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(1)

北海道における

障害者虐待防止法の施行状況と

障害者差別解消法について

北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課

地域づくり推進グループ主幹

阿部康子

平成26年度北海道知的障がい児・者家族会総会研修会資料 1 「平成25年度障害者虐待防止・権利擁護指導者養成研修/厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課地域生活支援推 進室虐待防止専門官・障害福祉専門官 曽根直樹氏資料、毎日新聞論説委員 野沢和広氏資料より一部引用

(2)

2

1 知っていてやっている場合

○ 障がい者は虐待されてもいい・仕方ない

○ いけないとわかっているが虐待する

(虐待せずにしようとすればできる)

2 知らずにやっている場合

○ その行為が虐待ではないと思っている

○ そうするほかないと思っている

(例:叩かないと静かにさせられず、

本人や周りの人がけがをしてしまう)

なぜ、虐待は起こるのか?

(3)

例えば…

○ 生まれたときから、

子どもを叩いてやろう、と思っている親

○ 「障がい者をいじめてやるぞ」

と思って就職する

障害福祉施設等の職員、使用者

このような人は、まずいないと思います。

3

(4)

4

1 障がい者に対し思うように支援ができず、

疲れきってしまう

2 疲弊や無力感で目の前の弱者(障がい者)に

あたる

3 力で抑えることで、成功した(誤った成功体験)

4 障がい者に虐待をしても大丈夫と思ってしまう

言わない

言えない

言っても証拠がない、証拠にならない

虐待に対する意識が

鈍くなってしまう要因

(5)

5

1 直接注意する

2 上司に注意してほしいと報告する

3 障がい者虐待防止センターに通報する

虐待を見つけたとき

あなたはどうしますか?

(6)

市町村障害者虐待防止センター

通 報 義 務 相談 相談 通 報 義 務 通 報 義 務

A施設

虐待を受けたと思 われる障害者を 発見した人 サービス管理 責任者 施設長 管理者 6

(7)

1 障害者虐待防止法のしくみ

(8)

障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律の概要 障害者に対する虐待が障害者の尊厳を害するものであり、障害者の自立及び社会参加にとって障害者に対する虐待を防止することが極めて重要であること等に鑑み、障害 者に対する虐待の禁止、国等の責務、障害者虐待を受けた障害者に対する保護及び自立の支援のための措置、養護者に対する支援のための措置等を定めることにより、障 害者虐待の防止、養護者に対する支援等に関する施策を促進し、もって障害者の権利利益の擁護に資することを目的とする。 目 的 1 「障害者」とは、身体・知的・精神障害その他の心身の機能の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活・社会生活に相当な制限を 受ける状態にあるものをいう(改正後障害者基本法2条1号)。 2 「障害者虐待」とは、①養護者による障害者虐待、②障害者福祉施設従事者等による障害者虐待、③使用者による障害者虐待をいう。 3 障害者虐待の類型は、①身体的虐待、②ネグレクト、③心理的虐待、④性的虐待、⑤経済的虐待の5つ。 定 義 1 何人も障害者を虐待してはならない旨の規定、障害者の虐待の防止に係る国等の責務規定、障害者虐待の早期発見の努力義務規定を置く。 2 障害者虐待防止等に係る具体的スキームを定める。 3 就学する障害者、保育所等に通う障害者及び医療機関を利用する障害者に対する虐待への対応について、その防止等のための措置の実施を学校の長、保 育所等の長及び医療機関の管理者に義務付ける。 虐待防止施策 養護者による障害者虐待 障害者福祉施設従事者等による障害者虐待 使用者による障害者虐待 [市町村の責務]相談等、居室確保、連携確保 [設置者等の責務] 当該施設等における障害者に対する虐待防止等のための措置を実施 [事業主の責務] 当該事業所における障害者に対する虐待防止等のための措置を実施 [スキーム] [スキーム] [スキーム] 市 町 村 都 道 府 県 虐 待 発 見 虐 待 発 見 虐 待 発 見 市 町 村 1 市町村・都道府県の部局又は施設に、障害者虐待対応の窓口等となる「市町村障害者虐待防止センター」・「都道府県障害者権利擁護センター」としての機能 を果たさせる。 2 政府は、障害者虐待の防止等に関する制度について、この法律の施行後3年を目途に検討を加え、必要な措置を講ずるものとする。 3 平成24年10月1日から施行する。 その他 通報 ①事実確認(立入調査等) ②措置(一時保護、後見審判請求) ①監督権限等の適切な行使 ②措置等の公表 ①監督権限等の適 切な行使 ②措置等の公表 通報 通報 通知 報告 報告 ※ 虐待防止スキームについては、家庭の障害児には児童虐待防止法を、施設入所等障害者には施設等の種類(障害者施設等、児童養護施設等、養介護施設等)に応 じてこの法律、児童福祉法又は高齢者虐待防止法を、家庭の高齢障害者にはこの法律及び高齢者虐待防止法を、それぞれ適用。 労働局 都道府県 ※ 平成23年6月14日牧義夫衆議院厚生労働委員長から提出、平成23年6月17日成立 市町村 8

(9)

