Title
西表島中央部の土壌動物相−主としてササラダニ類,ムカ
デ・ヤスデ類及びアリ類−(予報)
Author(s)
大嶺, 哲雄; 中玉利, 澄男; 高嶺, 英恒
Citation
沖縄大学紀要 = OKINAWA DAIGAKU KIYO(2): 97-139
Issue Date
1982-03-31
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/5704
沖縄大学紀要第2号(1982年)
西表島中央部の土壌動物相
サラダニ類,ムカデ。ヤスデ類及びアリ類一(予報)
註1註2大嶺哲雄・中玉利澄男・高嶺英'垣
一主としてササラダニ類,ムカデ・ヤスデ類及びアリ類一 Iはじめに;本調査の意義 Ⅱ調査期間.場所.気象状況.採集法 Ⅲ概要 Ⅳ各論 Aササラダニ類担当中玉利澄男 1.概要2.調査方法 a種類及び分布4.考察 Bムカデ・ヤスデ類担当大嶺哲雄 1.概要2.種類及び分布 a考察 cアリ類担当高嶺英恒 1.概要2.調査方法 3種類及び分布4.考察 v要約及び今後の課題 Ⅵ参考文献 はじめに I 本調査の意義 イリオモテヤマネコやカンムリワシ・セマルハコガメなどに代表される西表 島は面積284鰯、東西3Mm、南北2M"・古見岳470mを最高峰として、 テドウ山、御座岳、波照間森など400,級の壮年山地で、亜熱帯原生林をな -97-沖縄大学紀要第2号(1982年) し、世界的にも注目される特殊な生物相をもつ島である。
近年、西表島は環状線自動車道路の完成や観光開発ルート、山林開発などが進
み、島の生活は大変便利になり、経済面や文化面にも大きな効果を及ぼしてい る。しかしその反面、このプラス効果を打消してマイナス点となる環境破かい から来る生活破かい等を招きかねない点が憂慮されている。特に森林の生態系の維持に必要な腐植士層の流出がはげしい。衆知の通り、
近年土壌動物が森林中の遺物(枯枝、落葉、動物の死骸)などの分解を促進さ せることがわかって来た。つまり土壌動物は生物と土壌間のエネルギー循環系 で重要な仲介役を演じ、時には害虫の異常発生を阻止する天敵の役割をも荷負っ ているということである。 したがって、このような観点から西表島の森林を維持し、自然環境の保全の基 礎的要素として土壌動物の構成を知ることは重要なテーマである。 本調査はこのような意義を踏えて実施された。 西表島の大型土壌動物の調査は、すでに1973年、琉球大学陸上動物研究班(代表:池原貞雄EcoLS・con68-69-1974)により着手さ私大富
水源地周辺林st.Ⅲ、古見サキシマスオウ林st.Ⅳ、浦内川上流部stm、古見サ キシマスオウ林8t.Ⅳ、浦内川上流部8t.mの8地点からの報告がある。 今回の調査はこれまで調査地点に含まれてない地域を選定し、かつササラダ ニ類を加えて板敷川下流域及びテドウ山附に至る沿線を中心に採集観察を実施 した。 特にササラダニ類は沖縄高校教諭中玉利澄男氏、アリ類については同校の高 嶺英恒教諭にそれぞれ担当、協力していただいた。 この御好意に対し心から謝意を表します。 註1沖縄高校教諭 註2沖縄高校教諭 -98-沖縄大学紀要第2号(1982年) Ⅱ調査期間場所、気象状況(表-1) a実施期間:昭和56年(1981)7月28日~8月2日 b調査地点(地図捜入) ①古見から祖納に至る横断林道。 ②板敷川下流域。 ③マリュウド滝附近からテドウ山附近。
c気象状況表1(◎7月22日頃の降水量に注目)
表-1気象目表石垣島地方気象台調べ。 -99- 気温(平均)(C) 7月 8月 相対温度(%)7月 8月 降水壜7月 t( 耐lUZ ) 8月 日照時間(h)7月 8月 128456789 0128456789012845678901111111111122α222222233
2555244538968874838868281788778 9999998999T8986TTTZ265ZZ8888882 2222222222222222222222222222222 2222222222323332222888222222222 r88Z88999909000999900L999988982 4843493078072128869680809633207 8877777777788888888899889888888 3197798442971186258501470631112 8887766788877877777777787777788 2205277833185056223428916279477 qO 00 2.5 00 00 00 4.0 lT5 00 60 11TO a0 5.0 21.0 8a5 295 320 30ao 5aO 05 05 00 1.5 5 3 3 5 0 5 0 0’’’’1 5 Ⅵ 00 ’’-00一一一一一一一一一 5 00005 8’’00599 1 1 99 1 738118191561745601054 8663772 L2L2LL2LLL84Z7a3a4a00l--09LLL03 1111111111 1111 555299122246813186207473799948 888060228090T00090L0086a583362l 1111111111111沖縄大学紀要第2号(1982年) 八重山諸島における採集地 20大原 21南風見岳 22竹富島 23J、浜島 24黒島 25大川 26おもと岳 27ばんな岳 28乃勢岳 29八重山農研所 30八重山農研所牧場 31川平 32前嵩 38崎枝 測平久保 35大浦山 36大野 師星野 与那国飛行場前 新川鼻 どんぐ田 久部良岳 宇良部岳 清多 浦内 上原小学校 上原部落 干立 テドウ山 マリウド滝 イタドキ川、 浦内川交流点 第一山小屋 古見岳 由診川 大富 大富洞穴 御座岳 123456789Ⅲ、皿旧 456789 111111
