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信じ続けた4年間「宮里藍 ―信― (関西TV放送)」より

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Academic year: 2021

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第2学年3組 道徳学習指導案 指導者 平成21年10月30日(金) 第5校時 第2学年3組教室 1 主題名 「信じ続けた4年間」 内容項目 1―(2) 強い意志 資料 「宮里藍 ―信― (関西TV放送)」より 2 指導観 ○ 日々の生活を充実したものにするためには、夢や目標、希望を持って生きていくことが大切である。 「こんな風になりたい」という願いをもって様々なことを実践し、その努力が実ったときに、達成感 を感じ、自信が生まれ、さらなる目標に向かう力が湧いてくる。その経験の積み重ねが、さらに大き な人生の目標や理想を達成しようとする態度につながっていくものと思われる。私たち大人も、生徒 たちも同じように、自分の好むことや価値を認めたものに対しては意欲的に取り組もうとする。これ からの将来に向かって生きていく若者は、希望と勇気をもって生きる崇高な生き方に憧憬をもつ年代 でもある。しかし、障害や困難に直面すると、簡単に挫折し、物事をあきらめてしまうこともあり、 理想どおりにいかない現実に悩み苦しむこともあるのが、私たち大人であり、若者である。したがっ て、目標を実現するための方途を探りながら、それを希望と勇気をもって実行するとともに、困難に 屈しないでねばり強く最後まで着実にやり抜く、やり続ける強い意志と態度を育てるように指導する ことが必要である。そこで、夢や目標を持ち、たとえ困難に直面して挫折しそうになったとしても、 自分の中の弱さに負けそうになりながらも、今できることを着実にやりつづけるなど、自分を信じて あきらめずに希望を持って一歩一歩前に進んで行こうとする姿のすばらしさを感じさせたいと考え、 本主題を設定した。 ○ 本学級の生徒は、学習や部活動等の様々な取組に対して、自分なりの目標を持って意欲的に参 加しようとする気持ちを持っていることが、学級の掲示物や生活ノートの記述からうかがえる。その ことは、部活動へも32人中26人の生徒が入部しており、入部していない6人についても、部活動 以外の習い事をしている生徒もいる。一方で、一年生の時に部活動に入部していたが、中途でやめて しまった生徒もいる。中学生の時期は、自分の好むことや価値を認めたものには興味をもち、意欲的 に取り組もうとするが、途中で困難に出会ったり、思い通りにいかなくなると、あきらめてしまった り、楽なほうへ流れて以前の習慣に戻ってしまったりすることもよくある。中には、自分が思い描い たような理想的な人物に、「自分もいつかはこうなりたいなあ」という夢を抱く生徒もいる。しかし、 実際にはその人物がこれまでどのように努力してきたのか、苦しい思いをしてきたのかを知らないこ とも多い。障害や困難に直面すると、挫折してしまい、だんだんと自信を失い、やがて何に対しても 自信や意欲を失ってしまう生徒もいる。このような時期に、現在活躍しているプロスポーツ選手で も、毎日の実践の中で、思うようなプレーができず、落ち込んだり悩んだりしていることを知り、そ れでもあきらめずに自分を信じ、目標に向かって進んでいる姿を感じさせることは、よりよい自分自 身の生き方を考える上でも大変意義があるといえる。 ○ 本資料は、2009年7月30日、米国、欧州女子ツアー共催の「エビアン・マスターズ」にお いて、米ツアー参戦4年目にして悲願の初優勝を遂げた宮里藍(ゴルフ選手)が、この輝かしい優勝 までの4年間、思うようなプレーができずに苦しんだが、自分のゴルフをみつけるため、自分を信じ てあきらめずに努力してきた姿を第三者の立場から描いている。2006年、アメリカツアーに参戦。 優勝こそなかったが、3位に入るなど好調なスタートをきる。2007年7月(ツアー参戦2年目) の世界女子マッチプレー選手権では、決勝まで進み、手ごたえをつかんだかのようであった。「マッチ プレーで勘違いした。『勝てる』ばかり思っていた。」と当時を振り返る宮里選手。勝てそうで勝てな い。確固たる自信が、いつしかあせりへと変わっていく。2試合連続の予選落ち、さらに2007年 9月のステートファームクラシックでは、思い通りのプレーができなくなり、途中棄権してしまった。 「心がちぎれそうでした」と宮里藍はいう。ゴルフと離れて自分をリセットしようとするが、頭の中 はいつもゴルフのことを考え、休めない。休めないから、また練習する…つらい気持ちの中、「絶対 続けていたら何かある」と自分を信じてゴルフと向き合う。2009年(ツアー参戦4年目)。好調 な流れが続く宮里選手。つらい、苦しい時期を乗り越えたことが、自信につながっていった宮里選手 の姿が感じ取れる。そして迎えた2009年7月、エビアンマスターズ。アメリカツアー参戦83試 合目にしてついに初優勝。優勝の瞬間、涙がこみあげてきた。「この4年間、決して遠回りではなか った。」と語る。このように、目標に向かって日々努力する宮里選手の姿を通して、生徒に様々な困 難や挫折に負けず、たとえ途中で立ち止まることがあったとしても、あきらめずに夢や希望をもち続 けて、その達成のために毎日を大切に生きていくことのすばらしさに気づかせたい。

