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The, Social, Psychological, Study, of, Travel, Motivation, (旅行動機に関する社会心理学的研究)

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Academic year: 2021

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The, Social, Psychological, Study, of, Travel,

Motivation, (旅行動機に関する社会心理学的研究)

著者

林 麗娟

41

発行年

1999

URL

http://hdl.handle.net/10097/14912

(2)

学 位 の 種 類

学 位 記 番 号

学位授与年 月 日

学位授与の要件

研 究 科 ・専 攻

学 位 論 文 題 目

論 文 審 査 委 員

し   

博 士(教 育 学) 教 博 第41号 平 成11年7月21日  エ  

学 位 規 則 第4条 第1項 該 当 東 北 大 学 大 学 院 教 育 学 研 究 科(博 士 課 程 後 期3年 の 課 程) 教 育 学 専 攻 TheSocialPsychologicalStudyofTravelMotivation (旅行 動 機 に 関 す る社 会 心 理 学 的 研 究) (主査) 教 授 中 島 信 博 教 授 不 破 和 彦 教 授 菊 池 武 剋 助 教 授 市 毛 哲 夫 助 教 授 北 村 勝 朗

論 文 内 容 の 要 旨

今 や,日 本 人 観 光 客 が 世 界 の ど こへ で も 出 か け て 行 く時 代 に な っ た が,日 本 人 は な ぜ 旅 行 をす る の で あ ろ うか 。 人 は 何 の た め に旅 行 を す る の で あ ろ うか 。 こ の よ う な 疑 問 は,そ の 国 の経 済 と い う大 き な 問 題 か ら,旅 行 者 の 興 味 や 関 心 と い っ た 個 人 的 な 問 題 に ま で お よ ぶ と い え る 。 人 間 行 動 の 様 々 な 側 面 を 研 究 す る 社 会 心 理 学 の 視 点 か ら こ の旅 行 動 機iを研 究 す る こ とは 意 義 が あ る こ と と思 わ れ る。 本 論 文 は4部 か ら成 る。 第1部 第1章 で は,問 題 の端 緒 を 概 括 し,ッ ー リズ ム へ の 多 様 な 研 究 の ア プ ロ ー チ を 述 べ る 。 第1部 第2章 で は 「ツ ー リズ ム 」,「旅 行 者 」,「旅 行 動 機 」 な ど の 定 義 を 検 討 す る 。 第1部 第3章 で は,本 研 究 の 目 的 と課 題 を述 べ る 。 第2部 第1章 で は 旅 行 動 機 の検 討 と本 研 究 の 方 法 を概 括 し,心 理 学 にお け る 動 機 理 論 を 旅 行 動 機 の 分 析 に 適 用 す る こ と に つ い て 検 討 を 行 な っ た。 心 理 学 に お い て 各 種 の 動 機 理 論 が 展 開 され て い る が,こ れ らの 中 でMaslowの 動 機 理 論 を 応 用 した 。 第2部 第2章 で は 旅 行 動 機 に つ い て の 先 行 研 究 を 検 討 し,調 査 項 目 の レ ビ ュー を 行 っ た 。 研 究 の 進 展 に つ れ て,各 種 文 献 の 中 に,「人 は な