平成23年6月24日 公布 平成24年10月1日 施行

障害者虐待の防止、

障害者の養護者に対する支援等に関する法律

(障害者虐待防止法)

9 平成12年 児童虐待の防止等に関する法律成立 平成13年 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)成立 平成17年 厚生労働省「障害者虐待防止についての勉強会」 平成17年 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律成立 ※附則2項 高齢者(65歳以上の者)以外の者であって精神上又は身体上の理由に より養護を必要とするもの」(障害者等)に対する虐待の防止等のための 制度については、速やかに検討が加えられ、その結果に基づいて必要な 措置が講ぜられるものとする旨が定められた。

(10)

障害者に対する虐待が ○ 障害者の尊厳を害するものであり、 ○ 障害者の自立及び社会参加にとって障害者に対する虐待を防 止することが極めて重要であること等に鑑み、 ・障害者に対する虐待の禁止、 ・国等の責務、 ・障害者虐待を受けた障害者に対する保護及び自立の支援の ための措置、 ・養護者に対する支援のための措置等を定めることにより、 ○ 障害者虐待の防止、養護者に対する支援等に関する施策を 促進し、もって障害者の権利利益の擁護に資することを 目的とする。

立法目的

10

(11)

○ 養護者による障害者虐待 ○ 障害者福祉施設従事者等による障害者虐待 ○ 使用者による障害者虐待 「障害者虐待」の範囲 (第2条第2項) 何人も、障害者に対し、虐待をしてはならない。 障害者基本法第2条第1号に規定する障害者 「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他心身の機能 の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活 又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの」 ・障害者手帳を取得していない場合を含む。 ・18歳未満の者を含む。 障害者に対する虐待の禁止(第3条) 「障害者」の範囲(第2条第1項)

法における「

虐待

」と「

障害者虐待

11

(12)

第7条第1項 養護者による障害者虐待(18歳未満の障害者について行われるものを除 く。以下この章において同じ。)を受けたと思われる障害者を発見した者は、 速やかに、これを市町村に通報しなければならない。 第16条第1項 障害者福祉施設従事者等による障害者虐待を受けたと思われる障害者を発 見した者は、速やかに、これを市町村に通報しなければならない。 第22条第1項 使用者による障害者虐待を受けたと思われる障害者を発見した者は、速や かに、これを市町村又は都道府県に通報しなければならない。 12

通報義務

「障害者虐待」について

(13)

(1) 養護者による障害者虐待

養護者とは?

○ 障害者を現に養護する者であって

障害者福祉施設従事者等及び使用者以外のもの

(第2条第3項)

・ 身辺の世話や身体介助、金銭の管理などを行っている 障害者の家族、親族、同居人等が該当します。 ・ 同居していなくても、現に身辺の世話をしている 親族・知人などが養護者に該当する場合があります。 13

(14)

ア 身体的虐待

障害者の身体に外傷が生じ、若しくは生じるおそれのある暴行を加え、又は 正当な理由なく障害者の身体を拘束すること。

イ 性的虐待

障害者にわいせつな行為をすること又は障害者をしてわいせつな行為を させること。

ウ 心理的虐待

障害者に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応その他の障害者に 著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

エ 放棄・放任

障害者を衰弱させるような著しい減食、長時間の放置、養護者以外の 同居人によるアからウまでに掲げる行為と同様の行為の放置等 養護を著しく怠ること。

オ 経済的虐待

養護者又は障害者の親族が当該障害者の財産を不当に処分すること その他当該障害者から不当に財産上の利益を得ること(障害者の親族による 行為を含む)。 ※18歳未満の障害児に対する養護者虐待の通報の受理や通報に対する虐待対応は、児童虐待防止法を適用。 14

(15)

市 町 村

○養護者に対して、相談、指導、助言、必要な措置 ○養護の負担軽減のための居室の確保 【養護者による虐待(第2章)】 住 民 等 通報 届出 一時保護(身体障害者福祉法・知的障害者福祉法) ※ 身体障がい者・知的障がい者以外はみなし ○居室の確保 (第10条) ○面会制限 (第13条) 必要に応じ警察署長に援助要請 障 が い 者 ○障がい者の安全確認 ○事実確認のための措置 (第7条) (第9条) 住所・居所に立ち入る → 調査・質問 (第9条) (第11条) 生命・身体に 重大な危険 (第12条) (第9条) 15

(16)

(2) 障害者福祉施設従事者等による障害者虐待

16

障害者福祉施設従事者等とは?