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3 本時の指導上の工夫 (成就感を味わわせるための)資料が生きる発問の工夫 板書・発問の工夫 導 入 A:自分との関わりを意識化させる発問 ①「ゴルフ」についてではなく、「宮里選手」本人に対する意 識づけのため、どんな人物なのか想像させる。 ①宮里選手の写真、及びプロフィ ールを掲示する。(尊重感) 展 開 B:人としての道徳性を認識させる発問 ①宮里選手が自信に満ちあふれているときの様子と、人間とし て苦しんでいる、つらい思いをしている様子を感じさせ、対比 させることで、揺れ動く感情に気づかせる。 B:自分との関わりで道徳性を深めさせる発問 ②やめずにゴルフを続けている理由を考えさせることで、あき らめたくない、強い気持ちが宮里選手の中にあることに気づか せる。(中心発問) 更に、あきらめずに続けることで、そのことが充実した生活 につながったり、次の目標に向かう原動力となったりすること に気づかせる。 ②気持ちが揺れ動いて変化して いるようすを視覚的にとらえさ せるように、2色の付箋を用いて 気持ちを表現させ、黒板に貼らせ る(共存感)。 終 末 C:自己の道徳性の成長を実感させる発問 ①今日の授業で宮里選手の生き方から何を学んだかを書くこ とで、宮里選手のように、苦しいことがあってもあきらめずに 自分を信じて、夢や目標に向かって努力し続ける生き方ってい いなあ、という気持ちが自分の中にもあることを感じさせる。 ③価値をより深めるために、ゆず 「栄光の架け橋」の歌詞を掲示 し、曲を流す。 4 ねらい 宮里選手が困難に直面し、挫折感を味わいながらも自分を信じて前に進み続け、夢を実現して いる姿を通して、あきらめずに目標に向かって努力し続けることは充実した生き方につながり、 次の目標に向かっていく原動力となるすばらしさに気づかせる。

