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資料 2 雇用の面から見たコロナ禍の女性への影響と課題 2020 年 11 月 16 日山田久 ( 株式会社日本総合研究所 )

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(1)

雇用の面から見た

コロナ禍の女性への影響と課題

2020年11月16日

山田

(株式会社日本総合研究所) 資料2

(2)

【目

次】

1.コロナ禍の女性雇用へのインパクト

2.コロナ下で芽生えた可能性

(3)

-1- (1)現下の雇用情勢 ・男性よりも女性への影響大 リーマンショック時との違い ・背景には、今回の打撃が個人向けサービス業に強く影響したこと (2)今後のリスク ➀若年雇用への悪影響―就職氷河期再来の恐れ 90年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」には、女子学卒者の雇用情勢が大幅に悪化 (図表1-1)2022年卒採用予定数の前年伸び率(2020年9月) (図表1-2)卒業予定者の就職内定率(10月時点) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 96 00 05 10 15 19 大学男性 大学女性 短大女性 高専男性 (資料)文部科学省「大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内 定状況等調査」 (%) 1 コロナ禍の女性雇用へのインパクト 12.1 9.0 63.1 5.1 10.6 ▲30%以下 ▲10%~ ▲30%未満 ▲10%未満~ +10%未満 +10%~ +30%未満 +30%以上 (資料)就職みらい研究所「新卒採用に関する調査」

(4)

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 大卒男 高卒男 大卒女 高卒女 (万円) ≪生涯年収(20~64歳)≫ (資料)厚生労働省「賃金構造基本調査(平成27年)」 (注)年収=定期給与×12+年間賞与(前年) -2- ②非大卒女性層への悪影響 コロナ前の人手不足の状況下でも、未就業あるいは非正規の非大卒女性が多数存在。コロナ禍による雇用 情勢の悪化で一層厳しさが増す恐れ。職があっても非大卒女性の処遇は低く、未婚化・非婚化が進むなか、 デジタル化による定型労働への代替圧力もあり、とりわけ非婚の非大卒女性で貧困層が増える恐れ。 (図表1-4)賃金カーブの男女比較 (図表1-3)学歴別にみた女性の就業状況(2019年) 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 大卒男 高卒男 大卒女 高卒女 (資料)厚生労働省「賃金構造基本調査(平成27年)」 (注)年収=定期給与×12+年間賞与(前年) (万円) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 小・中学校 高校 短大 大学・大学院 1990年 2000年 2010年 (資料)内閣府「男女共同参画白書 平成25年版」 (%) (図表1-5)生涯未婚率の推移(女性) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 【非就業率(除く就業非希望者)/女性】 小学・中学・高校・旧中 短大・高専 大学・大学院 (資料)総務省「労働力調査・詳細集計」 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 【非正規雇用比率/女性】 小学・中学・高校・旧中 短大・高専 大学・大学院 (資料)総務省「労働力調査・詳細集計」 (%)

(5)

-3- ③デフレの再燃 わが国がデフレに陥りやすい傾向の背景には、サービス価格が上がらないこと。その背景の一つに、サー ビス業に多く従事する女性の処遇の低さ。今回はサービス業に打撃が大きく、女性の処遇が切り下げられる と同時にデフレが再燃する恐れ。結果として、経済の縮小均衡圧力が強まり、弱い立場にある女性が一層厳 しい状況に追いやられるリスク。 (図表1-8)日銀短観・雇用人員判断DIの推移 (図表1-6)サービス物価(除く住宅)の国際比較 ▲70 ▲60 ▲50 ▲40 ▲30 ▲20 ▲10 0 10 20 30 40 50 90919293949596979899000102030405060708091011121314151617181920 全産業 製造業 建設 小売 宿泊・飲食 運輸・郵便 対個人サービス (過剰-不足、%ポイント) (資料)日本銀行「短観」 (年/期) (図表1-7)産業別女性雇用比率(2019年) 60 80 100 120 140 160 180 90 95 00 05 10 15 日本 米国 フランス 英国 (2000年=100) (資料)OECDstat (年) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 全産業 農林水産業 鉱工業 製造業 公益 建設 卸小売 交通通信 外食宿泊 金融 不動産・事業サービス 公務 教育 医療福祉 その他 (資料)ILO Database (%)

(6)

-4- (1)エッセンシャル・ワーカーの再評価…コロナ禍は看護・介護・保育、小売店員、配達員など、ライフラインを支え る現場労働者の重要性を再認識させてくれた面。女性が、とりわけ非正規雇用形態で多く働いており、仕事の 社会的価値に見合った処遇改善につなげる必要。同時に、フィー適正化でサービス価格下落の歯止めにも。 (2)テレワーク・時短による家庭生活の在り方の見直し…OECD主要国でみれば、テレワーク導入率が高い国ほど専門職 比率が高いとともに、男性の育児・家事参加が積極的な傾向。生産性向上や仕事と生活の両立にテレワークを 効果的に活かすには、プロフェッショナル化に向けた雇用・人事制度の改革と、家庭内分業の見直しが重要。 今回が、女性活躍に資する家事・育児の男女分業の在り方を見直す好機となることを期待。 (図表2-1)OECD主要国のテレワーク導入率と専門職比率の関係 2 コロナ下で芽生えた可能性 y = 1.2227x - 3.639 R² = 0.5306 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 0 10 20 30 40 50 テ レ ワ ーク導入比率 ( %、 2015 年) 専門職比率(%、2017年) (資料)ILOSTAT、OECD.Stat y = 2.7581x - 6.7774 R² = 0.4734 0 5 10 15 20 25 30 35 40 0 2 4 6 8 10 12 14 16 1日のうち男性が家事・育児に割く時間割合(%) テ レ ワー ク 導 入 割 合( %

(資料))OECD(2019)"How's Life in the Digital Age?",OECD Family database (注)テレワーク導入比率は2015年時点。男性の家事・育児時間は 1999-2013年で各国で異なる。双方のデータが採れる17カ国をプロッ ト。 日本 (図表2-2)OECD主要国のテレワーク導入率と男性の家事・育児参加の関係

(7)

