2018 年 11 月 9 日号
[
経済・金融市場動向]
◆ 金融市場見通し・内外経済指標
米中間選挙を終え、米景気の持続性に市場の関心が
集まる。良好な米経済指標は株価の下支え要因だが、
市場は米長期金利の上昇を警戒
[トピックス]
◆ メルケル独首相が党首続投を断念
独メルケル首相がCDU党首選への不出馬を発表し
た。後任党首は12月初旬の党大会で決まる。他党林
立が常態化する中、政権運営は難しさ増すだろう
◆ ブラジル次期政権、市場機能重視も手腕は未知数
ボルソナロ次期政権の経済政策は、市場機能を重視
し財政再建にも野心的。議会運営の手腕は未知数で、
強権的・排他的な政策運営への懸念はくすぶる
金融市場ウィークリー
金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号)
✣[目次]✣
今週の注目チャート ···
1Ⅰ.経済・金融市場動向 ···
3 金融市場見通し ··· 3 金融市場レビュー ··· 4 国内経済指標の解説と予測 ··· 5Ⅱ.トピックス ···
6 メルケル独首相が党首続投を断念 ··· 6 ブラジル次期政権、市場機能重視も手腕は未知数 ··· 8Ⅲ.参考資料 ···
10 今週・来週の主要経済指標 ··· 10 月次・四半期のスケジュール ··· 12 今週の金融市場の動き ··· 15 最新リポート一覧 ··· 16〰〰
マーケット時流潮流
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世界最大の小売市場へ 調査本部副本部長 長谷川克之 「双十一(ダブル 11)」。11 がゾロ目となる 11 月 11 日は中国では「独身の日」と言われ、ネット 通販を中心に大規模なセールが行われる。大手アリババが通販サイト「天猫」でキャンペーンを仕掛 けてから今年は 10 回目に当たる。昨年の同社の売り上げはわずか一日で約 1,682 億元(足元の為替 レート換算で約 2.8 兆円)にも達した。もちろん同社に限らず多くの同業他社にとっても稼ぎ時であ り、今や越境EC(電子商取引)に商機を見出す日本企業にとっても重要なイベントとなっている。 昨年末以降のデレバレッジ(負債削減)加速の動きや昨今の米中貿易戦争の激化に伴い、中国経済 の減速懸念が強まっている。最近の個人消費には力強さがうかがえないだけに、今後の景気を占う上 では「双十一」の売上動向や来週 14 日発表される小売統計(社会消費品小売総額、10 月)は注目に 値しよう。小売統計では前月と同水準の前年比 9%台前半の伸びを見込む向きが多いようだ。 中国が外需主導の高成長から、内需主導の安定成長に経済構造を転換させていく上では、消費の持 続的な拡大が重要な政策課題になってくる。中国の消費市場が米国を追い抜き、世界最大となるのは 時間の問題だ。幅広いサービスが含まれるGDP統計上の民間最終消費支出については、GDPの規 模格差や消費ウェイト格差もあり米国の方がかなり大きいが、小売統計の販売額では、中国市場の規 模は 2017 年に米国の 9 割強の水準にまで肉薄、2~3 年以内に米国を上回る可能性がある。 中国でも所得水準の向上とモノの充足に伴い、個人消費の質的な変化、すなわち、高品質志向やサ ービス志向が強まっていくことは不可逆的な流れだろう。ネット通販での「爆買い」が喧伝される時 代が何時までも続くということではないかもしれない。それでも中国の小売市場の規模やその成長 性・重要性に鑑み、従来以上に消費関連のデータに注意を払うことが必要になってくるのではないか。〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 1
~今週の注目チャート~
【 米 10 年国債入札における落札比率
】
3%越えのクーポンを求め、海外からの需要が集まる (注)PD:プライマリーディーラー。ニューヨーク連銀と直接取引ができる、政府公認の証券会社のこと。 (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】今週の米 10 年国債入札は、発行額が前四半期対比で増額され、中間選挙当日ということでポジショ ンが取りづらい中、需給が懸念されていた。しかし、海外からの入札比率を示す間接入札比率が過去最高を 記録する中、堅調な結果に終わった。クーポンが 7 年ぶりに 3%を超えたことが海外投資家にとって魅力的 だったと考えられ、今後も高いクーポンが維持されれば、海外からの需要は底堅いものとなるだろう。【 TOPIX のリビジョン・インデックス(3 カ月移動平均)の推移 】
アナリストによる先行きの業績予想は下方修正優位 (注)リビジョン・インデックス=(上方修正銘柄数-下方修正銘柄数)/修正銘柄数。 (資料)Datastream より、みずほ総合研究所作成 【解説】9 月以降、アナリストによる業績予想の下方修正が増えており、リビジョン・インデックスは 2016 年の春先前後以来の水準まで低下している。背景の 1 つに、2016 年の際と同様に中国経済の減速懸念がある だろう。発表が進んでいる企業の中間決算においても強弱が入り混じり、市場が期待するほど企業の通期業 績の上方修正はされなかった。先行きの企業業績への警戒感がある中で株価は当面上値が重いだろう。 ▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 13 14 15 16 17 18 当年(3カ月移動平均) 翌年(3カ月移動平均) (%) (年) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (%) (年) 間接入札比率 PD入札比率 直接入札比率金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 2
【
ドル円と FOMC 金利誘導目標
】
2019 年は一段の円安進展か (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】米中間選挙が終わり不透明感の解消から概ねリスクオンの相場展開が継続している。ドル円は 10 月のグローバルな株式市場の調整を受けても円高とならず、その後の反発圧力も弱かった。2018 年を通じて FRBが段階的な利上げを行う中で、ドル円相場は円安が進展した。今後も堅調な米景気を背景に金融市場 では 2019 年に 2 回程度の政策金利の引き上げが織り込まれており、円安・ドル高が継続しそうだ。【 新興国株・新興国通貨の推移 】
