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1. 巻頭言(滋賀大学産業共同研究センター報 No. 7)

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Academic year: 2021

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今年は年初から雪の降る日が多く、例年になく寒い年明けでしたが、ようやく暖かい春を迎える事が出来、昨年同 様のスケジュールがこなせるのではないかと思っております。 さて、早いものでセンター長に就任してから 4 年が経過し、今年は 3 期 5 年目に突入いたしました。法人化以後、地 域貢献、社会貢献が国立大学法人の使命に加えられ、各大学とも持てる力を尽くし、地域社会に貢献しつつありま す。本学も教育学部・経済学部の 2 学部の大学ですが、その特性を活かし、他大学とは幾分異なった貢献を行って きたつもりです。一つには、本学にない分野を持つ大学との連携による「知のネットワーク」を構築しつつ、地域中小 企業が必要とする研究成果(シーズ)を提供し、もう一つには教育系、社会科学系の強みを活かした自治体等の持つ 問題点を解決する為の人材育成活動が挙げられます。これらの活動にあたりましては、本学教員の皆様方、他機関 の皆様方のご協力があったからこそ推進することができたものと厚く感謝いたしております。 昨年度のトピックスとしましては、彦根城築城 400 年を記念して様々なイベントが開かれましたが、本学も 400 年祭 等さまざまな行事に参加するとともに、滋賀県のもつ地域資源について再考することができたと考えています。観光 資源については、京都、奈良に次いで全国第 3 位という数の名所旧跡がありますが、観光下手といいますか奥ゆか しいといいますか、それらの観光資源を活かしきれていないところがあります。 農林水産物にしても琵琶湖とその周りの平野から数多くの農産物、水産物が取れますが、付加価値を付けること なく他県に出荷しているところもあります。工業生産物にしても、多くの地場産業、伝統工芸品があるにもかかわらず、 これまで下請けに甘んじていたことから高付加価値が付けられず、海外の安い商品に駆逐されてしまっているところ が見受けられます。 こうしたことを見るにつけ、また最近地域の時代と叫ばれていますように、「地域資源活用促進法」にみられる地域 再生への取り組みをさらに活発化させる必要があります。そのようなことから、本学も他大学、民間企業、自治体、公 設試験機関、金融機関等と協力し、「地域ブランド」作りを積極的に推進してきているところであります。地場産業の 衰退とともに、これまで培われてきた地場産業の持つ要素技術が失われることは非常に「もったいない」ことであり、 その要素技術を活かした新しい産業を育成することこそが「地域資源」を活かすことであり、地域の活性化につなが ると考えております。 このように、本センターは本学のもつさまざまな資源を活かしつつ、地域貢献、社会貢献を行ってきましたが、本質 的な資源は人的資源であり、本学の教員のもつ優れた「知」をいかに活かしていくかが本センターに課せられた使命 であると考えております。そのためには、各教員のもつ「知」を十分理解し、かつ地域社会の「ニーズ」をくみ上げると ともに、そのニーズにあった「知」の組み合わせを図っていくことが必要と考えていますが、なお不足するところは他 の地域支援機関と協力し、充足させていくことを考えています。 今年度は、これまでの活動をさらに発展させ、地域社会への貢献を推進していく所存でありますので、学内外を問 わず、これまでと変わらぬ御協力のほど宜しくお願い申し上げます。 滋賀大学 産業共同研究センター センター長 野本 明成

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