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水使用機器の普及による家庭内水使用量の変化

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(1)

細 井

由彦 つ。城 戸

由能

つ。森 下

和 美

1)社

会開発システムエ学科 。

2)lklニ

コス

(1995年8月29日受理)

Domestic Water Usage Considering Development of Water‐

Use Appliances

by

Yoshihiko Hoso11),Yoshinobu KID01)and Kazunli AttoRISHITA2) 1)Department Of Social Systems Engineering

NICOS Co.Ltd.

(Received August 29,1995)

Domestic water demand has been estimated on the basis of he percentage of all households which have water‐ use appliancs.In such a case,water volume used by an apphance was considered to be constant, Nowadays appliances are ttridly tlsed. TherefOre, this classical method can no longer yield accurate results ln addition, water‐use appliances have undergone drastic innovations They affect the volume of water used 「Γhus, tO accurately estilnate dOrnestic water use, it is necessary to

consider the innovation of water‐ use apphances. In this study, variations of water usage for washing machines,baths,and flush toilets are ex■ lined in relation to the

continual development of those appliances.On the basis of these analyses,domestic water demand is predited for the near future

(2)

細井由彦・城戸由能・森下和美 :水使用機器の普及による家庭内水使用量の変化

1.ま

えがき これまで家庭用水需要の予測においては

,電

気洗濯 機や風 呂

,水

洗便所等各種機器の水使用原単位 にその 普及率をかけた ものを積み上げてゆ く方法が とられて きた しか しなが らすで にこれ らの機器は普及率が1

00%に

近 くな りつつあ る

.各

種機器メーカーは普及 率の向上促進か ら

,新

製 品の開発による新たな買い替 え需要の掘 り起 こ しを図 っている そのような中で, 使用機会の増大を図 るとともに

,近

年の社会的な動向 に合わせ

,省

エネルギー

,省

資源型の製品の開発に も 力を入れている。す なわち水需要予測の立場か らは従 来の普及率のみの扱いか ら

,各

機器の機能に着 日し, その水使用量にまで立 ち入 った考察を行わなければ, 今後の水需要予測

,お

よび節水 の可能性を議論す るこ とができな くなるもの と考え られ る この ような状況をお、まえて本研究では各種の家庭内 水使用機器において

,普

及率 とともに技術開発によ り いかに水使用量が推移 してきたか も考慮 して

,水

使用 原単位の変遷 について検討す る.さ らに今後の技術開 発の動向 もお、まえ

,水

需要が どのように変化 してゆ く のか

,節

水効率はいかに向上 させ得 るのかについて検 討を加え る。

2.家

庭 内水使用機器の普及状況の推定法 家庭内の水使用量 とその内訳については図

-1の

よ うな報告がある[1〕。これ らを もとに本研究において は

,ひ

とまず検討の対象 と して

,電

気洗濯機

,風

呂j 水洗便所 を取 り上げる。まずその普及状況の推定方法 について述べ る。 圏 ・ 団 □ 国 入浴 洗濯 トイ レ 台所 。その他 図

-1

家庭内水使用量内訳の調査例

2.1機

器の存在数 年度 デにおいて

1年

度 たに販売 された(女年型の) 機器 ゴ(デは機能やや容量な どを示す

)の

存在数を メデ.た,Jと す ると, ズメ.■,′は次式で表 され る. jYJた ,F与 た.た.,'P■

, (1)

ここで Лた,,t r;_た.た.,はそれぞれ年度 たにおける 機器 'の販売数

,年

度 たに販売 された機器 すの デー

k

年後 (年度 ブ

)の

残存率である。 年度 デにおける年度 たにおいて販売 された機器の総 量を ズブ,た

,年

度 デにおける全ての機器の総量 ズブは それぞれつ ぎのように表 され る。

=F上

(2)

=〒

=FtA「 F々

it lJみ

J (3)

年度 デにおける使用水量vゲは

,年

度 々に販売 され た機器 ゴの使用水量をvた.テ とす ると IVy=拝

,た

J17AJ (4)

となり

,機

器1台当たりの使用水量7メ はつぎのよ うになる.

