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強制貫流ボイラ起動時の諸特性

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Academic year: 2021

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(1)

強制貫流ボイ

ラ起動時の諸特性

Starting-upCharacteristicsofthe

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Boiler

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和**

Zensuke Tamura Yoshikazu Hosokawa

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Tadao Arakawa

括水共同発電株式会社新満水火ノブ発電所納1,2号75MWプラントはわが国最初の大容量ベンソンボイラ で現在きわめて順調な営業運転を行なっている。本プラントの試運転時すなわち昭和37年9月に大規模な特 性試験を行ない,強制買流ボイラに関する謂特性を解明した。 本論文はこの特性試験のうちの起動特性について紹介する?またそれと剛如こ強制f「r流ボイラに特有な膨出 現壕を取り上げ,膨出現象に及ばす設計上,運転l二の謂lノ+了・の宗子守割こついても言及した。 J′/入口止弁二欠凋無芸 再熱器

1.緒

口 弧制f=充ボイラプラントでほドラム形ボイラプラント にないバイパス回路を右し,プラントの起動時にほこの バイパス回路によって水循環を行なう。また紙子l雌ま■流ボ イラにほドラムのような肉厚部がないたガ)急速起動が解 易であるなど数々の利点を打っている。これらの特長を いかんなく発揮させるにほまず起動時の諸現象ならびに 講機器の特性を明らかにする必要がある。 幸いわが国最初の弔業用大輔量ベンソンボイラを右す る新清水火力発電所75MWプラントの試運転時に捕水共 同発電株式会社関係者の協力を得て起動特性試験を行な った。この試験により過熱器械口三装置を有するユニーク 大 井 語気勺サ ケ・-ジ ー税 別 洞熱罠 寮発畏 氷 壁 節炭最 な起動バイパス系統の妥当性が確認できた(1)。また強制 貫流ボイラ起動時の諸現象および諸機器の挙動が明確と なり,安定した起動運転方法を確立することができた。 強制貝流ボイラの起動時には,必ずかん水の膨張によ る膨出現象(Pfropfen現象)が起こる(2)(3)ハ ニの膨出現象時の流出 量を知ることはバイパス阿路の設計上およぴプラントの運転_l二必要 なことである。先に著者らは膨出現象時の流出量を電子計節様によ って求める数値計界法を開発L.た(4)。この計符ノブ法に従って膨出現 象時の流出量を実咄し,バイパス位揮,燃焼率変化,給水温度焚化, 熱吸収量分布,起動圧力などの各州 ̄/一の膨山男ユ壕に及ばす影弓削こつ いて検討を加えた。 本報告は新清水火力発電所75MWベンソソボイラプラントにお ける起動試験結果の紳介と膨出現毅に及ぼす設計上,運転上の各l勾 了の影響について述べる。

2.75仙Wベンソンボイラによる実測例

2.1起 動 方 法 弟=図は新清水火力発電所75MWベンソンボイラプラ/トの全 体の概略系統図である。 起動時の初J帥こおいては過熱詩話人L11+二弁および過熱器人1-Ⅰ減ノーⅠ三弁 を全閉とし,過熱旨岸バイパス阿路によって水循環を行なう。起動時 の水循環の順序としてほまずボイラ給水ポンプ1テナによって1/3 MCRの給水流量を高圧給水加熱旨:壬を通してボイラに押し込む∩ ボ イラにはいった糸指水は節炭署芹,水壁,蒸発語注,放射過熱器,ケー ジ,天井蒸気壁を順次通り抜け,過熱芹旨バイパス弁CV-1()1によっ て減圧され,フラッシュタンク1ノ+にフラッシュする。フラッシュし ⊃ト 日立製作所口立研究所 ** 日立製作所日立研究所 ***日立製作所【】立工場 Cリー/βJ 第∫給水 ごレイク 5〃入口 減圧弁 タービン バイパス弁 過熱忍バイパス弁 C〆-/♂/メ.βエー. 過熱岩バイパス ビレーノβ4 rレーノdヴ 脱石畳 フラッシュ マンク ビレー〟ど rレ′-/β7 高圧タービン 中値圧タービン ビレイ♂朗

