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駐車場供給に関する公共主体の役割

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(1)

駐車場供給 に関 わ る公共主体 の役割 り

後藤

忠博

*1・

イヽ

潔 司

2.喜

秀行

*3 *1工

学研究科

(博

士後期

)社

会開発工学専攻・

2京

都大学大学院工学研究科土木工学専攻

*3社 会 開発 システムエ学科 (1996年 8月28日受理)

The Roles of the Public Sector in Providing Parking Lots

by

TadahirO GoToネ

1,Kiyoshi KoBAYASHI*2,Hideyuki KITA*3

*lCourse in Engineering of Social Development,Graduate School of Engineering

*2Department of Civil Engineering,Graduate School of Engineering,Kyoto University

3Departlnent of SociaI Systems Engineering

(Received August 28,1996)

At present,most of parkilag lots are supphed by the private sector in Japan The parking lots supphed in CBD areas can be classified into three categories: 1)the

parking lots which are supplied by users themselves,2)the side,parking iots Mァ hich are supphed by building oM′ ners for their visitors,3)the commercial parking iots tO raise

the prOfit IIO、 vever, the privately o、 vned parking iOts tend to be undersupphed in many local city areas

The undersupply of parking iots mainly be caused by the existence of external

economies The formation of city centers may create the so‐ called the agglomeration

effects,but the individual parkilag oM/ners do nOt take accOunt ofthis types of external

econoHlies in supplying parking lots Thus, the parking iots generally be undersup‐ phed lt should be also nOted that the supply of parking 10ts results in producing external diseconomies:traffic congestion There should be the optimal supply levels

of parking 10ts in the CBD areas.The pubHc sectors are requested to supply the publc parking iots to reaHze the social optittnal situation

This paper reviews the critical issues related to parking demand and supply in the

CBD areas The rOle of the publc sectOr in supplying parking iots in the CBD areas

is exanlined,and some analytical issues to be resOlved are summarized in this paper

(2)

後藤忠博・小林潔司・喜多秀行 :駐車場供給 に関わる公共主体の役割 り 1.はじblこ 「駐 車 」とい う行 為 は 、自動 車交 通 には共 通 の不可 欠 な 行 為 で あ り、一 つ の 自動 車 トリップ は 、駐 車 とい う行 為 を持 って 完 結 す る。自IIJ車は走 るた め の道 路 を 必 要 とす る の と同 様 に 、 と ま る た め の ス ペー ス が 必 要で あ り、目的地 で駐 車 で きな けれ ば交 通 目的 を果 た せ な い。「lrrf止交 通 」 と も言 わ れ る駐 車 は 、走行 と並 んで 道 路 交 通 の根 幹 とな る分 野 で あ る1)。 で は 、駐 車 を行 う場所 とな る「駐 車 場 」は言 “ が整 備 す べ き交 通施 設 で あ ろ うか。現 在 、わ が 国 の駐 車 問題 をめ ぐる都 市 交 通 行 政 にお いて は 、様 々な議 論 が な され て い るが 、 必 ず し もそ の 役 割 につ いて 明 確 な 基 準 が 設 定 され て い るわ け で は な い。駐 車 施 設 は一般 的 にみて地 域 交 通 上 、都 市 計 画 上 必 要 不 可 欠 な交 通 施 設 で あ る との 共 通 の認 識 は あ る もの の 、現 存 す る民 間 の駐 車 場 と の 役割 分 担 や 駐 車 場 と い う財・サ ー ビス の市 場性 等 、 公 共 が 整 備 に関 与 す る論 拠 や 位 置 づ けが 曖 味 な 部 分 が 残 る。 そ こで 、本 稿 で は 、対 象 をわ が国 の駐 車 場整 備 問題 に限 定 した 中 で 、現 在 の と ころ明確 に され て いな い 駐 車 施 設 の供給 。整備 と公 共 の関与 の位 置づ けや 、そ の論 理 的 根 拠 につ いて 著 者等 な りの見 解 を と りま と め る こ と とす る。以 下 は 、2.にお いて は現 在 の駐 車 場 の 政策 的 観 点 か らみ た疑 問点 を指 摘 し、3.にお い て は 、わ が 国 にお け る駐 車 問踵 の発 生 と対 策 の経 緯 につ いて 概 観 す る。 つ い で 、4.にお い て市 場 メ カ ニ ズ ム の 中 で 公 共 が は た す 役 割 につ いて 、公 共 経 済 学 の考 え方 を踏 ま え な が ら整 理 す る と と もに、5.にお いて駐 車 施 策 の 中 にお け る公 共 の役割 お よび公 共 が 関 与 す べ き政 策 につ いて 検 討す る。最 後 に、6.にお いて 駐 車 市 場 を 中心 と した 簡 単 な 一般均 衡 モデル に よ つて 、最 適 な駐 車 場 供給 量 につ いて検 討す る。 2,駐車 場 供 給 に関 す る現 在 の 問題 点 現 在 、大 都 市 圏や 地 方 都 市 圏 にお いて 、路 上駐 車 の 問題 や 市街 地 衰 退 の 問題 か ら、様々な駐 車 場政 策 が行 政機 関 を中心 に実施 され て い る。そ の 中で は、駐車 場 供給 に関 す る公 共 と民 間 の 役 割 分 担 は概 ね 以下 の よ うに整 理 され て い る2)。 1)公的機 関 が整 備 す る駐 車場 a)都市 交 通施 設 一 策 と して 整備 す べ き駐 車 場 ・交 通 結 節点 の形成 の為 に必 要な駐 車 場 。自動 車交 通 管理 の為 に必 要な駐車場 b)公的 機 関 の最 低 限 のサ ー ビス と して地 区単 位 で 供給 す べ き駐 車 場 c)短時 間 の駐 車 需 要 に対 して 、路 面上 また は路 面 に近 接 した位 置 に整TFす る駐 車 場 図

-1駐

車 場 整 備 の役 割 分 担 d)違法 路 上駐 車 問題 に対 し、緊 急 対 策 と して 望 紺 す べ き駐 車 場 e)既成 市 街 地 にお いて 、用 地 の 確 保 難 、採 算 性 の観 点 か ら、民 間 で 整備 す る こ と は事 実 上 困 難 で あ るが 、都 市機 能 の維 持 か ら整 備 を要 す る も θ9。 2)民間 が 整備 し公 的機 関 が 支 援 す る駐 車 場 一 般 的 な 時 間 貸 し駐 車 場 は 、市 場 原 理 に基 づ いて 民間 で整 備 す べ きで あ るが 、近年 の地 価 の 高騰・建 築 資 材 の 単 価 の 上 昇・ 人 件 費 の 上 昇 等 に よ り、民 間 で は採 算性 が成 立 しな い駐 車 場 が増 加 して お り、 都 市 計 画 上 確 保す べ き駐 車 場 等 につ いて は そ の 坐 TFiを積極 的 に支援 して い く必 要 が あ る。

3)民

間事 業 者 が整備 す る駐 車 場 一 般 の時 間貸 し駐 車 場 と して 民 間 サ イ ドで採 算 的 に成 立 す る駐 車 場 は 、民 間 事 業 者 に よ って 整 備 さ れ るべ きで あ る。 4)個々の 建 築 物 の建 築 主 の努 力 によ り整備 され る べ き駐 車施 設 a)附置 義 務 駐 車 場 b)個々の建 築 物 の所 有 者 、来 訪 者 等 によ り長 時 間恒 常 的 に利用 され る駐 車 ス ペー ス につ いて は 当該 建 築 物 の施 主 等 によ り附 置 義 務 を越 え て 整 備 され るべ きで あ る。 これ らの考 え方 のな か で は 、公 共 が 関 与 す べ き基 準 は必 ず し も明 確 で はな い。現 行 の方 式 が 抱 え る い く つ か の問題 点 につ いて以下 指摘 して み よ う。まず 第1 に 、駐 車 揚整 備 の主体 と して公 共 と民 間 の役 割 が 明 確 に分R催され て いな い こ とが あ げ られ る 。 この 問 題 は、特 に図

-1に

示 す よ うな 「一 時 預 か り駐 車 場 」に お いて 顕 著 で あ る。 図

-1に

示 す よ う に 、一 時IFRか り駐 車 場 は 、駐 車 需 要 の発 生 施 設 を特 定 で き るか ど うか によって 、民間 の責務 の色彩 の強 い部 分 か ら公 共 性 が 高 い と され る部 分 まで 、そ の公 共 性 が 連 続 的 に 変化 す る。このなかで は、一般 公 共 の用 に供 す る駐 車 ‖E∼務qと車施1々