=肯

=辮

)

2.2残

存率 残存率rメーた,k,′ について検討す る。簡単のため 年度 たに販売 された機種 rは 全て同 じ寿命 ″た,′年を 持つ もの とす る

,実

際は使用頻度や使用条 件によ り寿 命は異 なるが

,モ

デルを簡単にす るため と

,結

果 にそ れほど大 きな影響を及ぼさないと考え られ るので, こ のように取 り扱 う事にする

.″

ォ,′をつ ぎの ように表 す. T榊=ぬI<τAr十

(6)

ただ しrた,′は自然数である. これより残存率をつぎのように表すことができる. 1 .′ 0 r f ア ヽ ︱ 、 〓 脇 勺

:症

│10

ただ し ″み″

=ぬ

―身F である。 式

(7)を

(1)

(8) に代入す ることによ り

,年

度 ブ

(3)

︲︲

器     生

k           た , , る     れ お

2.3販

売数 販売数 刀士,,は 年度 たにおいて新 しく増えた世帯が 購入す るものと

,す

でに対象機器を保有 しているが年 度 たに買い替え る世帯

,そ

れ まで保有 していなか った が新たに年度 々に購入す る世帯の和で表 され るとしつ ぎのように表す。 PDR「=αた ,IBた+う た,盟た

+豊

.M (10)

ここでgたは た年度の新 しい世帯数, βた,fは 新 しい 世帯が機種 デを購入す る率, 9ォ は カーザ年度にすで に機器を所有 している世帯数, bォ,′は た一F年度に 保有 している世帯が た年度 に機種 ゴを購入す る率, rたは 女―′年度 に機器を保有 していない世帯数, c..Jは 機器を保有 していない世帯が た年度に機種 デ を購入す る率である。′ 世帯数は増加を続 けているので

,こ

こでは消滅す る 世帯については考えない事 にす る。また年度 たにおい て も必ず しも機種 デの最新型 (た年型

)を

購入す ると は限らないが

,こ

こでは年度 々に購入 され るものはす べて女年型であるとしている。 もし補正が必要な場合 はv..′ :こよって行 うもの と した. 年度 たの全世帯数を打たとお くと

,つ

ぎのような式 が得 られ る. rrA==た キTぇ+兵

(11)

ところで年度 カー′に対象機器を保有 している世帯数 と保有 していない世帯数の和は年度 た一′における全 世帯数であるか ら rfR_1=9た +チ

(12)

となり

,

したがって上の

2式

より次式を得る。

gを判Vた‐ザrた_1 (13) また 9た‐1コ

(14)

であるので式

(12),(14)よ

=■

_:―Xk_1 を得 る.

2.4世

帯数 過去の世帯数 については目勢調査の結果を用いて求 めた

.将

来の世帯数の予測は

,図

-2に

示 され るよう なこれまでの世帯当た り人数の傾向を

,図

中の実線で 示 され るように関数近似 した ものを用 いて

,将

来の世 帯人数を もとめ

,そ

の結果 と将柔人 日の予測結果121 を用いて行 った. 5 4.5 4 3.5

3

75 80 85 90

西暦年 図

-2

世帯人数の変化

6000

5000

4000

3000

2000

1000

0

65

70 75 80 85 90 95

西暦年 図

-3

洗濯機 出荷台数 の変化

3

家庭内水使用機器の普及率 と水使用原単位の変化

3.1

電気洗濯機 に関す る検討

(1)洗

濯機の普及数量 電気洗濯機の国内出荷数量は図

-3に

示す とお りで ある

.全

自動式洗濯機 に関 してはデータが昭和

46年

か らしか得 られなか ったので

,全

自動式が売 り出され (15) 類 く 雑 コ 70

2.::

65

︵印 卜 ︶ 類 中 に 調

(4)

細井由彦・ 城戸由能・ 森下和美 :水使用機器の普及による家庭内水使用量の変化 た昭和

41年

か らの

46年

までは年数に比例 して販売

数量が増加したと仮定した。これらのデータより

刀た

,を

求めた

. 全国消費実態報告i3〕ょ り

1000世

帯当た りの電 気洗濯機所有数量を求め, これ と世帯数 よ り

,各

年度 の電気洗濯機の数量 メブを求めた。 存在数の推定を行 うに当た り

,機

種を金 自動式(デ

=1で

表す)と二槽式 (デ

=2)に

区別 した。得 られ たデータを解析す るうえでつ ぎのような仮定をお く.