新興国市場は不安和らぐも依然下落トレンド (注)新興国株は MSCI エマージング、新興国通貨はFRB公表の名目実効ドルレートより作成。 (資料)MSCI、FRBより、みずほ総合研究所作成 【解説】世界的な株安が続いた 10 月に新興国市場でも株式相場は総じて軟調な展開が続いた。足元では米国 株が持ち直しており、株安の連鎖にも歯止めかかったように見える。また、新興国でかねてから先行き不安 の原因となっていた通貨の下落についても多くの国で一服感がみられ、市場に安心感を与えている。しかし、 多くの新興国では、株・通貨ともに基調としては弱く、今後の展開には引き続き留意が必要である。 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 104 107 110 113 116 18/01 18/03 18/05 18/07 18/09 18/11 (%) (円) (年/月) ドル円(左目盛) FF先物(2019年12限) FOMC金利誘導目標 70 75 80 85 90 95 100 105 110 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 12 13 14 15 16 17 18 新興国株 新興国通貨(右目盛) (2012/1/1=100) (2012/1/1=100) (年)金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 3
Ⅰ.経済・金融市場動向
~金融市場見通し~
米中間選挙を終え、市場の 関心は米景気の持続性へ 今週行われた米国の中間選挙(11/6)は、事前に予想された通りの結果 となった。全議席が入れ替わる下院では野党民主党が過半数を占める一方、 議席の三分の一が改選された上院では、与党共和党が過半数を維持する結 果となり、「ブルーウェーブ」として伝えられていた民主党の善戦も上院の 過半獲得には結びつかなかった。この結果、米議会は「ねじれ議会」とな り、今後、政策決定が停滞する可能性がある。しかし、株式市場の反応は 株高となっている。中間選挙が予想通りの結果となり、不透明要因がなく なったとの見方が多い。10月の落ち込みから値を戻しつつあったダウ平均 は、選挙後の続騰によって、下落分の4分の3を取り戻した格好となってい るが、その背景には堅調な米国経済がある。今週のISM非製造業景況指 数(11/5)に続き、来週発表される小売売上高(11/15)でも米経済の強さ を確認できるだろう。 市場は米金利の上昇圧力 に警戒感 ただし、米国株が一本調子に上昇するとはみていない。景気の良さは、 長期金利の上昇要因にもなるためだ。景気拡大局面では、株価、金利とも に上昇しやすいが、今年に入ってからは米長期金利の急速な上昇が市場の リスクオフ要因となる局面が度々見られた。先週末に発表された時間当た り賃金(11/2、雇用統計)が良好な結果だった影響もあり、米長期金利は 来週も上昇する可能性があると予想。そのため、金利上昇に対する警戒感 から米国株がもみ合う展開も考えられる。日本では自然災害の影響から7~ 9月期実質GDP成長率(11/14)のマイナスが見込まれることも、株価の 上値を抑える要因となる。為替は米金利の上昇を受けて小幅なドル高地合 いを予想している。ドル円相場は1ドル=115円近くまで円安ドル高が進む 局面もあるだろう。ただし、ユーロドル相場については、ユーロが買い戻 される展開もあり得る。イタリアの予算再提出(11/13)問題はユーロ売り 要因だが、最終的にはEUとの間で調整が図られるとみている。(井上淳) 【 来週の予想 】 USD LIBOR 3カ月(%)2.550 ~
2.650
米10年国債(%)3.05 ~
3.35
円 TIBOR 3カ月(%)0.03 ~
0.07
10年国債(%)0.10 ~
0.15
ダウ平均(ドル)25,400 ~
26,800
NASDAQ総合指数(ポイント)7,200 ~
7,800
日経平均(円)21,500 ~
23,200
TOPIX(ポイント)1,630 ~
1,740
円/ドル112.0 ~
115.0
ドル/ユーロ1.120 ~
1.150
円/ユーロ127.0 ~
132.0
為 替 項目 予想レンジ 内外金利 内外株式金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 4
~金融市場レビュー~
<内外金利動向>
米独 10 年国債利回りは上 昇 先週末以降の米 10 年国債利回りは上昇した。先週発表された米雇用統 計(11/2)が堅調であったことを受け、利回りは 3.2%台まで上昇。賃金 上昇率が 2009 年以来の水準となったことが上昇幅を拡大させた。注目さ れた米中間選挙(11/6)は予想通りの結果となり、債券市場への影響は限 定的となっている。不調な結果に終わった米 30 年債入札(11/7)や連日 の株高が金利上昇要因となった。FOMC(11/8)では、政策の据え置きが決 定され声明文にも大きな変更は無かった。欧州では、米金利の上昇に合わ せる形で、独 10 年国債利回りも 0.4%半ばまで上昇している。イタリアの 10 年国債利回りは 3.4%近傍で推移。政府予算案を巡るEUとの対立懸念 が燻るなか、欧州委員会がイタリアの 2019 年度成長率見通しを引き下げ たことにより、市場では警戒感が高まっている。日本の 10 年国債利回り は 0.1%近傍で推移している。 (黒宮界人)<内外株式動向>
日米株とも米中間選挙を 予 想 通 り の 結 果 で 通 過 し、上昇 先週末以降の米株式相場は上昇した。中間選挙を控え週前半にかけては 動意の乏しい展開となったが、10 月の雇用統計を受けて長期金利が上昇す ると、株価は下落基調を強める場面も見られた。中間選挙は事前の予想通 りの結果となったものの、政治的な不透明感が後退したこと、トランプ米 大統領が議会民主党と協力していく姿勢を示したことが好感され、大幅に 上昇した。週後半は原油価格の下落が重荷となり、上値の重い展開となっ た。米国株と同様、中間選挙前は投資家の様子見姿勢が強かった。米国時 間 11/6 の夜に開票が進む中で 11/7 の日本株は情勢をにらみながら売り買 いが交錯したが、選挙後の米国株が上昇したことで安心感が広がり日本株 も大きく上昇した。一方、発表が進みつつある日本企業の決算発表は強弱 入り混じり、通期の業績上方修正等においては物足りない内容となったこ ともあり、一旦上昇した後は戻り売りに押された。 (大塚理恵子)<為替動向>
FRBの利上げ姿勢継続 を受け、ドル高が進展 先週末以降の主要通貨は総じてドル高の展開となった。ドル円相場は先 週末の 10 月米雇用統計において雇用者数が市場予想を大幅に上回ったこと に加え、賃金の伸びが約 9 年半ぶりの高水準となったことが好感され円安・ ドル高に。週明け以降は、10 月米ISM非製造業指数(11/5)が市場予想 を上回ったものの米中間選挙を前に小動きの展開となったが、選挙結果を 受けて不透明感の後退や FOMC における利上げ姿勢の継続を受け 114 円台を 一時回復した。ユーロドル相場は上昇後、下落。米雇用統計を受けたドル 高を背景に一時下落するも、その後、金融市場では中間選挙結果を受けて 議会が「ねじれ」となることが、減税・規制緩和を困難にするとの見方が 高まり、ユーロ高・ドル安の展開となった。週末にかけては、FOMC におい て緩やかな利上げを継続する姿勢が強調されたことや、欧州委員がイタリ ア経済の先行きに対する懸念を示したことから下落に転じた。(殿岡直樹)金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 5