(3)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

27巻

場で あって も、そ の採 算 性 が成 立 す る とき には駐 車 場 は 民間 主体 が 整備 す べ き施 設 で あ る と され る。そ の 一 方 、民 間 に よ る駐 車 場 整 備 が 期 待 で きな い部 分 に 関 して は公 共 が支 援 、 また は 自 ら整 備 を行 う こと と されて い るり。現行 の制 度 の枠 組 み の 中 で は、公 共が 支 援 す べ き駐 車 場 の特 性 は必 ず しも明 確 に され て い な い。本 論 文 で は 、公 共 主体 が 整備 す べ き駐 車 場 を、 駐 車 市 場 にお け る外 部 経 済 性 に起 因す る 「市 場 の失 敗 」 を補 正 す るた め の手 段 と して検 討 す る。 一方 、現 況 の都 市 内 にお いて駐 車 市 場 が 社 会 的 に 最 適 な水 準 に到 達 して い る と した とき に 、た だ単 に 一 般 公 共 の用 に供 す る駐 車 場 を公 共 が 新 た に供 給 す る こ とにな れ ば、地 方 都 市 な どの 小 さな 市 場 にお い て は 、過 剰 供 給 とな り採 算 割 れ か ら民 間 駐 車 場 の撤 退 を招 く危 険 性 が あ る。 ま た 、現 実 に は 、採 算 割 れ した駐 車 場 を維 持 す る た め に 、公 共 が 補 助 金 を支 給 す るな どの支 援 施 策 の 導 入 が 考 え られ る場 合 もあ る が 、補助 金 施 策 が最 も効 率 的 な 施 策 で あ るか ど うか や 、どの く らいの補助 政策 を行 え ば よ いか につ いて 、 駐 車 市 場 とい う同 一 の社 会 シ ス テ ム の 中 で統 一 的 な 議論 は され て いな い よ う に思 わ れ る。 第2に、路 外駐 車 場 の公 共 的 役割 お よびそ の供給 量 に関 す る考 え方 が 曖 昧 で あ る点 が あ げ られ る。た と え ば、前掲 の文 献りによれ ば 、公 共 が整 備 す べ き路外 駐 車施 設 の一つ と して 、「公 的 機 関 の最 低 限 のサ ー ビ ス と して 地 区 単 位 で供 給 す べ き駐 車 場 」 を あ げて い る。しか し、都 市 にお け る最 低 限 の「一 般公 共 の用 に 供 す る」と され る駐 車 サ ー ビス の供給 量 につ いて は、 そ の基準 が 明 確 に され な い ま ま に あ る。 この 問題 に 関 して は 、 自動 車 以 外 の交 通 機 関 の整 備 状 況 と も密 接 な関係 が あ るた め 、都 市 ご との交 通 特 性 と駐 車 サ ー ビス の供 給 量 との関 連 を議 論 す る必 要 が あ る。 ま た 、都市 内 の状況 をみ る と、限 られ た土 地 の 中で商業 施 設 や そ の他 都 市 施 設 も同時 に整 備 され る必 要 が あ り、土処 利用 の観点 か らも個 々の都 市 によって状 況 が 異 な る。このた め 、一般 的 にみた駐 車 場 の適正 な供給 量 を設 定 す る こ とは困 難 で あ るが 、都 市 活 動 を支 え る社会 基 盤 と して 最 低 限 の 「一 般 公 共 の用 に供 す る」 駐 車 場 の供 給 量 につ いて 、そ の基 準 を明 らか に して お く必 要 が あ る。 第

3に

、駐 車施 設 に関 す る附 置 義務 を負 うべ き建 築 物 規 模 の設 定 の根 拠 が 不 明 確 で あ る こ とが あ げ ら れ る。現 在 、附 置 義務 は駐 車 場 法お よび駐 車 場法施 行 令 によ り、地域 お よび建 築用 途 を特定 した 中で建 築物 の延 べ床 面積 によ り2000m2を上 回 る施 設 につ いて市 町 村 の条 例 で 附 置 義務 を設 け る こ とが で き る よ うに な って い る。また 、建設 省 通達 に よって 、そ の標準 的 な適 用 範 囲 も示 されて いる。しか しな が ら、も と も と の附 置義務 設 置 の根 拠 となって い る考 え方 が「大規 模 な 建築 物 に附 置 され る駐 車 場 の た め の施 設 は 、そ の 建 築 物 に来 訪 す る者 の用 に供 す る こ とを 目的 と した もので あ るか ら、一般 公 共 の用 に供 され る もの と し て の路 外 駐 車 場 に は該 当 しな い。

J9あ

る い は、「建 築 物 に 目的 を持 った 自動 車 の駐 車施 設 はそ の建 築 物 の負 担 で確 保 され るべ きで あ る。 」等 とい う考 え方 りに沿 った もので あ る。この考 え方 を突 き詰 めて いけ ば、究 極 は建築 物 に 目的 を持 った車両 が駐 車す る駐 車 ス ペ ー ス は基 本 的 に建 築 物 側 の 責務 にお いて 整 備 さ れ るべ き もの とい う解 釈 が成 立 す る。 一方 、附 置 義 務 を負 う建 築 物 の下 限値 に関 す る議 論 は 、駐 車 場 法 が 制定 され た昭 和32年当時 に遡 る こ とが で き る。 当時 は建 物 面積 の下 限 値 は 3000n12で ぁ った が 、そ の 論 拠 は 「延 べ床 面 積3000mつの建築 物 は

30m四

方 の 街 区 にお いて は

5階

建 に あた るが 、狭 小 の建 築 物 につ い て個 々に駐 車 施 設 の 附 置 を義 務 づ け る と、か えって 各戸 ごとに設 け られ た 出入 り口によっ て道 路 交 通 に支 障 を生 ず る の で 、駐 車 場 法 で は建 築 物 の正 面 及 び背 面 を道 路 に接 す る余裕 が 十分 ある(し た が って 自動 車 の 出 入 り口 を交 通 を阻 害 す るお そ れ の あ る表 通 りを避 け、裏 通 りに設 け る ことが で き る) 延 べ床 面 積 が3000m2以上 の建 築 物 に限 つて規 制 を加 え る こ と と した 。」 とい う もので あ る動。 この基 準 は そ の後 昭和37年の道路 法 の改 正 にお いて建 物 の特 定 用 途 の下 限 値 が3000m2以下 に見 直 され 、 さ らに平成 2年の駐 車 場 法 の 改正 とともに非特 定 用 途 の建 物 の下 限値 も現 在 の2000m2に改 め られ た が 、改正 の根 拠 と して は、いず れ の場合 も旧来 の基 準 で は、現 実 的 に都 市 内 に附 置 義 務 によ る駐 車 場 が 十 分 に供 給 され な い ため で あ りつ、この ときの判 断 の 中 に 、2000m2を決 定 づ け る理 論 的 な根 拠 は見 当た らな い。 以 上 の よ う に 、駐 車 施 設 は 一 般 的 にみ て 地 域 交 通 上 、都 市 計 画 上 必 要 不 可 欠 な交 通 施 設 で あ る との 共 通 の認 識 は あ る もの の 、公 共 が 整備 に関 与 す る論 拠 や位 置 づ けが曖 味 な部 分 が残 る。そ こで 、本 稿で は、 現在 の と ころ明確 に されて いな い駐 車 施 設 の供給・整 備 と公 共 の 関 与 の位 置 づ けや 、そ の 論 理 的 根 拠 につ いて著 者 等 な りの見 解 を と りま とめ る もので あ る。 3.わが 国 にお ける駐 車 場 問題 の経 緯 3‐

1法

令 等 に見 る駐 車場 の考 え方 (1)遭路 法 お よ び道 路 交通 法 道路 法 は、わ が 国 にお け る「道 路 」の概 念 を規 定 し た法律 で あ り、この 中 には一般 交 通 の用 に供 され るべ き「道 路 」と、道 路 の構 造 の保 全 、安 全 か つ 円滑 な道

(4)

後藤忠博 。小林潔司・喜多秀行 :駐車場供給に関わる公共主体の役割 り 路 交 通 の確 保 そ の他 道 路 管 理 上 必 要 な もの と され る 「道 路 付 属 物 」が そ の対 象 とな って いる。道路法 にお ける駐 車 場 の既 定 は「自動 車 駐 車 場 で道 路 上 に、又 は 道 路 に接 して 道路 管 理 者 が 設 け る もの。」の み を道 路 付属 物 と見 な してお り、都 市 計 画全般 にわ た る駐 車 場 につ いて は、 こ こで は規 定 され て いな い。 これ に対 し、道 路 交 通 法 は路 上駐 車 な どの路 上 で 行 われ る4rl車行 為 の定 義や 方 法 を規 定 す る と と もに、 時 間 制 限 駐 車 区 問 と して 道 路 の構 造 そ の他 道 路 又 は 交 通 の 状 況 に よ って駐 車 の適 正 化 を 図 るた め にパ ー キ ング メー タ ー の設 置 等 を行 い管 理 す る こと を規 定 して いる。 (2)駐車 場 法 駐 車 場 法 は 、「都 市 にお け る 自動 車 の駐 車 のた めの 施 設 の整 備 に関 して 必 要な 事 項 を定 め る ことによ り、 道路交 通 の 円滑 化 を図 り、もって公 衆 の利便 に資す る とともに、都 市 の機 能 の維 持 及 び増進 に寄与す る」こ と を 目的 とす る駐 車 場 整 備 の た め の基 本 的な 法令 で あ る。駐 車 場法 で は、次 に示 す 四つ の基本 的な事項 を 規 定 して い る。 第1は、駐 車 場 整備 地 区 の規 定 で あ る。道 路 法 では 駐 車 場 を都 市 内 の 自動 車 交 通 の 輻撲 を緩 和す るため に都 市 計 画 上 必 要 な施 設 と して位 置 づ けた上 で 、計 画 的 に整 備 す べ き地 区 を「駐 車 場 整備地 区」に定 める こと とされ て い る。「駐 車 場整備地 区」 に指定 され た 地 区 につ いて は 、市町 村 が 路 上 駐 車 場 お よ び路外駐 車 場 の 需 要及 び供 給 の現 況 及 び 将 来 の見 通 しを勘案 した「駐 車 場整 備 計 画」を策 定す る義務 を負 うことに な る。 第

2は

、路 上 駐 車 場 で あ る。駐 車 場 整 備 計画 の中 で 「路 上駐 車 場

Jが

規定 され た場 合 には、駐 車 場管 理 者 は路 上駐 車場 を設 置す る もの とされ てお り、路 上駐 車 場 の料 金お よ び料 金 の使 途 等 も本 法 で定 め られ て いる。 第3は、「路 外 駐 車 場 」で あ る。本 項 目は駐 車 場整 備 地 区 に関 す る都 市 計 画 が 定 め られ た場 合 、地方 公 共 団体 は路外駐 車 場 の整備 に努 め る義務 が生 じる他、 路 外駐 車 場 の構 造 お よ び設 置 の基 準 、公・民 を問わず 設 定 基 準 に沿 って 設 置 され た路 外駐 車 場 の届 出 の義 務 、管理規 定 、道 路や 公 園地 下 な ど利用 して設置す る 路 外駐 車 場 の整 備 のた め の助 成 措 置 を定 めて いる。 第

