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日本女子サッカーリーグ所属クラブの現状と展望(Ⅱ)

―「浦和レッドダイヤモンズ・レディース」に焦点を当てて―

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み**** *伊賀市立城東中学校・**保健体育講座・***畿央大学非常勤講師 ・****順天堂大学博士課程 (平成24年3月30日 受付)  本研究では現在なでしこリーグの中でもトップクラスの環境を持ち,日本代表選手を多く輩出しているJリーグ所属浦和レッド ダイヤモンズの下部組織である「浦和レッドダイヤモンズレディース」と,ぎりぎりのクラブ運営の中でもなでしこリーグ残留を 続け,日本女子サッカーリーグでは最も歴史のある市民クラブ「伊賀フットボールクラブくノ一」(筆者所属)の事例を中心に,日 本女子サッカーリーグ所属クラブの現状を明らかにし,それらから見ることのできる課題を検討することで,日本女子サッカー リーグ所属クラブの展望を考察することを目的とする。本稿はその第Ⅱ報として, Jリーグ所属浦和レッドダイヤモンズの下部組織 である「浦和レッドダイヤモンズレディース」に焦点を当て,Jリーグ下部組織としての活動のメリット,デメリットについて検 討した。 キーワード:日本女子サッカーリーグ なでしこリーグ 歴史 Ⅰ はじめに 本研究では,現在なでしこリーグの中でもトップクラスの環境を持ち,日本代表選手を多く輩出しているJ リーグ所属浦和レッドダイヤモンズの下部組織である「浦和レッドダイヤモンズレディース」と,ぎりぎりの クラブ運営の中でもなでしこリーグ残留を続け,日本女子サッカーリーグでは最も歴史のある市民クラブ「伊 賀フットボールクラブくノ一」(筆者所属)の事例を中心に,日本女子サッカーリーグ所属クラブの現状を明 らかにし,それらから見ることのできる課題を検討することで,日本女子サッカーリーグ所属クラブの展望 を考察することを目的とする。本稿は,「日本女子サッカーリーグ所属クラブの現状と展望(Ⅰ)―日本女子 サッカー(なでしこ)リーグの歴史と現状―」(本学紀要,Ⅳ部門,60-2,pp. 15-28. 2012.2.)の第Ⅱ報として, Jリーグ所属浦和レッドダイヤモンズの下部組織である「浦和レッドダイヤモンズレディース」に焦点を当て, Jリーグ下部組織としての活動のメリット,デメリットについて検討する。 Ⅱ 市民クラブからJリーグ組織の一員へ 1. 本太レディース ママさんチームが主体であった1970年代,関東の多くの地域で女子サッカーの大会が行われていた。埼玉県 でもママさんサッカーチームはいくつか誕生はしていたものの,練習や試合などは思うようにいかず,それぞ れが楽しんで行っている程度であった。 1979年,スポーツイベントの一つとして女子サッカー大会が大宮サッカー場で行われ,ママさんチームであ

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る3チームが参加した。同年12月には,第1回埼玉県女子サッカー大会が開催されたが,この大会には5チー ムのみであった。この大会に参加するチームのなかった浦和市では,「浦和市にも女子サッカーチームを」と いう市長の呼びかけにこたえる形で,「本太レディース」が誕生した。このチーム名の由来は,夜間照明施設 のある市立本太小学校の校庭を練習場所として使用していたことからきている。1980年の第2回埼玉県女子 サッカー大会から参加し,6チーム中3位となった。 また,徐々に中学生・高校生の選手の加入が増加してきたことからママさんチームから様々な年代の所属す る本格的なクラブチームへと変化した。活動資金は選手の自己負担で行い,県大会や,地域の大会などに出場 するようになった。 1992年,埼玉県大会でも十分な成績を残し続けていた本太レディースは,日本女子サッカーリーグへの昇格 のかかった大会である「チャレンジリーグ」に参戦するほどの実力をつけていた。 そして,チャレンジリーグ参戦2年目の1993年,日本女子サッカーリーグに加盟していた日産FCレディー スがその年限りで廃部を決定したことを受け,この時チャレンジリーグ1位であった本太レディースは,入れ 替え戦を行わずして1994年の日本女子サッカーリーグへの加盟が決まった。また,日本女子サッカーリーグ加 盟を機に地域を意識したチーム名「浦和レディース」へと変更し,地域を代表するクラブチームとして,初め ての日本女子サッカーリーグを戦うこととなった。活動資金などは,本太レディースのころと変わらず,選手 の自己負担であった。 2.浦和レディース・浦和レイナス 1994年,浦和レディースは,日本女子サッカーリーグに加盟した。しかし,当時の日本女子サッカーリーグ は企業のバックアップの下,世界中から優秀な選手を集めていたチームばかりが所属し,世界一の女子サッ カーリーグといわれていたほどレベルの高いリーグであったため,大人から中学生まで所属していた市民クラ ブである浦和レディースは,1勝もすることができず,1年で降格することが決まった。さらにその後,中心 選手の他チームへの移籍,中学生・高校生の進学によるチーム離れが続き,レベルの維持が難しくなってきた。 そんな状況から,1998年のシーズン終了後,日本女子サッカーリーグ入りを強く熱望する競技志向の「浦和レ イナス」と,クラブチームとしてさまざまな選手が活動する「本太レディース」へと分裂することとなった。 「本太レディース」は,その後,チーム名を変更し,「浦和本太レディース」として2008年まで関東リーグで 活動していたが,その年の入れ替え戦に敗れ埼玉県リーグに降格した。それとともに,中学生・高校生の高 校・大学への進学などによる人数不足から,チーム活動は一時停止状態となり,地元でのサッカー大会の運営 や,育成事業への参加に力を入れている。 一方,日本女子サッカーリーグへの参入を目指す「浦和レイナス」は,決まった練習場所もなく,手探り状 態でのチーム運営ではあったが1999年には実力を発揮し,日本女子サッカーリーグへ昇格した。加盟初年度は 最下位だったものの,年々その順位を上げていき,2001年には10チーム中5位となる。当時,企業チームがど んどん廃部に追い込まれており,市民クラブが半数を占めてきていたことと,2001年に浦和市が大宮市,与 野市と合併し,さいたま市となったことを受け,チーム名を「さいたまレイナスFC」へと変更した。さらに, 元浦和レッドダイヤモンズの選手である田口禎則を監督として迎え,チームのさらなる強化へと乗り出した。 表1 浦和レイナスLリーグ戦績 1) L リ ー グ 結果 備考 前期リーグ 後期リーグ ベストイレブン 1999 8位 7位 結果 1次リーグ 決勝リーグ (東日本リーグ) (下位リーグ) (最終順位) 2000 3位 2位 6位 2人 2001 3位 1位 5位 1人

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3.さいたまレイナスFC 2002年に浦和レイナスからさいたまレイナスFCへとチーム名を変更し,日本女子サッカーリーグ優勝を目 指して,チーム強化を図っていたが,決まった練習場所もない状態は続いており,県内のグラウンドを転々と しているような状態であった。チーム運営も後援会が行い個人会員,地元企業の法人会費などの会費でまか なっていたため,活動資金はチーム運営を行うためのぎりぎりの運営が続いていた。また,チームからの試合 用移動着などの支給はあったものの,チーム所有のものとしての支給であったため,引退・移籍時にはチーム に返却しなければならなかった。こういった状況であったため,選手に対しての特別な待遇はなく,遠征に伴 う交通費は選手の自己負担,スタッフはボランティアで行っていた。田口監督でさえもボランティアスタッフ として監督業務を行っていたのである。そのため,集まった選手は「どうしてもこのチームでやりたい」,「こ のチームで優勝したい」というハングリー精神の強い選手が多かった。そんなチームであるだけに,その意識 は高く,田口監督の手腕もあり,運営の厳しさを感じさせないチームの強さを培ってきた。また,日本代表 GKである山郷のぞみ選手や安藤梢選手の加入もあり,チームの勢いに拍車をかけた。 山郷のぞみ選手は,地元埼玉でのさいたまレイナスの活躍を受けたことに加え,前所属クラブであった伊賀 FCくノ一の環境悪化もあり「地元でプレーしたい」2)という希望から,さいたまレイナスFCに移籍し,守備 の要として活躍した。 また,さいたまレイナスFCは育成にも力を入れており,下部組織として「さいたまレイニータFC」という 中学生・高校生と主体としたチームとともに活動していた。 2004年,チームの強化の成功を裏付けるかのように,参入6年目にしてついに念願のリーグ優勝を果たした。 また,全日本女子サッカー選手権大会でも準優勝というように,この年多くの成績を残した。 また,その前年の2003年,Jリーグでは浦和レッドダイヤモンズがナビスコカップで優勝,2004年はJリー グ・セカンドステージで優勝するなど,浦和レッドダイヤモンズの快進撃が続いていた。その男子サッカーの 快進撃,女子サッカーの初タイトルという2つの出来事が重なったこともあり,さいたまレイナスFC側から 「運営移譲」の打診を受けた浦和レッドダイヤモンズは,「女子サッカーに対しても普及の一環として受け入れ たい」という互いの意向の合致からさいたまレイナスFCの運営移譲の申し入れを受け入れた。当時さいたま レイナスFCの代表であった塩浦綾子は,「1998年に浦和レイナスができた時から浦和レッズに運営を手伝って もらえたらという気持ちはあったんです。でも,当時は,とてもそんな状況ではありませんでした。」と,当 時を振り返り,特定の企業をバックボーンに持たず,地元の有志企業やサッカー関係者に支えられ苦しい運営 を続けながらも,トップリーグに在籍し続けたさいたまレイナスFCが,女子サッカーの頂点に立った。この ことが大きな転機になった。「やっと,レッズに運営をお願いしてもおかしくないチームになれた,という思 いでした。」と語った3) 2004年をともに好成績で終えた,浦和レッドダイヤモンズとさいたまレイナスFCの2チームは合同優勝パ レード行い,その2ヶ月後の2005年2月,浦和レッドダイヤモンズはさいたまレイナスFCから正式に運営移 譲を受け入れた。 表2 さいたまレイナスFC Lリーグ戦績 4) L リ ー グ 結果 備考 前期リーグ 後期リーグ ベストイレブン 1999 8位 7位 結果 1次リーグ 決勝リーグ (東日本リーグ) (下位リーグ) (最終順位) 2000 3位 2位 6位 2人 2001 3位 1位 5位 1人 4.浦和レッドダイヤモンズレディース 2005年4月1日,浦和レッドダイヤモンズレディース(以下,レッズレディース)が正式に誕生した。さい

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たまレイナスFCの下部組織であったさいたまレイニータも,浦和レッドダイヤモンズジュニアユースレディー スとして運営されることになり,育成システムの確立も重視した。 ところが,正式発足が開幕直前だったこともあり,さまざまな分野で準備が不十分だった結果,このシーズ ンの成績は5位と前シーズン優勝のチームとは思えない出来となってしまった。また,決まった練習場がない という問題はレッズレディース誕生後も変わらなかった。しかし,「サッカーのまち・さいたま」をホームタ ウンとした浦和レッズという大きな組織の一員となったことは,その練習環境に大きな変化を与えた。 2006年5月20日の「レッズランド」5)オープンに向けて準備していたサッカー場の夜間照明塔が完成した。 その後,クラブハウス・シャワー施設・人工芝のフルサイズのサッカー場が次々と完成し,その施設をレッズ レディースの練習場として使用できることが決定した。これを機に,練習環境の基盤は格段に向上していった。 2005年,2006年シーズンを準備期間として迎えた2年目,クラブは本格的にレッズレディースのチーム作り に動き出した。その手始めとして,指導経験豊富な永井良和を監督に据え,日本代表選手であり当時TASAKI ペルーレでプレーしていた柳田美幸選手を獲得し,さらに,ホームゲームの有料化とプロ契約選手の創出を 行った。ホームゲームを有料化することは,使用料の増額によりクラブ運営に負担はかかるものの,選手の意 識を高くするためには必要なことであった。また,選手に対しては,日本代表での出場試合数などの条件を設 けて,希望する選手とプロ契約を結び,お金を払って見にきてもらうに値する内容の試合を見せる姿勢を打ち 出した。プロ契約選手第一期生は3人で,どの選手もチームの中心選手として活躍している選手である。チー ム全体の強化の方法の一つとして,プロ,アマチュア関係なく練習することはもちろん,スポーツ選手は身体 が資本であることから,栄養面の補助をクラブが行うことにした。特に,アマチュア登録の選手は仕事や学校 に行ってから練習を行うため,生活が不規則になりやすい。そういったことの解消のためにも週に2回は夕食 をチームから提供することになり,選手の栄養管理の手助けを行っている。さらに,女子サッカー選手として の自覚を高めるために,遠征時や公式行事の際はクラブ支給のスーツを着用することとした。 こういったクラブ側からの待遇により,サッカー選手としての振る舞い,試合の結果・内容すべてのことに こだわったチーム作りがなされ,チームは着実に力をつけていった。もちろんクラブ側の要求も簡単なものば かりではないが,選手が選手であることの自覚を持って取り組んでいた結果が現在にもつながっている。 2007年,新たにプロ契約選手を獲得するとともに他の選手の就職先として地元企業にクラブ側が協力を要請。 勤務時間に制約のある選手を正社員として雇用してくれるばかりでなく,会社をあげて選手やレッズレディー スを応援してくれる企業が増えていった。 2008年,レッズアカデミーセンター長であった村松浩が監督として就任した。育成組織であるジュアユース レディースから1名が新加入したことで,育成面においても充実してきている結果を残すとともに,レッズレ ディースの選手間のさらなる競争を生むことになった。これにより,ポジション争いも激化し,選手間で切磋 琢磨できる状況をクラブ側が作ることに成功した。 2009年,ジュニアユースレディースから3名が下部組織登録6) し,チーム強化と並行して行ってきたバック アップ体制も整ってきた。開幕前にはレッズレディースリーグ戦用リーフレットを作成し,ホームゲームのほ とんどを駒場スタジアムで行うことでホームスタジアムとして定着させるとともに,Jリーグの試合日程とな でしこリーグの試合日程をずらすことで,ファンやサポーターが見に来やすく,どのカテゴリーも見ることが できる環境を整えた。また,レッズレディースをホームタウン推進活動の一環と位置付け,プロ選手を中心に 地域のイベントなど対外活動に派遣して市民と触れ合う活動を行ってきた。この年は,さらに多くのファンや サポーターとともに優勝を勝ち取ろうという合言葉の下,「BROOM in RED」7)という活動を開始した。これ により,ホームゲーム平均入場者数は前年の1,699人を上回る2,060人となり,多くの人に愛されるチーム作り が成功した。そして,この年ついにレッズレディースとして初めてのリーグ女王というタイトルを手にした。 Jリーグのみならず,なでしこリーグでも,その人気と実力を不動のものとしてきた。この年の,全日本女子 サッカー選手権大会では惜しくも優勝を逃したものの,その安定した強さは2010年にも引き継がれた。 2010年,多くの女子サッカー選手がアメリカやドイツなどサッカー環境が日本よりも良く,プロ契約を結ぶ ことのできる環境を求めて海外へ移籍していく中,レッズレディースでも中心選手であった安藤選手がドイツ への移籍を発表した。しかし,育成年代の活躍,選手層の厚さから,その安定した強さを見せ,リーグ2位と なった。

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表3 浦和レッドダイヤモンズレディースLリーグ戦績 8) L リ ー グ 結果 備考 L1 ベストイレブン 2005 5位 1人 DIVISION 1 2006 な し こ リ ー グ 2位 1人 2007 3位 3人 2008 3位 3人 2009 1位 7人 2010 2位 5人 Ⅲ 浦和レッドダイヤモンズレディースの現状 1.運営の現状 2005年からJリーグの下部組織として活動している浦和レッドダイヤモンズレディース(以下レッズレディー ス)は,その経営母体を株式会社三菱自動車フットボールクラブ(浦和レッドダイヤモンズの法人名)とし ている。浦和レッドダイヤモンズ(以下浦和レッズ)は,「①社会の一員として青少年の健全な育成に寄与す る。②地域社会に健全なレクリエーションの場を提供する。③浦和から世界に向けて開かれた窓となる。」の 3つを活動理念とし,「男女ともに日本サッカー界でのリーディングクラブとなることを目標にクラブの理解, チームの強化の両面から取り組みをしている。」9) 現在,浦和レッズはレッズランドと呼ばれる総合スポーツ施設に対して100%の出資を行っており,その施 設には,4種目の7施設のスポーツ施設・体育館のほかレンタサイクルやビリヤード場,デイキャンプ場など がある。会員制で運営しており,会員になる事で安い料金での施設利用やプログラムへの参加が可能になる。 この施設を有効利用し,地域に密着した活動を行っている。 2010年現在,この施設は法人格を取得し,地域に開かれた総合型地域スポーツクラブとして,各スポーツの インストラクターや特別講師に有名選手など呼んで,スクール事業を行っている。この中の施設の一つである, 照明施設付人工芝サッカー場をレッズレディースの練習場として使用している。 経営母体である株式会社三菱自動車フットボールクラブは,2009年度,株主である三菱自動車工業株式会社, さいたま市,埼玉県,スポンサー等27社による1億6千万円を資本金として(図1),各カテゴリーの運営や 事業を行い,3つの活動理念のもと活動を行っている。 事業内容はサッカースクールを始めとして,レッズランドや,その他埼玉県内の施設を利用した様々なス ポーツスクールや,トップチーム(Jリーグ),レディースチームのイベント等多岐にわたって行われている。 レッズランドでは,テニススクール・フットサルスクール・フットサルゲーム&ミニレッスン・キッズサッカー (幼児対象)・ランニングスクール・ウォーキングプロジェクト・レンタサイクル・アグリフィールド収穫祭(植 え付けから収穫まで)・新春たこあげ&もちつき大会・浦和レッズスポーツセミナー・健康チェックinレッズ ランド・浦和レッズハートフルスクール レッズランド校・浦和レッズフレンドリーフットサルなどのプログ ラムやイベントを行っており,様々な年代の人に「する」「学ぶ」スポーツの場と機会の提供をしている。こ ういったことを行うことで,地域貢献活動を通じての街づくりを行っている。

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図1 浦和レッズの資本金内訳10) 図2 浦和レッズ営業収入内訳11) 図3 浦和レッズ営業費用内訳12) また,埼玉県副知事やさいたま市長も組織の役員となっており,県・市が中心となって,2,929クラブ, 10,657人のオフィシャルサポーターズクラブのメンバー,レッドダイヤモンズ後援会個人会員である9,502人, 法人会員である396社によって浦和レッドダイヤモンズというクラブは支えられている。また,クラブの収入 は2007年以降徐々にではあるが減少してきているものの,依然として資金力はJリーグトップクラスである。 浦和レッズ(J) 資本金 160 三菱自動車工業株式会社 81 さいたま市 8 埼玉県 8 スポンサー等 63 (百万円) 営業収入 6,432 入場料収入 2,460 広告料収入 2,735 グッズ収入 616 Jリーグ分配金 316 その他 303 (百万円) 営業費用 6,358 事業費用 5,737 事業運営費 2,655 チーム運営費 3,082 一般管理費 620 (百万円) ※チーム運営費に人件費を含む

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浦和レッズは,ファン・サポーター,ホームタウンに住む人たちとともに歩む「地域の公共財」と位置付け て経営を行っている。その成果もあり,Jリーグ全体の観客動員数が減少しているにもかかわらず,リーグ成 績の低迷や2部への降格を経験しながらも,浦和レッズの観客動員数は他のチームよりも多いことから,浦和 レッズが地域に根付き,地域が浦和レッズを支えていることが分かる。これは,先ほどの資本金の金額を見て もわかる。これだけ大きな組織であるにもかかわらず,資本金というものは他のJリーグクラブとあまり変わ らない。このことからも,レッズがいかに地域に浸透しているか,地域に愛されるクラブになっているかが分 かる。 収入の3つの柱である「入場料」「グッズ」「広告料」を見てみると,「入場料」「グッズ」の収入で全体の 48%を占めていること,また,パートナー企業の「広告料」収入も42%を占めていることからいかに地域の 人々によって支えられているかが分かる(図2)。 また,事業費用・事業運営費が全体の約70%を占め,チーム運営費は全体の26%である事(図3)から,営 業収入で得たほとんどの収入を,地域に対して還元していることが分かる。営業で得た収入の使い道はスクー ルなどの事業に加え,練習場の改修を行い,それをさいたま市へ寄贈したり,バナーの配布,街路灯への設置 をしたり,といったさいたま市のスポーツ環境の改善への協力やクラブの広報活動も含め,浦和レッズが地域 に認められるための様々な取り組みを行うために使用されている。 そのような大きなクラブの一員であるレッズレディースの,運営資金はクラブの予算から捻出されている。 クラブの予算は約5000万円であり,それに加えて,なでしこリーグホームゲーム入場料・グッズ関係の収入に より運営している(図4)。監督やスタッフはクラブの雇用となるため,人件費はクラブから出ており,レッ ズレディースの運営費とは別に支払われている。また,運営により発生した利益はクラブ側の利益となり他の スクール事業などへと使われている。 図4からホームゲーム収入に対するグッズ収入の割合がトップチームの25%(図2)と比べ,レッズレ ディースは15%程度であることから,浦和レッズというクラブの中でのレッズレディースの認知度はまだまだ 低いと思われる。 図4 レッズレディース収入内訳13) 図5 レッズレディース支出内訳14) レッズレディース 収入 61,500 クラブ予算 50,000 ホームゲーム入場料収入 10,000 グッズ関係 1,500 (千円) 収入 52,000 リーグ運営費 30,000 施設利用費 12,000 食料品費 8,000 医療関連費 2,000 (千円) ※人件費を含まない

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しかし,シーズン通してすべてのホームゲームを有料化しているクラブは,レッズレディースだけであり, その中で年間1000万円という入場料収入を得ていることは,お金を払って見る価値のある試合を行っていると いえる。 ホームゲーム入場料収入については,2006年のプロ選手創出と同時に,ホームゲーム全試合を有料(中学生 以下無料,高校生以上1,000円)としているため発生している。これは,選手に観客がお金を払って見に来て いるということを自覚させることを目的とし,それに恥じない試合をしなければならないという意識を選手に 持たせるためでもある。また,これによりスタジアムの利用料は無料試合に比べて高くなるが,それもまた質 の高い試合を行わなければないという選手に対するクラブ側の要求でもある。 年間運営費の支出内訳としては,①リーグ運営費,②施設使用費,③食料品費,④医療関連費があり,年間 約5200万円を必要としている(図5)。リーグ運営費と施設利用費,医療関連費はなでしこリーグにおける遠 征費やホームゲームの運営にかかる費用や練習場として利用しているレッズランドの使用料などのことである。 食料品費というのは,レッズレディースの選手全員に対する栄養補助として,現在は週3回夕食を提供してい ることから発生しているものである。 レッズレディースの活動にかかわる費用は,ほかにも,Lリーグ分担金(Lリーグ加盟年会費)である450万 円があり,これらも含めると人件費を除く全体の総支出は5650万円となる。 毎年の収支差は黒字であり,レッズレディースの運営は問題なく行われている。 また,レッズレディースにはレッズレディースのみに対するスポンサーも付いており,広報活動や,試合時 のマッチデープログラム作りなど,試合の運営に携わる事において支援を受けている。 2.選手の待遇 選手との契約には,プロ契約とアマチュア契約の2種類がある。プロ契約選手には,日本代表での出場歴な どの条件がもうけられ,その条件に当てはまる選手の希望によりプロ契約を結ぶことにしている。給与は年俸 制であり,特別給などはない。現在プロ契約の選手は3名在籍しており,いずれも日本代表でレギュラーとし て活躍している選手である。彼女たちは,サッカーをすることで収入を得るのと同時に,クラブの雇用という 形で,地域でのボランティア活動やクラブの広報的活動への参加,スクール事業やイベントの出演等を行って いる。特にメディア露出を多くすることで,レッズレディースの認知度をあげるとともに,多くの企業に女子 サッカーへの関心を示してもらい,スポンサードを積極的に募るようにしている。 アマチュア契約の選手に関しては,下部組織登録の選手以外は社会人として地元企業に勤めていたり,大学 に通いながらプレーしたりしている。社会人の選手たちは,クラブ側の協力要請にこたえる形で,選手の雇用 を行っており,練習などにより勤務時間に制約のある選手たちを社員として雇用している。このような企業や 地域住民の理解の基,仕事をしながら練習を行っている多くの選手は,その環境に満足しており,充実した練 習を行っている。 また,アンケート結果から,プロ契約を交わしている選手は,女子サッカー選手がプロ契約することのメ リットを ● プロ契約を行うことで24時間をサッカーのために使うことができ,意識がより高くなる(Y選手) ● サッカーに100%集中できる(Y選手) と語り,デメリットを ● 将来への不安(セカンドキャリア)(Y選手) ● 報酬が男子と違う(Y選手) と語っており,選手寿命の短い女子選手に対するプロ選手としての待遇は,良いとはいえない。しかし,日 本女子サッカー全体の待遇から見れば,プロ契約選手はあこがれであり,トップリーグで戦う選手ならば,誰 もがプロ契約選手になりたいと感じている。 また,アマチュア契約の選手にとっては,身近にプロ契約選手がいることで,その選手を目標とすることが できるとともに,互いに意識を高めあうことのできる環境に身を置くことができるというメリットがある。 監督をはじめスタッフは,クラブからの派遣でいずれも指導経験豊富なスタッフをそろえており,ドクター やトレーナーなどの体制も整っており,怪我をした際でも安心してプレーすることができる。チームにかかわ

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るスタッフは監督をはじめコーチ,キーパーコーチなど総勢9名体制で行われており,特にドクター・トレー ナーはその半数を占める構となっている。これは,Jリーグクラブの一員であるからであって,女子単体のク ラブでは, 表4 2010年度レッズレディーススタッフ体制15) スタッフ(2010年度) 役職 スタッフ名 代表 橋本 光夫 監督 村松  浩 コーチ 工藤 輝央 コーチ 梅原美砂子 ドクター 川久保 誠 ドクター 林  将也 ドクター 塩崎  彰 ドクター 関  芳衛 トレーナー 高橋  佳 ホームゲーム責任者 仁木 俊雄 運営責任者恵 山村  佳 広報担当 新井 尚子 このようなスタッフ体制は珍しい。 全選手に対しての金銭的な援助はないが,練習着はチームから,スパイクはメーカーからの支給が行われて いる。また,アウェイでの試合や遠征等にかかる宿泊費や交通費のすべてをクラブ側が負担することとしてい るため,選手はサッカーに関する費用は必要ない。また,遠征やアウェイでの試合などで,会場までの移動距 離が長い場合は,飛行機や公共機関を利用するものの,基本的にはチーム専用バスを利用している。 3.練習環境 練習は,レッズランド内にある夜間照明付き人工芝サッカー場(写真1)で,週6日,19時から21時まで行 われている。時には同施設内の天然芝のグラウンドを使用することもあり,ハード面でも恵まれた環境である といえる。 普段使用している練習場には,クラブハウスがあり,クラブハウス内にはロッカールーム・トレーニング 器具・シャワールーム・トイレ・用具倉庫など練習に必要な器具等はすべてクラブ所有のものとして完備され ている。現在クラブハウスは改修工事がなされており,地域住民との交流も可能な施設へとなり,コミュニ ティースペースへと生まれ変わっている。こうした練習環境,選手への待遇もあり,選手は仕事をしながらの 選手生活も苦ではないという。 アンケートに答えていただいた選手もプロ・アマチュア関係なく全員がレッズレディースというクラブの練 習環境は「良い」と答え,「あなたが思うなでしこリーグ所属チームにとって良い環境とはなんですか?」と いう問いに対して,「今の環境で十分」という回答を得られた。これにより,浦和レッズレディースがなでし こリーグ所属クラブの中でも良い環境であることがいえる。 写真1 レッズランド・照明施設付人工芝グラウンド16)

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写真2 ホームスタジアム・駒場スタジアム17) 図6 浦和レッズ組織図18) Ⅳ Jリーグ下部組織のメリット・デメリット 浦和レッドダイヤモンズレディースは,2004年にさいたまレイナスFCとしてなでしこリーグ初優勝を決め, 翌年からその運営を浦和レッドダイヤモンズに託すこととなったチームである。そのため,民間のチームでは 簡単に使用することのできない人工芝や天然芝のグラウンドと,優秀なスタッフ体制など整った環境の中でト レーニングすることができている。また,ホームスタジアムとして使用している駒場スタジアム(写真2)は, もともと浦和レッズのホームスタジアムであり,レッズサポーターの聖地ともいわれる場所であるため,人も

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集まりやすい。そういった施設を利用できるのも,Jリーグ下部組織だからであり,ハード面の環境の良さが 最大のメリットである。 さらに,プロ契約選手の創出によって,プロ選手の意識の高さから,他の選手の意識を高めることができ, 全体の意識の高さ,プレーの質の高さを生み出すことができている。こういった,プロ選手の創出などには莫 大な資金が必要となり,巨大なクラブ運営力がなせることである。 また,育成組織である浦和レッドダイヤモンズジュニアユースレディース(以下JrYレディース)と同じグ ラウンドで練習することで,互いの指導スタッフと連携を図ることが容易なため,JrYレディースの選手に レッズレディースの魅力が伝わりやすい。さらに,ピラミッド型の組織をつくることで,育成システムを確立 している(図6)。 一方で,レッズレディースの運営費に関しては,浦和レッズに任せており,クラブ予算から捻出されている ため,男子トップチーム次第でその予算は変わってくる。また,プロ契約選手以外の選手のイベント参加等は あまりなく,チームの顔となるプロ契約選手の働き次第で,メディア等の印象も変わってくることになってし まう。 さらに,後援会やオフィシャルサポーターズクラブは浦和レッズのものだけであり,レッズレディースだけ の後援会などはないため,クラブの予算のみで活動を行わなければならない。現在は,運営が比較的安定して いるため,影響は出ていないが,クラブ予算が削減された場合,運営が厳しくなる可能性がある。これは,浦 和レッズに限らず,どのJリーグ下部組織クラブにも言えることであるが,レディースチームの後援会をつく ることで,トップだけではなくレディースの活動を認めてもらう必要性がある。男子トップチームに頼った チーム運営は,多くの面でメリットではあるものの,レディースのみの活動では運営が成り立ちにくいことか ら,デメリットになる可能性があると考えられる。 Ⅴ まとめ Jリーグ下部組織である,浦和レッドダイヤモンズレディースは,市民クラブであった「さいたまレイナス FC」が2004年のリーグ優勝を機に,運営委託を打診すると,「女子サッカーも普及活動の一環として受け入れ たい」という浦和レッズ側の希望もあり,運営を移譲して,出来たチームである。Jリーグクラブである浦和 レッズは,Jリーグクラブの中でも運営に成功しているクラブであり,その独自の運営方法から,地域に愛さ れるクラブの一つである。 そんな,ビッグクラブの一員であるレッズレディースの活動費は,クラブ予算からの捻出であり,独自で活 動費を捻出する活動は行っていない。しかし,ホームゲームの有料化を行うことで,ホームゲーム入場料や, グッズ関係の収入を得ることができる。また,プロ契約選手による地域貢献活動や広報活動によって,多くの 企業や地域の人にレッズレディースへの関心を示してもらい,スポンサーを積極的に募る活動を行っている。 チーム運営費の支出は人件費を除いて,年間約5200万円であり,収入はクラブ予算5000万円とホームゲーム 入場料収入1000万円,グッズ関係収入150万円となっている。 レッズレディースの環境は,トップチームの活躍と市民によって支えられており,その練習環境はリーグ屈 指である。まず,練習場はレッズランド内にある照明塔付き人工芝グラウンドで行われており,併設されてい るクラブハウスには,ロッカールーム・シャワールーム・トレーニング器具などがクラブ所有のものとして完 備されている。クラブハウスは最近改修工事がなされ,新たなコミュニティースペースとして市民に開かれた 場所となっている。また,指導スタッフはレッズからの派遣であり,指導経験豊富なスタッフにより構成さ れている。さらに,医療体制はJリーグクラブの一員ということもあり,ドクター・トレーナー含め5名体制と なっており,女子チームでこのような体制は珍しい。またこのような環境を良いと考えている選手は多く,充 実した環境の中でのトレーニングに満足している。 選手には,プロ契約とアマチュア契約があり,日本代表での出場歴などの条件をクリアしていれば,本人の 希望によりプロ契約ができるような仕組みになっている。プロ契約選手の創出は,2006年から開始され,現在 は3名がプロ契約を交わしている。アマチュア選手はクラブの活動に理解を示してくれている地元企業で社員 として働きながらプレーしているが,近郊に大学が多いことから,中には大学に通いながらプレーしている選

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手もいる。こういった様々な立場の選手がいるが,基本的な待遇はすべて同じである。 育成組織には浦和レッドダイヤモンズジュニアユースレディース(U-15,U-18)が組織されており,Jリーグ アカデミーの一環としてスタッフの派遣,育成システムの確立を行っている。 このように,整備された環境でプレーすることは選手の目標となり,「レッズレディースでサッカーがした い」という選手が増え,向上心を誘発し,全体のレベルアップにもつながっている。また,浦和レッズという ビッグクラブの組織であることで,その知名度は高く,レッズレディースの地域の理解度は高い。しかし,運 営をトップチームに任せていることで,この先ずっとすべてが安泰というわけではない。 注 1) 日本女子サッカーリーグ「プレナスなでしこリーグ2010,プレナスチャレンジリーグEAST/WEST 2010 OFFICIAL GUIDE BOOK」,p50-p75をもとに筆者が作成

2) 選手アンケートの回答より引用

3) 浦和レッズ広報部(2009)「浦和レッズレディース2009優勝記念号」,p38より引用

4) 日本女子サッカーリーグ「プレナスなでしこリーグ2010,プレナスチャレンジリーグEAST/WEST 2010 OFFICIAL GUIDE BOOK」,p50-p75をもとに筆者が作成

5) レッズランドとは 1992年に設立された浦和レッズはスポーツの生活密着を図る「Jリーグ百年構想」を実現させるため,総 合的なスポーツクラブの創設をうかがってきました。さいたま市東端の埼玉スタジアム2002周辺でのクラ ブ設立などの計画が浮上したこともあります。2001年には,総合運動場として開発・利用してきた東京農 業大学から,レッズランドの前身である「農大グラウンド」の譲り渡しを打診。現在は,より充実したホ スピタリティ,サービスの向上を目的として浦和レッズ全額出資の新法人「株式会社レッズランド」を設 立し,運営にあたっています。(RedsLandホームページより引用) 6) 下部組織登録とは リーグに登録した下部組織チームに所属し,事前にリーグの承認を受けた5名以内の選手は,公式試合に おける出場資格を持つ。 ※「下部組織チーム」とは日本サッカー協会の「クラブ申請」登録を行ったチーム(日本女子サッカー リーグ規約・規定集p51-p52より引用)(クラブ申請については下記に記載) http://www.jfa.or.jp/nadeshiko_vision/tsukurikata/images/modelcase/g/01/01.pdf 7) BROOM in REDとは レッズレディースのチーム旗に応援メッセージを書き込んだもの。 これにより,ファンやサポーターが一丸となって優勝を目指すとした。 8) 日本女子サッカーリーグ「プレナスなでしこリーグ2010,プレナスチャレンジリーグEAST/WEST 2010 OFFICIAL GUIDE BOOK」,p50-p75をもとに筆者が作成

9) 浦和レッズ事務局アンケートの回答より引用 10) 浦和レッドダイヤモンズホームページをもとに筆者が作成 11) 同上 12) 同上 13) 浦和レッズ事務局アンケートの回答をもとに筆者が作成 14) 同上 15) 浦和レッズ事務局提供資料より転用 16) 同上 17) 同上 18) 浦和レッドダイヤモンズ(2010)「浦和レッズオフィシャルハンドブック2010」p160-p175をもとに筆者が 作成

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引用・参考文献 青山芳之(2009)「スポーツによる「まちづくり」に関する一考察」,順天堂スポーツ健康科学研究 第1巻第 2号 p.231~238 馬場裕樹(1999),「Jリーグ設立の理念と現状に関する一考察」,平成10年度大阪教育大学大学院 修士論文 本田美登里(2002)「女子サッカー「男尊女卑」の国ほど弱い(特集 世界スポーツ地図の中の日本)」国際交 流24 2002.1 p29 ∼ 33 貝瀬智洋・横田匡俊(2005)「財団法人日本サッカー協会の取り組み」Training journal 1.2005p.52~56 加藤さつき(2004),「中学生年代の女子サッカーの普及に関する一考察」,大阪教育大学卒業論文 小林美由紀(2003)「女子サッカーを広めるために」Training journal2.2003.4 p65~67 前田博子・川西正志(1994)「女子サッカー選手のスポーツキャリアパターン―日本女子サッカーリーグ選手 について」学術研究紀要第12号 日本女子サッカーリーグ(2010)「Official Guide Book 2010」 日本女子サッカーリーグ事務局(1999)「第11回Lリーグ公式プログラム1999」 日本女子サッカーリーグ事務局(2009)「日本女子サッカーリーグ規約・規定集」 日本女子サッカーリーグ事務局(2010)「日本女子サッカーリーグ規約・規定集」 西野努(2008)「なぜ,浦和レッズだけが世界に認められるのか」東邦出版 大住良之,大原智子(2004),「がんばれ!女子サッカー」,岩波アクティブ新書 大住良之(1998),「新・サッカーへの招待」,岩波新書(新赤版) 山田耕生(2009),「プロサッカークラブの本拠地におけるサッカーのまちづくり」,共栄大学研究論集 第7号 社団法人日本プロサッカーリーグ(2010)「2010年度 事業計画書」 高橋豪仁・井岡陽子・浦井善宏・小中一弘・若吉浩二(2004)「奈良県における総合型スポーツクラブの展開 ―3つのクラブを事例として―」,奈良教育大学紀要 第53巻第1号 東明有美,入口豊,山科花恵(2002),「女子サッカーの日米比較研究(Ⅰ)−アメリカ女子サッカーの歴史と 現状について−」,大阪教育大学紀要 第Ⅳ部門教育科学 第51巻第1号 p.165~180 東明有美,入口豊,山科花恵(2003),「女子サッカーの日米比較研究(Ⅱ)−日本女子サッカーの歴史と現状 について−」,大阪教育大学紀要 第Ⅳ部門教育科学 第51巻第2号 p.433~451 浦和レッドダイヤモンズ(2010)「浦和レッズオフィシャルハンドブック2010」 浦和レッズ広報部(2009)「浦和レッズレディース2009優勝記念号」 山科花恵,入口豊(2006),「サッカー競技とジェンダーに関する一考察」,大阪教育大学紀要 第54巻第2号  p.2~23 財団法人日本サッカー協会(1996),「75年史 ありがとう。そして,未来へ」,ベースボールマガジン社 財団法人日本サッカー協会(2010)「平成22年度事業計画書」 財団法人日本サッカー協会(2004.10)JFAニュースNo.246 財団法人日本サッカー協会(2004.11)JFAニュースNo.247 財団法人日本サッカー協会(2004.12)JFAニュースNo.248 財団法人日本サッカー協会(2005.1)JFAニュースNo.249 財団法人日本サッカー協会(2005.2)JFAニュースNo.250 財団法人日本サッカー協会(2005.3)JFAニュースNo.251 財団法人日本サッカー協会(2005.4)JFAニュースNo.252 財団法人日本サッカー協会(2005.5)JFAニュースNo.253 財徳健治(1999)「日本サッカー協会が問われる女子サッカーの改革案」週刊サッカーマガジン34 1999.2.3  p51

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The Current Status and Future Prospects of the Japan Women’s Football League(Ⅱ) ― Focus on the “Urawa Red Diamonds Ladies” ―

WADA Mari*, IRIGUCHI Yutaka**, INOUE Koichi**, YAMASHINA Hanae*** and TOMEI Yumi**** * Iga Municipal Jyoto Junior High School, Mie, 518-0008, Japan

** Division of Health and Physical Education, Course for School Teacher, Osaka Kyoiku University, Kashiwara,

Osaka 582-8582, Japan

*** Part-time teacher, Kio University, Koryo Town, Nara 635-0832, Japan

**** Doctor’s program of physical education, Juntendo University, Sakura, Chiba, 270-1695, Japan

  Japan national women’s football team won the World Cup of Women’s Football in 2011.7. After then Women’s Football is rapidly gaining popularity in Japan. However, an environment of women’s football in Japan is not favorable.

 The purpose of this study was to examine the current status and the future prospects of the Japan Women’s Football League through the case study of the two teams (Urawa Red Diamonds Ladies and Iga Football Club Kunoichi) belong to the League.

 This is the continued study from the previous report with the same title “The Current Status and Future Prospects of the Japan Women’s Football League(Ⅰ)” ( Memoirs of Osaka Kyoiku University, Ser. Ⅳ .Vol.60-2.,2012.2., pp.15-28.).

Especially, the purpose of the present study is to examine the following topics about the Urawa Red Diamonds Ladies:

1. From a citizen’s club to a substructure of the J League team  (1)Honda Ladies

 (2)Urawa Ladies, Urawa Leinas  (3)Saitama Ladies FC

 (4)Urawa Red Diamonds Ladies

2. The present condition of the Urawa Red Diamonds Ladies  (1)The present condition of the management

 (2)The treatment of players  (3)The environment of training

3. Merit and demerit of a substructure of the J League team

参照

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