SIH道場
総合科学入門講座
学術的発想と書き方② 担当:山口裕之
10ケタの学生番号を記入 10ケタの学生番号を鉛筆でマーク 名前 今日の日付 総合科学
マークシートの記入要領
ここに注意!毎回、小テスト
などに使います。
1名、失敗。 あと、下のギザギザのとこ ろに何も書かないで。問1
• 「総合科学入門講座」で学ぶべき目標は何か。 (二つ) ① 論理的思考力 ② 友だちの作り方 ③ 大学で学ぶ心構え ④ 物事の多面的理解 ⑤ お金の儲け方7名
10名
3名
問2
• 「考える」とはどういうことか。 ① 頭の中であれこれ思いをめぐらす。 ② 頭の中にあるものを取り出してくる。 ③ 自分なりに思いつく。 ④ 調べ、知り、書き、書き直すことの繰り返し。1名
2名
問3
• 学問研究における「興味関心」について正しい のは。 ① 専門家になっても日常生活からの素朴な疑問 を大切にする。 ② 知識体系がおのずから問うものの中から選ぶ。 ③ 最初の興味関心をいつまでも持ち続ける。 ④ 自分の心の移り変わりによってコロコロ変える。36名
11名
7名
問4
• 大学で学んでどうなってほしいと言ったか。 ① 知識を大量に身につけた雑学王。 ② 自分の思いや情感を豊かにはぐくんだ共感力 あふれる人間。 ③ 体系的な知識を知恵へと昇華させた知恵ある 者。 ④ お金を儲ける技術を身につけて企業や経済を 発展させる能力のある者。2名
1名
問5
• 問4のような人間になるために必要なことはな にか。 ① 調べ、書き、書き直す反復練習。 ② 自分の頭でよく考える。 ③ ネットサーフィン。 ④ 人脈作り。3名
問6
• 「正解がない問い」に対してどうするべきか。 ① 客観的根拠にもとづく説得力のある解答を 作り上げる。 ② 自分の思いを根拠にして自分なりの答えを 述べる。 ③ 正解がないのだから、自分が2分で思いつい たことと学者が10年かけて考えたことの価値 が同じだと考える。 ④ あきらめる。10名
問7
• この授業の教科書は何か。 ① 君たちはどう生きるか ② コピペで作るレポート教室 ③ コピペと言われないレポートの書き方教室 ④ 戦争と平和1名
問8 饗場先生はどれか。
①
②
③
④
問9(アンケート)
• 今日の授業は、 ① 有意義だった。 ② そこそこ有意義だった。 ③ ふつ~ ④ あまり意味がなかった。 ⑤ まったく意味がなかった。前回の講義の主旨
• 「論理的思考力の養成」の最初の一歩=説得力のある文章を書く。
• 説得力のある文章 =客観的な理由や根拠が示されている。 • 「考える」≠頭の中であれこれ考える ≠頭の中にあるものを取り出す • 考えるとは、「調べ、知り、書き、読み直し、 書き直す」の繰り返しによって、文章を作成 すること。みなさんからのコメント
• 力作ぞろいでした。 • いちおう、全部見て、可能な限りコメントを朱 筆して、ウェブページに上げておきました。 • 「長い順番」にしています。 – 長ければいいというものではないですが、主張を 説得的に書こうとすれば、ある程度の長さが必要 になります。 – 他の人が書いたコメントを読むのも勉強になりま す。一般的な注意
• 適当なところで段落を区切りましょう。 • 接続詞を入れましょう。多かったパターン
• 決意表明型。「大学で体系的な知識を身につ けたい」→がんばってください。 • 「総合化学入門講座」と書いている人がけっ こうたくさん。読み直してから送信しましょう。多かった意見
• 「学問的興味関心」について。 – 個人的な興味関心でもいいじゃないか。 – どうすれば身につくのか。 – だれが「学問的」だと判断するのか。 – 考古学は役に立たないので価値がない。 「学問的な興味関心を抱くこと」も学ばなくては身につ きません。 • 小中高校での学びについて。 – 小中高ではなぜ感想文を書かせるのか? – 社会が求めることを教えるべきではないか。 「社会が求めること」と「会社が求めること」は違います。• 多面的に考えることについて – 多面的に考えたら、他の意見を尊重するあまり、優 柔不断になるのでないか。 – 地球は平らだと思っている人たちは、様々なグラフを 作り科学的に証明しようとしている。この場合この人 たちのデーターや主張は間違っているのだろうか。 異なる意見が両立可能な場合には、「みんな違って みんないい」で済む。 両立しない場合には合意形成しなくてはならない。 事実と論理にもとづく「正しいこと」がある、というの は、人間がこの世界で生存し、また他人と共同生活 をしていくうえでの大前提。
今日の授業で学んでほしいこと
• 「~思う」「感じる」「考える」「印象を持った」を やめよう。 – 「~と考えます。なぜなら、~と思うからです」では、 自分の中から一歩も出ていません。 • 具体的に書いてみよう。 – 抽象的でコメントの書きにくい授業だった。コメン トの書きやすい授業にしてほしい。 – どんな授業が「コメントの書きやすい授業」なのか を説明すれば、長いコメントになるはず! • 出典の書き方。今回の講義の目的:
「コピペ」と「引用」の 違いを理解する。
ステップ1.「コピペ」と言われない書き方・ 基礎編 ①:情報源は引用と出典で明示する。 ステップ2.「コピペ」をしようと思わなくな るための方法 ②:複数の情報源を確認する。 ③:反対意見・反対の事例を常に探す。 ④:「論じるべきこと」を見つける。 ステップ3.「引用」を活用した文章の構成 ⑤:「思う」は禁句。 ⑥:接続詞を入れる。 ⑦:具体的な結論を出す。
論文・レポートとは何か?
