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第 1 章 我が国のエネルギーの現状と電力自由化 第 章 我が国のエネルギーの現状と電力自由化 1. 我が国のエネルギーの現状 (1) エネルギー消費 我が国のエネルギー消費は 経済の発展とともに増加してきましたが 世紀に入り経済成長がストップしたことや省エネが進んだことから 年度から 年度にかけて

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第  章 我が国のエネルギーの現状と電力自由化

 

1.我が国のエネルギーの現状

(1)エネルギー消費

 我が国のエネルギー消費は、経済の発展とともに増加してきましたが、 世紀に入り 経済成長がストップしたことや省エネが進んだことから、 年度から  年度にかけ てのエネルギー消費は  倍の増加に留まりました。同時期の *'3 が  倍と増加した ことに比べると伸び率は低く、特に  年以降における節電志向の高まりがエネルギー 消費の減少につながったものと考えられます(図表 )。 

(2)電力供給

 我が国の電力供給は、当初は、石油依存度が高かったのですが、石油ショックや原油価 格の上昇を経て石油依存度が低減し、原子力、天然ガス /1* 、石炭などの発電電力量構 成比が高まりエネルギー供給の多様化が進みました。その後、 年の東日本大震災を 受けての原子力発電所停止により、原子力の代替として、/1*、石炭の構成比がさらに増 加しました。再生可能エネルギーについては、),7 制度が導入され、徐々に増加していま すが、そのペースは非常にゆっくりとしたものになっています(図表 )。 㻜 㻝㻜㻜 㻞㻜㻜 㻟㻜㻜 㻠㻜㻜 㻡㻜㻜 㻢㻜㻜 㻜 㻟 㻢 㻥 㻝㻞 㻝㻡 㻝㻤 㻝㻥㻣㻡 㻝㻥㻤㻜 㻝㻥㻤㻡 㻝㻥㻥㻜 㻝㻥㻥㻡 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻡 (㻝㻜㻝㻤㻶) (年度) 産業部門 家庭部門 運輸部門 㻔兆円、㻞㻜㻝㻝年価格) 㻳㻰㻼(㻝㻥㻣㻟㻙㻞㻜㻝㻡年度) 㻞㻚㻢倍 業務他部門 【図表 】最終エネルギー消費と実質 *'3 の推移 出所:資源エネルギー庁「エネルギー白書 」 3 【図表 】我が国の発電電力量構成比の推移 出所:エネルギー白書  等をもとに十六総合研究所にて作成 また一方で、主要国の化石エネルギー依存度を比較すると、エネルギー白書  によ れば、日本は %であり、原子力や風力、太陽光などの導入を積極的に進めるフラン ス、ドイツに比べても高い水準にあります。化石エネルギーのほとんどを輸入に依存する 我が国にとって、その安定供給は大きな課題ですが、将来に向かって化石エネルギー依存 度を低減する努力も怠ってはなりません(図表 )。                             㻜 㻝㻜 㻞㻜 㻟㻜 㻠㻜 㻡㻜 㻢㻜 㻣㻜 㻤㻜 㻥㻜 㻝㻜㻜 日本 米国 英国 ドイツ フランス 中国 インド 天然ガス 石炭 石油 (%) 【図表 】主要国の化石エネルギー依存度 出所:エネルギー白書  をもとに十六総合研究所にて作成                        天然ガス(/1*) 再生エネ 再生エネ 水力 原子力 石油 石炭 (注1)化石エネルギー依存度  = 一次エネルギー供給のうち原油・石油製品、石炭、天然ガスの 供給  一次エネルギー供給 ×。 (注2)一次エネルギー:自然界に存在する物質そのものをエネルギー源とするもの。石油、石炭、 天然ガス、太陽光、地熱、風力、水力、原子力など。