.1=碑,2=ぬ (16) すなわち全 自動式 と二構式の寿命は等 しいと考え る事 にす る

.こ

れよ り式

(6)∼ (9)に

おける添字 アを 省 くことがで き

,次

式を得 る. これを式

(2)に

代入 しさらに式

(3)に

代入す ると 次式を得 る. 轄

(卜

J司

塙 → 甲 ズメおよび 刃舟.テはすでに求め られているので,これ を式

(18)に

順次代入す る事 によ りrた

,れ

たを求 める事ができ

,そ

の結果を用いて式

(17)よ

り ズメ,た,'が求め られ る

.結

果の一部を図

-4に

示す.

1975年

には二槽式洗濯機の寿命 は約7年であ っ た ものが

,現

在は約9年にのびていることがわか る。 現在存在 してい る二槽式洗濯機は

,購

入後経過年数が 0∼9年の ものまで

,ほ

ぼ同 じ割合である。 これに対 し全 自動式洗濯機は

,最

近の需要の伸びを反映 して, 購入後経過年数の少ない ものほ ど多 くな っている.

(2)洗

濯機の水使用量 電気洗濯機の洗濯容量は年 々大 き くなる傾向にあ る それにともな って使用水量は増加 しているが

,洗

濯物単位重量 当た りの使用水量は減少 している。全 自 動洗濯機の洗濯容量 と標準使用水量 との関係を調べた ところ

,近

年発売 されつつあるすす ぎの方法に工夫を 加えた節水型の機種を除いて

,洗

濯機の発売年には関 係なくほぼ一様の関係が見 られた

.す

なわち

,標

準使 全 自動式

75鴇

90 75鴇

90

-4

各年 における洗濯機の年齢構成 用水量は洗濯用量の増加 とともに増加 して きている。 そこで洗濯機の水使用量を

,各

年度のほぼ代表的な 洗濯容量の ものを対象 として示 した ものが図

-5で

あ る。二槽式に比べて全 自動式の方が使用水量は少 ない が

,全

自動式の方が大型化が進む傾向にあ り

,水

量の 増加割合は大 きい。 しか し

1994年

頃か らは

,す

す ぎ方法 に工夫を加えた節水型が発売 され

,金

自動式の 使用水量は減少 している. 図

-5中

に示 され るような回帰直線を求め,これを 水使用量を表す式 と し式

(19)を

得た。 ここで二槽 式の標準使用水量は洗い

,た

めすす ぎ 1回

,注

水すす ぎ3分として計算を した。

れ三

i;争

:: (り

ここで 女は昭和

40年

を原点 とす る年を示 し

,水

量の 単位は リッ トルである。ただ した≧ ′θと し

1昭

和5 0年以前は昭和

50年

の値 に等 しいと した。

(3)電

気洗濯機所有世帯 当た りの洗濯水量の推定結 果

(1),(2)に

おいて得 られた結果 を式

(5)に

代入 して得 られたこれ までの電気洗濯機 1台 当た りの 洗濯水量の変化を菌

-6に

示す

.図

中には文献〔4〕 に 報告されている推定結果もあわせて示す

.機

種の大型 7 ヽ ︱ ︱ > r l メ

一︲

≦   一 一   ・ ′ ′ た 甲 ′   ′   0 / 1 ︲ ザ く ヽ ︲ 1 ヽ 〓 持 二槽式 5 0 5 0 2 2 1 1 ︵中 k 脚 ︶ 悪 中 部 爬 駕 目 舞 □

3年

4年

日 5イIを

'年 □

8年

9年

(5)

食 2 、 ︵ ︶ 璃 柊 照 超 2。。 19。 ︲8。 ︲7。 ︲6。 ︲5。 ︵ ミ と 、 ︵ ︶ H 終 照 超 s 製 却 中 引 都 爬 駕 化による増加 と金 自動式の増加 による減少要因が合わ さって