-5- 3 政策的な課題 (1)同一労働同一賃金の推進…女性非正規の処遇改善への寄与を期待 (2)キャリアラダー制度の整備…職業能力認定制度と処遇の連動 (3)サービスの価値に見合った価格づけ…サービス品質を保証する認定制度、処遇改善を条件とした介護報 酬の引き上げ (4)価格の合理的決定につながる「量より質の経営」を促す労働力流動化促進策…賃金底上げと積極的労働市 場政策の組み合わせ (5)労働時間制度の見直し…在宅勤務を前提にした制度へ(自己申告と健康管理強化) (6)男性の育児休暇取得の促進 利潤率/賃金 企業 労働力移動 (資料)宮本太郎(2001)「雇用政策の転換とスウェーデンモデルの変容」(『スウェーデンの労働と産業』学文社収載) 余剰 連帯賃金政策 合理化/値上げ/倒産 積極的労働市場政策 (図表3-2)レーン・マイドナー・モデルの概念図 (図表3-1)OECD各国の男女賃金格差 0 5 10 15 20 25 30 35 デンマーク(2018) フランス(2016) ドイツ(2018) イタリア(2016) 日本(2019) 韓国(2019) スペイン(2014) スウェーデン(2019) 英国(2019) 米国(2019) OECD(2018) 男女賃金格差(中央値賃金) (資料)OECD.Stat (%)

(8)

1

y S - L+)+) ** */T

コロナ下における女性の生活:家庭環境の影響の大きさ

筒井淳也(立命館大学)

(9)

2

「新型コロナと女性」に関する影響関係(概念図)

*1 新型コロナ感染拡大 接触を伴う労働 ・サービスの抑制 リモートワーク の増加 女性の雇用・ 労働環境の悪化 家族の在宅 時間の増加 DV・無業女性の自殺増 無償労働の配分の変化 家庭環境の改善 新しい取り組み *2 *3 *4 *5 特定業種における 女性の仕事満足度低下 *6 *7 *8 *9 家庭外領域 家庭内領域

(10)

3

(前図注釈)

*S N P T N U y V , *L0R1 +S P P T Nnoh U y V , +S879 TL*. U L P L y th t V N L P P SU * N P VT y 0 L *- 2 L 0 . ,S N T N U y V , *L*R1 N U a ym e y n a i ht L h tL y t L y ht y n V N y tL y L a -S T N N U y tL w y h hn V y tL U y R V l 0) , . R/ N U a P L y e h L a a hn VU P P L w L y L w y h L a t e a V .S h T N N .+ ) aU N V hn SU y hn L o hne V

(11)

4 ,1 1 T N U Va ,) U Va +, /S y T N U y V , *L+- L P L N n a ht y t a 0S T N N P P U S TV a U n w n Va 1* 2 NU V U tL n h hn V yLU a nV+1 , L U y V/+ - LU a nV. 1 N P P ht n aLU a e VU a V L 1 w N U P a ne L h nS L y ne L a h P a n P V 1S4 N T N U y V , *L*-R+) 2S T N N U y tL N y y a hn V y htLU hV-/ , LU V+/ - nohL P a n P U hV+2 ) L U V,* 0 N N y t a hn P L a Sa T

(12)

5 N U N y tL y hn V y htLU nV,- * LU V./ . NU V U I 6HF ht in V y .- * a Lh h U y a n V /) , aU V N 58 y tL y aL y y t n S no y y t T nL y e ht LU ty ht t e Vy t - ty tL a a yU wL w a nV hn .) . L +, 2 N L y L y a ne L L N a n a n

(13)

6

家族の影響の大きさ

• a aL y U V P y ht *%+ Ø a y S T • y , Ø 4 Ø a n y htL a y * U y V , *L+1 U a nV LU hV S T a + U N y VS / T LU L y nVa -2 2 SU

V +* 2 LU a V ,2 , T LU VaU nVU nVa +) ,0 +

, U V y LU L n y o V y htLU

(14)

7

家庭内無償労働の配分とウェル=ビーイング

• -• h hL y t Ø yU hV P a a t am w L S 2 T Ø P JDI D S T y n L l L n t e a t . - +))1 w nohL N y N a S a y t TL y S L a n e a y a T wa t . N +)*/ :5 8 &)1 S*R. T y a nU Vy t L a * S a y T L n ) * h nL SJDI D T L&) *. n

(15)

8

「コロナ後」の変化を見据えて

• S T N a ht h h e N L S y T a e a • N ltL U V L y y L yw

(16)

9

【参照調査・文献】

<調査・ヒアリング> N U y N y VS L P L * L.(+.R/(.T U y V , * U y S*R0 TVS L P L *%.))L - * L *) T U V S L P L+)R-2 -)) L0 T 58 U U y VVS 58 P L P L *)%))) L+) R/2 S TL. . R. / T U L y VS L+) R-) a *%+)) S /)) L P N h /)) T yL P / . / *) y T P U P y h y t VS P h P L P N *%20* L *%1,0 L -(*)&*, T S P P y t T <文献> N +)*/ U V *)23 *,&+. +))1 U m y htV +) * 0)& 1)

(17)

内閣府女性に対する暴力に関する専門調査会・重点方針専門調査会委員 性暴力被害ワンストップ支援センターとやま委嘱医 女性クリニックWe! TOYAMA 代表・産婦人科医 富山県議会議員

種部恭子

内閣府 第4回コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会 20201116

女性に対する暴力・妊娠・貧困の連鎖に

コロナが与えた影響

資料4

(18)

2

異性から無理やり性交された経験

(女性のみ)

6.1

1.7

84.8

7.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1人からあった 2人以上からあった まったくない 無回答

異性から無理やり性交された経験がある女性

7.8%

H29.12月無作為抽出調査、有効回収数3,376(うち女性1,807人)、回収率67.5% 内閣府 男女間における暴力に関する調査(平成29年12月実施)より作成 (約13人に1人)

(19)

