• 検索結果がありません。

高効率コンバインド発電プラント

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "高効率コンバインド発電プラント"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

特集

環境調和を目指した火力発電新技術

高効率コンバインド発電プラント

ー熱効率50%を目指して-High-EfliciencyCombined

PowerPlants

-ChallengetotheThermalE付iciencyof50%-武田泰司*

保泉真一*

橋本継男*

杉田成久**

ヂ鍔_鍵 九州電力株式会社納め新大 分発電所l号系列690MWの ii 全容  ̄

草息

電力需要の伸びと世界規模での環境問題,および

エネルギー資源の節約の観点から高効率発電プラン

トのニーズが高まる中で,高効率・大容量ガスター

ビンを用いたコンバインド発電プラントである中国

電力株式会社柳井発電所1-1号系列(350MW)が平

成2年11Hに,九州電力株式会社新大分発電所1号

系列(690MW)が平成3年6月に完成した。両プラ

ントとも営業運転開始以来DSS(毎R起動・停止)運

用を中心として順調な運転を続けており,特に発電

端熱効率の実績は約44%と従来形火力発電プラント

に比べて約10%(粕対値)以上の高い熱効率を記録し

* 日立製作所 日立⊥二場 ** 日立製作所機械研究所 ヰ。 町人い淋. :芯血払,ゼや∼舶 く、 や・, 奄 奄. i七∫乙J5/∼7Tぉ力ピ滋z Sんg柁'オ(・カブ〃rノオz〃椚g 7七∼fgZ〟)肋ぶ如〃?(ノJ/フ S良など/乙才s〟5叫gオf〝 中国電力株式会社納め柳井 発電所l号系列700MWの 全容 珊

ており,件界的な環境課題であるCO2低減にも人き

く貢献している。

R_う1二製作所は,これらの70ラントを含めた数多く

のコンバインド発電プラントを設計・製作・納入し

てきた実績をもとに,現在すでに実用化を開始して

いる燃焼温度1,3000c級の高温ガスタービンによる

アドバンストコンバインド発電プラントの建設計画

を顧客とともに鋭意進めている。これは近い将来の

熱効率が50%を超える発電プラントの実現につなが

る技術と位置づけられるものである。

(2)

はじめに

近年,世界規模での環境問題およびエネルギー資源の

節約の観一たから,特に火ノJ発電プラントの高効率化に対

するニーズが高まっている。日立製作所は,わが出初の

排熱凶収形コンバインド発電プラントである束【+本旅客 鉄道株式会社川崎火力発電所1与;機(141MW)を昭和56 年に完成させた実績をもとに,その後束東電力株式会社 富津火力2号系列の建設に参画した。また,基本計何か ら設計・製作・据付け・試運転までを一貫して担当した

f一戸国電力株式会社柳井発電所1-1号系列(350MW)〔以

 ̄F,柳井1-1号系列と言う。〕を平成2年に,九州電力株式

会社新大分発電所1-ぢ・系列(690MW)〔以下,新大分1

号系列と言う。〕を平成3年にそれぞれ無事完成させて

いる。 現在では,平成年代に人って美川化された1,3000c級 の高温ガスタービンを採用するアドバンストコンバイン ド発電プラントの計画が本格的に開始されている。R立

製作所はこれまでの豊富な経験を生かして,高効率でか

つ高い信頼性のあるプラントの実現を目指し,鋭意技術 開発を進めている。ここでは,コンバインド発電プラン

トの運転実績を紹介するとともに,現在計画中の新発電

プラントの特徴について述べる。

コンバインド発電プラントの運転実績1ト4)

