ナレッジブルコミュニケーション環境の構築に関する研究
ユーザ相互の情報交換による検索の効率化に関する提案
Study on the Construction of Knowledgeable Communication
A Proposal of Effective Searching Behavior by The Interactive Information Exchange
1W070588-5 兪 科偉 指導教員 長 幾朗 教授
Kewei Yu Prof. Ikuro Choh
概要: 本研究は、ナレッジコミュニケーションを基とした検索システムに関する研究である。今日においては、
情報収集やその分野について理解は、検索エンジンとSNS等のコミュニティの利用が主流となっている。けれども、
これらのコミュニティにおけるコミュニケーションは、膨大な情報量と適正なフィルタの不足により、また単方 向の情報検索とタイムラグによる即時性の欠落が多く見受けられる。本研究では、ナレッジコミュニティと題し て、他の人との直接的な会話により学習効率を図る事を目的として、検索エンジンのプラグインとして機能し、
適切な回答を提供する仕組みについて提案した。
キーワード:リアルタイム、ナレッジ、コミュニケーション、検索効率化
Keywords: real time, knowledge, communication, effective searching behavior
1.はじめに
リアルタイムの供給や需要は、戦争や災害に即 した情報伝達など、古い時代から要請がある。技 術の発展や情報伝達技術の進歩により、インター ネットなどで の実況テレビ中継や電話回線を介 したミーティングなど、リアルタイムの視聴や 利用が可能になりつつある。さらに情報収集や学 習方法は、インターネットの普及によって、大き く変化してきた。しかし、その普及により膨大な 情報を整理するのは、難しいことである。情報処 理機械を利用して、迅速に整理ができるが、ユー ザの状況によるカスタマイズ化などはまだ困難 である。そこで、今までよく使われている人と人 のコミュニケーションを再構築化し、インターネ ット利用者が情報収集による自己成長へ効果的 な支援システムを考案する。
2.情報検索と知的な情報の整理
インターネットの普及により、情報検索は主に 検索エンジンで行われている。検索したい情報に 含まれそうなキーワードを入力し、得た結果リス トから選別するのは主流的な方法である。一方、
知的な情報や、キーワードが不確定な情報の収集 と管理は、主にナレッジコミュニティによって、
行われる。その中に、ウィキペディアなどのよう なオンライン参加型百科事典
1は情報の整理と保
存の役割を果たしている。それと同時に、Yahoo!
知恵袋などの参加型ナレッジコミュニティサー ビスのような経験や知識を会話形式によって、情 報の共有システムもよく利用されている。この二 つ方法は、インターネットの情報伝達の利便性を 利用し、大量かつ多様な情報をまとめてきた。し かし、情報リテラシーの格差によって、情報入手 方法に詳しくないユーザは必ず他人と同じよう に、効率的に情報収集を行うのはとても困難だと 考える。
そこに、情報収集に関する根本的な方法に戻っ て、コミュニケーション方法の分析と再構築をし ようとした。
3. リアルタイムのナレッジブルコミュニケ ーションの提起
コミュニケーションは元々対象二人が、お互い に少ない制限での情報共有が特徴であることが、
池田謙一
2によって、整理された。
相互持ちの情報の不完全な共有から、情報の伝
達により、共有の目的を達成する過程は、コミュ
ニケーションである。このような意味で理解する
と、検索エンジンを利用して情報収集することは
厳密的に、コミュニケーションとは呼べない。情
報共有された根拠が不明確である一方、ナレッジ
コミュニティは、そもそも、質問と回答を前提と
2 して始まったサービスである。そして、一つサイ クルだけではなく、回答に対する質問やフィード バックなど一般会話のような行動もできる。こう いう面から見ると、一種のナレッジブルコミュニ ケーションとも言えるが、タイムラグによって、
図 1 コミュニケーションの基本モデル
情報の即時性が欠落している。ユーザにとって、
必ず将来にもう一度同じサイドや内容を見ると は保証できない。有効なナレッジコミュニケーシ ョンに物足りないと考える。従って、ここに、 ユ ーザ同士が情報の不完全な共有を前提で、意見交 換の外部制限なしによって行う情報共有の行為 をナレッジブルコミュニケーションと提議し、リ アルタイム要素の導入により、情報自身の価値も 最大限に維持できる。時効性を強調しながら、双 方向の情報交換によりナレッジブルコミュニケ ーションは我々が効率的に情報収集に関する重 要な方法だと考える。
4.リアルタイムのナレッジブルコミュニケー ション環境の提案
ユーザ相互の情報交換や収集、場所、時間と特 定な相手に依存せずに、より効率的に目標を達成 する。このコンセプトに基づき、同じウェブペー ジにいるユーザ同士が相互に質問でき、回答が得 られる新たな仕組みを考案し、実験した。
そして、今回提案したシステムによって、新た なコミュニティが形成できた。それは一般意味上 のナレッジコミュニティとは違う。
図 2 提案システムのコンセプト
本システムは、ウェブページをプラットフォーム で適切な用語の提供によって、ユーザという知的 なデータベース個体を集約した。そして、ユーザ たちが、その提供された用語により会話をし始め、
最初の用語に関連する単語や知識を更に集結し、
最後に独自なナレッジコミュニティが形成でき る。このコミュニティを基づき、ユーザ同士が情 報収集や学習ができることになる。
5.終わり(まとめ)
ユーザ間のリアルタイムのコミュニケーショ ンこそ、インターネット情報の整理や収集の原点 である。すべての知的な情報を一ヶ所にまとめや 管理するのは、確かに閲覧に便利だ。しかし、す べてのユーザが高度な IT リテラシーを持つとは 言い切れないので、より会話やコミュニケーショ ンが発生しやすい仕組みの作りはユーザ間の知 的な情報交換に繋がる。インターネット上のナレ ッジブルコミュニケーションの形式や有様を、今 回の実験で考察する。そして、リアルタイムの要 素はどれくらいコミュニケーションに影響を与 えるのも注目されたかを考察している。
注:
*1 Wikipedia. 2011-
last modified
.Http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia.
*2 池田謙一. 「コミュニケーション社会科学の理論 とモデル 5」. 2000. 東京大学出版会, 7-8.