鉄 塔
と
都 市
環 境
デ ザ
イ
ン
Transmission
Tbwers
in
Urban
Design
磯村克
郎
株 式 会 社 デザイン総 研 広 島
ISOMURA
Katsuro
Design
Soken
Hiroshimalnc.
1.
は じめに 都 市 環 境の レジビリティとアンビギュ イティと い う主 題 が 与 え られ た 今回、 心 ある人 は、 レ ジ ビ リ ティ と ア ンビギュ イ ティ の意 味 を辞 書で確 認 す るだろ う。
ある い は、
リンチ や ラポ ポー
トの著 作 を読み返し、
都 市にお けるわ か りや すさ、
複 雑さ の構 造 な どそれ ぞ れの概 念 を 確 認 するだろう。
確 か に 用語や概 念の 定 義は明 確にしてお か な くては な らな い。
と こ ろ が そ のよ う な 要素を 明確にする だ けで は、
「都
市
環境
の レ ジ ビ リ テ ィ と ア ン ビギュ イテ ィ」 という主 題の 文 章の イ メー
ジ が豊 かにな ら な い はず だ。
単語 の 意 味や文 法 だ けで はな く、
文 脈、
言外
の意 味、行
間を読
む こ と、
文 体など が 渾然一
体 と なっ た 全体像
が大切 なのである。
都市環境 デザインに おいても、
景観であるならシー
クエ ンス を構
成 する1
シー
ン、
都 市である な らあ る一
ま と ま りの空 間、
最小 限 そ の よ うな 全 体 像 を 崩さず
に 把握し、徐
々 に全 体 像を はっ き り させた と き、
豊 か なデ ザイ ンが現れて く るの で は ない か。
2.
トー
タ ルデ
ザイ ン私
ども の事 務 所で は、
そ れ を トー
タ ルデザイ ン と い う方法 論で積み 重 ねてき た。
トー
タ ルデ ザイ ン と は実務 的に は、
建 築岬 竟・
プロダク ト・
コミュ ニ ケー
シ ョンデ ザインが一
体と なっ た仕 事を指 す が、
と り も な お さず対象 プロジェ クトの全 体 像を構 想するこ と、
っま り ど ん な 領 域 に おいて も一
つ の世 界を成立 さ せ よ う とすることで あ る。
その
デ
ザ インプロセスに おい ても、
や は り全 体 像 が軸と なる。
デ ザイン行為では、
現状や構 想や検 討 案と言った そ れぞれのプロセスに お い て、
常に 対象 を全 体 像と して と らえなが ら思 考して いくこと が豊 か な 結果を生む と考 えるからで ある。都 市 環 境 デ ザイン におい ても
、
い ろ い ろな局 面の 全体 像 をつ か むことは非 常に重要であ り、
そ れ がデー
タ に も な り、
ア イディア にもなり、
プレ ゼンテー
シ ヨンに も な るは ずである。
そし て、
こういっ た行 為 を直感 で終わ らせ ないた め、
あ るいは一
回性の結 果 に終わ ら せ な い た め に、
そ のデザイ ンプロセ スを 自 覚 的に理 性 的に お こな う 必要も感
じ てい る。
今回 は
、
常 に 全体像をつ か み な が ら進め るデ ザイ ンプロセス の事 例と し て、送
電鉄 塔のデザイ ン を紹 介し、
都 市 環 境デ
ザイ ンのや や特殊
な サ ンプル と し て提 示したい。3.
送 電 鉄 塔送 電 鉄 塔は
、
単 独に 立 ち 上 が る通信 鉄 塔と違い、
送 電 線を連 続 的に支 持 する施
設であ る。
電 力という 都 市のライフライン の一
つを担う施 設と して、
国土 の至る所に建 設さ れ、 送 電の高 電 圧 化に伴い大型の 送電鉄 塔も増 加して い る。
そ れ は、
「送電線 支 持物」 であっ て結 果 的に塔
状
の形 態を とっ てい る にす ぎな い。 通 信 鉄 塔のよ う な単 独の塔のよ う に、
多か れ 少 な かれ、
視 線を受 けと める施 設だ と予 想さ れ な が ら 建 設 されるものと違い、
ア ノニ マ ス であ り、
日常 性 に見え隠れ し、
環 境には異 質な存 在であ る。
だが、
そ れ ゆ えに環 境へ の調和を要 請さ れ、
社 会や 人間に か か わるあるべ き姿が模 索さ れ るべ き なのだ。
私 た ちの事 務 所では、
実 際に建 設さ れ た 送電 鉄 塔 を は じ めとして、
いくつかの通 信 鉄 塔、送
電鉄 塔の デ ザ インや景 観 的な評価の業 務を行う機
会を 得 て き た。
その 中で、
送 電 鉄 塔は、
都 市 環 境へ の調和 の要 請に応え ようとするだけで なく、
都 市 環 境の多 様性 に貢 献できるのでは ないか とさえ 考 えるよ う に なっ た。
本来は送 電 線を支 持 するだけの存 在で あ る はず の 送 電鉄 塔に社 会や景 観の シー
ンが 重 な る と き、
多 様な意 味 が発 見できるか らである。3
.
