2019年度 須磨学園中学校入学試験
国 語
第 3 回
(注 意) 解答用紙は、この問題冊子の中央にはさんであります。まず、解答用紙を取り出して、 受験番号シールを貼り、受験番号と氏名を記入しなさい。 1.すべての問題を解答しなさい。 2.解答はすべて解答用紙に記入しなさい。 3.字数制限のある問題については、記号、句読点も1字と数えること。 4.試験終了後、 解答用紙のみ提出し、問題冊子は持ち帰りなさい。一
次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。 知 性 と い う の は ま ず、 「 自 分 の 頭 が い い か ど う か は 分 か ら な いが、あの人は頭がいい」とい う 注 1 ジャッジをする能力です。こ の 本 の 初 め の 方 で、 「 知 性 は〝 頭 が い い 〟 と は 違 ちが う も の 」 と 言 いましたが、 このように違います ⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇ 。 た と え ば、 「 頭 の い い 人 」 は、 平 気 で「 自 分 は 頭 が い い 」 と 認めてしまいます。それを人には言わないまでも、自分で自分 の こ と を「 頭 が い い 」 と 思 っ て し ま い ま す。 「 頭 が い い 」 と い う の は、 「 学 校 の 勉 強 が よ く 出 来 た 」 と い う よ う な 根 こんきょ 拠 に よ っ て簡単に思い 込 こ め る 注 2 シンプルなものですが、知性はもっ と a フク ザ ツ で す。 知 性 と い う も の は、 「 自 分 に は 知 性 が あ る の か?」 という自問に対してでさえ、きっぱりとは答えられません。 それは、 「あったらいいな」 の b ガンボウ や、 「あると思うんだ け ど な 」 の c ス イ リ ョ ウ 形 で 存 在 し て、 で も「 あ る 」 と か「 な い」とかときっぱりとは答えられないものです。 自分に知性があるのかないのかが分からないのですから、知 性 は 頼 たよ り に な り ま せ ん。 「 自 分 に は 知 性 が あ る!」 と し っ か り 自覚出来ていればえらそうにもなれますが、それが 普 ふ 段 だん ははっ きりしないのですから、てんで頼りになりません。でも 、 ア 知性 とはそういうもの なのだから仕方がありません。 「〝私には知性 がある〟などと言ってはいけないのが知性だ」と思うしかない のです。 【 A 】、どうして「自分には知性がある」などと言っては いけないのでしょうか? それは、そんなことを言ったり思っ たりすると、その 途 と 端 たん 、「自分の中にあったかもしれない知性」 がガタガタと 崩 くず れてしまうからです。 知 性 と い う の は、 「 あ る か、 な い か 」 の オ ー ル・ オ ア・ ナ ッ シングです。だから、 「あの人は私 より知性がある 0 0 0 0 0 0 0 」とか、 「私 は あ の 人 よ り 0 0 知 性 が あ る 」 と い う こ と は あ り え ま せ ん 0 0 0 0 0 0 。「 あ の 人の中には知性がある」と思った途端、そう思うあなたの中に は知性が ない 0 0 のです。 知 性 と い う の は イ そ う い う 関 係 性 の 中 に あ っ て、 「 あ の 人 に は 知 性 が あ る 」 と 思 っ て な く な っ て し ま っ た あ な た の 知 性 は、 「知性がある」とあなたに認められた人から、 「私にそんなもの はありません。あなたにこそ知性はあるのです」と言われでも しないと、復活しないのです。 知 性 と い う の は 「 ① の 中 」 に 見 つ け る も の で 、「 ② の中」に見つけるものではありません。だから、追いつめられ た 時 に な っ て、 「 負 け な い 力 」 で あ る 知 性 は や っ と 登 場 す る の です。 【 B 】「成績が悪くて勉強の出来ない子」がいます。