, 1979年

頃を最低 と し

,近

年はほぼ一定の 値を示 している. 。 二槽式 ―――一回帰直線 (二槽式) 。 金 自動 ……‐‐―‐回帰直線 (金自動 )

220

200

180

160

140

120

100

80

70 75 80 85 90

西暦年 図

-5

洗濯機使用水量の変化 ―――一使用水量計算結果 ● 水 道施設設計指針・解説

:0電 「日 え ● 一

65 70 75 80 85 90 95

西暦年 図

-6

洗濯機 1台 当た り使用水量

3.2

風 呂に関す る検討

(1)浴

槽の普及数量 浴槽 につ いて1ま

800型

, 900型

, 1000型

,

1100型 , 1200型

1300型

以上の6機種に 分けて考えた。 これ らの出荷台数の変化を図

-7に

示 す

.浴

槽は近年大型化す る傾向にある事がわかる. 年度 たにおける浴糟の全機種の合計存在量 ズブは, 浴構普及率の調査結果〔3〕 に世帯数をかける事によ り 求めた

,電

気洗濯機の場合 と同様 に デ

=1∼

6の 金て の機種で寿命は同 じであると仮定 して

,式

(18)に

2100 1.5100 類

1伸

8 電 5105 0

8081828384858687888990919293

西暦年 図

-7

浴槽 出荷 数 の変 化

75 80 85 90 95

西暦年 図

-3

溶槽 注水 量 の変 化 より ´た,JIP Iを求め,さ らにメデ`■ ,丁を求める事を 試みたが

,浴

槽の寿命が長いのに対 して

,過

去 にさか のぼ って得 られるデータが限 られていたため

,寿

命を 求める事ができなか った。そこで機種別データの得 ら れた昭和

55年

以降に販売 された浴槽 の残存率は 1で あるとし式

(3)を

つ ぎのように変形 して用いる。

=t買

i′ til)キ

R/ Oの

5。 0。 5。 。 ︵ ミ と Λ ︵ ︶ 弱 ※ 周 響 礎 男 ● ● 陣 ド

V

0° ICJ

一′ 0 ′ 一 〇 O 0′‐′ │ ‐ て, ― 浴楠注水量市 (リ ッ トル) 市 市 市 本 浜 崎 島 熊 横 川 広 ● O □ △ ● □

(6)

細井由彦・城戸由能・森下和美 :水使用機器の普及による家庭内水使用量の変化 ここで た。は昭和

55年

を表 し1 尺ブは年度 々,より 前に購入 された全ての機種の溶槽の うち年度 デに残存 してい る数量を示す。 国勢調査 による世帯総数 に浴槽普及率をかけること によ り

,各

年度の溶槽の総数を求め メ デを求め式

(2

0)の

左辺 に代入 し, コた

,

デを右辺に代入す ること によ り

,Rデ

を求めた。

(2)浴

槽 による水使用量 浴槽 には水を容量の6割まで注水す ると考えて

,そ

れぞれの機種の注水量 T,′ (ゴ

=I∼

6)を

求め た

.同

じ型の場合販売年度 による容量の違いはない も のとし

,添

え字kは除いている。以上の結果 よ り浴構 における使用水量v′を次式で求めた,

=陸

Ъ

+靱

=類

(勿

_ぎ

ここで ″声は昭和

55年

(た=た ,)より前の浴槽の 平均注水量で

,昭

55年

の ものに等 しい と仮定 し で与えた。

(3)溶

槽注水量の算定結果 式

(20),(21)を

(5)に

代入 して得た浴 槽注水量の算定結果を図

-3に

示す。従来の調査結果 も合わせて示すが

,ほ

ぼ妥 当な結果が得 られているも のと考え られ る.

