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FOLFIRI・FOLFOX療法継続患者の嘔気に対する自己対処方法 3名の対処体験を通して

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Academic year: 2021

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2 FOLFIRI・FOLFOX療法継続患者の嘔気に対する自己対処方法

-3名の対処体験を通して-

○藤原 昌美(赤穂市民病院)  

Ⅰ . はじめに  消化器癌治療に使用されるFOLFIRI、FOLFOXは、副作用として下痢、嘔気、嘔吐など の消化器症状がでやすい。患者がどのような対処方法をどのくらいの時期に習得し行なっている か調査した。 Ⅱ . 研究方法  1.対象;FOLFIRIまたはFOLFOX療法8クール以上受けている患者3名  2.方法:個別に研究者1名が半構成的質問票を用いてインタビューを実施した。  3.調査内容:半構成的質問は嘔気、食事、制吐剤使用、患者の自己対処方法の4アイテムとした。  4.倫理的配慮  対象に研究の趣旨を説明し、研究、研究発表について同意を得る。研究の拒否権について、研 究の協力や参加を取り止めても不利益を受けないことを口頭で説明する。インタビュー実施時、 依頼内容や所得時間など前もって説明してから、同意を得て実施する。結果は、本研究のみに使 用し、研究発表時には匿名性にし、対象が特定できないように配慮し、個人情報を保護する。 Ⅲ.結果  1.対象の症状および対処方法   1)嘔気について  A氏は、特にご飯を炊いた時の匂いなど食事の強い匂いなどで嘔気が誘発する。B氏は、嘔気 の出現はないが、入院しただけで、食欲がなくなる。C氏は、化学療法開始2日前の昼頃より嘔 気が出現する。   2)食事について  A氏は、空腹時に嘔気出現しやすいため、持ち込みのものを少しずつ摂取されていた。C氏は 1週間は食欲がないため、好きなものを摂取するようにしていると言われていた。   3)制吐剤使用状況  A氏は炭酸水素ナトリウム0.5g内服している。B氏、C氏はシンセロンを内服。   4)患者の自己対処方法について  A氏は工夫していることとして、運動を心がけている。B氏野菜や魚などを柔らかく煮込み摂 取している。C氏は、楽しみを持つようにされている。 Ⅳ . 結論  対象者は食べやすいものをさまざま試し出すことができている。食べやすいものは個々に違う ため、今後化学療法していく患者に病院食の変更や病状に合わせて食べやすいと言われている物 のアドバイスを行っていき、患者の栄養状態が保っていけるように関わっていきたい。 化学療法施行時の副作用に対する不安や憂鬱感によって嘔気は増強するため、患者はそれぞれ散 歩や旅行、コンサートなど、化学療法を乗り切るために楽しみや気分転換を作っている。ストレ スを緩和できたり、気分転換を図るものがあるということは、QOLを維持するうえで重要であ ると感じた。  セルフケア理論でオレムは、「個人が自らの機能や発達を調節するために毎日必要とする個人 的ケア」と定義している。患者は全身状態を維持するため、さまざまな自己対処方法を実施し、 取得している。

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