• 検索結果がありません。

雑誌名 北翔大学北方圏学術情報センター年報

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "雑誌名 北翔大学北方圏学術情報センター年報"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み : 半構造化面接法による面接データの分析から

著者 能勢 保幸

雑誌名 北翔大学北方圏学術情報センター年報

巻 11

ページ 149‑157

発行年 2019

URL http://id.nii.ac.jp/1136/00003127/

(2)

教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み

Ⅰ.問 題 と 目 的

大学の教職課程では,将来教員を目指す学生が教科教 育法や教育心理学,教育原理,教育史,教育実習など必 要な科目を修得することが義務づけられている。教育実 習は,大学外の教育現場(小・中・高等学校)で実際の 教育活動を体験する唯一の場である。大学で学んだ知識・

技能,教科の専門的能力が試される場でもある。すなわ ち,「教科教育法」,「実習事前指導」などの科目を通じ て,教科の単元に関する知識や模擬授業などによるスキ ルの習得を一定程度行った成果を実際の授業場面に適用 する活動である。

本研究の著者は,高等学校教員として教育実習生の指 導を行ってきた経験から,教育実習生が学校現場におけ る授業実習の際に,専門的知識の不足,教材研究に対す る認識の低さなど教育実習生の授業実習に対する準備不 足を感じてきた。このことは,これまでの教育実習に関

する研究からも指摘されてきたことである(南本・善明,

2004)。また,実習生が教育実習に臨む際に最も「不安」

を感じる点が授業実習であることから,実習生自身もこ のことを漠然と感じているものと思われる(善明・南本,

2004)。大野木・宮川(1996)によれば,実習生に見ら れる教育実習不安の構造について検討した結果,「授業 実践力」,「児童・生徒関係」,「体調」,「身だしなみ」の 4因子から構成されていることが見出され,「授業実践 力」が最も重要な因子であることが明らかになったとい う。また,善明・南本(2004)は「教科指導」,「生徒へ の指導力」,「生徒との人間関係」,「教師との人間関係」

の4因子を見出し,第一因子の教科指導に対する不安が もっとも高いことを示した。

実習生は,教材研究への取り組みが授業実習の成否を 決める要因となることを漠然とではあるが実習前に既に 認識している(南本・善明,2004)。しかし,教材研究 をどのようにすれば効果的になるかに関する知識が十分 でないと考えられる。そのために,実習生は特に苦手と 北方圏学術情報センター年報 Vol.11

研究報告

教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み

-半構造化面接法による面接データの分析から-

能勢 保幸

北翔大学北方圏学術情報センター学外研究員 抄 録

教育実習生が教育実習を経験することによって授業に対する視点が変化することがこれまで の研究で知られている。また,それが授業に臨む態度(教材研究等)に影響を及ぼすことも示 唆されてきた。本研究は,そうした変化が教育実習活動のプロセスの中でどのように起こるの か,また,それが教材研究にどのように反映されるのかを明らかにすることを目的としている。

実習中の活動を詳細に分析するために,一事例について,教育実習前及び実習期間中に,半構 造化面接法による約1時間の面接調査を毎日行い,実習期間中での視点の変化と教材研究活動 について詳細に語ってもらった。語りのデータを分析した結果,2週間の教育実習の中で,教 材研究の取り組みに対する意識の変化と授業に対する視点の変化に直接関わると見られる特徴 的な教育実習活動が見出された。それらの授業実習に焦点をあて,面接データのみならず,研 究者による参与観察記録及びアンケート調査,授業実習日誌,指導案などから,その授業にお ける視点の変化と教材研究に対する意識の変化が生起したプロセスを分析し検討した。結果,

教育実習生が教材研究に対する取り組みの中で,その単元の教材を複数の視点によって構造化 できているかが重要な要因であることが示唆された。また,生徒とのラポール(信頼関係)が 授業を成立する上で有効な手段であることが示唆された。

キーワード:視点の変化,教材研究,半構造化面接法,教材の構造化

(3)

する単元の教材について多くの時間とエネルギーを費や して準備を試みているにもかかわらず,自信がもてず,

漠然とした不安をかかえたまま実習授業に臨むことにな る(大野木・宮川,1996)。

これまでの研究では,授業実践のルール,授業の原理 に関連して,授業イメージが教師の価値判断や目的行動 を導くこと(Elbaz,1981;石戸,1994;楠見,1993),

また,それは教育経験や教育実習経験によって変容する ことが示されてきた(秋田,1994)。教育実習生の実習 経験を通じたイメージの変容については多くの研究がな されている(秋田1996,三島2007,能勢2007)。たとえ ば,能勢(2007)は,授業イメージの変容が実際の授業 実習に対する意識や教材研究へ取り組む姿勢とどのよう に関わるかについてアンケート調査及び半構造化面接法 を用いた事例研究によって検討した結果,授業イメージ の変容が授業実習における複数の視点からの教材研究の 必要性の認識と関連しているという結果を得た。

ここでいう授業イメージとは,「伝達の場」イメージ と「共同生成の場」イメージの二つであり,前者は教師 主導の授業,後者は生徒と教師が共に協同して作り上げ る授業というイメージを指す。教育実習生は,実習を経 験していく過程の中で,その意識が変容し授業イメージ が「伝達の場」から「共同生成の場」へと変化していく ことが傾向としてみられた。授業イメージの変化は,