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復水芹圧ポンプ ご/-〃♂ 復水ボン 加熱芸 加熱畏 加熱暴 力口熱罠 第1図 全 体 系 統 図 たドレンはドレン弁CV-108を通り復水宕削こほいる。この間ボイラ 内の圧力は過熱器バイパス弁CV-101開度により125atg一定に調 節される〔 燃焼率の増加によi)フラッシュタンク内に蒸気が発生し,内圧が 0.2atgに達すると,CV-109を開き脱気掛こ通気する。それまでは 所内ボイラから脱気掛こ蒸気を導き,給水の脱文ほ行なう。さらに フラッシュタンク内圧が上界し,8atgに達すると高圧給水加熱器調 整弁CV"106を開き,高圧給水加熱掛こ通気する。その後さらにフ ラッシュタンク内拝が20atgに上昇するとダンプ弁CV-107を開 き,蒸気を復水捌こおとす。 フラッシュタンク内托はダンプ弁CV-・107により20atg一定に調 節し,膨出現象終了後CV-107の設定圧力を徐々に33atgまで上昇 させる。なお後述の測定時にはCV【107の設定圧力を27atg一定と して測定を行なった。フラッシュタンクレベルほドレン弁CV-1鵬 開度により調節される。過熱器バイパス弁CV-101はノミイパス回路 への流入量増加にともないA,B,Cの順に開く。 天井蒸気壁氾l】蒸災が)出熱状態になると,過熱器人口減圧弁を徐 々に開き二次過熱附こ油気する。二次過熱詩語を出た煮立もはターピソ バイパス弁CV-102を過りフラッシュタンクにほいる。 2.2 起動時の温度変化 第2図ほ冷かん起動の一実測例である。給水流量ほ80t/h,天井 蒸㌔も壁出口rE力ほ125atgに手動または自動にて調節する。重油量 ほ最下段バーナ3本を順次点火し,起動後15分までに4t/hに増加 するし二′その後4t/b一定に保持し,過熱器バイパス弁CV-101が急激 に聞き納めた時に3.5t/hに減少させ,CV-101弁が閉じはじめた時

から円二び増加させた。ガステンパリングは点火後3分からきかせた。

(2)

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昭和38年11月

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第45巻 第11号 争′二r+て バこ拒・+1r 市勢器ユ∴+ 計7.盲岩f†+ 丁_干草岩出口 しナ▲t 軒 ノノ 一表計′ ノ/◆ ユ望外器-こ:イパスラ与=貯炭 ー\写さフ「 、云こ l ヒりプ′三宅.;j 「、、ノノリ ▲「二こッシュタンク圧 クンフ弁前■子 ダンプ弁後′亡

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鞍 喀/ れ 放射過熱還 薫 発 器 水 声三 て各 喀 筍 り 略 綺 問 第3図 ノミックスティ加熱時間遅れ そして蒸発器出口流体ほ他のバンク出口に比べて最も早

く飽和温度に達する。

天非蒸気壁出口流体温度は約270℃/hの上昇率でほぼ 直線的に上昇し,水壁出口のように温度が急激に上昇す る個所はない。このことは水壁出口の高温水が天井蒸気 壁出口に達するまでに途中の/ミソクによって冷却するた めと考えられる。 節炭器入口流体温度ほ高圧給水加熱器が作動する約46 分ごろから約440℃/hという割合大きい上昇率にて上昇 する。 弟3図ほ前記の試験時に測定したバックスティ加熱時

閃遅れである。これらの温度は水壁,蒸発器,放射過熱

器各出口におけるボイラつり【Fげ用垂直バックスティの ウェブとバックスティ加熱管管嘩の温度である。 ウェブの温度は水壁出口ではほぼ直線的上昇となって いるが,蒸発器および放射過熱器出口ではS字状の上昇 となっている。この水壁出口ウェブ温度が直線的上昇と なったのは起動開始時の流体温度急上昇によるものと考 えられる。 測定ほ水壁出口では前壁,後壁,側壁右左の4個所, 蒸発器出口では2個所,放射過熱器出口では3個所にて 行なわれたが,各バンクではいずれも同じ値となりアンバランスほ 認められなかった。また管壁一ウェブ温度差は水壁出口が最も高 く,その最高温度差でも十分許容範囲内にはいっていることが確認 された。このことよぎ)もっと起動時間を短縮できる可能性がある。 2.3 バイパス回路の諸現象 弟2図にバイパス系統の弁開度,圧力,レベルの変化も一緒に示 してある。これらの値はスライド拭抗およびプレッシャヘッドとオ シロの組み合わせにて測定した。一方天井蒸気壁出口比体積はr線 ポイドメータによって測定した。 起動後38分ごろからフラッシュタンク内圧が急激に増加し,ド レン弁CV-1鵬Bは急激に閉じ 開閉を2,3回繰り返して一定値に 落ち若く。このころはボイラ出口付近の流体温度■L昇率が高く,し