1
送電
鉄 塔の意 味以下 にデ ザイ ナ
ー
の 立 場とし て感じて い る送 電鉄 塔の意 味の例 を 示す。
3.
1
.
1
パ ッシブな構
造物
送 電 施 設の本 質は
送
電 線で あ る。
送 電鉄 塔は それ82 sPEclAL iSSuEoF JSSD vDI
.
8 No.
1 2000 デザイン学研究 特 集 号を支 持 するため に構 造 的
、
経 済 的、製
造・
施工的に 合 理 的 な 設 計の結 果 現 れてき た もの であ る。
そ れ は 巨 大なス ケー
ル に も関わ らず、
最小 限の支 持 構 造と 風で揺 れる懸 垂 線 という淡い構 造体であ る。
送電鉄
塔
単体を見 れ ば塔 なのだ が、
送 電線 全 体を見る と橋
のよ う な構 成で も あ り、
どち ら ともとれる構 造 物な のだ。 こ のよ う な 弱 い表
現の構 造 物 が、 背 景 を透 か しなが ら風 景の中に立ち上が る とき、
そ れ は密や か に現れる とい う 風情 すらある。
ま た
、一
見均質な大量生産品のようにも見 えるが、
実は送 電 線の支 持の条件、現場
条 件に よっ て結 果 的 に一
つ と して 同じ ものは ないの で あ る。
つ ま り、
送 電 鉄 塔は、
成り立 ち や視 点や 設置 条 件によっ て柔 軟 な構 成を示 す構 造 物なのだ。
(構 造
物
と し ての意 味)3.
1.
2
見 え ないタワー
送 電 鉄 塔は
、
その巨 大なス ケー
ル や連 続 的な配置 にも関 わ らず か なりの割 合の 人々 に意識
さ れて いな い ふ し が ある。
ま た、
他のイン フラス トラ クチャー
に比べ て人々 に想起さ れ に くい施
設 とのデー
タ も あ る[1
]。しかし、 日常 的に現れて く る ケ
ー
ス も多いた め、
意 識の中で思い出に結 びつ い て いた り、
心 象 風 景の一
っ に なって いる場 合も あ る よ うだ。
さらに
、
送 電 鉄 塔に対しマ ニアック な態 度を取る 人 もい る。 インター
ネッ トのホー
ムペー
ジ に はいく つ かの送 電 鉄 塔に関 するサ イトが あ り、
主に送 電 鉄塔
風 景のコ レ クター
的な 活 動 を 展 開 して い るの が 見 て取 れる。
ま た、
荒 俣 宏 氏を し て 「鉄 塔 文 学」 と言 わ しめ た 銀 林みの る氏の 「鉄 塔武
蔵野線
」(第六 回 日本ファ ンタジ
ー
ノベ ル大 賞 )にい たっ て は、
送 電 鉄塔
が文 学にな りうる、
ある いは美
を感 じさ せ る場 合 もあ り得る のだ と共 感さ せ られ る。
これ らの ことは
、
送 電 鉄 塔が 人々に とって 不 可視 の状 態 から記 憶に残る状 態、 さらに はある種の魅力 を持つ 状 態ま での認識の差 異を生じ さ せて いる もの と 思 わ れ る。
(心象 風 景として の意 味 )3.
1.
3
私 的 領 域に貫 入 する公共 領 域送
電 鉄 塔の配 置 は現 場の条 件には 左 右される が、
主 と して送
電ルー
トの配
置原 理に従 うた め、
通 常の 意 味での 都 市構 造に は 無関係に現 れて くる。
電 力施 設 と言 うことで実 質上公 共と扱う な らば、
山林や 田 園や街 区等の私的
領 域に突 如 現れ た公 共 領 域 という 状 態になる。 そ れ は街 路が中間 領 域 を介して私 的 領 域につ な がるというよ うな穏や か な関 係と は違
う、
一
種 強 引な 公 共 と私の関 係である 。 ただし、
公 共的
性 格 に よっ て、
例 えば 野 建て看 板のような 饒 舌さ は な く、
強 引だが寡
黙な現れ方をして い る。
これ に よっ て、
送 電 鉄 塔 が 自分に無 関係であると してほ と ん ど 意識
し な い 人 か ら、
殺 風 景 さ を感 じ とる人まで の認 識の仕 方が あ る よ う に 思 わ れ る。 また、
現 在の状 態 では人 間の行 動や 生 活 に か か わ る都 市 構 造には沿い に くい。
ま さ に リンチの 言 う都 市のわ か りやすさの 要 素に は な りづらい ので あ る。
(都 市の公 共領 域と して の意 味 )
3.
1.