4は

大規 模 な建 築 物 に対 す る駐 車 場 の 附置 で あ る。駐 車 場 法 で は 「建 築 物 にお け る駐 車 施 設 の附置 及 び管理 」の 中で 、路 外 駐 車 場 の附置義務 につ いて規 定 して い る。駐 車 場 の附 置 義 務 は、「大規模 の建築物 に附 置 され る駐 車 場 の た め の施 設 は、そ の建 築物 に 来 訪 す る者 の用 に供 す る こ とを 目的 と した もので あ るか ら、一 般 公 共 の戸 に供 され る もの と して の路 外 駐 車 場 には該 当 しな い。

Jと

い う考 えか ら、建 築 物 側 の責務 と して駐 車 場 の設 置 を義 務 づ けた もので あ る。 また 、附 置 義務 の基 準 につ いて は各 市 町 村 の実 状 に 合わ せ て設 定 され るべ きで あ る と して「条例」で定 め る こと となって いるが 、標 準 的 な参 考 基 準 が建設 省 よ り 「標 準駐 車 場 条例 」 と して示 され て い る。 (3)都市 計 画 法 およ び建 築 基 準 法 都 市 計 画 法 の 中 で は駐 車 場 は 、都 市 計 画 区域 ま た は都 市 計 画 区域 外 に あって も必 要 に応 じて都 市 計 画 と して定 め る こ とがで きる交 通施 設 と して 、道 路 、都 市 高 速 鉄 道 、 自動 車 タ ー ミナ ル と と もに都 市 施 設 の 枠 組 み の 中 に定 め られ て い る。 また 、都 市 内 にお い て 計 画 的 な 駐 車 場 整備 を行 うた め に、建 設 省 都 市 局 か らの通 達 に よ り、市 町村 は前述 の駐 車 場整備 地 区 、 駐 車 場 整 備 計 画 と と も に、市 町 村 にお け る駐 車 施 設 整備 の マス ター プ ラ ン(「駐 車 施 設 整備 に関す る基 本 計 画 」)を都 市 計 画 に位 置 づ け る こと と され て い る。 一方 、建 築 基 準 法 は 自動 車 車庫 に関 わ る建 築 の基 準 と して 、安 全 面 や環 境 面 、物 理 的 制約 等 か ら、そ の構 造 を規 定 して い る。 (4)自動 車 の保 管場 所 の確 保 等 に関 す る法律 通 称 車庫 法 と呼 ばれ て い る本 法 律 は 、「自動 車 の保 管 者 等 に 自動 車 の保 管 場所 を確 保 し、道 路 を 自動 車 の保 管 場所 と して使 用 しな いよ うに義務 づ ける と と もに、 自動 車 の駐 車 に関 す る規 制 を強 化 す る こ と に よ り、道 路使 用 の適 正化 、道 路 にお け る危 険 の防止及 び道 路交 通 の 円滑 化 」がそ の 目的 となって お り、自動 車 使 用 者 に保 管 場所 の確 保 を義務 づ けて い る。。

3-2駐

車 場 の種 類995) 駐 車 場 が 整 備 され る場所 や 利 用 の 目的 に よって 分 類 す る場 合 に は 、大 別 して次 の 二 つ の 分 類 方 法 が 考 え られ る。第

1は

駐 車 場 が路 上 に あ るか路 外 に あ る か によって分 類 す る方 法 で あ り、路 上駐 車場 と路 外駐 車 場 に大別 され る。第2は駐 車施 設 が一般公 共 の用 に 供 す るか ど うか に よって分類す る方 法 で あ り、一 般公 共 の用 に供 す る もの とそ れ以 外 に分 け る こ とが で き る。専用 駐 車 場 を路 上 に設 け る こ とは で きな いため 、 駐 車 場 は以 下 の三 つ に分類 で き る。す な わ ち 、1)路 上 に整4打され て いて 一般 公 共 の用 に供 す る駐 車 場 で あ る路 上駐 車 場 、2)路外 に整 備 され る一 般 公 共 の用 に供 す る駐 車 場 、3)路外 に整備 され る一般 公 共 の用 に供 さな い駐 車 場(これ らは建 築 物 等 で 専用 的 にrll用 され る こ とか ら専用 駐 車 場 と呼 ばれ る)であ る。 (1)路上 駐 車 場 路 上駐 車 場 は 、言 葉 の とお り道 路 上 の交 通機 能 を 阻害 しな い位 置 に整備 され る駐 車 場 で あ る。した がっ

(5)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

27巻

て 、道路 と い う公 共物 の上 に整備 され るため 、対 象 と す る利 用 目的 は 当 然 一 般 公 共 の用 に供 す る施 設 とい う こ とにな る。路 上 の駐 車 ス ペ ー ス に は道 路 管 理 者 が 設 置 す る路 上駐 車 場 と交 通 管 理 者 が 設 置 す る パ ー キ ング メー ター とが あ る。 これ らは、管 理 主 体 や 設 置 目的 等 に よ る 区別 はな され て い るが 、駐 車 場利 用 の 目的 は規 定 され お らず、駐 車 場利用 者 に とって は同 様 の利用 形 態 とな る。 また、駐 車 場法 の制定 経緯(後 述 )な どか らも分 か るよ うに、道 路 上 の 円滑 な交 通 流 を阻害 す る よ うな駐 車 施 設 の設 置 は認 め られ て いな い 。 (2)一般 公 共 の用 に供 す る路 外駐 車場 一 般 公 共 の用 に供 す る路 外 駐 車 場 の 中 は、 さ らに そ の整備 主体 によって 、民 間 によって供給 され る駐 車 場 と公 共 が 整 備 す る駐 車 場 に分 類 で き る。一 般 公 共 の用 に供 す る駐 車 場 で 、利 用 者 か ら駐 車 料 金 を得 て いる駐 車 施設 は公 共 。民間 を聞わず届 け出 の義務 が あ り、届 出駐 車 場 と され る。また 、対 象 とす る駐 車 需 要 が広 く一 般 公 共 の用 に供 す べ き基 幹 的 な もの で 、か つ そ の位 置 に永 統 的 に確 保 す べ き もの で あ る場 合 に は、公共・民 間 を問 わ ず都 市計 画駐 車 場 と して都 市 計 画 で規定 す る ことが で きる。仮 に民間 が主体 となって 整備 され た駐 車 場 で あって も、路外 駐 車 場 は都 市 施 設 の一 部 を構成 してお り、広 い意 味で の社会 資本 と して 位 置 づ ける ことが で き る。また 、附 置義務 のた め に整 備 した駐 車 場 で あって も、時 間貸 しの形態 で利 用 され る駐 車 場 は 、一 般 公 共 の用 に供 す る駐 車 場 に分 類 さ れ る。 (3)専用駐 車 場 道 路 上 に整 備 され な い路 外 駐 車 場 の うち 、企 業 の 従 業 員 や 来 客 用 駐 車 場 の よ う に、個 人 や 企 業 に よ り 独 占的 、排 他 的 に利用 され る駐 車 場 が あ る。これ らの 施 設 は、個 人や 企 業 によって専用 的 に利用 され るた め 専用 駐 車 場 と呼 ばれ る。この 中 には、先 に述 べ た建 築 物 の 附 置 義務 駐 車 場 も含 まれ る こ とにな る。 これ ら の施 設 は 、企 業 が 持 つ 建 築 物 や 生産 施 設 等 と同様 に 生産 資本 と位 圏 づ け られ る もの が多 く、そ の 中 に は、 業 務 用 車 両 と して 使 用 の本拠 に付帯 した保管 場所 と して 整 備 され て い る もの も含 まれ る。都 市 全体 と し て駐 車 場 供 給 が 十 分 で あ るか ど うか は 、一 般 公 共 の 用 に供 さな い専 用 駐 車 場 の整 備 量 に も影 響 され る こ とにな る。 したがって 、総 合 的な駐 車政 策 を考 えた場 合 、専 用 駐 車 場 の役 割 も重 要 な位 置 を 占め る こと に な る。 (4)その他 自宅 の車 庫 等 上述 の 分 類 に は含 まれ て いな いが 、先 の車 庫 法 に もあった よ うに、自動 車使用 者 が保管 場所 と して 、所 有 す る 自動 車 の使 用 の本 拠 周 辺 に保 管 場 所 を確保 す る施 設 が ある。これ らは通 常 、車 庫 、また は月極駐 車 場 と して保 有 され る。基 本 的 には、自動 車 の所 有者 が 自 ら用 地 を確 保 して 、自 ら施 設 を確 保 して い るが 、月 極 契 約 な どによ って但 の 主体 が 整 備 した駐 'IE施設 を 利用 す る こともあ る。駐 車 問題 の うち、特 に大規 模 な 集 合 住 宅 が立 地 す る住 宅 団地 周 辺 な どで起 こる駐 車 問題 は、基本的 に 自宅 の車庫 を個 々の 自動 車所 有 者 が 保 有 しな い ことによって生 じて い る。 また 、月極 駐 車 場 の 中 に は鉄 道 駅 周 辺 で パ ー ク ア ン ドライ ド用 の駐 車 場 と して 利 用 され て い る 場 合 も あ る。 これ らの駐 車 は交 通 結 節機 能 を果 た して い る た め 、総 合交 通体 系 の観 点 か らは公 共 性 が 高 い と の 考 え方 もあ るが 、駐 車 場 の 形 態 が 月極 契 約 と い う形. で 、他 の人が利用 で きな い点 か ら、そ の他 の駐 車 場 の 位 置 づ け とな る。 3‐

