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厚生労働科学研究費補助金

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金 (難治性疾患等政策研究事業)

難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究 分担研究報告書

非定型的自己免疫性肝炎の病態解明

研究協力者 高木章乃夫

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器・肝臓内科学 准教授

研究要旨:自己免疫性肝炎急性型の病態を解明するため、自己免疫性肝炎患者の当院 での経過につき解析し、免疫制御分子 PD-1 に対する抗体の陽性率が病態を反映する という既報を再評価し、急性発症型の鑑別診断の一助となる可能性を明らかにした。

共同研究者

安中哲也 岡山大学病院消化器内科 助教

A.研究目的

通常の自己免疫性肝炎診断基準にあて はまることの少ない急性発症型自己免疫 性肝炎や抗核抗体陰性自己免疫性肝炎の 病態を明らかにし、診断基準を検討する。

B.研究方法

当院で経験された急性発症型自己免疫 性肝炎・抗核抗体陰性自己免疫性肝炎の経 過・臨床データを明らかにし、免疫制御分 子PD-1に対する抗体の陽性との相関を検 討する。

(倫理面への配慮)

患者情報は新規番号で管理し、患者と番 号との対応表は別のファイルで管理して、

個人情報が特定されないようにする。

C.研究結果

IgG値が2g/dl以下の自己免疫性肝炎症 例において約20%で抗PD1抗体陽性で、

抗核抗体陰性の自己免疫性肝炎のうち、約 40%で抗PD1抗体陽性であった。急性発症 自己免疫性肝炎症例では、抗体価は高値の ものから低値のものまで存在しており、臨 床病理的評価が必要であると考えられた。

D.考察

IgG値低値、抗核抗体陰性の自己免疫性 肝炎の診断は組織検査を行ったとしても 困難な場合が多い。このような症例におい

て長期的にステロイドを継続するか、短期 的投与で終了としても良いか、判断に迷う 場合も多い。このような病態の鑑別におい て、抗PD1抗体の検出が診断の参考になる 可能性がある。

急性発症自己免疫性肝炎の中で、どのよ うな症例が本抗体陽性になるか、を明らか にすることで、治療方針の一助になる可能 性がある。

E.結論

急性発症を含むIgG値低値、抗核抗体陰 性の自己免疫性肝炎診断において、抗PD1 抗体の検出が診断の参考になる可能性が ある。

F.研究発表 1. 論文発表

なし

2. 学会発表 なし

G.知的財産権の出願・登録状況

(予定を含む。) 1. 特許取得

なし

2. 実用新案登録 なし

3.その他

抗体受託測定企業との間で、キット化の 検討の為に協議中である。

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