3

加害者との関係

5.7 11.3 7.8 0.7 2.1 2.8 2.1 2.8 2.1 2.8 5.7 5.7 14.9 24.8 26.2 0 5 10 15 20 25 30 無回答 全く知らない人 その他 生活施設の関係者 地域活動や習い事の関係者 SNS等で知り合った人 上記以外の親戚 養親・継親・親の交際相手 実親 職場・アルバイト先の客 兄弟姉妹 学校・大学関係者 職場・アルバイト先の関係者 交際相手・元交際相手 配偶者・元配偶者 内閣府 男女間における暴力に関する調査(平成29年12月実施)より作成 (%) 親、養親、親の交際相手、兄弟、親戚等 「性虐待」に該当しそうなもの

合計約10%として

全女性の0.78%

(129人に1人) 配偶者または元配偶者、交際 相手または元交際相手からの 性暴力

(20)

コロナによるStay homeが与えた影響

女性

DVのエスカレート

息継ぎの時間がなくなった

経済的暴力、心理的暴力の自覚

相談しにくくなったが、相談件数は増加

子ども

面前DVを含む虐待のエスカレート

家出→セイフティネットの機能低下(保健室、ネットカ

フェ)→SNS、泊め男

経済的困窮、コロナによる受診控え→中期中絶、望まない

出産

4

(21)

5

Summary of effect size estimates for selected

health outcomes and intimate partner violence

1.16 1.41 1.52 1.61 1.81 1.82 1.97 2.16 2.92 4.54 0 1 2 3 4 5

Disease/Injury resulting from violence

Ef fect si ze ・ Odd s rati o

(22)

6

無職者、とくに主婦、年金・雇用保険生活者の自殺が増加。

→DVのエスカレート?

(23)

7

Early

Death

Disease, Disability, and Social problems Adoption of Health-risk Behavior Social, Emotional, Cognitive Impairment

Disrupted

Neurodevelopment

Adverse Childhood Experiences

(ACEs) 幼少時の逆境体験 出生

Association

between ACEs

and negative

outcomes

American Journal of Preventive Medicine, 14;245–258, 1998.

疾病、障害、社会的問題 健康を害する行動 社会的・情動的・ 認知の障害 神経発達の混乱 幼少時の逆境体験が 生涯にわたる健康と Well-beingに 影響を与える仕組み 虐待(面前DV含む)、親の精神疾患・離婚・服役など

(24)

8

Miller TR, Taylor DM. Adolescent Suicidality: Who Will Ideate, Who Will Act? Suicide and Life-Threatening Behavior 2005:35:425-435.

✓ これらの行動が1つある若者

の自殺リスクは2.3倍

✓ 6つあると227.3倍

✓ とくに「危険な性行動」はリス

クが高い

「健康を害する行動」

飲酒、喫煙、薬物、

危険な性行動、

暴力、摂食障害

健康を害する行動と

自殺の関係

(25)

10代妊娠の転帰

9 人工妊娠中絶, 13,588, 60.8% 婚姻期間が9か月未満の第1子出生, 3,948, 17.7% 婚姻期間が9か月以上の第1子出生, 1,327, 5.9% 第2子以上の出生(嫡出子), 807, 3.6% 婚姻していない出産(非嫡出), 2,696, 12.1% 厚生労働省 平成30年衛生行政報告例および人口動態統計より作成

(26)

10

母の年齢階級別にみた非嫡出子出生割合の推移

(母の各年齢階級別出生数に対する割合)

2.3

30.7

6.6 0 5 10 15 20 25 30 35 1947 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 総 数 ~19歳 20~24 25~29 30~34 35~39 40~ 厚生労働省人口動態統計

(27)

11

母子世帯の母の就業状況と母の最終学歴

0% 20% 40% 60% 80% 100% その他 大学・大学院 専修学校等 高専 短大 高校 中学校 総数 正規雇用 派遣社員 パート・アルバイト 会社役員 自営業 家族従業者 その他 不就業 不詳 厚生労働省 全国ひとり親世帯等調査結果報告(平成28年度)

(28)

12

母子世帯の母の年間就労収入

(最終学歴別)

41.7 15.9 18.4 19.4 18.9 21.2 45.5 22.4 33.3 21.4 28.3 29.2 34.1 42.1 36.6 35.5 16.7 17.2 23.6 20.8 27.2 23.4 12.4 22.1 8.3 19.3 13.2 16.7 10.6 9.3 2.1 10.7 0 26.2 16.5 13.9 9.2 3.9 3.4 9.2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% その他 120万円 大学・大学院 303万円 専修学校等 257万円 高専 254万円 短大 205万円 高校 171万円 中学校 117万円 総数 201万円 100万円未満 100~200万 200~300万 300~400万 400万以上

平均年間

就労収入

厚生労働省 全国ひとり親世帯等調査結果報告(平成28年度)

(29)

13 望まない妊娠 性感染症 予定外の出産 望まない出産 貧困 離婚 ひとり親家庭 貧困 機能不 全家族 虐待 子どもが 居場所探し、 生活基盤の 喪失 同意のない性交 無防備な性交 性暴力・性的搾取 デートDV 家出・SNS 性産業 ステップ家族 DV 自傷・自殺 摂食障害 薬物・依存 いじめ・暴力 不登校 ひきこもり 家庭内暴力 家庭での養育 社会的 養育

望まない妊娠・貧困・暴力の世代間連鎖

(30)

14 望まない妊娠 性感染症 予定外の出産 望まない出産 貧困 離婚 ひとり親家庭 貧困 機能不 全家族 虐待 子どもが 居場所探し、 生活基盤の 喪失 同意のない性交 無防備な性交 性暴力・性的搾取 デートDV 家出・SNS 性産業 ステップ家族 DV 自傷・自殺 摂食障害 薬物・依存 いじめ・暴力 不登校 ひきこもり 家庭内暴力 家庭での養育 社会的 養育

望まない妊娠・貧困・暴力の世代間連鎖

性暴力被害 ワンストップ 支援センター 婦人保護 ひとり親家庭 支援 妊娠SOS 民間シェルター 保健室 母子保健 里親あっせん 居場所 民間シェルター

(31)

15

セクハラ等による性暴力は減少、家出後の性的搾取や家庭内

での性暴力の相談が増加?(自殺のハイリスクでもある。)

(32)

ACEs 家庭問題の継続 (女性の自殺に影響大) コロナによるエスカレート 援助希求先の機能低下

若年層の自殺

若年層の自殺未遂原因 1年以内の自殺念慮者・未遂者の相談相手 (女性・年齢階層別) 日本財団いのち支える自殺 対策プロジェクト 「日本財団第3回自殺意識 調査」報告書(2019年3 月)より引用 16

(33)

まとめ

平時に存在したDVの深刻化、経済的・心理的暴力の認知

面前DV含む虐待の深刻化

セクハラ↓、性虐待・性的搾取↑

不安定な就労を直撃、給付や支援が間に合わない

援助希求先の機能の低下(電話、休校、家出後の居場所、

福祉の入り口)

経済的理由および/または受診控えによる医療機関へのアクセ

ス低下

17

自殺、中期中絶、(今後)予期せぬ出産?