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(3)再生可能エネルギー

 再生可能エネルギーとは、化石エネルギー以外のエネルギー源のうち、永続的に利用で きるものであり、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどがあります。  また、新エネルギーの開発・普及を推進していくため、太陽光、地熱、水素エネルギー 等について重点的に研究開発を進めていくとともに、 年に「新エネルギー利用等の 促進に関する特別措置法」が施行され、新エネルギーの利用に係る基本方針や、新エネル ギーの導入事業者への財政的支援等が盛り込まれました。さらに、 年に施行された 「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」に基づき、536 制度(電 気事業者に一定量以上の再生可能エネルギーの調達義務付け)が導入され、再生可能エネ ルギーの導入拡大が進められました。   年には再生可能エネルギーに係る固定価格買取制度(),7 制度)が導入され、調達 が促されたことから、再生可能エネルギー発電量比率も  年度時点で約 %まで上昇 してきています(図表 )。

(4)地球温暖化防止とパリ協定

 産業革命以降、長期にわたり化石エネルギーを使い続けた結果、大量の二酸化炭素の排 出に起因する深刻な地球温暖化を招きました(図表  参照)。,3&&(気候変動に関す る政府間パネル)の第  次評価報告書によれば、 年の世界平均地上気温(中央値) は、産業革命前の水準と比較して、~℃上昇すると予想されています。第  回気 候変動枠組条約締約国会議において採択されたパリ協定( 年  月)では、産業革命 前からの世界の平均気温上昇を ℃未満に抑えるとともに、℃未満を目指すことが目 標として掲げられました。   % % % % % % %                 【図表 】日本国内における再生可能エネルギー発電量比率の推移  出所:環境エネルギー政策研究所調査をもとに十六総合研究所にて作成 ※上記図表においては、出所調査における大規模水力、小水力、バイオマス、地熱、風力、 太陽光の合計を再生可能エネルギーと捉え十六総合研究所にてグラフ化。 (%) (年度) 5

(5)エネルギー代金の収支

平成  年版環境白書(環境省)によれば、「再生可能エネルギーのエネルギー源は、太 陽光、風力、水力、地熱等、基本的にその土地に帰属する地域条件や自然資源であるため、 その導入ポテンシャルは、都市部より地方部において高くなっている。」とし、「今後、特 に地方部でポテンシャルが豊富な再生可能エネルギーの導入を始めとした気候変動対策 により地域のエネルギー収支を改善することは、足腰の強い地域経済の構築に寄与し、地 方創生にもつながる。再生可能エネルギーに関連する事業等により新たな雇用を生むこ とにより、労働力人口の域外流出を防ぐことにもつながる。さらに、再生可能エネルギー の多くは自立分散型エネルギーでもあり、災害時の強靭さ(レジリエンス)の向上につな がるため、国土強靭化にも資する効果が期待される。」としています。 一方、各地域のエネルギー代金の収支をみてみると、約  割にあたる  自治体で は地域内総生産の %相当額以上、 自治体では %相当額以上の資金が地域外へ流出 している状況にあります。東海  県では、岐阜県北部以外は、赤字(エネルギー代金の地 域外流出)になっています(図表 )。エネルギー代金の地域外流出をできる限り防 ぐ意味でも、地域内での再生可能エネルギー事業の推進が必要になってきます。  【図表 】日本の年平均気温偏差 出所:気象庁「気候変動監視レポート 」

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6 【図表 】各自治体の地域内総生産に対するエネルギー代金の収支の比率 出所:環境省「平成  年版環境白書」 7