障害者総合支援法等に規定する「障害者福祉施設」又は

「障害福祉サービス事業等」に係る業務に従事する者

(第2条第4項)

法律上の規定 事業名 具体的内容 障害者福祉施設 ・障害者支援施設 ・のぞみの園 障害福祉サービス事 業等 ・障害福祉サービス事業 ・一般相談支援事業及び特定相談支援事業 ・移動支援事業 ・地域活動支援センターを経営する事業 ・福祉ホームを経営する事業 (厚生労働省令で定める事業) ・障害児通所支援事業 ・障害児相談支援事業 居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、 療養介護、生活介護、短期入所、重度障害者等包 括支援、共同生活介護、自立訓練、就労移行支援、 就労継続支援及び共同生活援助 *障害児入所施設については、通報 義務も含め児童福祉法で規定。

(17)

ア 身体的虐待

障害者の身体に外傷が生じ、若しくは生じるおそれのある暴行を加え、又は 正当な理由なく障害者の身体を拘束すること。

イ 性的虐待

障害者にわいせつな行為をすること又は障害者をしてわいせつな行為を させること。

ウ 心理的虐待

障害者に対する著しい暴言、著しく拒絶的な対応又は不当な差別的な言動 その他の障害者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

エ 放棄・放任

障害者を衰弱させるような著しい減食又は長時間の放置、他の利用者によ アからウまでに掲げる行為と同様の行為の放置その他の障害者を養護す べき職務上の義務を著しく怠ること。

経済的虐待

障害者の財産を不当に処分することその他障害者から不当に財産上の 利益を得ること。 ※高齢者関係施設入所者への虐待 → 65歳未満の障害者を含め高齢者虐待防止法を適用。 ※児童福祉施設入所者への虐待 → 18歳以上の障害者を含め児童福祉法を適用。 17

(18)

市 町 村

【施設従事者等による虐待】(第3章) 住 民 等 通報 届出 事実確認 障 が い 者 虐待認定 報告

都道府県

毎年度 公表 ・福祉施設等の種別 ・従事者等の職種 ・施設等の名称、所在地、 種別 ・障がい者の氏名、性別、 年齢、障がいの種類、障 害程度区分、その他の 心身の状況 ・虐待の種別、内容、発 生要因 ・施設従事者等の氏名、 生年月日、職種 ・市町村が行った対応 ・改善措置が採られてい る場合、その内容 (省令第2条) 共同で事実確認 虐待認定 関係法律 権限行使 北海道としては、 基本的にこの方法で対応 (第16条) (第16条) (第17条) 施設従事者等は、通 報したことを理由に解 雇・不利益な取扱いを 受けない (第19条) (第20条) 18

(19)

(3) 使用者による障害者虐待

19

使用者とは?

○ 障害者を雇用する事業主又は事業の経営担当者

その他その事業の労働者に関する事項について

事業主のために行為をする者(第2条第5項)

・ 派遣労働者による役務の提供を受ける事業主など 政令で定める事業主を含む。 ・ 国及び地方公共団体を含まない。

(20)

ア 身体的虐待

障害者の身体に外傷が生じ、若しくは生じるおそれのある暴力を加え、 又は正当な理由なく障害者の身体を拘束すること。

イ 性的虐待

障害者にわいせつな行為をすること又は障害者をしてわいせつな行為を させること。

ウ 心理的虐待

障害者に対する著しい暴言、著しく拒絶的な対応又は不当な差別的言動 その他の障害者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

エ 放棄・放任

障害者を衰弱させるような著しい減食又は長時間の放置、他の労働者に よるアからウまでに掲げる行為と同様の行為の放置その他これらに準ずる 行為を行うこと。

オ 経済的虐待

障害者の財産を不当に処分することその他障害者から不当に財産上の 利益を得ること。 ※使用者による障害者虐待は、年齢に関わらず(18歳未満または65歳以上であっても)、 障害者虐待防止法を適用。 20

(21)

市 町 村

【使用者による虐待】(第4章) 住 民 等 通報 届出 障 が い 者

都道府県

共同で事実確認 虐待認定 ・事業所の名称、所在地、業種、 規模 ・障がい者の氏名、性別、年齢、 障がいの種類、障害程度区分、 その他の心身の状況、雇用形態 ・虐待の種別、内容、発生要因 ・使用者の氏名、生年月日、被 虐待者との関係 ・市町村が行った対応 ・改善措置が採られている 場合、 その内容 (省令第4条)

都道府県労働局

関係法律 権限行使 毎年度 公表 ・事業所の業種、規模 ・使用者と被虐待者の関 係 ・事業所の名称、所在地、 業種、規模 ・障がい者の氏名、性別、 年齢、障がいの種類、障 害程度区分、その他の 心身の状況、雇用形態 ・虐待の種別、内容、発 生要因 ・使用者の氏名、生年月 日、被虐待者との関係 ・都道府県及び市町村が 行った対応 ・改善措置が採られてい る場合、その内容 (省令第5条) 共同で 事実確認 (第22条) (第22条) 労働者は、通 報したことを 理由に解雇・ 不利益な取 扱いを受けな い (第23条) 事実確認 虐待認定 事実確認 虐待認定 通知 報告 (第24条) (第26条) (第28条) 21

(22)

2 障害者虐待の防止等に向けて

(23)

障害者虐待の防止等に向けた基本的視点

(1)障害者虐待防止と対応のポイント

障害者に対する虐待の発生予防から、虐待を受けた障害者

が安定した生活を送れるようになるまで、障害者の

権利擁護を

基本とした切れ目のない支援体制

を構築する必要。

ア 虐待を

未然に防ぐ

ための積極的なアプローチ

イ 虐待の

早期発見・早期対応

ウ 障害者の

安全確保を最優先

する

エ 障害者の

自己決定の支援

養護者の支援

関係機関の連携・協力

による対応と体制

23

(24)