4
不 在のインフラス トラ ク チャー
送 電 鉄 塔は 理性 的に考え れば
、
電 力施 設と し て社 会の基幹的 な一
機 能を持っ てい るこ とは 明 らかで あ るが、
道 路のように 利 用者と し て直 接 関 わっ た り、 機 能が直 接見え な かっ た りする た め、
本 体 と存 在 意 義 が一
致し た景 観に な り づ らい。
つ ま り人々 の認識に、
に、
無用の長物
か ら基 盤 施 設と し ての有 用 物 まで の 振れ巾がある よ う に 思 わ れ る。
(イ ン フ ラ ストラク チャー
と して の意 味)
3.
2
送 電 鉄 塔の全 体 像以上のよ うに送電 鉄塔と都 市 環
境
の相互作用の中で、
送 電 鉄 塔を記 述した と き、
数 段 階の レベルでの意 味 の発生 が見ら れ る。
これ はデ ザイ ナー
として、 業務 の中で経 験 的に導き出し た もので あ る。
その妥 当性 をチェ ックし、 よ り多くの送
電 鉄塔
の意 味を収集し、
送 電鉄 塔の解釈の基礎的
なデー
タ とすべ く一
般の人々 の意 識 調査 を進めて いる ところ で あ る。
調査では、
一
般の人々が描く送 電 鉄 塔の全 体 像を抽 出し、
様々 な意 味 が 解 釈できる言 葉とスケッチ が得ら れ ている。 これ らの分 類 整 理に よっ て、
送 電 鉄 塔の意味の発生 につ い て の全 体 的な傾 向と、
都 市環境
デザインに通 じる個 別の有 用 な意 味を明ら か に す る 予定
で あ る。
こ のよ うな 送 電 鉄 塔の性 質か ら解 釈さ れ る 意味は
、
安島氏
に よ る電 力 土 木 施 設に関 する景 観に よっ て生ず
る意 味[
1]
の要 素と通じるとこ ろが多々ある。
こ の 研 究に お け る指摘 や 提 案につ い ては、
デ ザ イ ナー
がデザ イン学 研 究 特 集 号 sPEclAL IssuE oF JssD vol
.
8 No,
t 20eo 83直感した り発 想した 認 識 やア イディア と よ く
一
致し、
説 明 可 能になっ てお り、
多 大な 示唆を 受 け た。
今回の送電 鉄塔の記 述は
、
ある一
ま と ま りの意 味 (あ るいは無 意 味 ) を発 生できる イ メー
ジ を全 体 像と呼
ん で、
いくっ かの例を述べ た わ け で あ る が、
も う一
つ の流れ と し て、
主 に 物 理 的 形態を形 成 するイメー
ジ を測 定す る方 法 論も あ る。 送 電 鉄 塔 を形 容 する言 葉の分布構
造に よっ て統 計 的にイメー
ジ を 把 握 し、
イ メー
ジ操 作に展 開し よ う と する も の であ り、
人々 の感じ方や 形 態 操作の根 拠 付 けに多くの示 唆 を受 け る こ と ができ る。
し か し、
形 容 詞主体の言 葉で定 義づけ られ た送 電 鉄 塔は、
知 覚心 理学的 な景 観 構 成 物と し て の意 味は 把 握で き る が、
都 市 環 境デ
ザインとして多 様に社 会 と 人間に関わ ろ う とする時の機 能 的、
空 間 的 な 意 味 までは構成し づ らい。 送 電 鉄 塔にも意 味の豊か さ を 認め、
都 市 環 境に貢 献しよ うとする な ら、
常に全体 像を観
察し、
意味を発 見 する手 法にも妥当性が あ る ので は な い か と考えて いる。 そのような プロセスは、
調査か ら アイ デア展 開、
デ ザ イン決 定に至る ま で、
常に送 電鉄 塔の全 体 像 を解 釈、
構 成 し直 す トー
タ ル デ ザインと なる。
このよ う なプロセスに よっ て送 電 鉄 塔の様々 な意 味が明らか に な る。 そ れは視 覚 的な意 味 だけ で は な く
、
先 に述べ た ように、 構 造 物 と しての意 味、
心 象風景 と して の意 味、
都 市の公 共 領 域と し ての意 味、
イン フラス トラ クチャー
として の意 味、
などになるだろ う。
●構 造物と して の意 味(
技
術とのか か わ りあい)●
心象 風 景と して の意 味 (人の意 識とのか かわりあい) ● 都 市の公 共 領 域 と しての意 味 (都 市構 造 とのか かわ り あ い ) ● イン フラス トラ ク チャー
と して の意 味 (社 会 との か か わり あい) 図1
:送電鉄 塔の意 味宵
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:一
般の人の記憶に あ る送 電 鉄 塔 と霄 葉の例・
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1
籌
図4
:一
般の人の記 憶にあ る 送電 鉄塔 と 言 葉の例3.
3
送電 鉄塔
の構 想 抽 出さ れ た送 電 鉄 塔の意 味を吟 味 する と、
場 所 や 背 景に よっ て様々な 送 電 鉄 塔のあり方が考え ら れ る ばか りでな く、 社 会 や 人にどのよ う に は た ら き か け るか というア イディア が 必 要だと 考 え ら れ る。
これ まで のプロ ジェ ク トの中
で もいろい ろ な構 想 案を提 示し ているが、
都 合 上 公 表でき ない ものも多い の で、
実 際に建 設されている送 電 鉄塔
を あて は めて述べ て み たい。
これ に よっ て、
これ まで のデザイン提 案を84 sPEclAL IssuE oF JSSD vel
.