(3)

ポ イ たがって過熱器バイパス介CV-101以降のバイパス回路内の蒸気量 が多くなる。このようにフラッシュタソク内圧が急激に上昇し,ド レン弁開度が急激に減少した後増減を繰り返す現象はバイ′ミス一句路 配管内の汽水混合物の蒸気一水相対速度の変化によって起こるもの と思われる。すなわち水に比べて蒸気の流速が早いため蒸気体杭率 の大きい汽水混合物がまずフラッシュタンクに流入し,その後蒸気 体積率の小さい汽水混合物が流入するた捌こ起こる。この現象はバ イパス回路配管内の蒸錨体積率が比較的小さい場合に顕著に起こ り,蒸気体積率が大きくなるとほとんど起きない。 起動後舶分に高圧給水加熱器調薬弁CV-106が閃き,フラッシ ュタンクから加熱用蒸気が高圧給水加熱器にほいった。その結果, フラッシュタンク内圧ほ減少し,ドレン量は多くなった。しかしそ

の後フラッシュタソクに流入する汽水混合物のエソタルピが+二昇す

るため内圧は再び上昇し,ドレン量は減少する。 過熱器バイパス弁CV-101は蒸発器川口流体が飽和温度に達する

61分ごろから急激に開き始め,その後弁開度が3阿梯人値を示す経

過をたどり,80分ごろから弁閲歴一定値に落ち着く。したがってこ の場合にほ3回の膨出現象が起こっている。 第1回目の膨出現象は蒸発器内で蒸発がはじまり,蒸発詩話以後の

水が一時的に押し出きれたために生じた。この場合動向量を減少さ

せたため流出量は割合少なかった。節2回L-1の膨出現象ほ給水温度 の上昇によって蒸発域が拡大したために三じじた。過熱器バイパス弁 の開度および流量係数,圧力降下,比体杭よりボイラからの流出量 を計算すると流出量ほ,第2回膨出現象時が最大で,給水流量の3 倍強すなわち250t/hになっている。第3回目の膨出現象は再度重 油量を増加したために起こったものである。 膨出現象時には過熱器バイパス弁CV-101とダンプ弁CV-107は ほとんど同時に作動するが,ドレン弁CV-108はこれらの弁より30 秒∼1分早く最大開度に達している。これらの弁の挙動および比体 積の変化から膨出現象時にはまず殻初にエソタルピの低い水がボイ ラから押し出され,しかる後に高エソタルピ水が押し出されるもの と思われる。また膨出現象時にはフラッシュタンクーダンプ弁間の 管内圧力損失が急激に増大している。特に第2帆 第3阿膨刑耳よ象 のように蒸気体積率の大きい汽水混合物がフラッシュタンクに流入 する場合に大きくなる。

3.膨

膨出現象時の流出量を知ることはバイパス回路の計画上およぴプ ラントの運転上重要である。そのため膨出現象時の流出量に及ぼす 計画上および運転上の各因子の影響について考察を加えてみる。以 下に述べる計算値は先に発表した数値計算法(4)に従って電子計算機 によって計算した値である。 3.1一般的説明 計算に使用したボイラ仕様を第】表に示す。すなわちボイラは節 炭器,水壁,蒸発乳 過熱器から構成されており,各バンクの吸収 熱量は燃焼率のいかんにかかわらず比率一定とする。そしてこのボ 第1表 基準状態のボイラ仕様 管 長(m) 管内容積(m8) エリ ハU 9 5 代表管内径(mm) 252.4 252.4 252.4 252.4 第2表 基準状態の運転条件 吸収熱丑比(%) 圧 力l給 水 流 品 120ata 1 100t/h 給 水 温 度 50℃ 最大東沖量 8t/h

