1
アイルランド
(
Ireland)
通信
Ⅰ 監 督 機 関 等
1 通 信・エ ネ ル ギ ー・天 然 資 源 省( Department of Communications, Energy and Natural Resources)
Tel.:+353 1 678 2000
URL:http://www.dcenr.gov.ie/
所 在 地 :29-31 Adelaide Road, Dublin 2, IRELAND
幹 部:Alex White(大臣/Minister)、Joe McHugh(閣外大臣/Minister of State) 所 掌 事 務 2002 年 6 月に、公共事業省から電気通信(郵便事業も含む)及び放送に関する 所 掌 事 務 が 移 管 さ れ た 。 電 気 通 信 市 場 自 由 化 達 成 後 、 以 下 を 主 要 目 的 と し た 政 策 の 策 定 を 所 掌 す る 。 イ ン タ ー ネ ッ ト の 発 展 電 子 商 取 引 の 推 進 全 国 レ ベ ル で の ブ ロ ー ド バ ン ド 網 の 拡 張
2 通 信 規 制 委 員 会 ( Commission for Communications Regulation: ComReg) Tel.:+353 1 804 9600
URL:http://www.comreg.ie/
所 在 地 :Block DEF, Abbey Court, Irish Life Centre, Lower Abbey Street, Dublin 1, IRELAND
幹 部:Gerry Fahy, Jeremy Godfrey、Kevin O’Brien(担当委員/Commissioner) 所 掌 事 務
2002 年 4 月の「2002 年通信規制法」により、従来の電気通信規制局(Office of the Director of Telecommunications Regulations:ODTR)が同年 12 月に廃止 さ れ 、 新 た に 電 気 通 信 分 野 に お け る 独 立 規 制 機 関 と し て 設 立 さ れ た 。「2002 年通 信 規 制 法 」 第 12 条は、同委員会の主な所掌を、以下の二つに規定している。
電 気 通 信 網 、 電 気 通 信 サ ー ビ ス 及 び 関 連 す る 諸 設 備 に 関 し て 、 競 争 を 導 入 し 、 国 内 市 場 の 発 展 に 貢 献 し 、EU 内の利用者の利益を促進すること 電 話 番 号 の 効 果 的 な 管 理 及 び 利 用 を 促 進 す る こ と
2
Ⅱ 法 令
1 2002 年 通 信 規 制 法 ( Communications Regulation Act 2002) ComReg の設立根拠法であり、2002 年 4 月に制定された。
2 2003 年 デ ジ タ ル・ハ ブ 開 発 庁 法( Digital Hub Development Agency Act 2003) 2003 年 7 月に制定された。首都の中心に国際的な ICT 産業地域を創設する政 府 計 画 の 法 的 枠 組 を 示 し 、 デ ジ タ ル ・ ハ ブ 開 発 庁 (Digital Hub Development Agency:DHDA)を設立した。
3 2007 年 通 信 規 制 ( 改 正 ) 法 ( Communications Regulation( Amendment) Act 2007) 2007 年 4 月に制定された。ComReg に対して、法律違反に対する規制権限、 独 占 的 地 位 の 濫 用 に 対 す る 調 査 及 び 対 応 権 限 、 過 剰 請 求 に 対 す る 調 査 権 限 を 強 化 す る と 同 時 に 、大 臣 と ComReg に対して情報収集権限を強化する内容となってい る 。 4 2010 年 通 信 規 制 ( プ レ ミ ア ム レ ー ト ・ サ ー ビ ス 及 び 電 子 通 信 基 盤 ) 法 ( Communications Regulation( Premium Rate Services and Electronic Communications Infrastructure) Act 2010)
2010 年 3 月に制定された。プレミアムレート・サービスの範囲を定義し、免許 取 得 を 義 務 付 け 、ComReg によるプレミアムレート・サービスの規制権限を付与 し た 。
5 1926 年 無 線 電 信 法 (Wireless Telegraphy Act 1926) 無 線 局 免 許 と 無 線 局 免 許 の 例 外 に つ い て 規 定 し て い る 。 6 1988 年 無 線 及 び テ レ ビ 法 同 法 に よ り 、ComReg は、1926 年無線電信法及び本法律に基づき放送機器の免 許 を 交 付 す る 権 限 を 付 与 さ れ て い る 。 ま た 同 法 に 基 づ き 、 ア イ ル ラ ン ド 放 送 委 員 会 (BCI)が RTÉ 以外の商業放送事業者の免許を ComReg から受けている。
Ⅲ 政 策 動 向
1 免 許 制 度 2002 年 3 月に 欧州議 会及び閣 僚理事 会によ り採択さ れた EU 電 子通信分 野 「2002 年電子通信規制パッケージ」の一部である「認可指令」を受け、通信・海 事・資 源 省( 現 通 信・エ ネ ル ギ ー・天 然 資 源 省 )は 、2003 年 7 月に事業者の免許 に つ い て 一 般 認 可 制 度(General Authorization)を導入した。従来、事業者が電 気 通 信 サ ー ビ ス ( 無 線 通 信 サ ー ビ ス 以 外 ) を 開 始 す る に は 、ComReg が付与する 「 一 般 電 気 通 信 免 許 」若 し く は「 基 本 電 気 通 信 免 許 」を 取 得 す る 必 要 が あ っ た が 、 一 般 認 可 制 度 の 導 入 に よ り 、事 業 者 は ComReg に対する届出が完了した時点で電 気 通 信 サ ー ビ ス を 提 供 す る こ と が 可 能 と な っ た 。3 2 競 争 促 進 政 策
( 1 ) 支 配 的 事 業 者 規 制
ComReg は EU の規制枠組に従って、関連する通信市場を評価する責務を負っ て お り 、2007 年 12 月に採択された「関連 製品及びサービス市場 に関する勧告 (Recommendation on Relevant Product and Service Markets)」に含まれる七 つ の 市 場 リ ス ト に 基 づ き 、 ア イ ル ラ ン ド の 電 子 通 信 市 場 の 競 争 状 況 を 査 定 し て い る 。 市 場 は 同 勧 告 で 規 定 さ れ た 原 則 と EU 枠組指令に基づき決定・分析される。 ComReg が 1 社以上の事業者が顕著な市場支配力(Significant Market Power: SMP)を有する事業者であると判断した場合、競争上の課題を解決するための措 置 を 講 ず る こ と に な る 。 七 つ の 市 場 及 び 指 定 さ れ た SMP 事業者は下記のとおり で あ る 。 市 場 1(一般家庭及び非一般家庭利用者向け固定公衆電話網へのアクセス 市 場 ): エ ア コ ム (Eircom) 市 場 2(固定公衆電話網での卸売通話発信市場):エアコム 市 場 3 ( 個 別 固 定 公 衆 電 話 網 に お け る 卸 売 通 話 発 信 市 場 ): BT ( BT Communications Ireland)、コルト(Colt Telecom Ireland)、エアコム、 マ グ ネ ッ ト ・ ネ ッ ト ワ ー ク ス (Magnet Networks)、ス マ ート ・ テ レコ ム (Smart Telecom)、UPC(UPC Communications Ireland)、ベライゾン (Verizon Ireland) 市 場 4(固定卸売(物理的)ネットワーク基盤へのアクセス市場(シェア ド あ る い は 完 全 ア ン バ ン ド リ ン グ ・ ア ク セ ス を 含 む )): エ ア コ ム 市 場 5(卸売ブロードバンド・アクセス市場):エアコム 市 場 6(専用回線の卸売着信回線市場):エアコム 市 場 7(個別移動体通信の卸売音声通話着信市場):ハチソン 3G アイルラ