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ぜ 旅 行 す る の か 」 と い う記 述 が 散 見 さ れ る が,こ れ らは 必 ず し も組 織 的 調 査 に 基 づ く も の で は な く,著 者 の 体 験 や 旅 行 観 を述 べ た も の で あ っ た 。 ま た 人 が 移 動 す る こ と に つ い て,近 代 以 前 か ら 現 代 ま で の 変 化 を指 摘 す る 論 文 や 報 告 も多 い 。 旅 行 に 関 す る 先 行 研 究 を再 整 理 す る こ と は,動 機 研 究 に と っ て 基 礎 的 な 視 点 を 与 え る も の で あ る。 旅 行 の 動 機 は 多 面 的 で 複 雑 で あ り,旅 行 者 に旅 行 動 機 を聴 き 取 り して も正 確 に把 握 で き る とは 限 らな い 。 公 式 な 動 機 と 非 公 式 で 暗 黙 な 動 機 に は 不 一 致 が あ り,こ の 種 の 調 査 を 困 難 に さ せ て い る。 本 論 文 は 先 ず この 旅 行 動 機 を様 々 な 比 較 調 査 に使 用 可 能 な も の とす る た め の体 系 的 分 類 を 行 な う。 旅 行 者 に 関 す る 各 種 調 査 等 に は 旅 行 動 機iに関 連 す る な ん らか の 事 項 が 含 まれ て い る が,調 査 主 体,調 査 目的 に 対 応 して 恣 意 性 が 大 き い 。 しか し,動 機 の 多 面 的 性 質 を促 え 動 機 分 析 を行 う た め に は こ う した 異 種 な 調 査 項 目 を 一 定 の 枠 組 み で 整 理 す る 必 要 が あ る。 そ こで,本 論 文 で は, 1990年 以 降 に行 な わ れ た 内 外 の21の 研 究 を レ ビ ュ ー し,KJ法 に よ り旅 行 の 理 由 を15種 類 に 分 類 した 。 さ ら に この15種 類 を グ ル ー プ 化 す る こ と に よ り,Maslowの 動 機 理 論 と の対 応 が 見 い だ さ れ た 。 第2部 第3章 で は 全 体 的考 察 と研 究 の 方 法 を 述 べ て い る。 第3部 で は 実 証 的研 究 を 行 な っ た 。 第3部 第1章 で は,日 本 人 と マ レ ー シ ア 人 の 旅 行 動 機 に つ い て 調 査 を 実 施 し た 。 そ こで,第 一 に子 育 て 終 了後 に 旅 行 をす る 日本 人 女 性 に つ い て の 詳 細 な 情 報 を 提 出 す る。 こ の よ う な 女 性 は 今 日の 日本 にお い て,も っ と も急 速 に成 長 して い る旅 行 者 集 団 の ひ とつ で あ る と み な さ れ て い る。 本 研 究 で は 日本 人 の 旅 行 グ ル ー プ の9人 の メ ンバ ー に 面 接 を 行 った 。9人 の う ち1人 は 海 外 旅 行 未 経 験 者 で あ る。 こ の 海 外 旅 行 未 経 験 者 に は,未 経 験 で あ る こ と の 理 由 を知 る こ と を 目的 に 面 接 を実 施 した 。 ま た 第 二 に,日 本 へ の研 修 プ ロ グ ラ ム を も っ て い る 企 業 で 働 い て い る マ レー シ ア 人 た つ い て,詳 細 な 情 報 を 示 す 。 研 修 生 の 動 機 を 明 らか にす る こ と と,旅 行 が 彼 らの 人 生 に影 響 を 与 え て い るか ど う か を観 察 す る。 面 接 は,マ レー シ ア の 従 業 員 約1000人 のA工 場 に お いて,!996年 の 春 に 原 則 と して1対1で 行 な っ た 。 調 査 対 象 者 は こ の 工 場 の20歳 か ら40歳 ま で の 男 性 研 修 生6人,女 性 研 修 生6人 で あ る。 こ の 工 場 を 選 択 した 理 由 は, 職 員 を 定 期 的 に 日本 に向 わ せ る と い う研 修 プ ロ グ ラム を もっ て い た か らで あ る 。 面 接 の 対 象 とな っ た 研 修 生 は そ れ ぞ れ ユ ニ ー ク な 事 例 で あ り,そ し て 旅 行 の 価 値 を 明 らか にす る う え で 有 益 で あ っ た 。 第3部 第2章 で は,マ レー シ ア に お け る 日本 人 旅 行 者 へ の ア ンケ ー ト調 査 を 実 施 し旅 行 動 機 活 動,満 足 と 不 満 足 を 調 べ,そ の 結 果,対 象 者 の 旅 行 動 機 はMaslowの 理 論 に 従 っ て,5つ の 欲 求 レベ ル に分 類 す る こ とが で き た 。調 査 対 象 者 は マ レー シ ア か ら帰 国 す る 約200人 の 日本 人 を 対 象 と し,そ の 内142人 か ら回 答 を得 た 。調 査 は1996年3月 に行 い,場 所 は ク ア ラル ン プ ー ル の 国 際 空 港 で あ る 。 第4部 で は 全 体 的 考 察 と 結 論 を 述 べ て い る 。 第4部 第1章 で は 上 述 の研 究 成 果 を 踏 ま え て Maslowの 欲 求 階 層 理 論 に基 づ い て,旅 行 動 機 の 発 展 過 程 的 モ デ ル を検 討 した 。第4部 第2章 で は

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結 論 と して 論 文 全 体 を ま とめ て い る 。 主 要 な 結 論 と して,(1)旅 行 動 機 は 社 会 経 済 的 お よ び 心 理 的 要 因 と 関 連 して い る こ と,(2)Maslowの 理 論 は 旅 行 動 機 の 分 類 に適 用 で き る こ と,(3)日 本 人 と マ レー シ ア 人 の 旅 行 動 機 に つ い て 一 定 の理 解 が 得 られ た こ と を あ げ て い る 。