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波照間鳥 -100-沖縄大学紀要第2号(1982年) 。採集方法; ①主として各地域ハンドソーティングにより(1時間区隙)採集。 ②方形区(50c171×50cm)(図-1-B参照) イ)81-07-A地点板敷川下流域 ロ)81-07-B ハ)81-07-Cテドウ山附近 ただし各動物によって採集方法が若干異なる場合はもっと効率よい方法で行う ようにした。 各地点から得た標本は一覧表にして(表2)にして掲げた。 ④ササラダニ類、ムカデ・ヤスデ類及びアリ類について西表産土壌動物に 関する一覧表目録を作成し、将来の測定に備えるようにした。 ⑥年次調査を実施し、その蓄積によって種群を明らかにすると同時に隣接 する地域との差異を求め、その地域の特性を知ること。 ⑤生活環などの生態観察を行ない、亜熱帯性生態を代表する適切な理科教 材の発掘を意図した。 各動物群の採集は以上の方法で行なったが、詳しくは各論でふれることにする。 -101-
沖縄大学紀要第2号(1982年) Ⅲ慨況
1)方形区(50c1n×50c17z)を地図(図-1-B)の地点に設置し、次
に採集された動物の個体数及び種類を掲げる。表-2板敷川下iifE域及びド山附近の土壌動物(5Mz×50C1n)
-102- Nq 動物名(科) A地点 B地点 c地点 節足動物 ムカデ類 128456 オオムカデ メナシムカデ イシムカデ マツジムカデ オビジムカデ ナガズジムカデ |’’221 11 |’1 2’2’’1 ヤスデ類 789 0128456 1111111 リ ユウキユ フジヤスデ ダンゴムシ トビムシ フタオムシ ゴキブリ ウチビヤスデ アリガタハネカクシ クモ サソリモドキ ダ 二 ’一2 |’11|’ |’’11-一一l’ 11’1’1’一’2 環形動物 7890 1112 フトミミズ シマミミズ ヒメミミズ ヤマタニシ 123一 2 26 2 12|’ 合計 16 39 15沖縄大学紀要第2号(1982年) 表-3板敷川下流域及びテド山附近の土壌動物(50cノリz×50cwz) H+……5m置程度に1尾の割合でみかける。 ++……やや頻繁にみかける +・…..たまに見かける (調査期間中に1~2尾程度) oA地区は板敷川下流域約5m離れた川岸のシイなどの亜熱帯照葉樹 林におわれる地区の表層部(AC)。 、OB地域も板敷川下流域で、少し傾斜面を登った地区。森林中の落葉層 (AC)。 ○C地域はテドウ山の登山入口80m傾斜面のAC層・ 表-1でもわかるように調査実施1週間前に8001mmを越える集中豪雨の直後で で採集条件は必ずしも平常な状態とは云えないことを附記して置く。 2)表-8は板敷川沿線で目撃したトカゲ類、①キノポリトカゲや②オキ ナワトカゲ類を頻繁にみたので記録しておく。 ++……頻繁にみかけた。 +……たまに見かけた。 -103- トカゲ類及蛇類 板敷jll下流及テドウ山沿線道路 キノポリトカゲ +++ キンノウエノトカゲ ++ サキシマカナヘビ + オキナワトカゲ ++ リュウキュウアオヘピ 1匹 ノ、 ブ 0 ヒメハブ 0 アカマタ 0
天’1 蕊 ソ、 辮蝿辮蟄憲鐡 趣魚罫鯵蒋抄 噸翻鱗 蓉蕊鱒鰯愚『痩織 壜!… 鰯 埠侶『か ;蕊鷺‘ ;錘麓、_護、 --104--
,'''1i、!'|’『>WiZ Ip 1V各論 A)ササラダニ類担当’1』玉イリ橋19 1)西表島におけるササラダニ知の研究は青木(1973)uilj水、111 玉利(1974)の報告があるのみであるJ筆者(i青木、11」正利へi(iがjミノ(ざIiMj査 していない西表島中央の板敷川流域とテドウ山から採集した種について報告す る。 ササラダニは分類学上、ダニ目隠気門亜目(Acari:Cryptostigmata)に属 するダニの一群である。 動物に寄生して吸血をすることはなく、もっぱら森林や411脇の落葉、落枝下 の土壌中に生活し、腐植質を分解している。土のl1jのミミズとl可上ように、」 を食べてそれを排出する。要するに士を耕転し、生態系における分解者の一翼 を担っている重要な中型土壌動物である。 青木(1961)の調査によれば鈩奥日光の広渠樹林からl"i当り、多い)ソiで 34000匹ものダニの個体を得ている。沖細においても、筆者の調査で(1, 30cw7×35cmのビニール袋7分位の落葉や腐植質の「||からM00匹も(、ダ
ニがイ!jしられた。近くの林の'|]からビニール袋一杯分の腐植質を取ってくれば、そ
の中には2,000匹ものダニがいることになる。その他のダニや昆!|l、クモ知 までも含めると、おそらく5,000匹ぐらいにはなるだろう。↓)つともこれ らの土壌動物のほとんどの大きさが05薊Ⅷ前後なので、願微鏡を便オバければ その姿を見ることはできないu 2)a調査刀法 AC層士壌表層部分及びリターを30×35cmのビニール袋に7分位採集す る。従って定量的調査ではない。採集した資料は太陽熱を利用したツルグリン (図-2figl~2)に8時間投入し、70%グリセリン・アルコールに液浸固 定する。実験室に特り帰り、プレパラートを作製・検鏡して種の|可定・個体数 の確認を行なう。 -105-沖縄大学:紀要第2号(1982年) 図-2-figl~fig2 -7.IJtbl1-‘ r①ハe s汎TIT)1 net glyc alco 、兜
1
二
b調査場所図-1 1s-1……1981-7月28日イタジキ川岸近く Is-3……1981-7月80日テドウ山登口 Is-4……1981-7月30日テドウ山中腹 3)種類及び分布表-4ササラダニー覧表 4)考察 西表島中央部より採集されたササラダニ類とその個体数を表-4に示す。 ①個体数が多い所で87個体、少ない所で23個体と非常に少なし、゜ は、採集した資料をツルグレンに投入する時間が非常に短かかったためと これは、採集した資料をツルグレンに投入する時間が非常に短かかったためと 思われる。通常、筆者が資料をツルグレンに投入する時間は20Wの白熱球を 80時間以上照射している。西表島中央部でのツルグリンの設置は、周囲の高 い山や立木に囲まれて、太陽の照射量が極端に弱いために資料が充分に乾燥せ -106-沖縄大学紀要第2号(1982年) ず、資料の中のダニの抽出が悪かったものと考えられる。
今後、定量的調査をする場合は、特にツルグレンは照射量の多い所か電灯を
使用すべきであろう。②青木(1973)、青木・中玉利(1974)は西表島から26種
のダニを報告しているが、今回の調査では9種を挙げたに過ぎない。以下に述べる17種については筆者はこの地域より採集することはできなか
った。LCyrthermanmaparaUela(Aoki).l0Gibbicepheusfrondosus(Aold).