ン ド(Hutchison 3G Ireland)、Lycamobile Ireland、ミーティア・モバイ ル (Meteor Mobile Communications )、 テ レ フ ォ ニ カ ・ ア イ ル ラ ン ド (Telefónica Ireland)、テスコ・モバイル(Tesco Mobile Ireland)、ボー ダ フ ォ ン ・ ア イ ル ラ ン ド (Vodafone Ireland) ( 2 ) 料 金 政 策 ComReg は SMP 事業者の小売及び卸売料金を監視しており、料金の変動に関 す る プ ラ イ ス ・ キ ャ ッ プ 、 実 際 に 課 さ れ た 料 金 の 見 直 し 、 ユ ニ バ ー サ ル ・ サ ー ビ ス 義 務 の 下 で の 安 価 な 料 金 設 定 等 の 規 制 を 課 し て い る 。 更 に ComReg は SMP 事業者の卸売料金のレビューを行っており、その対象と な っ て い る 料 金 は 下 記 の と お り で あ る 。 競 争 事 業 者 の 通 話 提 供 に 当 た っ て 課 す エ ア コ ム の ネ ッ ト ワ ー ク 料 金 卸 売 回 線 レ ン タ ル 料 金
4 卸 売 ブ ロ ー ド バ ン ド ・ ア ク セ ス 料 金
モ バ イ ル 卸 売 料 金 (Mobile Termination Rate)
ロ ー カ ル ・ ル ー プ ・ ア ン バ ン ド リ ン グ (Local Loop Unbundling:LLU) 料 金 公 衆 電 話 料 金 リ ー ス 回 線 料 金 番 号 ポ ー テ ィ ン グ 料 金 卸 売 ネ ッ ト ワ ー ク ・ サ ー ビ ス の 提 供 に 関 連 す る 補 助 的 な 料 金 2012 年 11 月、ComReg は、卸売移動電話着信接続料金(MTR)を 2013 年 7 月 1 日から 1 分当たり 1.04EUR に設定すると決定した。ボーダフォン・アイル ラ ン ド は 、こ の 計 算 方 法 は コ ス ト ベ ー ス の 計 算 を 同 社 に 強 い る も の で あ る と し て 、 異 議 を 申 し 立 て 、2013 年始めに高等裁判所に提訴した。2013 年 8 月、アイルラ ン ド 高 等 裁 判 所 は 同 社 の 主 張 の 一 部 を 認 め 、ComReg が採用した MTR 設定のベ ン チ マ ー キ ン グ 方 法 は 、EU 及びアイルランドの法律の対象範囲から逸脱してい る と 判 断 し た 。更 に 2013 年 10 月 17 日に高等裁判所は最終命令を下し、ComReg の 決 定 を 無 効 と し MTR を 1 分当たり 2.60EUR にするとした。その後、2014 年 4 月にはデロイト社による MTR モデル仕様文書、アナリシス・メイソン社によ る 勧 告 文 書 が 発 表 さ れ 、MTR に関する検討が続けられている。 ( 3 )LLU LLU については、「LLU に関する欧州議会及び欧州委員会の指令 2887/2000」 に 基 づ き 、ア イ ル ラ ン ド に お い て も 規 制 が 実 施 さ れ て い る 。エ ア コ ム は ロ ー カ ル・ ル ー プ 及 び 関 連 設 備 に 関 す る 参 考 資 料 を 発 表 す る 義 務 を 負 う と 同 時 に 、 ア ン バ ン ド リ ン グ に 関 す る 妥 当 な 要 求 を 受 け 入 れ る 義 務 を 負 っ て い る 。 LLU に関しては、2014 年 6 月末現在、LLU 回線総数が 8 万 7,528 回線、その う ち シ ェ ア ド ア ク セ ス が 7 万 3,185 回線、残りの 1 万 4,343 がフルアンバンドリ ン グ 回 線 と な っ て い る 。 ( 4 ) 番 号 ポ ー タ ビ リ テ ィ す べ て の 通 信 事 業 者 は 「 ユ ニ バ ー サ ル ・ サ ー ビ ス 規 則 (Universal Service Regulations(SI308/2003))」に 従っ て、 消 費者 の権 利と して の番 号ポ ータ ビリ テ ィ を 提 供 す る 義 務 を 負 う 。 番 号 ポ ー タ ビ リ テ ィ に は 地 理 的 、 非 地 理 的 、 移 動 体 の 3 種類があり、地理的番号ポータビリティは固定回線番号を、非地理的番号ポ ー タ ビ リ テ ィ は フ リ ー フ ォ ン 、 ロ ー コ ー ル ( 市 外 で も 市 内 通 話 料 金 で か け ら れ る サ ー ビ ス )、ホ ス ト・プ ロ バ イ ダ 間 の VoIP 番号を、移動体番号ポータビリティは 移 動 体 番 号 を 扱 う 。 非 地 理 的 番 号 ポ ー タ ビ リ テ ィ は 2000 年に、地理的番号ポー タ ビ リ テ ィ は 2001 年に、移動体番号ポータビリティ制度は 2003 年に導入され、 3 種類の番号ポータビリティ制度が整っている。
5 3 情 報 通 信 基 盤 整 備 政 策 ( 1 ) ユ ニ バ ー サ ル ・ サ ー ビ ス ユ ニ バ ー サ ル ・ サ ー ビ ス と 利 用 者 の 権 利 を 規 定 し た 欧 州 議 会 の 「 指 令 2002/22/EC」を修正した「指令 2009/136/EC」が、アイルランド国内では「2011 年 EC(電子通信ネットワーク及びサービス)(ユニバーサル・サービス及び利用 者 の 権 利 ) 規 則 (S.I.No.337/2011)」として 成立している。エアコムがユニバー サ ル・サ ー ビ ス 義 務 を 負 う 唯 一 の 通 信 事 業 者 と な っ て お り 、2014 年 7 月、ComReg は エ ア コ ム を 2015 年 12 月末までの 1 年半の間、アイルランドの ユニバ ーサ ル ・ サ ー ビ ス・プ ロ バ イ ダ と し て 再 規 定 し た 。ユ ニ バ ー サ ル・サ ー ビ ス 義 務 の 内 容 は 、 固 定 ア ク セ ス 、印 刷 さ れ た 電 話 帳 、公 衆 電 話 、障 が い を 持 つ 利 用 者 へ の サ ー ビ ス 、 消 費 者 が 支 出 と 手 ご ろ な 支 払 額 の 管 理 が で き る よ う な 支 援 サ ー ビ ス を 提 供 す る こ と と な っ て い る 。 ( 2 ) デ ジ タ ル ・ ハ ブ 開 発 庁 法 「2003 年デジタル・ハブ開発庁法」に基づく ICT 産業発展計画があり、目的 は 以 下 の と お り で あ る 。 首 都 の 中 心 の ト マ ス ・ ス ト リ ー ト に 国 内 外 の ハ イ テ ク 企 業 を 集 中 さ せ る た め 、 最 先 端 の 基 盤 を 構 築 す る こ と 創 造 部 門 、 技 術 部 門 、 研 究 開 発 部 門 、 教 育 部 門 及 び コ ミ ュ ニ テ ィ 部 門 間 の 共 同 性 を 高 め 、 付 加 価 値 が 高 く 生 産 的 な 新 た な 結 合 関 係 を 築 く こ と 多 様 性 が あ り 継 続 利 用 が 期 待 で き る 生 活 ・ 労 働 環 境 の 包 括 的 デ ザ イ ン 公 共 部 門 へ の 投 資 、 官 民 協 力 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 産 業 計 画 へ の 参 加 ま た 、 上 記 の 目 的 を 達 成 す る た め の 戦 略 と し て 以 下 が 提 示 さ れ て い る 。 デ ジ タ ル ・ メ デ ィ ア 企 業 の 発 展 基 盤 を 、 ア イ ル ラ ン ド 政 府 産 業 開 発 庁