• 自分の意見を「正しいもの」として主張する。 ×根拠のない思いつき ×単なる感想 • 他者と対話するために必須の能力。 • 高校までの学習とは異なるもの。 – 「似たもの」と混同しないで。「調べ学習」との違い
• 調べ学習 – 調べてきたことを報告する。 – 「正解」を探してくる。 • 論文やレポート – 賛否両論のある話題 – まだ正解の見つかっていない問題 ×「正解はひとそれぞれで決めればいい」 ⇒自分が決めた「正解」を書くように。入試の「小論文」との違い
• 小論文
– 何も調べないでその場で書く。 – 「体験談+抽象的・一般的な結論」パターン。• 論文・レポート
– 根拠を調べたうえで書く。 – 「正しいこと」として意見を主張する。 調べた情報の利用の仕方が問題!引用とコピペの違い
• コピペ – 引用であることを示さない。 • 引用 ① 出典を明記する。(出所表示) ② 引用箇所をカギかっこでくくって明示する。(明 瞭区分性) ③ 引用箇所は少しだけ。自分の問題意識を解決 するという目的で引用を利用する。(主従関係)「ハイブリッド車の問題点」 ハイブリッド自動車は内燃機関およびその補 機一式と電動機および駆動用バッテリと燃料タ ンクを1台の車に搭載するため、全般に同程度 の排気量のガソリン車と比較して15-20%ほど重 量が増加する。 システムの複雑化は欠陥や故障などによるリ コールの増加など信頼性の低下に繋がる場合 があり、重量の増加は燃費の悪化に加えタイヤ やブレーキと言った車体、及び路面のダメージ を増大させる。 こうした問題点から、ハイブリッド車は環境に 良いとは言えない。 Wikipediaの項目「ハイブ リッドカー」の丸写し
×出所表示
×明瞭区分性
×主従関係
「自分の言葉に直しなさい」? ハイブリッド自動車は内燃機関およびその補 機一式と電動機および駆動用バッテリと燃料タ ンクを1台の車に搭載するため、全般に同程度 の排気量のガソリン車と比較して15-20%ほど重 量が増加する。 システムの複雑化は欠陥や故障などによるリ コールの増加など信頼性の低下に繋がる場合 があり、重量の増加は燃費の悪化に加えタイヤ やブレーキと言った車体、及び路面のダメージ を増大させる。 こうした問題点から、ハイブリッド車は環境に 良いとは言えません。
×出所表示
×明瞭区分性
×主従関係
します モーターや エンジンだけでなく、 ます。 があります。「引用」への第一歩
ハイブリッド自動車は内燃機関およびその 補機一式と電動機および駆動用バッテリと燃料 タンクを1台の車に搭載するため、全般に同程 度の排気量のガソリン車と比較して15-20%ほど 重量が増加する。「
」
明瞭区分性
(Wikipedia「ハイブリッ
ドカー」より)
出所表示は?
主従関係は?
「出所表示」に示すべき情報
• ウェブページの場合 – 制作者・ページのタイトル・URL・閲覧日時 • 本の場合 – 著者・タイトル・出版社・出版年・ページ • 論文の場合 – 著者・タイトル・掲載誌名・出版年・ページ ⇒読者が出典を速やかに確認できるように。「引用」はレポートの小部分
なぜ大部分が「引用」になってしまうのか?
• 情報源を一つしか見ないから。 ⇒ポイント:あえて反対意見を探してみる。 ⇒「論じるべきこと」を発見する。 – 賛否両論が対立している点=社会的・学問的に論 じるべき点!(=学問的興味関心) – 主従関係:その「問題」を解決するという目的で書く。 – 「個人的な興味や関心」で書かないように。たとえば、原発の是非について、
• 賛成の主張を探してみる。 • 反対の主張を探してみる。 • 両者を比較検討する。 • 検討するときの根拠として「引用」を用いる。 • 自分の主張を打ち出す。・・・しかし、
ダメな結論の例
• 「人それぞれで決めればよい」 – あなたが決めた主張を論じてください。 • 「真剣に考えるべきだ」 – レポートを書く段階で実行しておくべき。 • 「最近の学生は…」 – 他人事っぽい。 • 「電気に頼らない生活をするべき」 – 非現実的な結論。 • 「ある程度はやむをえない」 – 具体的に何をしたらよいのかよく分からない。 • 「結局○○思考」 – 一見「根本的」だが無意味な結論。• 「何でもうまくいくちょっとした一言」
なんてない。 • 「●●だったら、どうしよう」と杞憂するのでは
なく、まずやる。