2PhyUhermannnKanoi.11.MeriocepheusperegrinusAokL aP・pulchraAoki.12.Tokunocepheusmizusawai、 4.HermannienaaristosaAold.laAcrotoceheusgracilisAoki、 14.DolicheremaeuselongatusAoki、 5.H・punctulataberlese、 6PlasmobateaasiaticusAold.15.Tectocepheusvelatus(Michael). TEremobelbajaponicaAoki.16PeloribatesryukyuensisAoldet Nakatamari・aLiacarusyayeyamensisAoki、17P、1ongisetosus(Willmann).
aDipllbodesKanekoiAoki. ③注意すべきダニについてScapheremaeussp、1個体だけIS-2地点より採集された。SfisheriAoki
(1966)、SyamashitaiAoki(1970)等と比較して後休部背毛に著
しい特徴がある。外国産のものには、本種と似たものがいるが、残念ながら1
個体だけでは同定できない。図-3fig4,fig5参照。
ApolophoraremotaAokiマエイレコダニ(図-8fig6)。
青木により1980年に奄美大島より記載された種である。今回西表島より
採集報告されたが、おそらく本種は琉球列島から今後も報告される可能性があ
る。 その他にも注目すべき種を含んでいたが詳しい研究は次回に譲りたい。 -107-ii1Ij細大学紀嬰第2号(1982年) 表-4ササラダニー覧表
I■■■■
Ⅱ■■■■
perp用 -108-Aoki IS-1 '一2 IS-3 I朕4
Apoplophoraremotaマエイレコダニ 3 3 PhthiraCarussp. 1 Indotritiajavensis(SeUnick)ジャワイレコタ迄 1 Eoh ypochthoniuscrassiseti ナガヒワダニ ger AOI。フトゲ 1 Malaconothrus モドキ pygmaeus Aokiチビコナダニ 1 Hermanniella yasumal Aokiヤスマドビンダニ 3 Liodes sp。 1 EremulusaveniferBerleseイチモンジダニ 1 Zetorchestessaltator(Oudemans)ハネアシ タ●  ̄  ̄ 2 Ceratoppiaquadridentata(Haller)ヒメリキ シダニ 1 Gustaviamicrocephala(Nicolet)イトノコダニ 1 Archegocepheusnakatamarii(Aoki)ナカタマ リイブシダニ 1 1 4 2 MicrotegeusreticulatusAoki 3 DolicheremaeusbaloghiAokiバローイカダニ 1 TrichotocepheuserabuensismodestusAold 1 TegeozetestunincatusbreviclavaAoki サクワガタタ゛ 二 、 ソノマ I Oppiellanova(Oudemans)ナミツプダニ 1 I Oppiaa「cualis(BerIese)コブヒゲツブダニ 7 1 2 Scapheremaeussp. 1 Scheloribates sp. 1 13 1 3 6 Scheloribatessp、2 6 PeloribatesrangiroaensisasiaticusAokiet Nakatamariミナミマルコソ 一十 ・司戸 ダニ 1 I 4 ProtoribatesmonodactylusAokiヒメツメナガ コソデダニ 2 Protoribatessp. l() I 3 5 RostrozetesfoveolatusSellnickツノコソデダニ 23 8 46 Eupelopsacromios(Hermann)エンマタが 二 1 LemeUobatespalustrisHammer 1 Neoribates sp・1. 1 Neoribatessp、2 1 Galumna sp. 8 Pergalumnaintermediaアラゲフリソデダニ 15 2
IRIO:::O-rE JI:.1A
3
沖縄大学紀要第2号(1982年) 図-8fig4Scapheremeussp・ fig5背面後体部の一部と後休部背毛
鼻
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津fii三L七二pfiミ
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-110-沖縄大学紀要第2号(1982年) 図-3fig6ApoplophoraremotaAoki ヨーミ 、
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⑪
-111-沖縄大学紀要第2号(1982年) B)ムカデ類・ヤスデ類担当大嶺哲雄 1)ムカデ類 a)慨要 日本産ムカデ類は約130種が知られている。琉球からは2亜綱4目
9科20属45種の報告がある(’67,,68,,73大嶺、’72村上)。
西表産ムカデ類は2亜綱4目8科13属24種を今調査で確認できたのは一 応の成果であった。西表産ムカデ相を第5表に掲げる。 表-5唇脚類(HILOPODA)目録[鰯弾h
唇脚綱 (ムカデ類) Iジムカデ目GEOPHILOMORPHA Lマツジムカデ科Schendylidae l、サキブトジムカデ属Thalthybius ①サキブトジムカデmtenuicolisTAKAKUWA.分布;日本関東以西の海岸に近い林中に多い。沖縄本島各地、石垣、西表。
(’67,,81) 2ツチムカデ科Geophilidae 2.クインジムカデ属Queenslandophilus ②フチケクインジムカデQtrichochilusTAKAKUWA. 分布;北海道と本州。本種は環太平洋圏の低温地方にも分布する。琉球列島で は、トカラ列島(宝島’76大嶺)、西表(’81)。 aナガズジムカデ科 aツメジムカデ属Prolamnonxy ③ツメジムカデP・holstiiPocock. 分7rfi;台湾から北海道にかけて多数分布。琉球列島からは尖閣、宮古、大東 を除く各地から知られている。 西表(’73,,81)採集される。 -112-沖縄大学紀要第2号(1982年) 4ナガズジムカデ属Mecistocephalidae ④タカナガズジムカデMtakakuwaiVER. 分布;台湾から本)111まで分布する。 採集地;西表中央部(板敷川流域一テドウ山 ⑤ブチナガズジムカデMmarmoratuSⅦR、 ドウ山附近’81/7月) 分布;本州西南部、四国、九州から台湾。 採集地;西表’73/8月、’81/7月。. ⑥コチゲナガズジムカデMmiranduspocock. 分布;四国。 採集地;石垣(’65,,67)西表島。 Ⅱオオムカデ目SCOLOPENDROMRPHA, 4.オオムカデ科Scolopendridae Aオオムカデ亜科 5.オオムカデ属Scolopendra ⑦タイワンオオムカデSmorsitansL. 分布;琉球列島(沖縄本島)以南、台湾まで。 ⑧_オオムカ最SsubspinipesLench. 分布;琉球列島各地 ⑨トビズムカデSs・mulitansL・Koch. ⑩アオズムカデSs、japonicusL・Koch. 分布;琉球列島各地 Bアオムカデ亜科subfamilyotostigminae 6アオムカデ属otostigmus ⑪ノコパゼムカデO・scaberPORAT. 分布;八重山、台湾。 採集地;西表(古見)浦内川流域(’73) ⑫ミドリハツエムカデ0.glaberCHAM. 分布;八重山、尖閣列島。 採集地;西表中央部('73、’81。) 5メナシムカデ科 Cメナシムカデ亜科scolopocryptopmae Tアカムカデ属otocryptops ⑬_ケアカムカデーOelegansTAKAKUWA. 分布;沖縄本島、朝鮮。 -118-
沖縄大学紀要第2号(1982年)
採集地;西表(’73,,81)補内川流域、関東地方(富士山麓)
⑭±スジアカムカデ0.rubigmosus(L、KOCH)
分布;朝鮮、沖縄本島(八重岳’72) 採集地;西表(’73)⑮=Z-2Z-ムーユューヱ0.sexspinosus(SAY)
分布;朝鮮沖縄本島、石垣。
採集地;西表(’69)補内川流域(’73)
Ⅲインムカデ目LITHOBIOMORPHA 6イシムカデ科Lithobiidae 8イッスンムカデ属Bothropolys⑯イッスンムカデB・asperatus(KOCH)
分布;日本本州、四国、九州各地、朝鮭台湾まで分布、琉球列島各地で普
通にみられる。採集地:西表中央部落葉層の中(’81)
9イシムカデ属Lithobius⑰モモブトイシムカ宝L、pachypedatusTAKAKUWA.