「伝達の場」という教師の側から生徒へという一方向的 な視点から,「共同生成の場」という双方向的な視点へ の転換であると考えることができる(秋田,1996,三島,

2007)。こうした観点から教材研究の仕方を考えるなら ば,教師が当該の教材をどのように理解し,それを生徒 に如何に提示するかという視点だけでなく,生徒がその 教材をどのように理解するかという「生徒の視点」を踏 まえた複数の視点からの分析が必要となる(能勢,2007;

能勢・小島,2007;能勢,2009)。

それでは視点の変化はどのようなプロセスを経て起こ り,それがどのような経験によって教材研究の必要性に 関するより具体的な問題意識の喚起に至るのだろうか。

本研究は,日々の実習活動の中で,実習生の意識の変 化がどのような実習場面によって起こり,次の授業実習 に向かう教材研究の在り方にどのように影響を及ぼすの かについて,日々の面接調査からリアルタイムに探求す ることを目的としている。具体的には,教育実習生が不 安を抱えながら授業実習を行う過程において,実習生自 身が授業の中で「生徒の視点」の取り込みをどのように 行うのか,また,そのことが教材研究への取り組みにど う影響するのか,日々の実習に関する「語り」データに 基づいて検討を試みる。

Ⅱ.方 法

1.研究協力者

研究協力者(教育実習生)は,S大学で会計学を中心 に勉強している4年生(男子)1名である。協力者は,

大学で教職課程を履修し,「商業」の免許の取得のため に母校のH高等学校で2週間の教育実習を行った教育 実習生である(以下,実習生Aとする)。実習生Aは,

大学で「教科教育法」,「事前指導(模擬授業)」等,教 職課程の科目を履修済みである。

2.研究方法

本研究では,一事例(教育実習生)を対象とし,半構 造化面接法により,個人の内的視点や心理を本人に語っ てもらうというアプローチをとった。また,協力者(実 習生)の語りデータを中心としながらも,観察者(研究 者)の記録したデータ,指導案,実習日誌など,多面的 なデータによるトライアンギュレーション(三角測定法)

の手法を用いて,一事例のもつ信頼性,妥当性の低下の 問題をできる限り小さくする調査デザインを用いた

(Flick,1995[2002])。このような方法は一般に質的研 究法と呼ばれ,研究対象者の主観的なプロセスを重視し,

量的なものに還元できない言語的・概念的分析を行うこ とにより,探索的研究あるいは仮説生成的研究を可能に するものと考えられる。

また,本研究は一種のアクション・リサーチとしての 側面を持つとも言える。

ただし,アクション・リサーチは,詳細な現状分析と 明確な変化へ向けてのモデル(仮説)を理論的に構築し,

それを実践するなかで検証していく実践的研究を指す

(やまだ他,2007)ことから,本研究は依然として仮説 生成的な段階に止まる探索的研究であり,アクション・

リサーチの要件をすべて満たす研究とは言い難いと考え る。

3.面接(インタビュー)

面接は,半構造化面接法を用い教育実習前と実習期間 の2週間,毎日,実習終了後,17時から18時までの間の 時間に平均1時間程度行った。その日の実習に際して感 じた印象や問題点,意識の変化と授業実習へ向けた教材 研究の活動についてできるだけ具体的に語ってもらった。

面接データは録音テープに記録し,その録音データをト ランスクリプトして逐語録とした。

教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み

―150―

(4)

4.教材内容の概要

・実習生が担当する授業実習内容は「仕訳帳と総勘定元 帳」という単元である。

・仕訳帳はその記帳方法について学習する。また,総勘 定元帳はその記帳方法について学習する。特に元帳は 損益計算書や貸借対照表の作成資料となるので簿記の 仕組みの中で最も重要な帳簿であることを理解させる。

これには分かり易い説明と正しい記帳方法を視覚的に 指導することが要求される。

5.参与観察記録

観察者(研究者でもある著者)は実習生の授業時の様 子を観察し記録した。完全に積極的な観察者(箕浦,

1999)に徹することはできなかったが,授業終了後の面 接や指導のために実習生の様子や生徒の様子をできるだ け正確に観察し記録した。

6.分析の視点

・授業イメージの変容に係る「伝達の場」から「共同生 成の場」への転換(一方向から双方向への視点の転換)

がどのような授業場面において起こるのか。

・そうした授業場面において,生徒と実習生との間にど のような相互交渉が見られるのか。

・実習生はそうした転換の契機をどのように意識化して いるのか。

・実習生はそうした視点の転換(一方向から双方向へ)

から教材研究に対する認識をどのように変化させたか。

これらの点について,面接データのプロトコルから

「語り」の分析を行った。

7.倫理的配慮

研究協力者(教育実習生)に,本研究の目的を説明し,

面接内容の研究使用及び ICレコーダーによる音声記録 の許可を得た。なお,本研究で得たデータの全てについ て,倫理的配慮から個人名・学校名を特定できるような 記述を削除し,個人情報には充分に配慮した。