(2)障害者虐待の判断に当たってのポイント

虐待であるかどうかの判断に当たっては、以下のようなポイン

トに留意。虐待かどうかの判断が難しい場合は、

虐待でないことが確認できるまでは虐待事案として対応

ア 虐待をしているという「自覚」は問わない

イ 障害者本人の「自覚」は問わない

ウ 親や家族の意向が障害者本人のニーズと異なる場合がある

エ 虐待の判断はチームで行う

24

(25)

(1)国及び地方公共団体の責務

障害者虐待の防止、障害者虐待を受けた障害者の迅速かつ

適切な保護及び自立の支援並びに適切な養護者に対する支援

等を行うため、以下の責務が規定されている。

ア 関係機関の連携強化、支援などの

体制整備

(第4条第1項)

イ 人材の確保と資質向上のための

研修等

(第4条第2項)

ウ 通報義務、救済制度に関する

広報・啓発

(第4条第3項)

エ 障害者虐待の防止等に関する

調査研究

(第42 条)

オ 成年後見制度の

利用の促進

(第44条) 25

障害者虐待の防止等に対する

各主体の責務等

(26)

(2)国民の責務

国民は、障害者虐待の防止等の重要性に関する理解を深め

るとともに、国又は地方公共団体が講ずる障害者虐待の防止

等のための施策に協力するよう努めなければならない

(第5 条)

(3)保健・医療・福祉等関係者の責務

保健・医療・福祉等関係者は、

障害者虐待を発見しやすい

場にあることを自覚し、障害者虐待の早期発見に努めなけれ

ばならない

(第6 条第2 項)

関係者とは・・・

障害福祉施設

、学校、保健所医療機関、

障害福祉関係団体

障害者福祉施設従事者

等、学校の教職員、医師、歯科医師、

保健師、弁護士、使用者 など

これらの関係者は、国及び地方公共団体が講ずる障害者虐待の

防止等のための施策に協力するよう努めなければならない

(第6条 第3項)

26

(27)

(4)その他の責務に関する規定 ア 障害者福祉施設の設置者等 障害福祉施設従事者等の研修の実施、苦情処理体制の整備など、障害者福祉施設 従事者等による障害者虐待の防止等のための措置を講ずるものとする(第15条) イ 使用者 労働者の研修の実施、苦情処理の体制の整備など、使用者による障害者虐待の防止 等のための措置を講ずるものとする(第21条) ウ 学校の長 教職員、児童、生徒、学生その他の関係者に対する、障害及び障害者に関する理解を 深めるための研修の実施及び普及啓発、虐待に関する相談体制の整備、虐待に対処 するための措置など、虐待を防止するため必要な措置を講ずるものとする(第29条) エ 保育所等の長 保育所等の職員その他の関係者に対する障害及び障害者に関する理解を深めるため の研修の実施及び普及啓発、虐待に関する相談体制の整備、虐待に対処するための 措置など、虐待を防止するため必要な措置を講ずるものとする(第30条) オ 医療機関の管理者 医療機関の職員その他の関係者に対する障害及び障害者に関する理解を深めるため の研修の実施及び普及啓発、虐待に関する相談体制の整備、虐待に対処するための 措置など、虐待を防止するため必要な措置を講ずるものとする(第31条) 27

(28)

(1)市町村の役割と責務 ア 養護者による障害者虐待 (ア) 通報又は届出を受けた場合の速やかな障害者の安全確認、通報等に係る事実 確認、障害者虐待対応協力者との対応に関する協議 (第9条第1項) (イ) 身体障害者福祉法又は知的障害者福祉法の規定による措置及びそのための 居室の確保 (第9条第2項、第10条) (ウ) 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律又は知的障害者福祉法に規定する 成年後見制度の利用開始に関する審判の請求 (第9条第3項) (エ) 立入調査の実施、立入調査の際の警察署長に対する援助要請 (第11条、第12条) (オ) 身体障害者福祉法又は知的障害者福祉法に規定する措置が採られた障害者に 対する養護者の面会の制限 (第13条) (カ) 養護者に対する負担軽減のための相談、指導及び助言その他必要な措置並び に障害者が短期間養護を受ける居室の確保 (第14条第1項・第2項) (キ) 関係機関、民間団体等との連携協力体制の整備 (第35条) 28

市町村及び都道府県の役割と責務

(29)

イ 障害者福祉施設従事者等による障害者虐待について (ア) 通報又は届出を受けた場合の事実確認等(省令第2条) (イ) 通報又は届出を受けた場合の都道府県への報告(第17条) (ウ) 障害者福祉施設又は障害福祉サービス事業等の適正な運営の確保に向 けた社会福祉法及び障害者総合支援法等に規定する権限の行使(第19条) ウ 使用者による障害者虐待について (ア) 通報又は届出を受けた場合の事実確認等(省令第4条) (イ) 通報又は届出を受けた場合の都道府県への通知(第23条) 29

(30)