分布;沖縄本島(’74西銘岳) 採集地;西表中央部(’81)。⑱ケアシイシムカデL・trichopusTAKAKUWA.
分布;トカラ列島(’76)、台湾(’76)
採集地;西部中央部(’81,,72)
[トゲイシムカデ科Henicopidae lOゲジムカデ属Esastigmatobius ⑲オオゲジムカデn.longicornesTAKAKUWA.分布;西表島、台湾(’59)、九州(鹿児島)。
採集地;西表中央部(’73) 11.ヒトフシムカデ属Monotarsobius⑳ホルストヒトフシムカデーMCrassipesholstii
分布;西表島(’67)、台湾(’63)④_ムラサキヒトフシムカデーMpurpusiusTAKAKUWA.
分布;沖縄本島、西表島。 ⑳ランザヒトフシムカデMramulasusTAKAKUWA. 分布;台湾、西表島、沖縄本島。 採集地;西表(’69/3月、大富) -114-沖縄大学紀要第2号(1982年) Ⅳ、ゲジ目Scutigeromorpha 8ゲジ科Scutigeridae l2ゲジ属ThereuonemaVER ⑳ツプゲジThereunematuberculata(wood). 分布;朝鮮、中国、琉球列島(久米島、沖縄本島、 石垣、西表島。 13オオゲジ属ThereuopodaVER. ⑭ヤマシナオオゲジT・jamashinaiVER・ 分布;沖縄本島(洞穴)、石垣。 採集地;西表大富。 奄美大島、トカラ列島)、 リストに掲げた24種のうち、本調査期間中採集された種類は10種で少な くとも、西表中央部には50%近い種群が生息していると考えられる。ただ調 査生について云えば、1部の方形区を除けばほとんどハンドソーティングで採 集したので見逃しも多分にあったと思われる。特にイシムカデ科やトゲイシム カデ科の種群についてみると7種を記録したがツルグレン装置を使用するなり、 もっと採集法に工夫をすれば種類数は増す可能性があると思われるので今後注 意して採集に当りたい。 西表産ムカデ13属のうち、南北系に属する種類についてみると次に掲げる 属を除けば約77%が南方系(インド゜オーストラリア区系)で占められてい る。 北方系(1日北区及び全北区系種)に属する種類。 ①Prolamnonxyツメジムカデ属 ②Lithobiusイシムカデ属 ③Monotarsobiusヒトフシムカデ属
b)者察;分類学及び分布の上から注目すべき種類。
①クインジムカデ属Queenslandophilussp、 本属はナガズジムカデ属に近緑の属で、形態的特徴としては、頭側板の前端 に円錐突起がない点で区別される。歩肢は45~53対、基側線腺孔は20~ -115-沖縄大学紀要第2号(1982年) 40個とされている。 環太平洋の低地性のジムカデ類で知られるがその分布が不規則で北は北海道 本州、四国と飛々に分布し、琉球弧では’78、トカラ列島宝島より筆者は採集 した。西表島から新記録種となる。しかし注意深く採集すれば沖縄本島からも 採集は可能だと思う。 ②ミドリハツエムカデ アオムカデ属OtostigmusPORATは熱帯、亜熱帯地方、地中海地方に産する が、日本からは6種が知られる。 これまで本種は|日日本領ヤップ島のみから記録されるだけであった。筆者は
尖閣列島(’73)の標本の中から記録して以来、西銘岳’73で記録した。した
がって本種OglaberCHAMBRINは確に琉球列島に生息することが認められ た。近縁種のハツエムカデは未採集で、どこからも記録がないのは不思議に思う。
特徴は、体長約35”の小型のオオムカデで体色は青緑色、触角18節背
板は隆起線がなく、第5節目から2条の縦細溝線がある。
顎歯肢節の歯板は3個~4個で、その中2歯は結合している。
③イシムカデ科及びトゲイシムカデ科土壌動物中、個体数が多く、森林の落葉や朽葉の中で重要な役割を演じてい
るのが本科に属する小形のムカデ群である。 西表産イシムカデ群は全ムカデ類(13属24種)のうち、4属7種を占めている。約39%の割合でもう少し生息してもよい筈だが、気象状況や採集方
法にも左右されたと思う。 もっとも固体数が多くコスモポリタン種になっているのがイッスンムカデB asperatus(Kuch)である。なお、 特記すべき種類としては、トゲイシムカデ科の ①ゲジムカデ属……オオゲジムカデ -116-沖縄大学紀要第2号(1982年) ②ヒトフシムカデ属……ホルストヒトフシムカデ、ムラサキヒトフシムカデ、 ランザヒトフシムカデが知られているが今回は1種も採集されていない。 2)ヤスデ類 a)慨要 日本産ヤスデは約180種と云われているが、琉球産は15科25属86種 を記録している(’80大嶺、’72村上)。 表-6西表産倍脚類DIPLOPODA 目目目目目 →プ『プ「フ『フ『プ
糊糊価抓州
サマビメラ フタオヒヒ 》》r-rL 》目目一阯魅
》後前 》r--L 綱綱 亜亜 顎顎 触唇 F--L 倍脚綱 (ヤスデ類) Iフサヤスデ目 Lフサヤスデ科Polyxenidae l、フサヤスデ属Monographis ①ニホンフサヤスデMtakakuwaiMIYOSI 分布;日本本州、琉球列島各地、トカラ列島。 採集地;石垣(’69)、宮古(’74)、西表(’69)大富、久米島(具志川 城跡)。 Ⅱタマヤスデ目 2タマヤスデ科G1omridae 2タマヤスデ属Hyleog1omeris ②ウエノタマヤスデHouenoiMIYOSI 分布;本州四国、九州、琉球列島。 採集地;西表島 aヤケヤスデ科Strongylosomidae aネジアシヤスデ属HelicorthomrphaATTES ③ネジアシヤスデHholstiilrilobata(VER) 4.ヤケヤスデ属 ④ヤケヤスデoxidusgracilis(Koch) 分布;日本各地、琉球列島各地。 -117-沖縄大学紀要第2号(1982年) ⑤ナンヨウヤケヤスデ 分布;石垣、西表島、台湾(’63)、宮古(’64) 採集地;西表島(大富) 5.ダケヤスデ属AponedyopusVER. ⑥ダケヤスデLmontannusVER. 分布;西表島、宮古、石垣 採集地;西表中央部(’81) 6ミイツヤスデ属RiukiupeltisVERH ⑦ミイツヤスデRiukupeltissp.