コンバインド発電プラントは,その高い熱効率,Iい閏 負荷連用特性,環境対応といった点で,従来の火力発電

プラントに比べた優位性を社会的に評価され,近年,プ

ラントの建設や新規計画が促進されている。

この章では口立製作所が計画から建設,試運転まで携

表l コンバインド発電プラントの主要設備 柳井l-1号系 列および新大分火力l号系列の主要設備を示す。 電 力 会 社 中国電力株式会社 九州電力株式会社 プ ラ ン 柳井卜】号系列 新大分l号系列 運 閏 年 平成2年11月 平成3年6月 プ ラ ン ト 出 力 350MW 690MW (125MW:く3) (115MW)二6) ガ ス ー ビ ン F7EA F7E (ガスタービン動翼入口温度) (l′104ロC) (l′0850C) 排熱回収ボイ ラ 形式 自然循環形 自然循環形 非再熱複圧 非再熱複庄 蒸 気 タ ー ビ ン SF-26 SF-26 非再熟テ昆庄形 非再熟混圧形 備 考 乾式低NOx燃焼器 乾式低NOx燃焼器 わり,平成2,3年に営業運転を開始した柳井1-1号系列 および新大分1拉系列の運転実績について述べる。両プ ラントとも,1,1000c級大容量ガスタービンを用いたコ ンバインド発電プラントである。このプラント主要設備 を表1に示す。主機構成は,ガスタービン,発電機およ び蒸気タービンをtiil一軸に連結した一軸形が採用され た。一軸形によるプラント構成では,部分負荷で台数の 切り替えを行うことにより,プラントの左格負荷と同等 の高い熱効率が維持できること,起動・停止特性や負荷

変軌の追従性がよくDSS(毎日起動・停止)運用に適し

ていること,さらに点検軸が他軸の運転に影響しないな

どの保守性に優れていることなどの特徴があげられる。 (1)熱効率の実績 1,1000c級ガスタービンを同いた一軸形のコンバイン ド発電プラントは,プラントの定格負荷で約43%の計画 熱効率を持っており,最新の超臨界庄火力発電プラント に比べて,約8%(相対値)の熱効率向上が図れる。計画 熱効率に対する新大分1-1‡系列の熱効率試験結果を図1 にホす。試験結果は,定格負荷で計画熱効率に対して約

2%(相対値)以上高い熱効率が得られ,部分負荷も含め

て良好な結果となっている。同様の結果は柳井1-1号系 列でも得られている。 (2)起垂加寺間三障性

起動時間の短縮は,DSS運用を主体とするコンバイン

ド発電プラントにとって重要な課題である。柳井1-1号 系列の8時間停止後の起動時間特件(ホットスタート)を

図2に示す。ガスタービン起動から起動完 ̄rまでの計画

所要時間50分に対し,48分で達成することができた。新 大分1号系列の起動時間実績も同様の結果となり,計両 紙を満足するものである。 5 0 5 0 「0 0 4 4 3 3 2 2 (沢ニ〔)工工〕仲宿廉澤紆蝶 ☆ @b L O ニ〓日 注 ○△◇∇ロ☆ 三己二■石二〓R二〓R三一n〓こn 式卜丁札乾式式卜丁札 験験験験験験 結結結結結結 果果果果果果 別個姻細咄細㈹ 号トトトトトト 計画熱効率

30 40 50 60 70 80 90 100 110 軸出力(MW) 図l 新大分発電所l号系列の熱効率実績 熱効率は,計画 値を上回る良好な結果を得ている。

(3)

高効率コンバインド発電プラント 777 (3)NOx特件 ガスタービンの燃料に使rt ̄】するLNG(液化天然ガス) は,メタンやエタンを主成分とするクリーン燃料で,硫 化物やばいじんなどをほとんど含まないが,ガスタービ ン燃焼器での高温燃焼時にNOx(窒素酸化物)が発/【三す る。燃焼器の低NOx化は,従来,湿式法による手段を印 「し■ (U (U (U 0世相収腑叫出伸 OR世蛎崎州世帽 m㈱ 仰 ㈹ 肌 り l つJ 2 1