8 No.
1 2000 デ サ イ ン学 研 究 特 集 号再検 証 する こと もできる
。
右の写真 は、
実 際に建 設されている送 電鉄塔で あ る。
ここ で は現 在のところ代 表 的な4
段階
の意 味を 体 現し た送電 鉄 塔 を 選 んでい る。
3
.
3
.
1
構 造物
と しての意 味図
5
はデ ザイン史
に おい て ロ シ ア・
アバ ンギャル ドに位 置 づけ ら れ るシュー
ホフ のニー
グル地 方の高 圧 電 流 送 電タ ワー
である[4
]。 送 電 鉄 塔 といえ ばダ ブ ル ワー
レン トラス の印 象 が強いし、
構 造 的 な 美 しさ が感じられる こ と もあるが、
そ れ を は る か に しの ぐ 繊 細さ が あ る。 ネッ ト状の構 造 物 は 送 電 線と同化 す るの では ないかと さ え感じられる。
近 景の写真 を見 てもデ
ィテー
ルま で神 経は行 き 届いてお り、
構 造 を 洗 練 する手 法の良 質 な成 果品 で あ る。 こ れ を見る と 小手 先の形態 操 作を行うよ り も構 造、構
成を追求
し た 上で形 態にニ ュ アンスを付 加 するべ き だと納得で きる。 こ のような 意 味か らの方 向 性と し て は、
構 造 の洗 練 化・
適 材 適 所 な構 造の複 合 化・
送 電 線の 張 り 方・
碍 子やジ ャ ン パー
−
me
(碍 子で受け と め た前後
の 送電 線 同士 をつ な ぐ電 線で、
現 状は非 常に煩 雑 ) 等 の要 素 技 術の開発・
ニ ュ ア ン ス を うむディ テー
ル や ジョイン トの開発 等 が考え ら れ る。
3.
3.
2
心 象 風 景 として の意 味図
6
は、
高圧送 電 線の地中化施設 で あ る [5
]。
や や 逆 説 的 だ が、
物 理 的に見えなくすることでそ れ以 外 の風 景 が 生 きてきて、
土 地の心 象風景と な る よ う に 誘 導 すること が で き るだろ う。
目 に 見 え る ものをデ ザ イ ンすることだけ で は な く、
見 え な く す ることで 相 対 的に環 境 が 良 好になることも視野 に 入 れ る た め に こ の事 例 を挙 げた次 第である。
図7
は (株 ) デ ザイ ン総研 広島の デザイ ン に よ る 広 島広 域 公園 に建つ 環境 調 和型鉄 塔 (中
国電 力)で あ る。
山陽自
動 車 道の沿線に建つ こと、
インター
チェ ン ジ 付 近であるこ と、
広 域 公園 とい う 地 域の核と なる場 所で あ る こ と等か ら地元へ の シ ンボルゲー
ト と して位
置づけ られ た。楕
円の腕金 やテー
パー
モノポー
ル は、
形態的に周 辺施 設との調 和、
平 和 や 未 来 性に通 じ るニ ュ ア ン ス を付 加さ れて い る。 従 来の送 電 鉄塔 の尖 端 恐 怖 症 的な形 態の欠 点 を払 拭しつ つ、
シ ンボ リックな形 態を生むことに成 功し てい る。
前 述の調 図8
:倉 敷市の道路
上 の送 電鉄
塔デ ザ イ ン学研 究特集号 sPEcIAL IssuE oF JssD vol
,
8 No.
1 2000 85査の中ではこ の送 電 鉄 塔は
、
該 当地 域 住民の記憶に もよい印 象で存 在し ている こ と も認 め られ、
心象風 景にな りうるもので あ る といっ て よい。
こ のよ うな 意 味か らの方 向 性と しては
、
物理 的、
色 彩 的に景 観に 埋 没 さ せ る・
シ ンボル化 する・
擬 人 化 する・
地 域の名
物と してアー
ス ワー
クや記 念 碑 的 な意 味付
け を行
う等が考え られる。3.
3.