2.電力システム改革

(1)電力自由化への動き

これまで家庭や事業所の電気は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)だけが販 売しており、家庭や事業所では、電力会社を選択することはできませんでした。 年以 上続いてきた電力大手  社の地域独占を廃止し、電力の需給を全面自由化する動きが、 大規模工場への特別高圧の電力販売を対象として  年  月から始まりました。その後、  年には中規模工場向け高圧電力の販売にも拡大されました。 年  月以降は電気 の小売業への参入が全面自由化され、低圧区分のスーパーや家庭を含むすべての消費者 が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。つまり、ライフス タイルや価値観に合わせ、電気の売り手やサービスを自由に選べるようになったのです。 【図表 】電力自由化スケジュール 契約電力  年  年  年  年 特別高圧 (N: 以上) 大規模工場、ビル、シ ョッピングセンター 自由化    高圧(N: 以上) 中規模工場、スーパ ー、中小ビル  自由化   高圧(N: 以上) 小規模工場、スーパ ー、中小ビル   自由化  低圧(N: 未満) 小規模工場、スーパ ー、コンビニ、家庭    自由化 ① 電力小売供給の仕組み 電力小売全面自由化後も、物理的な電力供給の仕組みに原則変更はありません。 電力は、発電所→送電線→変電所→配電線の経路をたどり、各家庭まで供給されます。 発電部門はすでに原則参入自由ですが、送配電部門は安定供給を担う要であるため、電 力小売全面自由化後も引き続き、政府が許可した企業〔各地域の電力会社(東京電力、 関西電力等)〕が担当します。そのため、どの小売事業者から電気を買っても、これま でと同じ送配電ネットワークを使って電気は届けられ、電気の品質や信頼性は変わり ません。停電の心配もありません。 なお、電気の特性上、電気の需要(消費)と供給(発電)は、 分ごとに送配電線に 入る量と出る量を合わせる必要があり、送配電ネットワーク全体で一致させないと、ネ

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8 ットワーク全体の電力供給が不安定になってしまいます。そのため、もし小売部門の事 業者が、契約している消費者が必要とするだけの電力を調達できなかった場合には、送 配電部門の事業者がそれを補い、消費者にきちんと電力が届くように調整します。  ② 電力会社を切り替えるには 各社の家庭向けの料金プラン、サービス内容が順次発表され、 年  月より、電 力会社の切り替えが始まりました。消費者は各社のメニューを比較し、自身にあった電 力会社や料金プラン、サービスを選択することができます。切り替え手続きは簡単です。 切り替え先の電力会社のサービス窓口、電話、ホームページ等から切り替えの申し込み をすると、現在契約している地域の電力会社への解約手続きが、消費者の同意に基づき、 切り替え先の電力会社により行われ、スマートメーターへの交換が行われて完結しま す。 ③ 電力小売全面自由化で何が変わるのか (ア)競争による電気料金引き下げ 電力小売全面自由化により、様々な事業者が電気の小売市場に参入してくること で、新規参入の会社を含めた電力会社の選択が可能になりました。電気の小売事業へ の参入者が増えることで競争が活性化し、様々な料金メニュー・サービスの登場が期 待されます。例えば、電気とガス、電気と携帯電話などの組み合わせによるセット割 引や、ポイントサービス、さらには家庭の省エネ診断サービスなどが登場しています。 (イ)再生可能エネルギーの拡大や電力の地産地消 これまでは、大手電力しか選択肢がなかったのですが、再生可能エネルギーを中心 に電気を供給する事業者から電気を買うことも可能です。さらに、現在お住まいのエ リア外で発電された電気の購入も可能です。例えば、都会に住んでいても、ふるさと で発電した電気を選べる可能性が生まれています。また、近くの自治体が運営する事 業者から電気を買うなど、電気の地産地消も可能になります。  これまでの常識は、大規模発電所で発電し、巨大な送電線網を利用して、需要家に 届ける仕組みでした。これに対して、分散型エネルギー(比較的小規模で、かつ様々 な地域に分散している発電設備等から供給される電気や熱といったエネルギーの総 称)は、需要家に近いところで発電するので、送電ロスが減り、排熱も有効に活用で きます。また、発電が各地区に細かく分散されるので、災害時への対応力が増します。 一般家庭向け電力市場は ~ 兆円規模といわれ、通信、ガス、石油、コンビニ、鉄 道会社などの大手企業が参入しましたが、実際の切り替え率は、東京、大阪等の大都 9 市部で %程度切り替えが進んだ反面、地方都市ではまだ %程度しか進んでいま せん。 今後は、事業者競争の公平性・透明性を高めるため、 年  月には発送電も既 存の電力大手から分離される予定です。 