分布;宮古(’72)、西表島(白浜’67/8月)、石垣(’72)、与那国
(’72) 採集地;西表中央部(’81) 4.ババヤスデ科Leptodesmidae 7アマピコヤスデ属Rhysolus ⑧リュウキュアマビコヤスデRvariatusPoc. 分布;西表島 採集地;西表浦内上流、板敷川下流域(’81) ⑨アマビコャスデR・semicicularisTAKAKUWA. 分布;琉球列島、沖縄本島、八重山(石垣、西表)(’81) 5クビヤスデ科Cryptodesmidae 8オオギヤスデ属Archandrodesmus ⑩オオギヤスデ 分布;台湾、八重山、宮古、奄美、トカラ列島 採集地;西表中央部 9マクラギヤスデ属Niponia ⑪マクラギヤスデ 分布;日本列島各地、琉球列島各地 6タメトモヤスデ科Oniscodesmidae lqタメトモヤスデ属Kylindogaster ⑫タメトモヤスデK・nodulsoVER. 分布;八重山(石垣、西表、由珍川流域’80)、与那国(村上’72) 採集地;西表中央部’81 Ⅳヒメヤスデ目 ?ヒメヤスデ科Jldidae -118-沖縄大学紀要第2号(1982年) lLフジヤスデ属Fusiulus ⑬ヤマシナフジヤスデF・yamashinai 分布;奄美大島、沖縄本島、八重山、尖閣列島 採集地;西表中央部(’81) ⑭フジヤスデF・pinetorumATTEMS 分布;日本各地、琉球列島各地、台湾、朝鮮 採集地;西表(大富’73) 8フトヤスデ科Rhmocricidae l2エダナシフトヤスデ属Acladocricus ⑮ヤエヤマフトヤスデーAsp. 分布;八重山のみ(石垣、米原、オモト岳)、西表島 採集地;西表浦内川流域(’81) 以上 LAponedyopusmontannusVERH..ダケヤスデ O 2LRmkuiupeltiBVmT.・ミイツヤスデ aRhysolusvariatusPoc.゜リュウキュウアマビコヤスデ 4.HsemicicularisTakakuwa.・アマビコヤスデ 5.KylindogasternodulsoVERT.・タメトモヤスデ 6Fusiulusyamashiai.・ヤマシナフジヤスデ 7Acladocricussp.・ヤエヤマフトヤスデ
特に上記に掲げる7種は琉球特産とも云うべき代表種群であり、日本産ヤス
デ類中でも注目に価するものが含まれている。 西表産は12属15種のうち南北両系を比較してみると、北方系(全北区系、 朝鮮、中国北部に由来する旧北区系)は次の3種属のみである。 1.アヤビコヤスデ属 2.フジヤスデ属 aヤマシナフジヤスデ属 したがって西表産12属中9属までがインド・オーストラリ区系に属する種類 で占められていることになる。 -119-illWMll人」、r:紀製鉛2>}(l982ilL)
b)衿察;分顛学及び分布上注目すべき種類。
①ダケヤスデ属Aponedyopus(写真②) 日本での記録は1属1種で台湾と富士山麓から採集されていることになって いるが、高桑、三好(’59)台湾の誤認であろうと疑問視されている。若し、 これが誤認だとすれば日本産として西表島から採集された本種が初めての記録 種となる。宮古からも採集の報告があるので、その分布の北限は宮古島であろ う。 特徴;雄は約89”、体巾41,鯛に達し、背面は黒色で触角、歩肢、腹面はや やピンク色に近いuその点でVERHOEFFの記載とはやや異なる。しかし同定 のKeyとなる生殖肢の形はやや似ているので参考までに図版4-fig7に示し た。なほ、分類、形態標徴についてその検討は次の機会に譲りたい。 ②リュウキュウアマビコヤスデとアマビコヤスデb 琉球産アマビコヤスデには、現在採集確認できる種類は3種である。すなわ ち、アマビヤスデRhysodesmussemicicularisTAKAKUWAを代表種として、 沖繩本島、伊-平屋、久米島、宮古、石垣(米原、オモト岳)、西表島に分布す る。一方沖縄本島中部(失硴)、国頭(安波一与那覇岳)にはオキナワヤスデ 属RiuldariaVERHと共存する。しかし八重山地区ではオキナワヤスデ属は未 だ採集されていない。いずれも北方系なので南に十分伝播していないのだろう か。ついでに琉球から知られたアマビコヤスデには、 1.久米島からコバマアマビヤスデRaspiralipes、 2.ポツコクアマビヤスデBneptunusPocock. aヤットコアマビヤスデBcheliferTAKAKUWA.(石垣) 4.リュウヰュウアマビコヤスデR・varialusPocock、 5.ホルストアマビコヤスデR・holstiiPocock. それに加えてオキナワヤスデRiukiariaVERHが記録されている。この6種のうち筆者はR・semicicularis,Bvarialus,Riukiariaの3種を採集確認
-120--沖純大学紀要節2})(l982fl:) しているのみである。
要するに琉球列島で一見して識別できるアマビコヤスデは上記の3種である
が、伊平屋産アマビコヤスデと久米島産は検討の余地を残している。
参考までに西表産リュウキュアマピヤスデとアマビヤスデ(Hsemicicularis)の
生殖肢を掲げる。(昌二:霊:≦塊二君二Zj菫薑i;=)生殖肢)参照
③ミイツヤスデRilmdupeltiSsp、ミイツヤスデ属は、R・jamashinaとR、uenoiMURAKAMI1975・の2種が
報告されているが、今回採集した西表産は残念ながら早のため十分同定できな
かったので写真のみを掲げ(写真4)て参考に提供したい。
特徴;全体褐黄色であるが後環節の背面はその横溝より前部は濃褐色を呈し、
二見褐色の縞模様のようにみえる。体長は33”、体巾a5mwm、側疵はよく発
達する。 ④タメトモヤスデ属Kylindogastcr琉球特産として、石垣、与那国(’72村上)、西表、由珍川流域(’80大
嶺)の八重山地域より知られる。(写真一⑥)
⑤ヤエヤマフトヤスデAcladocricussp・日本産最大長のヤスデ(写真一⑤参照)で、フトヤスデ科Rhinocriri`昨
CHAMBERLINのエダナンフトヤスデ属Acladocricusに属すると思われる。,_
かし分類学上、検討の余地を残しているため、目下研究中である“後日詳しい
をしたい。琉球での分布は八重山fl域に限られ、宮古以北には侵入してい」[し、。台湾に
は本種に酷似する種類ProspirobolusjoanniseATTEMSがある。台湾大学の