4わ

が 国の駐 車 政 策 の歴 史 的 変 遷 と駐 車 問題 こ こで はわ が 国 にお け る駐 車 政 策 の歴 史 的 変避 を た ど り、特 に駐 車 場問題 が大 き く取 り上 げ られ た時期 に焦点 を当 てて 、上記 法 制 度 が 拡 充 され て き た背 景 を概 観 す る。 (1)昭和

30年

代 の 問題 と駐 車 場 法 の制 定 わ が 国 で駐 車 場 法が公 布 され た の は昭 和32年 5月 で あ り施 行 され た の は昭和33年 2月で あ る。 そ の 当 時 の社 会 的背 景 をみ る と、当時 の駐 車 問題 と して 、「 路側 の駐 車 は走行 す る車両 のた め の 車 道 を狭 隆 に し、 路 側 に車 両 を置 き、路 側 に車 両 が 出 入 りす るた め の 摩 擦 によって 、街 路 の(交通)容量 に重 大 な影 響 を与 えて いる。」9、 ある いは、「わ が 国 にお け る 自動 車 の 保 有 台数 は、現在160万台 に達 し、 しか も毎 年30万 台 を超 え る増 加 を示 して い るが 、 これ らの 自動 車 は そ の大 部 分 が都 市 に集 中 し、特 に大 都 市 の 中心 部 に お け る道 路交 通 の混 雑 は放 置 す る こ と を許 さな い状 態 に立 ち至 って いる。」0とい う もの で あった 。 また 、 駐 車 を行 う原 因 と して は 「1)業務 に従 事 す る人 お よ び朝 業 務 地 域 に行 って終 日自家 用 車 を固 く人 、2)買 い物 をす る人及 び1‖寺問 ∼3,4時 間(の駐 車 時 間 )を 希 望 す る人 、3)業務 を行 う程度 の短 時 間駐 車 を要 す る 人 」0等が 挙 げ られ て いた 。 この 問 題 に対 して 、「自 動 車 の駐 車 施 設 の整備 を通 して 道 路 交 通 の 円滑 化 を 図 り持って公衆 の利 便 に資 し、か つ都 市 の機 能 の維 持 及 び増 進 に寄 与 す る こ と」 を 目的 と して 駐 車 場 法 が 施行 された。この段 階 で は、路 上駐 車 場 は路 外 駐 車 場 が整 備 され る まで の 暫 定 的 な施 設 で あ る との考 え方 が示 され て いる。 そ の後 、H召和37年に附 置義務 に関 す る規 制 の強 化 のた め に、駐 車 場法 が改訂 され て い る。この背景 と し

(6)

206 て 、「交 通 戦 争 」 に代 表 され る交 通 事 故 件 数 の累増 に よって 、都 市交 通 問題 へ の対応 が急 務 とされ る よ うに な った背 景 が あ る。。そ の 中の一 つ と して 、路 上駐 車 問題 が取 り上 げ られ て いた。 (2)昭和

45年

当時 昭和45年 8月に行 わ れ た都 市 計 画 中央 審 議会 の答 申 にお け る、当時 の駐 車 問題 と して 、「大 都 市 の都 心 部 、地 方 都 市 の 中心 商 業 業務 地 区 等 にお いて は 、駐 車 需 要 に対 す る駐 車 場 の整備 の た ちお くれ と駐 車 規 制等 の不 徹底 とによ り、輻壊す る路 上 に も駐車 が行 わ れ て いる状況 で あ り、激 増す る 自動車交 通 需 要 とあ い まって 道 路 交 通 の恒 常 的 な混 雑 状 態 と都 市 機 能 の低 下 を もた ら して いる。一方 、現 在行 われて いる駐 車 場 整 備 の あ り方 は 、全体 的 な 計 画 性 に欠 け る う らみ が あ り、必 ず しも駐 車 場 の機 能が効 率 的 に発揮 され て い な い面 も見 受 け られ る。」けとい う認識 が あ り、計 画 的 な駐 車 場整備 が 必 要 とされ て いた。 この なか で は、 駐 車 場 整 備 の対 象 とす べ き曜 車 需 要 と して 、交 通 幅 榛地 区 にお ける業 務 を 目的 と した駐 車 需 要 、駅[ター ミナ ル 等 の交 通 結 節 点 にお け る公 共交 通 機 関 利 用 の ため の駐 車 需 要 、都 市 全体 の開発 、発展 を図 る上 で必 要 とな る場 合 の 買 い物 等 の駐 車 需 要 な どが挙 げ られ て い る。また 、この 答 申の 中で注 目すべ きは、駐 車 場 整 備 に対 す る助 成 策 につ いて 言 及 され て いる こ とで あ る。そ の理 由 と して 、駐 車 場建 設 の コス ト高 と駐 車 規 制 の不 徹底 か ら、駐 車料 金 によって建設 運営 原価 を 回収 す る こ とが で きな い よ うな 場 合 にお いて 、駐 車 場 が 積 極 的 に整 備 され る と同 時 に都 市 計 画 上 十 分 な 機 能 を果 たす こ と等 が挙 げ られ て い る。 しか し、そ の後2度の オイル ショックを経 て 、交 通 量 の総 量 規 制 の 必 要性 の 観点 か ら、駐 車 施 設 の整 備 に関 して は消極 的 な社 会 情勢 とな り、そ の流れ の中 で W富和

54年

には 一定 以 上 の大 規 模 な 建 築 物 に対 して 、 附 置 義務 設 置 の害J引が お こな わ れ る こと とな った動。 (3)昭和

60年

代 か ら現 在 まで そ の後 、駐 車 問題 が 大 きな社 会 問題 と して ク ロー ズアップ され始 め た の は昭和60年前後 の こ ととされ 、 この 問題 が現 在 もなお継 統 して い る9。 この時期 にお いて は 、昭 和62年の都 市 計画 中央 審議 会 の答 申 にお いて 、都 市 行 政 の立 場 か ら「路 上駐 車 の 蔓 延 化 に よ り、道 路 機 能 につ いて は交 通容量 の低 下 、交 通事 故 の 増 大 、バ ス 、2輪車 交 通 の阻害 、沿 道 ア クセ ス の阻害 等 、都 市 機 能 につ いて は地 方 都 市 の都 心 地 区等 の 商 業業 務活 動 へ の支障 等 多 くの問題 が生 じて お り、モー タ リゼ ー ションの進 展 のなかで 、今 後 、一層実態 の深 刻 化 が 懸 念 され る状 態 に あ る。道 路機 能 、都 市 機 能 の確 保 を 図 る た め に は 、駐 車 場整 備 に関 わ る助 成 の 後藤忠博・小林潔司・喜多秀行 :駐車場供給に関わる公共主体の役割 り 拡 大 、効 率 的 な利用 システ ム の確 立 が 必 要 で あ る。」 動との問題 提起がな された。この中で は、公 共が取 り 組 む べ き主 な課題 と して 、1)総合 都 市交 通体 系 の確 率 を図 るた め に トラフィックセ ル 、モー ル化 な どの実 施 に伴 う駐 車 場 、交 通結 節 点 にお け る駐 車 場 の検 討 、 2)荷さば きの た めの駐 車 施 設 の整 備 、3)駐車 場 案 内 シス テ ム な整 備 等 に よ る既 存 駐 車 場 の 効 率 的 運 用 な どで あった。さ らに都 市 計画審 議 会 は平成3年 3月に 「経 済社 会 の変化 に対 応 した都 市交 通 施 設 整 備 の あ り 方 とそ の整備 推進方策 につ いて の 中 間 答 申(自動 車 の 駐停 車施 設 整備 の あ り方 とそ の整 備 推 進 方 策)」 の な かで 、上記 の問題・課題 の体 系化 と と もに、「駐 車 施 設 の 計 画 的 整備 の基本 的 考 え方 」 の な か で 地 域 ご との 駐 車 場 整 備 の マ ス ター プ ラ ンに基 づ い た 長 期 的 、計 画的 な駐 車 場整備 の重 要性 につ いて 言 及 して い るけ。 さ らに、 これ らと時 を同 じ く して 道 路 行 政 の立 場 か らも駐 車 場確 保 の重 要 性 が 主 要 問題 と して 取 り上 げ られ て い る。そ の主 要 課題 は道 路 審 議 会 建 議 と して 「路 上駐 車が 原 因 になって いる交 通 渋 滞 の解 消や交 通 事故 の防止 、中心 市街地 の活性 化 を 図 るた め 、関係 機 関 との連 携 の も と、官 民 の 役 割 分 担 に よ る駐 車 場 整 備 の計 画 的推 進 、幹線 道 路 の路 上駐 車 対 策 等 都 市 内 の総 合 的 な駐 車対 策 を推 進 す る。」 もの と して 平 成2 年 に ま とめ られて いる。内容 と して は 、先 の都 市 計画 中央 審 議 会 答 申 と同様 の 主 旨 で あ る が 、路 上 駐 車 対 策 の具体 的 な施 策 と して 「交 通 アセ ス メ ン トの実施 」 が盛 り込 まれて いる ことに特徴 が あ るり。 さ らに、平 成