Outcomeとして・・・

(34)

令和2年11⽉16⽇(⽉)

1 全国知事会 男⼥共同参画プロジェクトチーム

地域におけるコロナ下の⼥性への

影響と課題、取組み等について

⼭形県⼦育て若者応援部 松⽥ 明⼦

コロナ下の女性への影響と 課題に関する研究会 資料5-1

(35)

2

全国知事会

男女共同参画プロジェクトチームの概要

山形県独自

構成県(12県)

・リーダー ︓⼭形県(H24.8より)

・副リーダー︓茨城県

・メンバー ︓福島県・群⾺県・⼭梨県・三重県

福井県・滋賀県・兵庫県・⼭⼝県

佐賀県・⿅児島県

(36)

3

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

項 目 影響や課題 独自の取組み テレワー ク等柔軟 な働き方 の導入支 援、 在宅ワー クの普及 • コロナの感染を予防 しながら、仕事を継 続できる環境づくり • 企業経営者や労務管理担当者等を対象に「テレワーク導入セ ミナー」の開催 • テレワークコーディネーター等の企業等への派遣 山梨県 • 働き方改革や職場環境改善支援を受けるための講師経費補助 • テレワーク導入企業等への奨励金の交付(最大40万円) 福井県 • 事業所に対するテレワーク導入のためのセミナーの開催等 • 在宅ワークにかかるモデル事業の実施 滋賀 県 • テレワーク導入支援動画の作成 • テレワーク導入促進補助金の交付(国助成金の対象経費の 1/4) • テレワーク導入セミナーの開催 群馬県 • テレワーク導入支援として、オンラインセミナーの開催、ハ ウツー動画の制作・配信、関連機器整備の補助、関連機器の 貸与 山口県 • Withコロナの新たな働き方として、実践的なテレワークにつ いてセミナーの開催 • テレワーク導入によるワーク・ライフ・バランスの推進とし てシンポジウムの開催 兵庫県 【 雇 ⽤ や 経 済 、 働 き ⽅ 等 】

(37)

4

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

項 目 影響や課題 独自の取組み 柔軟な働 き方の導 入支援 - • 在宅勤務制度やリモート業務を可能にす るための就業規則改定の社会保険労務士 派遣(無料) • 短時間勤務やテレワーク導入等のための 個別アドバイス • Web会議システム ライセンス無料貸出 佐賀 県 子育て中の 就職希望 者への支 援 • 子育て就労支援センターにおいて、緊急事 態措置期間中は就職相談・職業相談ともに 利用者数が減少 • 6月以降は職業相談件数が増加傾向で、就 職へのニーズが高まっていると思われる • 子育て就労支援センターでのオンライン相談 の実施 山梨県 • マザーズジョブサポート山形・庄内において、 3~5月は相談件数が減少 • 7月以降は相談件数が増加傾向 • マザーズジョブサポートにおいて電話による 相談にも対応 山形県 【 雇 ⽤ や 経 済 、 働 き ⽅ 等 】

(38)

5

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

項 目 影響や課題 独自の取組み 新しい 働き方 と女性 活躍 • ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた新しい 働き方の導入と女性の活躍 • 女性活躍応援会議、企業、一般を対象に「新 しい働き方と女性活躍~コロナが変えた価値 観と働き方~」と題し講演会とトークセッション を実施 福島県 • 企業の管理職等を対象に新しい働き方を進 め、多様な人材を生かす職場づくりを目指す 「ウーマノミクスで経済活性化塾」をオンライ ンで開講 山形県 離職者 支援 • 新型コロナ関連での離職への対応 • 新型コロナ関連で離職を余儀なくされた県民 を正社員として雇入れた事業者に対し、奨励 金を支給(中小企業等30万円/人、大企業 10万円/人) 山形県 【 雇 ⽤ や 経 済 、 働 き ⽅ 等 】

(39)

6

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

項 目 影響や課題 独自の取組み 配偶者暴力相 談支援セン ターへの相談 状況 • 県内の配偶者暴力相談支援センターへの 相談件数は、今年1月~7月は昨年同月を 上回る傾向 • 8,9月は昨年同月を若干下回る - 山梨県 • 県内の配偶者暴力相談支援センターへの 本年4月~10月の相談件数は,昨年同期 間に比べて約13.9%増加(4月は72.9% 増、5月は99.1%増) • DV等相談窓口「With You」を5月13 日~8月12日まで設置し、SNS・電 話による相談対応を実施 • 併せて、同窓口の広報用動画を作成 • 期間終了後は、既存の相談支援の 広報用に修正し、関係機関へ配布 鹿児島県 DVや性暴力、 予期しない妊 娠への対応 • 女性相談所への相談件数が2月~5月で対 前年比平均2割程度増加 • 若年層から性行為後の妊娠を心配する相 談件数が4月~10月で対前年比約3倍増加 • 相談しやすい環境を整備するため、 DV,妊娠SOS、性暴力の3相談合同 LINE相談を6月1日から実施 三重県 DV対策・DV 被害者等への 支援 • 配偶者暴力相談支援センターへの相談は、 4月~5月は特別定額給付金関連の相談を 中心に若干増加。9月は前年同月比148%と 増加し、今後注視が必要 • 生活困窮等の相談窓口一覧の全戸 配布により、配偶者暴力相談支援 センターの周知 滋賀県 • 配偶者暴力相談支援センターまでの道中に おける感染リスクを危惧し、必要な面談につ ながらないケースが懸念された • オンラインによる面接相談環境の 整備 山口県 【 D V, 性 暴 ⼒ 等 】