3.3

水洗便所 に関す る検討

(1)水

洗便所の普及数量 水洗便器 については販売数の詳 しいデータを得 る事 はできなか った。そ こで統計による水洗化率と世帯数 の積 よ り普及数量を求めた。 昭和

38年

か ら平成6年までの水洗化率のデータを もとに指数関数近似 して次式を得た。 乃

=100-88,345expl-0・

0478Ji) (23)

ここで/メ ま昭和

40年

度を原点とする第 ブ年度にお ける水洗化率

(%)で

ある。 式

(23)と 2.4で

求めた打デとの積 よ リズメを 求めた。

(2)水

洗便所の水使用量 メーカーに対す る聞き取 り調査 によれば

,家

庭用の 水洗便所はほとん どがロータ ンク式であ り, さらに洗 浄方式別ではサイホンゼ ッ ト式約

10%,サ

イホ ン式 約

50%,洗

い落 とし式約

40%の

販売比率 にな って いる.これ らを機種の区分 と してそれぞれ デ

=1,

2, 3で

表す ことにす る

.ま

たそれぞれ につ いて節水 型が販売 されてきてお り

,新

しい節水型が発売 され る と約 9割 は新型が購入 され るとの間き取 り調査結果を 加味 して水使用量をつぎのように与えた. 均

=僻

額 峰

)の

ここで す

=1, 21 3は

それぞれ 0≦ た

<12(た

は 昭和

40年

を 0に した年度

,す

なわ ち昭和

51年

ま で

), 12≦

<29(昭

52年

か ら平成5年ま で

),女

29(平

成6年以降

)を

示てお り

,新

型の 販売時期に応 じて1 3つに区分 されてい る。 解析式を適用す るのに十分なデータが得 られなか っ たので

,ひ

とまず買い替えはない もの とす ると

,残

存 率は 1と な り

,式

(1)よ

り ち綽=′ '灯

(26)

となる,デ について加え合わせ ると r″ =′,た

(27)

(ただ し口々は年度たに

,け

る機器の全機種型を合わ せた販売数

)と

なり

,さ

らにたについて加え合わせる と プー1 デーl

=Fみ

=F'た

となるから

,次

式により各年の出荷数が求め られる. BJ・=ち+i―

jTy (28)

メに関する3機種の比率は上述の通 りで各年 とも変 わらないものとし

,全

機種を含めた販売数をつぎのよ うに区分 した,

(7)

20 15 ︲0 5 0 ︵ ミ と 、 ︵ ︶ 瑣 く 疑 馬 底 堅 駕 柊 ′ 'た ,!=0.1,資 打た,2=0・5,,貴

(29)

,:々,=0,4P「

(29)を

(26)に

代入 して ズヴ..,,を 求 め,これ と式

(25)を

(5)に

代入す ることによ り

,水

洗便所 1回 当た りの水 使用原単位を求めた。そ の結果を図

-9に

示す。

1977年

以降の節水型の発 売による水量の減少傾 向がみ られ る。 65 70 75 80 85 90 95 西暦年 図

-9

水洗便所洗浄水量の変化

4.家

庭用水量の変化 に関す る検討

4.1洗

濯用水量の変化

(1)洗

濯用水量の経年変化

3.1で

求めた電気洗濯機 上台当た りの使用水量を もとに

,洗

濯機の普及率 と

,手

洗いによる原単位

20

リットル

/人

口を考慮 して

,昭

40年

か ら平成 5年 ――一―計算結果 ● 水道施設設計指針・解説

O

各種調査結果

65 70 75 80 85 90 95

西暦 年 図

-10 1人

1日洗 濯水量 の変化 までの洗濯用水量の経年変化を求めた ものを図

-10

に示す

.計

算結果 によると, この

30年

近 くの間に, 1人1日当た りの洗濯用水量は

, 35リ

ッ トルか ら

60リ

ッ トルに増加 して きてお り, 従来の調査結果 等膵]'〔6],t71,〔 8〕ともほぼ一致 した結果 とな っている.