2年

に は大 臣懇 談 会 と して 駐 車 問題 懇 談 会 が 開催 され る等 、駐 車 問題 は社 会 問題 と して 非 常 な 関心 事 とな った ことが何 わ れ る。 4.サー ビスの供給 にお け る公 的 書BF日の役 割 以 上 は駐 車 問題 につ いて の経 緯 お よ び現 状 を と り ま とめ た が 、本 章 で は公 共 が 駐 車 場 整 備 に 関 与 す る 意 義 につ いて の基本 的 考 え 方 を整 理 す るた め に、厚 生経 済 学 にお け る公 共 の役 割 に関 す る基 本 的 な考 え 方 を レ ビューす る。 厚 生経 済 学 の最 も基 本 的 な概 念 と して パ レー ト最 適 の概 念 が あ る。パ レー ト最 適 な 状 態 と は 、社 会 を 構 成 す る他 のす べて の構 成 員 の厚 生 が 低 下 しな い と い う条件 を保った ま まで 、社 会 の構 成 員 の誰 の厚 生 を も増 大 させ る ことので きな い状 態 を い うiけ。また 、完 全 競 争 下 で は需 要 と供給 に よって均 衡 す る市 場 そ の もの が 、常 に個 々の経 済 主体 に資源 の 効 率 的 な配 分 を 行つて い る とい う概 念 で あ り、財・サ ー ビス の供給 の す べ て を市 場 に任 まか て お け ば 、常 に資 源 配 分 の効 率性 は保 証 され る とい う考 え方 で あ る。 初 期 の厚 生

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経済学 で は 、この よ うな考 え方 に沿って完 全競 争市場 を実現 す る ことが 、公 共 の役 割 で あ る とされ た1→ しか し、この後 この考 え方 が 当て は ま らな い財・サ ー ビス の存 在 が 明 らか になった11)。 財・サ ー ビス の配 分 を市 場機 構 に委 ね た 場 合 、社 会 的 に望 ま しい水 準 に対 して 、資 源配 分 が多 す ぎた り少 なす ぎた り、ある いは全 く供給 され な い よ うな財・サー ビスの存在 で あ る。これ らの財・サ ー ビス に は、以 下 の よ うな性 質が み られ る。 a)いった ん供 給 され る と、消 費 者 は対 価 を支払 う か否 か にか かわ らず 、そ の財・サ ー ビス を消費す る ことが可 能 にな る性 質 を持 つ財・サ ー ビス。このよ うな性 質 は消 費 にお け る排 除 不 可能 性 とい う。

b)あ

る財・ サ ‐ ビス を一 人 の個 人 が 消 費 して も、 それ に よ って他 の個 人 の消 費 が 妨 げ られ な いよ う な性 質 を持 つ財・サ ー ビス。この よ うな性 質 は、消 費 の非 競 合性 とい う。 c)財・サ ー ビス を消 費 した ものばか りでな く他 人 の便 益 を増 加 また は減 少 させ 、そ の帰 着先が不特 定 多 数 に及 ぶ よ うな性 質 を持 つ財・ サ ー ビス。 こ の よ うな性 質 は

,外

部性 とい う。

d)財

・ サ ー ビス を供給 す るため に要す る固定費用 が 巨大 か つ 不 可 分 で あ る ことか ら、供給 量 の増加 によ って 平均 生 産 費用 が 逓 滅 す る よ うな性質 を持 つ財・サ ー ビス。この よ うな性 質 は、費用 逓減性 と い う。 上記 の性 質 の うち 、消 費 にお ける排 除不可能性 、非競 合性 を持 つ財・サ エ ビス は「公 共財 」と呼 ばれて いる。 一 般 の財 の 場 合 、市 場経 済 にお いて家 計 や企業 な どの個 々の経 済 主体 が財 や サ ー ビス・生産 要素な どを 需 要 した り供 給 した りす る時 、そ れ らの経 済 活動 は 個々の経済 主体 の私 的動 機 に も とづ いて いると私企業 が生産 活動 を行 って 、市 場 に供給 す る究極 の 目的は利 潤 の獲 得 で あ る。 したがって 、そ れ らに価 格 がつ いて いて 、そ れ を支 払った ものだ けが消 費で き る ことが前 提 とな る。また 、反 対 に消 費す る側 に とって も、市場 か ら財・サ ー ビス を獲 得 す る 目的 は、個 人 の効用 の最 大 化 で あ る。 した が って 、供 給 され る財・サー ビスの 価 格 が個 人 の便 益 よ りも高 い場 合 は 、財 を消 費で き な い ことにな り、市 場均 衡 が成 立 す る。 と ころが 、上記 のa)からd)にあ げた財 は、財 の供 給 を市 場機 構 に委 ね た 場 合 、社 会 的 に望 ま しい水準 が達 成 で きな くな る性 質 を持 って い る。す なわ ち、排 除 不 可 能性 や 消 費 の非 競 合 性 を持 つ財 で は 、需要 と 供給 の関係 を市 場機 構 に委 ね る と、対 価 を支 払った者 も支 払 わ な か った 者 も同 じよ うに消 費 をす る ことが で き るた め 、需 要者 は対 価 を支払 う ことをせず、私企 鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

27巻

207 業 で は利 潤 が 得 られ な い こ とか ら財 を供 給 しな い よ うにな る。また 、外 部性 を持 つ財 で は、財 を消 費す る 個 人 以 外 に も、そ の財 の効 用 は周 囲 に波 及 して い る に もか か わ らず、対価 が支 払 わ れ て いるの は前者 の個 人 の効用 に対 レてのみであ り、他 に波及す る効用 には 対 価 が 支 払 わ れ て いな い。 この よ うな 状 態 の下 で は 企業 は 、対 価 が支払 わ れ る水準 に財・サ ー ビス の生産 水準 を設定 す るた め、そ の財・サー ビス は社 会 全体 が 享 受 で き る効 用 よ りも少 な い水 準 の 量 しか 供 給 され な い こと にな る。さ らに、費用 逓 減性 を もつ財・サ ー ビス で は、財・サ ー ビス の供 給 に関 して は平均 費用 と 限界 費用 が 一致 せず、価格 支配 力 を もつ 企業 が平均 費 用 の水 準 に価 格 を設 定 す れ ば 、財 は望 ま しい水 準 に 対 して 過 小供 給 とな るこう。 これ らは総 称 して市 場 の 失 敗 と呼 ば れ る。 この市 場 の 失 敗 を是 正 す る役割 と して 、公 共 の役割 が考 え られ て いる。 しか しな が ら、 も う一 方 で 公 共 の 関 与 の あ り方 に つ いて は 、奥 野 は以 下 の よ うに指摘 す る19。 「市 場 経 済 で は 、市 場 の 失敗 が 公 共 部 門 によ る経 済 活 動 を正 当化 す る た め の必 要 条 件 で あ るが 、市 場 の 失 敗 そ れ 自体 が公 共 の市 場介 入 の正 当性 を意 味 して い るわ け で はな い。 あ る問題(資源 の効 率的 配 分)の解 決 に と って どの よ うな 制度 が望 ま しいか は、そ れぞ れ の制 度 によ る対 応 に と もな う費用 と便 益 の 比 較 を した後 で 決 め られ る事 柄 で あ るべ きで あ る。社 会 問題 へ の対 応策 と して 「公 共性 」をあ げ るな らば、具体 的 な 市 場 介 入 要 因 を示 して そ の 費用 と使 益 の議 論 をす べ きで あ る。市 場 介 入 要 因はサ ー ビス によって 、また状 況 に よつて 異 な るか ら、各 ケー ス に よって 具体 的 に介 入 の 是 非 が検 証 され ね ばな らな い。」す なわ ち 、公 共 主体 が市 場 に介 入 す る場 合 の方 策 や 程 度 につ いて は 、絶 対 的 な基 準 は存 在 せず、個 々の 問題 に応 じて対応 して い く必 要 が あ る。本 稿 で 取 り上 げて い る駐 車 問題 に 関 して も、個々の都市 の特 性 を十 分踏 まえた上 で 、公 共 の 関与 の方 法 につ いて検 討す る必 要 が あ る。 5,公共 が 関 与 す べ き駐 車施 策 の検 討 5‐

1自

動 車 交通 と駐 車 は じめ に述 べ た よ うに、駐 車 は 自動 車 交 通 手 段 を 利用 す る際 に必 ず必 要 とな る行 為 で あ り、自動 車 トリ ップが 発 生 す る側 と集 中す る側 で 生ず る。 こ こで は 、 この うち 自動 車 を所 有 す る個 人 が 、 自動 車 の所 有 の 本 拠 地 周 辺 に もつ駐 車 施 設 は車庫 と呼 び 、所 有 の本 拠以 外 にお け る駐 車施 設 を駐 車 場 と呼 ぶ ことにす る。 一 般的 に は 、1日 の 自動車 交 通 は車庫 か ら始 ま り、個 々の 目的地 の駐 車 場 で 自動車 を止 めて トリップ ロ的 を 達成 し、再 び車庫 に戻 って くる。 これ らの こ とよ り、