(40)

7

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

項 目 影響や課題 独自の取組み ひとり 親家庭 への支 援 - • 休校等に伴い子育てのために休業を余儀なく されたひとり親世帯等の保護者に対する収入 減の一部の助成(助成額:4,000円/1日) 山梨県 • 子ども食堂が、新型コロナウイル ス感染症の拡大防止のため休止 • 困難を抱える子育て家庭に対する 支援の機運の高まり • ひとり親家庭や困窮家庭へ食の支援を行う子 ども食堂をはじめとした民間団体を対象に5万 円を上限とした補助制度の創設(6月補正予 算) 三重県 • 子育てと仕事をひとりで担うひと り親家庭は、約40%の家庭が収入 減となるなど、特に大きな影響を 受けており、その長期化が懸念さ れる • 子ども食堂など、子どもの居場所づくり実施 団体の運営費補助(上限12万円/年)の対象 に食材の配布(フードパントリー)経費、及 び感染症対策経費の追加 • 収入が減少した低所得のひとり親家庭に、ひ とり親世帯応援金(3万円)の追加給付 • 季節性インフルエンザの同時流行に備え、県 産マスク(3枚/世帯)の配布 • 生活困窮者(新型コロナ対応の生活福祉資金 の特例貸付を受けた世帯)へ県産米(60㎏/ 世帯)の配布 山形県 【 ひ と り 親 家 庭 】

(41)

8

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

【 妊 婦 】 項 目 影響や課題 独自の取組み 妊婦への 支援 - • 休業した妊婦に対する、収入減の一部の助 成(助成額:4,000円/1日) 山梨県 • 里帰りができにくい状況 • 里帰り出産の妊婦の帰省時のPCR検査費用 の助成 • 妊婦のインフルエンザワクチンの接種向上 を図るため、市町村が助成する接種費用の 一部の支援 山形県

(42)

9

1 新型コロナが女性の雇用や生活等に与えた

影響・課題、都道府県独自の取組みについて

項 目 影響や課題 独自の取組み 女性への相談 窓口の周知強 化 • 自殺統計暫定値で女 性の自殺者数が前年 同月を上回る状況 • Twitterに出稿している相談窓口の周知広告について、 女性への表示回数を増やすよう、11月から広告費の男 女配分を見直し(広告費の男女比を5:5から4:6へ) 山梨県 自殺対策 • 8,9月の女性の自殺 者が昨年と比べて増 加 • 相談窓口啓発資材のハローワークやマザーズジョブス テーション、男女共同参画相談室等への設置 • こころのほっと相談(心理士による対面相談)の拡充 • 自殺予防相談電話の拡充 • リスティング広告の拡充 • 知事メッセージや相談窓口の情報発信 • 県内大学等への相談窓口の啓発 • ステッカー作成による啓発 滋賀県 【 ⼥ 性 の ⾃ 殺 者 の 増 】 項 目 影響や課題 独自の取組み コロナ下にお ける女性の状 況説明 - • 生活上の困難を抱える女性の社会とのつながりの回復 等を支援するため「困難を抱える女性のくらし・しご とサポート事業」で実施する民生委員等向けの研修会 にて、コロナ下における女性の状況を説明 鹿児島県 【 そ の 他 】

(43)

10

2 全国的に実施が必要と考える施策や提案事項

項 目 具体的な内容 女性の雇用や経済について • 不安定な雇用が多く、経済的に脆弱な状態にある女性の継 続就労に取り組む企業等への支援、マッチング強化等の事 業に対する財政的支援 都道府県別の新型コロナウイル ス感染症に関連する解雇や雇い止 めの人数等の集計(男女別) • 新型コロナウイルス感染症が,地域における女性の雇用や 経済に与える影響を分析する必要があるため、解雇や雇い 止めの人数について男女別の集計 DV相談窓口の多様化 • 「DV相談+」についての継続的な運用 • DV相談ナビ「#8008」と内閣府性犯罪・性暴力被害 者のためのワンストップ支援センター「#8891」の一 層の周知 学習指導要領内でのDV・デート DV・性暴力等に関する防止啓発 学習機会の確保 • 新型コロナによる授業時間の不足で、左記のような学習機 会を持つことが更に難しくなるが、暴力や性に関係する問 題の起こるリスクは有事にこそ高まるため、社会情勢に影 響されることなく若年層が正しい知識を身につける機会の 確保が必要

(44)

11

2 全国的に実施が必要と考える施策や提案事項

項 目 具体的な内容 ひとり親家庭への支援情報 の伝達 • 児童扶養手当を受給していないひとり親世帯などは、市町村から 情報が届きにくく、支援制度を知らないが故に、本来支援が必要 な家庭が困窮しているケースがある。支援情報の伝達手段の工夫 が必要。 妊婦への支援 • 働く妊婦が安心して出産できるよう、事業者に対する休業等の措 置義務(新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置) の恒久化及び休暇取得支援助成金、代替人員を確保するための経 費助成が必要 • 安心して里帰り出産のできる環境整備 女性の自殺者の増について • 毎月の自殺者の動向・分析に関するタイムリーな情報提供(全 国・都道府県) • 妊産婦の自殺者の把握 性暴力対策 • 24時間対応コールセンターの設置

(45)

令和2年11⽉16⽇(⽉)

1

⼭形県における

ひとり親家庭⽀援策の取組み

⼭形県⼦育て若者応援部 松⽥ 明⼦

コロナ下の女性への影響と 課題に関する研究会 資料5-2

(46)

Ⅰ ⼭形県のひとり親家庭⽀援策

Ⅱ 新型コロナウイルス感染症による影響

及び本県の対応

Ⅲ 今後の⽅向性

(47)

3

⼭形県のひとり親家庭⽀援策

(48)

