを出せば 構わないとい うことにな っていると理 解して よろしいですか。 ○峯戸松課長補佐 そうですね 。さらに資料 では薬効があ るか薬害が あるかと2つ 書いて います。それで薬 害があるか、 薬効があるか も同じように 作物にまい てみないとわ からな いので、1つの試 験で複数のデ ータをとるこ ともできます ので、例え ば濃い濃度で まきま すというときに、 当然害が出な いかどうかと いうのは確認 をしないと いけないと思 うので すけれども、その 試験で同時に 薬効を見るこ ともできます ので、そう いう形で可能 な範囲 で負担を軽減していくことは今も進めているところです。 ○原委員 結果的 には薬効があ るかないかは 農薬メーカー さんでチェ ックをしてい るから、 別に追加的な負担 にはなってい ませんという ことになるか もしれませ んが、一方で ルール として見たときには、何かこんなものは規制としては余計なお世話では ないですか と。 ○八田座長 例え ば後で薬効が 全くないとい うことがわか りました。 そういうとき には取 り消しますよとい うのはあって もいいと思う のです。要す るにお客さ んをだまして いた。 それはあってもい いと思うけれ ども、全て時 間がかかり、 コストがか かるのならば 、基本 的には不必要な規制はなしにしたほうがいいのではないですか。 ○瀬川課長 そも そも農薬取締 法ができた経 緯は非常に古 い法律なの ですが、もと もと品 質が悪い農薬がた くさん出回っ ていて、それ で農業者がき ちんと効果 があるものを 農業者 に提供していくと いったような ものが過去非 常に古いとき のものです 。そういう意 味でま ずきちんと効くも のであって、 農業者がそれ を使ったとき に経済的に 不利益が出な いとい ったものも法目的 の1つの重要 な柱でござい ますので、効 果というも のを見ている という ことです。

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10 ○八田座長 医療 用のお薬の効 果は簡単にわ からないけれ ども、農薬 の効果はわか るだろ うと思っていたけ れども、それ は間違いで、 農薬の効果も なかなかい ろいろ厳密に チェッ クしないとわからないわけですね。 ○瀬川課長 非常 にたくさんの 化学物質があ りまして、そ れぞれ作用 点でこういう ところ は効くだろうとい うのは、メー カーが開発し ているときに 考えながら 開発していま すけれ ども、実際に現場 でこういうま き方をしたと きに効くかど うかという ことを担保す る仕組 みが必要だと考えています。 ○原委員 歴史的 にそういう規 制が必要であ ったのだろう というのは 大変よくわか ったの ですけれども、た だ、規制の種 類としては少 し古くて、恐 らく最近は 使われる側も どの程 度効くのかとか、 もっと求めら れるのではな いか。これは 効きます、 効きませんと いうこ とを○か×かというよ りは、試験成 績はどんな ことで、どう いうまき方 をしたらど う効く んですかという情 報の開示を求 める方向にだ んだん動いて きていると いうのが、農 薬の分 野以外も含めた社 会のマーケッ ト全体でのニ ーズだと思う のですけれ ども、そうい う方向 には農薬メーカー さんは動いて いないのです か。そういっ たデータを 開示する。さ らに言 えば規制について も本当は試験 成績を開示し たら、別にそ れであとは 使う側の判断 なので 売っていいではな いですかとい うような規制 の体系に切り かえていく というのもあ り得る と思うのです。 ○八田座長 しか もこれは地面 でやって効果 があると認め られている 農薬なのです 。それ をただ上からまくかどうかだけの違いですからね。 ○峯戸松課長補佐 その点で言 いますと、確 かに量が少な くなってち ゃんとまける かどう かという点になり ますので、先 ほどお話しま した薬効、薬 害は同じ試 験で見ること ができ ますので、どちら かというと1 つの試験で2 つを見ている うちに、こ の無人ヘリコ プター の場合はどちらか というと薬害 をさらに重視 して見ている という形に なるかと思い ますの で、余りこれをもって何か負担がということはないかと思います。 情報の開示です けれども、個 々の農家の方 にどれだけ農 薬メーカー が、これはな かなか 細かいデータをお 見せしても評 価していただ くのは難しい かと思いま す。指導者の ほうに は技術資料などは 出している場 合はあるかと 思いますが、 確かに義務 づけにはなっ ており ませんので、これはメーカーが販売促進の過程でやっていることはある かと思いま す。 ○八田座長 そう すると、提案 者と当局の認 識で一番矛盾 しているの は、提案者は 3年、 4年かかる。当局はそんなことはないよ。結局そこですね。 ○原委員 きょう のお話で大分 わかってきた ので、それで 提案者さん にももう一度 、どこ が本当のところ困りますかと。 ○八田座長 そう ですね。そう いうことでし ょうね。では 、提案者と 相談してみま す。ど うもありがとうございました。

参照

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〇齋藤会長代理 ありがとうございました。.

○藤本環境政策課長 異議なしということでございますので、交告委員にお願いしたいと思

○安井会長 ありがとうございました。.

【大塚委員長】 ありがとうございます。.

○片谷審議会会長 ありがとうございました。.

きも活発になってきております。そういう意味では、このカーボン・プライシングとい

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から