3
都市
の公共領域
と して の意 味 図7
は ま た、
心象 風 景と して の意 味 だ けでな く都 市 構 造に おける明 快な位 置づけを持った 送 電鉄 塔で あ る。
繰り返し に なるが、
山陽 自動車 道 や周 辺施 設 の条 件に よっ て、 地 元へ の シ ンボルゲー
トと し て の 意 味が与え ら れて い る。
通常は都 市 構 造と関係のな い配 置と な り が ち だ が、
高速 道 路 付 近の2
本 がシン ボルゲー
トと して活 用され た。 シ ンボ リッ ク な力 強 い形 態は、
高速 道 路 交 通 を視 覚 的に阻 害 する送 電 線 と対 比的で あ り、
それ を 目 立た な く さ せ る。
リ ン チ に よ る ラン ドマー
ク や ゲー
ト的 な 機 能 を 持 ち うる。
ただし、
調査 の中の地 域住 民の意 識の中ではラ ンド マー
ク的な意 味を認め てい るケー
スは あるが、
ゲー
ト と して の解 釈は読み とれ なかった。 も し、
送電 ルー
ト との関 係で高 速道 路の両側に設 置 で き ていれば非 常に明快なゲー
トと認 識され たのでは ないかと推 測 さ れ る。
こ のよ う な意 味か らの方 向性と して は
、
送電 鉄塔
のデザインを景 観デ
ザ イン とだけ捉え るので は な く、
都市構
造に関 する計 画 手 法、
例 え ば サ イン計 画と し て の送 電 鉄 塔 デザ イン という 切り口が 挙 げら れ る。
ま た、
調査の 中で送 電 鉄 塔の赤 白の航 空色や電 線 注 意な どの文 字 も予 想 以 上に再 現さ れ ていた。
公共的 な観 点か らの色彩 計画や ヴィジュ ア ル 計 画 と しての 送 電 鉄 塔のデ ザ インも考 え られる。
3.
3.
4
イン フ ラ ス トラクチャー
とし て の意 味図
8
は、 倉 敷 市 内の道 路上 に 設 置 さ れてい る 送電 鉄 塔で ある。 市 街 地 内とい うことで本
体はモ ノポ
ー
ル式の美 化 鉄 塔 となっ ている。
そ れ自体もシ ンプル でき れいな デ ザイ ン で あ る が、
こ こ で重 要なのは道 路を横 断し ているの では な く、
道路の空間を縦 断 的 に利用 して送
電 鉄 塔が送 電ルー
トを形 成し ていると いうことであ る。 こ の ような考 え方 は従 来にも提 案 さ れて いた が[6
]、
事 例と しては少 ないはずである。
通 常は送 電ルー
トに沿って、 電 力会 社 が 土 地 取 得を 行 うの で あるが、 こ の場合 は道 路用地 上を 占 用 し て い る。
送 電 鉄 塔 自体の景観 的な配 慮は 必 要だが、
土 地 取 得コス トは小さ くすることができ、
土 地の高
度 利 用 もできるという考 え方で あ る。
共同溝
のよ う な 高 度な整備 レベル 以外に も このよ う な か た ちでイン フラ ス ト ラ ク チャー
の 整備ができ るの ではないか と 思 う。
ま た、
その 結果と して の姿も都市
と 整合し た 景観となり、
いきいき と し た イン フラス トラク チャー
に見え るの は私 だけであ ろ う か。
こ の よ う な意 味か らの方 向 性と しては、 都 市のイ ンフ ラス ト ラ ク チャ
ー
を集 約 化し、
土地の有 効 利 用 を 図 り、
新しい 都市風 景 を作る こと が考え ら れ る。
事 例は一
般
の道 路に おける 整備で あるが、
橋 梁 や 高架
構造
物に お いて も考え ら れ る。 ま た、 道 路上な ら 他の道 路 機 能、
例え ば照 明や サイン、
信 号 な ど共 架 するこ とで総 合 的に都 市 環 境の向上 が図れるだろ う。3
.
4
送 電
鉄
塔の可能
性 以 上、
こ れ までに抽 出し た4
つ の代 表 的 な 意 味に 基づいて構想案の考え方を述べ た。 ク ラ イ ア ン トと の 関 係上、
アイデ
ア を公表し づらいものが 多い ので 同様な意図の事 例を用い て説 明し た が、
送 電 鉄 塔の デ ザインに も 景観 的な配 置 計 画や形態 操 作ば か りで な く、
都 市 環 境のな かで様々な 意 味のデ ザイ ンが 可 能なこと が見えて き た もの と思 う。 これ も送 電 鉄 塔 の 多 様な意 味を持った 全体像を抽 出し、
構 想 案に反 映 さ せ ること に よっ て成立 す る ものだ と考 える。
4
つ の意 味は、
構 造 物の物 理 的 な 範 囲の段 階 から 都 市環 境との関わ り方が高度 な 段 階 までを便 宜 的に4
種 類で分 類し た もの である。 こ の分 類も ラ ンダム に ピックアッ プし たの で は な く、
意 味の段 階 性の 全体
像を捉え な が ら そ れ ぞ れ を位 置づけ、
極 端 な 抜 け が ないよ う に して い る。 段 階数 は、 今 後の調査や検 討 も含 めて漸 次 増 える可 能 性もある。次は
、
構 想に基づい てどのよ う なデ ザ インが 可能 か、デ
ザ イン の現 場 を 示 すこ とにしたい。
これ も、
プロジェ ク トの関 係上 明 示 で き ないものも 多い の で、
デザイ ン意図が 分か る範 囲の図と さ せて いた だい て いる。
86
sPEclAL IssuEoF JssD vol.
B No,
1 2000 デ ザ イ ン学研究特集号3
.