YU-HSI-MOLIZEWANGによって研究されていた種と同種か否か不詳であ
るが、Prospirobolusjoannisに和名に「フトヤスデ」「マルヤスデ」[イロヤ
スデ」「オオヤスデ」とあって定まってないようであった。ここでは一応「ヤ
ェヤマフトヤスデ」として使用して置くことにする。 -121-沖縄大学紀要第2号(1982年) C)アリ類担当高嶺英恒 1)概要 アリは膜翅目(Ihrmenoptera)アリ科(Formicidae)に属し、ミツバチ、 スズメバチなどのハチ類と共にもっとも発達した社会生活を営む一群の昆虫で
ある。現在世界からは13亜科約7600種が知られている。日本からは7亜
科約200種、沖縄八重山産7亜科86属62種(Onoyama’76)西表から
5亜科20属27種(Abe’74)が報告されている。 2)①調査期間及び採集地今回(’76~’81年)、八重山諸島(石垣、竹富島、小浜島、黒島、西表島、
与那国島)について報告する。採集地は図-6を参照。
、採集方法巣から出てくるアリや行列しているアリを探し同一コロニーのアリを採集し
た。それができない場合は同一コロニーと思われるものを採集し、餌探しなど
で巣から遠く離れて行動している場合は一匹でも採集した。樹上営巣性アリの
採集方法は樹上の枯枝などにアリが営巣しているかどうかを調べ営巣している
場合は営巣部分をビニール袋に入れて持ち帰りアルコール液浸にして固定した。
林床性アリの場合は営巣基質(落葉、杉木、枯板、倒木、±)から同一コロニ
ーのアリを採集した。採集が困難な場合は営巣基質を大型ビニール袋に入れて
持ち帰りTuUgren製造を使って分離した。標本は80%アルコール液浸にした。
8)1重煩及び分布表-7 4)考察八重山諸島から5亜科25属48種(石垣島から5亜科24属43種、竹富
島から4亜科13属15種小浜島から8亜科12属19種、黒島から3亜科
11属20種、西表島から4亜科20属35種、与那国島から5亜科14属
20種)を採集した。oPoUhaehis(トゲアリ属)についてみると、P・latonawheelerは西表島
-122-沖縄大学紀要第2号(1982年) の東部、石垣島の東北部、竹富島、黒島、与那国島、からP・divesF・Smithは 西表島の西部。東部、石垣島、小浜島、与那国島から採集された。両種共森林 内では採集されず山林辺縁部の草原(オオアレチノギク、チガヤ、ススキ)で
採集された。大富、平久保、黒島では同じ場所から亜属の異なる両種が採集され
ているので両種間の勢力分野、食物分配などについては今後の調査に待ちたい。 oAphaenogaster(アシナガアリ属)Asp・は西表島、石垣島中央部、裏石 垣の林道、川、沢などの湿めった場所からの採集が多かった。この種は沖縄本 島では見かけないが、八重山諸島の林道では普通に見られた。 oBrachyponera(オオハリアリ属)Bsp.は西表島の南部、石垣島の東北部、 竹富島、小浜島、黒島では採集されていない。この種は単独行動性のハリアリ だが崎枝(石垣島)地域では集団行動をするコロニーを確認した。 oTrachymesopus(ケプカハリアリ属)T・Sp.は竹富島で1.個体採集された だけで他の場所からの採集はなかった。 oCerapachys(クビレハリアリ属)Obiroiは崎枝の林内の土中、石の下 からコロニーを形成しているアリが確認できた。 今回の報告で、Ponerascabra、Strumigenys(ウロコアリ属)、Oligomyrmex (コツノアリ属)、Cerapachys(クピレハリアリ属)、Vollenhovia(ウメマ ツアリ属)、Solenopsis(トフシアリ属)の林床性アリ類が少ないがその理由 として八重山での採集時期が台風、大雨(気象表-1)の直後に行われたこと や小型林床性アリの採集法の不慣れが考えられる。 LPolyrhachislatonawheeler Aphaenogastersp Camponotussp. などは沖縄本島では見かけない種であり、今回八重山地域で採集された。 2亜属の異なるPolyrhachisdivesF・Smith、P、1atonawheelerが同じ場所 から採集された。 -128-沖縄大学紀要第2号(1982年) シワアリ属)の中に未発表と恩わ
a種の同定で不明なものやTetramorium(シワアリ属)の中にう
れる種が含まれているので、しばらく研究課題として検討したい。
〔図版及び写真〕 西表島地形 ツルグレン装置figl、fig2fig4、fig5、fig6マエイレコダニ
ダケヤスデの生殖肢fig7 リュウキュウアマビコヤスデの生殖肢fig8 アマビコヤスデの生殖肢fig9 アリ類採集地点(地図) 1234567 一一一一一一一 図図図図図図図 (全形) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) (〃〃) リュウキュウアマビコヤスデ ダケヤスデ ァマビコャスデ ミイツヤスデ ヤェヤマフトヤスデ タメトモヤスデ ブチナガズジムカデ オオムカデ ミドリハツエムカデ モモブトイシムカデ ヤマシナオオゲシ クロトゲアリ クロトゲアリの巣 タイワントゲアリ 128456789Ⅲ、岨四M ’’’’’’’’一一一一一一真真真真真真真真真真真真真真
写写写写写写写写写写写写写写
-124-沖縄大学紀要第2号(1982年) 写真一①リュウキュウアマピコヤスデ(全形) Z 尼 1基節 l-a角状突起 2前腿節 3端部 4前腿節突起 仏 図-5リュウキユウアマビコヤスデ生殖肢fig8 -125-