4

1 相談支援

︓ひとり親家庭のあらゆる相談に、ワンストップで⽀援

山形県独自

・⽣活⽀援

⽇常⽣活⽀援、公営住宅等の⼊居⽀援、学習⽀援 等

・経済⽀援

各種⼿当・貸付⾦の受給の⽀援 等

・就労⽀援

就業あっせん・紹介⽀援、就業⽀援セミナー・講習会の実施 等

・相談⽀援

各種困りごと(養育費、⾯会交流、DV等)相談⽀援、弁護⼠相談の実施 等

・情報提供

各種⽀援情報の提供

(49)

5

ひとり親家庭⽣活⽀援事業

ひとり親が病気や急な仕事の場合に、家庭⽣活⽀援員が

家事や育児を⽀援

・⼦どもの⽣活・学習⽀援事業

学習ボランティア等がひとり親家庭の⼦どもの学習を⽀援

・⼦育て短期⽀援事業

親が療育などで⼀時的に育児が出来ないときに、

児童福祉施設で短期間⼦どもの養育

2 子育て・生活支援

(50)

6

3 経済的支援

・児童扶養⼿当の⽀給

・ひとり親家庭⽀援医療

所得税⾮課税で18歳以下の児童を扶養しているひとり親と

その児童が医療機関などにおいて受診した際の⾃⼰負担額を

助成

・⺟⼦寡婦⽗⼦福祉資⾦の貸し付け

(51)

7

4 資格取得から就職までのパッケージ支援

・資格取得を⽬指すひとり親をパッケージで⽀援

(1) ⾼等職業訓練促進給付⾦ (2) ⾼等職業訓練促進資⾦貸付 (3) ひとり親⽣活応援給付⾦ ① ⽣活応援給付⾦︓⽉額50,000円 ② 住まい応援給付⾦︓⽉額20,000円 ③ 通学応援給付⾦︓⽉額上限20,000円 児童扶養手当 月額42,910円(所得額・児童の数により変動) 高等職業訓練促進給付金 住民税非課税世帯 月額100,000円 (修業最終年は 月額140,000円) 住民税課税世帯 月額70,500円 (修業最終年は 月額110,500円) 生活応援給付金 月額50,000円 住まい応援給付金 月額20,000円 通学応援給付金 月額(上限)20,000円 ※加えて、入学時50万円、修了時20万円貸付制度がある (返還免除あり) 県独自

・⺟⼦家庭等就業・⾃⽴センターの設置

・⾃⽴⽀援訓練給付⾦(ひとり親のスキルアップ⽀援)

・⾼校卒業程度認定試験の受験⽀援

(52)

8

5 子どもの居場所づくり支援

・⼦どもの居場所づくりサポートセンター

⼦どもの居場所づくりに取り組む団体等に対する総合的サ

ポート(相談、⽀援、⾷材等のコーディネート等)及び

市町村における居場所づくりを促進する

ための「地域コーディネーター」の養成

・⼦どもの居場所運営⽀援事業(補助⾦)

⼦ども⾷堂など⼦どもの居場所づくりの開催に係る運営経費

を助成

1回の開催にあたり上限1万円、年間で上限12万円を助成。 山形県独自 山形県独自

(53)

9

6 本県への移住・定着支援

・県外から移住するひとり親家庭に対し、引越しから

住まい・⾷・就労まで⼀体的に⽀援

移住後5年間、県産⽶をプレゼント

 40㎏/年(1年⽬は⽶60㎏、みそ3㎏、しょうゆ3ℓ)

食の支援

賃貸住宅の家賃を補助(移住後2年⽬まで

2万円/⽉、移住後3年⽬ 1万円/⽉)

住まいの支援

⼭形県ひとり親家庭応援センターでの

就職⽀援

仕事の支援

県外からの引越し代等転居費⽤を補助

(上限10万円)

引越しの支援

山形県独自

(54)

10

Ⅱ 新型コロナウイルス感染症に

よる影響及び本県の対応

(55)

11

1-1 「山形県ひとり親家庭実態調査」概要

1 ⽬的

新型コロナウイルス感染症拡⼤後の⼭形県の⺟⼦家庭及び⽗⼦家庭の⽣活の 実態や⽀援ニーズ等を把握し、これらひとり親家庭に対する効果的な福祉施策 の展開を図る。

2 対象者

⼭形県内在住の児童扶養⼿当受給対象者

3 調査⽅法

インターネットを利⽤したアンケート⽅式(対象者に郵送で調査を依頼)

4 実施主体

⼭形県(⼦育て若者応援部⼦ども家庭課)

5 調査期間

令和2年7⽉10⽇から8⽉31⽇まで

6 回答者数

1,215⼈(⺟⼦家庭1,161⼈(95.56%)、⽗⼦家庭54⼈(4.44%)

(56)

12

1-1-1 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ 新型コロナウイルス感染症により、就業・収⼊等の⾯で次のような影響は ありましたか。(複数回答) 590 76 63 158 420 32 35 0 100 200 300 400 500 600 700 その他 養育費が支払われなくなった 副業を失った又は副業の勤務時間が減らされた 臨時休校等の影響で働くことができなかった 職場の休業等により、自宅待機又は勤務時間が減った 自営業の仕事がなくなった 解雇された又は雇止めにあった (2.63%) (13.00%) (2.88%) (34.57%) (5.19%) (6.26%) (48.56%) (単位:人)

(57)

13

1-1-2 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ 新型コロナウイルス感染症の影響で 収⼊に影響はありましたか。 収入が 減った, 481 収入が 増えた,  9 変わら ない,  675 その他,  50 (単位:人) (39.59%) (55.56%) (4.12%) (0.74%) ○ (収⼊が減ったと回答した⽅が対象) 1ヶ⽉どの程度減りましたか。 ~9,999 円, 47 10,000 円~ 49,999 円, 303 50,000 円~ 99,999 円, 86 100,000 円以上,  45 (62.99%) (9.36%) (17.88%) (9.77%) (単位:人)

(58)

14

1-1-3 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ (収⼊が減ったと回答した⽅が対象) 緊急事態宣⾔解除後に収⼊の変化はありましたか。 13 21 157 97 139 54 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 その他 さらに減った まだ戻っていない、今後も戻らないと思う まだ戻り始めていないが、今後は戻り始めると思う 新型コロナの影響前ほどではないが、戻り始めている 新型コロナの影響前に戻った (単位:人) (11.23%) (2.70%) (20.17%) (28.90%) (4.37%) (32.64%)