5
送 電 鉄 塔のデ ザ イン提 案 図9
〜
12
は こ れ ま で積み重ね て きた デザイ ン案の 中か ら、
設定 し た4
つ の意 味に 沿っ てピ ック アップ し た もの であ る。
以下、
デ ザイン意図 を説明する。
3
.
5
.
1
構
造物
と しての送 電鉄塔
通 常の ト ラス鉄 塔は究 極の合理化の産 物であ る。
構 造 体ば か りでな く、 製 造に関してもCAD
/CAM
化 が 徹底し、
最 適 化され た工場ライン のため に、 定 まっ たトラ ス以外の特 注になる と相 対 的に大きい コ ス ト アッ プ と なる。 ま た、
現 在の トラスもギ リギ リまで にそ ぎ 落 と され た 緊 張感 も相 まっ て美しいと感じ る 場 合 も あるが、
部 材の重 なり方 や 尖 端 恐 怖 症 的 な形 態、
ディテー
ル等に よっ て否定 的な受け取ら れ方も 多い。
図9
のデザイ ンは、
本 体 を送 電 線の繊 細 さに近づけ、
送 電 線と一
体と なっ た あ や と りの よ う な構 造 体を 目 指した もので あ る。
コス ト も通常に比べ 遜 色ないよ うに、
構 造 や ディテー
ル を一
般
の トラス鉄 塔の製 造 技術の 範 囲に収 まる ように配 慮して い る。
こ のよ う な前提に対して、
部 材の空 隙 部の開口率 が 高ま る よ う に、
送 電鉄
塔の トラ スのつ な がり方を 変え ないで最
小限の操 作で変
形さ せ、
構 造との バ ラ ン ス を とった もの で あ る。
腕 金 先 端 部 は 施工・
メ ン テ ナ ン ス 用足 場をR
形状に し て優 美な シ ルエ ッ トと な る よ う に、
送 電線の懸 垂 線のラ イ ン と も柔 らかく つ な が る よ う につ と め て い る。
送電鉄 塔の根源 と も いえ る ト ラスー
カ テ ナ リー
の 構 造に消え 入るよ う な 美 しさ を成 立さ せ よ う とする もの であ る。
3
.
5
.
2
新し い 風景のた めの鉄 塔送電 鉄 塔 は
、
腕 金 に よ る 形 態 イ メー
ジの決 定性が 大きい。
つ ま り、
塔 体や腕金のデ
ザ インの レベル アッ プを 図っ ても シ ルエ ッ トは大 差な く、
個 別の要 素の 形態操作が過剰 に なっ て陳 腐 化す る 恐 れ も あ る。
公 共の空間に おけるデザ インと して身振
りの大
き い も のは避 けたい ところである。図
10
のデ
ザイン案は、
構 造と しては トラ スよ り大 がか り になるが、
構 成と しては最小限の要 素と作意 性 をもっ て、
腕 金のない送 電 鉄 塔 を成 立さ せ ようと するものである。 腕 金 が ない送 電 鉄 塔の事 例 とし て ガン ト リー
タ ワー
式や 鉄 道の門型の形式 が あり、
そ{
「
図9
:トラス鉄 塔の開ロ率を高
め る 図10
:ガン トリー
タワー
形 式は新 しい形 態 に通じる 図11
:鉄
塔をゲー
トとして 周辺 と関 係づける 図12
:送 電鉄 塔 と道 路 機 能の集 約 化デ ザ イ ン学 研 究 特 集 号 sPEclAL IsSuE OF JssD voi
.
8 No.
1 2DoO 8フの
洗
練型 と も考え られ る。
方 形 が 繰 り返される均 質 なグリッ ドの構造
体が送 電 線 を支 持 してい る。 送電 ルー
ト状で角 度がつ いた場 合や 風 圧が構 造 条 件に対 して支 配的
に な るの で、横
断 方 向に踏 ん 張っ てい る 形 態は理に か なってい る。
ま た、
回線 数 が 多 くなる と腕 金の場 合は そ れ が6
対 以上 に な り、
異様な姿に なることもあるが、 グ リッ ド式の場 合は、
回線数
に か か わ りな く同 質の形 態 を維持でき る。グリッ ド式の
デ
ザ イン は新しい送 電鉄 塔の形式に な る可 能 性 は ある。
グ リッ ドの フ レー
ム は、
恣 意 的 な 形態の意 味 は最小限に抑 え られ る が、
送 電 鉄 塔と してはユ ニー
ク であるた め、 素直 な新 鮮さ を持って 人の 意識に映る こ と を期 待し て い る。
決 してデ ザイ ン の方か らお しつ けが ましい意 味をあら わ に す る も の で は ない と思 う。
これ を発 端に して、
人 に よって、
環 境 に よっ て様々な意 味の発 生が あ り、
個 人に とっ て特 別な ものに なっ た とき、
心 象 風 景にな りうるの では ない か。
も ち ろ ん心 象 風 景 は極めて個 人 的な意 識の は た ら き で あ る か ら、
通常の送 電 鉄 塔が強く思い出に結 び ついてい た り、
ノ ス タ ル ジー
を感じた り、 マニ アッ ク に なっ た り し た場 合は、
新しいものをデザ インす る 必 要 も ないか もしれ ない。
し か し送 電 鉄 塔が その 他の人々に とっ て少なか らず 気に触る ところ がある のは事
実で あ る か ら、
よ り受 け入 れ られ や すいか た ちで心 象 風 景 に か か わ るデザイ ンを開 発 する こと は 必要なの で は ないか と考える。
3.
