経営 と経済 第82巻 第4号 2003年3月
《資 料》
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「 破産法等の見直しに関する中間試案」
に関する意見
田 村 耕 一 村 山 洋 介
本意見は,法務省民事局参事官室か ら公表 された 「 破産法等の見直 しに関 する中間試案」に関する意見募集 ( 平成 1 4 年 1 2 月 2 9 日締切)に対 して,第三 部 「 倒産実体法」につき,長崎大学経済学部 ・経済 と法 コースの民法担当教 官が協議 した結果を とりまとめたものである。
倒産実体法の改正は,実体法 との関連か ら重要な問題を含んでいる。 した がって,まず,実体法の原則を踏まえた上で,その原則を破産法上修正 しな ければならない必要があるのか,修正あるいは特別の効力を与 えるのであれ ば,その取扱いは妥当な ものか, という観点か ら協議を行った。 しかしなが ら,中間試案公表後,一 ケ月半 という期間内での意見募集であったため,検 討のための十分な時間的余裕がなかったことをお断 りしてお く。
第 3 部 倒産実体法
第 1 法律行為に関する倒産手続の効力 1 賃貸借契約
( 1 ) .賃借人の破産
賃貸人の解約の申入れ等を定めた民法第 6 21 条の規定は,削除す るもの
[ 意見] 賛成
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経 営 と 経 済[ 理 由] 破産法 5 9 条の枠内で対応すべ き問題であ り,実体法で規定すべ き問題 ではない。
( 2 )賃貸人の破産
ア破産管財人の解除権
① 破産法第 5 9 条の規定 は,賃借権 その他の使用及び収益を 目的 とする権 利 を設定す る契約 については,相手方が当該権利 について登記,登録その
他 の 第三者 に対 抗 するこ
とがで きる要件 を備 えている と き は,適用 しない もの とす
る 。( 彰 ① の 場
合に お い て 相 手 方 が 有 す る 請 求 権 は , 財 団 債 権 と す る も の と す
る ( 破産法第 4 7 条第 7 号参照) 0 [ 意見]賛成
[ 理 由]実体法上,第三者 に対抗で きる以上,破産時において も同様 に解すべ きであ り,実体法上の権利を修正する根拠は認め られない。
巨 料債権の処分等の取扱い
き 料債権の処分等の破産手続 における効力の制約を定めた破産法第 6 3 条 ご 第 1 03 条の規定は,削除するもの とす る.
[ 意見]賛成
[ 理 由]ただ し,敷金返還請求権を確実 にする手当を賃借人に講ずる方法を検 討すべ きである。
2 請負契約 卜 注文者の破産
ー 民法第 6 4 2 条第 1 項の規定により破産管財人が契約の解除を した ときは
,i請負人は,同条第 2 項 に規定する損害。賠償 につ き破産債権者 としてそ。
権利 を行 うことがで きるもの とする。
[ 意見]賛成
[ 理 由] 請負人の責に帰 さない事 由により解除がなされる限 り,契約 により達
「 破産法等の見直 しに関する中間試案」に関する意見
成 される利益の対象を認めることが妥当であると考 えられる。
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( 2 . ) 請負人の破産
請負人の仕事完成義務 に関す る破産管財人の権限等を定めた破産法第6 4
[ 意見] 反対
[ 理 由]非代替債務 に関する取扱いについて議論がある以上,現時点での本条 削除は慎重 に対応すべ きである。
3 相場がある商品の取引 ( 一括清算ネ ッテ ィング条項) 破産法第 61 条等 については,次の とお りとするもの とする。
① 取引所の相場その他の市場の相場 がある商品の取引に係 る契約であ っ て,一定の 日時又は一定の期間内に履行を しなければ契約を した 目的を達 することができないものについて,その時期が破産宣告後に到来すべ きと
きは,当該契約は,解除 された もの とみなす もの とする。
( 参 ①の場合 において,損害賠償の額 は,履行地又はその地の相場の標準 となるべ き地 における同種の取引であって同一の時期 に履行すべ きものの 相場 と当該契約における商品の価格 との差額 によって定めるもの とする。
③ 破産法第 6 0 条第 1 項の規定は,② の損害賠償 について準用す るもの と する。
④ ( 丑に規定する場合において,当該取引所又は市場 における別段の定め がある ときは,その定めに従 うもの とする。
⑤ ( 丑の取引を継続 して行 うためにその当事者間で締結 された基本契約 に おいて,その基本契約に基づいて行われるすべての①の取引に係 る契約 に つき生ずる( 参の損害賠償債権又は債務を差引計算 して決済す る定めをした ときは,請求することがで きる損害賠償の額の算定 については,その定め に従 うもの とする。
⑥ 再生手続及び更生手続 において も,( 丑か ら⑤ まで と同様の手当てを行
うもの とする。
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経 営 と 経 済[ 意見]賛成
[ 理 由]ただ し,一括清算条項 に関 しては,相殺契約 との比較等 を含め,末だ 実体法上の効 力について十分 に解明されていない。 したがって,破産法上 , 一括清算条項 の規定 を設 ける場合 に も相殺禁止条項 との関係を含めで隣重 に 配慮すべ きこ とを付記す る。
4 継続的給付を 目的 とす る双務契約
継続的給付 を 目的 とす る双務契約 において,給付 を受ける者が破産 した 場合の取扱 いについては,次の とお りとす るもの とす る ( 民事再生法第5 0 条参照) 0
① 破産者 に対 して継続的給付 の義務 を負 う双務契約の相手方 は,破産 の 申立て前の給付 に係 る請求権 について弁済がない ことを理 由 としては,破 怪 宣告後 は,その義務の履行 を拒む ことがで きない もの とす るO
② ( 丑 の双務契約の相手方 が破産 の申立て後破産宣告前 に した給付 に係 る 請 求 権 ( 一定期間 ご とに債権額 を算定すべ き継続的給付 については,申立 て の 日の属 す る期間内の給付 に係 る請求権 を含 む もの とす る。)は,財 団 債 権 とす るもの とす る。
労働契約には,適用 しない もの とす る。
[ 意 見] 賛成
[ 理 由] ただ し,解除特約 について検討 す る必要がある。
第 2 各種債権の優先順位 1 租税債権
( 1 )破産宣告前の原因に基づいて生 じた租税債権
① 破産宣告前の原 因に基づいて生 じた国税徴収法叉は国税徴収の例 に
り徴収 す る ことので きる請求権 ( 以下 「 租税債権」 とい う。)であ って
破産宣告の 日以後又はその前の一定期間内に納期限が到来す るものは,
「 破産法等の見直 しに関する中間試案」に関する意見
団債権 とするもの とする。
② ( ∋以外の租税債権は,優先的破産債権 とするもの とする。
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[ 意見] 賛成
[ 理由]ただし,期間については検討する余地がある。また,財団債権 とする ことにより,かえって滞納処分が加速 されるおそれも考 えられる。
( 2) ( 1 )の租税債権の破産宣告後に生ずる附帯税
( 1 )により財団債権 となる租税債権の附帯税は財団債権 とし,( 1 )により優 先的破産債権 となる租税債権の附帯税は劣後的破産債権 とするもの とす
[ 意見] 賛成
[ 理由] 劣後的破産債権 とすべきである。
( 3 )破産財団に関 して破産宣告後の原因に基づいて生ずる租税債権
① 破産財団に関 して破産宣告後の原因に基づいて生ずる租税債権は,破 産財団の管理,換価及び配当に関する費用の請求権 ( 破産法第4 7粂第 3 号 参照)に該当すると認め られるものに限 り,財団債権 とするもの とするo
[ 意見] 賛成
[ 理由]この取扱いでよい。
( 4) 租税債権に基づ く滞納処分
破産宣告後は,新たに租税債権に基づ く滞納処分をすることがで きない旨
[ 意見] 賛成
[ 理由]ただ し,この場合 も滞納処分が加速 されるおそれ も考 えられる。
2 労働債権
( 1 )破産宣告前の未払の給料債権及び退職手当の請求権
( 丑 破産宣告前の一定期間内に生 じた給料債権は,財団債権 とす るもの と
1 ( ) L q
経 営 と 経 済する。
② 退職手当の請求権は,退職前 ( 破産宣告時 に退職 していない場合にあ っては,破産宣告前)の一定期間の給料の総額に相当する額叉はその退職 手当の額の一定割合に相当する額のいずれか多い額を限度 として,財団債 権 とするもの とする。
[ 意見] ①反対,②賛成
[ 理 由] ① については,先取特権 として実体法上保護 されている趣 旨を損 うこ とになる。給料債権は確実に支払われるべ きであ り,財団債権 とすべ きでは ない。② については,退職手当については金銭の法的性質が一定でないこと, 生活の維持を図るための金銭に直接充て られ るものではないことか ら,給料 の後払的性質を有 しない退職手当については,財団債権 として手続 を進行 さ せ ることに賛成する。
( 2)労働債権 に対す る弁済の許可
① 優先的破産債権 とな る給料債権叉は退職手 当の請求権 を有する破産倭 権者が,その破産債権の弁済を受けなければ,その生活の維持を図るのに 著 しい困難を生ず るおそれがあ るときは,裁判所 は,最初の配当期 日まで の間,破産管財人の申立てによ り叉は職権で,その弁済をすることを許可 ぎ す ることがで きるもの とする。ただ し,その弁済 により財団債権を有する 老及び先順位叉は同順位の他の優先的破産債権を有する者の利益を害する
おそれがない ときに限 るもの とする。
② 破産管財 人は,①の請求権 を有す る破産債権者か ら( 彰の申立てをすべ きことを求め られた ときは,直ちにその旨を裁判所 に報告 しなければな ら iない もの とする。 この場合において,破産管財人は,その申立てを しない こととした ときは,遅滞な く,その事情を裁判所 に報告 しなければな らな
書芸 諾 完 済 を受けた破産債権者は,① 。請求権を有す る他。破産債 j権者が 自己の受けた弁済 と同一の割合の配当を受けるまでは,破産手続に 冒
】より配当を受けることがで きない もの とする。 1 /. . i l L l l J . 、 l
「 破産法等の見直 しに関する中間試案」に関する意見 引 約
[ 意見] 給料債権については反対。退職手当については賛成。
[ 理由] 給料債権については従来の手続を維持すべ きである。退職手当につい ては,詐害的なものを排除できる可能性 もあ り,このような手続が望ましい。
3 その他の各種債権
( 1 )無利息債権の期限までの中間利息分
破産宣告後に期限が到来すべき確定期限付債権で無利息のものについては, 破産宣告の時か ら期限 に至 るまでの期間の年数 ( その期間に一年 に満た ない端数があるときは, これを切 り捨てるもの とするo)に応 じた債権 に 対する法定利息の額に相当する部分を劣後的破産債権 とするもの とするo [ 意見] 賛成
[ 理由] 特にな し。
( 2 )合意による劣後債権 ( 劣後 ローン) ア破産手続
① 破産手続 における配当の順位について,債権者 と債務者 との間で破産 法第46 粂各号に掲げる債権 ( 劣後的破産債権)に後れる旨の合意がされた 債権は,同条各号に掲げる債権に後れるもの とする。
② 破産債権者は,①の合意がされた債権 については,議決権を有 しない もの とする。
[ 意見] 賛成
[ 理由]当事者の合意に基づ く取扱いを尊重 して差支えない。
イ再生手続
① ア①の合意がされた債権 ( 以下 「 約定劣後債権」 という。)について, 届出がされ,又は認否書 ( 民事再生法第 1 01 条第 3 項参照)に記載がされ た場合には,再生計画においては一 , ア①の合意 における権利の順位を考 慮 して,再生計画の条件に公正,衡平な差等を設けなければな らないもの
とする。
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経 営 と 経 済② 再生債権者は,約定劣後債権 については,議決権 を行使することがで きない もの とする ( 同法第 8 7 条第 2 項参照) 0
[ 意見] 賛成
[ 理 由]当事者の合意 に基づ く取扱いを尊重 して差支えない。
ウ更生手続
① 更生計画 においては,次に掲げる権利の順位 を考慮 して,更生計画の 条件 に公正,衡平な差等 を設 けなければな らない もの とする ( 会社更生法 第 2 2 8 条第 1 項参照) 0
(i)更生担保権
( i i)一般の先取特権その他一般の優先権のある更生債権 ( i i i ) (i i) 及び ( i v) に掲げ るもの以外の更生債権
( i v) 約定劣後債権
(Ⅴ) 残余財産の分配 に関 し優先的内容を有する種類の株主の権利 ( v i )前号に掲げるもの以外の株主の権利
② 更生債権者,更生担保権者及び株主は,更生計画案の決議のために, 原則 として① ( i)か ら( vi )までに掲げる組 に分類 されるもの とする ( 会社 更生法第 1 59 粂第 1 項参照) 。
③ 更生会社がその財産 を もって約定劣後債権 に優先す る債権を完済す る ことができない ときは,更生債権者は,約定劣後債権 について議決権を有
もの とする [ 意見] 賛成
[ 理 由]当事者の合意 に基づ く取扱いを尊重 して差支えない。
( 3) 財団不足 になった場合における財団債権の取扱い
破産財団が財団債権の総額 を弁済するのに不足することが明 らかになっ た ときは,破産債権者の共 同の利益 のためにす る裁判上の費用の請求権 ( 破産法第47粂第 1 号参照)及び破産財団の管理,換価及び配当に関する 費用の請求権 ( 同条第 3 号参照)は,他の財団債権に先立 って弁済するも
・一 二:る
。「 破産法等の見直しに関する中間試案」に関する意見
[ 意見] 賛成
[ 理由] 先だって弁済することを認めて も差支えない。
第 3 多数債務者関係
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複数の各 自全部の履行をする義務を負 う者の全員又はその うちの数人若 しくは一人が破産宣告を受け,かつ,債権者がその債権の全額について破 産債権者 として権利を行 った場合において,破産者に対 して将来行 うこと がある求償権を有する者が破産宣告後に債権者に弁済をした ときは,債権 者の債権の全額が消滅 した場合に限 り,その求償権を有する者は,求償権 の範囲内において,債権者が有 した権利を破産債権者 として行 うことがで
きるもの とする ( 破産法第 2 6 条第 2 項参照) 0 [ 意見] 賛成
[ 理由]ただし,物上保証人については,法的性質上,全部義務者ではないこ とから反対する。
第 4 否認権
1 否認権の要件 ( 破産法第 7 2 条の見直 し) ( 1 )否認に関する一般的要件
次に掲げる行為は,破産宣告後,破産財団のために否認することができ るもの とする。
① 破産者が支払の停止又は破産,再生手続開始,更生手続開始,整理開 始若 しくは特別清算開始の申立て ( 以下 「 破産等の申立て」 とい う。)の 前に破産債権者を害することを知 って した行為。ただ し,これによって利 益を受けた者が,その行為の当時,破産債権者を害する事実を知 らなかっ た ときは,この限 りでないもの とする。
② 破産者が支払の停止又は破産等の申立てがあった後 にした破産債権者
を害する行為。ただ し,これによって利益を受けた者が,その行為の当時,
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経 営 と 経 済壬支払の停止叉は破産等の申立てがあったこと及び破産債権者 を害する事実 を知 らなかった ときは, この限 りでない もの とする。
[ 意見]反対
[ 理 由]各否認類型の対象 を不明確 にする。む しろ,民事再生法 1 27 条1 項 2 号 と会社更生法 7 8 条 との文言の整合性を図るべ きである。
( 2 )偏頗行為に関する否認の要件
( ∋ ( 1 )にかかわ らず,破産者が既存の債務 について した担保の供与又は債 務の消滅に関する行為であって,その方法及び時期が破産者の義務 に属す るものは,その行為が支払不能になった後又は破産等の申立てがあった後 にされた ものであ り,かつ,債権者が,その行為の当時,
( 日 当該行為が支払不能になった後 にされた ものである場合にあって紘, 支払の停止があったこと又は他の破産債権者 との平等を害する事実
( i i)当該行為が破産等の申立 てがあった後 にされた ものである場合にあ っては,破産等の申立てがあ った事実
をそれぞれ知 っている場合に限 り,否認す ることがで きるもの とする。
② ① の行為 が支払の停止 ( 破産等の申立 て前 1 年間の ものに限 るもの と する。)があ った後 にされた場合 には,その行為の当時,支払不能で た もの と推定するもの とするo
[ 意見] 反対
[ 理 由]「 支払不能
」とい う客観的に確定で きない時期 に危機時期を前倒 しす ることは,経済的危磯 に瀕 した債務者の資金繰 りをさらに悪化 させ る要因に なる と同時に破産債権者の予測可能性を奪 うことか ら,現行法の立場を維持 すべ きである。
( 3) 適 正 価 格に よ る 不 動 産 等 の 売 却 等 に 関 す る 否 認 の 要 件
( ∋ ( 1 )にかかわ らず,破産者が した不動産その他の重要財産 を処分する行
為であ って,破産者がその行為の相手方か ら相当の対価を得ているものに
ついては,破産者が,その行為の当時,対価 として取得 した ものについて,
「 破産法等の見直しに関する中間試案」に関する意見 1 7 3
隠匿,無償の供与,特定の債権者に対する特別の利益の供与その他の破産 債権者を害する処分をする意思を有 し,かつ,相手方が,その行為の当時,
その意思を知 っていた ときに限 り,否認することがで きるもの とする。
② ① にかかわ らず,①の行為が支払の停止又は破産等の申立ての後にさ れたものである場合には,相手方が,その行為の当時,支払の停止又は破 産等の申立てがあったことを知 っていた ときも,否認することがで きるも
の とする。
[ 意見] 賛成
[ 理由]ただし,単に 「 運用が可能になる」 / 「 萎縮効果を取除ける」 というだ けでな く,債権者取消権を含め広い見地か ら整合性を検討する余地がある。
( 4) 受益者が内部者である場合における証明責任の転換
( 2) 及び ( 3) の適用については,受益者 ( ( 2 ) の債権者又は ( 3) の相手方)が 次の( i)か ら ( i i i ) までに掲げる者である場合には,受益者の主観的要件 に 関する証明責任を転換するもの とする。
(i)破産者の理事,取締役,監事,監査役,清算人又はこれ らに準ず る 者
(i i)破産者 との間に次に掲げる関係がある者
( イ)破産 した株式会社の総株主の議決権の過半数を有する者
( ロ)破産 した株式会社の総株主の議決権の過半数を商法第 21 1 条 ノ 2 に 規定する親会社及び子会社又は同条に規定する子会社が有する場合におけ
る当該親会社
( ハ)株式会社以外の法人が破産 した場合における( イ)又は( ロ)に準ず る老
(i i i ) 破産者の親族又は同居者 [ 意見] 賛成
[ 理由]内部者については,立証責任の転換を認め,他の利害関係人 との差別
化を図るのが妥当である。
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2 破産法第 8 4 条における基準時
経 営 と 経 済
破産等の申立てがあった 日か ら 1年以上前に した行為は,支払の停止の 事実を知 っていた ことを理 由 として否認することがで きない もの とする。
[ 意見]賛成
[ 理由]客観的な基準である。
3 否認権の行使方法
手続 において,破産管財人は,否認の請求の方法 ( 民事再生法第
・ら第 1 3 7 条 まで参照)によって も否認権を行使することがで きるも 圭
L 竺 至ヱ 至ヱ [ 意見]賛成
[ 理 由]ただ し,破産者 に対 して権利を取得する者が略式手続 によりその権利 を喪失するおそれがあるため,一定の手当を検討すべ きである。
4 否認の訴え及び否認の請求事件の管轄
否認 の訴 え及び 否 認の請求事件 は,破産裁判所 が管轄す るもの とす る ( 民事再生法第 1 3 5 条 第 2 項参 照) a
[ 意見]賛成
[ 理 由]審理の集中により,事務処理の効率化を図るものであ り,当事者の権 利 に重大な影響を及すおそれは少ない と考 えられる。
第 5 担保権等の倒産手続上の取扱 い 1 譲渡担保権者の破産
渡担保権設定者の 目的財産の取戻 しの制限を定めた破産法第 8 8 条の規 ,削除す るもの とする。
[ 意見]賛成
[ 理 由]いずれにせ よ譲渡担保設定者 は弁済す る必要 があるこ とに変 りはな
「 破産法等の見直しに関する中間試案」に関する意見
い。