なん らかのデータによって、あなたは「自分より下だ」と思ってい ますが、その「成績が悪くて勉強の出来ない子」がなにかの 拍 ひょう 子 し に、あなたをドキッとさせるような 鋭 するど いことを言います。別 に あ な た の 悪 口 を 言 っ た わ け で は な く て、 「 え ?! こ い つ に こ んなすごいことが言えるの?」というような「鋭いこと」を言 うのです。 あなたはそれで 驚 おどろ くのですから、その子にはあなたを驚かせ るだけの知性があります。あなたはその子の発言に驚いたので すから、あなたには「こいつには知性がある」というジャッジ が出来て、 その程度には 0 0 0 0 0 0 あなたにも知性があるのです。 つまり、あなたに「こいつには知性がある」と他人をジャッ ジ出来るだけの知性はあっても、それ以外には 知性がない 0 0 0 0 0 とい うことです。 知性は数値化が出来ずに「あるか、ないか」の二 択 たく だけです から、あなたが「あいつには知性があるんだ」と思ったら、そ の 瞬 しゅんかん 間 、「 あ い つ = 知 性 が あ る、 あ な た = 知 性 が な い 」 に な っ て し ま う の で す。 「 な ん か へ ん だ な 」 と 思 う か も し れ ま せ ん が、あなたが「成績が悪くて勉強の出来ない子」の発言に驚い たのは事実です。それはつまり、あなたにその子のしたような 発言が思いつけなかったということですから 、 ウ あなたに「 そう 0 0 いう 0 0 知性」はなかったのです 。 (橋本治『負けない力』による) 注1 ジャッジ …… 判断する。 注2 シンプルな … 単純な。の設問 問 一 【 A 】・ 【 B 】 に 入 る 語 と し て 最 も 適 当 な も の を 次の中からそれぞれ一つずつ選び、番号で答えなさい。 1 では 2 けれども 3 つまり 4 たとえば 5 やはり 6 むしろ 問 二 「 知 性 と は そ う い う も の 」( 線 部 ア ) と あ り ま す が、ここで「知性」とはどういうものだと説明されてい ますか。その説明として最も適当なものを次の中から一 つ選び、番号で答えなさい。 1 そもそも生まれつきもっているかどうかを自分で判断 する必要がないもの。 2 あるかどうかを自覚する必要があるのに、なかなか自 覚することができないもの。 3 探そうと試みても、どこにあるのかを予想することが 非常に困難なもの。 4 普段はあるかどうかをはっきりと自分自身で判断する ことができないもの。 問三 「そういう関係性」 ( 線部 イ )とありますが、どの ような関係性ですか。その説明として最も適当なものを 次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 あるかないかのどちらかしかなく、周囲と比べようと しても比べられない関係性。 2 あるかないかを周囲との違いでしか表せないので、絶 対とは言えない関係性。 3 周囲よりも自分の方が優位だと思った途端に、しっぺ 返しをくらう関係性。 4 一度崩れてしまうと、周囲から認めてもらうために努 力しない限りもう二度と復元できない関係性。 問四 ① ・ ② に入れるのに文脈上最も適当な語を それぞれ 漢字二字で 0 0 0 0 0 本文中から書きぬきなさい。 問五 「 あ な た に 「 そ う い う 0 0 0 0 知 性 」 は な か っ た の で す 」( 線 部 ウ ) とありますが、どういうことですか。その説明として最 も 適 当 な も の を 次 の 中 か ら 一 つ 選 び 、 番 号 で 答 え な さ い 。 1 「 あ い つ 」 が「 鋭 い 」 こ と を 言 っ た と 認 め る こ と が で き る 知 性 は あ っ て も、 「 あ い つ 」 が「 鋭 い 」 こ と を 言 えると予想するだけの知性は無かったということ。 2 「 あ い つ 」 が「 鋭 い 」 こ と を 言 っ た と 判 断 で き る 知 性 は あ っ て も、 「 あ い つ 」 ほ ど「 鋭 い 」 こ と を 思 い つ く だけの知性はなかったということ。 