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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)

分担研究報告書

中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)の予後に関する研究

研究分担者 磯 博康 国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科 教授

研究要旨

中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)は、2008 年に我が国で見いだされた新規疾患概念であ る。本症の診断数は2019年の時点で累積200例を超えるに過ぎず、その予後について は不明な点が多い。本研究班での調査の結果、2020 年12月現在、全国 27 施設におい てTGCVが診断されており、累積診断数は336例、内58例は既に死亡していた。診断時 の患者の平均年齢は64歳であった。特に、糖尿病合併例や血液透析例では心血管イベ ントの発症が高頻度に認められた。今後、より詳細な予後に関するデータの収集と評価 が必要であるが、TGCVは成人発症の予後不良な心血管病といえる。

A. 研究目的

中性脂肪蓄積心筋血管症 (TGCV)の予後 を明らかにする。

B. 研究方法

1. TGCVを鍵ワードにPubmed検査を行い。

予後についての論文を検索した。

2. 研究班で定めたTGCV診断基準2020に よって確定診断 (definite)となる症例 の年齢・生死について調査を行った。

(倫理面への配慮)

論文・学会報告をもとに検討したことか ら倫理面の問題は存在しない。

C. 研究結果

1.以下の3編が予後について記載して いた。

TGCV患者の心症状の出現は平均51歳、糖 尿病と慢性腎臓病の合併が高頻度であっ た。透析を必要とするTGCV患者では、1

年間の複合心血管イベント(死亡、心筋 梗塞、脳卒中、標的血管再血行再建、心 不全入院)の発症は60%に及んだ。糖尿病 合併TGCV患者では、第2世代薬剤溶出性 ステントを用いた経皮的冠動脈インター ベンションにおけるステント再狭窄が非 TGCV患者に比べて高率であった。

i) Li M, et al. Orphanet J Rare Dis 2019;14: 134.

ii) Nakano Y, et al. JAMA Netw Open2020;3: e2012583.

iii) Onishi T, Heart2020; 107: 127-134.

2. 全国 27 施設から回答があり、累積診

断数は 336 例,内 58 例が既に死亡して いた。診断時の平均年齢は 64 歳、死亡 時の平均年齢は67歳であった。

D. 考察

TGCV は希少疾患であり、レジストリ構築

(2)

15 など Prospective な調査が必要であると 考えられた。

E. 結論

TGCV は成人発症の重篤な心血管病である。

F. 健康危険情報 該当せず

G. 研究発表 1. 論文発表 該当なし 2. 学会発表

該当なし

H. 知的財産権の出願・登録状況 1. 特許取得

該当なし 2. 実用新案登録

該当なし 3. その他

該当なし

参照

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