~国内経済指標の解説と予測~
名目賃金の基調は底堅い 9月の毎月勤労統計(11/7)は、名目賃金(みずほ総合研究所が作成した 実勢値、以下同)が前年比+0.2%(8月同+0.1%)と小幅に加速した。変 動の大きい特別給与の増加が主因だ。給与全体の7割強を占める所定内給与 はプラス幅が縮小したが、7~9月期でみると前年比+0.3%とほぼ前期並み の伸びを維持しており、賃金の基調は底堅いと言えよう。 機械受注は 5 四半期連続 でプラス 9月の機械受注(船舶・電力除く民需、11/8)は、前月比▲18.3%と大幅 に減少した。内訳では、製造業(同▲17.3%)、非製造業(同▲17.1%、 船舶・電力除く)ともに、7・8月の反動もあって3カ月ぶりに減少した。な お、7~9月期でみると、前期比+0.9%と内閣府見通し(同▲0.3%)を上 回り、5四半期連続のプラスとなった。 来週は、実質GDP成長率などが発表される。 実質GDP成長率は 2 四 半期ぶりのマイナス 7~9 月期の実質GDP成長率(11/14)は、前期比▲0.3%(年率▲1.3%) と、2 四半期ぶりのマイナス成長を予想する。西日本豪雨、台風 21 号や北 海道地震などの相次ぐ自然災害が、店舗休業、工場の操業停止、物流網の 寸断に繋がり、消費や輸出の下押し圧力として働いたとみている。設備投 資も 4~6 月期の大幅な増加の反動などから、伸びが一服する見通しだ。 企業物価指数はプラス幅 縮小 10 月の企業物価指数(11/12)は、前年比+2.8%(9 月同+3.0%)を見 込む。電力・都市ガス・水道の伸びが拡大するものの、化学製品や石油・ 石炭製品が全体を押し下げることから、国内企業物価の前年比プラス幅は 縮小すると予想する。 第 3 次産業活動指数はマ イナス 9 月の第 3 次産業活動指数(11/14)は、前月比▲0.4%とマイナスを予測 する。台風 21 号や北海道地震の影響から、卸売業や小売業、生活娯楽関連 サービス業などを中心に幅広い業種で低下を見込む。 (越山祐資) 【 機械受注(船舶・電力除く民需)の推移 】 【 実質GDP成長率の推移 】 (資料)内閣府「機械受注統計」より、みずほ総合研究所作成 (注)2018 年 7~9 月期の値はみずほ総合研究所による予測値。 (資料)内閣府「四半期別GDP速報」より、みずほ総合研究所 作成 110 115 120 125 130 135 140 145 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 18/9 (2010年=100) (年/月) 月次 3カ月後方移動平均 ▲ 0.6 ▲ 0.4 ▲ 0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 2016 2017 2018 家計(民間消費+住宅) 民間設備投資 民間在庫投資 公的需要 外需 実質GDP (前期比、%) (期) (年) 予 予測値6 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号)
Ⅱ.トピックス
~メルケル独首相が党首続投を断念~
独メルケル首相が、CDU 党首選への不出馬を発表 背景には難民政策 AfDなど極右政党の支 持率が上昇 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、10 月 29 日に演説を行い、12 月に 予定されていたキリスト教民主同盟(CDU)の党首選に立候補しないこ とを表明した。10 月 28 日に行われたヘッセン州の州議会選挙で事実上の敗 北を喫したことを受け、その責任を取った。中央政府におけるCDU、キ リスト教社会同盟(CSU)、社会民主党(SPD)の 3 党による大連立 政権の運営失敗が、ヘッセン州議会選挙でのCDU敗北の要因とされ、メ ルケル首相の責任論が浮上していた。 CDUの支持率が低迷し、メルケル首相が党首職続投の断念に追い込ま れた最大の要因は、首相が主導してきた難民政策にある。欧州難民危機の 最中の 2015 年 9 月に、メルケル首相が自国への難民受け入れを容認して以 降、大量のシリア難民がドイツに入国した。この決断は当初は国民から受 け入れられたが、その後、2015 年末から 2016 年初にケルンで起きた暴動事 件などを経て、国民の間で大量の難民流入に対する不安が高まった。 ドイツのための選択肢(AfD)など国内の極右政党は、移民流入に伴 う国民の不安心理をあおりCDU支持者の取り崩しを図った。この結果、 2017 年 9 月の連邦議会選挙でCDUは、比較第一党の座を得たものの、得 票率は戦後 2 番目に低い水準となるなど、事実上の敗北を喫した。 選挙後、約半年の連立協議の上、2018 年 3 月にメルケル首相はCSU、 SPDとの大連立を発足させたが、政権内ではメルケル首相とCSUのホ ルスト・ゼーホーファー党首との難民政策を巡る対立が先鋭化した。例え ば、6 月には内相でもあるゼーホーファー党首が他のEU加盟国で申請済み の難民は入国を拒否して強制送還するように要求し、EU他国との合意を 優先させるメルケル首相と全面的に対立した。更に、8 月にはケムニッツ市 で難民 2 名によるドイツ国籍男性の殺害事件が起こり、この事件に関連し て極右擁護発言を行ったハンス=ゲオルク・マーセン連邦憲法擁護庁長官 【 図表 1:独州議会選挙の結果 】 【 図表 2:CDUの次期党首候補 】 バイエルン州 (10/14) ヘッセン州 (10/28) キ リスト 教民主同盟 今回 - 27.0 (CDU) (前回) - (38.3) キ リスト 教社会同盟 今回 37.2 -(CSU) (前回) (47.7) -社会民主党 今回 9.7 19.8 (SP D) (前回) (20.6) (30.7) 同盟90/緑の党 今回 17.5 19.8 A l l i a nce90/Greens ) (前回) (8.6) (11.1) 自由民主党 今回 5.1 7.5 (F DP ) (前回) (3.3) (5.0) ドイツのため の選択肢 今回 10.2 13.1 (A f D) (前回) - (4.1) 左翼党 今回 3.2 6.3 (Li nk e) (前回) (5.2) 自由な有権者 今回 11.6 -(F W) (前回) (9.0) -その他 今回 5.4 6.5 (資料)バイエルン州、ヘッセン州より、みずほ総合研究所作成 氏名 役職 年齢 政治スタンスなど フリードリヒ・ メルツ 元院内総務 6 2 メルケル首相の政敵であり、2 0 0 2 年に 清掃に敗れた後、2 0 0 9 年に政界を引 退。ブラックロック・ ドイツの代表を務め るなどビジネスより。思想的には保守。 アンネグレート・ クラ ンプ= カレンバウアー 幹事長 5 6 メルケル首相の後継と目される。