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.ノ J ′′(フ ノr.ケ 脂 問 (ノ77ノ■/7) 第4図 基ヒ準起動時の流山最,流体も別宴変化 ノ♂ 〟 び 仙 仰 脚・抑 /㌧ ′ノ 二\こ 咄 ヨ 濫 重 油呈J.β,C,J も)ノ入ニ㍊笈 二7,し-.∴J ∂(過熱岩出[J) ム(バイパス工) ご(バイパニくJl) J(洛尭岩出U) J /′リ ノ′ク エフ 第5図 バ 位 置 影 幣 ごJ イラの基準運転条件を第2表に示す。起動時の給水粘度,給水流量 ほ起動時間に関係なく,50℃,100t/h【一定に保つ。重油量ほ点火 後10分l ̄7与 ̄jで8t/hまで両線的に増大L,その後8t/h一定i・こ保持す る。その間ボイラ圧力はバイパス減圧弁にて120ata一定に調節す る。 以上の運転条件によって起動させた場合の流出量および各バンク 出口の流体温度変化を弟4図に示す。 水壁は熱較収量が最も大きいため,水壁出[J流体温度は急激な上 昇率にて上昇し,鼓も早く飽和温度に達する。水壁出口流体温度が 飽和温度に達すると膨il一現象が始まり,蒸発にともなう体積膨張に よって蒸発城以後の水が急激に押し出される。蒸発界出口流体温度 は蒸発器の熱吸収量が少ないため,はじめは温度上昇率が低いが, 膨出現象開始とともに急激な上昇率にて上昇する。これは高温の水 壁出口流体が蒸発器け=+に達したことと,水壁および蒸発器内の蒸 発によって管内流速が増大したためである。過熱器出口流体温度も

(4)

ー15-1792 昭和38年11月 (U (□ (0 ィヤ っ乙 nU

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泊 問 (〃7/■rJ) 第6図 重油量増加率に よ る 影誓苧 同様に流動遅れと膨出現象によって途中から急激な上舛率にて上昇 する。過熱器出口流体が飽和温度に達し,水壁以後ボイラ出口まで の管内流体がすべて汽水混合物になると流出量は急激に減少する。 以上が強制貫流ボイラ起動時の一般的傾向である。 3・2 バイパス位置による影響 ボイラの設計上,ボイラ途利こバイパス回路を設置する場合があ る。弟5図はこのバイパス回路設置点を変えた場合の流出量変化を 示す。図中のaほ過熱器出口すなわちボイラ出口からバイパスさせ た場合で弟】,2表に示した基準状態と同じ場合に相当する。b,C はそれぞれボイラ出口の手前100m,200mのノ∴ミからノミイパスさせ た場合である。dほボイラ出口から300m事前にある蒸発㌍出口よ りバイ/ミスさせた場合であるn a,b,C,dのバイパスノ∴ほでの かん内保有水量はそれぞれ50t,45t,40t,35tになる。 膨出現象の起こる時期は,水咤出し】流体の飽和温度に達する時期 がすべて同じため各場合とも等しくなっている。一一方バイパス位fF亡 がボイラ入口に近い場合ほど膨出現象の持続時間が短く,点人流出 量ほ少ない。この計算ではかん内保有水量が5t減少すると,各場 合とも最大流出量が約110t/h減少している。節炭器および水壁入 口部でほ蒸発が起こらないため,それらの管l勺保有水量は運転条件 によってほとんど変わらない∩ しかし蒸発器,過熱器の管内保布水 量は起動時間の経過とともに大幅に減少する。これらのことからボ イラ出口手前にバイパス回路を設置することは膨出現象緩和に対す る有効な方法である。先述の新満水火力発電所のベンソンボイラで は従来のベンソソとは違って二次過熱器をノミイパスする過熱器バイ パス回路を設匠したが,実測結果から従来のベンソソボイラに比べ て膨出現象が小さいことが実証できた〔 3.3 燃焼率変化による影響 弟る図ほ重油量増加率を変えた場合の流出量の変化であるっ重油 量増加率以外の計算条件ほすべて基準状態と同じとしたっ国中のa は点火と同時に屯仙量を8t/hに脚如した場でナ,b,C,d,eほ それぞれ点火後5分間,10分けiJ,15分間,20分‖即こ重油量を1F〕二線的

㌢こ8t/hまで増加し,その後8t/h一完に休持した場合に相当する。

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抑 00 洲 畑 州 抑 ハ /′ (モ〕ノ 矧召仁 窮45巻 第11号 重油量 山,C 結氷温度