(Ireland Development Agency:IDA)ほかの機関とともに創設
地 域 レ ベ ル 、 全 国 レ ベ ル で の 職 業 訓 練 及 び 経 営 者 向 け 学 習 プ ロ グ ラ ム の 推 進 ダ ブ リ ン 市 評 議 会 と 共 同 で 、ICT 先進地域には更なる新技術開発の基盤を 提 供 DCENR は 2015 年 1 月にデジタル・ハブ開発庁とダブリン市カウンシルの統 合 を 発 表 し た 。 こ れ に よ り デ ジ タ ル ・ ハ ブ は 、 ダ ブ リ ン 市 カ ウ ン シ ル の 下 、 独 立 し た 企 業 と し て 、 ア イ ル ラ ン ド に お け る デ ジ タ ル 起 業 の 促 進 ・ 開 発 を 行 う こ と と な っ た 。 こ れ に 伴 う 再 開 発 事 業 に よ り 雇 用 が 生 ま れ る と と も に 、 ダ ブ リ ン 及 び ア イ ル ラ ン ド の デ ジ タ ル 分 野 で の 発 展 に 向 け て ビ ジ ネ ス 環 境 を 整 備 し 、 起 業 を 積 極 的 に 支 援 す る と し て い る 。 ( 3 ) 高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド 基 盤 整 備 政 策 ア イ ル ラ ン ド 政 府 は 、2012 年 5 月、次世代ブロードバンド・タスクフォース報
6 告 書 の 策 定 を 開 始 し た 。 こ れ は 多 く の 国 民 に ブ ロ ー ド バ ン ド へ の ア ク セ ス を 提 供 す べ き と の 産 業 界 の 動 き に 対 応 す る も の で あ る 。 そ の 後 、 政 府 は 、2012 年 8 月、新たな国家ブロードバンド計画(NBP)を発 表 し た 。同 計 画 は 、国 内 全 域 で 下 り 70Mbps のブロードバンド整備を促進し、少 な く と も 、 一 般 地 域 で 40Mbps、ルーラル地域においても 30Mbps を利用可能と す る 内 容 を 含 む 。 ま た 、2015 年までの目標として、人口の 50%に対して、70~ 100Mbps のブロードバンドを商業的に提供するとの目標を掲げた。これらの目標 を 実 現 さ せ る た め 、 民 間 部 門 及 び 公 的 部 門 の 投 資 を 促 進 さ せ る と し た 。 政 府 は 2014 年 9 月に高速ブロードバンド・ネットワーク整備事業に関し、エ ア コ ム の 光 フ ァ イ バ ・ ネ ッ ト ワ ー ク が 100 万の住居・建物をカバーしたことで、 同 事 業 が ア イ ル ラ ン ド 全 域 で 重 要 な 節 目 を 迎 え た と 発 表 し た 。 高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド 基 盤 サ ー ビ ス へ の 民 間 投 資 が 25 億 EUR を超え、これらの投資がアイルランド の 消 費 者 ・ 企 業 及 び 経 済 全 体 に 対 す る 大 き な 信 任 と な る と す る 一 方 で 、 民 間 投 資 が 届 か な い 農 村 エ リ ア に お い て は 、 政 府 に よ る 介 入 を 行 い 、 ア イ ル ラ ン ド 全 域 で 高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド 基 盤 が 整 備 さ れ な い 地 域 を 生 み 出 さ な い と の 立 場 を 明 ら か に し た 。 2015 年度予算では通信・エネルギー・天然資源省の所管する通信、エネルギー、 放 送 、 天 然 資 源 分 野 に 対 し 1 億 7,200 万 EUR が配分され、全世帯・ビジネスに 対 し 、 少 な く と も 下 り 30Mbps のブロードバンド基盤を整備し、2016 年半ばま で に 国 内 160 万世 帯・ ビジネ スを 民間 資本に よりカ バー する 計画と なって いる。 通 信 ・ エ ネ ル ギ ー ・ 天 然 資 源 省 は 2014 年 11 月 24 日に 2016 年末までに民間 セ ク タ ー に よ っ て 整 備 さ れ る 予 定 の 高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド ・ ア ク セ ス 網 に つ い て 、 全 国 及 び 州 単 位 の 詳 細 地 図 を 関 連 統 計 値 と 併 せ て 公 開 諮 問 と し て 発 表 し た 。 オ ン ラ イ ン で 発 表 さ れ た 地 図 に よ る と 、国 内 約 230 万世帯・事業所のうち 68%に当た る 160 万世帯が 2016 年末までに民間資本による高速ブロードバンド基盤でカバ ー さ れ る 予 定 と な っ て お り 、 残 り の 60 万世帯・10 万事業所については、政府に よ る 直 接 投 資 が 必 要 に な る と 考 え ら れ て い る 。 同 省 は 2015 年 7 月 15 日に民間投資による高速ブロードバンド整備が見込まれ な い エ リ ア に お け る 基 盤 整 備 に 関 す る 政 府 の 介 入 戦 略 案 「 ア イ ル ラ ン ド ブ ロ ー ド バ ン ド 介 入 戦 略 (Ireland’s Broadband Intervention Strategy)」を公開諮問と し て 発 表 し た 。 同 戦 略 案 で は 、2018 年までにすべての建物の 85%を高速ブロー ド バ ン ド で カ バ ー す る 途 中 目 標 が 示 さ れ た ほ か 、 今 後 地 域 ご と に 展 開 す る ブ ロ ー ド バ ン ド の 種 類 を は じ め 、 展 開 す る 際 に 入 札 事 業 者 に 求 め ら れ る 最 低 ス ピ ー ド や 契 約 期 間 、 民 間 所 有 あ る い は 公 共 所 有 の ネ ッ ト ワ ー ク な の か と い っ た 点 等 、 政 府 に よ る 介 入 の あ り 方 等 に つ い て 案 を 提 示 し て い る 。 更 に 同 省 は 同 年 9 月に NBP に 対 し 2 億 7,500 万 EUR を投資すると発表した。
7 4 ICT 政 策
( 1 ) 国 家 デ ジ タ ル 戦 略 ( フ ェ ー ズ 1)