(2)洗

濯用水量の将来動向 電気洗濯機の将来動向を予測す るに当た りつ ぎのよ うに仮定する. ,た,1+α

2=1

工〓

0

(30) (31) (32) すなわち

,

新世帯は金 自動式か二槽式のいずれかを 1台 必ず購入 し(式

(30)),洗

濯機を所有 してい ない世帯はな く(式

(31))1全

自動式

,二

槽式を 購入す る率は新規 と買い替えの場合で等 しい(式 (3

2))も

の と仮定する

.さ

らに洗濯機 の寿命は平成5 年の ものと同 じとす る

.ま

た水使用量 において

,二

糟 式の場合には平成5年の もの と同 じであるとす る。す なわち平成5年と洗濯容量は変わ らない とす る。全 自 動式については平成6年の各種資料を参考に して

,節

水型は

120リ

ッ トル

,一

般型 は

172リ

ッ トル とす る. 電気洗濯機の出荷に占める全 自動式の割合の変化は 図

-11の

とお りである

.最

10年

間は全 自動式の のびが頸著である。これを図中の曲線のように近似す ると次式 となる。 IVT,1=0.8-33,99exP(-0.198た

)(33)

上述の仮定のようにこの割合は買い替えの場合にも適 用 され る

. T

-1に

示す種 々の場合について計算 した電気洗濯 機 上台当た りの洗濯水量の将来予測を図

-12に

示 す。全 自動洗濯機の普及

,及

び節水型全 自動洗濯織の 普及により

,平

均的な洗濯機 1台 当た りの使用水量 は

,今

後減少 してい くもの と予想 され る また二槽式 洗濯機 においてためすすぎを徹底す ることで, さらに 飾水効果を上 げることが可能である。 0。 8。 6。 4。 2。 0 ︵ ミ と 、 ︵ ︶ 劇 ※ 理 馬 口 引 く H £ O 0 O

Ю”/ 

‐ ロ)

(8)

細井由彦・ 城戸由能・森下和美 :水使用機器の普及 による家庭内水使用量の変化 ︵ミ と ネ ︵ ︶ ﹃ X s R 却 回 引 藝 麗 駕 草 稲 G 雷 惑 皿 嘲 0.7 0.6 0.5 0,4 0,3 0.2 0,1 0

6。

9 2。0   18。   ︲60   ︲40   ︲2。   ︲00 ︲

84 86 88 90 92 94

西暦年 図

-11

全 自動式洗濯機の全 出荷数に占める割合 図

-13は

二人 1日 当た りで計算 した洗濯用水量の 変化である

.金

自動式及 び背水型の普及 によ り, しば らくは低下が進むが

,世

帯人数の減少によ り洗濯機当 た りの使用水挺減少の効果が相殺されるようになる。 しか し全 自動

,二

槽式いずれにおいて も

,洗

濯の段階 で風呂の残 り湯を使用す ることをすすめることによ りすかな り水量を低下 させ ることが可能である。 表

-1

洗濯機の将来 に関す る設定 ケース 内 容 ケース

1

平成5年以降購入 される洗濯機の全自 動式 と二槽式の割合は平成5年の実績 とする.平成5年以降の全自動式は全 て節水型 とる. ケース

2

ケース 1に おいて平成5年以降購入の 全 自動式の中で節水型は

50%と

す る. ケース

3

将来購入 される洗濯機の中で全 自動式 の占める割合は式

(33)に

したがっ て増加すると仮定 全 自動式は全て節 水型 とする。 ケース

4

ケース3に おいて全自動式の中で節水 型は

50%と

する. ケース

5

ケース3において節水を徹底するため に二槽式はためすすぎを行 うとする

4.2風

呂用水量の変化

(1)風

呂水量の経年変化 式

(10)よ

り機種による区分 けを行わない場合に は次式を得 る. 1970 1980 1990 2000 2010 2020 西暦年 洗濯機1台当た り使用水 量予測結果 図

-12

/

\`、 ヽ /

601970 1980 1990200020102020

西暦年 図

-13 1人

1日 洗濯水量予測結果 軍PItr=FαilS・

+甲

牡rrl+軍 じ増五

04)

新築 された住宅の浴槽所有率はすでに昭和

54年

97%を

超え

,平

成4年には

99.4%に

達 してい る.これよ り将来予測においては ガ ゴβた,

=1と

考えて もよい

.3,2(1)で

も仮定 したように

,将

来において も昭和

55年

以降に販売 された ものの残存 率は 1と し

,買

い替え られるのは昭和

54年

以前に購 入 された もの とす ると

'v171=4-ュ

RA

o5)