3 「 あ い つ 」 が「 鋭 い 」 こ と を 言 っ て も、 そ れ に 対 し て 「 鋭 い 」 と 評 価 を 下 す こ と が で き る ほ ど の 知 性 が な かったということ。 4 「 あ い つ 」 は「 鋭 い 」 こ と を 言 っ た と 分 か り な が ら も、 「 あ い つ 」 は「 鋭 い 」 と 受 け 入 れ る だ け の 知 性 が 足りなかったということ。 問六 「このように違います」 ( 〰 〰 〰線部)とありますが、そ の違いを本文全体をふまえた上で、一〇〇字以上一二〇 字 以 内 で、 わ か り や す く 説 明 し な さ い。 ( 句 読 点 も 一 字 として数える。 ) 問七 線部 a ~ c のカタカナを漢字で答えなさい。 a フクザツ b ガンボウ c スイリョウ
一
二
次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。 幼いころ、この世で一番えらいのは「セイショコさま」とい ⌇⌇⌇ ⌇ ⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇ ⌇ ⌇⌇⌇⌇⌇⌇ ⌇ ⌇⌇ う神様だと思っていた ⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇⌇ 。わたしを 膝 ひざ にのせて 焼 しょうちゅう 酎 をだい ぶ 注1 聞 き こ し 召 め した父が、この神様の名を口にするときにはやお ら a 威 い ぎ 儀 を 正す のである。 熊 本 は 水 みなまた 俣 で、 道 みち 普 ぶ 請 しん ( 道 路 工 事 ) を 請 う け 負 う 石 屋 で あ っ た。日が暮れ て 注2 夕 ゆう 餉 げ が済めば、若い職人たちも 一 いっしょ 緒 に、だれや み( 晩 ばんしゃく 酌 )の会となる。なめらかになった口で、道路の 基 き そ 礎 に 埋 う める根石はどの山から切り出すのが上等か、などといつもの 石談議が始まる。 あの 山 やまおく 奥 の石は 間 ま 違 ちが いないが 、 b 算 そろばん 盤 が合わぬ 。そんなことを 言う人があれば、父 は 注3 憤 ふんぜん 然 とちょこ( 猪 ちょ 口 こ )を置き、 痩 や せた背 筋をぴんと 伸 の ばす。 「 注 4 銭 ぜに の な ん の ち 言 う て は、 セ イ シ ョ コ さ ま に 申 し わ け の 立 た ぬことぞ」 【 ① 】 神 仏 を 畏 おそ れ 敬 う 口 ぶ り で あ っ た。 こ の 石 の 神 様 が 、 注 5 加藤 清 きよまさ 正 公(セイショコ)という人間の名を持つとやがて 知ったとき 、 ア なんとも不思議な思いをした 。 算盤づくとはほど遠かった家業は、わたしが小学校に上がっ てまもなく破産 。 イ 「さしょうさい(差し 押 お さえ) 」という、子ど もの耳には化け物めいて聞こえるものがやって来て、家財まる ごと 呑 の み 込 こ んでいってしまうのである 。 父に連れられて、セイショコさまが築いたという熊本城を 訪 おとず れたのは、そんな 騒 そうどう 動 の前のことだったろうか。 我 わ が神様のつ くりなはった日本一の 石 いしがき 垣 を、 娘 むすめ に 自 じ 慢 まん するような気持ちだっ たに違いない。 もう夢のようにも思える 記 き 憶 おく のなかで、父は 苔 こけ の模様をうか せ た 石 垣 に 手 を 添 そ え て、 「 石 の 歳 とし ば 幾 いく つ ち 思 う か 」 と 聞 く の で ある。きょとんとするわたしに「石どもは年月の 塊 かたまり ぞ。年月と い う も の は 死 な ず に、 ほ れ、 道 子 の そ ば で 息 を し と る 」。 わ た しはなんだか 途 と 方 ほう もない、 寄 よ る 辺 べ ないような気持ちになり、石 の粉でざらざらにすり切れ た ウ 父の手にすがりついた 。 一年前の熊本 地 じ 震 しん 。セイショコさまの熊本城は 瓦 かわら や石垣が 崩 くず れ落ち、 土 つちけむり 煙 に包まれたように見えたという。