2013 年 7 月、アイルランド政府は長期的な国家デジタル戦略の第 1 段階とし て 、今 後 2 年間を見据えた「アイルランド国家デジタル戦略 フェーズ 1(National Digital Strategy for Ireland Phase 1)」を発表した。この国家戦略はデジタル社 会 の 形 成 を 目 指 す 政 府 の 広 範 な 取 組 み の 一 環 で あ り 、国 家 ブ ロ ー ド バ ン ド 計 画 、e ガ バ メ ン ト ・ ス ト ラ テ ジ ー 、e ヘルス・ストラテジーなどの他の国家計画を補完 す る も の で あ る 。 こ の 国 家 デ ジ タ ル 戦 略 は 通 信 ・ エ ネ ル ギ ー ・ 天 然 資 源 省 が 主 導 し て 実 行 し 、 教 育 ・ 技 能 省 (Department of Education & Skills)が同省の所管 分 野 に つ い て 通 信 ・ エ ネ ル ギ ー ・ 天 然 資 源 省 に 支 援 を 提 供 す る 。 フ ェ ー ズ 1 では、デジタル技術を活用し、今後数年間で以下の点に重点的に取 り 組 む こ と と さ れ て い る 。 ( ア ) 政 府 横 断 的 取 組 既 存 の e ガバメント・ストラテジー、国家ブロードバンド計画及び国家決済計 画 の 取 組 み を 促 進 す る と と も に 、 以 下 の 点 に 取 り 組 む 。 国 営 メ デ ィ ア に よ る デ ジ タ ル 化 促 進 の 支 援 方 法 の 模 索 政 策 立 案 を 強 化 す る 良 質 な デ ー タ の 提 供 最 高 情 報 責 任 者 (CIO)と協議しながら、第 1 フェーズでの取組みを省庁 横 断 的 に 進 め 、 次 フ ェ ー ズ に お い て 取 り 組 む べ き ア ク シ ョ ン を 検 討 ウ ェ ブ ・ ア ク セ ス 及 び ユ ー ザ ビ リ テ ィ に 関 す る 取 組 強 化 ( イ ) オ ン ラ イ ン 取 引 及 び ベ ン チ ャ ー 起 業 促 進 今 後 2 年間で 1 万のアイルランド国内事業者が新たにオンラインの活用を始め、 更 に 2,000 の小規模事業者がオンライン取引を始めるよう、以下のことに取り組 む 。 オ ン ラ イ ン 商 取 引 (Trade-on-line)バウチャーの仕組みの構築 特 に 小 規 模 ビ ジ ネ ス 間 で の オ ン ラ イ ン 取 引 の 価 値 の 認 識 拡 大 オ ン ラ イ ン 上 で の 今 後 の 政 策 に か か わ る 情 報 提 供 の 充 実 化 ス キ ル 基 盤 、研 究 能 力 、及 び ア イ ル ラ ン ド 政 府 商 務 庁(Enterprise Ireland)、 IDA、 デジ タル ・ ハブ 開発 庁及 び 国立 デジ タ ル研 究セ ン ター を通 じ た財 政 援 助 の 提 供 に よ り デ ジ タ ル 企 業 の 成 長 を 支 援 ( ウ ) 市 民 の 参 画 促 進 イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し た こ と の な い 市 民 の 数 を 2016 年までに半減させるた め に 、 以 下 の こ と に 取 り 組 む 。 イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し た こ と の な い 人 々 に オ ン ラ イ ン 上 で 実 施 可 能 な こ と を 認 知 さ せ 、 既 に イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し て い る 人 々 に 新 た な 利 活 用 の 方 法 を 伝 え る よ う な 啓 蒙 活 動 の 実 行 促 進
8 市 民 に 対 す る デ ジ タ ル 教 育 を 受 け る た め の 補 助 の 提 供 デ ジ タ ル ・ ス キ ル 学 習 機 会 を 案 内 す る オ ン ラ イ ン ・ サ イ ト の 整 備 ( エ ) 教 育 ・ 学 習 促 進 教 育 シ ス テ ム 全 体 に お い て ICT のポテンシャルを最大限活用するために、以下 の こ と に 取 り 組 む 。 初 等 教 育 以 上 の 学 校 す べ て に 100Mbps の通信ネットワークを整備 教 員 に 対 す る ICT 活用ワークショップ及びケーススタディの提供 教 員 に 対 す る ICT 専門家の養成及び e ラーニング・イニシアチブの実施 学 校 向 け の 新 し い ICT 戦略策定
ICT を取り込んだ中等教育(Junior Cycle)の新しいフレームワーク策定 実 際 の 仕 事 に 関 連 す る デ ジ タ ル ・ ス キ ル 向 上 に 集 中 し た 学 校 内 / 外 で の 学 習 イ ニ シ ア チ ブ 実 施 高 等 教 育 以 降 に お け る 就 職 を 見 据 え た e ラーニング機会の開発 子 ど も に よ る イ ン タ ー ネ ッ ト 及 び ソ ー シ ャ ル ・ ネ ッ ト ワ ー ク ・ サ イ ト の 利 用 な ど 、 若 者 の イ ン タ ー ネ ッ ト ・ リ ス ク に 関 す る 新 た な 調 査 の 実 施 全 国 の 更 な る 教 育 ・ 訓 練 セ ク タ ー に お け る e ラーニング機会の提供 ( 2 ) オ ン ラ イ ン 商 取 引 促 進 政 策 通 信 ・ エ ネ ル ギ ー ・ 天 然 資 源 省 は 2014 年 7 月、小企業によるオンライン商取 引 の 促 進 を 目 的 と し た 助 成 事 業 「 ス モ ー ル ビ ジ ネ ス ・ デ ジ タ ル ・ バ ウ チ ャ ー 」 を ス タ ー ト し た 。2014 年度は最大 1,000 社を対象に、1 社につき上限 2,500EUR ま で の 助 成 を 行 う 予 定 で 、 希 望 す る 小 企 業 は 同 事 業 対 象 と な る 条 件 を 満 た し て い れ ば 年 度 末 ま で 申 請 す る こ と が で き る 。 同 ス キ ー ム の 試 行 は 既 に 首 都 ダ ブ リ ン で 6 か月間にわたり実施されており、試 行 に 参 加 し た 企 業 の 70% がデ ジタ ル バウ チ ャー への 申 請プ ロセ ス によ りオ ンラ イ ン 商 取 引 に 対 す る ア プ ロ ー チ を 明 確 に す る こ と が で き た と 評 価 し た 。ま た 55% は 売 上 向 上 に 成 功 し 、70%は顧客からの問い合わせが増加したとしている。なお、 ア イ ル ラ ン ド 政 府 は 、 同 ス キ ー ム に 対 し 500 万 EUR の予算を確保している。 2015 年度政府予算では、オンライン商取引活動の推進のため小企業向けに 300 万 EUR が配分され、少なくとも 2,000 企業の商取引のオンライン化を支援する 計 画 と な っ て い る 。
Ⅳ 関 連 技 術 の 動 向
基 準 認 証 制 度ア イ ル ラ ン ド で は 、「R&TTE 指令」を受け、2001 年 6 月 5 日、「S.I. No.240/2001 ( European Communities ( Radio Equipment and Telecommunications Terminal Equipment)Regulations, 2001)」として国内法制化した。
9
Ⅴ 事 業 の 現 状