となる。 1度 買 い替えた世帯は予測す る範囲内では買 い替えない もの とし

,昭

54年

以前の溶槽を所有 し ている世帯の うち買い替える世帯の割合を αとすると R(′)―

R(r+れ

)=α

込′

R

となるか ら 8。 70 6。 5。 40 30 20 10 。 ︲9 ︵ ミ と 、 い ︶ 嘱 柴 爬 駕 口 H < H

(9)

李キ

CR

を得て,

R=ROexp(― α

v) oo

となる。式

(20)を

用いて

,昭

55年

以降の出荷 データより各年の

Rを

求めたものが図

-14で

あり, これより式

(36)の

αを計算 した結果は次式とな る.

4=34820840exp(-0,01280 oつ

(ただ した≧

15)

k-1年

度末 に浴槽を保有 していない世帯 rた の う ち, ガ デじた

,

デrた の世帯がk年度中に浴槽を購入 す るか ら

, k年

度末 に保有 していない世帯 rヵ 子」と の関係は次のようになる. FCL:互

=I―

五十

1 0働

既存世帯 で未保有 の 世帯 の新規購入 率 を βとす ると

rt決

μ

Σ

お産

0。

1 となる

.ガ

デ2デ

rr,=1と

ぉ くと次式となる.

:=―

β

r eり

(41)

78 80 82 84 86 88 90 92 94

西暦年 図

-14

昭和

54年

以前の溶槽数 の変化 75 80 85 90 95 西暦年 図

-15

浴構のない世帯数 の変化 将来において出荷 され る浴槽の平均容量 は平成5年 (年度 た′と表す

)と

同 じとす ると

,

デ年度 の使用水 量はつぎのようになる. 恥

=涙

h打出

1+扇

乳,打

V+為

均 碑 ) ここで 6

.VTc=昌

學赳

C45)

遍打

rO f 6

=雫

ω

遍打

hr したが って 1台 あた りの使用水量は次式で求め られ る。

= (o

鉤 郷 28 27 26 25 24 ︵k 脚 ︶ 慈 揮 籠 G 信 へ 貯 留 蜜 0 8 6 4 2 0 ︵ k 脚 ︶ 韓 型 と 禅 G 控 礎 これを といて次式を得 る.

=rO exp(―

β

r) 各年の浴槽を保有 しない世帯数 と式

(41)に

よ る回帰結果は図

-15で

ある.‐これよ りつぎのような 回帰式を得た. rt=36000812 exP(-0.1126た ) (4り (ただ した≧

15)

(2)風

呂用水量の将来動向 式

(37),(42)の

傾向が将来 も続 くもの とす ると

,将

来の,年度の出荷数 "デはつ ぎのようにな る。

(10)

細井由彦・城戸由能・ 森下和美 :水使用機器の普及による家庭内水使用量の変化 0 5 0 5 6 5 5 4 ︵ヽ ふ と ︵ ︵ ︶ 脳 判塁 ︹ 創 細 貨 ♂ 一 世帯人数の減少

,入

浴回数の増加

,浴

糟の大型化等 により

,風

呂の水量は増加 してい くもの と考え られ る。 ここにおいてはシャワーの普及 に関す る詳 しい検 討は行わず

,洗

い場 における消費水量 に含めている が

,シ

ャワーによりさらに水量が増加す ることも考え られる. ― 。 予測結果水道施設設計指針・ 解説

O

各種調査結果

/

0

/

B…… O

//

0

140

1990 1995 2000 2005 2010

西暦年 図

-16

溶槽注水量の予測結果 図

-16に

注水量の将来予測結果を示す 古い もの の買い換えおよび新規の購入により

,平

均容量がわず かづつ大 き くな り

,注

水量 も漸増す る傾向にある. 1日あた りの入浴回数 も徐 々に増加す る傾向にあ る。過去の調査結果を もとに

,そ

の傾向が今後 も続 く もの と仮定 し, 1日あた りの入浴回数を次式で予測す る. そ=1.0-0.70SexP(0.017」

i) (48)

ここで

zjは

年度 jに おける 1日 当た りの入浴回数で ここにおいて も昭和

40年

を 0と している

.調

査デー タおよび予測式を図

-17に

示す。 シャワー も含めた洗い場における使用水量を 1人 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 西暦年 図

