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英 語 ) コ ー ス 指 導 教 員 山 森 直 人

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Academic year: 2021

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A Study of Elementary School 

Teachers' Use of Classroom English for English Activities 

教 科 ・ 領 域 教 育 専 攻

宝五 守主 ロ ロ ロ 河t

下 川 理 恵

英 語 ) コ ー ス 指 導 教 員 山 森 直 人

1.研究の目的 す質的提示。以上をふまえて,英語指導に求 本研究の目的は,小学校教員に求められる められる英語力の第4の提示方法として, r授 英語力について教室英語の観点から検討し, 業での英語の具体的な使用方法の数量的提 英語活動に必要な教室英語力の段階的基準を 示jを提案した。

構築することにある。 第3章では,外国語活動を担当する小学校 教員にはどの程度の英語力が求められるのか 2.論文の概要 を明らかにするため,小学校教員に求められ 本論文では,まず,第 1章で研究目的,研 る英語力,及び児童の英語力に関する意識を 究意義を述べた。外国語活動を担当する小学 先行研究から概観した。小学校教員の英語力 校教員が備えるべき英語力について明示して のレベルは様々であり,個々の教員にどの程 いるものは皆無に等しく,小学校教員自身が 度の英語力や英語使用が求められているのか どの程度の英語力を獲得すればよいのか,ま を提示することは難しい。

た,英語力の育成のための教員研修において 第4章では,小学校における教室英語の実 何をすべきか定めるのが困難である。そこで 態分析として 3つの調査を行った。まず,教 本稿では,小学校教員に求められる英語力に 師の教室英語使用として授業観察を行ったo

ついて教室英語の観点から追究した。 その授業において小学校教員と英語専科講師 第2章では,英語教師に求められる英語力, が使用する英語を修正版FORCEにより分析 及び教室英語使用に関する先行研究の概観を した。その結果,教室英語の量として1授業 行った。英語力に関する先行研究をもとに英 あたりでは,小学校教員が27.6,英語専科講 語教師に求められる英語カを3つの提示方法 師は68.5で、あったO次に,前述の教師の授業 に分け考察した。まず,英語教員が備えてお を受けた児童にアンケートにより教室英語の くべき英語力,英検準1級, TOEFL550点, 理解度を調査した。その結果,小学校教員の TOEIC730点程度としザ数値から提示する 使用する英語を理解できている約 85%の児 数量的提示。次に,日常生活における言語行 童がのうち,教師が日本語で説明を付け足す 動に置き換えて英語力を表す質的提示。最後 ことによって理解で、きたとしづ意見が最も多 に,教師が授業をする際に求められる英語力 く全体の44%で、あった。そして,最後に教師 を,英語を使った具体的な授業行為として表 の教室英語に関する必要性・使用性について

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(2)

アンケートを行ったO この結果より,英語専 の内容理解の促進jである「必要と思われる 科講師を除く 57名の小学校教員には,英語 内容を同じ表現で繰り返して述べることがで 指導経験の有無によって,必要性と使用性の きるJ,r同じ内容を表現を換えながら話し,

間に差があることが明らかで、あった。つまり, 児童の理解を促すことができるjなど,発展 それぞれの項目において必要と感じているが した教室英語の使用が求められる。

それらを十分に使いこなせていないことを示 (3)英語専科講師は,児童の理解に合った英語 唆している。 を話すことを目指すべきである。(第4章)

5章では,本論文の要約,教育的示唆,

今後の課題を行ったo 4.今後の課題

本研究における今後の課題として,次の点

3.教育的示唆 が挙げられる。

本研究の結果をふまえ,次の点を提案する。 (1)今回は1クラスの授業観察を 10回行った まず,外国語活動を担当するにあたって小 が,他の教師の教室英語使用の実態を把握す 学校教員に求められる英語力を,授業での英 るために,他のクラスでも行う必要性がある。

諾の具体的な使用方法を通して数量的に表し (2)児童の英語理解の現状を十分に把握でき てし、く必要がある。(第2章) なかった。授業観察やアンケート調査等を通 次に,児童の発達段階をふまえると,外国 して,児童の英語理解の実態をより正確に把 語活動時における教師の状況に応じた日本語握する必要がある。

使用は決して否定されるべきもので、はなく (3)教室英語に関するアンケートにおいては,

学習指導要領の理念をふまえれば,外国語活 データの数を増やし,より信頼性の高い分析 動において教師は可能な限り英語を使用すべ につなげていく必要性がある。

きである。(第3章)

そして,教師が授業中英語を使用する際に は,児童の実態を把握したうえで使用すべき である。(第3章)

最後に,外国語活動を担当する小学校教員 が目指すべきレベルを次のように設定し,小 学校教員の英語力育成を検討すべきである。

(1)英語指導経験なしの教員は, rB:授業運営,

授業の雰囲気づくり」である「授業運営上の 指示や命令を与えることができるん「児童の 反応について評価することができるJなどを

目指すべきである。

(2)英語指導経験ありの教員は, fB:授業運営,

授業の雰閤気づくり Jはもとより, rc:英語

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