エ 市町村障害者虐待防止センターの機能と周知 ○具体的な業務内容(第32条) (ア) 養護者、障害者福祉施設従事者等、使用者による障害者虐待に関する 通報又は届出の受理 (イ) 養護者による障害者虐待の防止及び養護者による障害者虐待を受け た障害者の保護のための相談、指導及び助言 (ウ) 障害者虐待の防止及び養護者に対する支援に関する広報・啓発 ・ 休日や夜間においても速やかに対応できる体制の確保が必要。 ・ 市町村障害者虐待防止センターの業務の全部又は一部の委託可(第33 条第1項)。 ・ 委託の場合、市町村の担当部局との常時の連絡体制の確保が必要。 ・ 市町村障害者虐待防止センター担当部局及び市町村障害者虐待対応協力者の名 称等の住民等への周知(第40条)。 ・ 市町村障害者虐待防止センターの電話番号等の周知。 ・ 休日・夜間対応窓口の周知。 30

(31)

虐待防止ネットワークの構築

①虐待の予防・早期発見・見守りにつながるネットワーク 地域住民・民生児童委員・社会福祉協議会・知的障害者相談員・家族会など ②虐待発生時の対応(介入)ネットワーク 障害福祉サービス事業所・相談支援事業所など ③専門機関による介入支援ネットワーク 警察・弁護士・精神科を含む医療機関・社会福祉士、権利擁護団体など ※ 自立支援協議会の専門部会などを活用 31

(32)

設置年月日 平成24年10月1日(法施行日) 運営形態 直営(障がい者保健福祉課) 業務内容 法第36条第2項に定める業務 ○ 具体的な業務内容(第36条第2項) (ア) 使用者虐待に関する通報又は届出の受理 (イ) 市町村が行う措置に関する市町村相互間の連絡調整、市町村に対する情報提供、 助言その他の援助 (ウ) 障害者及び養護者支援に関する相談、相談機関の紹介 (エ) 障害者及び養護者支援のための情報提供、助言、関係機関との連絡調整等 (オ) 障害者虐待の防止及び養護者支援に関する情報の収集分析、提供 (カ) 障害者虐待の防止及び養護者支援に関する広報・啓発 (キ) その他障害者虐待の防止等のために必要な支援 32

(2)道の役割と責務

ア 北海道障がい者権利擁護センターの設置運営

(33)

イ 専門相談の実施

専門相談専用ダイヤル

011-231-8617

○ 相談内容

・ 医師による医療相談 (電話)

・ 弁護士による法律相談 (対面又は電話)

○ 対象者

障がい者本人、家族、市町村、施設等関係者など

○ 利用方法

完全予約制1回30分

33

(34)

エ 広報・啓発の実施

○ 虐待発見者の通報義務等の周知のため、リーフレットの作成・配布 34

ウ 関係機関との連携

○ 連絡会議の開催 会議名称 北海道障がい者虐待防止対策連絡会議 目 的 各実施機関等の協議により、関係機関相互の緊密な連携体制を 構築し、もって本道における障がい者虐待防止対策の円滑な推進 を図る 構成機関 北海道労働局、北海道警察本部、北海道社会福祉協議会、 札幌市、北海道

(35)

3 道内における相談・通報対応の

状況について

(36)

平成25年度北海道障がい者権利擁護センター

相談・通報等対応状況

1 虐待相談件数 20件 2 障がいの種別 身体障がい2件、知的障がい10件、 精神障がい1件、身体・知的障害1件、 身体、知的、精神、発達障害1件、 知的、精神障がい2件、 知的、発達障害1件、不明 2件 3 相談の区分 養護者2件、従事者9件、使用者9件 4 相談の類型 身体的虐待9件、性的虐待1件、 心理的虐待12件、放棄・放任3件、 経済的虐待 7件

(37)

平成25年度北海道障がい者権利擁護センター

相談・通報等対応状況

5 相談の事例 ○養護者による身体的、心理的虐待(身体・知的) 同居している障がい者が別の家族から罵声を受けていたり、 時に身体的虐待が疑われる物音が聞こえる。 →市町村へ通報 ○従事者による身体的虐待(知的) 施設入所支援事業所において、職員が利用者を小突く、蹴ると いった対応が見られる。また、職員が利用者を感情的に怒鳴る、 名前を呼び捨てにするなどしている。 →市町村へ通報 →指導行政機関へ連絡 ○使用者による経済的虐待(知的、精神) 勤務先において勤務時間を一方的に短くされ、勤務時間短縮 に伴い給与減額がされている可能性がある。 →労働局へ報告

(38)

平成24年度 道内における障がい者虐待対応状況調査結果 ○調査名称 障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査 ○実施主体 厚生労働省 ○調査対象 市町村(道内179市町村、全国1,742市町村)及び都道府県 ○調査期間 平成24年度(平成24年10月1日~平成25年3月31日) ●養護者による障がい者虐待の状況 1 相談・通報・届出件数、虐待件数、相談・通報者別件数(重複有) 通報等 虐 待 全 道 110 34 全 国 3,260 1,311 2 虐待の種別・類型(重複有)、性別、障害種別(重複有) 身体的 性的 心理的 ネグレクト 経済的 全 道 24 1 9 4 7 % 70.6 2.9 26.5 11.8 20.6 全 国 790 54 456 277 357 % 60.3 4.1 34.8 21.1 27.2 男 女 6 28 17.6 82.4 467 862 35.1 64.9 身体 知的 精神 他 9 13 13 0 26.5 38.2 38.2 0 366 644 479 61 27.5 48.5 36.0 4.6 通報 者等 本人 家族 住民 民生 委員 教職 員 相談支 援専門 員等 警察 市町 村 他 全道 21 11 4 3 2 24 44 1 17 % 19.1 10.0 3.6 2.7 1.8 21.8 40.0 0.9 15.5 全国 884 280 173 66 31 894 354 250 490 % 27.1 8.6 5.3 2.0 1.0 27.4 10.9 7.7 15.0 38