-17 1日

当た り入浴回数 1回 で

40リ

ッ トル〔1〕 と し

,先

に求めた浴糟注水 量, 1日 当た りの入浴回数 などを考慮 して風呂の使用 水量を予測 した結果を

,過

去の調査報告等の結果 とあ わせて図

-18に

示す。

1970 1980 1990 2000 2010 2020

西暦年 図

-18 1人

1日 風 呂水量の予測結果

4.3水

洗便所水量の変化 水洗化率に関す る予測式

(23)を

将来 にわた って も適応できるものと考えて

,水

洗便所の使用 回数を1 日4回 と仮定 して, 1人1日 当た りの使用水量を予測 した。その結果は図

-19に

示す とお りであ る. 1回 当た りの洗浄水量は式

(25)で

示 された もの を用いてお り

,そ

の水量は将来にわた って も平成6年 の もの と同様であるとしている。 さ らに図中には

,節

水型が開発 されなか った場合 として

,昭

51年

以前 の洗浄水量のままであ った場合について も計算結果を 示 している。 図

-9で

見たように

,水

洗便所の洗浄水 量は節水型 の開発によ り減少 しているが

,普

及率が増加す るため に

,結

果 として 1人1日当た りの水洗便所使用水量は 増加す る。 しか し節水型の機種の普及 によ り

,西

暦2

000年

において

,節

水型が開発 されなか った場合 に 比べて, 1人1日約 8リ ッ トルの水量の抑制が行われ ることになる。

5,あ

とがき 本研究では

,家

庭 における今後の水 使用量の変化を 検討す る目的で

,家

庭内水使用機器の開発 と普及状況 0 0 0 0 0 0 9 8 7 6

50

︵ミ と ︵ ︵ ︶ 咽 X 唖 直 田 引 < = 1 8 6 4 2 0 0 0 0 頬 回 駕 く s 梁 弯 口 H

(11)

を詳 しく検討 し, これ までの水使用量に対す る影響を ― 予測結果 … …… …節水型が開発 されなか った場合 ● 水道施設設計指 針・解説 。 各種調査結果

50

40

30

20

10

0

1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 西暦年 図

-19 1人

1日水 洗便所水 量 の予測結果 検討 した。その結果を もとに

,将

来の水使用量が どの ように変化 してい くのかを予測 した. 取 り上げた機器が

,電

気洗濯機

,風

,水

洗便所 と 限られてお り

,さ

らに入手で きるデータに も限度が あったため

,十

分 な結果を得 るまでには到 っていない が

,将

来動向の概略 と

,研

究手法を示す ことができ た. 高齢化社会の到来 によ り

,家

事χ働を軽減するため の種々の機器の開発が進め られてい くものと考え られ るが

,一

方で限 りある環境や資源 とい う束縛 もますま す大きな もの となる

.あ

るべ きライフスタイルを評価 してい くために も

,さ

らに本研究を深めてい く必要が あるもの と考えている. 参考文献

[1]日

本水道協会 :水 道のあ らま し,1987.

[2]国 連経済社会局

:世

界ズロ予測データ

1950ゃ 2025,国 際連合世界人 口年間別巻

,原

書房,1990,

[3]総

理府統計局 :全 国消費実態報告

,耐

久消費財 編

[4]日

本水道協会 :水 道施設基準指針・解説,1990

[5]和

岡安彦 :水 需要予測の問題点 と需要構造の評 価法

,水

道協会雑誌

,第

498号,1976.

[6]中

山禎輝 :住 宅都市における水利用の実態に見 る若干の考察

,水

道協会雑誌

,第

454号,1972.

[7]仙

石脩策・松浦八洲雄 :各 種基本指標 に基づ く 水需要予測の一例

,水

道協会雑誌

j第

499号

,1976

[8]名

合宏之・河原長美 :家 庭用水使用量の分布 と 影響因子

,水

道協会雑誌

,第

572号,1982. 全 2 ︵ ︵ ︶ 嘱 ※ 盛 撃 駕 く 口 = < H

0

_Oョ

0

/

/

(12)

参照

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