論 文 審 査 結 果 の 要 旨

ッ ー リズ ム に 関 す る 研 究 は これ まで 主 と して 経 済 学,地 理 学,民 族 学,社 会 学,人 類 学 な ど の 多 様 な 科 学 が 関 わ る ま さ に 学 際 分 野 と して 発 展 し て き た 。 本 研 究 は そ の よ う な 関 連 諸 科 学 の な か で,必 ず し も体 系 的 に 取 り扱 わ れ て こな か っ た 旅 行 者 の 動 機 に 焦 点 を あ て,社 会 心 理 学 的 視 点 か らの 研 究 を行 な お う とす る 試 み で あ る。 本 研 究 は 理 論 的 検 討 を行 な っ た 部 分(第1部 及 び 第2部)と 実 証 的 検 討 の 部 分(第3部)と か らな っ て お り,理 論 的 検 討 の な か で は,先 行 研 究 に つ い て 調 査 項 目 を 中 心 と して 分 類 整 理 を 行 っ て い る。 これ ま で の 調 査 は か な り多 様 で あ り,ま た 恣 意 性 もみ られ る と い わ ざ る を え な い 現 状 で あ る が,本 研 究 はKJ法 を 採 用 し つ つ 先 行 調 査 研 究 につ い て 分 類 を 試 み て お り,そ の 結 果 は 高 く 評 価 で き る。 こ の レ ビ ュ ー と分 類 は か な り詳 細 で 体 系 的 で あ り,本 研 究 の み な らず,こ の 領 域 に お け る 将 来 の 調 査 研 究 に も基 礎 的 視 点 を 提 出 す る も の と し て 有 益 で あ る 。 ま た こ の検 討 過 程 に お い て,Maslowの 動 機i理論 と の 対 応 も指 摘 し て お り,こ の よ うな 視 点 か ら理 論 的 整 理 を行 な っ た 先 駆 的 試 み と して も意 義 深 い。 第3部 で は 実 証 研 究 を 行 な っ て お り,こ の 点 で,理 論 と 実 証 の 総 合 を 目 指 す 姿 勢 は 評 価 で き よ う。 実 証 部 分 は,日 本 人 とマ レー シ ア 人 の旅 行 動 機 を調 査 研 究 した もの で あ る。 この 調 査 は 二 つ の部 分 か らな り,一 つ に は,日 本 人 とマ レ ー シ ア 人 の 旅 行 動 機 に 関 す る事 例 研 究 で あ り,い ま 一 つ は,マ レー シ ア に お け る 日本 人 旅 行 者 へ の ア ン ケ ー ト調 査 で あ る。 事 例 研 究 は,子 育 て 終 了 後 の 日本 人 女 性 か らな る 旅 行 グ ル ー プ を 対 象 と した 面 接 と,他 方 で の, マ レ ー シ ア の あ る 工 場 従 業 員 に対 す る 面 接 とか らな っ て い る。 積 極 的 に海 外 旅 行 を 行 って い る 日 本 人 女 性 た ち に 対 して,外 国 人 の 立 場 か ら面 接 を 試 み た こ とは,新 た な 理 論 形 成 に む け て 多 く の 知 見 を 得 る 機i会と もな っ て お り,本 研 究 の 国 際 性 を 高 め て い る と も い え る 。 ま た,日 本 へ の研 修 プ ロ グ ラ ム を もつ マ レー シ ア の 工 場 にお い て も,同 様 の 面 接 調 査 を 実 施 し, MaslOwの 理 論 に よ りつ つ,旅 行 の 動 機 を考 察 して い る。 た とえ ばMaslowの 提 唱 し た 欲 求 と の 対 応 関 係 や 欲 求 の 重 複 性 ・流 動 性 とい っ た 問 題 の み な らず,旅 行 に 影 響 を 与 え る 要 因 と して の 時 間,収 入,ゆ と り,さ ら に は 社 会 的 背 景,あ る い は,旅 行 にお い て 得 る もの な ど につ い て,調 査 結 果 を 考 察 して い る 。や や 未 整 理 の 感 は あ る も の の,豊 か な 情 報 が 得 られ て お り国 際 比 較 に よ る,

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理 論 展 開 の 試 み は 評 価 で き る。 ア ン ケ ー ト調 査 は,マ レー シ ア の 空 港 にお い て,日 本 人 旅 行 者 に対 して 行 っ た も の で あ る 。 こ の 調 査 に お い て も,Maslowの 動 機 理 論 に よ りつ つ,旅 行 者 の 属 性 と動 機 の 関 連 を 追 求 して い る。 こ の デ ー タ じ た い が 貴 重 な 情 報 と な っ て い る と評 価 で き る。 本 研 究 は,個 人 の 動 機 とい う 視 点 か ら旅 行 を 捉 え よ う とす る 。 しか し,そ の 動 機 は 多 様 で あ り, また 社 会 経 済 的,歴 史 的 要 因 も複 雑 に影 響 して い る 。 こ う した 多 様 性 をMaslowの 理 論 に よ り つ つ 整 理 分 類 した こ と は,本 研 究 の功 績 と評 価 で き る 。 しか し,ひ る が え って 実 証 の 成 果 を も と に, 先 行 理 論 を批 判 的 に検 討 し独 自 の 理 論 を構 築 す る こ と に つ い て は 不 十 分 の 感 も否 め な い。しか し, 比 較 的 新 し い 領 域 にお いて,理 論 にお い て も実 証 に お いて も一 定 の 先 駆 的 成 果 を あ げ て お り,ま た 日本 とマ レー シ ア の 国 際 比 較 と も な り え て い る こ とか ら,こ の 分 野 の研 究 に 大 き く 貢 献 す る も の と い え る。 よ って,本 論 文 は 博 士(教 育 学)の 学 位 論 文 と して 合 格 と認 め る 。

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