(59)

15

1-1-4 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ 新型コロナウイルス感染症の影響で 家計の⽀出に影響はありましたか。 支出が 増えた 903 支出が 減った,  50 変わら ない,  260 その他,  2 (単位:人) (74.32%) (4.12%) (21.40%) (0.16%) ○ (⽀出が増えたと回答した⽅が対象) 1ヶ⽉どの程度増えたと思いましたか。 ~9,999 円, 111 10,000 円~ 49,999 円, 741 50,000 円~ 99,999 円, 44 100,000 円以上,  7 (単位:人) (4.87%) 12.29%) (0.78%) (82.06%)

(60)

16

1-1-5 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ (⽀出が増えたと回答した⽅が対象) 増えたと感じるものはなんですか。(複数回答) 69 633 252 670 846 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 その他 衛生用品費 子どもの教材費 光熱費 食費 (70.10%) (7.64%) (27.91%) (74.20%) (93.69%) (単位:人)

(61)

17

1-1-6 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ (「収⼊が減った」⼜は「⽀出が増えた」と回答した⽅が対象) 収⽀の悪化にどのように対応しましたか。(複数回答) 60 57 14 31 135 628 658 0 100 200 300 400 500 600 700 その他 特になし 公的な家賃の支援(住宅確保給付金等) 公的な資金の借入(生活福祉資金貸付等) 知人や金融機関への借金 貯蓄の取り崩し 節約 (5.85%) (1.36%) (5.56%) (3.02%) (13.16%) (61.21%) (64.13%) (単位:人)

(62)

18

1-1-7 ひとり親家庭を対象とするアンケートから

○ 現在不安に思っていることや悩んでいることについて、あてはまる主なものはなんですか。(複数回答) 74 43 64 18 150 549 674 101 292 290 406 510 0 100 200 300 400 500 600 700 800 その他 元の配偶者とのトラブル 職場での人間関係 家事 借金 新型コロナウイルス感染症への感染 生活費 住宅 家族の健康 自分の健康 子育て 仕事 (単位:人) 33.42%) (41.98%) (23.87%) (24.03%) (8.31%) (55.47%) (45.19%) (12.35%) (1.48%) (5.27%) (3.54%) (6.09%)

(63)

19

1-2 ひとり親家庭を対象とするアンケート自由回答から

【感染症による影響や、今後期待する⽀援等について】

・ 休校期間における⾷費や光熱⽔費の⽀出増

・ 養育費の滞りや⾯会交流への不安

・ 新型コロナウイルスに感染した場合の不安

・ 臨時休校等の影響による⼦どもの学⼒低下への不安

・ 求⼈が減り、再就職が困難

・ 特別定額給付⾦やひとり親世帯臨時特別給付⾦への期待

・ マスクなど衛⽣⽤品の⽀援

・ オンライン授業のネット環境整備への⽀援

・ 安⼼して⼦どもが遊べる場の確保

(64)

20

2 ひとり親家庭への支援担当者(自立支援員)からのヒアリング

・ ひとり親は⾮正規雇⽤が多く、解雇や雇い⽌め、職場の休業により家計急変 した家庭が多い。 ・ 例年以上に、“Wワーク”についての話を聞いた。特に“Wワーク”の夜の就業 分がなくなり、⽣活⽀援を必要とする相談が多かった。 ・ ⾷費が増えたことで⽣活苦となった相談も多く、フードパントリーにつなげた。 ・ 1⼈あたり10万円の「特別定額給付⾦」や「ひとり親世帯臨時特別給付⾦」の 給付により、⽣活は⼀旦落ち着いた⽅も多いが、新型コロナの⻑期化により、 さらなる⽀援が必要。 ・ 離職した⽅の再就職があまり進まない。 ・ 相⼿⽅が他都道府県にいる場合の⾯会交流についての相談があった。 ・ 相⼿が失業し、養育費が滞っているという相談があった。 ・ 児童扶養⼿当受給者以外のひとり親への情報提供の機会や⼿段がない。 ・ 離婚調停中など離婚成⽴前の⽅への⽀援制度が必要。 ・ 離婚成⽴前後の⽅への住宅確保や家賃補助などの住宅⽀援が必要。

(65)

21

3 子ども食堂等子どもの居場所づくり実践者からのヒアリング

・ コロナ禍の不安の中、感染対策など悩みつつ活動を続けて

いる。

・ ⾃粛期間中は、お弁当を含め家庭で⾷事をつくる機会が

増え、⾷材の購⼊に困窮する家庭が増加。例年以上に

フードパントリーの⽀援を⾏った。

・ ⾃粛期間中は⾷料やお弁当の配達に替えたが、⼦どもの様

⼦を知るには、やはり⼦ども⾷堂で対⾯で接することが⼀番。

・ 運営は不特定のボランティアが中⼼のため、感染対策の徹

底に対する負担が⼤きい。

・ オンライン授業が展開されるなか、ひとり親を対象とした

PC貸出を⾏ったところ⼤変好評だったが、Wi-Fi環境未整

備で使⽤困難な⽅がいるなど格差がみられた。

(66)

22

4 新型コロナ対策としてのひとり親家庭支援に関する本県独自の対応

(1) ひとり親世帯応援⾦の⽀給

・対 象 新型コロナの影響を受けて、家計が急変し、

収⼊が減少した低所得のひとり親家庭

(政府のひとり親世帯臨時特別給付⾦の

追加給付を受給した⽅を対象)

・⽀給額

1世帯あたり3万円

(2) ひとり親世帯への県産マスク配布

・対 象

⼭形県内のひとり親世帯

・配布枚数

1世帯あたり3枚(県産マスク)

(67)

23

4 本県独自の対応

(3) ⽣活困窮者へのお⽶の⽀援

・⽣活困窮者へ1世帯あたり

県産⽶60㎏を配布

(4) ⼦どもの居場所づくり補助⾦による感染症対策

⽀援

・⼦どもの居場所の感染対策等物品(⼿袋、消毒⽤

マスク、ついたて等)購⼊費

・⼦どもの居場所における弁当の配布や⾷材の配布

(フードパントリー)実施費⽤

(68)