「■-ト〓■L■■L■■■ト

仰肌 汎 仰 誠 抑 Ⅷ -ノ

「■■L■■L.■■L.■■L■-トト

MWⅧ 1訂 Ⅷ 和 郎 仰 訂

/

/

/ /

「ニヽ ̄

/・/ 回転数 高圧主蒸気圧力

/ ′一一-′ 高圧主蒸気温度 ガスタービ ス温度 軸出力 0 顛ぷ匝 世叫(K≠、エ苛 \山-仇〃ハ「nへ 只召苫 10 20 30 40 50 48 時 間(「川=) 起動完了 60 図2 柳井発電所卜l号系列の起動時間特性 ホットスター トの起動特性を示す。ガスタービン起動から起動完了まで48分の短 時間起動を達成した。 コンバインド発電プラントの発展 主 な 適 用 技 術 †六「 0 召 「【) 2 「〇 53 「〇4 5 5 56 5 7 5 8 「【J9 0 6 ごU2 いてきたが,多量の水または蒸気を消費し,またプラン トの熱効率の低 ̄卜を招くことから,口立製作所は専乞式法 での低NOx燃焼器を開発し,ユーティリティ消費の節約 およびプラントの高効率化を図っている。さらに排煙脱 硝装置は,触媒還元反J心温度が最適となるように排熱山 収ボイラの高L仁蒸ヲ芭器を2分割し,その間に組み込んで いる。NOx値は,以上の環境対策技術によってガスター ビン刑口で62.5ppm,煙突出【1で12.5ppm(どちらも16% 02換算値)以下を実現した。

コンバインド発電プラントの発展

3.1高効率ガスタービンの実用化 現在運転中のコンバインド発電プラントに採用してい るガスタービンは,タービン入口温度が1,1000c級のも のである。ガスタービン入U温度の高i且化によってコン バインド発電プラントの大幅な熱効率向上と単機容量の 増加が可能となるため,近年,国内外でガスタービンの 開発が積極的に進められている。 目立-GE形ガスタービンは,1,100℃級の多数の実績 をもとに,1,3000c級のF7F形を開発し,昭和63年にGE 社での二上場試験を終え,平成2年6月に米田バージニア 3 6 成 平1 10tll 12 熱効率:約46∼48% 熱効率:約43% 第 3 世代 熱効率:約40% 第1世代 ▲ 東日本旅客鉄道 株式会社 川崎火力1号 141MW ガスタービン 低NOx 蒸気サイクル 排熱回収ボイラ 排煙脱硝装置 制御システム F9B (1,000℃級) 水噴射 非再熟・単圧 横形・自然循環 粒状触媒 ●外国技術と国産技術の 組み合わせ ●シミュレーションの導入 ●従来形操作盤 第 2 世代

毒力

=三>中品力九州忘力晶電力

東京電力 株式会社 富津 火力2号 1、000MW

(至芸提議掛

株式会社 株式会社株式会社 柳井1号 新大舟 柳井1号 350MWl号 350MW 6gOMW F9E F7E,F7EA (1,100℃級) (1,100〇c級) 蒸気噴射 乾式低NOx燃焼器 非再熱・複圧 非再熱・複圧 立形・強制循環 横形・自然循環 板状触媒 板状触媒 ●外国技術導入 ●従来形操作盤 ●日立総合ディジタル式 監視制御システム ●シミュレーション技術に 実績の反映 △ ム 中国電力 関西電力 株式会社 株式会社 柳井2号 姫路第一 350MW 6号 670MW F7F,F9F (1,3000c級) 乾式低NOx燃焼器 F7FA,F9FA (1,3000c級) 乾式低NOx燃焼器 非再熱・複圧 再熱・三重圧 横形・自然循環 高効率板状触媒 ●日立総合ディジタル式監視制御システム ●改良版シミュレーション 図3 コンバインド発電プラントの発展 日立製作所のコンバインド発電プラントは,豊富な実績と多くの技術開発とともに発展を続け ている。

(4)