前 ザールラント州首相、政治手腕には一 定の評価。 イェンス・ シュパーン 保健相 3 8 メルケル首相批判の急先鋒であり、若 手期待の星。党内最右派であり、反難 民や反イスラムを主張して台頭。 アーミン・ ラシェット ノルトライン・ ヴェストファー レン州首相 5 7 NRW州は、CDUの最大の地盤でルー ル地方を含む工業地帯。メルケル首相 寄りのスタンス。CDU副党首の一人。 ダニエル・ ギュンター シ ュ レスウィ ヒ・ ホルシ ュ タ イン州首相 4 5 政策的には、メルケル首相に近いとみ られる。2 0 1 7 年5 月の州議会選挙後、F DP、緑の党とのいわゆる「 ジャマイカ連 立」 をまとめ上げた。 ウルズラ・ フォンデア ライエン 国防大臣 6 0 2 0 1 3 年の第3 次メルケル政権の目玉人 事として女性初の国防相に就任。第4 次 メルケル内閣でも留任。本人は出馬を 否定。CDU副党首の一人。 ユリア・ クレックナー 農業大臣 4 5 ラインラント・ プファルツ州のCDU議会議員団長。CDU副党首の一人。 (資料)各種報道等より、みずほ総合研究所作成7 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 首相の後任レースが開始 メルツ元院内総務はメル ケル首相のかつての政敵 クランプ=カレンバウアー 幹事長はメルケル首相路 線継続 シュパーン保健相は、反メ ルケル路線の急先鋒 ドイツは他党林立が常態 化、意思決定はより困難に の処遇を巡りSPDとCSUが対立、仲裁をしたメルケル首相の対応が世 論の批判の的となった。 CDUの次期党首は独首相となる可能性が高く、メルケル首相の後任レ ースは既に始まっている(図表 2)。主要な候補者としては、フリードリヒ・ メルツ元院内総務、アンネグレート・クランプ=カレンバウアー幹事長、イ ェンス・シュパーン保健相、ノルトライン=ヴェストファーレン州のアルミ ン・ラシェット州首相などの名前が挙がっている。独紙報道によれば、ク ランプ=カレンバウアー幹事長、シュパーン保健相は既にCDU党首選へ立 候補する意思を示している。 メルツ元院内総務は、メルケル首相のかつての政敵であり、メルケル首 相が権力を掌握した後、2009 年には議員を辞職している。しかし、独紙報 道によれば、その後も政界とは近しい関係を保ち続け、保守的な政治姿勢 や親ビジネスの姿勢などもあり、政界からは待望論が強いようだ 。 クランプ=カレンバウアー幹事長は、前ザールラント州首相で、メルケル 首相の後継と目されている。中央政界での経験は浅いが、州首相としての 手腕には定評がある。政治スタンスはメルケル首相と近いものの、難民問 題では首相と一定の距離を置いてきた。2018 年 2 月にCDU幹事長に選出 される過程では 98.6%の党員の支持を集めるなど、党内での人気も高い。 これに対してイェンス・シュパーン保健相は、反メルケルの急先鋒と目 されている。これまでも難民政策などでメルケル首相を批判してきた。極 右政党である「ドイツのための選択肢」のアレクサンダー・ガウランド共 同代表は、メルケル首相辞任のニュースを受けて、「シュパーン保健相以 外は、誰が党首となっても脅威ではない」と述べたことからも明らかなと おり、政治スタンスとしては最右翼に位置する。 後任党首は、12 月初旬の党大会において決まる。メルケル首相は、首相 としての任期は 2021 年まで全うしたいと述べ、首相職にとどまる意向を示 している。しかし、それは誰がCDUの次期党首になるかによる。メルケ ル首相に批判的なメルツ氏やシュパーン保健相が党首となった場合は、首 相としての続投を認めないと考えられるからだ。 メルケル首相は辞任発表の記者会見において「新しい時代の扉を開く時 が来た」と述べた。新党首の下、ドイツがどのような方向に向かうのかは 現時点では明らかではないが、ドイツにおいても既存政党の支持基盤は盤 石とは言えなくなっている。多党連立が欧州における政権の常態となりつ つあるなか、ドイツ国内の意思決定や政権運営はより難しさを増すことと なる。EUレベルでの意思決定や、欧州統合の行方にも影響を及ぼす可能 性があろう。 (吉田健一郎) ※詳細は 2018 年 10 月 30 日付みずほインサイト「メルケル独首相が党首続投を断念~ 次期首相レースの幕開け、独政局は流動化へ~」をご覧ください。 https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu181030.pdf
8 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号)
~ブラジル次期政権、市場機能重視も手腕は未知数~
軍人出身の極右ボルソナ ロ氏が大統領選挙に勝利 経済政策は小さな政府を 志向、市場機能を重視 現政権の構造改革路線を 継承 財政再建は野心的な内容 国営企業民営化を推進 貿易自由化推進も、自国第 一主義の主張に要注意 対米国・中国関係の変化に も注目 10 月 28 日に実施されたブラジル大統領選挙(決選投票)では、軍人出身 の極右政治家であるボルソナロ氏(社会自由党・PSL)が、左派ルラ元 大統領の後継候補アダジ氏(労働者党・PT)に勝利した。新大統領は、 2019 年 1 月 1 日に就任する(任期 4 年)。ボルソナロ氏勝利の背景には、 汚職や治安問題を解決できない既存政治体制への反発がある。 ボルソナロ氏の経済政策は、基本的に小さな政府を志向し、市場機能を 重視する自由主義的な内容となっている。ボルソナロ氏は、経済に詳しく ないことを自認しており、理論的な支柱となっているのが、経済顧問の元 投資銀行家ゲデス氏だ。ゲデス氏は、財務相と企画予算省等の統廃合で新 設される経済省の大臣への就任が見込まれている。 ボルソナロ氏は、テメル現政権が実現した歳出上限の導入や労働法改正 等の改革を支持している。金融政策では、物価を唯一の運営目標とするシ ングル・マンデートを維持し、中央銀行の独立性法制化に取り組む方針だ。 ゴールドファイン中銀総裁や、現政権の主要な経済閣僚については、留任 の可能性を示唆しており、経済・金融政策の継続性は相応に保たれそうだ。 財政政策に係る提案は、基礎的財政収支の赤字を 2019 年に解消する目標 を掲げており、現政権(2019 年度予算では 2021 年まで赤字継続)以上に野 心的な内容を含んでいる。歳出上限の実効性を保つためには、年金改革の 実現が不可欠であり、ボルソナロ氏は新規加入者向け積立制度創設等(現 行の賦課方式と併用)の包括的な改革を主張している。税制面では、所得 税の単一税率(フラットタックス)導入等、税制簡素化を推進する方針だ。 歳出および政府債務削減の手段としては、省庁半減(29→15)や、国営 企業の民営化収入拡大を標榜している。国営石油会社ペトロブラスについ ては、探鉱・開発等の中核事業は現状維持とし、精製部門については民営 化を検討する方針だ。現政権が推進していた国営電力会社エレトロブラス の民営化については、送配電部門に限定し、発電部門は民営化しない意向 を示している。 ボルソナロ氏は、低所得層を意識した措置にも目配りしており、PT政 権で導入された給付制度ボルサ・ファミリアの拡充や低所得層向けの減税 に言及している。歳出増につながる措置と、財政健全化の整合性を保つこ とができるのかが問われる。 対外政策では、基本的に貿易自由化を推進する方針だが、自国第一主義 的な主張により、各国とのあつれきが強まる可能性には注意が必要である。 歯に衣着せぬ発言で「ブラジルのトランプ」と称されるボルソナロ氏は、 トランプ米大統領を称賛し、参考にすると発言している。 ブラジルは関税同盟メルコスール(南米南部共同市場)に加盟しており、 単独では中南米域外と関税引き下げ交渉を実施できないが、ボルソナロ氏 は二国間交渉を重視する方針だ。トランプ大統領も、二国間協定の可能性9 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) に言及しており、関係強化の行方が注目される。一方でボルソナロ氏は、 中国による資源分野を中心とした対ブラジル投資への警戒姿勢をあらわに している。とはいえ、中国は米国をはるかに凌ぐ最大の輸出相手国(2017 年財輸出シェア 21.8%)となっており、全面的に対中強硬姿勢を強めるト ランプ政権には同調せず、現実主義的な対応を模索するとみられる。 ボルソナロ氏の変節リス ク 所属政党は議会選挙で躍 進も、合意形成は容易では ない 懸念材料は、ボルソナロ氏の経済政策に対する姿勢が変節するリスクが あることだ。かつては国営企業民営化を否定する等、ボウソナロ氏の主張 には一貫性が無い。決選投票直前には、中銀による為替相場の目標設定に 言及し、ゲデス氏らが火消しに回る等、不用意な発言もみられる。民営化 の対象範囲や年金改革の内容・優先度を巡り、ボルソナロ氏とゲデス氏の 間には意見対立があるとされる。ゲデス氏は、年金基金に絡む汚職容疑で 捜査対象となっており、司令塔が不在となった場合、改革路線が後退する 可能性がある。 ボルソナロ氏は、議員歴は7期 28 年と長いが立法成果は乏しく、州知事・ 市長等の行政経験もないため、議会運営の手腕は未知数だ。所属政党であ るPSLは、下院で現有 8 議席から 52 議席(全 513 議席)、上院では現有 議席なしから 4 議席(全 81 議席)と議会選挙で躍進したが、いずれも第一 党の座は獲得できておらず、合意形成は容易ではない。また、軍人出身の ボルソナロ氏は、1964~85 年の軍事政権の擁護者として知られ、強権的・ 排他的な政策運営に対する懸念がくすぶる。 市場機能を重視する経済政策を掲げるボルソナロ氏の勝利を、市場は歓 迎している。変化への期待に応え、ブラジル経済を低迷から脱却させるに は、現実主義的な政策運営の手腕が求められている。 (西川珠子) *本稿の詳細は「ブラジル極右政権誕生へ~経済政策は市場機能重視も、手腕は未知数 ~」をご参照ください。 https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/us181029.pdf 【 図表 ボルソナロ次期政権の政策運営方針 】 (資料)各種報道等より、みずほ総合研究所作成 分野 項目 内容 歳出上限 現状維持(利払い費を除く歳出の伸びを前年インフレ率以下に抑制) 年金改革 新規加入者向け積立制度創設(賦課方式と併用)等 財政収支 基礎的財政収支の赤字解消(2019年) 政府債務 国営企業の民営化収入による債務削減 歳出 省庁半減(29→15)による歳出削減、低所得層向け給付制度 税制簡素化、所得税単一税率(フラット・タックス)導入、配当課税導入等 中央銀行の独立性法制化、物価のシングル・マンデート維持 テメル政権下で実現した改正労働法維持、規制緩和推進 自由貿易推進、二国間交渉重視、中国からの対内投資(特に資源分野)に慎重 銃所持規制や警官の武力行使に関する規制緩和、少年法改正 対外政策 治安対策 財政 税制 金融政策 労働
金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 10
Ⅲ.参考資料
今週の主要経済指標
予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。 R は改定値。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 今回実績 予想 11/2(金) 米 前月差 前月比 3.7% +250千人 +0.2% 3.7% +200千人 +0.2% R 3.7% +118千人 +0.3% 貿易収支(9月) ▲540億㌦ ▲536億㌦ R ▲533億㌦ 11/3(土) 日 11/5(月) 日 中 50.8 52.8 53.1 米 60.3 59.0 61.6 11/6(火) 日 前年比 ▲0.5% N.A. +2.8% 米 11/7(水) 日 毎月勤労統計(9月速報) 名目賃金 前年比 +1.1% +1.1% R +0.8% 景気動向指数(9月速報) 11.1% 42.9% 103.9 114.6 N.A. N.A. 103.9 114.6 30.0% 50.0% 104.5 116.7 米 11/8(木) 日 前月比 前年比 ▲18.3% ▲7.0% ▲9.0% +7.7% +6.8% +12.6% 景気ウォッチャー調査(10月) 49.5 48.7 48.6 国際収支(9月速報) +1兆8,216億円 ▲19.3% +3,233億円 ▲62.3% +1兆7,865億円 ▲20.9% +3,342億円 ▲61.1% +1兆8,384億円 ▲23.4% ▲2,193億円 ▲165.5% 中 貿易収支(10月) 米ドル +340億㌦ +352億㌦ R +313億㌦ 輸出総額(10月) 前年比 +15.6% +11.7% R +14.4% 輸入総額(10月) 前年比 +21.4% +14.5% R +14.5% 米 英 馬 11/9(金) 日 マネーストック(10月速報) M2 M3 広義流動性 前年比 前年比 前年比 +2.7% +2.3% +2.2% +2.8% +2.4% N.A. +2.8% +2.5% +2.3% 中 消費者物価指数(10月) 前年比 +2.5% +2.5% +2.5% 経 済 指 標 等 雇用統計(10月) 失業率 非農業部門雇用者数 時間当たり賃金(全従業員ベース) 財・サ収支 現状判断DI 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/30・31分) 金融政策決定会合 機械受注(9月) [船舶・電力を除く民需] 経常収支 (前年比) 貿易収支 (前年比) ・雇用者数が大幅加速。8~10月平均でも+20万人を超えており、雇用は好調 ・失業率は3.7%と、1969年12月以来の低さとなった前月の水準から横ばい。広義失業率(U6)は低下 ・時間当たり賃金の伸びは前月比では小幅低下も、前年比では2009年4月以来となる3%超え。 賃金の伸び加速は、市場のインフレ懸念の高まりに伴う金利上昇や、企業収益の圧迫に繋がりかねず、 今後も注目される ・事前予想通り、政策金利を2.00%-2.25%のレンジで据え置き。投票結果は全会一致 ・声明文の景気判断では、雇用と個人消費がやや上方修正、設備投資がやや下方修正。もっとも、 景気の全体観やリスクに関する判断は据え置き ・声明文に大きな変更は無く、FOMCメンバーは引き続き、次回12月会合での利上げを念頭に 置いている模様 前回実績 FOMC(7・8日) 英中銀金融政策委員会(7・8日) 3年国債入札:最高利回り 2.983%、 平均利回り 2.960%、 入札倍率 2.54倍 文化の日 黒田日銀総裁挨拶(名古屋での経済界代表者との懇談) 日銀金融政策決定会合議事要旨(9/18・19分) 非製造業ISM指数(10月) 10年物価連動国債入札:応募者利回り ▲0.305%、入札倍率 3.70倍 10年国債入札:最高利回り 3.209%、 平均利回り 3.165%、 入札倍率 2.54倍 30年国債入札:最高利回り 3.418%、 平均利回り 3.360%、 入札倍率 2.06倍 財新サービスPMI(10月) 実質消費支出[二人以上の全世帯](9月) 先行DI 一致DI 先行CI 一致CI金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 11
来週の主要経済指標
予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 予 想 前 回 前々回 11/9(金) 米 98.0 98.6 100.1 前月比 前月比 +0.2% +0.2% +0.2% +0.2% ▲0.1% ▲0.1% 11/12(月) 日 国内企業物価指数(10月) 前月比 前年比 [+0.2%] [+2.8%] +0.3% +3.0% 0.0% +3.0% 米 伯 11/13(火) 日 11/14(水) 日 GDP(7~9月期1次速報) 前期比 [▲0.3%] 4~6月期 +0.7% 1~3月期 ▲0.2% 設備稼働率(9月) N.A. 101.4 99.2 第3次産業活動指数(9月) 前月比 [▲0.4%] +0.5% ▲0.1% 中 鉱工業生産(10月) 前年比 +5.8% +5.8% +6.1% 米 前月比 前月比 +0.3% +0.2% +0.1% +0.1% +0.2% +0.1% 泰 11/15(木) 日 5年利付国債入札 米 小売売上高(10月) 前月比 +0.5% +0.1% +0.1% 21.0 22.2 22.9 19.5 21.1 19.0 比 尼 11/16(金) 米 鉱工業生産指数(10月) 設備稼働率(10月) 前月比 +0.2% 78.2% +0.3% 78.1% +0.4% 78.1% 消費者物価指数(10月) [食品・エネルギーを除く] 金融政策決定会合 金融政策決定会合(14・15日) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(11月) 経 済 指 標 等 ミシガン大消費者信頼感指数(11月速報) 生産者物価指数(10月) [食品・エネルギーを除く] ベテランズデー(祝日) 金融政策決定会合(11・12日) 30年利付国債入札 金融政策決定会合金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 12
11 月のスケジュール
国 内 米 国 他 1 新車販売台数(10 月) 10 年利付国債入札 1 米 製造業ISM指数(10 月) 労働生産性(7~9 月期暫定) 2 2 米 雇用統計(10 月),製造業新規受注(9 月) 貿易収支(9 月) 3 文化の日 3 4 4 5 黒田日銀総裁挨拶(名古屋での経済界代表者との懇 談),日銀金融政策決定会合議事要旨(9/18・19 分) 5 米 非製造業ISM指数(10 月),3 年国債入札 6 家計調査(9 月),10 年物価連動国債入札 6 米 中間選挙 10 年国債入札 7 毎月勤労統計(9 月速報),景気動向指数(9 月速報) 7 米 30 年国債入札 8 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/30・31 分) 機械受注統計(9 月),国際収支(9 月速報) 景気ウォッチャー調査(10 月) 8 米 英 FOMC(7・8 日) 英中銀金融政策委員会(7・8 日) 9 マネーストック(10 月速報) 9 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月速報) PPI(10 月) 10 10 11 11 12 企業物価指数(10 月) 12 米 ベテランズデー(祝日) 13 30 年利付国債入札 13 米 連邦財政収支(10 月) 14 GDP(7~9 月期 1 次速報),設備稼働率(9 月) 第 3 次産業活動指数(9 月) 14 米 CPI(10 月) 15 5 年利付国債入札 15 米 小売売上高(10 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(11 月) 16 16 米 鉱工業生産・設備稼働率(10 月) ネット対米証券投資(9 月) 17 17 18 18 19 貿易統計(10 月) 19 20 20 年利付国債入札 20 米 住宅着工・許可件数(10 月) 21 全産業活動指数(9 月) 21 米 耐久財受注(10 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月確報) 中古住宅販売件数(10 月) 22 消費者物価(10 月全国) 22 米 感謝祭(米国休場) 景気先行指数(10 月) 23 勤労感謝の日(日本休場) 23 24 24 25 25 26 26 独 米 ifo景況感指数(11 月) 2 年国債入札 27 40 年利付国債入札 27 米 5 年国債入札 28 28 米 FOMC 議事録(11/7・8 分),GDP(7~9 月期暫定) 新築住宅販売件数(10 月),企業収益(7~9 月期暫定) カンファレンスボード消費者信頼感指数(11 月) 7 年国債入札 29 商業動態統計(10 月速報) 2 年利付国債入札 29 米 個人所得・消費支出(10 月) G20(財務大臣・中央銀行総裁会議、ブエノスアイレス (アルゼンチン)) 30 鉱工業生産(10 月速報),消費者物価(11 月都区部) 労働力調査(10 月),住宅着工統計(10 月) 消費動向調査(11 月) 30 米 シカゴPMI指数(11 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 13
12 月のスケジュール
国 内 米 国 他 1 1 2 2 3 新車販売台数(11 月),法人企業統計調査(7~9 月期) 3 米 製造業ISM指数(11 月) 4 10 年利付国債入札 4 5 5 米 ベージュブック(地区連銀経済報告) 非製造業ISM指数(11 月) 労働生産性(7~9 月期改訂) 6 6 米 製造業新規受注(10 月),貿易収支(10 月) 7 家計調査(10 月),毎月勤労統計(10 月速報) 景気動向指数(10 月速報) 7 米 雇用統計(11 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月速報) 8 8 9 9 10 GDP(7~9 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(11 月) 国際収支(10 月速報) 10 11 マネーストック(11 月速報) 法人企業景気予測調査(10~12 月期) 30 年利付国債入札 11 米 PPI(11 月) 3 年国債入札 12 機械受注統計(10 月),企業物価指数(11 月) 第 3 次産業活動指数(10 月) 12 米 CPI(11 月),連邦財政収支(11 月) 10 年国債入札 13 5 年利付国債入札 13 欧 米 ECB政策理事会 30 年国債入札 14 設備稼働率(10 月) 日銀短観(12 月調査) 14 米 鉱工業生産・設備稼働率(11 月) 小売売上高(11 月) 15 15 16 16 17 17 米 ネット対米証券投資(10 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(12 月) 18 20 年利付国債入札 18 独 米 ifo景況感指数(12 月) 住宅着工・許可件数(11 月) 19 貿易統計(11 月) 19 米 FOMC(18・19 日),中古住宅販売件数(11 月) 経常収支(7~9 月期) 20 日銀金融政策決定会合(19・20 日) 日銀総裁定例記者会見 全産業活動指数(10 月) 20 英 米 英中銀金融政策委員会(19・20 日) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12 月) 21 消費者物価(11 月全国) 資金循環統計(7~9 月期速報) 21 米 耐久財受注(11 月),GDP(7~9 月期確定) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月確報) 個人所得・消費支出(11 月),企業収益(7~9 月期改訂) 22 22 23 天皇誕生日 23 24 振替休日(日本休場) 24 米 2 年国債入札 25 25 米 クリスマス(米国休場) 26 日銀金融政策決定会合議事要旨(10/30・31 分) 2 年利付国債入札 26 米 5 年国債入札 27 住宅着工統計(11 月) 27 米 新築住宅販売件数(11 月),7 年国債入札 28 日銀金融政策決定会合における主な意見(12/19・20 分) 鉱工業生産(11 月速報),消費者物価(12 月都区部) 商業動態統計(11 月速報),労働力調査(11 月) 28 米 カンファレンスボード消費者信頼感指数(12 月) 29 29 30 30 31 31 米 シカゴPMI指数(12 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 14
四半期スケジュール
1 月 2 月 3 月 日 本 7 新車販売台数(12 月) 8 消費動向調査(12 月) 10 年利付国債入札 9 毎月勤労統計(11 月速報) 10 景気動向指数(11 月速報) 30 年利付国債入札 11 家計調査(11 月) 国際収支(11 月速報) 景気ウォッチャー調査(12 月) 15 マネーストック(12 月速報) 16 第 3 次産業活動指数(11 月) 企業物価指数(12 月) 機械受注統計(11 月) 5 年利付国債入札 18 消費者物価(12 月全国) 設備稼働率(11 月) 23 貿易統計(12 月) 全産業活動指数(11 月) 日銀金融政策決定会合(22・23 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 24 20 年利付国債入札 25 消費者物価(1 月都区部) 29 40 年利付国債入札 30 商業動態統計(12 月速報) 消費動向調査(1 月) 31 鉱工業生産(12 月速報) 2 年利付国債入札 1 労働力調査(12 月) 7 景気動向指数(12 月速報) 8 家計調査(12 月) 毎月勤労統計(12 月速報) 景気ウォッチャー調査(1 月) 国際収支(12 月速報) 12 第 3 次産業活動指数(12 月) マネーストック(1 月速報) 13 企業物価指数(1 月) 14 GDP(10~12 月期 1 次速報) 15 設備稼働率(12 月) 18 機械受注統計(12 月) 20 貿易統計(1 月) 21 全産業活動指数(12 月) 22 消費者物価(1 月全国) 28 鉱工業生産(1 月速報) 商業動態統計(1 月速報) 1 労働力調査(1 月) 消費者物価(2 月都区部) 法人企業統計調査(10~12 月期) 8 家計調査(1 月) GDP(10~12 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(2 月) 国際収支(1 月速報) 11 マネーストック(2 月速報) 12 法人企業景気予測調査(1~3 月期) 13 第 3 次産業活動指数(1 月) 企業物価指数(2 月) 機械受注統計(1 月) 15 日銀金融政策決定会合(14・15 日) 日銀総裁定例記者会見 18 設備稼働率(1 月) 貿易統計(2 月) 19 資金循環統計(10~12 月期速報) 22 消費者物価(2 月全国) 25 全産業活動指数(1 月) 29 鉱工業生産(2 月速報) 商業動態統計(2 月速報) 労働力調査(2 月) 消費者物価(3 月都区部) 米 国 3 製造業ISM指数(12 月) 4 雇用統計(12 月) 7 非製造業ISM指数(12 月) 8 3 年国債入札 貿易収支(11 月) 9 10 年国債入札 FOMC 議事録(12/18・19 分) 10 30 年国債入札 11 CPI(12 月) 15 PPI(12 月) 16 小売売上高(12 月) 18 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報) 18 鉱工業生産・設備稼働率(12 月) 28 2 年国債入札 5 年国債入札 29 7 年国債入札 30 FOMC(29・30 日) GDP(10~12 月期速報) 31 個人所得・消費支出(12 月) 雇用コスト指数(10~12 月期) 1 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月確報) 製造業ISM指数(1 月) 雇用統計(1 月) 5 非製造業ISM指数(1 月) 貿易収支(12 月) 3 年国債入札 6 労働生産性(10~12 月期暫定) 10 年国債入札 7 30 年国債入札 13 CPI(1 月) 