沖縄大学紀要第2号(1982年) 西表島 イタジキ諭内川交点 SpecieB 上原小学校 マリウド滝 第二山小屋 上原部落 テドウ山 大富洞穴 南風見岳 古見岳 由診川 御座岳 揃内 干立 大富 大原 表7八重山諸島で採集されたァⅡ SubfamilyFORMICINAE PohrrmchiBIMyrma)jatonaWheeler p,(Myrmbopl0)divopF・Smith CamponotuBBP2 C-sp1 csp3 C.(ColobopBis).Bp AnoplolepislongipeB P…trechina(Pa「atrechinu)hngicornlB P・Bpェ P・sp2 P・sp4 、⑤ FL『J ゆご rL「J 厄司 やゆ脚⑬ ③ ̄ 噂 ⑧⑥⑨ 印⑦⑬ 趣膝 色⑰ ⑥⑭侭 '3⑨G ④ ⑱ SubfamilyDOLICHODⅢRINAE IridomyrmDXglaber TapimomamelanocephnIum TechnomyrmexalbipeB 抄舛 色⑬ DID ⑥⑥⑥ [.] 勧傳 SubfamilyMYltMICⅡVAD AphaenogaBterBp1 A・Bp2 PhGidolepieli P・3pI P・spd P・sp6 P・Bp3 Bsp5 Triglyphothrix3triatidensDmeryl TGtramorium(guineenBo)bicarinaLum T・nipponenge T・sp1 T・gp3 T・Bimillimum Mo噸mor1umminutmn M,laLinona M・gp2 M・sp3 M・sp1 SOlCnOPB13DP OligomyrmexBp TrigonogaBterBp VolIenhoviasp PriBtDmyrmexpungengMayr Cardiocondy1aBp C3p1 csp2 CrCmatoga8tergp StrumigE可Hsp 鋤⑥の②。、⑥ ⑭頓伝] ⑧⑥ ⑯CD⑭ ⑨ ⑥ 【】 輪 !② 【』 ⑱⑦⑭、⑤ 扮口 ⑭ ⑩⑭⑬ FPL 【F] [] 蝿 戸司 鰯 「】 【】 ② ⑧qE ②④⑤ 0a. □ ③ 「、 L二 SubfamilyCERAPACIIYIIWLE CerapachVBbiroi SubfamilyPON画LnVAE Ectomomyrmex-javanuB Brachyponerngp TrachyneBopusBp Ponera3dmhra ①.⑦●⑰ のの、②②の⑧ ど’ -126- SpecieB 西表島 南風見露 大原 御座儘 大富洞病 大式 由診Ⅲ 古見兵 第一・町小屋 イタジキ諭閃綿川交占 マリウド瘤 テMr但ワ.# 〒ず 上原郎露 上原小学粒 而内 PobrhachiB.(Bbrma)】qtoIMBWheolur P.〈Myrmhopla)div“F・Smith CampDnOtlUB8P2 c・局pl c・囹p。 C、(Colobopana).ap AnoplolBnlzI1⑨ngipeU par毬LrBchina(Par且trechina)hngLorlMu P・sPI P・3P2 P・spj ●①⑤00● Iridomyrm〔:xglaljcr Tapino8z1amclanoGopha1um TechnomyrmcxnLlp⑧ロ SubfamilyMYRMICnME AphaenDIFa3terBpu A・np2 PhcidolepiB1i P・曰p- P・Bp4 P・Sp6 1J・』p3 P・gp5 Triglyphoth】・ixHBtrmbjden3IDlJ2dTy' Tetr伽tlorBunl(gu1nom圏。>bicannatum T・【lzPPonenBp T、Bp] T・Bp。 'T・IBimi MDnqmo MoIBLm M・Hjp2 M・apO M・Bp. SolcnopBj3Bp OligDmyTmeX8P TriIYonolFa8t⑧r8p Vo】JenhOvllh3P l2rKolomyrmcxpu[噂c記日Mayr Cardjocomdy】8日P C・3p】 c・gpz Cr⑧mntonauter3P StIPuITl1gPJMlJp SubZami】yCEIMPACllYIlVAm Bct Brn SubZamiIyPONX凪nfAE omoBnyrmex~javanuJ chyponern3p TrachyneDopuBBp
沖縄大学紀要第2-号(1982年) 竹商島 黒 小浜島 与那国風 石垣島 島 与那国飛行掲前 八亙山避研牧場 八重山処研 久部良岳 おもと岳 ばんな岳 どんぐ田 宇良部岳 平久保 新川鼻 及勢岳 大鮒山 竹富島 小浜島 星野 瀞多 大野 前樹 黒島 大 川 川平 崎枝 rl L」 ⑦ ②● ⑰。⑧ 「■ L」 Ce⑤ ⑪、 ① ②⑬ ロ ④⑯ ② ⑬ 「J rL @s ⑤ 、⑥, 色①⑧ PL 、⑭ ⑱ !、 ⑭⑤ UCC⑥ 「■ FL FL ⑩⑧ qDC gDqp② ② ● ⑥O、。●、 ③ ⑱⑤ ④● 【】 F可 、0 ,⑰ 3②⑥ ④⑦の④ ② F』1J ⑱⑲ ⑤位, Lョ ⑬ ⑤⑥⑯ 籾⑨⑥ FL 2コ 尼■ L・」 ⑬⑦⑫ FL ③⑥ ⑤ ④⑦ ④、00⑰ ⑨⑪ ⑪③⑭ ● ④ 「] ⑭ 。⑭ ② □ ●⑥⑦⑭ 、 ⑬ ⑬ FDⅣ Rb [.。 ⑭ ⑬ [61 FD FL「J FL「J L」 ⑪ L」 FL .⑰ 噂$ 秒⑤⑥⑥ FL 百$ rL「J ⑥①⑨審 0, ⑨ □ 「可 LP」 ⑭ ⑪ FL「J P③⑥ ⑯ ⑤ L」 ⑨⑪ L」 『J FL F西司 L」 UDGf Gi O oo。 ●③ ⑦ccOc ① ④⑨ の L」 FL ⑯⑭ @日 F可 Ⅲ」 ⑧ 「J rし 寂 ⑥① ⑥④⑤ ②qDGD o00 【】 「J FL ⑬ -127- 石垣島 竹鹿島 釦、 浜 島 凝協 与那国鳥 八 菰 八Ll トゴぱ重魁 もん及山WI平大 六とin勢蝋牧jll前崎久iii大星 川鼎伍岳研燭乎樹枝保山野野 竹富蝿 小 浜 鳥 朧月 与 那 国 瀧ど久宇 行新ん部良 掛川ぐ良部WY 前具【i岳岳多 ◎。 ●●o ① ●●e oo●●● 、●●●● ●● ● ● ●●CD ●。。①●●
ll
鑿
′F兵一②ダケヤスデAponcdyopus(全形)3雌(1体長30iwm、巾3W71m名前環節の両側に暗隅色の斑がある。歩肢(:lやや
ピンク色,,板敷川下流域。 写真一③オキナワヤスデ(全形) -128-沖細大学紀妥節2号(1982イ1リ 3 1基節 2前腿節 3端部 4前腿節突起 2 図-6アマビコヤスデ生殖肢fig9 写真一④ミイツヤスデ(全形) -129-
沖縄大学紀要第2号(1982年) 写真一⑤ヤエヤマフトヤスデ(全形) ¥IL■ロロロ u騨騨解.理ぺろ薄騨熟韓lHf蕊顎>・・・騨・・彰眺辮尹 u■・・培虫,.R門田Z・■担ぐ 踵f鋸 轤繍i鱗 篭騨: :韓朝鶏角 ':鐸翁騨 愈蕊鍵:殿 :中傑 碑
鵜鱗
岡垣。 hH盆 騨豊 」鍵發L蕊蕊
蕊;蕊議議 j-j1宙牛呰才界 写真一⑥タメトモヤスデ(全形) -130-沖縄大学紀要第2号(1982年) …貧
鑪驚辮露鱗灘籔恩
'11;鱸i;;:’
写真一⑦ブチナガズジムカデ(全形)llilli;lili