1 市 場 の 概 要 2014 年 6 月末までの 1 年間における電子通信網及びサービス市場の小売収入 は 29 億 9,000 万 EUR で、同月末までの第 2 四半期(4~6 月)における小売収 入 は 前 年 同 期 比 0.6%増の 7 億 4,828 万 EUR であった。 2 固 定 電 話 1998 年に固定電話市場が自由化された。2014 年第 2 四半期における固定通信 市 場 の 小 売 収 入 は 前 年 同 期 比 0.2%減の 3 億 2,344 万 EUR であった。旧国営事業 者 エ ア コ ム の 固 定 通 信 市 場 の シ ェ ア ( 小 売 、 収 入 ベ ー ス ) は 年 々 減 少 し て お り 、 2015 年 6 月末現在 47.5%となっている(2010 年 3 月末には 67%)。2004 年 6 月 に ComReg は、同社をローカル・ループにおける SMP 事業者に指定した。固 定 通 信 小 売 市 場 の 収 入 に お け る 事 業 者 別 シ ェ ア は 、エ ア コ ム が 47.5%、ボーダフ ォ ン ・ ア イ ル ラ ン ド が 13.2%、UPC が 12.5%、BT が 6.6%、スカイ(Sky)が 3.5%、Verizon が 2.5%、その他が 14.3%となっている。 3 移 動 体 通 信 2014 年第 2 四半期における移動体通信市場の小売収入は 3 億 8,343 万 EUR で 前 年 同 期 比 1.5%増となった。加入者数(モバイルブロードバンドと M2M サービ ス を 除 く )に お け る 事 業 者 別 シ ェ ア は ボ ー ダ フ ォ ン・ア イ ル ラ ン ド が 38.5%、ハ チ ソ ン3G アイルランドが 31.7%、ミーティア・モバイル(エアコム傘下)が 20.6%、 テ ス コ ・ モ バ イ ル (MVNO)が 6.4%、Lycamobile Ireland(MVNO)が 2.4%、 そ の 他 が 0.3%となっている。 3G 免許は 2002 年にハチソン 3G アイルランド、O2 アイルランド(ハチソン 3G アイルランドが買収)、ボーダフォン・アイルランドに付与された。ボーダフ ォ ン・ア イ ル ラ ン ド は 2004 年 6 月に、ハチソン 3G アイルランドは 2005 年 6 月 に 、O2 アイルランドは 2005 年 9 月に、それぞれ商用サービスを開始した。4G (LTE)免許は 2012 年 11 月にミーティア・モバイル、ボーダフォン・アイルラ ン ド 、ハ チ ソ ン 3G アイルランド、O2 アイルラン ドに 付与 された 。ミーテ ィア ・ モ バ イ ル が 2013 年 9 月、ボーダフォン・アイルランドが同年 10 月、ハチソン 3G アイルランドが 2014 年 1 月にサービスを開始した。 4 イ ン タ ー ネ ッ ト 及 び ブ ロ ー ド バ ン ド 2015 年 6 月末現在、アイルランドのアクティブなインターネット加入者数は 170 万 4,666 で、前年同期比 0.02%増となっている。ブロードバンド・サービス は 169 万 9,176 で前年同期比 0.1%増、このうち固定ブロードバンドが 128 万 6,566 で前年同期比 4.9%増、モバイル・ブロードバンド(HSDPA と LTE サー ビ ス ) が 41 万 2,610 で前年同期比 12.4%減であった。 固 定 ブ ロ ー ド バ ン ド の 事 業 者 別 加 入 者 シ ェ ア は 、 エ ア コ ム が 35.3%、UPC が10 29.0%、ボーダフォン・アイルランドが 17.6%、Sky が 8.8%、その他が 9.2%と な っ て い る 。 モ バ イ ル ・ ブ ロ ー ド バ ン ド 市 場 の 加 入 者 シ ェ ア は 、 ハ チ ソ ン 3G アイルランド (O2 アイルランド含む)が 53.8%、ボーダフォン・アイルランドが 33.0%、エ ア コ ム ・ グ ル ー プ の モ バ イ ル 事 業 部 分 が 11.4%、その他が 1.8%となっている。
Ⅵ 運 営 体
エ ア コ ム ( eircom) Tel.:+353 1 671 4444 URL:http://www.eircom.net/所 在 地 :1 Heuston South Quarter, St. John’s Road, Dublin 8, IRELAND 幹 部 :Richard Moat(最高経営責任者/Chief Executive Officer)
概 要
固 定 電 話 の 基 幹 事 業 者 で 、 モ バ イ ル 、 ブ ロ ー ド バ ン ド 等 の サ ー ビ ス も 提 供 し て い る 。同 社 は 、公 共 事 業 体 テ レ コ ム・エ リ ア ン(Telecom Eireann)として「1983 年 郵 便・電 気 通 信 サ ー ビ ス 法(Telecommunications Services Act 1983)」に基づ い て 1984 年に設立された。2015 年 6 月までの 1 年間の収入は 3 億 2.500 万 EUR ( 前 年 度 比 4.5%増)で、そのうち固定電話が 2 億 5,000 万 EUR(同 5%増)、移 動 電 話 が 8,700 万 EUR(同 3.5%増)であった。ミーティア・モバイルは移動体通 信部門である。 2015 年末までに 140 万世帯・ビジネスを光ファイバ網でカバーする目標を立 て て お り 、2016 年中期までに約 160 万世帯・事業所をカバーする計画である。 2014 年 11 月から下り最大 1Gbps の FTTH ネットワークの構築を国内 26 州・66 コ ミ ュ ニ テ ィ で 開 始 し た 。 2013 年 10 月には光ファイバ IPTV サービス「eVision」の提供を開始した。 HD チャンネルやスカイ・チャンネルが視聴可能で、好みに応じたチャンネル・ パ ッ ク も 追 加 で き る 内 容 と な っ て い る 。更 に 2014 年 9 月には新たに映画のオン・ デ マ ン ド ・ サ ー ビ ス も 追 加 さ れ た 。
放送
Ⅰ 監 督 機 関 等
1 通 信 ・ エ ネ ル ギ ー ・ 天 然 資 源 省 ( 通 信 / Ⅰ - 1 の 項 参 照 )11 所 掌 事 務 2002 年 6 月、放送に関する所掌事務が、芸術・文化・ゲール語省から同省へ移 管 さ れ た 。 放 送 分 野 の 振 興 の た め の 政 策 立 案 と 制 度 的 枠 組 の 整 備 を 所 掌 し 、 政 策 目 標 は 以 下 の と お り で あ る 。 公 共 放 送 、 商 業 放 送 と も に 質 の 高 い ラ ジ オ 及 び テ レ ビ ・ サ ー ビ ス を 確 立 し 維 持 す る 。 ア ナ ロ グ 、 デ ジ タ ル と も に 、 ユ ニ バ ー サ ル 及 び 無 料 ベ ー ス で 、 多 様 な 番 組 の 視 聴 を 可 能 と す る 。
2 ア イ ル ラ ン ド 放 送 庁 ( Broadcasting Authority of Ireland: BAI) Tel.:+353 1 644 1200
URL:http://www.bai.ie/
所 在 地 :2-5 Warrington Place, Dublin 2, IRELAND 幹 部 :Pauric Travers(委員長/Chairperson) 所 掌 事 務
