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動的なネットワークにおける効率的なサービス発見機能と経路構築機能

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Academic year: 2021

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(1)3H-3. 情報処理学会第66回全国大会. 動的なネットワークにおける 効率的なサービス発見機能と経路構築機能 高杉 耕一†. 中村 元紀‡. 日本電信電話(株) NTT 未来ねっと研究所. 1. はじめに 我々は動的なネットワークにおいて、ノード間でアプ リケーションを変更した場合に、サービスを中断なく連 続するシームレスサービスプラットフォーム[1]を提案し、 必要な技術について検討してきた。このシームレスサー ビスプラットフォームはアプリケーションレベルのオー バレイネットワークで構成される。動的なネットワーク では常にネットワークの状態が変化し、分断、融合する。 そのため、サービス中にネットワークが分断された場合 においても、動的に代替サービス提供主体を選択し、サ ービスを継続することで可用性を高める必要がある。こ れを実現するためにネットワーク上のサービス提供主体 は同じサービスの複製を他の複数のノードに分散し保持 する。またサービス中にサービスを享受する端末を変更 したり、通信媒体、ネットワーク上の位置が変化したり することが考えられる。このような場合には、サービス 中であっても、常に適切なサービス提供主体を発見し、 それにいたる経路を評価することで、冗長な経路をなく し、ネットワーク的に近傍のサービス提供主体に切り替 える必要がある。我々は、このようなプラットフォーム について、小規模なネットワークを使って実証実験を行 ってきたが、大規模なネットワークではサービスや経路 の広告が膨大になりそのまま適用することはできない。 そこで、本稿ではスケーラブルなサービス発見方法、経 路構築方法について提案する。. 2. 要求される機能 複数の同一サービス提供主体を発見し、それぞれのサ ービス提供主体に対し経路を評価することで、どのサー ビス提供主体にどのような経路で接続するかを決定する。 要求される機能は以下の2つである。 (1) サービス提供主体の発見機能 (2) サービス提供主体の評価機能 これらの機能が大規模なネットワーク上でスケーラブル に動作する必要がある。. 3. 提案方式 3.1 シームレスサービスプラットフォーム シームレスサービスプラットフォーム[1]の構成を図 1 に示す。各ノードにはシームレスプロキシ(S-proxy)が配 置され、従来のトランスポート層でつくられるネットワ ークの上に仮想(オーバーレイ)ネットワークを構成して いる。アプリケーション間で行われているデータの送受 信は複数の S-proxy によって中継される。各 S-proxy は S-proxy ID によって一意に識別される。 3.1.1 動的なサービス情報の蓄積 S-proxy は中継するデータを解析したり、アプリケー ションに問い合わせることでアプリケーションの状態や プロトコルの通信状態(動的なサービス情報)を把握する。 Scalable Service Discovery and Routing Method for Dynamic Network Koichi Takasugi†, Motonori Nakamura‡, NTT Network Innovation Laboratories, NTT Corporation. 静的なサービス情報(コン テンツ等)は予め分散 アプリケーション 状態キャッシュ. 通信内容から動的なサー ビス情報(通信セッション 状態)を取得. サービスの移動. 通信セッション アプリケーション サービスの移動 S-proxy (シームレスプロキシ) ノード A. ノード B. ノードC. ノード D ノード E. トランスポートネットワーク (TCP/IP, etc.). 図 1 シームレスサービスプラットフォーム 3.1.2 静的なサービス情報の分散 動的なネットワーク環境では、サービスを提供してい る端末も、ネットワークから切断される可能性がある。 また、ネットワークの変化に伴い、サービス提供端末ま での経路が長くなり十分な帯域が確保できなくなる可能 性もある。 そこで、予め静的なサービス情報を複製として各端末 に分散配置する。これは、動画等のコンテンツ配信サー ビスであれば、コンテンツを複製することに相当する。 もしサービス中にサービスを提供している端末を使い続 けることが不適切になった場合、サービスの複製を持っ ている別の端末に変更することで、サービスを継続する ことができる。静的なサービス情報は、S-proxy が中継 している通信データから自律的に蓄積するか、複製元の S-proxy からの指示により作成することができる。 3.1.3 サービス移動 動的なサービス情報を他の S-proxy に転送し、経路を 転送先の S-proxy に変更する。このように、アプリケー ションを他の端末上のアプリケーションに変更してもサ ービスを連続的に継続できる。例えば図 1 ではノード D の S-proxy にノード C の S-proxy の動的サービス情報を 転送することにより、ノード A とノード C のアプリケー ション間で行われていた通信をノード D とノード C に切 り替える。さらに、ノード D の動的サービス情報をノー ド E に転送することで、ノード D とノード E の通信に切 り替える。この際、ユーザから見たサービス(クライアン ト、サーバサービス)は連続している。. 3.2 スケーラブルなサービス発見方法、経路構 築方法 3.2.1 サービス提供主体の評価機能 サービス提供主体を選択し、サービス提供主体までの 経路を決定するため、それぞれのサービス提供主体に至 るまでの経路のコスト値を加算することにより評価する。 ここでの経路は S-proxy のつながりであり、コスト値は. 3−217.