(39)

●施設従事者等による障がい者虐待の状況 1 相談・通報・届出件数、虐待件数、相談・通報者別件数(重複有) 通報等 虐 待 全 道 39 2 全 国 939 80 通報者等 本人 家族等 住民 教職員 相談支援専門員 事業所職 員/元職 員 警察 他 全 道 13 7 1 1 3 5 3 8 % 33.3 17.9 2.6 2.6 7.7 12.8 7.7 20.5 全 国 279 169 55 2 106 190 21 191 % 29.7 18.0 5.9 0.2 11.3 20.2 2.2 20.3 3 虐待者の続柄(重複有) 通報者等 息子 兄弟姉妹 他 全 道 3 6 10 0 5 0 4 8 % 8.3 16.7 27.8 0 13.9 0 11.1 22.2 全 国 347 317 190 29 104 34 311 196 % 22.7 20.8 12.4 1.9 6.8 2.2 20.4 12.8 39

(40)

2 虐待の種別・類型(重複有)、性別、障害種別(重複有) 身体的 性的 心理的 ネグレクト 経済的 全 道 2 0 0 0 0 % 100 0 0 0 0 全 国 46 10 42 7 6 % 57.5 12.5 52.5 8.8 7.5 男 女 1 1 50.0 50.0 118 58 67.0 33.0 身体 知的 精神 他 0 1 1 0 0 50.0 50.0 0 35 97 70 4 19.9 55.1 39.8 1.7 3 事業所の種別 障害者支 援施設 居宅介護 療養介護 生活介護 短期入所 共同生活 介護 就労移行・ A型・B型 共同生活 援助 地域活動 支援センター 児童 他 全 道 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 % 50.0 0 0 0 0 50.0 0 0 0 0 0 全 国 18 1 2 9 2 10 28 4 3 2 1 % 22.5 1.3 2.5 11.3 2.5 12.5 35.1 5.0 3.8 2.6 1.3 40

(41)

●使用者による障がい者虐待の状況 1 相談・通報・届出件数、虐待件数、相談・通報者別件数(重複有) 通報等 虐 待 全 道 14 3 全 国 303 80 通報者等 本人 家族等 住民 教職員 相談支援 専門員 同僚 警察 他 全 道 6 5 0 0 1 0 1 2 % 42.9 35.7 0 0 7.1 0 7.1 14.3 全 国 145 48 31 1 36 20 4 76 % 40.1 13.3 8.6 0.3 9.9 5.5 1.1 25.1 2 虐待の種別・類型(重複有)、障害種別(重複有) 身体的 性的 心理的 ネグレクト 経済的 全 道 1 1 1 1 1 % 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 全 国 16 1 20 15 164 % 7.4 0.5 9.2 6.9 75.9 身体 知的 精神 他 0 2 1 0 0 50.0 50.0 0 25 149 23 4 12.4 74.1 11.4 2.0 41

(42)

●市区町村における障がい者虐待防止のための体制整備 直営 委託 直営+ 委託 全 道 155 6 18 % 86.6 3.4 10.1 全 国 1,443 113 182 % 83.0 6.5 10.5 1 市町村障害者虐待防止センターの設置状況 2 体制整備 相談窓口 の周知 専門職員 の確保 研修会 住民への 啓発 マニュア ル等の作 成 ネットワー ク 成年後見 体制強化 警察との 事前の協 議 居室の確 保のため の事前の 調整 養護者に 対する相 談・指導等 学校等に おける虐 待相談の 受付 全 道 121 37 79 73 34 69 75 33 39 37 58 実施率% 67.6 20.7 44.1 40.8 19.0 38.5 41.9 18.4 21.8 20.7 32.4 全 国 1,509 493 1,250 1,118 708 770 751 549 800 656 548 実施率% 86.8 28.4 71.9 64.3 40.7 44.3 43.2 31.6 46.0 37.7 31.5 42

(43)

4 北海道障がい者条例における

権利擁護の取り組みについて

(44)