その 揺 ゆ れが来た とき、わたしは熊本市の 療 りょうよう 養 先のベッドにいた。これはもう死 ぬなあと思った。 枕 まくら で顔を 覆 おお った。助かりたいというのではな い。 【 ② 】 顔 に 傷 が な い 状 態 で 発 見 さ れ た い と ね が っ た の だった。 幸い、 施 し 設 せつ のヘルパーさんたちに助け出され、運ばれた先の 病院の方々にもお世話になったおかげで、いまこうして生きて いる。 「 セ イ シ ョ コ さ ん が 築 い た 石 垣 は、 あ と の 時 代 に 積 ん だ 部 分 よ り、 被 ひ 害 がい が 少 な か っ た そ う で す よ 」。 わ た し の 石 へ の 執 しゅうちゃく 着 を 知る人が、そんなことを教えてくれた。父に伝えたら、何と言 うだろう。 ※ と 注 6 渋 じゅうめん 面 をつくりそうな気もする。 そういえば 、 注7 薩 さつ 摩 ま に近い山里に父が道を通し、その 渡 わた り 初 ぞ め のお供をしたことがあった。道の石積みに沿うようにして野の 花 が 咲 さ き 、 石 つわぶき 蕗 の 黄 色 い 花 頸 くび に 暮 れ か け た 陽 ひ の 色 が 残 っ て い た 。 「 花 の 道 の で き や し た 。 さ あ 、 道 に 足 ば 下 ろ し て く だ は り ま せ 」 父 が そ う 声 を か け て も、 山 里 の 人 た ち は c 尻 しり 込 ご み し て 動 か な い。神さまの通りよらす前に 渡 わた っては 恐 おそ れ多いと、手を合わせ る。その姿は道の石積みを拝むようにも、 野 の べ 辺 の花を拝むよう に も 見 え た。 父 は 感 じ 入 っ た 様 子 で、 「 エ 石 の 中 で も 花 の 咲 く と ぞ 」とつぶやくのだった。 ( 石 いし 牟 む れ 礼 道 みち 子 こ 「石の神様」による) 注1 聞こし召した … 召し上がった。 注2 夕餉 ……… 夕食。 注3 憤然と ………… ひどく 怒 おこ った様子で。 注4 銭のなんのち … 「銭だなんだと」の意。 「父」は方言を 話す。 注5 加藤清正公 …… 熊本城の 築 ちくじょう 城 を指揮した武将。音読み から「せいしょうこう」などと呼ばれ ることもある。 注6 渋面 ……… しかめっつら。 注7 薩摩 ……… 今の鹿児島県の西部。 ⌇ ⌇ ⌇ ⌇ ⌇ ⌇の設問 問一 線部 a ~ c の本文中での意味として最も適当なも のを後からそれぞれ一つずつ選び、番号で答えなさい。 a 「威儀を正す」 1 気を引きしめて、正しい言葉を使う 2 姿勢を正して、相手に 偉 えら そうにする 3 身なりを整えて、重々しい態度をとる 4 わが身をふり返って、欠点を改める b 「算盤が合わぬ」 1 採算がとれない 2 重たすぎる 3 質が悪い 4 数が多すぎる c 「尻込み」 1 おしつけあうこと 2 うやまうこと 3 気をつかうこと 4 ためらうこと 問 二 【 ① 】・ 【 ② 】 に 入 る 語 と し て 最 も 適 当 な も の を 次の中からそれぞれ一つずつ選び、番号で答えなさい。 1 決して 2 せめて 3 まるきり 4 なまじ 5 しかし 6 どうせ 問三 「なんとも不思議な思いをした」 ( 線部 ア )とあり ますが、なぜですか。その理由の説明として最も適当な ものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 酒 に 酔 よ っ た 父 の 想 像 で し か な い と 思 っ て い た「 セ イ ショコさま」が、実在の人物であったと知ったから。 2 父が大切にしている「セイショコさま」には、人間と 同じ名前もあるということを知ったから。 3 父 の 口 ぶ り か ら 神 様 だ と 思 っ て い た「 セ イ シ ョ コ さ ま」が、実は人間だったと知ったから。 4 強気な父がひるむほどおそろしいと思っていた「セイ ショコさま」が、ただの人間だったと知ったから。 