(2) Discovery by P2P. Discovery by P2P (Jxta , Chord, etc). ⑨ 接続 ② サービス検索. ③ 問い合わせ. RS-proxy E ① サービス名 (サービスA) 検索依頼. ④. ③サービス検索 RS-proxy問い合わせ 応答. RS-proxy E. ⑤ 検索結果. RS-proxy F. RS-proxy G. RS-proxy G ⑥ ① 切替処理. RS-proxy F サービスA. ⑦ 検索結果 ⑧ 評価. サービスA NRS-proxy A. NRS-proxy A NRS-proxy C. アプリケーション. インターフェース. ② サービス 再検索依頼. ⑤ 切替 処理. ④ 検索結果. NRS-proxy D. NRS-proxy C. NRS-proxy B. 静的なサービス情報. 図 2 セッション開始. アプリケーション. インターフェースや S-proxy 間のリンクに付与される。 コスト値は S-proxy の負荷やネットワークへの接続の安 定性等を反映して決定する。 しかしながら、フラットな仮想ネットワーク構成では、 各コスト値をネットワーク全体に伝播させ、すべての経 路の組み合わせに対し、コストを計算する必要がある。 したがって、大規模なネットワークにおいても、効率良 くコストを計算するためには経路の集約が必須となる。 S-proxy を移動が少なく、端末リソースも多く、比較 的安定して動作する Reliable S-proxy (RS-proxy)と移 動が多かったり、端末リソースも少なかったりと比較的 不安定な Non reliable S-proxy (NRS-proxy) の二種類 に分け、RS-proxy に NR-S-proxy の経路を集約させる。 NRS-proxy は RS-proxy へサービス名(例 URL)、S-proxy ID とインターフェース情報(例 IP アドレス、ポート番 号)の対を送信し、RS-proxy に所属する。NRS-proxy と RS-proxy 間の通信路は定期的に接続確認し、一定時間接 続確認がなければ、RS-proxy はその NRS-proxy のサービ ス名、インターフェース情報を破棄する。所属していた RS-proxy と通信できなくなった NRS-proxy は新たに別の RS-proxy を探す。RS-proxy は NRS-proxy から通知された サービス名とインターフェース情報を保持する。 3.2.2 接続先サービス発見機能 RS-proxy 間は P2P 技術によって、サービス名からその サービスに接続できる NRS-proxy が所属している RSproxy の S-proxy ID とインターフェース情報を得る。 また、サービス広告の管理検索方法としては RS-proxy の数が多い場合はノード数 n に対し O(log n)の通信複雑 度で検索できる分散ハッシュテーブル[2]を使い、RSproxy の数が少ない場合には粗結合分散ハッシュテーブ ルで簡略化することができる。 3.2.3 サービス開始 図 2 を例にサービス開始時の手順を示す。各インター フェースの通過コストは 5 とし、NRS-proxy と RS-proxy 間のリンクコストは 0 とする。 (手順 1) NRS-proxy A は所属している RS-proxy E にサー ビス名をキーにサービス検索を依頼する (①) 。 (手順 2) RS-proxy E は P2P 技術を利用して、サービスを 実現する NRS-proxy が所属している RS-proxy のインター フェース情報を得る (②) 。 (手順 3) RS-proxy E は手順 2 で得られた RS-proxy に接 続し接続先の NRS-proxy のインターフェース情報とコス トを得る。RS-proxy E, G 間のコストは 10, RS-proxy E, F 間のコストは 20 であるとする。(RS-proxy 間のコスト. NRS-proxy D. インターフェース. 静的なサービス情報. 図 3 サービス移動 は遅延などを考慮し、RS-proxy E が動的に決定) (③∼ ⑥) (手順 4) 手順 3 で得られた結果(NRS-proxy C, D のイン ターフェース情報とコスト)を NRS-proxy A に送る(⑦) 。 (手順 5) NRS-proxy A は手順 4 で得られた結果(NRSproxy D へのコストは 5+5+5+10+5+5+5=40, NRS-proxy C へのコストは 5+5+5+20+5+5+5=50 を評価し(⑧)、NRSproxy D を選択し、NRS-proxy D に RS-proxy E, G 経由で 接続し、セッションを開始する (⑨) 。 3.2.4 サービス移動 図 3 にサービス移動の動作例を示す。NRS-proxy A か ら NRS-proxy B へ接続元のアプリケーションを変更する (①)。その後 NRS-proxy B はサービス開始時と同様にサ ービス提供主体の再検索を行う(②∼④)。このとき RSproxy F, G 間のコストが 15 だとすると、NRS-proxy D へ のコストは 5+5+5+15+5+5+5=45、NRS-proxy C へのコスト は 5+5+5+5=20 となるため、接続先を NRS-proxy C に切り 替える(⑤)。. 4. 考察 RS-proxy に関連がある NRS-proxy をグループ化するよ うに配置すると、ある RS-proxy に所属している NRSproxy のネットワーク構成の変化は RS-proxy の保持して いるインターフェース情報が変わるだけでネットワーク 全体に波及しない。また、同じ RS-proxy に所属している NRS-proxy 間に閉じたサービスはネットワーク全体に広 告する必要がなく、RS-proxy 単位でアクセス制御するこ とが可能である。4 万台の端末で 20 万のサービスを展開 する場合でも、各 NRS-proxy に 50 のサービス、各 RSproxy に 20 の NRS-proxy、RS-proxy が 2000 とすると、 1000 個のサービスを持っている 2000 台の端末の P2P ネ ットワークに還元できる。さらに、NRS-proxy で構成さ れるネットワークが動的に変化しても、その影響は RSproxy 内に局所化されネットワーク全体への波及は最小 限となる。そのため、大規模なネットワークにも十分適 用可能である。. 5.まとめ 大規模なネットワーク上でシームレスサービスプラッ トフォームを構築する際、動的に接続サービスを発見し、 発見したサービスを評価する方法を提案した。 参考文献 [1] 高杉, 中村, “P2P 技術を利用したシームレスサービスプラ ットフォームの実現,” FIT2003, M-099, 2003. [2] I. Stoica, R. Morris, etc. “Chord: A Scalable Peer-to-peer Lookup Service for Internet Applications,” SIGCOMM 2001, San Diego, 2001.. 3−218.

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参照

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