「障がいのある人が当たり前に暮らせる地域は、誰にとっても暮らしやすい地域である」 と いう基本的な考え方の下、次の点に配慮しながら、条例に基づく施策の推進を図ります。 ⅰ 障がい者の参画を基本とし、幅広い関係者や地域住民との対話を重視すること。 ⅱ 地域の課題解決力を高め、障がい者が必要とする支援の確保を図ることにより、地域間 格差の是正に資すること。 ⅲ 福祉の枠を超えて、幅広い関係者や関連する施策と連携・協働する取組を推進すること。 ⅳ 条例に基づく施策の実施状況等を広く道民に公表し、障がいや障がい者に対する道民の 理解の促進を図ること。 ◆ 「北海道障がい者条例」の主な施策の柱は3つです。 2 地域で生き生きと暮 らせるよう、働く障がい 者を応援します。 ○ 北海道障がい者就労支援推 進委員会の設置 ○ 就労支援推進計画の作成 ○ 障がい者就労支援企業認証 制度 ○ 指定法人制度 1 障がい者の暮らしやす い地域づくりを進めます。 ○ 地域づくりガイドライン の作成 ○ 地域づくりコーディネー ターの配置 3 障がい者の虐待や差別 等をなくし、権利擁護を 進めます。 ○ 虐待、差別及び不利益扱い の禁止 ○ 立入調査・改善指導・勧告 等の重大な権利侵害に対する 強制措置 ◆ 「北海道障がい者条例」の基本的考え方等 ○ 障がい者が暮らしやすい地域づくり委員会の設置 ○ 北海道障がい者が暮らしやすい地域づくり推進本部の設置 44

(45)

差別・虐待などの事案への対応の流れ ①差別、虐待そ の他の暮らしづ らさについて、 地域で相談 ②地域の相談機 関で必要な対応。 地域自立支援協 議会等で協議 ③地域づく り委員会の 事務局(振 興局等)へ 申立て ④事実関係を調査し、当 事者を交え協議開始 ※市町村と連携し、障がい者 の安全の確保を最優先に対 応 ※必要に応じ、参考人が参画 ⑤解決しなかった場 合、指導・勧告等の 改善措置へ。必要が あれば推進本部へ。 解 決 指導 勧告内容 の公表 勧告 市町村 14圏域 推進本部・調査 部会 45 委員 関係者 参考人 協議又は あっせん 委員 委員 地域づくり 推進員 市町村役場 相談支援事業 者など 地域相談員 市町村相談支 援センター 地 域 自 立 支 援 協 議 会 調査 保護 連携 協力 総 合 振 興 局 ( 振 興 局 ) 事案整理 地域づくり委員会

② ① ③ ④ ⑤ 調 整 委 員

(46)

権利擁護の実体規定 実施手段・手続規定 ■条例の規定 ○権利擁護への配慮義務(19条) ○虐待の禁止(21条) ○障がい者差別・不利益扱いの禁 止(20条) 「差別や不利益な扱いをしてはな らない」 「差別・不利益な扱い」に関する指針 ※個別事案の判断に当たっての解釈指針。 ■救済機関 ○地域づくり委員会(42条) ○地域づくり推進本部(調査部会) (49条・50条) ※障がい者権利擁護のための北海道版 ADR(裁判外紛争解決手続) ■調査権(47条) ○地域づくり委員会の協議等に必要な事 実関係の把握 ※「47条調査」のほか、任意調査もある ■指導(48条) ○事態の改善を図るための手法 ■勧告・勧告内容公表(48条) ○特に重大な事案に対する改善手法

条例上の権利擁護の関連規定について

(47)

◆ 条例に基づく重層的な地域の支援体制 北 海 道 障がい者が暮らしやすい地域づくり委員会 (1) 障がい者の地域での暮らしを支えるサービスに関すること。 (2) 差別や虐待及び権利擁護に関すること。 (3) その他地域で暮らす障がい者の暮らしづらさに関すること 地域づくり推進員 委員 委員 委員 委員 委員 圏 域 本 庁 北海道障がい者就労 支援推進委員会 北海道障がい者が暮らしやすい地域 づくり推進本部(本部長:知事) 調査部会 支援 協力 地域づくりコーディネーター 地域で解決できない事項 市 町 村 様々な地域の相談窓口 地域自立支援協議会 個別支援、権利擁護、 地域づくりの協議など様々な機能 調整委員会 条例の「地域づ くりガイドライ ン」に基づき市 町村が実施 市町村・ 相談支援 センター 14圏域に設置 総合振興局(振興 局)社会福祉課が事 務局 密接な連携 地域相談員 情報提供等

(48)

48

これまでの地域づくり委員会への

申し立て・相談事例

○ 電動車いすでのバス利用で、乗車拒否を受けた。

○ 手話通訳者を介して、電話での契約プランの解約が

できなかった。

○ バス停が雪による段差で利用困難である。

○ 視覚障がい者に配慮していない交差点等について

改善して ほしい。

○ 設置上の理由(身障トイレ、階段のバリアフリー

化)を理由に、自動車学校の入校を拒否された。

○ 精神障がい者は、公共交通機関の割引が行われ

ていない。

○ 母親が子の障害年金を生活に充てるため、施設

の利用料が支払えない。

(49)

5 障害者差別解消法について

(50)