14 PPI(1 月) 15 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(1 月) 小売売上高(1 月) 20 FOMC 議事録(1/29・30 分) 25 2 年国債入札 5 年国債入札 26 7 年国債入札 28 GDP(10~12 月期暫定) 1 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月確報) 製造業ISM指数(2 月) 個人所得・消費支出(1 月) 5 非製造業ISM指数(2 月) 7 貿易収支(1 月) 労働生産性(10~12 月期改訂) 8 雇用統計(2 月) 11 3 年国債入札 12 CPI(2 月) 10 年国債入札 13 PPI(2 月) 30 年国債入札 14 小売売上高(2 月) 15 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(2 月) 20 FOMC(19・20 日) 21 経常収支(10~12 月期) 26 2 年国債入札 27 5 年国債入札 28 GDP(10~12 月期確定) 7 年国債入札 29 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月確報) 個人所得・消費支出(2 月) 欧 州 24 ECB政策理事会 7 英中銀金融政策委員会(6・7 日) 7 ECB政策理事会 21 英中銀金融政策委員会(20・21 日) *印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 15
今週の金融市場の動き
(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。 東京市場の発行日表示値は終値もしくは 11:30 時点値。 米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。 日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。 TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。 新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。 金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。 独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。 為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 11:30 時点、出所:Bloomberg)。[海外金利]
11/1 11/2 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 前週末比 ドルLIBOR 3M(%) 2.58150 2.59238 2.58925 2.59125 2.60113 2.61463 0.022 ユーロドル金先(Dec19) 96.815 96.760 96.770 96.750 96.735 96.715 ▲ 0.045 米国債(10年、%) 3.130 3.212 3.201 3.228 3.236 3.237 0.025 スワップ金利(10年、%) 3.199 3.275 3.263 3.286 3.292 3.292 0.017 独国債(10年、%) 0.399 0.428 0.426 0.434 0.447 0.457 0.029 英国債(10年、%) 1.455 1.494 1.501 1.539 1.533 1.565 0.071[内外株式]
11/1 11/2 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 前週末比 ダウ平均(㌦) 25,380.74 25,270.83 25,461.70 25,635.01 26,180.30 26,191.22 920.39 S&P500指数 2,740.37 2,723.06 2,738.31 2,755.45 2,813.89 2,806.83 83.77 NASDAQ総合指数 7,434.06 7,356.99 7,328.85 7,375.96 7,570.75 7,530.89 173.89 日経平均(円) 21,687.65 22,243.66 21,898.99 22,147.75 22,085.80 22,486.92 22,338.26 94.60 TOPIX(Pt.) 1,632.05 1,658.76 1,640.39 1,659.35 1,652.43 1,681.25 1,678.35 19.59 出来高(百万株) 1,782.49 1,818.12 1,489.92 1,342.60 1,683.25 1,537.79 - 売買代金(億円) 32,704.57 35,672.99 26,280.04 23,815.39 31,154.56 27,261.41 - 日経JASDAQ平均(円) 3,550.78 3,593.90 3,596.82 3,591.59 3,603.49 3,628.94 3,617.51 23.61[円金利]
11/1 11/2 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 前週末比 TIBOR 3カ月(%) 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 - ユーロ円金先(Dec18) 99.945 99.945 99.945 99.945 99.945 99.945 99.950 0.005 新発国債(10年、%) 0.120 0.125 0.125 0.130 0.120 0.120 0.125 0.000 長国先物(Dec18) 150.65 150.64 150.71 150.67 150.73 150.69 150.68 0.04 スワップ金利(5年、%) 0.120 0.124 0.116 0.120 0.119 0.118 0.115 ▲ 0.009[為替]
11/1 11/2 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 前週末比 円/$ 112.72 113.20 113.19 113.43 113.52 114.07 113.92 0.72 $/EUR 1.1408 1.1388 1.1407 1.1427 1.1426 1.1363 1.1354 ▲ 0.0034 円/EUR 128.59 128.92 129.12 129.62 129.72 129.61 129.34 0.42金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 9 日号) 16