Students'Perceptionson Effectiveness of a Deep-rootedSubterraneanCulture ofthe Hawaiian Hula as an EFL PedagogicSupplementin Thai and JapaneseUpper SecondarySchools (タイ王国と日本の高校生を対象とした文化研究:英語教育におけるハワイの『フラ』の有用性) 教科・領域教育専攻 言語系コース(英語) 吉 住 晃 I 研究の目的 現在のグ、ローバル社会において、英語を円滑 に流暢に使える能力は更にも増して求められて きている。先行研究から E孔 (Englishasa Foreign Language:外国語としての英語)の授業 に「文化的要素Jを取り入れた際、言語習得の 促進のみならず、学習者の積極的な態度の育成 にも大きな期待がされている。 「文化的要素jを普段の英語授業に取り入れ ることは容易ではないが、それを授業に取り入 れようと努力をすることに意義があると考えら れる。 本論文ではタイと 日本の高校生を対象とし、 「外国語としての英語教育」に異文化であるノ¥ ワイのフラダンスを補足的教材として取り入れ た際の有用性を、学習者の意見を元に調査する ことを目的とする。このような研究の前例が無 いこ左もあり、新たな見解を発見する意味でも 期待が持てる。
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論文の構成 本論文は全5章によって構成されており、以 下の通りである。 1.はじめに 2.先行研究 3.研究方法 4.結果報告 5.まとめ 最後に今回の研究で使われたデータ等を資料と してAppen必x(I---V)内に載せてある。 指 導 教 員 薮 下 克 彦 E 論文の概要 1.はじめに: 「文化的要素」を「外国語としての英語J教 育に導入すると、良い効果が得られるといった 報告がされている。 しかし同時に困難な面にも 出くわすことがわかってきた。 タイと日本では近年の教育リフォームにより、 小学校1年時から英語教育が導入されているが、 教師たちの動揺も隠せない。多少の違いはある にしろ、文化的な側面から考察しても、子ども たちは授業に対し「受身的jであるとしづ共通 点もあるととから、これら2つの国を本論文で は対象としている。 フラはハワイ独特の文化で、あり、今回の研究 において、文化的にも教育的にも適切であるこ とが示唆された。施設などに通う高齢者対象に 行われた研究によると、教室や室内でフラを行 うことは安全面で問題がないこともわかってい る。本論文対象者である高校生たちに事前にア ンケート調査を行ったところ、フラという新し い文化との対面に対し、「興味があるJと答えた 生徒の芦が多かった。 2.先行研究 : 冒頭で先行研究を元に、 ハワイアン@フラに ついて歴史上の観点から説明する。特にフラは ノ¥ワイ語を元にしたOralTradition (口伝)であ り、本来書き言葉は無く口語的に代々受け継が れてきた。 1778年ごろから西洋文化との接触を 余儀なくされ、劇的に変化・適応せざるを得な かった。現在我々の見るフラがそれを読み取ら せてくれる。 円 i Q d t i次にロパート・ハンピー(1976) の提唱した