平成 16年 6月 4日 障害者基本法改正(議員立法) ※ 施策の基本的理念として差別の禁止を規定 平成 18年 12月 13日 第61回国連総会において障害者権利条約を採択 平成 19年 9月 28日 日本による障害者権利条約への署名 平成 23年 8月 5日 障害者基本法改正 ※ 障害者権利条約の考え方を踏まえ、合理的配慮の概念を 規定 平成 24年 9月 14日 障害者政策委員会差別禁止部会意見取りまとめ 平成 25年 3月 4日 与党障害者の差別禁止に関する立法措置WTにおいて与党に おける検討の開始 28日 与党WTにおいて与党としての考え方の取りまとめ 4月 2日 障害者差別禁止立法に関する自公民3党による協議の開始 9日 3党において「障害を理由とする差別の禁止に関する立法措 置に係る主な論点と基本的な考え方について」取りまとめ 4月 26日 障害者差別解消法案閣議決定、国会提出 5月 31日 衆議院本会議にて可決 6月 19日 参議院本会議にて可決 26日 公布・一部施行(全体の施行は平成28年4月1日) 障害者差別解消法に関する経緯

(51)

障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法<平成25年法律第65号>)の概要 障害者基本法 第4条 基本原則 差別の禁止 第1項:障害を理由とする 差別等の権利侵害 行為の禁止 第2項:社会的障壁の除去を怠る ことによる権利侵害の防止 第3項:国による啓発・知識の 普及を図るための取組 何人も、障害者に対して、障害を理 由として、差別することその他の権 利利益を侵害する行為をしてはなら ない。 社会的障壁の除去は、それを必要としている 障害者が現に存し、かつ、その実施に伴う負 担が過重でないときは、それを怠ることによ つて前項の規定に違反することとならないよ う、その実施について必要かつ合理的な配慮 がされなければならない。 国は、第一項の規定に違反する行為の防 止に関する啓発及び知識の普及を図るた め、当該行為の防止を図るために必要と なる情報の収集、整理及び提供を行うも のとする。 施行日:平成28年4月1日(施行後3年を目途に必要な見直し検討) 具体化 Ⅰ.差別を解消するための措置 Ⅱ.差別を解消するための支援措置 差別的取扱いの禁止 合理的配慮の不提供の禁止 国・地方公共団体等 民間事業者 民間事業者 国・地方公共団体等 法的義務 努力義務 法的義務 政府全体の方針として、差別の解消の推進に関する基本方針を策定(閣議決定) ● 国・地方公共団体等 ⇒ 当該機関における取組に関する要領を策定※ ● 事業者 ⇒ 事業分野別の指針(ガイドライン)を策定 具体的な対応 ● 主務大臣による民間事業者に対する報告徴収、助言・指導、勧告 実効性の確保 ● 国内外における差別及び差別の解消に向けた取組に関わる情報の収集、整理及び提供 情報収集等 ● 相談・紛争解決の体制整備 ⇒ 既存の相談、紛争解決の制度の活用・充実 紛争解決・相談 ● 障害者差別解消支援地域協議会における関係機関等の連携 地域における連携 ● 普及・啓発活動の実施 啓発活動 ※ 地方の策定は努力義務

(52)

6 事業所職員向けQ&Aから

(53)

(1) よく利用者(障害者)とプロレスごっこをして遊びます。

技をかけると喜ぶのですが、これも虐待ですか?

①虐待だ

②本人が喜んでいる場合には問題ない

③力を抜いて痛くないようにすれば良い

④親の了解を得ればやっても良い

⑤施設長がOKと判断するのなら良い

(54)

(2) 「○○ちゃん」「△△くん」と呼ぶのはダメですか?これ

も虐待ですか?

①虐待だ

②虐待とは言えないが、好ましくない

③本人が嫌がらなければ良い

④親しみを込めた表現であれば良い

⑤親がOKであれば問題ない

(55)

(3)「厳しく指導してやってください。悪いことをしたらぶって

ください」とお母さんが言います。あまり痛くないように

ぶっているのですが、これも虐待でしょうか?

①虐待だ

②虐待とは言えないが、好ましくない

③痛くない程度なら良い

④悪いことをしたのなら叱るのは当然だ

⑤お母さんが言うのだからぶっても良い

(56)

(4) ざわざわしているとパニックになり、他の利用者に

噛みつく人がいます。力で押さえて止めているのですが、

これも虐待ですか

①虐待だ

②虐待ではないが、好ましくはない

③身体拘束の3要件(逼迫性・非代替性・一時性)

を満たしていると施設長が判断すれば良い

④ほかの利用者が傷つかないように押さえるのは

正当防衛だ

⑤記録に残しておけば、押さえることは容認される

(57)

(5) 乱暴な障害者に噛みつかれたり、たたかれたりします。

人手も足りず、疲れ切ってしまい、思わず叩いてしまい

ま した。施設長から「虐待だ」と指摘され停職処分を受け

たのですが、もっとひどいことをしている職員もいる。

私だけ損するのは納得できません。

①処分されるのは仕方がない

②責任は法人や管理者にあるのだから、処分は不適当

③叩いた行為を記録に残し、行政に見せて了承されれば許さ

れる

④悪いのは障害者、職員が処分されるのはおかしい

⑤親に報告して納得してもらえば処分は必要ない

(58)

(6)つい、カッとなって障害者を殴りたい衝動にかられたこと

がある。私は福祉職員として失格でしょうか?

①失格だ

②失格ではないが、障害者支援には向いてない

③衝動にかられても実際に殴らなければ問題ない

④誰しもカッとなることはあり、そういう危うさを自覚

することが大事だ

⑤家族だってカッとなったり殴ったりすることがある

のだから、職員だって仕方がない

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