Ⅲ.結 果

教育実習期間中の面接は半構造化面接法によるインタ ビューを実施した。同時にアンケート調査も実施した。

本結果は,主として面接での「実習生の語り」を記述し てある。

教育実習期間は2週間である。日数にして9日間であ る。実習生に対して,教育実習前に面接を1回実施した。

(内は全て「実習生の語り」からの引用である。)

文中に出てくる[観察ノート]は研究者が直接授業実 習を観察した観察記録である。また,{指導教官からの 指導}は本教育実習生の直接の指導教諭の主たるコメン トである。

面接1<教育実習前>

最初のインタビューは教育実習の前の週に行った。こ の日は,指導教官との打ち合わせの日である。教育実習 に対する心構えや意気込みなど今の心境について語って もらった。

私は,今現在,「教師」という職業に憧れを感じて いる。人に物を教えるということがすごい大きなことで,

そのため教師という仕事も視野に入れている。憧れも あるが,反面,大学で模擬授業を体験してみて,難しさ や辛さがあると感じた。不安や,自分にできるだろうか という気持ちが芽生えた。ただ,人に物事を教えるこ とが好きなので頑張っていきたいと思います。生徒に 上手に教えることが出来るのだろうかというドキドキ感 というか怖さがあり,楽しいのではないかという気持ち 以上に不安感がある。

この時点で,インタビューの他にアンケート調査を実 施している。実習生はアンケート調査の中で,「不安」

という気持ちが一番強いことを挙げている。その不安の 内容は,一番強いと感じたのは「授業で生徒に正しく教 えられるか」という点である。二番目として「生徒とコ ミュニケーションが適切にとれるか」である。三番目と して「教員や他の実習生と上手くコミュニケーションが とれるか」である。

面接2<実習初日>

初日は,校長講和,生徒指導,教務,進路からのオリ エンテーションがあった。後半は,授業参観をした。

インタビューから,教師は授業だけでなく,分掌な ど様々な仕事をしていることが理解できた。

実習生A(以下 Aとする)は,実習初日から生徒と コミュニケーションをとるため自ら声をかけるよう心掛 けていた。昼休みに生徒との関係を築こうとして教室 に入っていったが,会話を続けることが出来なかった。

授業では,生徒との関係がとても大事だと思うので,

これからも生徒との関係を作っていこうと思いました。

Aは,初日,同じ科目の授業を参観して次の様な気づ きがあった。

授業参観をした。机間巡視をして宿題の確認をして いた。生徒個々を観察していくことは大事なことだと思っ た。

初日の今日は,とても緊張していた。明日は,今日 北方圏学術情報センター年報 Vol.11

(5)

よりもっと積極的に行動したいと思う。

面接3<実習2日目>

実習二日目の今日は,緊張がだいぶほぐれて一日の 流れがわかるようになりました。昨日よりも観察実習や 生徒との関わりについて,昨日見えていなかった点が少 しずつ見えてきたような気がしました。まだ授業実習 はしていないが,教材研究の不足している所をしっかり とやっていきたいと思います。初回の授業は,上手く やろうと思っていますが,上手くいかないと思います。

面接4<実習3日目>授業実習1

この日は,初めての授業実習である。初回の授業実習,

かなり緊張していた様子であった。1回目の授業実習を 終えてのインタビューである。

初めて授業をやってみてとても難しいと感じました。

教材研究不足が一番の原因です。自分の中では教材研究 はしたつもりですが,実際に授業を行ってみると,いろ んなことが抜けているし,生徒はこんな反応するんだと 思って,足りないなぁと思ったり,授業の途中にこの説 明を入れた方が良かったけど,そこでもし入れていたら それに関して調べていないから,ひどくなると思ったし,

指導案を見てもう一度考え直さなければならないと思い ました。指導案を見て授業を進めて行くので,指導案 にきっちり書かなきゃだめだなと思いました。

{指導教官からの指導1}

初回の授業実習後に指導教官から次のような指導があっ た。指導案をもっと詳しく書くこと,生徒の名前を早 く覚えること,板書の仕方,間の取り方など指導された。

また,プリント内容についての指摘も受けた。

[観察ノート1]

「指導案通りに行おうとする気持ちは見られた。Aは,

初回の授業ということもあって,かなり緊張している様 子だった。テキストに書いてある説明不足,板書事項,

間の取り方,指示など生徒が戸惑う場面が何度か見受け られた。」「指示ははっきりと行い,間の取り方や板書事 項,声の抑揚や大きさなど,改善・工夫できる点がある。

また,テキストの用語の具体的な説明がないので生徒は 理解していない。テキストの用語の説明不足は教材研究 不足である。改善の余地あり。」

面接5<実習4日目>授業実習2

昨日の初回の授業実習後の指導を受けて,A自身が振 り返りを行った。指摘を受けた点について次のような反 省をしている。

昨日の初回の授業実習は,初回なので,どんなに教 材研究をしても上手くいかないだろうという気持ちがあっ た。これが自分に足りないところで,反省点です。大 学の模擬授業では,後ろで教授が見ているが,良い点し か言われなくて,ダメなところは1つ位しか指摘されな い。・間・の取り方についても,模擬授業では ・間・