(2)電力自由化の現状

 年  月の全面自由化以降、約  社があらたに参入し、新電力会社数は、 年  月現在で  社となりました。しかし、新電力の  社当たりの販売規模別シェアをみる と、 億 N:K 以上の事業者( 社)が全体の約 %を占めており、寡占市場にありま す(図表 )。最大手ガス会社と通信会社の共同出資のエネット、)-3RZHU、丸紅新 電力など、大手資本の出資子会社が、新電力会社の多くを占めています。    年の部分自由化以降、 年以上にわたり、大口需要家向け特別高圧・高圧分野に おける新電力シェアは ~%程度にとどまっていましたが、 年度から大きく上昇し、 現在 %程度まで伸びています。また、 年  月に自由化された低圧分野の新電力の シェアは、約 %程度になっています。また、新電力の全体シェア(特別高圧・高圧・低 圧)は、約 %まで上昇しています(図表 )。

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億N:K以上の事業者 千万~億N:K 〃 万~千万N:K 〃 万~万N:K 〃 ~万N:K 〃 【図表 】新電力会社の販売規模別シェア 出所:資源エネルギー庁「電力調査統計( 年  月実績)」

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10 新電力会社を分類すると以下の  つに分類できます。全国展開型、都市圏中心型、そし て地域限定型です。 後述する自治体電力は、この第  分類に区分けされます。 なお、 年  月の小売全面自由化以降、卸電力取引所の取引量は大幅に増加してい ます。特に、 年夏頃から目立って取引量が増えており、市場の活発化がみられます。 また、取引価格は、N:K あたり  円から  円の間で推移しています。                                                                           うち 低圧 全体(特別高圧・高圧・低圧) 【図表 】新電力シェアの推移 出所:資源エネルギー庁「電力調査統計」  (%) 全国展開型( 社) 都市圏中心型( 社) 地域限定型( 社)  第  分類  第  分類  第  分類 11

(3)固定価格買取制度(),7 制度)



電力自由化にあたり、政府は、再生可能エネルギーの発電を促進するため、大手電力会 社は発電業者からの電力を将来にわたって長期間、固定価格で買い取る制度を創設しま した。これにより、図表  でみるように太陽光発電を中心に再生可能エネルギーが急 速に増加しました。この価格は、通常の大手電力会社の発電コストを大幅に上回っていた ため、太陽光発電の場合、 年に導入された時は N:K あたり  円でしたが、 年 度は  円まで低下しました。太陽光発電の場合は、非常に有利な価格設定であり、一般 事業者が申請に殺到し、枠取りを行いましたが、政府は、実態のない申請をチェックし、 いったん取り消すなどの措置をとりました。そして  年に改正 ),7 法を施行し、),7 制度の高度化を図りました。  固定価格買取制度で買い取られる再生可能エネルギーは、電気の使用者である消費者 から毎月、再生可能エネルギー賦課金を徴収することでまかなわれます。賦課金は消費者 が毎月の電気料金と合わせて、電力会社へ支払うことになります。    【図表 】卸電力取引所の取引量、取引価格の推移(スポット市場) 出所:経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会 第  回電力・ガス基本政策小委員会資料「電力小売全面自由化の進捗状況」