「2001 年放送法(Broadcasting Act 2001)」の制定により、独立ラジオ・テレ ビ 委 員 会 (Independent Radio and Television Commission:IRTC)と放送苦情 委 員 会 (Broadcasting Complaints Commission)から改組された。
Ⅱ 法 令
1 2001 年 放 送 法 ( Broadcasting Act 2001)
2001 年 3 月に制定された。同法により、地上デジタルテレビ放送の開始に向け た 法 的 整 備 が 完 了 し 、IRTC の名称が BCI に変更された。
2 2003 年 放 送 ( 基 金 ) 法 ( Broadcasting〈 Funding〉 Act 2003)
2003 年 12 月に制定された。アイルランド文化振興のために、受信料の 5%を ア イ ル ラ ン ド 文 化 に 関 す る 番 組 制 作 支 援 に 割 り 当 て る こ と を 定 め て い る 。
3 2007 年 放 送 法 ( Broadcasting〈 Amendment〉 Act 2007)
2007 年 5 月発効。アイルランド放送庁を設置し、規制監督権限を集約すること が 定 め ら れ 、 地 上 デ ジ タ ル 放 送 及 び ラ ジ オ 放 送 の 免 許 の 枠 組 み が 規 定 さ れ た 。 4 2009 年 放 送 法 ( Broadcasting Act 2009) BAI を設立し、放送関連の権限を集中させることを目的としている。
Ⅲ 政 策 動 向
1 免 許 制 度 「2009 年放送法」パート 6 に基づき BAI が、下記のようなラジオ、テレビ、 地 上 デ ジ タ ル テ レ ビ 、 電 子 番 組 ガ イ ド 等 を 網 羅 す る 放 送 分 野 の 免 許 を 付 与 す る 。 商 業 音 声 放 送 免 許12 コ ミ ュ ニ テ ィ 音 声 放 送 免 許 テ ン ポ ラ リ ー な 音 声 放 送 免 許 コ ン テ ン ツ 提 供 ( テ レ ビ と 音 声 放 送 ) 免 許 コ ミ ュ ニ テ ィ ・ コ ン テ ン ツ ( テ レ ビ ) 免 許 テ レ ビ 番 組 サ ー ビ ス 免 許 2 公 共 放 送 関 連 政 策 ( 1 ) 受 信 料 制 度
テ レ ビ 受 信 装 置 の 所 有 者 は 、テ レ ビ 免 許 料(Television License Fee)を政府に 納 め る 義 務 が あ り 、 こ の 収 入 は 、 公 共 放 送 ア イ ル ラ ン ド 放 送 協 会 (RTÉ)の事業 運 営 費 に 充 て ら れ る 。 徴 収 業 務 は ア イ ル ラ ン ド 郵 便 局 (An Post)が政府から委 託 さ れ 実 施 す る 。
( 2 ) 公 共 サ ー ビ ス 放 送 料 の 導 入
2013 年 8 月、アイルランド政府はテレビ免許を更新する際に課せられる公共サ ー ビ ス 放 送 料(Public Service Broadcasting Charge:PSBC)を導入することに 関 し て 、 意 見 募 集 を 開 始 し た 。 こ の 提 案 は 、 今 後 加 速 が 予 想 さ れ る テ ク ノ ロ ジ ー の 収 斂 を 考 慮 し て 実 施 さ れ た 、 従 来 の テ レ ビ 免 許 料 の 役 割 と 徴 収 に 関 す る 検 討 に 基 づ い て い る 。世 帯 単 位 で 課 さ れ る PSBC は、放送サービス及び映像コンテンツ へ ア ク セ ス す る た め に 使 用 し て い る デ バ イ ス に か か わ ら ず 、 す べ て の 世 帯 及 び 条 件 該 当 企 業 に 適 用 さ れ る 。政 府 は 2015 年 1 月の導入を目指していたが、2014 年 7 月の内閣改造を受けて計画は白紙に戻され、2015 年 10 月現在導入されていな い 。 3 コ ン テ ン ツ 規 制 音 声 放 送 サ ー ビ ス 提 供 事 業 者 は 、「2009 年放送法」セクション 39(1)に基づ き 、放 送 時 間 全 体 に 占 め る ニ ュ ー ス 及 び 時 事 に 関 す る 放 送 時 間 は 20%以上とされ て い る 。 4 地 上 デ ジ タ ル 放 送 「2001 年放送法」は、地上デジタルテレビ放送に関する免許として、「マルチ プ レ ッ ク ス 免 許 」、「 デ ジ タ ル テ レ ビ 送 信 免 許 」 及 び 「 テ レ ビ ジ ョ ン 番 組 サ ー ビ ス 免 許 」 の 3 種類を規定している。 2006 年 8 月、地上デジタルの試験放送が開始され、一つのマルチプレックスで、 全 国 放 送 の RTÉ One、RTÉ Two、TG 4、TV 3 の各チャンネルが、ラジオ全国放 送5 チャンネルとともにサイマル放送されるようになった。第 2 段階として、2007 年 3 月に二つのマルチプレックスが開始された。更に 2007 年 7 月、HDTV の地 上 デ ジ タ ル で の 試 験 放 送 も 開 始 さ れ た 。2010 年 10 月には国内初の無料地上デジ タ ル 放 送 Saorview の試験放送が、更に 2011 年 5 月には本放送が始まり、公共放 送 を 含 む 全 国 ネ ッ ト の 地 上 テ レ ビ は す べ て 地 上 デ ジ タ ル で も 提 供 さ れ る よ う に な
13 っ た 。2012 年 10 月 24 日、アイルランド全域においてアナログテレビ放送が終 了 し 、 デ ジ タ ル 放 送 へ の 移 行 が 完 了 し た 。
Ⅳ 事 業 の 現 状
1 ラ ジ オ 全 国 放 送 は 、RTÉ の FM(アナログ)と DAB(デジタル)の同時放送 4 チャ ン ネ ル と DAB のみの 4 チャンネルのほか、商業放送 1 系統が FM で放送されて い る 。商 業 ラ ジ オ は 、46 の地方自治体による放送(地域放送、コミュニティ放送) が 実 施 さ れ て い る 。 2 テ レ ビ 全 国 放 送 は 、 公 共 放 送 の RTÉ が「RTÉ One」と「RTÉ Two」の 2 系統を英語 で 放 送 し て お り 、ゲ ー ル 語 専 門 の 公 共 放 送 で あ る TG4 と国内の地上テレビで唯一 の 商 業 放 送 の TV3 が各 1 系統を実施している。全事業者が国内のほぼ 100%をカ バ ー し て お り 、24 時間放送を実施している。 3 衛 星 放 送 英 国 の 衛 星 放 送 事 業 者 ス カ イ (2014 年より BSkyB より変更)が、1998 年よ り デ ジ タ ル 衛 星 放 送 サ ー ビ ス を 提 供 し て い る 。HD を含む 90 以上のチャンネルを 放 送 し て い る 。2010 年 10 月からは初の 3D チャンネル「Sky3D」を提供してい る 。 4 ケ ー ブ ル テ レ ビ 主 な ケ ー ブ ル テ レ ビ 事 業 者 と し て は ntl Ireland と Chorus があったが、2005 年 5 月、ntl Ireland は米投資会社モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)に 売 却 さ れ 、 更 に モ ル ガ ン ・ ス タ ン レ ー を 通 じ て 米 ケ ー ブ ル 会 社 リ バ テ ィ ・ メ デ ィ ア (Liberty Media)が所有する UPC Ireland に売却された。リバティ・メディ ア は 競 合 事 業 者 の Chorus の株主でもあったため、ntl Ireland と Chorus は合併 し 、会 社 名 が UPC、ブランド名が Chorus ntl となり、2010 年 5 月にブランド名 を UPC へと改称した。2015 年 8 月にリバティ・メディア傘下のヴァージン・メ デ ィ ア に ブ ラ ン ド 名 が 変 更 さ れ た 。 同 年 10 月には移動体通信サービスの提供を 開 始 し た 。 有 料 TV、ブロードバンド、固定及び移動体通信及びそれらのバンド ル サ ー ビ ス を 提 供 し て い る 。2014 年 12 月には 75 チャンネルが視聴可能なモバ イ ル ア プ リ 「Horizon Go」の提供を開始した。Ⅴ 運 営 体
