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山城国大山崎荘の総合的研究

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Academic year: 2021

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写真 1 調査風景

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 【目的】京都府乙訓郡大山崎町字大山崎地域は、中世において大山崎油(座)神人を中心に離宮 八幡宮を紐帯にした「自治的都市」が形成された場として著名である。この地は近世には離宮八幡 宮の神領(内積高九百余石)となり、近代には隣村の円明寺村、下植野村と合併して行政村として の大山崎村となり、そして戦後に大山崎町となって今日に至っている。

 この地域の研究はこれまで、中世の油神人の存在形態や、彼等を中心として成立した「自治的都 市」の研究として大きな成果をあげてきたが、本研究は古代から近現代にわたって総合的に明らか にしようというものである。併せて、この地域には離宮八幡宮文書など各々数千点~一万点余の文 書が残されており、これらの文書の悉皆調査を行い、目録を作成する事により、この地域の研究に 資するとともに、史料所蔵者による史料の確実な伝世の手助けをしようというものである。

 【経過】本研究は中島三千男、石井日出男が大山崎町史の編纂に携わった事(1981年~83年)を 嚆矢とするが、組織的に神奈川大学が関わった研究としては

1985

年から

3

年間にわたって行われ た故丹羽邦男教授を研究代表者とする文部省科学研究費補助金(「明治政府の社寺支配過程の総合的 研究」)の研究を前史として持つ。そして、1995年度から神奈川大学日本常民文化研究所の

1

プロ ジェクトとして本格的な共同研究が始まる。1998年から

4

年間にわたり文部科学省の科学研究費 補助金(基盤研究B-2、「山城国大山崎荘の総合的研究」、研究代表者中島三千男)を得、さらに

2002

年より

3

年間にわたり、日本私立学校振興・共済事業団の学術研究振興資金(「山城国大山崎荘の総 合的研究(第二次)」、研究代表者中島三千男)を得て今日に至っている。

文書目録の完成まぢか

中島 三千男

山城国大山崎荘の総合的研究

日本常民文化研究所

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写真 3 マイクロフィルム写真帳 写真 2 刊行された目録

29 日本常民文化研究所年報 2014

山城国大山崎荘の総合的研究

 【成果】これらの共同研究の成果は、『明治政府の社寺支配過程の総合的研究』(1988年)、『山城 国大山崎荘の総合的研究』(2002年)、『山城国大山崎荘の総合的研究』(第二次)(2005年)と

3

冊 の報告書において纏められている。また目録の作成という点では、これまで『疋田家文書目録』

(2005年)、『観音寺文書目録』(同年)、『松井幸信家文書目録』(2010年)、『青木繁男家文書目録』

(同年)、『岩井貞之家文書目録』(2012年)を刊行している。

 【今後の課題】研究上では、これまで、報告書として刊行してきた成果を

1

冊の著書として纏め ることを検討している。また目録作成という点では、『離宮八幡宮文書目録』の早期の完成を目指 している。

参照

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