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12 注)536 制度 電気事業者に対して、一定割合以上の再生可能エネルギーによる発電 を義務付けるもので、 年から  年に実施され、以降は、),7 制 度として実質的に継続しています。  【図表 】買取価格の推移と見通し                 単位:円          事業用太陽光       未定 住宅用太陽光        風力   地熱  据置 水力   バ イ オ マ ス メ タ ン   据置 バイオマス(木質)  据置 出所 資源エネルギー庁「エネルギー白書 」 こうして、再生可能エネルギーは大量供給される道が開かれました。しかし、課題は山 積みです。),7 制度導入で、再生可能エネルギーによる発電が増え始めましたが、そのレ ベルは水力発電と合わせても約 %程度にしかすぎません。発電構成が太陽光に極端に 【図表 】自然エネルギーの発電設備容量の推移 出所:認定 132 法人環境エネルギー政策研究所「自然エネルギー白書 」 13 偏ったこと、家庭への電気料金負担が増加していることなどがあげられます。また、発電 業者にとっても、大手電力会社の都合で、逆潮流ができない懸念があるなどの課題があげ られます。  また、 年問題についても触れておく必要があります。それは、 年に導入され た家庭における N: の低圧電源の固定価格買取制度が終了するということです。それ以 降は、現状の ),7 価格に準じた価格になりますから、その電力をどう集めるのかが課題に なります。 

(4) 年発送電分離と電力システム改革

発電の自由化、 年からの小売りの自由化、そして最後は、送配電会社の分離で、 我が国の電力システム改革は  年に完成します。送配電会社の分離とは、送電線や配 電網を大手電力以外にも使いやすくし、競争を活性化するため、大手電力会社の送配電部 門を分社化するものです。すでに東京電力は、 年  月に発電、送配電、小売会社に 分社化されました。  年には、全国すべての大手電力会社は、東京電力のように発電会社、送配電会社、 小売会社に分割されることになります。しかし、この分離は、発電会社と送配電会社が、 同一グループ内で分かれる(法的分離)だけで、資本が異なる(所有権=経営分離)では ありません。完全な経営分離が行われないと、競争状況は旧来勢力に有利になり、送配電 線利用料負担という重い課題が、新電力側に残ります。電力システム改革完成には、政府 の強いシステム改革の推進姿勢が望まれます。  【図表 】予想される  年以降の大手電力会社の事業構成 発電カンパニー 電力ネットワークカンパニー 中立・公正な送配電サービス 販売カンパニー

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(5)長期エネルギー需給見通し

東日本大震災の発生に伴う福島原発の事故を契機として、エネルギーを取り巻く環境 が大きく変化し、①化石燃料依存度の増大、②エネルギーコストの上昇、③温室効果 ガス排出量の急増、④需給構造の変化が、エネルギー政策上の深刻な課題として、認識 されるようになりました。 政府は安全性を前提としつつ、以下の  項目を踏まえた「長期エネルギー需給見通し」 を  年  月に策定しました、   これによれば、化石燃料の &22排出を減らすため、 年度には、再生可能エネルギー の割合を現在の約  倍の %程度、原子力の比率を %程度に設定しています。また、 石炭は横ばいで、/1* が大幅に低減するという計画です。  エネルギーの安定供給(自給率を %程度まで改善) 経済効率性の向上(電力コストを現状より引き下げる) 環境への適合( ) 【図表 】将来のエネルギーの需給構造の見通し 出所:長期エネルギー需給見通し小委員会資料  年  月                               原子力 石炭 /1* 石油 再エネ 15 現在、再生可能エネルギーは、大型水力発電を含めても約 %しかなく、今後、導入 量を大幅に増やしていく方策が求められています。そのためには、どのような取組が必要 となるのでしょうか。地域における潜在的なポテンシャルを引き出していくためには、ど うしたらいいのでしょうか。これまで、我が国の発電は、石炭・石油・天然ガスなどによ る火力発電や原子力発電であり、大規模な発電設備と膨大な送電線網を備えた全国の巨 大電力資本に委ねられました。政府の見通しを達成する新しいパラダイムが必要です。そ れは、再生可能エネルギーを活用した地域経済循環の実現に向けた取組だと私たちは考 えます。   

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