ア イ ル ラ ン ド 放 送 協 会 ( Radio Telefis Éireann: RTÉ) Tel.:+353 1 208 3111
14 所 在 地 :Donnybrook, Dublin 4, IRELAND
幹 部 :Moya Dohert (経営委員長/Chairman)、Noel Curran(会長/Director General) 概 要 1926 年にラジオ、1961 年にテレビ放送を開始した公共放送事業者で、政府に 指 名 さ れ る 監 査 委 員 会(RTÉ Board、12 名で構成)の監督下に置かれる。財源は テ レ ビ 受 信 許 可 料 収 入 、 広 告 収 入 、 出 版 及 び そ の 他 の 商 業 収 入 で あ る 。
電波
Ⅰ 監 督 機 関 等
1 監 督 機 関 ( 1 ) 通 信 規 制 委 員 会 (ComReg) ( 通 信 / Ⅰ - 2 の 項 参 照 ) 所 掌 事 務 無 線 周 波 数 の 管 理 を 所 掌 す る 。 ( 2 ) 交 通 ・ 観 光 ・ ス ポ ー ツ 省 海 上 安 全 局 海 上 調 査 部 海 上 無 線 課 〔The Marine Radio Affairs Unit(MRAU), the Marine Survey Office, Maritime Safety Directorate, Department of Transport, Tourism and Sport〕Tel.:+353 1 678 3453 URL:http://www.dttas.ie/
所 在 地 :Leeson Lane, Dublin 2, IRELAND
幹 部 :Paschal Donohoe(大臣/Minister)(2014 年 7 月 11 日~) 所 掌 事 務 2007 年 5 月 15 日、アイルランド船籍の船に搭載する無線通信機器の免許及び そ れ に 関 連 す る 証 明 書 発 行 に 関 す る 所 掌 は 、ComReg から交通・観光・スポーツ 省 海 上 安 全 局 海 上 調 査 部 海 上 無 線 課 に 移 管 さ れ た 。 2 標 準 化 機 関
ア イ ル ラ ン ド 国 立 標 準 化 庁 (National Standards Authority of Ireland:NSAI) Tel.:+353 1 807 3800
URL:http://www.nsai.ie/
所 在 地 :1 Swift Square, Northwood, Santry, Dublin 9, IRELAND
幹 部 :Julie O’Neill(会長/Chairman)、Maurice Buckley(最高経営責任者 /CEO)
15 所 掌 事 務
「1996 年国立標準化庁法」により設立された機関で、雇用・企業・イノベーシ
ョ ン 大 臣 (Minister of Jobs, Enterprise and Innovation)への説明責任を負う。 国 内 標 準 の 策 定 、 国 際 機 関 に お け る 国 の 代 表 及 び 国 内 で 製 造 さ れ た 工 業 製 品 の 認 証 を 実 施 す る 。
Ⅱ 電 波 監 理 政 策 の 動 向
1 電 波 監 理 政 策 の 概 要
周 波 数 割 当 方 法 と し て 、 先 着 順 ( 例 : 固 定 無 線 ア ク セ ス 地 域 エ リ ア (Fixed Wireless Access Local Area:FWALA)免許)、比較審査(例:3G 免許)、オー ク シ ョ ン ( 例 :2012 年のマルチバンド・オークション(Multi-Band Spectrum Award:MBSA))が採用されている。ComReg では、業務やサービスに応じて、 そ れ ぞ れ の 方 法 の 長 所 を 生 か し た 周 波 数 割 当 を 検 討 ・ 実 施 し て い る 。
周 波 数 取 引 に つ い て 、ComReg は、2012 年 3 月に策定された EU の「電波政策 プ ロ グ ラ ム(Radio Spectrum Policy Programme:PSPP)に関する決定(Decision No 243/2012/EU)」を受けて、以下の帯域を取引可能とする規則(「2014 年無線 電 信( 周 波 数 使 用 権 の 移 転 )規 則(Wireless Telegraphy (Transfer of Spectrum Rights of Use) Regulations 2014)」を策定した。
790-862MHz 880-915MHz 925-960MHz 1710-1785MHz 1805-1880MHz 1900-1980MHz 2010-2025MHz 2110-2170MHz 2.50-2.69GHz 3.40-3.80GHz グ ロ ー バ ル 市 場 向 け に 新 た な 製 品 や サ ー ビ ス を 開 発 す る た め の 実 験 や 試 験 を 実 施 す る た め の 免 許 と し て 「 無 線 試 験 ・ ト ラ イ ア ル 免 許 (Wireless Test and Trial Licensing)」 が 2005 年 に 設 け ら れ た 。 こ れ に は 研 究 開 発 用 の 「 無 線 試 験 免 許 (Wireless Test Licence)」と、トライアル・サービスを実施するための「無線ト ラ イ ア ル 免 許 (Wireless Trial Licence)」の 2 種類がある。
通 信 ・ エ ネ ル ギ ー ・ 天 然 資 源 省 は 2014 年 7 月に将来に向けた周波数政策につ い て 何 を 優 先 し て 政 策 を 進 め て い く べ き か 、 関 係 者 か ら 意 見 を 求 め る た め の 公 開 諮 問 を 発 表 し た 。 ア イ ル ラ ン ド 政 府 の 周 波 数 政 策 を 見 直 す 第 一 歩 と な る も の で 、