5.
3
ゲー
ト鉄 塔街路
のよ う に 人の生活へ 日常 的に直 接 関わ りの深 いイン フラ ス ト ラ ク チャー
は、
否応 な く都 市 構 造を 形 成し、
人 や私 的領域
との関 係を良好にする様々な 仕組み を持っ て いる。
ま さに都 市 環 境 デザインが投 入さ れて い るので あ る。一
方、
送 電 鉄 塔は景 観 以外 の直 接 的な 人 との関係
が薄いた め、
景観 デ ザ イン以 外の都 市 環 境デ
ザ インの手法が あ ま り適用 されてこ な かっ たきらいがある。
が、
む し ろ送 電 鉄 塔が都 市 環 境に多 様な役 割を果た す よ うなデ ザイ ン手 法 を用 い る こと は必 要なの では な い か と考え る。
図
11
のデ ザ インは通 信鉄 塔と な る が、既存
の 通信 鉄 塔と並ん で、
地 域の シ ンボルゲー
ト と な る よ う に 意 図し た も の で あ る。 デ ザ イン対 象は片 方の鉄 塔 だ けであ る が、
他方との関 係を か え りみずに単 体をデ ザインしても全体 的な都 市 環 境の向上 は ない。
鉄 塔 相互の関係性
と 周 辺 か らの土 地へ のアプ
ロー
チ に際 し見 晴ら しのよ い現 場の状況 か ら、2
本の鉄 塔をセ ッ トと して考えてゲー
トに 見立て ること に した。鉄 塔それ ぞ れの事 業 者は ライバル
放
送局 同 士な の で あるが、
都 市環 境 デ ザイン の レベル では協 調 する 関 係になる とい う次 第であ る。
対 象となる鉄 塔 は、 既 存の鉄 塔の シルエッ トの曲線 を 共 通 に 用いている が、
形態 は非 対 称 形で片 側の稜 線は鉛 直に 切 り立っ てい る。
そ れによって視 点に よっ て様々な 見 え方 を するし、
山地か ら海に向か う丘 陵 地の土地の方 向 性 を象 徴 してい る。
双方と して 協 調 性は持ち ながら、
個 性も持 たせたい故の形 態でもある。
このデ ザイ ン は景 観のデザ イン で も あ る が、
地 域 の 明確
なゲー
トをつ く る と い うこ とで は サ イン計画 で もある。
3
.
5
.
4
集 約 イン フ ラ鉄 塔 地 上 に現れ る イ ンフラス トラクチャー
は 結 構 な 存 在 感を持つ ものが 多いが、
殊に送 電鉄塔は機 能 が 見 え に くい上 に、
欠か せないものと は い え巨 大 す ぎる ス ケー
ル で ある。
そ こ でイン フ ラ ス ト ラ ク チャー
を集
約・
兼用することができれば、 その価 値は 上 が り 空間 も効 率 的に活用することができ る。
該当例と し ては 共同溝が あるが、
高 度で大が か り な整 備レベル の た め、
適用 できる現 場は限られて く るだろ う。
地中
化 する際に は、
絶 縁 性のある送 電ケー
プル を使用 し冷却
設備も必 要 だ が、
架 空 線 方 式に 比ベ スケー
ル 的に はコ ン パ ク トに な る。 ま た、
コス トの構 成は 土 地を確 保し地 中に建 設 するための費 用が 大 きい部分 を 占 め る こ と になる。
だ とすれば、
地 中 化の施
設 が 地 上 に 支 持 さ れ る、
あ るいは高 架 構 造 物に一
体化さ れ る形式も あ り得るので は ないか。一
般の送 電鉄 塔 よ り は よ ほ ど 小 さいス ケー
ルとなる。図
12
は、
モノ レー
ルや 高架 構 造 物に一
体 化す るこ と を想 定し た 送 電 施 設のデ ザイ ン案である。 照 明な どの設 備も共 架してい る。管
理者 間の総 合 的 な 調整 が 必 要 だが、 都 市 環境の一
つ の方向
性 だと考えて い る。
88 SPECIAL IssuEoF JSSD vol
,
B No.
1 2000 デザ イン学 研 究 特 集 号4 .