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後藤忠博・小林潔司・ 喜多秀行 :駐車場供給 に関わる公共主体の役割 り "よ 車 場 は 自動 車交 通 トリップの集 中側(トリップの 目 的地)で 必 要 とな る。この中 には、交通手 段 の変化点 、 す な わ ち駅 周 辺 で の パ ー ク ア ン ドライ ド駐 車 場や キ ス ア ン ドライ ドの た め の駐 車施 設 も含 まれ る。なお 、 こ こで い う車庫 とは 、車 庫 法 で い う と ころ の 自動 車 所 有 者 の本拠 の近 くに整 備 され る 当該 自動 車 の保管 場所 にあた る もので あ るが 、必 ず しもす べ て の トリッ プが 保管 場所 か ら発 生 す る とは限 らな い。また 、車庫 につ いて は4.で述 べ た よ うな公 共 が政 策 と して 関与 す べ き財・サ ー ビス の排 除 不 可 能性 、非 競 合性 、外部 性 、費用 逓 滅性 等 の性 質 は持 って いな い。したがって 、 本論 文 で検 討す る駐 車 場 は 、3.で述 べ た駐 車 場 の う ち、一般 公 共 の用 に供 され る と され る駐 車 需 要 を対 象 とす る。 と ころで 、一般 公 共 の用 に供 され るべ き駐 車 需 要 を どの よ う に定 義 す べ きで あ ろ うか 。 こ こで は 、商 業 施 設 の 専 用 駐 車 場 も含 め て トリップ の 目的 が特 定 の場所 で の み達 成 され る トリップ に供 す る駐 車 場 は 一般 公共 の用 に供 さな い もの と考 え る。すなわ ち、通 勤交 通や 業務 交 通(物品 の輸 送 や打 合 せ等 の 目的 を持 つ交 通)が利用 す る駐 車施 設 は 、 トリップ発 生 のイ ン セ ンティブが集 中側 によって決定 され る交 通 で あ るた め 、駐 車 目的 は一 般 公 共 の用 に供 さな い もの と考 え る。 これ とは別 に、 トリップ発 生 のイ ンセ ンテ ィブが 発 生 側 に よ って 決 定 され る交 通 が利 用 す る駐 車施 設 は、不特 定 多 数 と い う条 件 を満 た す と考 え られ るた め、一般 公 共 の用 に供 す るべ き駐 車 場 を利 用 す る も の とす る。この 目的 の なか に は、買 い物 や公 園、美術 館 、博物 館 、図書館 等 を利用 す る交 通 が考 え られ る。 5‐

2駐

車 場 の公 共 性 自動 車 交 通 はサ ー ビス の供 給 主 体 か ら考 え れ ば 、 自己 また は 自己 の貨 物 を 自己所 有 の交 通 手 段 で輸 送 す る点 で私 的 な交 通 手 段 と言 え る。 これ とは反 対 に、 運 賃 を支 払 う こ と に よ り不 特 定 の 人 が利 用 で き る鉄 道 や バ ス・ タ ク シー な どの交 通 手 段 は公 共交 通 手 段 とされ る19。 私 的交 通 手段 で あ る 自動 車交 通 で は、そ の端 末 に位 置 す る駐 車 場 は 、そ の整 備 主 体 とかか わ りな く、基 本 的 に 自己 の努 力 によって確 保 され るべ き 施設 で あ る と言 え る。 したがって 、自動 車 利用 者 が ト リップ を行 う場 合 には、つね に 目的 地 にお いて駐 車場 が確 保 され て い るか ど うか が 、 目的 処 選 択 の決定 要 因 とな り、ひ いて は都 市 全体 の魅 力 を決 め る要 素 とも な り得 る。これ らの点 を考 えれ ば、駐 車 場 は都 市 には 必 ず 必 要 とな るべ き重 要 な施 設 で あ る と い え る。そ こで 、駐 車 場 の持 つ べ き公 共 性 につ いて 以下 で検 討 した。 公 共 が市 場経 済 の 中で財・サ ー ビスの供給 に関与す べ き条 件 と して 、4.で述 べ た財・サ ー ビス の もつ排 除 不 可 能性 、非 競 合性 、外 部性 、費用 逓 減性 の四 つ の性 質 をあ げ た 。 これ らの性 質 と駐 車 場 の関 係 を検 討 す る。 まず、第1の条 件 とな る排 除 不 可 能性 で あ るが 、 現 実 の駐 車 場 は駐 車 場 利 用 者 が利 用 の際 に料 金 を支 払 って お り、か つ無料 で利 用使 用 とす る利 用 者 は用 意 に排 除 可 能 で あ る。したが って 、駐 車 場 は排 除不 可能 性 は持 って いな い。 つ いで 、第2の条 件 とな る非 競 合性 とい う性 質 で あ るが 、駐 車 場 はそ の容 量 に よって供給 量 が決定 され て お り、サ ー ビス の容 量 の 上限 に達 した後 は、他 の利用 者 は利用 で きな くな る。これ は、駐 車 場が サ ー ビス に 関 して の競合 性 を持 つ性 質 を表 してお り、第2の特性 か らも駐 車 場 は純 粋 な公 共 財 で あ る とは言 えな い。 第3の条件 は、駐 車 場 の外 部性 で あ る。外 部性 とい う性 質 は、駐 車 場 とい うサ ー ビス が直接料 金 を払 って 享 受 した 利用 者 以 外 に も効 用 を もた らす と考 え られ る性 質 で あ る。駐 車 場 の場 合 、あ る主体 が 都心地 区 内 に駐 車 場 を整 備 し営 業 を開始 した とす る と、 自動 車 とい う交 通 手段 をを持 つ 人 に とって は、都心 が よ り利 用 しや す くな る とい う便 益 を受 け、そ の対価 を駐 車料 金で支 払 って い る。 しか し、それ 以 外 に も都 心 部 の商 業経 営 主体 に とって は、商店 の利用 者 が増 加 し売 り上 げが 多 くな る と言 う間接 的 な 使 益 を享 受す る こ とに な る。これ は、駐 車 場 が都 心 商業 主体 に とって外 部効 果 を持 って い る ことを示 す ことに他 な らな い。 また 、 駐 車 場 が整 備 され る こ とに よって 、これ まで路 上駐 車 して いた 人 が 駐 車 場 を利 用 す る よ うにな り道 路 の混 雑 が解 消 され た とす る。この とき、駐 車 場利 用者 は違 法駐 車 取 り締 ま りとい う リス クの 回避 が 可能 で あ り、 この効用 を駐 車料 金 とい う形 で 支払 う こ ととな るが 、 これ とは別 に、他 の道路 利 用 者 に とって も、道路 が走 りや す くな り所 要時 間 の短 縮 や 事 故 に遭 遇 す る危 険 性 が 低下 した とい う、間接 的 な便 益 を得 る。これ も駐 車 場 の持

p外

部経 効 果 とい う こ とが言 え る。 第4の条 件 は費用 近減性 で あ る。仮 に、あ る都 市 の 都 心 部 に大 規 模 な駐 車 施 設 が た だ 一 つ しか な い場 合 につ いて考 えて み よ う。 この駐 車 場 を整 備 す る に は 、 多 くの 資 本 を投 入 す る必 要 が あ るが 、た とえ大 き な 駐 車施 設 を整 備 した と して も、他 の 人 が他 の場所 に 駐 車 場 を整 備 す る ことは可能 で あ る。また 、駐 車 場 利 用 者 は駐 車 場 選 択 と同時 に商 業 地 選 択 も行 って い る と考 え られ る た め 、都 心 部 の駐 車 場 は郊 外 の 商業 施 設 との競 争 も行 って いる とみ る ことが で き、サ ー ビス 価 格 に対 す る供 給 者 の価 格 支 配 力 はそ れ ほ ど大 き い とは言 えな い。これ は、駐 車 場 が 費用 低 減性 を もたな いサ ー ビス で あ る こ とを示 して いる。しか し、一 方 で

(9)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

27巻

都 心 部 とい う限 られ た地域 で み る と、駐 車 場 が 、そ の i利用 者 の 目的施 設 まで の歩 行距 離 が短 い(約

300mと

され る

)即

地 的 なサ ー ビス しか供給 で きな い こ とや 、 企 業 が駐 車 場 に投 資 す る場 合 に は土 地 の収 益 性 を高 め る必 要 か ら大規 模 な投 資 が 必 要 で あ る こ と等 を考 えれ ば、地 域 的 な 独 占 また は寡 占的 な 市 場 とな り得 る可能性 は存 在 す る。以 上 、見 て きた よ うに、駐 車場 は第

3の

性 質 で あ る外 部 性 を持 つ が 、そ れ 以 外 の意 味 で は公 共 の 関 与 の必 要 性 に乏 しい施 設 で あ る と言 う こ とが で き る。 5‐

3公

共 によ る駐 車 場 整備 の課 題 多 くの地 方 都 市 で は 、公 共 交 通 サ ー ビス の供 給 量 に限界 が あ り、自家 用 車 が地 域 住 民 の主 た る交通手段 となって い る。この よ うな都 市 で は、大 規 模駐 車 場 を 所 有 す る郊 外 型 ショッピングセ ンター が立 地 す る とと もに、都 心 商 業 地 が 衰 退 す る傾 向 に あ る 。都 心 商業 地 の再 活性 化 を図 る うえ で 、都 心駐 車 場 整 備 が重 要 な検 討課題 となって いる。これ まで に述 べ て き た よ う に 、駐 車 場 整 備 は主 と して 民 間主体 が行 な う もので あ る と され る。 しか し、駐 車 場整 備 は単 な る交 通 施 設 計画 の範 囲 に と どま らず、都 市構 造や 商業 地 振興 の 問題 を も射 程 にお いて検 討す べ き内容 を もって いる。 都 市 計画 。交 通 計画 の視 点 にお いて確 保 す べ き駐 車 場 は 、民間 主 体 によ る整 備 に加 え て公 共 主体 によ る整 備 が 必 要 とな る。特 に、衰退 傾 向 に ある地 方 都 市 の都 心 商店 街 の活性 化 、道 路交 通 混 雑 を解 消す る うえで 、 公 共駐 車 場 整備 の必 要性 は増大 して い る。 一般 に、駐 車 場 経 営 は建 設 費が 高 く民間 主体 で は 採 算 性 の観 点 か ら経 営 が 成 立 しに くい と され る。 こ れ は 、先 に も述 べ た よ う に駐 車 場 は利 用 者 か ら得 ら れ る料 金 の ほか に、有 形・無 形 の外 部経 済 性 を周 辺地 域 に供給 して お り、これ らの外 部経 済性 を収益 と して 内 部化 で き な い と ころ に あ る。駐 車 場 のサ ー ビス 圏 域 は、徒 歩 に よ る イ グ レス 行 動 が成 立 可 能 な 範 囲 に 絞 られ る。徒 歩 によ る端 末行 動 圏域 が半径