iiiilliiiiiill7liilliiiilin鱗
ロ塑刀で⑫用卸H 霧 uHU …、函 鈩趨灘 写真一⑧オオムカデ(全形) -131-沖縄大学紀要第2号(1982年) 仏
写真一⑨ミドリハツエムカデ
……$mliiWiiiiDliiLiTlilIiillillUiiiilhnlIIjii
写真一⑩メナシムカデ科 -132-沖縄大学紀要第2号(1982年) 《 ""● 写真一(IDヤマシナオオゲジ(全形) 節節節枝 節腿節腿附溝 基前腿後脛精 128456 2 1 図-4ダケヤスデの生殖肢f埴.7 -133-
沖縄大学紀要第2号(1982年) .。.-壇1ht」\..。…鉈・・0:.「,鱒..・・・心・謎 鈴傘難鶴端窓溺然.】
蕊麹
■ :蝿:LiiⅦMiii1i::■iiMi轤■《;;::
写真一⑫クロトゲアリPolyrhachisdives黒色、体長5~6m、前胸、後胸、腹柄に長い刺状突起をもち頭部、腹部は光
沢がある。 鞠稗: 2 け頗死暇Ⅲ恩田 鬼 可 且函 Ⅲ蟻
=己鬮
戴き鍵 写真一⑬低木につくられたクロトゲアリの巣 枯葉などと幼虫の出す糸でつくられている。 -134-沖縄大学紀要卵2号(1982年) 蕊
;
、 写真一⑭タイワントゲアリPWrhachislatona 黒色、体長5~61W恥前胸、後胸の突j起は扁平状になっていてクロトゲアリと 容易に区別できる。 V要約西表島の中央林道に沿って捕内)11上流域、板敷)11下流域及びテドウ山附近を
中心に、自昭和56年(1981年)7月26日至8月2日までの6日間、土
壌動物相の調査を実施した。(主にササラダニ類、ムカデ。ヤスデ類、アリ類
を中心として)調査期1週間前に300mzを越える集中豪雨があり、採集する条件としては
必ずしも良好とは云えなかったが一応の成果はあった。
おもにハンドソーテングで採集したので小形動物については見逃しもあった ように思うが、 ササラダニ類9種 ムカデ類10種 -135-沖縄大学紀要第2号(1982年) ヤスデ類7種 アリ類24種 合計50種が採集確認できた。 1.本調査によって西表産ササラダニ類は38種の記録がされた(中王利'81) oScopheremaeussp・ApopophoraremotaAoki.など、分類学上及び 形態的特徴について今後検討の余地がある。 2.ムカデ類・ヤスデ類 aムカデ類 今後、西表中央部で採集された種類は、これまで知られる13属24種の中、 10種を得た。これは西表産ムカデの約40%に相当する。また西表産ムカデ の70%が南方系種で占められている。特にオオムカデ類が少ないような印象 を受けた。 bヤスデ類 8科12属15種中、6属7種を採集確認できた。これは西表産ヤスデの 46%に当る。その中、南方系種の占める割合は約80%である。 aアリ類 4亜科20属85種を採集した。 a沖縄本島で見られなかった種類 oPolyrhachislatonawheeler oAphaenogastersp oCamponotussp. などが採集された。 その他亜種の異なるPolyrhachisdivesF・Smith、P、latonawheelerが同 一場所から採集された。 4本調査ではミミズ類も採集されたが十分同定できなかったので、次の機会 に譲りたい。一応資料から除外した。 5.今後の課題として前述したように定量測定ができるような方形区(50C1n -186-
沖縄大学紀要第2号(1982年) ×50m)地点を増し、統計的処理ができるように企画したい。
6今後の課題として1)年次調査の蓄積によって森林を評価する重要な生態
価の指標として種群を追究し、環境変遷経過を考察したい。2)雛接する地域
との差異や特性を掌握できるようにしたい。3)鳥類、は虫類その他動物の食
物連鎖なども観察してみたい。 参考文献及び資料 oササラダニ類 1)Aoki,』.,1966.Oribatidmitesfrombird1snestsonMidwyisland (Acari;Cryptostigmata).PacJns、8(3);770- 776. 2)1970.TheoribatidmitesoftheinlandsofTsushima、Bull・ Natn、Sci.Mus・Tokyo,13(3);395-442. 3)1970.Descriptionsoforibatidmitescollectedbysmoking oftreeswithinsecticides・Bull・Nath、Sci.Mus., Tokyo,13(4);587-602. 4)19730ribatidmitesfromlriomote-jima,thesouth-ernmostislandofJapan(1).Mem・Natn・ScLMus., Tokyo,6;85--101. 5)1980ArevisionoftheOribatidmitesofJapanm・Fam- iliesProtopIohoridae,ArchoplophoridaeandMeso- plophoridae・Jap・SOC・Syst・Zoo1.,18;5-16 6)Aoki,』。&SoNakatamari,ユ974.0ribatidmitesfromlriomte-Jima, thesouthernmostisIandofJapanm).Mem、Natn・ ScLMus.,Tokyo,7;129-134 7)青木淳一1976.大地のダニ共立出版 -137-沖縄大学紀要第2号(1982年) 8)江原昭三1980.日本ダニ類図鑑全国農村教育協会 oムカデ・ヤスデ類
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省堂10)高桑良興1940唇足綱整形類オオムカデ目日本動物分類9巻8編2号三
省堂11)1942.唇足綱改形類イシムカデ目日本動物分類9巻8編3号
12)TAKAKUWA1954日本産倍足類日本学術振興会13)1955.ゲジのの内外の解剖及分類学月書院
14)MIYOSI1959.日本の倍足類sp・No.NOV、1959.Arac・SOC・
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17)1969「沖縄産ムカデ類」沖大論叢9(1)
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