電力で営業運転を開始している。

1,3000c級の高効率ガスタービンは,実績のある 1,1000c級ガスタービンのスケールアップで設計されて

いる。特にタービン動・静軍への適用材料,および冷却

方式の改良により,ガスタービン入口温度の高温化を実

現するとともに,1,1000c級の約2倍の出力を ̄吋能にし

ている。 3.2 蒸気サイクル技術の推移 ガスタービン入U温度の高i良化に伴い,ガスタービン 単体の高効率・大容量化が図れる一方で,ガスタービン の排ガス温度も上昇傾向となり,1,3000c級ガスタービ ンの排ガス温度は,約6000cに達する。1,3000c級ガスタ ービンを採用したコンバインド発電プラント(以下,アド バンストコンバインド発電プラントと言う。)の計画で は,ガスタービン排ガス温度の上昇に伴って,蒸気サイ クルでの熱回収量の増大が可能となl),蒸気サイクルの 高効率化を図ることができる。 H立製作所のコンバインド発電プラントは,豊富な実 低圧主蒸気止め弁 低圧主蒸気 績と多くの技術開発とともに図3に示すような発展を続 けている。特に,アドバンストコンバインド発電プラン トの蒸気サイクルでは,1,300℃級ガスタービンからの 排ガス温度の上昇に伴う排熱回収量の増大により,再熱 三重J上システムを選定することができる。

アドバンストコンバインド発電プラントの

構成と特徴

4.1システム構成と特徴 アドバンストコンバインド発電プラントの一軸形シス テム構成の一例を図4にホす。コンバインド発電プラン

トとして最適な機器配置計画と省スペース化を考慮し,

ガスタービンは下方吸気方式および軸流排気方式を採用 している。ガスタービンから排出される6000cの排ガス 熱量を約1000cまで熱回収する排熱回収ボイラは,高効 率化を目的として再熱三重庄システムが選定され,排熱 回収ボイラからの蒸気で再熱式蒸気タービンを駆動する。

日立製作所は,ガスタービンと蒸気タービンを一軸に直

再熱蒸気止め弁 再熱蒸気 高圧主蒸気止め弁 高圧主蒸気 蒸気タービン 排熱回収ポイラ Kて†ノ\八■]-吼世帽 Kて†ノ\人山-吼世襲 復水器真空ボン7) (100%×1台) 機 電 発 工ネルヰ⊥ダンパ 復水器 亡■・ 「■一-■-ガスターヒン コンパートメント

厩「

レけ 気イ 耕サ 吸気サイレンサ 空気取入れ口 再 熱 器 高圧蒸発器(前側)

[肋付回鳳]

高圧蒸発器(律側) 中圧過熱器 中庄タービンバイパス 滅温器へ グラント蒸気り 復水器 燃料配管 高圧節居撃前側)

母鼠骨[一

血丁圧蒸発器 中庄仙即炭器 [ 高圧新居器(後側) 低圧蒸発器 高圧給水ポンプ =00%×1台) 』 中庄給水ポンプ (100%×1台) 低圧仙即炭器 へ 突 煙 LNG設備から 低圧給水ポンプ (100%×1台) 図4 アドバンストコンバインド発電プラントの一軸形システム構成 最適な機器配置計画と省スペース化を考慮して,ガスタービン は下方吸気と軸流壬非気方式を採用している。

(5)

高効率コンバインド発電プラント 779 結した一軸形のほかに,櫓数台のガスタービンで1台の 蒸気タービンを駆動し,ガスタービンと蒸気タービンを 個別に発電させる多軸形のアドバンストコンバインド発 電プラントの実現に向けても現在詳細設計を進めている。 4,2 構成機器の特徴 図4のシステム構成でのプラントの主要設備仕様の-一 例を表2にホす。一軸当たりの出力は60Hz棟では235 MW,50Hz機では337MWとなるが,これらを綬数軸設 置することによってプラントの大容量化に対応すること になる。 (1)ガスタービン 開放サイクルー紬形で,ガスタービン人LJ温度 1,2880cの高効率ガスタービンである。1,1000c級ガス タービンに比べて,タービン翠への高温材料と高性能冷 却方式の採用で高温化を図っている。また圧縮機は,超

