小学校音楽科における弦楽器教育に関する一考察 : 手作り楽器を用いた授業プランの構築・実践を中軸として
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(2) 第1節小学校学習指導要領における. 教育の現状を知ることができた。また授業プ. 弦楽器教育の変遷. ラン構築の手がかりをつかむことができた。. 第2節 教師用指導書における弦楽器教. 第皿章は、手作り楽器を用いた授業プラン. 材の分析・考察. の構築・実践についてである。筆者は身近な. 第3節 教科書及び指導書における弦楽. 物から製作した手作り楽器を用いることに. 器の学習内容. よって、児童の楽器への興味・関心を抱くこ. 第1I章 小学校音楽科における弦楽器教育. とができると考えた。授業内容には、手作り. の実態調査. 楽器の製作とその音を(弦を実際にはじいた. 第1節アンケートの作成・実施. り擦ったりして)出す活動を取り入れた。仲. 第2節アンケート調査の結果. 間と行う活動を通して、児童の弦楽器への興. 第3節アンケート結果の分析・考察. 味・関心を高めることを期待したためである。. 第1II章 小学校音楽科における弦楽器教育の. 授業実践は、鳥取市J小学校において行った。. 可能性. 筆者は授業ごとの児童の反応を受け止め、試. 第1節 手作り楽器の有効性とその製作. 行錯誤を繰り返した。授業実践の考察は、授. 第2節 授業プランの構築と授業実践に. 業記録を用いて行った。さらには授業実践の. 向けた取り組み. 考察をもとに「授業プラン改訂版」を構築し、. 第3節 授業プランの実践. 本小論における授業プランを提案している。. 第4節 授業実践の考察 おわりに. 4、今後の課題. 参考文献及び資料. 今後の課題は、授業実践を通してさらなる授 業プランを開発することである。児童の弦楽. 3、研究の概要. 器への興味を高めるとともに、より音楽的な. 第I章は、教育課程における弦楽器の位置. 学びのある授業プランを開発したいと考え. づけについてである。まず小学校学習指導要. ている。本小論における「手作り弦楽器の製. 領における弦楽器教育の変遷を調べた。次に. 作」の場面は、図画工作の学習のようにも見. 教科書・教師用指導書から弦楽器に関する記. える。仲間と共に試行錯誤を行い楽器への愛. 述・収載内容を抽出し、分析を行った。この. 着を持つ意味において、手作り弦楽器製作の. 分析結果をもとに、各学年の弦楽器に関する. 場面は非常に重要だと考える。けれども楽器. 学習を体系的にまとめた。それによって、授. 製作だけではなく、もっと音高や響きに着目. 業プランの対象学年をしぼることができた。. した授業を行う必要がある。今後、さらに授. 第1I章は、小学校(音楽担当)教員を対象. 業実践を積み重ね、より児童が弦楽器を身近. としたアンケート調査についてである。調査. に感じ、楽器の特徴を感得できるような授業. 内容は、学校所有の弦楽器の有無や教師の考. を研究していきたいと考える。. える弦楽器教育の意義・困難点についてであ. る。アンケート結果の分析を通して、弦楽器. 主任指導教員 竹内 俊一.
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