300m程

度 で あ る こ と を考 慮 す れ ば 、単 一 の駐 車 場 のサ ー ビス 圏 域 は空 間 的 にか な りの程度 限 定 され る こ とは い う ま で もな い。 この サ ー ビス 圏域 の 中 で駐 車 場 は独 占 的 、 あ る い は 寡 占的 にサ ー ビス を供 給 して い る こ と にな る。 した がって 、サ ー ビス 圏域 の 中で の、土地利 用 や 容 積 率 の 水 準 は駐 車 場 の採 算 性 に大 きな影 響 を 及 ばす こ とにな る。 消 費者 の 商 業 地 選 択 行 動 にお いて 、各 商 業 地 の規 模 は重 要な決 定 要 因で あ る。また、駐 車 場 の容 量 も商 業地選 択 行動 に影 響 を及 ぼす。特 に、多 くの地 方都市 にお いて 都 心 駐 車 場 周 辺 にお け る うろつ き交 通 が 問 題 になって い る ことを配慮 す れ ば、都 心 にお ける駐 車 容 量 の不 足 とい う問題 が 顕在 化 して い る こ とが 理 解 で きる。 このよ うな 商業地 選 択 行 動 は、結 果 と して 、 都 市地 域 の集 積 の規 模 そ の もの に影 響 を及 ぼ す こ と にな る。消 費者 は 、自 らの行動 が結 果 と して都 市 の集 積 の規 模 に及 ぼす影 響 を考 慮 せ ず に商 業 地 選 択 を行 う。そ の結果 、個 人 の 自由な商業 地 選 択 行 動 に任 せ た 場 合 、必 ず しも望 ま しい都 心 地 域 の集 積 を実 現 で き る保 証 はな い。また 、地価 の高 騰 によ り、都 心 地 域 に 十 分 な 量 の駐 車 場 が 供 給 され な い場 合 、結 果 と して 都 心 の集 積 が最 適 な レベ ル よ り過 小 な 水 準 に陥 る危 険性 もあ る。 この場合 、公 共 によ る駐 車 場 の整1帝は、 望 ま しい都 市集 積 を実 現 す る た め の 手 段 と して位 置 づ け る ことが で きよ う。 一方 、都心 へ の 自動 車 トリップの集 中 は周 辺街路 や 駐 車 場周 辺 の交 通 混 雑 を 引 き起 こす 原 因 とな って い る。前述 した よ うに、自動 車交 通 は駐 車 を もって そ の トリップ を完 結 す るた め に駐 車 場 整 備 や そ の料 金 政 策 は 、都 心 への 自動車集 中 を制御 す る機 能 も担 って い る。近 年 、ロー ドプ ライ シ ン グに よって交 通 需 要 を制 御す る方法 が検 討 され て い る。通 信・情 報 技術 の発展 によ リロー ドプ ライ シ ング導 入 の技 術 的 可 能 性 はか な りの程 度 向上 した といわ れ るが 、そ の導 入 に あたっ て は依 然 と して解 決 す べ き社 会 的・政治 的 問題 も少 な くな い。この よ うな状 況 の 中で 、駐 車料 金 は次 善 の交 通 需 要 の制御 方策 と して の意 義 も もって いる。 以 上 の よ うな社 会 的 状 況 を考 慮 す れ ば 、駐 車 場 整 備 や そ の料 金 政 策 は 、単 に駐 車 施 設 単 一 の 設 計 問題 と してで はな く、消 費 者行動 や駐 車 場 の経 営 行 動 が も た らす 外 部経 済 、外 部 不 経 済 を 同 時 に考 慮 に いれ た よ うな社 会 的 な パ ー ス ペ クテ ィブ の下 で検 討 す べ き 問題 の広 が りを持 って いる ことが理 解 で き よ う。す な わ ち 、駐 車 場 は本 来 的 に は私 的 サ ー ビス と して の性 向 を もち、民 間 に よ る整 備 を基 調 とす べ き施 設 で あ るが 、公共 は上 で述 べ た よ うな外 部 経 済性 、不経 済 を 是正 を 目的 と して駐 車 市 場 に介 入 す る とい う役 割 を 担 って いる。 この よ うに公 共 の役 割 は駐 車 市 場 にお け る外 部 経 済 性 、不経 済性 の 内 部 化 に あ る 。そ の際 、公 共 が 採 用 で きる方策 と して以 下の よ うな ものが あ げ られ る。 第 1に、駐 車 場経 営 に対 して駐 車 場 の外 部経 済 性 を 内 部化 す るた め の補 助 金 を給 付 す る方 法 が あ る。第 2に、公共 自 らが駐 車 場 を整 備 す る方 法 が あ る。 この 場合 、民 間駐車 場 がす で に経 営 を行 って いる中 に公 共 が参 入 す る と、全体 と して の利用 料 金 の低 下 を招 き、 民 間駐 車 場 の採 算 割 れ か ら経 営 を撤 退 す る可 能 性 が あ る。 この場 合 もまた 、補 助 金 の よ うな 形 で 民 間 駐 車場 の経 営 を支 援 す るか 、路 上駐 車 の取 り締 ま り強

(10)

後藤忠博 。小林潔司・ 喜多秀行 :駐車場供給 に関わる公共主体の役割 り 化 等 によって市 場 の適 正化 を図 って い く必 要 が あ る 。 いず れ にせ よ、適 正 な駐 車 容 量 と駐 車 料 金 の 問題 は 、 駐 車 市 場 にお け る外 部 性 を補,正す るた め の重 要 な計 画 変 数 で あ る。 の ち に、5.にお いて は 、以 上 の 問題 意 識 に基 づ いて 、最 適 な駐 車 場 の整 備 方 式 を求 め る た め の分 析枠 組 み を提案 す る こと にす る。 5‐

4駐

車 場 の附 置 義 務 につ いて 一 般 公 共 の用 に供 され るべ き駐 車 需 要 を 5■ で規 定 した性 格 を持 つ もの とす る と、そ の他 の駐 車 施 設 は建 築 物 の営 利 活 動 の た め に必 要 な駐 車 場 と解 釈 で き る。この た め に は 、基 本 的 には これ らを対 象 に附 置 義務 を制 定 す る と い う考 え方 が 成 立 す る。そ の 場合 、 困難 な問題 が2点出 て くる。一 つ は商業 施 設 の 買 い物 客 の た め の 附 置 義 務 駐 車 場 は不 要 か ど うか の 議 論 で あ る。少 な くと も、買 い物 施 設 には来 客 用 の た め の附 置 義 務 施 設 は不 要 で あ る と考 え る と、都 心 地 区 の駐 車 場 の供 給 量 は極 め て 低 下 す る可 能 性 が あ る。 も う 一 つ は、附 置 義務 建 築 物 の下 限値 の 問題 で あ る。基 本 的 に駐 車 需 要 に公 共 性 が あ るか ど うか と、附 置 義 務 建 築 物 の下 限 値 の 問題 は無 関 係 と考 え られ る。そ う な る と、下 限 値 を決 め るの は道 路 交 通 と建 物 へ の 出 入 り交 通 の鉛綜 の純 粋 な交 通 工学 的 な技 術 的 問題 と、 小規 模 な 施 設 が 自 ら駐 車 施 設 を整 備 す る余 裕 が あ る か ど うか とい う社 会 性 の問題 が主体 とな るで あ ろ う。 この よ うな 観 点 か ら附 置 義務 につ いて の適 切 な 公 共 の関与 の方 法 を議 論 して い く必 要 が ある と考 え るが 、 本 稿 で は と くに一 般 公 共 の用 に供 す る観 点 か ら駐 車 場 の 供給 量 につ いて 検 討す る もの と し、附 置 義 務 に つ いて は機 会 を改 め て述 べ る こ と とす る。

6.公

共 によ る駐 車場 供 給 量 一分 析枠 組 み 6〕

1基

本 的 な 考 え方 従 来 よ り、商 業 地 域 にお け る駐 車 場 整備 に関 す る研 究 が 行 な わ れ て き た が 、 これ らの多 くは駐 車 場 利 用 者 の行 動 分 析 や 意 識 構 造 分析 に基 づ く もの が 中心 で あ り、駐 車 場 整 備 が 商 業 地 を含 め た 地 域 全 体 に与 え る影 響 に関 して は 、 あ ま り研 究 が進 展 して いな い の が 実 状 で あ る。家 計 の商 業 地 選 択 行 動 は 、商 業 地 の 規模 そ の もの に影 響 を及 ぼす。特 に、商業地 は よ り多 くの顧 客 を集 め る こ とによ り、集 積 の経 済性 を発揮 す る。あ る い は、買 い物 客 の過 度 の集 中が道 路混 雑 とい う外 部 不 経 済 を発 生 させ る可 能 性 も あ ろ う。 この 場 合 、都 心 にお け る駐 車 場 の整 備 政策 や 駐 車 料 金 政 策 は 、家 計 の 自 由 な 商 業 地 選 択 行 動 に よ り発 生 す る外 部(不)経済 性 を是 正 す る(内部化 す る)手段 と して位 置づ け る こ とが で き る。 以 上 の 問題 意 識 の 下 に 、本 節 で は家 計 の 商 業 地 選 図

-2商

業 地 シス テ ム 択 行 動 と小売業 、ディベ ロッパ ー 、地 主 の行 動 を同時 に考 慮 した よ うな 市 場 均 衡 モ デ ル を定 式 化 す る。 そ の 上 で 、社 会 的 に最 適 な駐 車 場 規 模 を決 定 す る問 題 を定 式 化 す る と と もに 、分 権 的 に家 計 の消 費 行 動 を 誘 導 す るた め の料 金 政 策 につ い て 考 察 す る た め の 分 析枠 組 み を提案 す る。 6‐