16 現 在 政 府 が 推 進 し て い る 国 家 ブ ロ ー ド バ ン ド 計 画 を 達 成 す る た め に も 重 要 な プ ロ セ ス に な る と 説 明 し て い る 。 本 公 開 諮 問 で は 、 現 在 及 び 将 来 的 な 周 波 数 政 策 の 課 題 は 何 か と い っ た 点 を は じ め 、2010 年 9 月に公表された現行の周波数政策・戦略に変更すべき点があるか、 今 後 3 年から 5 年間の周波数政策の優先事項は何かなど、全体的な政策に関する 質 問 に 加 え 、UHF 周波数帯のモバイル・ブロードバンドへの利用に関する意見、 周 波 数 利 用 料 に 関 す る 考 え な ど 具 体 的 な 質 問 を 合 計 16 挙げ、関係者から広く意 見 を 求 め て い る 。 2 周 波 数 オ ー ク シ ョ ン ( 1 )2012 年のマルチバンド・オークション ComReg は 2012 年 11 月 15 日、800MHz 帯、900MHz 帯及び 1800MHz 帯の MBSA の 結 果 を 発 表 し た 。800MHz 帯(790-862MHz)は 2012 年 10 月 24 日に地上デ ジ タ ル テ レ ビ へ の 移 行 完 了 を 受 け て 空 き 周 波 数 と な っ た 。 免 許 期 間 は 2013 年か ら 2015 年までのものと、2015 年から 2030 年までの 2 グループが設けられた。 免 許 期 間 ご と の 周 波 数 ブ ロ ッ ク (2×5MHz)の最低価格 周 波 数 帯 免 許 期 間 1(2013 年 2 月 1 日~ 2015 年 7 月 12 日)の周波数ブロ ッ ク 免 許 期 間 2(2015 年 7 月 13 日~ 2030 年 7 月 12 日)の周波数ブロ ッ ク 800MHz 帯 255 万 EUR 826 万 EUR 900MHz 帯 255 万 EUR 826 万 EUR 1800MHz 帯 127 万 EUR 413 万 EUR 出 所 :ComReg 落 札 者 は ボ ー ダ フ ォ ン・ア イ ル ラ ン ド 、O2 アイルランド(ハチソン 3G アイル ラ ン ド が 2014 年に買収)、ミーティア・モバイル、ハチソン 3G アイルランドの 4 社で、ハチソン 3G アイルランドを除いた 3 社は三つの帯域すべてにおいて周 波 数 を 獲 得 し た 。 落 札 総 額 は 8 億 5,400 万 EUR に上り、そのうちの 4 億 8,100 万 EUR が手付金(Upfront Fee)として 2012 年末までに国庫に支払われた。残 り の 3 億 7,300 万 EUR については、電波利用料(Spectrum Usage Fees)とし て 、 イ ン フ レ 率 調 整 後 の 料 額 が 2030 年 7 月までの期間に分割で支払われる。 ア イ ル ラ ン ド の マ ル チ バ ン ド ・ オ ー ク シ ョ ン の 落 札 結 果 (2012 年 11 月) 周 波 数 帯 免 許 期 間 ハ チ ソ ン 3G ア イ ル ラ ン ミ ー テ ィ ア・モ バ イ ル O2 アイルラ ン ド ボ ー ダ フ ォ ン ・
17 ド ア イ ル ラ ン ド 800MHz 2013-2015 ― 2×10MHz 2×10MHz 2×10MHz 2015-2030 ― 2×10MHz 2×10MHz 2×10MHz 900MHz 2013-2015 2×5MHz 2×5MHz 2×10MHz 2×10MHz 2015-2030 2×5MHz 2×10MHz 2×10MHz 2×10MHz 1800MHz 2013-2015 2×10MHz 2×10MHz ― 2×15MHz 2015-2030 2×20MHz 2×15MHz 2×15MHz 2×25MHz 手 付 金 合 計 (EUR) 5,114 万 1 億 4,478 万 1 億 2,493 万 1 億 6,085 万 電 波 利 用 料 合 計 (EUR) 5,387 万 9,964 万 9,964 万 1 億 1,979 万 落 札 総 額 (EUR) 8 億 5,464 万 出 所 :ComReg マ ル チ バ ン ド ・ オ ー ク シ ョ ン に か け ら れ た 周 波 数 免 許 の 主 な 条 件 は 以 下 の と お り 。 3 年以内に人口カバレッジ 70%を実現し、そのうちの少なくとも 35%は 800MHz、900MHz 又は 1800MHz を使って達成する。 サ ー ビ ス 品 質 最 低 条 件 は 、ネ ッ ト ワ ー ク の 利 用 不 可 時 間 が 6 か月当たり 35 分 以 内 で 、 最 低 音 声 品 質 標 準 は 既 存 の GSM 免許で設定されているレベル と 同 等 と す る 。 800MHz、900MHz 又は 1800MHz のサービスが、同一バンド又は隣接バ ン ド の サ ー ビ ス と の 共 存 を 促 進 す る よ う な 技 術 要 件 を 満 た す 。 こ れ ら の バ ン ド に 適 用 さ れ て い る 国 際 的 な MoU ( Memorandum of Understanding)を順守する。 ( 2 ) 新 た な 周 波 数 オ ー ク シ ョ ン 実 施 に 向 け た 検 討 ComReg は 2014 年 9 月 30 日、2.6GHz 帯を競争入札によって割り当てるため の 手 続 に 関 す る コ ン サ ル テ ー シ ョ ン を 開 始 し た 。併 せ て 700MHz 帯、1.4GHz 帯、 2.3GHz 帯、3.6GHz 帯の新たな周波数の開放についての検討も開始した。2.6GHz 帯 は 欧 州 に お い て モ バ イ ル ・ ブ ロ ー ド バ ン ド や 固 定 無 線 ブ ロ ー ド バ ン ド に 広 く 配 分 さ れ て い る が 、 ア イ ル ラ ン ド で は 当 該 帯 域 を Multipoint Microwave Distribution System(MMDS)が使用しているため、MMDS の免許期限である 2016 年 4 月以降に割当てが可能となる。 ComReg は、オークション対象となる以下の周波数帯について、割当方法、周 波 数 特 性 、免 許 料(spectrum fees)の設定方法、免許条件に関する高いレベルの
18 議 論 に つ い て パ ブ リ ッ ク・コ メ ン ト を 募 集 し 、2014 年 10 月 28 日に締め切った。 2.6GHz 帯(2500-2690MHz) 1.4GHz 帯(1452-1492MHz) 2.3GHz 帯(2300-2400MHz) 3.6GHz 帯(3600-3800MHz) 700MHz 帯(694-790MHz) ComReg は 当 初 、 こ れ ら の 帯 域 を 一 括 し て オ ー ク シ ョ ン に か け る マ ル チ バ ン ド ・ オ ー ク シ ョ ン を 提 案 し て い た が 、3.6GHz 帯は切り離してオークションをか け る べ き と の 意 見 が 多 か っ た こ と か ら 、3.6GHz 帯のオークション実施に向けた 公 開 諮 問 を 2015 年 7 月 10 日に開始した。ComReg は 3.6GHz 帯を割り当てるに あ た り 、単 独 で の オ ー ク シ ョ ン 、2.3GHz 帯と 2.6GHz 帯と併せたオークション、 当 初 案 ど お り の マ ル チ バ ン ド ・ オ ー ク シ ョ ン の 三 つ の 方 法 に つ い て 検 討 を 行 う 。 3.6GHz 帯は現在、FWALA に割り当てられているが、2017 年 7 月 31 日に免許 期 限 を 迎 え る こ と に な っ て い る 。
Ⅲ 周 波 数 分 配 状 況
1 ア イ ル ラ ン ド 無 線 周 波 数 計 画 現 行 の 周 波 数 分 配 表 は 2015 年 1 月 28 日に改定、以下の URL で確認できる。 周 波 数 分 配 表 URL: http://www.comreg.ie/_fileupload/publications/ComReg13118R.pdf 2 短 距 離 無 線 機 器短 距 離 無 線 機 器 (Short Range Devices)を含む免許手続が免除される無線局 に 関 す る 周 波 数 割 当 や イ ン タ ー フ ェ ー ス 要 件 等 は 、 以 下 のURL で確認できる。 周 波 数 分 配 表 URL: