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本学体育会運動部の運営に関する満足度調査

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Academic year: 2021

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(1)

本学体育会運動部の運営に関する満足度調査

― 2008 年を中心に―

阿保 雅行

1

.研究目的

2

.研究方法

3

.結果と考察

4

.まとめ

1. 研究目的

本学体育会運動部に関する調査研究については、欲求(ニーズ) 、効果、満足度等の視点から、

アンケート調査で現状を分析すると共に今後の課題を明らかにし、体育会のリーダーシップ・

トレーニングで発表してきた。とりわけ満足度・改善度については

3

点(阿保、

2006

2008a

2008b

)みられる。

本研究の目的は、本学体育会運動部の運営に関する部員の満足度を明らかにするとともに、

運営に関する改善度も明らかにすることである。より具体的には満足度や改善度を数値化する ことにある。その結果は、今後における本学体育会運動部の運営や運動部に対する支援のあり 方を検討するための基礎資料になると考えるからである。本研究の性格は、スポーツ経営学に 係わる顧客満足度(

Customer Satisfaction

)調査である。

2. 研究方法 2.1 用語の説明

本稿で調査対象とした「体育会運動部」とは、本学課外活動団体(体育系サークル)の公認 団体である。 (注:

2008

年度は

39

団体であった。 )

2.2 調査内容

アンケート調査票の内容は、前述の先行研究を参考としながら、本学体育会運動部の特徴と

運動部の運営のあり方(課題達成と組織維持)を基本として検討した。とりわけ本学体育会運

動部の活動は、 「学生課-体育団体連絡協議会-傘下

39

団体(運動部)-部員」の枠組みの中

で基本的に行われている。調査項目については、学生課や体育団体連絡協議会の各種支援サー

ビスや助言を除くべきであると考えるが、本稿では、運動部員の意見を求めるために、一部の

(2)

項目をあえて採用した。

満足度の項目は、総合的評価の項目を除いて、7領域

30

項目で構成した。①アウトリーダー

4)

内部の指導者(上級生) 、

5)

外部からの指導者(コーチ)} 、②インリーダー{

17)

主将や副 主将のリーダーシップ、

19)

部内のコミュニケーション、

20)

自分の意見が部の活動目標・内容 に活かされる} 、③部員{

1)

部費の金額、

2)

部員数、

3)

新入部員の勧誘方法} 、④練習{

6)

活動目 標や計画の周知・徹底、

7)

練習や試合における安全性の周知・徹底、

8)

練習のメリハリ、

9)

技 術向上や体力向上のための練習メニュー、

10)

チームワーク向上のための練習メニュー、

11)

練 習の運動量、

12)

楽しく練習するための工夫、

13)

練習内容に対する練習時間の長さ} 、⑤施設{

18)

更衣室・サークル共用室(部室) 、

26)

ビデオなどのIT機器の活用、

27)

施設の使用スペースと 使用時間、

28)

練習中の盗難防止策} 、⑥活動日{

14)

春休み・夏休みの練習(日数など) 、

15)

競 技大会(試合)の実施回数、

16)

1週間当たりの練習日数、

21)

合宿の時期や期間・場所} 、⑦交 流{

22)

部内や運動部間のスポーツ交流、

23)

本学一般学生とのスポーツ交流など、

24)

地域との スポーツ交流、

25)

部活動を通じてのボランテイア活動(施設訪問含む) 、

29)

他大学とのスポ ーツ交流(練習、試合など) 、

30)

部内の懇親会のあり方} 。

満足度の質問項目に対する回答は

5

段階尺度とし、具体的には、 「

1

点:非常に満足、

4

点:

満足、

3

点:どちらともいえない、

2

点:不満、

1

点:非常に不満」とした。

2.3 調査方法・回収状況・有効標本数

アンケート調査票の配布と回収のしかたについては次の通りであった。スポーツ科学研究室

→ 学生課 → 体育団体連絡協議会 → 体育会運動部(

39

団体)→ 体育団体連絡協議会 → ス ポーツ科学研究室。回収期間は

2008

11

月4日~

12

月8日であった。

2008

年度課外活動団体の部員数(登録者)は

39

団体で

1034

人であった

(

学生課調べ

)

。その うちアンケート調査票の回収数は

33

団体

476

人(登録者の

46.0

%) 、本稿に用いた有効標本数 は

438

であった。

2.4 データ処理

満足度と改善度の求め方、即ち数値化または得点化の手続きについては、管(

2004

)の分析

方法に基づいて行った。まず各質問項目の評価については、①「非常に不満」と「不満」を「悪

い」 、②「どちらともいえない」を「普通」 、③「満足」と「非常に満足」を「良い」という3

段階に操作し、3段階(悪い、普通、良い)の回答数及び割合(%)を算出し、 「良い」の割合

を「満足率(良い) 」とした。次に改善度の求め方については、まず、各評価項目

(30

項目)と

総合的評価とのクロス集計を行って独立係数を算出した。次に満足率偏差値と独立係数偏差値

(3)

を算出して図示し、図中の項目の位置から交点までの角度や距離を測定して数式に代入するこ とで、改善度指数を算出した。改善度指数の大きさと意味については、管(

2006

)は改善度指 数が

10

以上の項目は即改善、5以上の項目は要改善、そして、負(マイナス)の項目は改善不 要であると指摘している。

満足度に関する全体的傾向を把握するために、5段階尺度を用いて平均値の比較や因子分析 をおこなうと共に、説明変数の目的変数なる因子得点への影響も検討した。

3. 結果と考察 3.1 標本の特性

標本の特性は表

1

の通りであった。まず性別では男性が

35.2

%、女性が

64.2

%であった。ま た学年別では

1

年が

32.6

%、

2

年が

34.8

%、

3

年以上が

31.7

%であった。そして運動部のタイプ 別ではスポーツ系が

53.4

%、武道系が

11.4

%、表現系が

35.2

%であった。

表1 標本の特性

アイテム カテゴリー 度数( % ) 1) 男性 154 ( 35.2) 1. 性別 2) 女性 281 ( 64.2) 3) 無回答 3 ( 0.6) 1) 1年 143 ( 32.6) 2.学年 2) 2年 152 ( 34.8) 3) 3年以上 139 ( 31.7) 4) 無回答 4 ( 0.9) 1) 幹部 82 ( 18.7) 3. 役職 2) その他 329 ( 75.1) 3) 無回答 27 ( 6.2) 1) スポーツ系 234 ( 53.4) 4. 運動部の 2) 武道系 50 ( 11.4) タイプ 3) 表現系 154 ( 35.2) 1)行う方が好き 344 ( 78.6) 5.スポーツ 2)みる方が好き 74 ( 16.9) の好き嫌い 3)両方嫌い 15 ( 3.4) 4)無回答 5 ( 1.1) 注1) 標本数(全体 n=438)

注2) 幹部: 主将・副主将・主務・副主務 注3) スポーツ系(野球部、陸上部等)、武道系

(空手部、柔道部等)、表現系(競技ダンス部、

スペイン舞踊部等)

(4)

3.2 満足度の全体的傾向 3.2.1 平均値の比較

まず全体的傾向として(表2-1) 、満足度の高かった項目(上位3位)は、「

4)

内部の指導 者(上級生)

(4.01)

」 「

17)

主将や副主将のリーダーシップ

(4.00)

」 「

19)

部内のコミュニケーショ ン(

4.00

) 」であった。一方、満足度の低かった項目(下位3位)は、 「

23)

本学一般学生とのス ポーツ交流など(

2.98)

」 「

24)

地域とのスポーツ交流

(3.04)

」 「

25)

部活動を通じてのボランティア 活動(施設訪問含む) (

3.09

) 」であった。

次に性別の平均値比較を行った結果、 「

31)

総合的評価」を含む

22

項目に有意差が認められ、

女性の方が男性よりも平均値がすべて高かった。そして運動部のタイプ別の平均値比較を行っ た結果(表2-2) 、 「

31)

総合的評価」を含む

18

項目に有意差が認められた。

3.2.2 因子分析

3.2.2.1 因子分析の結果とその解釈

438

名のデータから

30

項目の相関係数行列を求め、 主成分分析から固有値

1.00

以上の因子が 6個抽出された。因子分析(主因子法、バリマックス法)を適用して得られた結果が表3-1

(回転後の因子負荷量行列)である。因子負荷量が

0.400

以上の項目に下線を引いた。累積寄 与率は

50.9

%であった。

30

項目の信頼性係数(

Cronbach

のα係数)は

0.936

で、

KMO

Kaiser-Meyer-Olkin

)の標本妥当性の測度は

0.933

であった。

各因子の解釈は次のように考えた。第

1

因子に係わる

11

項目については、主将らの幹部が上

級生(内部指導者)の助言を受けつつ、一方ではリーダーシップを発揮して部内のコミュニケ

ーションを図り、部活動の目標や計画を部員に周知・徹底し、チームワーク・技能・体力向上

のための練習メニューを工夫し、限られた時間で部員と安全に楽しく練習している様子が推察

される。日常の練習と解釈されるので、 「練習」と命名された。第2因子に係わる4項目につい

ては、本学の一般学生や他部員、地域住民とのスポーツ交流または部活動を通したボランティ

ア活動であり、一言では交流と解釈されるので、 「交流」と命名された。第3因子に係わる4項

目については、練習時間、

1

週間当たり・春休み・夏休みの練習日数、競技大会の実施回数(日

数)であり、部活動の時間や日数と解釈されるので、 「活動日」と命名された。第4因子に係わ

る3項目については、部活動の練習施設、ビデオ機器を活用できる付帯施設、貴重品の保管場

所であり、大学側がサービスする施設や付帯施設と解釈されるので、 「施設」と命名された。第

5因子に係わる2項目については、部員数や新入部員の勧誘方法であり、現在または将来にお

ける部(組織)の存在に影響する部員と解釈されるので、 「部員」と命名された。第6因子に係

(5)

わる2項目については、部員間の意思の疎通をはかって、部員の意見が部活動に反映されるよ うな運営であると解釈されるので、 「民主的運営」と命名された。

このように、今回の研究で用いられた項目は、 「練習」 「交流」 「活動日」 「施設」 「部員」 「民 主的運営」から構成されていることが明らかになった。

表2-1 性別の平均値比較

男性 女性 全体

(n=154) (n=281) (n=435) 平均値間 項目 AV SD AV SD AV SD の比較 1) 部費の金額 2.96 1.06 3.43 0.86 3.26 0.96 ***

2) 部員の人数 2.87 1.17 3.39 1.00 3.21 1.09 ***

3) 新入部員の勧誘方法 3.09 1.00 3.52 0.92 3.37 0.97 ***

4) 内部の指導者(上級生) 3.61 1.06 4.23 0.87 4.01 0.98 ***

5) 外部からの指導者(コーチ) 3.42 1.21 3.87 1.09 3.71 1.15 ***

6) 活動目標や計画の周知・徹底 3.63 0.97 3.80 0.85 3.74 0.90 7) 練習や試合における安全性の周知・徹底 3.61 1.04 3.91 0.85 3.80 0.93 **

8) 練習のメリハリ 3.64 0.93 3.84 0.87 3.77 0.90 * 9) 技術向上や体力向上のための練習メニュー 3.70 0.95 3.89 0.85 3.82 0.89 * 10) チームワーク向上のための練習メニュー 3.64 0.96 3.84 0.88 3.77 0.91 * 11) 練習の運動量 3.46 1.04 3.79 0.94 3.67 0.99 ***

12) 楽しく練習するための工夫 3.59 1.00 3.91 0.87 3.80 0.93 **

13) 練習内容に対する練習時間の長さ 3.45 1.01 3.66 0.97 3.59 0.99 * 14) 春休み、夏休みの練習(日数など) 3.40 0.95 3.70 0.89 3.60 0.92 **

15) 競技大会(試合)の実施回数 3.24 1.01 3.61 0.81 3.48 0.90 ***

16) 1週間当たりの練習日数 3.39 0.99 3.76 0.91 3.63 0.95 ***

17) 主将や副主将のリーダーシップ 3.62 1.04 4.20 0.87 4.00 0.97 ***

18) 更衣室・サークル共用室(部室) 2.87 1.17 3.21 1.10 3.09 1.14 **

19) 部内のコミュニケーション 3.80 0.95 4.12 0.78 4.00 0.86 ***

20) 自分の意見が部活動の目標・内容に活かされる 3.39 0.89 3.82 0.77 3.67 0.84 ***

21) 合宿の時期や期間、場所 3.48 0.95 3.64 0.94 3.59 0.95 22) 部内や運動部間のスポーツ交流 3.13 1.00 3.29 0.88 3.24 0.93 23) 本学一般学生とのスポーツ交流など 2.94 0.97 3.00 0.90 2.98 0.93 24) 地域とのスポーツ交流 2.93 0.96 3.10 0.91 3.04 0.93 25) 部活動を通じてのボランティア活動(施設訪問含む) 3.00 1.02 3.14 0.87 3.09 0.93 26) ビデオなどのIT機器の活用 3.39 0.98 3.38 0.94 3.38 0.95 27) 施設の使用スペースと使用時間 3.21 1.04 3.42 1.05 3.35 1.05 * 28) 練習中の盗難防止策 3.13 0.96 3.31 0.94 3.25 0.95 29) 他大学とのスポーツ交流(練習や試合など) 3.44 0.99 3.53 0.94 3.50 0.96 30) 部内の懇親会のあり方 3.65 0.97 3.87 0.81 3.80 0.87 * 31) 総合的評価 3.79 0.93 4.19 0.78 4.05 0.85 ***

注1)AV:平均値 SD:標準偏差 *:P<0.05 **:P<0.01 ***:P<0.001 注2)平均値は5段階(得点)で求めた。

(6)

表2-2 タイプ別の平均値比較

1.スポーツ系 2.武道系 3.表現系 全体 平均値間 項目 (n=234) (n= 50) (n=154) (n=438) の比較 AV SD AV SD AV SD AV SD

1) 部費金額 3.17 0.98 3.08 0.77 3.46 0.94 3.26 0.96 ** 3>1,2 2) 部員人数 2.91 1.10 3.58 1.09 3.53 0.93 3.21 1.09 *** 2>1, 3>1 3) 新人勧誘方法 3.25 0.95 3.18 1.12 3.59 0.88 3.36 0.97 ** 3>1,2 4) 内部指導者 3.79 1.01 3.84 1.12 4.40 0.75 4.01 0.98 *** 3>1,2 5) 外部指導者 3.32 1.14 4.44 1.06 4.07 0.94 3.71 1.15 *** 2>1, 3>1, 2>3 6) 目標周知徹底 3.70 0.93 3.60 0.93 3.85 0.82 3.74 0.89

7) 安全性確保 3.70 0.94 3.98 0.92 3.90 0.89 3.80 0.93 * 3>1 8) 練習メリハリ 3.71 0.91 3.82 0.91 3.84 0.86 3.77 0.90

9) 技術の練習メニュー 3.76 0.90 3.82 0.93 3.91 0.87 3.82 0.89 10) チームワークのメニュー 3.73 0.91 3.72 1.02 3.85 0.86 3.77 0.91

11) 練習の運動量 3.55 0.99 3.54 1.06 3.90 0.90 3.67 0.98 ** 3>1,2 12) 楽練習の工夫 3.63 0.94 3.84 1.02 4.03 0.81 3.79 0.93 *** 3>1 13) 練習時間 3.50 0.98 3.68 0.94 3.69 1.00 3.59 0.99

14) 夏休み練習 3.53 0.92 3.54 0.89 3.72 0.90 3.60 0.92

15) 競技会の回数 3.46 0.92 3.18 0.99 3.61 0.79 3.48 0.90 * 1>2, 3>2 16) 1週間練習日数 3.51 0.93 3.62 1.03 3.81 0.91 3.63 0.95 * 3>1 17) 主将の指導力 3.84 0.99 3.92 1.16 4.26 0.80 4.00 0.97 *** 3>1,2 18) サークル共用室 3.03 1.16 3.00 1.14 3.21 1.08 3.09 1.13

19) 部内コミュニケーション 3.93 0.86 3.96 1.09 4.13 0.76 4.00 0.86

20) 意見の活用 3.59 0.86 3.56 0.94 3.82 0.73 3.66 0.84 * 3>1 21) 合宿時期場所 3.50 0.93 3.62 0.79 3.70 1.00 3.58 0.95

22) 部スポーツ交流 3.26 0.91 2.96 0.93 3.29 0.92 3.24 0.92 23) 学生スポーツ交流 2.97 0.92 2.72 0.84 3.07 0.94 2.98 0.92

24) 地域スポーツ交流 2.87 0.91 2.96 0.97 3.32 0.88 3.04 0.93 *** 3>1,2 25) ボランティア活動 2.95 0.94 3.18 1.03 3.27 0.83 3.09 0.93 ** 3>1 26) IT機器活用 3.39 0.93 3.02 0.90 3.48 0.98 3.38 0.96 * 1>2, 3>2 27) 施設の場所時間 3.24 1.06 3.24 0.92 3.53 1.05 3.34 1.05 * 3>1 28) 盗難防止策 3.17 0.97 3.12 0.99 3.39 0.90 3.24 0.95

29) 他大学スポーツ交流 3.42 0.95 3.80 0.91 3.51 0.95 3.50 0.96 * 2>1 30) 部内懇親会 3.74 0.87 4.02 1.01 3.80 0.81 3.79 0.87

31) 総合的評価 3.91 0.89 4.06 0.75 4.27 0.78 4.05 0.85 *** 3>1

注1)AV:平均値 SD:標準偏差 *:P<0.05 **:P<0.01 ***:P<0.001 注2)平均値は5段階(得点)で求めた。

注3)項目名は、表2-1を参照のこと。

3.2.2.2 因子得点の平均値の比較

性別等の要因(アイテム)を説明変数とし、因子得点を目的変数としてt-検定やF-検定

を行った結果(表3-2) 、例えば、性別では3因子(練習、部員、民主的運営)に有意差が認

められ、女性の平均値が男性よりも高かった。学年別では2因子(練習、民主的運営)に有意

(7)

表3-1 回転後の因子負荷量行列 (n=438)

項 目 因子1 因子2 因子3 因子4 因子5 因子6 共通性

9) 技術メニュー 10) チームワークメニュー 8) 練習メリハリ 6) 目標周知 11) 練習運動量 7) 安全性周知 4) 内部指導者 17) 主将リーダーシップ 12) 楽練習工夫 23) 学生スポーツ交流 24) 地域スポーツ交流 25) ボランティア活動 22) 部内スポーツ交流 14) 夏休み練習 15) 競技大会回数 16) 練習日数 13) 練習時間長 27) 施設スペース 26) IT機器活用 28) 盗難防止策 2) 部員人数 3) 新人勧誘方法 20) 意見部活動活 19) 部内コミュニケーション 1) 部費金額 5) 外部指導者 18) サークル共用室 21) 合宿時期 29) 他大学交流 30) 部内懇親会

.820 .103 .250 .046 .071 .005 .753 .817 .209 .231 .041 .054 .096 .779 .729 .143 .126 .138 .098 .177 .628 .623 .087 .138 .191 .175 .275 .558 .596 .083 .372 .123 .253 -.078 .585 .574 .162 .029 .258 .174 .262 .522 .553 -.061 .072 .134 .363 .310 .560 .528 .101 .027 .157 .266 .367 .519 .506 .123 .338 .159 .376 .185 .586 .123 .801 .238 .169 .068 .062 .750 .042 .744 .016 .236 .249 .014 .673 .121 .584 .035 .246 .314 .062 .520 .177 .583 .349 .172 -.030 .234 .578 .273 .175 .561 .217 .214 .195 .550 .163 .227 .487 .138 .202 .169 .403 .242 .136 .484 .259 .250 .159 .466 .416 .156 .436 .248 .230 .086 .509 .139 .209 .197 .713 .179 .075 .648 .212 .278 .194 .558 .053 .117 .488 .127 .313 .107 .538 .124 .144 .450 .171 .222 .219 .047 .561 .002 .444 .171 .109 .167 .107 .479 .117 .324 .265 .164 .357 .119 .178 .524 .545 .498 .048 .168 .115 .146 .518 .581 .063 .160 .136 .081 .349 .118 .191 .331 .013 -.021 .168 .380 .149 .304 .140 .239 .178 .285 .131 .113 .219 .230 .187 .268 .212 .134 .387 .372 .190 .330 .235 .201 .274 .210 .359 .359 .163 .141 .199 .218 .365 .396

因子負荷量の2乗和 因子の寄与率(%)

累積寄与率(%)

4.988 2.707 2.082 1.969 1.925 1.590 15.261 16.627 9.023 6.939 6.562 6.416 5.300

16.627 25.651 32.590 39.152 45.567 50.867

<項目>

1 部費の金額 2 部員の人数 3 新入部員の勧誘方法 4 内部の指導者(上級生)

5 外部からの指導者(コーチ)

6 活動目標や計画の周知・徹底

7 練習や試合における安全性の周知・徹底 8 練習のメリハリ

9 技術向上や体力向上のための練習メニュー 10 チームワーク向上のための練習メニュー 11 練習の運動量

12 楽しく練習するための工夫 13 練習内容に対する練習時間の長さ 14 春休み、夏休みの練習(日数など)

15 競技大会(試合)の実施回数

16 1週間当たりの練習日数 17 主将や副主将のリーダーシップ 18 更衣室・サークル共用室(部室)

19 部内のコミュニケーション

20 自分の意見が部の活動目標・内容に活かされる 21 合宿の時期や期間、場所

22 部内や運動部間のスポーツ交流 23 本学一般学生とのスポーツ交流など 24 地域とのスポーツ交流

25 部活動を通じてのボランティア活動(施設訪問含む)

26 ビデオなどのIT機器の活用 27 施設の使用スペースと使用時間 28 練習中の盗難防止策

29 他大学とのスポーツ交流(練習、試合など)

30 部内の懇親会のあり方

(8)

差が認められ、

1

年の平均値が

2

年以上よりも高かった。運動部の性格では3因子(交流、部 員、民主的運営)に、役職では「練習」 、運動部のタイプ別では「部員」の因子に有意差が認め られた。

3.3 満足度-満足率(良い)に着目した場合-

総合的評価の満足度(即ち、満足率(良い)の場合)は、

76.5

%であった(表4) 。

30

項目の満足率(良い)で比率の高かった項目(上位3位)は、 「

19)

部内のコミュニケーシ ョン

(72.4

)

」「

4)

内部の指導者(上級生)

(71.7

)

」「

17)

主将や副主将のリーダーシップ

(71.0

)

」であった。一方、比率の低かった項目(下位3位)は、 「

23)

本学一般学生とのスポー

表3-2 因子得点の平均値の比較

説明変数

(アイテム・カテゴリー) 人数

第1因子 練 習 AV SD

第2因子 交 流 AV SD

第3因子 活動日 AV SD

第4因子 施 設 AV SD

第5因子 部 員 AV SD

第6因子 民主的運営 AV SD 性別

1) 男性 154 2) 女性 281 有意差検定

-0.120 0.971 0.064 0.911

-0.343 0.834 0.190 0.706 ***

-0.200 0.863 0.116 0.727 ***

学年

1) 1年 143 2) 2年以上 291 有意差検定

0.337 0.905 -0.170 0.909 ***

0.137 0.793 -0.066 0.783 *

役職

1) 幹部 82 2) その他 329 有意差検定

-0.290 0.818 0.069 0.955 ***

運動 部の 性格

1) レク志向 182 2) 競技志向 249 有意差検定

0.102 0.864 -0.083 0.929 *

0.113 0.747 -0.086 0.824 *

-0.091 0.787 0.072 0.793 *

トレセン 利用 状況

1) 週1回以上 141 2) 月2回以下 292 有意差検定

0.149 0.918 -0.073 0.939 *

-0.148 0.842 0.072 0.765 **

スポー ツ 技 能レ ベル

1) 上位群 73 2) 中位群 202 3) 下位群 154 有意差検定

-0.289 1.036 -0.096 0.880 0.263 0.887 ***

3>1,2 運動

部の タイプ

1) スポーツ系 234 2) 武道系 50 3) 表現系 154 有意差検定

-0.302 0.761 0.268 0.884 0.371 0.591 ***

2>1, 3>1

注1)AV:平均値、SD:標準偏差。全体=438人。 *:p<0.05、**:p<0.01、***:p<0.001

(9)

ツ交流など

(23.3

)

」「

25)

部活動を通じてのボランティア活動(施設訪問含む)

(23.3

)

」「

24)

地域とのスポーツ交流

(24.2

)

」であった。

3.4 改善度

改善度を求める手続きについては、前述に示したように、まず「満足率(良い) 」と「独立係数」

の関係を明らかにし、次に満足率偏差値と独立係数偏差値をもとに「改善度指数」を算出した。

表4 運動部の運営に関する満足度・改善度

満足度の区分

1.悪い 2.普通 3.良い 独立係数 満足率 修正 改善度 因子 項目 % % % 独立係数 偏差値 偏差値 距離 角度 指数 指数 番号 1) 16.0 45.9 38.1 0.2063 42.39 40.57 12.12 83.90 0.068 0.82 2) 28.1 27.6 44.3 0.1978 41.38 44.98 9.98 104.78 -0.164 -1.64 5 3) 16.9 35.6 47.5 0.2704 49.98 47.26 2.74 45.41 0.495 1.36 5 4) 6.4 21.9 71.7 0.3573 60.26 64.50 17.76 99.71 -0.108 -1.92 1 5) 12.8 31.3 55.9 0.2199 44.00 53.25 6.82 163.44 -0.816 -5.57 6) 6.4 33.1 60.5 0.3206 55.92 56.52 8.81 92.76 -0.031 -0.27 1 7) 6.4 29.7 63.9 0.3207 55.93 58.94 10.73 101.44 -0.127 -1.36 1 8) 7.1 30.4 62.6 0.3068 54.28 58.02 9.09 106.91 -0.188 -1.71 1 9) 6.8 25.8 67.4 0.3804 62.99 61.43 17.30 86.34 0.041 0.71 1 10) 6.8 31.1 62.1 0.3141 55.15 57.66 9.23 101.08 -0.123 -1.14 1 11) 11.0 28.5 60.5 0.3429 58.56 56.52 10.76 82.29 0.086 0.93 1 12) 7.3 30.1 62.6 0.3360 57.74 58.02 11.15 91.01 -0.011 -0.12 1 13) 12.8 32.6 54.6 0.2981 53.25 52.32 3.99 80.51 0.105 0.42 1, 3 14) 10.0 34.0 55.9 0.3012 53.62 53.25 4.86 86.91 0.034 0.17 3 15) 11.0 40.4 48.6 0.2051 42.25 48.05 7.99 120.87 -0.343 -2.74 3 16) 11.2 30.1 58.7 0.2570 48.39 55.24 5.48 152.08 -0.690 -3.78 3 17) 6.4 22.6 71.0 0.3558 60.08 64.00 17.25 99.24 -0.103 -1.78 1 18) 28.5 33.6 37.9 0.1775 38.98 40.43 14.60 94.02 -0.045 -0.66 19) 3.7 24.0 72.4 0.3365 57.80 65.00 16.91 107.52 -0.195 -3.30 1, 6 20) 5.0 39.5 55.5 0.3903 64.17 52.96 14.48 56.79 0.369 5.34 6 21) 10.0 38.6 51.4 0.2847 51.67 50.04 1.67 46.37 0.485 0.81 22) 15.5 51.8 32.6 0.1303 33.40 36.65 21.30 96.19 -0.069 -1.47 2 23) 26.0 50.7 23.3 0.1160 31.70 30.03 27.09 87.50 0.028 0.76 2 24) 22.4 53.4 24.2 0.1023 30.08 30.67 27.76 90.86 -0.010 -0.28 2 25) 18.3 58.4 23.3 0.2094 42.76 30.03 21.24 64.92 0.279 5.93 2 26) 14.2 42.5 43.4 0.2138 43.28 44.34 8.79 94.89 -0.054 -0.47 4 27) 20.3 34.9 44.7 0.2428 46.71 45.27 5.76 79.82 0.113 0.65 4 28) 18.7 46.1 35.2 0.1619 37.14 38.50 17.25 93.19 -0.035 -0.60 4 29) 12.3 39.7 47.9 0.3157 55.34 47.55 5.88 20.36 0.774 4.55 30) 3.9 33.6 62.6 0.4453 70.67 58.02 22.17 66.20 0.264 5.85 平均値 51.34 0.2706

標準偏差 14.04 0.0845 31) 3.2 20.3 76.5

注1)全体(n=438)

注2)改善度指数が「5以上(要改善)」の項目に下線を引いてある。

注3)因子番号については、表3-1と表3-2を参照のこと。

注4)項目については、表2-1を参照のこと。

(10)

3.4.1 満足率(良い)と独立係数の関係

独立係数は高いが満足率(良い)が比較的低い項目としては、 「

30)

部内の懇親会のあり方」

が例としてあげられる(図

1

) 。この項目の独立係数は第

1

(0.4453)

であったが、満足率(良 い)は第6位

(62.6

)

であった。即ち、この項目は部活動運営の総合評価を高める重要な要因 であるにもかかわらず、相対的に低い満足率(評価)となっているので、今後、改善すべき項 目であると考える。

図1 満足率(良い)と独立係数の関係

3.4.2 改善度指数

(2004

)の方法によって、まず満足率偏差値と独立係数偏差値を算出して図示し(図2) 、

次に改善度指数を算出した(図3) 。値が正(プラス)の項目が、今後改善すべき項目であり、

具体的には「

25)

部活動を通じてのボランティア活動(施設訪問含む)

(5.93

) 」 「

30)

部内の懇親 会のあり方

(5.85)

」 「

20)

自分の意見が部の活動目標・内容に活かされている(

5.34

) 」「

29)

他大 学とのスポーツ交流(練習、試合など)

(4.55

) 」等の

13

項目であった。ところで、管(

2006

) によると「改善度指数が

5.0

以上の場合は要改善、

10

以上は即改善」であることから、即改善 すべき項目は認められなかった。しかし、要改善の項目は上述の3項目があげられる。なお、

改善度指数が

5.0

未満の場合は要改善でないとしても、準改善項目として認識して部活動の運

(11)

営を行うべきであろう。

一方、改善度指数の値が負(マイナス)の項目は改善不要であり、具体的には、 「

5)

外部から の指導者(コーチ) (

-5.57

) 」 「

16)

1週間当たりの練習日数

(-3.78)

」 「

19)

部内のコミュニケーショ ン

(-3.30)

」 「

15)

競技大会(試合)の実施回数

(-2.74)

」等の

17

項目であった。

図2 満足率偏差値と独立係数偏差値の関係

図3 改善度-改善度指数-

(12)

3.5 6因子と要改善項目の関係

6因子と改善すべき項目(とりわけ改善度指数の値が5以上)の関係をみると(表4) 、 「

25)

部活動を通じてのボランティア活動(施設訪問含む)

(5.93

) 」は第2因子(交流)と、 「

20)

自分 の意見が部の活動目標・内容に活かされている(

5.34

) 」は第6因子(民主的運営)と係わって いた。第2因子(交流)と第6因子(民主的運営)は、改善すべき項目と改善しなくてもよい 項目から構成されているが、これら2因子の意味を念頭に置いて、今後、改善を図る方向で検 討するべきであろう。

4. まとめ

本稿の目的は、 本学体育会運動部の運営に関する満足度と改善度を数値化することであった。

次の2点にまとめられる。

1)総合的評価の満足度、即ち、満足率(良い)は、

76.5

%であった。

2)運動部の運営に関する改善度は、改善度指数

10

以上の即改善すべき項目は認められなかっ た。改善度指数5以上の要改善は「 「

25)

部活動を通じてのボランティア活動(施設訪問含む)

(5.93

) 」等の

3

項目が、改善度指数

5.0

未満の準改善項目は「

29)

他大学とのスポーツ交流(練

習、試合など) (

4.55

) 」等の

10

項目が認められた。一方、改善度指数の値が負(マイナス)の 項目は改善不要であって、 「

5)

外部からの指導者(コーチ) (

-5.57

) 」 「

16)

1週間当たりの練習日 数

(-3.78)

」等の

17

項目が認められた。

因子分析の結果、本学運動部の運営に関する基礎的因子構造は、「練習」「交流」「活動日」

「施設」 「部員」 「民主的運営」の因子から構成されていることが明らかになった。これらと改 善度指数(とりわけ改善度指数の値が5以上)の関係でみると、 「交流」と「民主的運営」の因 子については、今後、向上戦略で対応するべきであろう。

付記

本稿は、本学体育会運動部のリーダーシップ・トレーニング(本学大会議室、

2008

12

20

日)の発表資料を加筆修正したものである。 (阿保雅行

(2008b)

部員からみた本学体育会運 動部の満足度・改善度-アンケート調査

2008

を中心に―)

謝辞

末筆ですが、アンケート調査の実施にあたって、快く協力してくれた本学体育会運動部の皆

さんにおれい申し上げます。また、アンケート調査用紙の配布や回収等でご協力いただいた本

学スポーツ科学研究室(真鍋求先生) 、学生課(小野瀬克二課長、金井信夫課長補佐、大図栄治

(13)

専門職員) 、そして体育団体連絡協議会(坂上祐亮議長)に心から感謝申しあげます。

参考文献

阿保雅行(2006)本学体育会運動部の運営に関する満足度・改善度について(資料編).体育会リーダーシップ・

トレーニングの発表資料、20061220日.

阿保雅行(2008a)本学体育会運動部の運営に関する満足度・改善度について(資料編).体育会リーダーシップ・

トレーニングの発表資料、200884日.

阿保雅行(2008b)部員からみた本学体育会運動部の満足度・改善度-アンケート調査2008を中心に-.体育会 リーダーシップ・トレーニングの発表資料、20081220日.

管 民郎(2004)すべてがわかるアンケートデータの分析.現代数学社.

管 民郎(2006)らくらく図解統計分析教室.現代数学社.

(14)

The Satisfaction on the Management of the Official Sports Clubs at Tokyo University of Foreign Studies in 2008

ABO Masayuki

The purpose of this study was to analyze the satisfaction and improvement of the management of the official sports clubs at Tokyo University of Foreign Studies in 2008.

The thirty items, based on the theoretical model, were divided into seven scopes: (a) out-leader, (b) in-leader, (c) member of official sports club, (d) practice,(e) facility, (f) period of practice, and (g) exchange.

The author received 476 answers to the questionnaires in December 2008, and used 438 answers as the samples in this paper.

The author used the KAN's method of the customer satisfaction survey and the method of the factor analysis.

The main results were as follows:

1) The Satisfaction Index of synthetic evaluation for the official sports clubs was 76.5 %.

2) There were thirteen items about the improvement of the management for the official sports clubs.

3) The factor analysis yielded a solution with six factors which accounted for 50.9 % of the variance. The six factors were conceptually labeled 'Practice', 'Exchange', 'Period of Practice', 'Facility', 'Member of Official Sports Clubs' and ' Democratic Management'.

4) It was clear that two factors about 'Exchange' and 'Democratic Management' belonged to the improvement strategy.

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