音速初段巽を追加して段数を17段から18段に増加し,Jl三

縮比を11.5から15に高めて大容量化を凶っている。燃焼 表2 アドバンストコンバインド発電プラントの主要設備仕 様 l′3000c級ガスタービンを用いたコンバインド発電プラン トの主要設備仕様を示す。 項 目 60Hz 50Hz コンバインド 発電プラント ●プラント形式 一軸形排熱回収方式 一軸形排熱回収方式 ●出 力 235MW(気温15DC) 337MW(気温150C) ●熱効率(HH〉) 48%以上 48%以上 ●使用燃料 LNG LNG ガスタービン ●形式 開放サイクルー軸形 開放サイクル一朝形 ●出 力 151MW(気温150C) Z15MW(気温150C) ●タービン入口温度 l′2880C l′2880C ●圧縮比 ほ 15 ●段 数 圧縮機】8段,タービン3段 圧縮機柑段,タービン3段 ●強制冷却翼 ●燃焼器 第l.Z段動静翼, 第l,2段動静冥, 第3段静翼 第3段静翼 スロット冷却 スロット冷却 マルチノズル形 マルチノズル形 排熱回収ポイラ ●形式 ●蒸発量 再熟式三重庄自然循環形 再熟式三重圧自然循環形 (脱硝装置内蔵) (脱硝装置内蔵) 高圧180t/h 高圧 257t/h 再熱 200t/h 再熱 290t/h 低圧 27t/h 低圧 36t/h 蒸気タービン ●形式 再熱式混庄複流排気形 再熱式混庄複流排気形 ●出 力 84MW(気温150C) lZZMW(気温150C) ●入口圧力・入口温度 高圧 川MPa/538qC 高圧 10MPa/538?C 再熟 2.ZMPa/5380C 再熟 2.2MPa/5380C 低圧 0.3MPa/2500C 低圧 0.4MPa/2500C 発電機 ●形式 横置円筒回転界磁形 横置円筒回転界磁形 ●容 量 270MVA(力率0.9) 390M〉A(力率0.9) 注:略語説明 LNG(液化天然ガス) 器は空言も呆の哨人に対応して個数を増加させる一方, NOx仙を従来レベル以下に維糾するための低NOx化技 術の研矧開発を続けている。 (2)排熱山収ボイラ 増大するガスタービンの排ガス熱量の有効利Hiのた め,排熱L州又ボイラには再熱式三重斥システムを採用し ている。低氾域までの熱11-1収を効率よく行うために,伝

熱管にはフィンチューブを採用するが,‖立製作所では

さらに熱伝達を向卜させる技術として,セレイテッド(の こぎり歯状)フィンチューブを開発済みであり,今後のプ ラントへも採川を計内巾である。 (3)茶気タービン 再熱式混LL三タービンであり,排熱担川又ボイラからの蒸 発講の増加に伴い,低上l三タービンは複流形を道立してい る。苑気タービンの定桁人U温度は,ガスタービンの排

ガス況度の上昇に仰い,従来の火力発電プラントで実績

の多い5380cを採川して高効率化を阿っている。 4.3 制御システム 多様なシステム構収が1け能なコンバインド発電プラン トに,柔軟に対応できる制御システムの構成と機能につ いて述べる。 4.3.1制御システム構成 制御システムはコンバインド発電プラントの高効率, 高負荷変化率などのプラント運用が十分に発挿でき,か つ主機構成に対応した機能分散階層構成としている (図5参照)。また,ディジタル制御装置の採用により,

信頼性,制御性,経済性および保守件の優れたものとし,

CRl「オペレーションなどの品新のヒューマンインタフ ェースを用いて最適化とコンパクト化を凶っている。 4.3.2 制御システムの機能 プラントの高効率・高負荷変化率運札 および袴数軸 の起軌・停止運川の全【' ̄ほノJ化ならびに集【jl監視制御方式 を採用することにより,少人数運転が可能となる制御シ ステム機能が不 ̄叶欠と言える。 (1)自動化機能 プラント起動から停止までの全日勅化および瀧過負荷 制御(運転台数切り替えを含む。) (2)監視制御機能 CRl、オペレーションと大形スクリーン採用による一

括集中監視制御

(3)保護機能 プラント保護トリップ,負荷ランバックおよび所内ヰi 独運転ほかインタロック

(6)

管理レベル 協調制御 レベル 系統・機器制御レベル

∈≡訂

軸操作・監視:

し--rr--一----+ 軸制御盤 タ ス機 マ算 列計 系 一、 く 1.■■ -一+ ■ シ理一 ”マ処 ● 一ンタ‥ -マ一 ■

…硝二

■ ● ■ 一「---L 系列制御装置 No.1軸マスタ計算機 ガスタービン・ 蒸気タービン 制御装置 調整制御 装置 シーケンス制御装置

(窪岸割

「 ̄l + ■ ̄ ̄1 1 + _ _ 「 l +  ̄`、1 1 1 + 一ク ーン ■、、、 Hイ ■ タ 一括 ■総御 ■軸制 一「- -.-J -■ …鰯 叩