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り′/. ∂(過熱表出こ) ム(過熱芸出[1) CくべイパスⅠ) ∫ /β ご♂ プ∫ 日詰 問 (ノ′ナナ∴7) 節7図 虐 州立変化 に よ る 影響 膨肘月ユ敏‖キの巌大流出量ほ卦rh量増加率の減少とともに少なくな る。しかし重油量軌加率がある程度ゆるやかになると,重油量増加 率の最大流出量に及ぼす影響は少なくなる傾向にある。a,bのよ うに重油量増加率の急激な場合,流出量は水壁出口流体が飽和温度 に達するとともに急激に増大するが,増大率ほ途中で一たん鈍ぶり 再び急激となって最大値に達する。一方c,d,eのように重油量 増加率がゆるやかな場合には流出量ほ膨出現象開始とともにほぼ直 線的に増大し最大値に達する。これらの差異は重油量増加率による 蒸発率の大小と蒸発領域の変化iこよって起こるものと思われる。 a,bの最大流出量時にはいまだボイラ出口付近に多量の末飽和水 が含まれているため,屁人値に達した後の流出量減少率ほ低い。し かし過熱器出口が飽和温度に達すると流出量は急激に減少する。e の場合にほ,流出量が最大値に達した時にすでに過熱器出口温度が 飽和温度近くに達しているため,最大値からの流出量減少率が大き くなっているっ 第7図は隊出現象時に和山量を減少した場合の計算結果である。 固小のaは基準状態,bほ膨出現象開始時に_屯油量を8t/hから7.5 t/hに減少し,起動後15分から再び8t/hに増加した場合である。 Cは前述の過熱器「Hロ手前100mの点からバイパスする場合で,重 油昆はbと仙じ変化をさせた場合である。 bはaに比べて巌大流出量が約170t/h,18%減少し,Cほaに 比べて約260t/h,27.4%少なくなっている。 これらのことから膨 出考乙象時に重油量を減少させることは流出童を減少させる有効な方 法といえる∩ また・宮地量を1年度増加すると,それに伴う小さな膨出 現象が起こっている〔 3.4 給水温度変化による影響 起動時の給水粘度ほ高圧給水加熱器への加熱蒸気の量と圧力によ って変わるり舞8図はこの給水温度変化が膨出現象に及ぼす影響に ついて計算したものである。 今までの計算ほすべて給水温度が起動時間中50℃一定に保持さ れているものとして敬一)扱ったっ これらの場合には流出量の極大値 は1旧しか現われていない〔しかし第8図のb,Cのように給水温 度が変わる場伽こは流「H景の棒大値ほ2回起こるっ b,Cの場合, 流出量の祈1恒柑極大値ほ重油量増加による蒸発によって起こった

もので,第2回目極大値は給水温度上昇による蒸発域の拡大と蒸発

率の増人によって起こったものである。aの場合にほ重油量増加と 給水温度上外の畠汐禦が同時に作用したため,極大値は1回しか起こ らずまた流‖=呂:も多くな/-ている′-, 3.5 勲功収量分布による影響 第9図ほボイラ各バンクの熱吸収量分布を変えた場合の計算結果

(5)

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璧J 〟 暗 熱吸 収量 分布 ・一寸由妄.・∴ とJ 氷壁出口 しd〕 薪炭岩出ロ

∴ノ (′17/小 に よ る 影 響 である。図中のbは基準状態である。aは水曜の熱吸収量を基準状 態の場合よF)20%多くし,その代わり蒸発器および過熱器の熱吸 収量が水壁の増加分だけ少ない場合である。Cはaの逆に水壁の熟 吸収量が基準状態のそれよi)20%少なく,蒸発器および過熱器の 熱吸収量が水壁の減少分だけ多くなった場合である。すなわちaは 基準状態に比べて火炉の熱吸収量が多・てなり,煙道部の熱吸収量が 減少した場合,Cほその辿に相当する′、dほボイラ各バンクの単付 管長当たりの熱吸収量が等Lい均一加熱の場合で占Jろ‥ a,1),t二, d各場合ともボイラの全熱吸収量は等しいとしている。. 火炉の熱吸収量が多し、ほど膨出現象が与トく起こり,流出量も多 い。これは火炉の熱吸収量が多いと,水壁の温度上昇率が高く蒸発 が早くはじまることと,定常状態に達した後のかん内保有水量が少 〃 伽 〃 β (J r∠ 丁ノ (〕㌧鮒岬ノい洪

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4.結

R わが国最初の事業用大容量ベンソンボイラを有する新清水火力発 電所75MWプラントにて起動特性試験を行ない,強制貫流ボイラ 起動時の諸現象を解明するとともに過熱器減圧装置を有するユニー クな起動バイパス系統の妥当性を実証することができた。また起動 時の膨出現象に及ばす設計上,運転上の各因子の影響について考察 を加えた。 終わりに臨み現地試験に賜わった清水共l司発電株式会社,中部電 力株式会社関係各位のご好意に対し探じんの謝意を表わす。 ー17-藤en卜井 内adhe坂 んOplMiC札 鈴比R田 参 老 文 献 滴臥 広告:H立評論45,555(哨383) Energie,10,362(Sept,1958) VGB占3,402(Dec.1959) 柳川:機学詰る占,627(昭38--5)

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