というものを指摘されなかったので気にしたことがなかっ た。・板書・についても,油断と思いつきがあってノー トを作らなくても大丈夫だろうという甘えがあった。

この1週間,安易な気持ちで教育実習を迎えてしまっ たのでこういう不安につながってしまったのかなと思っ ています。土・日で教材研究をしたい。

授業実習2回目を実施しての反省について。

2度目の授業実習を行ってみて,どれもこれも上手 くいかず,自己評価はかなり低いです。間の取り方,指 導案,板書事項の方法,この三点が今後の課題です。

{指導教官からの指導2}

2回目の授業実習では指導教官から次の様な指導があっ た。

板書の仕方,声の抑揚,説明内容について教材研究 不足などの指導があった。

[観察ノート2]

「初回の授業実習後に指導教官から指摘された箇所が 2回目の授業実習でも上手くいかず焦りが見受けられた。

頑張ろうとするが空回りしている様子。板書用のノート を作成すると A自身の理解が深まり授業に役立つ。全 般的に教材研究不足。」このことは,インタビューで,

板書事項を考えてきてノートにまとめる必要がある。

と A自身が気付いている。また,自己評価も 1回目 の授業実習は35点くらいだったけど,2回目の授業実習 は0点と2回目の方が低い結果を出している。

しかし,授業実習を体験し指摘を受けることでリフレ クションし,それによって気づきや発見があり,教材研 究への取り組みに対し積極的に取り組もうとする Aの 意欲がみられる。

面接6<実習5日目>授業実習3

教育実習第2週目の最初の日である実習5日目。

3回目の授業実習は,画期的な教材を使用し,生徒の 注目を集めていた。インタビューは次の通りである。

教育実習がスタートして2週目ということもあって,

大分緊張もほぐれてきてリラックスした感じで臨めたの ではないかと思います。授業実習も3回目ということや,

土・日でしっかりと授業準備することができたことで自 信をつけることができたので,今までとは違うなと感じ 教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み

― 152―

(6)

ました。前回までの授業実習だと,生徒と向き合うと きに怯えていたというか,自分がやってきたことが本当 に大丈夫なのかという不安があったのですが,土・日で 自分のスタイルはこれだなと思ったので。模造紙に帳簿 を書いてきて自信を持って授業に入れました。淡々と 進める授業もありますが,授業の中で少し面白い話を 入れるというのが自分のスタイルなので,昼食後という のもあって,IQ問題をやりました。話し方はとても 難しいと思う。話し方ひとつで生徒が次に向かう姿勢と いうか気持ちが話し方で変えられるのではないかと思っ た。指導教官からは,もう少し教材を作ってきたこと を誇張してもよかったと言われた。生徒は,すごいと か,なにこれとか言ってくれたので,先生も頑張ってい るから生徒たちも頑張ろうかなという思いは持ってくれ たのかなと思いました。

本日の授業の内容についてリフレクションしながらイ ンタビューを行ったところ,語りの中で,Aが前2回の 授業実習とは比較にならないほどの気づきがあった。

一つ目は,ポイントを押さえた説明についてである。

総勘定元帳で,相手勘定の意味が何なのか生徒は苦 戦していた。そこはもう少し丁寧に説明すべきかな。

説明のときにただ単純に最初だけ説明すればいいとい う考えでしたが,そうではなくて説明のポイントをどこ に置くのか,ポイントを上手に押さえて生徒に伝えなけ ればならない。説明時のポイントはしっかり押さえてい こうと思いました。

二つ目は,生徒とのコミュニケーション,ラポール

(信頼関係)の築きについてである。

今日の授業実習は,自信を持って行ったせいもある と思いますが,生徒の(Aに対する)見方が今日は違う ような気がしたんです。だらしのない生徒が自分のこと を結構気にしていたみたいで,見てきてくれてた。その ことで,自分も結構話しかけやすくなり,そこからいろ んな生徒に発展させて話せるようになってきたので,ま だまだですがコミュニケーションに関しても一歩進むこ とができたのかなと思いました。

{指導教官からの指導3}

3回目の授業実習では指導教官から次の様な指導があっ た。

今日は,指導教官からお褒めの言葉がありました。

今日の授業は授業と呼べるよ,と。今までは,言われた ことをただやってきただけなので。

[観察ノート3]

「今日の授業実習は活き活きとして行っていた。オリ ジナルの教材を作ってきて授業に臨んだという自信,そ

のことが授業に対する積極的な姿勢となり,生徒にも伝 わった様子である。実習生がやる気を出せば生徒の側も よしやるぞという気持ちにさせる。」「生徒の目の輝きが 前2回の授業とは明らかに違っていた。」「生徒は皆真剣 に学習に取り組んでいた。」

授業参観を行って

この日は,他の教員の授業参観もしている。その時に 感じたことを次のように語っていた。

簿記のその先生の授業は淡々とした授業の中に優し さと厳しさがある。まず声にメリハリがあって,生徒の 動きを切り替えさせるときに適切な指示をしていた。生 徒全体を見ているけど個々の生徒にもきちんと目を向け ていた。言い方の話術と声で上手に生徒を集中させて いた。生徒は今集中しなければならない場面だ,とい う気持ちにさせる授業だった。授業に対する姿勢が 生徒に伝えられているので,言い方は大事だと思いまし た。声には強弱をつけると良いと思いました。簿記の 授業参観はとてもためになると思いました。とてもわ かりやすい授業でした。ポイントを押さえて実際に問題 を解かせて説明をするところはさすがだなと思いました。

ポイントを押さえた説明なので生徒は分かり易くて,問 題を解かせてもすらすらと解いていました。

面接7<実習6日目>授業実習4

実習6日目である。今日で授業実習は4回目になる。

まもなく控えている研究授業に向けての緊張感はあるが,

指導案や教材研究への取り組みを考えているようである。

疲れと甘えがでてきてしまった。切り替えが大事だ なと思った。昨日の授業で,初めて指導教官から,授 業といえるようなものができたと言われたので,それを 踏まえたうえで今日どう変わるかというところが見られ ていたと思う。今日も大きな失敗もなく終わることがで きたので安心している。ここまでできるようになった ので,研究授業へ向けて頑張りたい。僕の持ち味はこの 声だと思うので,研究授業は声を張って笑顔で自信を持っ ていきたいと思います。明日は研究授業前の最後の授 業なので,明日の授業が上手くいかないと研究授業も上 手くいかないので明日の授業をどうするか考えたい。そ して,研究授業前の授業を研究授業にどう繋げるか指導 案を作っていきたいいと思います。

教師は板書するものだという指導教官からの指摘が あるので,模造紙を作って授業をしてきたが,板書ノー トを作ろうと考えている。

インタビューの後半で,生徒とのコミュニケーション についての質問をしてみたところ次のような答えが返っ てきた。

北方圏学術情報センター年報 Vol.11

(7)

女子とは未だですが,男子とはとれるようになって きた。実習1週目にはこんなにコミュニケーションがと れるようになるとは思っていなかったので良かったと思っ ています。その理由は,先生っぽくなったからでしょ うか。授業をきちんとやることによって,先生って話し かけてくれる機会が増えたので,授業をきちんやれば生 徒はついてきてくれるというようなことを感じました。

[観察ノート4]

「この日の授業実習は,前回の続きを模造紙を利用し て行った。前回同様に生徒は集中していた。先週の授業 実習に比べて授業らしくなってきている。難なく終了し たが,何か物足りない。」

面接8<実習7日目>授業実習5

教育実習7日目である。研究授業の前日の授業実習。

明日への緊張感があり,この授業はいつも以上に緊張し ている様子が伺えた。

明日が研究授業なので,今日の授業はそのつなぎを どうするか,どこで終われば明日へ上手くつなげられる かを考えながら指導案を作って授業に臨んだ。

この日のインタビューは明日への準備があるため短時 間で終えた。

面接9<実習8日目>授業実習6(研究授業)

教育実習8日目。研究授業。研究授業はかなり緊張し ていた様子であった。研究授業後のインタビューである。

終わってから汗が出てきていろんなものが解放され てほっとしています。今日の研究授業は今までの中で一 番緊張していないような気がしました。昨日の授業は かなり緊張していましたが。導入が一番難しいと思っ ているので,導入がすんなりいけば最後まですんなりい けると思っていました。いつもだと導入で間の取り方 が良くなかったり,説明の仕方がつっかかっていました が,今日はスムーズに話すことができたので今までの中 で一番良かったのかなと思います。展開時の説明は,

授業中どこか不安があって,本当にこれでいいのかなと 思ってしまって,途中で当て方変えたり解き方を変えた りした。生徒が今まで何をしなければならないのかわ からなくなってしまうことがあったので,今日はそこを 気をつけて指示を明確にした。そこが意識していたとこ ろができたので良かったと思います。しかし,凡ミス をしたり,研究授業ということもあって生徒に気をつか わせたところがあって,もう少し余裕を持って生徒達を 引っ張れる授業が出来たらもっと良かったのにと思いま した。

研究授業に参観した教員からのアドバイスについて。

余裕があるように見えたと言われた。余裕はなかっ た。言葉づかいについての指導があった。生徒相手な ので正しい言葉を使うようにと。簿記の授業だが,簿 記だけでなく経済の話を余談で入れると簿記とつながっ ているので必要。時間配分のアドバイスがあった。

大学教授からは,声が大きくて良かった。何がわから ないのかがわからない生徒が多いのでそこまで考えて資 料を作るべきだとの指摘があった。

[観察ノート5]

「この日の研究授業には10数名の教員及び教育実習生 が参観した。研究授業は,それまでに経験した授業実習 や授業参観時に気づいた点,指導を受けた点,面談を通 してリフレクションしたことなど,また,自らが作成し た授業の教材などが自信となっていた。緊張していたが,

導入で生徒を引きつけ,説明もポイントを押さえた説明 で分かり易かったし,起承転結がまとめられていて教育 実習生が行う研究授業として及第点をあげてもよいと言 える授業であった。細かいことを言えば改善すべき点は 多々あるが今後に期待したい。」

面接10<実習9日目>

この2週間を通して,忌憚のない意見・感想を語って もらった。

研究授業の前日の教材研究は?

プリント作りの仕上げを行いました。指導教官とも かなり打ち合わせをしました。生徒への当て方の統一性 や説明をどのようにしていけばいいのか自分なりに2時 間位考えました。生徒に興味をひかせることを考えまし た。

今どんな気分ですか?

ほっとしています。

教師になりたいという気持ちはどうですか?

教師という職業は昔からいろいろな先生を見てきて,

憧れがあったのでいつかはやってみたいという気持ちが ありました。教育実習を過ごしてきて結構辛いことも ありました。自分には絶対教師は無理だという時期があ りました。最初,教育実習に来た時点では70から80%の 確率で教師になりたいと思っていましたが,実習期間中 には30から40%に下がりました。今は70から80%に上が りました。最初の授業あたりから駄目だなと思い,教 師になりたい気持ちがどんどん下がっていった。土曜・

日曜での準備が活かされてからは,その気持ちがどんど ん上昇してきた。授業準備は大変でしたけど,2週目 の最初の授業で上手くいったことで授業準備(教材研究)

が楽しいなって思うようになってきました。研究授業 教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み

―154―

(8)

は自信を持って行ったので,教師になりたい気持ちは80

%位です。

授業が上手くいったこと以外に何かありますか?

生徒がようやく心を開いてくれたのかなというのが あって,やはり教師と生徒は,人対人なのでコミュニケー ションをどう培っていくかが必要だと思います。生徒と コミュニケーションをとれるようになったことは大きな 収穫だと思います。実習期間中,授業で数人の生徒の 笑顔が見られたことが大きいと思います。

授業が上手くいった要因は何かな?

教材研究が凄く大事だということを実感しました。

大学にいるときには何とかなるさ,と考えていました が,何とかなりませんでした。教材研究は本当に大切で す。

以上が,2週間の教育実習中の面接及研究者の参与観 察(観察ノート),指導教官のコメントの主な記述であ る。

Ⅳ.考 察

方法の末尾で挙げた分析の視点から,インタビュー,

観察記録などから実習生が「生徒の視点」を取り入れる ことの重要性について,どのようなプロセスを経て取り 入れたのかが明確になるものと考えられる。

1.視点の転換にかかわる3つのレベル 1)生徒の視点に関わる予備知識レベル

面接1と3の語りから,実習前に既に生徒の視点から の教材研究の必要性に関する漠然とした問題意識をもっ ていることが示唆される。これは先行研究(善明・南本,

2004)の調査結果とも一致するものである。大学で学習 する教科教育法,模擬授業,事前指導等においても一般 論としては生徒の側からの視点の重要性について言及さ れることがあるものと考えられる。それが,面接1の語 りから,「生徒に上手に教えることが出来るのだろうか という怖さや不安感」,不安の内容が一番強いと感じた のは「授業で生徒に正しく教えられるか」「生徒とコミュ ニケーションの取り方が不安である」というアンケート 調査結果の表明に表れている。

しかし,こうしたレベルの一般的知識については,教 育実習事後指導など,後で実習を振り返ることによって 出てくる反省の中にも必ずと言ってよいほど見られる

(南本・善明,2004)にもかかわらず,それが後々,具 体的な実習への取り組みや事前指導の方法に関する改善 に結びつかない実態がある(浅井,2007)。それは,「視 点」が問題となる実際の授業場面では,生徒と実習生と

の間に多様で変化に富んだダイナミックな状況があるこ とから,その中のどの側面がもっとも重要であるかとい う厳密な議論をするのが困難だからだと考えられる。本 研究では,そうした問題が生じている場面における状況 をリアルタイムで検証することによって,クリティカル な要因を明示することを以下の考察において試みる。

2)観察実習による「生徒の視点」への気づきのレベル 面接2より教育実習初日,校長や生徒指導,教務担当 者,進路指導担当者からのオリエンテーションがあった。

この日Aは初めて授業参観を行った。その結果,面接 2より「机間巡視をして宿題の確認をしていた。生徒個々 を観察していくことは大事なことだと思った。」や,面 接3の「昨日よりも観察実習や生徒との関わりについて,

昨日見えていなかった点が少しずつ見えてきたような気 がしました。」「まだ授業実習はしていないが,教材研究 の不足している所をしっかりとやっていきたいと思いま す。」。このことから,机上の勉強とは違って,実際に教 師が生徒とやり取りする臨場感溢れる授業場面において,

実習生は漠然ともっていた「生徒の視点」を取り込んだ 授業のあるべき姿に触発されたものと思われる。

「生徒の視点」に関わる予備知識レベルと異なり,こ こではプロの教師による授業の中で,生徒のもつ視点を どのように取るべきかが意識化されている。その中で,

生徒の視点を取り込んだ指導の仕方が効果的な相互交渉 になる場面が必ず含まれるものと考えられる。しかし,

コミュニケーションのあり方として,教師が生徒の視点 を取るばかりでなく,授業において生徒の視点を取ると いうことは教材をどのように捉えるかという側面を含意 すると考えられる(藤澤,2003)。すぐれた授業を観察 することによって,そうした視点の転換の重要性には気 づくことができても,授業者の内面や生徒の理解は外か らは見えない。したがって肝心の教材研究との関連性に ついての洞察にまでは至っていないものと思われる。

3)実習生自身の授業実習を通した「生徒の視点」への 気づきのレベル

面接4や面接5より,実習期間中最も失敗して自己評 価点が低かった授業実習1回目と2回目。「初めて授業 をやってみてとても難しいと感じました。教材研究不足 が一番の原因です。自分の中では教材研究はしたつもり ですが,実際に授業を行ってみると,いろんなことが抜 けているし,生徒はこんな反応するんだと思って,足り ないなぁと思ったり,授業の途中にこの説明を入れた方 が良かったけど,そこでもし入れていたらそれに関して 調べていないから,ひどくなると思ったし,指導案を見 てもう一度考え直さなければならないと思いました。」

北方圏学術情報センター年報 Vol.11

(9)

(1回目の授業実習)。

「・間・の取り方についても,模擬授業では ・間・と いうものを指摘されなかったので気にしたことがなかっ た。」「・板書・についても,油断と思いつきがあってノー トを作らなくても大丈夫だろうという甘えがあった。」

「この1週間,安易な気持ちで教育実習を迎えてしまっ たのでこういう不安につながってしまったのかなと思っ ています。土・日で教材研究をしたい。」(2回目の授業 実習)。

この二つの失敗した授業は,準備を念入りに行う必要 性を重々承知しながら,なぜか不完全な準備のまま授業 に臨んでしまった,という実習生の困惑した姿が浮かび 上がる。アンケート調査から,「授業の中にここがポイ ントであるという部分を作り説明し,生徒の目線からみ た授業を組み立てなければならないことに気づいた。」

と2回の失敗した授業実習で気づいている。授業を組み 立てることは,教材の起承転結を組み立てること,すな わち教材を構造化することに繋がる。この段階で,漠然 とではあるが,単なる授業の技術ではなく,視点の転換 を可能にする教材構造の把握が前提となることが示唆さ れている。

2.成功した授業実習による気づき

最も成功した授業実習は,面接6の3回目の授業実習 である。「前回までの授業実習だと,生徒と向き合うと きに怯えていたというか,自分がやってきたことが本当 に大丈夫なのかという不安があったのですが,土・日で 自分のスタイルはこれだなと思ったので。模造紙に帳簿 を書いてきて自信を持って授業に入れました。」

A自身が考えた教材研究は,生徒の視覚に訴える授業 を行えば,きっと生徒は集中して聞いてくれるだろうし 生徒が理解しやすいだろうと考えたオリジナルの資料で ある。それまでは自分が行ってきた教材研究に自信が持 てなくてどこか怯えたところがあったが,本授業では自 信を持って出来たことが伺える。

「生徒は,すごいとか,なにこれとか言ってくれたので,

先生も頑張っているから生徒たちも頑張ろうかなという 思いは持ってくれたのかなと思いました。」

教材作成・準備の段階で,生徒の視点に立って一つ一 つのプロセスに時間をかけ,そのプロセスの中で教材を 構造化し作り上げたことが A自身の自信となり,また,

生徒の気持ちになって楽しみながら教材を作成すること によって頭の中が整理されたことが示唆される。

3.「生徒の視点」を取ることの理解の深化

Aは成功した授業実習を行った同日に,学校で最も優 れているといわれていて,その教え方が生徒に人気のあ

るプロの簿記の先生の授業を参観した。

面接6の授業参観から「簿記のその先生の授業は淡々 とした授業の中に優しさと厳しさがある。まず声にメリ ハリがあって,生徒の動きを切り替えさせるときに適切 な指示をしていた。生徒全体を見ているけど個々の生徒 にもきちんと目を向けていた。言い方の話術と声で上手 に生徒を集中させていた。」「生徒は今集中しなければな らない場面だ,という気持ちにさせる授業だった。」「授 業に対する姿勢が生徒に伝えられているので,言い方は 大事だと思いました。声には強弱をつけると良いと思い ました。」「とてもわかりやすい授業でした。ポイントを 押さえて実際に問題を解かせて説明をするところはさす がだなと思いました。ポイントを押さえた説明なので生 徒は分かり易くて,問題を解かせてもすらすらと解いて いました。」

Aは自分が成功した授業の反省点と課題から,そのプ ロの教師の授業を参観し,授業に必要なことを吸収する と同時に生徒の視点についても学習し,研究授業へ向け て,生徒の視点を取ることへの理解を深化させようとし たことが伺える。

失敗や成功した授業の反省点から,単に生徒に教材内 容を伝えるという視点ではなく,生徒の視点に立った授 業づくりを行い,そのためにも教材を構造化しなければ ならないことにも気づいたといえるであろう。

4.視点の変化が教材研究への取り組みに及ぼした影響 教育実習生は,2週間の期間で教師の視点から生徒の 視点へと視点が変化していった。結果,それまでの教材 研究の取り組みが一変し,教材研究へ取り組む意欲が積 極的になり,教材研究を楽しくかつ生徒の目線で教材準 備を行おうとするようになった。また,生徒とのコミュ ニケーションを自ら積極的にとろうと試み,ある程度の 信頼関係を築くことで,授業がやり易くなったことも確 かであると言えるだろう。視点の変化が教材研究への取 り組みに大きな影響を与え,教材を構造化したことが授 業の成功へと導かれることが示唆された。同時に,授業 は教師の一方的な伝達の場ではなく,生徒を主体とした 教師と生徒のコラボレーションとしての共同作成の場で あることが示唆されたといえるであろう。