結 び都 市 環
境
デ ザイン の現 場の視 点か ら、
送 電 鉄 塔と いう や や特 殊な 領域のデ ザイ ンプロセ ス を紹 介し た。
調査・
構 想 段 階か ら送 電 鉄 塔の全体 像を捉えて、
各 プロセ スでそのピン トを合わ せて いく方 法 論 (トー
タ ルデ ザイ ン) を提 案した。一
見、 直 感 的なデ
ザイ ン に思え る か も知れ な いが、
それで終わ ら ないよ う に、
あるいは 再現 性 を持つ よ うに、
デー
タを集めた り フィー
ドバ ックをし て一
般 性 を持 たせ よう として K いる と こ ろ で あ る。 その中で基 本 的 な姿 勢と しては、 常にデ ザイ ンプロセ ス を全 体 像と し て捉える こと、
全 体 像 を部 分に分 けて理 解 しよ う とするの ではな く、
全 体 像を段 階 的に捉え る方 法 論を模 索し ていきたい と考え ている。
送電鉄
塔
は、物
体と し て は単 純で、
送 電という社 会 的役割
の 中では非 常に明快
な存
在であるが、
都 市 環境の 中では都 市 構 造か ら は逸 脱したはっ き りとし ない位
置づけ で あっ た と 思 う。
し たがっ て、
これま で は景 観 デ ザイ ン の観 点で はデ ザイ ン 開発 が 行われ てき た が、
景観 面以外で都 市 環境
と良好 な 関係を持 た せ るデザインは あ ま り言及 さ れてこなかった。
(送電
線の風 切 り音
の改
善など環境改 善は行わ れ て きた。
) こ こ では、
送電 鉄塔が 都 市 環境に 対 して、
景観も 含め様
々 な レベルの意 味を持て る契機
を 設 定 し、
具 体 的なデザ イン案を提案し た。
送 電 線を物理的な レベ ルで、
心 象 的 なレベル で、
都市構 造の要素のレベル で、
イ ンフラス ト ラ ク チャー
の レベルで、
明 確に位
置 づ ける と、物
と し て は シ ン プルであっ て も都 市 環 境との多様
な関係性
を持つ こ と ができる。
そのた めの鉄塔 の可 能 性を抽 出し、
都 市環 境と意
味がつ な が る仕
組み を持た せ ることが デ ザ イン作業
で あっ たのだろ う と考え る。
今 回の
4
つ の形式
は、
都 市 環 境の整備
レベル に応 じ た メニ ュー
であ る。
そ れ は ま た、
自然 主体、
郊 外、
都心部な どの都 市 環境
の領
域に も適
用可能
であ る。
一
方では、
景 観 地理学 的な背 景や地 域へ の調 和を 図る必 要もある。 背 景とのか か わ り に おい ては、
景 観 デザ インの方 法論 を 中心 として多 くの知 見があ り、 実 施 デザ イン のなか で応 用して い く必 要が ある。
地 域との かかわりにおいて は、
地 域 性 をいかに捉え、
根付
いていく かと いう大きい問 題を かかえて い る。 地 域 性 を短 絡 的なモチー
フ や 素材 感で表 現 した とす る低レベル な整 備の事 例は さ て お き、
地域や都 市の構
造や個
性を メ ン タ ルマ ッ プと し てパ ター
ン化 し た り、
地域の風 景を 人間の意識
に 忠実に捉え よ う と す るようなモデ
ル[7
]も提 案さ れてい る現 状は、
考え さ せ られる とこ ろが 多い。
今 後は、
地 域の中で送 電 鉄 塔がある位 置づけを持ち、
現 実 的な効 果を発 揮 し、
現 実の風 土に融和し な が ら、 何 らかの美し さ を醸し 出 す よ うな あ りかたの検 討 が 課題と なるだ ろう。 今 回のデ
ザイン提 案は、 地 域 性とい う基 盤と実 体 的に あ らわ れる送 電 鉄 塔 景観の間をつ な ぐデザイン手 法 と して捉 える こと がで きるだろ う。 参 考、
引用文 献 [1
]安 島 博 幸 「土 木 構 造 物の景 観知 覚と イ メー
ジ 形 成に 関する諸理論一
電 力土 木施 設を中心と し て一
1
土木計 画学 研究
vol
.
11 1984
年 [2
]銀 林みの る 「鉄 塔 武蔵 野 線」新潮 文 庫 匸3
]山田 正 人,
秋 山 孝正 「景 観に配 慮した 送 電 鉄 塔の デ ザイ ン に関 する考 察一
環 境に適 合し た送 電 鉄 塔 のイ メー
ジ 形成一
」 土木 計画学研究・
講 演 集No .
22
(2
)1999
年10
月 [4
]八束はじめ 「ロ シ ア・
アバ ンギャル ド建 築」INAX
1993
年 [5
]
中国 電 力株 式 会 社 「明 るいあ したへ電 力 設 備の 概 要」
1999
年11
月 [6]
電気
共 同研究
会 「電 気 共 同研 究」第27
巻第
6
号1971
年
[7
]萩 下 敬 雄 山 田 圭二 郎,中村 良 夫「景観認
識
に お ける意 識の連 関と 生成に関 する基礎 的 研 究」土木 計 画 学 研 究
・
講 演集 No .
22
(2)
1999
年10
月デ ザ イ ン学 研 究 特集号 SPECIAL IssuE OF JSsD vol