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アライグマ防除マニュアル 平成 24 年 7 月 栃木県環境森林部自然環境課

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アライグマ防除マニュアル

平成24年7月

(2)

目 次 1 趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2 アライグマの特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (1) 分類と原産地 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (2) 形態的特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (3) 生態的特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3 アライグマの被害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (1) 農林水産業被害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (2) 生態系被害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (3) 生活環境被害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (4) 人獣共通感染症等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (5) 被害の予防・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 4 アライグマの防除・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 (1) 講習会の受講・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 (2) 捕獲の手続き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 5 捕獲の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 (1) 箱わな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (2) 設置場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (3) 餌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (4) 標識の設置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 (5) 捕獲上の注意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 6 捕獲個体の処分等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 7 その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 8 参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 最後に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

(3)

1 趣旨 アライグマは、本来我が国に生息していませんでしたが、ペット等として輸入され、飼われていた ものが逃げたり、捨てられたりして、全国各地の野外で生息するようになりました。 本種は、様々な環境で生息が可能であり、繁殖力が高く、雑食性で食性の幅が広く、国内では天敵 がほとんど存在しないことなどから、個体数が著しく増加し、生態系、生活環境、農作物の被害の発 生や、さらには、狂犬病等の人獣共通感染症の媒介も懸念されています。 平成 17 年 10 月には、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(以下「外来 生物法」という。)が施行され、同法に基づく「特定外来生物」※1にアライグマが指定されました。 また、平成 22 年9月に策定した「生物多様性とちぎ戦略」※2においては、外来種の重点的な駆除が 重点プロジェクトのひとつに位置付けられています。 このため県では、県・市町・関係機関・地域住民が連携して計画的かつ継続的に防除を実施するた め、栃木県アライグマ防除実施計画※3を策定したところです。 本マニュアルは、この防除実施計画に沿ってアライグマの防除を効果的に進めていくため、生態や 被害状況、捕獲方法などを手引きとしてまとめたものです。 ※1)特定外来生物 外来生物のうち、生態系などに被害を及ぼすとして定められた生物で、飼育・保管・運搬・輸入・販売・譲渡・野外に 放すことが原則禁止されています。 ※2)生物多様性とちぎ戦略 生物多様性基本法第13条に規定される地域戦略で、自然的社会的特性を活かした生物多様性の保全及び持続可能な利 用に関する基本的かつ総合的な本県の計画です。 ※3)栃木県アライグマ防除実施計画 外来生物法に基づき県が策定した計画で、各種被害の抑制と生物多様性の保全に資するため、市町や関係機関、地 域住民が連携して計画的かつ継続的に防除を実施するものです。 2 アライグマの特徴 (1) 分類と原産地 食肉目アライグマ科アライグマ属(Procyon 属)には6種いますが、そのうち平成 24 年1月現在、 我が国で外来生物法に基づく特定外来生物に指定されているのは、アライグマ(Procyon lotor) とカニクイアライグマ(Procyon cancrivorus)の2種です。 アライグマの原産地は、カナダ南部、アメリカ合衆国、中央アメリカとその周辺地域です。 (2) 形態的特徴 体 色・・・灰白色の場合が多いが、個体変異があり、ほとんど黒色のものもいます。 目のまわりから頬にかけて黒いマスク様の模様があります。 尾 ・・・長く密にふさふさとした毛が生えており、4~7条の黒いリングが特徴的 形 態・・・前肢の指は長く、物をつかむことができる。歩く際にかかとが地面につく「しょ行 性」 サイズ・・・頭胴長は 41~60cm、尾長は 20~41cm、体重は2~10 数kgが一般的 タヌキ、アナグマ、ハクビシンは、野外でアライグマと誤認しやすい動物です。特徴・見分け方 は次のとおりです。 - 1 -

(4)

-2-

アライグマ

○尾は長く(20~41cm 程度)、リング状のしま模様

○眉間に黒い筋、目の周りのマスク模様は大きい

○足跡は

5 本の指がはっきりわかれ、人の手に似る

○かかとまで地面に付けて歩く

○全体的に白っぽい

足は白い部分が多い

○ヒゲは白く目立つ

○耳は大きく白い縁取り

タヌキ

(沖縄県を除くほぼ全国に分布)

○尾は短く(20cm 以下)、しま模様は無い

○つま先だけ地面に付けて歩き、花模様に似た足跡

○全体的に茶色っぽい

足はほぼ全体が黒い

○ヒゲは黒く目立たない

○耳は丸い

アナグマ

(北海道、沖縄県を除くほぼ全国に分布)

○目の周りのマスク模様は鼻から耳に向けて細長く、

鼻筋は白っぽい

○ずんぐりとした丸っこい体形で、足は短い

○顔は鼻づらにかけて細長い

○顔から上半身にかけ白っぽい。足は黒い部分が多い。

○尾は覆われ短くて太く、長い毛に

覆われ、しま模様は無い

○耳は小さく、目立たない

ハクビシン

(一部の府県を除く本州、四国に分布)

○顔の中央に白い線がある

○尾は長く、しま模様は無い

○足は短く、体全体が細長い

○アライグマに比べ体は小さい

○足は黒っぽい部分が多い

○顔の大きさに比べて耳は大きい

環境省(2011)アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)より引用。

(5)

(3) 生態的特徴 多様な環境で生息が可能 ・ 様々なタイプの森林、湿地、農耕地を含む里地や住宅地など、人間の生産・生活の場を含む 幅広い環境で生息できる。 ・ ねぐらや巣として樹洞などが使われるが、家屋の屋根裏などもよく使用する。寺社仏閣や住 宅の屋根裏で繁殖することも多い。 ・ 寒冷な北海道から温暖な九州まで、生息が可能である。原産地では熱帯地域にまで生息する。 高い繁殖力 ・ 北海道と和歌山県の捕獲個体資料によれば、メスは満1歳から出産可能で、2歳以上の妊娠 率は100%に近い。 ・ 年1回繁殖。1回に1~7頭、平均3~4頭を出産。出産期は4月~6月だが、この前後に ずれることもある。 ・ 原産地での妊娠期間は54日~70日で、日本でもほぼ同様と考えられる。 ・ 一夫多妻制の社会構造で、交尾期にオスが複数のメスと交尾。ただし、妊娠しなかったメス は別のオスとも交尾する。基本的にはメスが子育てを行う。 ・ オス、メスともに単独生活で、発情期のみペアが形成される。 ・ 産子数が多いにもかかわらず、1歳未満の初期死亡率は低い。野外での最長寿命は13~1 6年であり、飼育下では22.5年という記録がある。 食性の幅が広い ・ 雑食性。環境の状況に対応して柔軟に様々な餌を食べる傾向がある。 ・ 果実、木の実、柔らかく養分の多い茎や地下茎、野菜、穀類のほか、小型哺乳類、鳥類(主 にひなと卵)、は虫類、両生類、魚類、昆虫や甲殻類などを好む。これらの在来の動物にとって、 アライグマは経験したことのないタイプの捕食者である。 他種との関係 ・ 日本では強力な天敵や競争種となる動物がほとんどいないと考えられる。 ・ タヌキやアナグマなどの在来中型食肉獣との関係ははっきりしないが、これらの動物の生息 状況に負の影響を与える可能性が考えられる。 行動 ・ 一般的に夜行性であるが、これは人などとの関係が影響しているものと考えられ、条件によ っては昼間でも活動する。日中は樹洞や他の動物が掘った穴、屋根裏、廃屋などに入り込んで いることが多い。 ・ 行動域は環境条件によって異なり、10haから 2,000ha以上までと様々である。 ・ 冬眠はしないが冬期は活動が低下する。 生息密度 ・ 日本では5頭/k㎡程度という報告が多いが、神奈川県では 21.4 頭/k㎡という数値も報告 されている。 ・ 群れ性ではないが、冬期の巣穴で23 頭が観察された例がある。 - 3 -

(6)

環境省(2011)アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)より引用

アライグマ生息数を減らすためには、毎年、増加する個体数以上の捕獲を行うこ

とが必要です。

理論的には当然のことではありますが、実際には、目に見えて被害が減尐すれば

完全排除を確認することなく防除の手を緩めてしまいがちです。また、完全排除に

至らずに、侵入初期段階と同等の生息数が残っている場合、再び生息数が増加し、

被害が拡大する危険性は十分にあります。

捕獲数 < 増加数

捕獲数 = 増加数

捕獲数 >増加数

生息数増加

生息数維持

生息数減尐、

完全排除

は捕獲個体

コラム:生息数を減尐させるための捕獲数

−4−

(7)

3 アライグマの被害 (1) 農林水産業被害 アライグマは一般的に夜間に活動するため、目撃情報が得られにくく、被害の初期段階ではアラ イグマによる被害であると認識されないことが多いようです。 ただし、指が長く器用な前肢を持つため、スイカなどの皮に小さな穴を開けて液果だけをすくい だす、トウモロコシの皮をむくなど、アライグマの特徴的な加害形態もあり、被害を見分けるポイ ントになります。 スイカの食害 トウモロコシの食害 ブドウ畑に出没したアライグマ ブドウの食害 (2) 生態系被害 今のところ生態系被害を明確に示す資料は多くありませんが、中でも小動物への影響が懸念され ています。北海道ではニホンザリガニやエゾサンショウウオなどの捕食が確認されており、神奈川 県ではトウキョウサンショウウオへの加害が懸念されています。 - 5 -