問四 線部 イ とありますが、この一文の表現効果につい て説明したものとして最も適当なものを次の中から一つ 選び、番号で答えなさい。 1 「 さ し ょ う さ い 」 と い う 表 現 に は 、「 差 し 押 さ え 」 と 発 音 す る こ と が し よ う と し て も で き な い ほ ど に、 「 わ た し 」 が ま だ 幼 か っ た こ ろ の 話 で あ る こ と を 表 す 効 果 が あ る 。 2 「 子 ど も の 耳 に は 」 と い う 表 現 に は、 作 者 が 現 在 の 視 点から自分自身の幼いころについて述べるために、必 死に思い出そうとしていることを示す効果がある。 3 「化け物めいて聞こえる」という表現には、 「差し押さ え 」 が 負 の イ メ ー ジ を 持 つ 言 葉 だ と、 幼 い「 わ た し 」 が は っ き り と 理 解 し て い た こ と を 強 調 す る 効 果 が あ る 。 4 「 呑 み 込 ん で い っ て し ま う 」 と い う 表 現 に は 、「 差 し 押 さ え 」 に よ っ て 、 自 宅 の 家 財 が 理 り 不 ふ 尽 じん に う ば わ れ て い く こ と に 対 す る 「 わ た し 」 の 恐 きょう 怖 ふ を 印 象 づ け る 効 果 が あ る 。 問五 「 父 の 手 に す が り つ い た 」( 線 部 ウ ) と あ り ま す が 、 このときの「わたし」の心情を説明したものとして最も 適当なものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 い く ら 石 が 好 き だ か ら と い っ て も 、 石 を 生 き て い る と 考 え て そ の 歳 を 尋 たず ね る 父 の 本 意 が 分 か ら ず 、 困 こんわく 惑 し て い る 。 2 石がそばで息をしていると父から言われ、その石の様 子を実際に想像して不気味に感じている。 3 石 に 関 す る 父 の 発 言 か ら 石 が 経 て き た 年 月 の 長 さ に つ い て 考 え 、 は か り し れ な い も の を 感 じ て 不 安 に な っ て い る 。 4 石は年月の塊だと父から教えられ、 歳 さいげつ 月 の流れに思い をはせて死を意識したため恐ろしくなっている。 問六 ※ に入るものとして最も適当だと考えられる ものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 何を分かりきったことを 2 さすがセイショコさまよ 3 やはり石どもは年月の塊ぞ 4 くだらんことを言うな 二 の設問は裏面に続く
二
問七 「石の中でも花の咲くとぞ」 ( 線部 エ )とあります が、このときの「父」の心情を説明したものとして最も 適当なものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 山里に通した道を、山里の人たちがありがたがって通 ろうとしないため、自分の仕事が認められたと思い、 上 じょうきげん 機嫌 になっている。 2 道の石積みに沿うように色とりどりの花を植えたが、 そ の 花 を 山 里 の 人 た ち が 拝 ん で い る よ う に 見 え た た め、その光景に感動している。 3 自分が作った道の石積み沿いに花が咲いており、山里 の人たちがその花を拝む様子から、花にも石の神様が 宿っていることを確信している。 4 完成した道を通ろうとせずに手を合わせる山里の人た ちを見て、人知をこえた神聖なものをおそれ敬う気持 ちを持っていることに感じ入っている。 問八 「幼いころ、この世で一番えらいのは「セイショコさま」 と い う 神 様 だ と 思 っ て い た 」( 〰 〰 〰線 部 ) と あ り ま す が、 筆 者 は な ぜ こ の よ う に 思 っ て い た の で す か。 「 父 」 がどのような人物であったかをふまえた上で、一〇〇字 以 上 一 二 〇 字 以 内 で、 わ か り や す く 説 明 し な さ い。 ( 句 読点も一字として数える。 )