Ⅴ.お わ り に

急激な社会の変革の中で,生徒たちに求められる資質 や能力も多様化してきている。それに応じて新学習指導 要領も改訂され,教師も日々研鑽をするなどして学び続 けなければならない。学び続ける教師像は教科や分掌,

年齢,学校の壁を越えて学ぶ発想が求められている。

教育実習生の視点の変化と教材研究への取り組み

―156―

(10)

教員養成活動も実践的でよりレベルの高い指導が求め られてきている。「教育の質的向上」を目指す研究が教 育心理学の実践的な研究課題とされ,さらに,教育の質 的向上には「教材研究」が大きな役割を果たすことが繰 り返し指摘されている(藤沢,2003)。しかし,大学の 教職課程教育において実習指導,とりわけ教材研究に関 する具体的指導が必ずしも充分になされているとは言え ない現状がある(南本・善明,2004;浅井,2007)。

新学習指導要領が示すように「主体的・対話的で深い 学び」が学校教育の中で求められている。それに応じて 教師に求められる資質能力も,自律的に学ぶ姿勢や,時 代の変化や自らのキャリアステージに応じて求められる 資質能力を生涯にわたって高めていくことのできる力,

情報を適切に収集し,選択し,活用する能力が必要であ ることが指摘されている。つまり,常に主体的に学び続 ける資質能力が教師に求められているのである。

Ⅵ.引 用 文 献

1)秋田喜代美 1994 教師の実践的思考とその伝承 稲垣忠彦・久富善之(編) 日本の教師文化 東京 大学出版

2)秋田喜代美 1996 教える経験に伴う授業イメージ の変容 比喩生成課題による検討 教育心理学研究 第44巻第2号 176-186

3)浅井信雄 2007 教育実習における「指導」の現状 について 教職教育研究12,59-63. 関西学院大 学教職教育センター

4)石戸教嗣 1994 教師の子どもメタファー 稲垣忠 彦・久富善之(編) 日本の教師文化 東京大学出 版会 69-83

5)Elbaz,F.1981TheTeacher・s ・practicalknowl- edge・:Report of a case study. Curriculum Inquiry,11,43-69

6)大野木裕明・宮川充司 1996 教育実習不安の構造 と変化 教育心理学研究,44,454-462

7)楠見 孝 1993 教育のメタファー 構造的メタファー に基づく文化的モデルの分析 日本発達心理学会第 4回大会発表論文集

8)善明宣夫・南本長穂 2004 教育実習の研究(Ⅰ)-

実習生の不安を中心として- 教職教育研究 9,1- 10.関西学院大学教職教育センター

9)醍醐 聡 2009 簿記 文部科学省検定教科書 高 等学校商業科用 一橋出版

10)能勢保幸・小島康次 2007 授業イメージの変化と 経験による意識変容とのズレについて 日本教育心 理学会第49回総会,発表論文集,75

11)能勢保幸 2007 教える経験に伴う意識の変容につ いて 北海学園大学大学院経営学研究科研究論集第 5号 23-39

12)能勢保幸 2009 教える経験に伴う意識の変容プロ セスと授業の関係性 日本質的心理学会第6回大会 抄録集,87

13)藤澤伸介 2003 展望「学力低下」問題への教育心 理学の関わり 「モード論」的視点から 教育心理 学年報

14)Flick,U.(著),1995〔2002〕小田博志・山本則子・

春日常・宮地尚子(訳)質的研究入門-「人間の科 学」のための方法論 春秋社

15)三島知剛 2007 教育実習生の実習前後の授業・教 師・子どもイメージの変容 日本工学論文誌 第31 巻第1号 107-114

16)南本長穂・善明宣夫 2004 教育実習の研究-Ⅱ-

実習生の生活と達成感を中心として- 教職教育研 究 9,11-26.関西学院大学教職教育センター 17)箕浦康子(編)1999 「 フィールドワークの技法と

実際 マイクロ・エスノクグラフィー入門 ミネル ヴァ書房

18)文部科学省中央教育審議会答申「今後の教員養成・

免許制度の在り方について」2006

19)文部科学省中央教育審議会答申「これからの学校教 育を担う教員の資質能力の向上について~学びあい,

高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて~」

2015

20)やまだようこ・無藤 隆・南 博文・麻生武・サト ウタツヤ(編) 2007 質的心理学 創造的に活用 するコツ 新曜社

北方圏学術情報センター年報 Vol.11

参照

関連したドキュメント

○池本委員 事業計画について教えていただきたいのですが、12 ページの表 4-3 を見ます と、破砕処理施設は既存施設が 1 時間当たり 60t に対して、新施設は

○齋藤部会長 ありがとうございました。..

 今日のセミナーは、人生の最終ステージまで芸術の力 でイキイキと生き抜くことができる社会をどのようにつ

○片谷審議会会長 ありがとうございました。.

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

 講義後の時点において、性感染症に対する知識をもっと早く習得しておきたかったと思うか、その場

大村 その場合に、なぜ成り立たなくなったのか ということ、つまりあの図式でいうと基本的には S1 という 場

したがいまして、私の主たる仕事させていただいているときのお客様というのは、ここの足