2市

場 均 衡 モ デ ル の 定 式 化 理 論 モデ ル を定 式 化 す る に あたって 、以 下 の よ うな 仮想 都市 を考 え る。両 端 に都 心 、郊 外 商 業 地 区が 存 在 し、2地区問 に同質 の消 費者 が 一様 分 布 す る1次元 空 間 シス テ ム を考 え る (図

-2参

照)。 さ らに、都 心 商 業 地 区 に対 称 的 な1次元 シス テ ム が Ar本運 結 して い る と考 え る。都 心 か ら各

1次

元 空 間 シス テ ム の 端 末 に あ る郊 外 商 業 地 区 まで の距 離 はす べ て えで あ る と 考 え る。以 上 で 想 定 した 都 市 シス テ ム は現 実 の都 市 を過 度 に簡 略 化 した もの で あ る こ と は 否 め な い。 し か し、都 市 システ ム の表 現 をよ り複 雑 に して も、本 論 文 で展 開す る議 論 は本 質 的 には変 化 しな い。した がっ て 、議 論 の見 通 しをよ くす るた め 、で き る だ け簡 略 化 した モ デ ル を用 いて 分 析 を進 め る こ と とす る。 家 計 は都 心 商 業 地 域 と郊 外 商 業 地 域 いず れ か 一 方 を選 択 す る と考 え る。女卜外 商 業 ナし間 の 競 争 は 考 え な い。家 計 の‖に入額 は一定 で あ り、都 心・郊 外 商 業 地 の いず れ にお いて も、家 計 が 購 入 した い と考 え るす べ て の財・サ ー ビス の種 類 が揃 って い る と考 え る。た だ し、商業地 の規模 が大 き い程 、各 財・サ ー ビス の 品揃 え が 豊 富 で あ り、家 計 の選 択 の多 様 性 が 増 加 す る と 考 え る。各 商 業 地 区 まで の交 通 手 段 は 自家 用 車 で あ り、

2商

業 地 間 を連 結 す る道路 を利 用 す る と考 え る。 各 家 計 の 買 い物 交 通 需 要 は 一 定 で あ る と考 え る。郊 外店 に は十 分 な駐 車 ス ペ ー ス が 確 保 され て い る と考 え る。一方 、都 心 商業地 の駐 車 ス ペー ス に は限 界 が あ る。都 心 地 区 には分 散 して駐 車 場 が 立 地 して い るが 、 既と車 ス ペ ー ス に対 して駐 車 需 要 が 相 対 的 に増 加 す れ ば

,駐

車 場 を探 索 す るた め の 費 用 が 増 加 す る と考 え

(11)

る。 この よ うな状 況 の下 で 公 共 駐 車 場 を整 備 す る問 題 をと りあ げ る。都 心 商 業 地 区 にお いて 、デ ィベ ロッ パ ー は、地 主 か らの借 用 地 に資 本 投 入 して 商業 施 設 を建設 し、そ れ を小売企 業 に貸 す。小 売企 業 は、一定 床 面積 を使 用 し、労 働者 を雇 用 して 商業 活 動 を行 う。 一方 、郊 外 商業地 区 にお いて 、デ ィベ ロッパ ー は、地 主 か らの借 用 地 に資 本 投 入 して 商 業 施 設 、駐 車 場 を 建設 し、そ れ を小 売 企 業 に貸 す。小 売 企業 は 、一定床 面積 、駐 車 場 面積 を使 用 し、労働 者 を雇用 して商業 活 動 を行 う と仮 定 す る。 消 費者 が 地 域 内 で 一 定 量 の財 を購 入 す る場合 を考 え 、財 に対 す る需 要 は価 格 に対 して 非 弾 力的 で あ る と仮 定 す る。消 費 者 の効 用 は商 業 地 の規 模 、交 通 費 用 、駐 車 場探 索 費用 、駐 車 料 金 に依 存 す る と考 え る。 商 業地 ま で の交 通 費用 は各 商 業 地 まで の距 離 に対 し て単調 増 加 す る。 した がって 、各 商業 地 か ら遠 ざか る ほ ど、各家 計 の効 用 は低 下 す る。家 計 は各 自の効用 を 最 大 にす る よ うな 商 業 地 を択 一 的 に選 択 す る と考 え る。 この時 、1次元 システ ム上 で 、商 業地 選 択行 動 が 分 岐す る地 点 ″が存 在 す る。す な わ ち 、地 点

yC仲

,,・ I の家 計 は都 心 商業 地 を選 択 し、

y((T,刺

の家 計 は郊 外 商業 地 を選 択 す る。1次元 シス テ ム上 で家 計が密度 1で一様 か つ 桐 密 に分 布 して い る と考 え る。 この時 、 都 ′い。郊 外 商 業 地 へ の買 物 トリップ数Dc(r),D,(,・)は 次 式 の よ う に決定 され る。 つc(T)=yV″ つP(r)=兒 ―″

(1)

す な わ ち 、各 商 業 地 へ の 買 い物 客 数 は商業 地 選 択 行 動 が 分 岐 す る地 点Tに依 存 す る。地 点

yC仲

】引 の家 計 が都 心 で 買 い物 をす る こ とに よ り獲 得 す る効 用 を

Iそ、地 点yC(,・ ,兄Iの 家 計が郊 外 店 舗 で 買 い物 す る こ

とにより獲得する効用を

14と

表す。家計の間接効用

関 数 を次 式 の よ うに定 式 化 す る。 Q(T,T)dα (0≦ y≦

T)(2)

6(α)r)d″

一ち

(T<y≦

) (3)

ただ し、h/:所得、I佐(T):商業地 区,(ウ

=C,p)の

規模、 6(ご,T):地点 ■を通過す る時の単位 道路交通費用、9: 都心商業地 の駐車 場面積 、舟商業地 ど(オ

=c,P)の

駐車 料 金、α,β:未知パ ラメー タで ある。式(2)、 (3)の右辺 第 1項 は商業地規模 に関わ る効用項 で あ り、 υЦ?・

)=y(レ

レ宅(Di(T)))(ぢ

=C,p) (4)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

27巻

と表 現 さ れ る 。 こ こ に 、略 は 各 商 業 処 の 規 模 で あ り、買 い物 トリップ 数 D.(″

)に

依 存 して 決 定 さ れ る。商 業 地 の規 模 が大 き くな る ほ ど品揃 え が 豊 富 で

あり効用が増加すると考える。従って、∂暁

(r)/∂

>

0,θ t/P(″)/∂

,<0が

成立する。式

(2)、 (3)の

2項

商 業 地 まで の交 通 費用 を表 して い る。買 い物 選 択 行 動 の分 岐点 が地点 ″に あ る と考 えよ う。家 計 が沿 道 に 密度

1で

分 布 して い る場 合 、地 点

T(2≦

)の地 点 を通 過 す る買 い物交 通 需 要 は

9(o)=T一

¢と表 せ る。 い ま、単位 区関 当た りの走 行 費用 関 数 をF(9)で表 せ ば 、地 点 αを通 過 す る時 の単位 道路 交 通 費用 C(α,T) は次 式 で表 せ る。 Oc(T,T)=F(″

-2)(0≦

α≦T) σP(C,r)=F(■ ―″

)(T≦

♂≦ £

) (5)

な お仮 定 よ り、郊外 商業地 で は駐 車場探 索 費用 は存在 しな い と考 え る。家 計 が効 用 を最大 にす る よ うな 商 業 地 を選 択 す る と考 え れ ば 、各商業 地 に対 す る家 計 の効 用 が 等 し くな る よ うな地 点T率を境 界 と して 、そ れ ぞ れ の 商 業 地 の商 圏 が確 定 す る と考 え る。均 衡 条 件 と して次 式 が成 立 す る。 発(T*,T*,9)=yP(Tホ ,T・

) (6)

各 地 区 で は完 全 競 争 的 に企 業 が立 地 し、商 業 地 にお け る 小 売 企 業 の市 場 参 入・退 出 が 自 由で あ る と考 え る。商 業 地 間 で の価 格 は 同 一 で あ り、郊 外 商 業 地 区 で は駐 車 料 金 を徴 収 しな い もの とす る。 小 売 業 の販 売 量

1単

位 当 た りの 必 要 床 面 積 、従 業 員 数 が 一 定 で あ る と仮 定 す る。都 心・ 郊 外 商 業 地 にお け る利 潤 ″i(レ

4)(│=P,C)を

次 式 で定 義 す る。 「1(レ監)=CD.(│・)― (tO釘+を1+υ,Sl)レ

,1 (7)

た だ し、9:買物 客1人当 りの粗 利 益 、tυ:従業 員1人当 りの賃 金 、し:従業員1人当 りの必 要床 面積 、をf:単位 床 面 積 当 りの賃貸 料 、岬 単位 床 面積 当た りの必 要駐 車 場 面 積 、di:単 位 駐 車 場面積 当 りの賃 貸料 、力;:商業 処規 模 (床面 積

)で

ある。郊 外 商業地 で は十 分 な駐 車 ス ペ ー ス が確 保 され て お り υc≧ υpが成 立 す る。都 心 駐 車 場 の面積 は

9=υ

∫雅 で表 され る。長 期 均 衡 で は 各 商 業 地 の利 潤 が

0と

な る まで 、小 売業 立 地 が 進 展 す る。

打三

社‖肱三

I

すべて の商業地 で経営 が成立す る場合 を考 え、π

i=

0(オ

=C,p)を

仮定す る。商業地 の規模 は ω,れの下 で ″1(1■

│)=0と

なる水準 レ,4中に決定 され る。

thh

=ytt

Щ→一

XV

ω

ψぐ   ﹄ 一    十 γ 〓 ち

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