南関…

一● ■ 「-+ 川 No.門別マスタ計算機

●軸サブループ制御:ガスタービン・

●軸監視・制御 一蒸気タービン テ ̄タ取り込み

:制御装置

I‡

調整制御 装置 シーケンス 制御装置

(芸岸莞)

図5 コンバインド発電プラントの制御システム構成 プラント運用が十分に発揮でき,かつ主機構成に対応した機能分散階層構成と している。

8

将来の展望

コンバインド発電プラントは,構成機器の中心である ガスタービンの技術進歩とともに大きな発展を続けてい る。特に,従米の火力発電プラントに比べて飛躍的に高 い熱効率は,ガスタービンの高温化技術の開発によって 実現されるといっても過言ではない。現在は1,1000c級 ガスタービンの多くの運転実績をもとに1,3000c級ガス タービンがすでに実用化段階に入り,これを用し-たアド バンストコンバインド発電プラントにより,48%を超え る熱効率が計画されている。 さらに内外各社では,21 ̄牡紀の主要発電方式の一つと して期待されているコンバインド発電プラントのいっそ うの高効率化を図るための技術開発を鋭意進めている。 特に,高効率化の主役となるガスタービンについては 1,5000c級の燃焼温度を実現するため,単結晶材を含め た新形材料による動翼の開発や高効率冷却技術の通用研 究などを行っている。このようなガスタービンの技術開 発に加えて排熱回収ポイラ,蒸気タービンなどのボトミ

ングサイクルのシステム最適化によ-),近い将来には熱

効率が50%を超えるコンバインド発電プラントの実現が 期待されている。さらに,燃料多様化への対応としての 石炭ガス化コンバインド発電プラントへの発展技術とし

ても注目を集めている。

l司

おわりに

コンバインド発電プラントは,クリーンな燃料である LNGをう三燃料とすること,またその高い熱効率や優れた 運用件能などが社会的に評価され,現在すでに7プラン トが営業運転に入っている。日立製作所は,このうち4 プラントの計画から設計・建設・試運転に携わってき た。今後はさらに多くのコンバインド発電プラントの建 設が ̄戸想されておl),これまでに蓄積した実プラントで の豊富な経験をもとに,社会のニーズに合った新発電プ

ラントの実現に向けて積極的に取り組んでいきたいと考

えている。 参考文献 1)白倉,外:柳井発電所1号系列の建設・試運卒去,火力憤子 力発電,42-4,48∼63(199ト4) 2)石井,外:新大分発電所1号系列の特徴と遵奉云状況,火ノJ 原子力発電,43-4,32∼42(1992-4)

3)S.Shirakura,et al.:Design and TrialOperations

700MW Combined Cycle P()Wer Generation Plant,

91-YOKOHAMA-IGTC-69

4)S.Nogami,et al.:TrialOperations of Unit No.1

Group690MWCombinedCyclePowerPlantofShin-Oita PowerStation,ASMEPaperNo.92-GT-354

参照

関連したドキュメント

発電量 (千kWh) 全電源のCO 2 排出係数. (火力発電のCO

お客さまが発電設備を当社系統に連系(Ⅱ発電設備(特別高圧) ,Ⅲ発電設備(高圧) , Ⅳ発電設備(低圧)

高効率熱源システム  マイクロコージェネレーションシステム (25kW×2台)  外気冷房・外気量CO 2 制御  太陽 光発電システム

高効率熱源機器の導入(1.1) 高効率照明器具の導入(3.1) 高効率冷却塔の導入(1.2) 高輝度型誘導灯の導入(3.2)

年度 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019.

(千kWh) 導入率(%) 発電量. (千kWh)

把握率 全電源のCO 2 排出係数 0.505. (火力発電のCO 2

• 熱負荷密度の高い地域において、 開発の早い段階 から、再エネや未利用エネルギーの利活用、高効率設 備の導入を促す。.