24

今後の⽅向性

(69)

25

◇ 今後の方向性①

○ 児童扶養⼿当の増額及び認定⼿続の緩和

・臨時特別給付⾦により⽀援していただいているが、継続的に⼿当を増額する 必要がある。 ・現在は所得要件を前年所得で確認することとされており、本年中に収⼊が激 減し、⽣活が困窮した場合などは対応できないため、収⼊の激変に対応でき る制度とする必要がある。 ・⽣計分離の証明が困難なため、児童扶養⼿当を受給する⽬的で、祖⽗⺟世帯 等との別居を選択し、逆に困難な状況に陥るケースがあり、現実に即した基 準にする必要がある。

○ ⺟⼦寡婦⽗⼦福祉資⾦の充実

・短期的な⽣活費需要にこたえられる貸付メニューが必要となっている。 ・⼦どもが⼤学等に修学する費⽤など、⼦どもの⾃⽴を⽀援する資⾦につい ては、⼀定の要件のもと、償還免除を⾏うなど⼦どもの⾃⽴⽀援を 強化する必要がある。

(70)

26

◇ 今後の方向性②

○ ⾼等職業訓練促進給付⾦の拡充

・⽣活費だけではなく、修学費⽤も必要になるなど、⽀給額だけでは⽣活 するのに⼗分ではないことから(⼭形県は独⾃に上乗せ)、⽀給額の 増額が必要である。

○ ひとり親家庭⼦育て⽣活事業の利便性の向上

・⼀時的に⽣活援助、保育サービスが必要になった場合に派遣される家庭 ⽣活⽀援員(ヘルパー)がなり⼿不⾜であることから、⼿当額の増など、 ヘルパーの確保策を充実する必要がある。 ・現在は利⽤できる者をひとり親家庭に限定しているが、ひとり親を亡くし た児童の養育者(祖⽗⺟など)にも拡⼤し、⼦どもの健やかな成⻑を⽀援 する必要がある。

○ すべてのひとり親に対する情報提供の機会や⼿段の充実

・児童扶養⼿当受給対象者については、年に1回の現況届提出時に⽀援制度 や各種情報を提供しているが、児童扶養⼿当を受給していない⽅に確実に 情報提供をする機会や⼿段がほとんどない。すべてのひとり親に対して⽀ 援制度や各種情報を確実に情報提供ができる機会や⼿段が必要である。

(71)

27

◇ 今後の方向性③

○ 養育費確保策の充実

・養育費の不払いが、ひとり親家庭の困窮の⼀因となっていることから、 養育費を確実に徴収できる施策の検討が必要である。

○ 離婚調停中など、別居中のひとり親世帯に対する⽀援

・別居中に収⼊が途絶え困窮が⽣じるケースがあるため、利⽤できる公的 ⽀援制度が必要となっている。

○ 離婚成⽴前後の⽅への住居確保に対する⽀援

・離婚成⽴前後は、直ちに住居を確保する必要があるが、困難である ケースが多いことから、住居確保に対する⽀援が必要である。

(72)

「コロナ下の女性への影響と課題に関す

る研究会」その背景と意義

2020年11月16日

白波瀬佐和子(東京大学)

(73)

コロナ禍、何が起こったか

• 就業分野と雇用形態は、男女で異なる。

• 女性就業者数の低下幅が、男性就業者に比べて大きい。

• 特に、製造業、飲食業、生活・娯楽業における女性就

労者の減少が大きい。

• 家庭内暴力の相談件数は、前年度比で1.6倍に増加

• 自殺者数は、6月~7月にかけて男女ともに大きく増加。

数は男性の方が多いが、前年同月比をみると女性の増

加が大きく、特に、8月期の女子高校生の増加あり。

• 仕事の満足度の低下は、保育、教育、サービス、医療

の分野で大きい。

2

(74)

なぜ、女性の視点からのコロナ下対応が必要なのか。

1. もともと存在した諸問題が顕在化した。 2. その顕在化は、社会的に不利な立場にある者により顕著に表れた。本研 究会では、女性・女子に着目する。 3. 日本の労働市場におけるジェンダー格差の大きさはすでに国際的にみて も明らかである。アジアで最初に産業化を達成した国において、なぜこ れほどまでに深刻なジェンダー格差が存続するのか。 4. ポストコロナ社会は、これまでとは異なる価値体系と評価軸をもとに展 開され、今回のコロナ下にみられるような想定外のリスクへの柔軟な対 応がより強く求められる。 5. マニュアルに掲載されない、諸判断を迅速、かつ的確に行うか。それが リーダーの資質としてより強く求められるようになる。 3

(75)

早急に対処すべきことと中長期的対応

• 緊急性の高い事案への優先的対応

• 提供された支援、対策への効果をはかり、評価を可

能とするデータ分析の重要性

• ポストコロナにあって、直面する分断をさらに深め

ないニューノーマルの形成に向けた、ジェンダー平

等への優先配慮

4

(76)

Gender-responsive/gender-sensitive policy-making

• 日本社会の基本構造がジェンダー格差を内包して構

築されている。この基層構造の頑強さは、日本社会

の特徴でもあった。このたびのコロナ禍で、長きに

わたって温存されてきたジェンダー格差の負の効果

が顕在した。それが、このたびのコロナ禍の女性不

況」とも表現される点である。

• したがって、ここで早急な対応が求められるのは、

ジェンダー格差を考慮した政策対応である。

5

(77)

コロナ下の女性への影響に着目することの意味

• 潜在能力を十分開花させる機会に恵まれなかった女

性・女子たちへの先行投資の重要さ

• 継続的なサポート体制の確保と強化

• 画一的な基準に縛られない、正当な評価の実施

• これまでジェンダーの違い故に選択肢の中身や種類

の不利さを克服することが必要。そのための鍵とな

る概念は、柔軟さと選択性。

• これらをもって、誰をも取り残さない、包摂的な社

会の実現へと近づく。

6

参照

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