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5 展開 配時 学習活動と主な発問 予想される生徒の反応 指導上の工夫と留意点 導 入 (7) 分 1 ゴルフとはどのようなスポー ツなのか。そして宮里選手がど のような選手なのか、教師の話 や写真、紹介用紙から、現在ま での活躍を知る。 ○この人が誰だか知っていま すか。 ○どんな人だと思いますか? (A-①) ・宮里藍 ・ゴルフ選手 ・この前優勝した ・知らない ・強そう ・元気 ・ゴルフについて、ルールなど詳しく 説明する。 ・「どんな人?」と発問したら、「元気」 「明るい」「強そう」など、の返答が予 想される。「ゴルフ」についてではなく、 「宮里選手」本人に対する意識づけの ため、どんな人物なのか想像させなが ら、展開へつなげる。 ・宮里選手のプロフィールを紹介する①。 ・紹介のとき、発言しやすい雰囲気づく りのために、クイズ形式にする。 ・めあての確認をし、方向づけをする。 展 開 (33) 分 2 DVD前半(2分51秒)を 視聴し、自信に満ちた頃の宮里 選手、苦しんでいるときの宮里 選 手 の 揺 れ 動 く 気 持 ち を 考 え る。 ○2006年12月のインタビ ューに答えている時の宮里選手 は ど の よ う な 気 持 ち で し ょ う か。 (B-①) ○試合を途中棄権してしまった 頃の宮里選手は、どのような気 持ちだったでしょうか。 (B-①) 3 DVD後半(2分30秒) を視聴し、困難な状況に負け ず、自分を信じて前に進もう としている姿に気づかせる。 ・この調子でどんどん進もう ・勝てる ・怖いものはない ・ゴルフをやめたい。 ・つらそう。 ・少し休憩したい。 ・思ったようにプレーできず、 悔しい。 ・勝てそうなのに勝てない。 ・どうしていいかわからない。 ・このまま続けていたらこわれ そう、やめよう。 ・自分なら、きついので帰って しまう ・自分だったら続けている ・その場から逃げたかった ・自分を信じてがんばろうとす る気持ち ・ゴルフが好きだからという思 い ・家族、友達など応援してくれ ている周りの人への感謝 ・プロ意識 ・あきらめない気持ち ・強い意志 ・あきらめずに続けることで、 充実した生活になるとおもう ・あきらめなければ次の目標に向 かう原動力となる ・宮里選手が自信に満ちている様子を感 じ取らせる。このときの写真をはる。 ・気持ちの明暗を、学習プリントにぬ らせる。また、視覚的にとらえられる ように、2色の付箋(明るい色・暗い 色)を重ねて黒板に貼らせる(共存感)。 ・なぜそうしたのか、理由も考えさせ る。 ・プロ選手が「途中棄権」することが どれほど重たいことなのかについても しっかり考えさせ、宮里選手の苦しい 思いを感じさせてから発問する。 ・付箋を黒板にはり、前にはった時と 対比させて、揺れ動く気持ちを視覚に うったえることで、より鮮明に感じさ せる②。 ・もし、「自分ならやめる」という意見 が で た と き に は 、「 み ん な は ど う 思 う?」と全体にも問い返して、対話さ せる。 ・DVD後半の内容から、その苦しみ に負けず努力し続ける姿を感じさせ る。 ・「ゴルフが好きだから」「プライド」 という生徒の反応には、「好きなだけ で、プライドだけで続けられる?」と 問い返し、「強い意志」へ近づかせる。 ・あきらめない気持ち、強い意志など、 核心に近づくような内容にたいして、 「みんなはどう思う?」と問い返し、 対話させる。 ・「あきらめない気持ち」だけで終わら ないように、なぜ、あきらめないのか。 あきらめなければ何がある?と問い返 し、対話させる。 終 末 (10) 分 4 本時の内容を振りかえり、感 想を書き、栄光の架け橋を聞く。 ○ 今 日 の 授 業 を 振 り 返 り な が ら、感想を書きましょう。 (C-①) ・宮里藍に負けないくらい○○ をがんばろうと思った ・宮里選手のようなすごい選手 でも、苦しんだりすることがあ るんだと思いました ・今まで、いやなことは避けてき たけど、逃げずに、前向きにがん ばろうと思いました ・今日の授業で宮里選手の生き方から 何を学んだか、振り返りながら感想を 書かせる。 ・本時の価値をより深めるために、ゆ ずの「栄光の架け橋」の詩を掲示し、 曲をきかせる③。 ・「宮里選手のように、苦しいことがあ っても、あきらめずに自分を信じて夢や 目標に向かって努力しつづける生き方っ て、なんかいいよね」とつぶやいて終わる。 ○このようなつらい思いをし ても、彼女にゴルフを続けさ せているものは一体何でしょ う。 (B-②)

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〈 導入の資料 〉

沖 縄 出 身 現 在 二 十 四 歳 四 歳 お 兄 さ ん の 影 響 で ゴ ル フ を 始 め る 八 歳 沖 縄 ジ ュ ニ ア ゴ ル フ 大 会 初 出 場 十 一 ~ 十 二 歳 沖 縄 ジ ュ ニ ア ゴ ル フ 大 会 優 勝 十 三 歳 初 め て 渡 米 し 、 世 界 ジ ュ ニ ア ゴ ル フ 選 手 権 に 出 場 。 こ の と き 、「 ア メ リ カ で プ レ ー し た い 」 と い う 夢 が 芽 生 え る 十 四 ~ 十 五 歳 全 国 中 学 ゴ ル フ 選 手 権 大 会 優 勝 十 六 ~ 十 八 歳 全 国 高 等 学 校 ゴ ル フ 選 手 権 連 続 優 勝 な ど 、 数 々 の 活 躍 十 九 歳 史 上 初 の 現 役 高 校 生 プ ロ と な る 十 九 ~ 二 十 歳 プ ロ と し て も 華 々 し く 活 躍 。 サ ン ト リ ー レ デ ィ ス オ ー プ ン 優 勝 な ど 、 五 つ の 大 会 で 優 勝 し 、 賞 金 ラ ン ク 2 位 、 獲 得 賞 金 一 億 円 を 突 破 。 初 め て 世 界 大 会 へ 挑 戦 。 二 十 歳 ~ 現 在 本 拠 地 を ア メ リ カ に お き 、 数 々 の 大 会 に 出 場 。

参照

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