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電力技術研究所

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Academic year: 2021

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(1)総括. 電力技術研究所 概要 電力技術研究所は、電力流通設備の中核研究機関として基盤技術の維持発展に取り組むとともに、次世代の 電力機器開発、レーザー、アーク・プラズマ技術などの新しい電力技術の開発を行っています。. 課題毎の成果 故障電流対策技術 [目的] 事故時の公衆災害の防止および電力の安定供給を図るため、故障電流の限流技術を開発するとともに、電力 機器の適切な防災対策を確立する。 [主な成果] ・電力輸送機器容器内部の故障アークによる圧力上昇特性を密閉容器を用いて実験的に解明し、シミュレー ション手法の確立に必要な電極材料の影響などを明らかにした。 ・ YBCO 系高温超電導線材の交流損失の要因となる量子化磁束の動きを止める微細な欠陥(ピンニングセン ター)の構造と磁場中臨界電流特性の関係を解明した。これにより、YBCO 系線材の液体窒素温度での臨界 電流特性が、実用金属超電導線材である NbTi の液体 He 温度(4.2K)での特性に比べてより向上した。 過渡現象・電磁波動解析 [目的] 電力設備と社会との協調を図るため、電力流通設備とユビキタス社会の電磁両立性と新しい電力輸送ネット ワークの設計技術を開発する。 [主な成果] ・パワーエレクトロニクス機器や高速スイッチング素子が多数導入された将来の電力系統を解析するための電 力系統瞬時値解析プログラム(XTAP)について、高精度な送電線モデルと高調波や潮流条件も考慮できる 定常解計算手法を開発した。 次世代機器絶縁 [目的] 近い将来見込まれている電力流通設備のリプレース需要に合わせて、環境調和とメンテナンスフリー化を実 現する次世代機器絶縁技術を提供する。 [主な成果] ・ガス/固体のハイブリッドガス絶縁構成における中心導体接続部の構造を提案し(図 1)、その破壊電界値 を評価した。また、全固体変圧器の絶縁材料として提案している窒化アルミニウム粒子を高充填したエポキ シ樹脂の交流絶縁破壊強度の絶縁厚、温度依存性など設計に必要なデータを取得した。 ・浅層部へ埋設される地中ケーブルへの日射の影響を実規模モデルによる検証実験を通じて明らかにし、浅層 埋設トラフ方式でのケーブル許容電流算出法を示した。 絶縁ガス. 固体絶縁物. 中心導体. コネクタ部. 中心導体. 導体. 図1 固体絶縁物. 提案したガス/固体のハイブリッド絶縁構成 における中心導体接続部の構造(絶縁物シー. ハイブリッド絶縁コネクタ. ス方式). 28.

(2) 電力技術研究所 電磁環境評価 [目的] 電力の供給者と利用者双方の利便性と信頼性の確保 を図るため、直流から GHz 帯域における放射および伝 導の電磁現象の評価手法を確立する。 [主な成果]. 電界強度 [dBμV/ m]. 110. ・配電線がいし金具の連結部に接触不良が生じると.    :放射電磁波(接触不良のある実がいし)    :背景雑音. 100 90 80 70 60 50 40. 600. B. 充電電圧:3.8kV 接触不良箇所:充電側. 水平電界,せん頭値検波(1分間) アンテナ位置:がいしより1m. 30 300. 2.8GHz まで達する放射電磁波が発生するが、2.3GHz. PHS. 放送波. 900 1200 1500 1800 2100 2400 2700 3000 周波数 [MHz]. 以上の放射電磁波は、配電線から約 5m 離れると概. (a) 接触不良のある実がいしからの放射電磁波. ね背景雑音レベルになることを確認した(図 2)。 ・チタンあるいはステンレス鋼の中空パイプに、タン で、耐候性に優れ、施工性も良い送電線用の低コロ ナ騒音スパイラル線が実現できることを示した。 レーザー・フォトン応用計測科学 [目的] 設備診断や運転状況把握を的確に行うための物体深 部計測・診断技術やレーザー誘起ブレークダウン分光. 110 電界強度 [dBμV/ m]. グステンドープ酸化チタン皮膜を溶射形成すること. 水平電界 せん頭値検波. 100. 充電電圧:3.8kV ギャップ間隔:1mm ギャップ位置:充電側. 300M-500MHz 900M-1100MHz 1500M-1700MHz 2300M-2500MHz. 90 80 70. 2300M-2500MHz の背景雑音レベル1500M-1700MHz. 300M-500MHz の背景雑音レベル 900M-1100MHz の背景雑音レベル の背景雑音レベル. 60 50 0. 2. 技術(LIBS)などの要素技術を開発する。. 4. 6. 8. 10. 配電線からの離隔距離 [m]. [主な成果]. (b) 放射電磁波強度の距離依存性. ・狭隘部の透過診断に適用可能な超短パルスレーザー を用いた小型 X 線源を試作し、これを用いて厚さ. 図2. 接触不良箇所からの放射電磁波特性. 1cm のアルミ材透過画像が取得できた。 ・小型センサを用いた X 線イメージングシステムを作製し、これとイリジウム線源、模擬エルボ配管を用い、 配管の減肉検出ができることを示した。 ・塩分含有コンクリート試験体を微粒子化してプレスしたサンプルを用いた実験から、LIBS により鉄筋の腐 食が始まるとされるコンクリート中の Cl濃度(0.6kg/m3)が検出できることを示した。. 29.

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