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Academic year: 2021

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序文

著者

齋藤 雅典

雑誌名

複合生態フィールド教育研究センター報告 =

Bulletin of Integrated Field Science Center

26

発行年

2010-12

(2)

国立大学が国立大学法人化して6年が経過した。その間,運営費交付金は減少を続け,老朽化している施設や備品の 史新もままならず,北山放牧地-の道路の崩落等の災害に見舞われ,フィールドセンターの運営は厳しい状態が続いて いる.その一一万で, 「開かれたフィールドセンター」として,公開講座や小中学校の総合教育等-の協ノ)など地域社会-の責献活動は活発となっている。こうした活動で,川渡と女川の両年度システム部が受け入れている児童・学生・市民 の数は延べ約900名に連しているo 教員が一一般市民向けo)講座や出前授業とする機会も増えてきているo 平成21年には, 新宿高島屋で開催された第2hFIJ 「大学は美味しい」フェアに出展し,生産物(ブルーベリージャム,乾燥シイタケ,萩丸) の販売を通して,東京の消費者にフィールドセンターの宣伝を行った(実際には来客の対応で手一杯で十分に対応でき たとは封、難いが)o 平成22年には,日本短角種の「グリーン・-ルス・ウェルフェア牛肉」をもって第3lE・1のフェア に出展した。 国立大学法人化以前U)大学の対外F桝古勅は,それぞれの専門の分野の学会や講演会が中心であり,一般市民向けに教 育研究の成果を説明するという機会はそれほど多くはなかった。しかし,冒頭に述べたように国の予算割勘ま厳しく, 科学技術に対する国民の眼は冷静である。 「研究」という大儀名分で何でも許され多額の国費が投入されるという時代で はない。また自民党から民主党の政権交代に伴って行われた「仕分け」作業では,科学技術に対する理不尽な意見がま かり通ったo こうした時代だからこそ,センターで行われている教育研究の内容,そしてその成果を積極的に一般市民 に公開し,そのことを通じて,私たちセンター-の支持基盤を確実なものとしていく必要があるだろう。 一般市民向け活動のみならず,大学本来の役割である教育の血でも新たな展開が求められている。文部科学省は大学 の附属施設のより効果的な利用を図るために,農場を含むさまざまな附属施設の共同利用を進めるべきとしている。当 センターは,複合生態フィールドとして他大学にはない広大なフィールドと優秀で充実したスタッフを有しており,こ れらを他大学の学生・院生の教育に有効に活用する方向を進めていくことが必要である。 大学全体では職員数の削減が続く[巨 幸いフィールドセンターに常駐する教員数は充実してきている。また, 「地球共 生型新有機性資源循環システムの構築」 (PICS)プロジェクトの中核として,また「生態適応グローバルCOri」の国際モ デルフィールドとして,農学研究科以外の教員と木センター教職員との共同研究が進展している。センター内でも「知 の間欠泉」フィールドセンターセミナーが定期的に開催され,センターを中心として教育研究活動は充実しつつある。 こうした教育研究活動を通してフィールドセンターの存在意義を高めていく。それこそがセンターのさらなる発展につ ながるはずである。 平成22年12月20日

複合生態フィールド教育研究センター長賓 藤 雅 典

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