(8)

足を喰いちぎられたヤマアカガエル トウキョウサンショウウオの被食死体 (3) 生活環境被害 人家の屋根裏や廃屋に侵入しすみつくことがあります。具体的には、施設を破損するほか、ふん 尿による住居の汚染や鳴き声による騒音、イヌ・ネコ・コイなどのペットへの危害、ペットの餌の 横取りといった被害があります。 家屋への侵入被害 糞尿の散乱 (4) 人獣共通感染症等 人に感染する疾病として、原産国ではウイルスの媒介による狂犬病やアライグマ回虫による幼虫 移行症※1が知られています。 狂犬病については、現在日本は清浄国であり、発生はありませんが、多くの国で野生動物にも発 生しています。 アライグマ回虫については、日本では野生化個体で発見された報告はありませんが、飼育個体で 報告された例があります。 その他、人の皮膚病の原因となるアライグマ糞線虫が国内のアライグマから発見されており、ア ライグマとともに海外から持ち込まれた可能性があります。 ※1)アライグマ回虫による幼虫移行症 ヒトやネズミ、ウサギ、鳥類がアライグマ回虫の虫卵を経口摂取すると幼虫移行症を引き起こし、致命的な中枢神 経障害の原因になることが知られています。 6

(9)

-(5) 被害の予防 被害を予防するためには、誘引物を除去することが効果的であり、次のことに配慮してください。 ・餌付けをしないこと。 ・餌になる物(クズ果樹、クズ野菜、生ゴミ、ペットの餌)を放置しないこと。 ・採り残した果樹や野菜は、早期に除去すること。 ・ゴミ収集場の生ゴミが食べられないよう管理を十分に行うこと。 ・農地は、電気柵で囲う等により被害を未然に防ぐとともに、農作物がアライグマの餌とならな いよう注意すること。 4 アライグマの防除 もともと日本に生息していない外来種であるアライグマの防除については、被害を回避したり被害 が生じないレベルにまで個体数を低減するばかりでなく、外来種によって損なわれた生態系を取り戻 すため、究極的には県全域の野外からの完全排除を目標とします。 実際に防除を実施する際の流れは、アライグマ防除実施フロー図(参考資料1)のとおりです。 なお、アライグマの防除は目撃や被害の情報が重要になりますので、アライグマ目撃シート(別記 様式1)を積極的に活用し、その普及・協力をお願いします。 (1) 講習会の受講 県又は市町が開催する「適切な捕獲と安全に関する知識及び技術に関する講習会」を受講し、防 除従事者に登録されている方は、アライグマの捕獲及び生きている個体の運搬を実施することがで きます。 講習会を受講した方には、受講証明書が発行されますので、主たる防除実施地の市町(1市町の みで可)に提出すると防除従事者証が交付されます。 なお、わな猟免許を所持している方は、講習会を受講しなくても、市町への申出等により防除従 事者証が交付されます。 (2) 捕獲の手続き アライグマを捕獲するには、鳥獣保護法第9条に基づく有害鳥獣捕獲許可を受けて実施します。防 除従事者証があれば、わな猟免許がなくても捕獲許可を受けることができます。 捕獲する際には、有害鳥獣捕獲許可証(当該許可に伴う従事者証を含む。)を携帯するものとしま す。 また、県内ではハクビシンの被害が増加していますので、ハクビシンについても捕獲対象種に含 めて許可を受けておけば、ハクビシンが捕獲されても放獣する必要はありません。 5 捕獲の実施 目撃情報や被害情報が得られたら、直ちに捕獲体制をとることが重要であり、所定の手続きを経て 速やかに捕獲を実施します。 - 7 -

(10)

(1) 箱わな アライグマの捕獲に使用する箱わなは、次のとおりとします。 ・ 特に頑丈で壊れにくいもの。 ・ 捕獲した個体の抵抗に耐えるもの。 ・ 小型の個体でも蓋が閉まりやすいもの。 ・ 軽くて持ち運びやすいもの。 (ハヴァハート社製のMODEL1089を補強した例) (2) 設置場所 箱わなは、目撃情報、被害状況、足跡、ふん、食跡などから場所を特定し、アライグマの通り道や 家屋への侵入口の近くに設置します。 また、設置場所はできるだけ平らな場所を選定し、捕獲個体に倒されないようにテントのペグのよ うなもので地面に固定します。 箱わなへの警戒心を取り除くために、扉が下りないよう細工した上で、数日放置してからの捕獲が 効果的です。 箱わなを木の枝や葉などでカモフラージュすることにより、金属の反射光を動物は嫌うので反射を 避ける効果もあり、プラスチックダンボール等の屋根を付けることにより、餌の腐食を遅らせ、手を かまれることを防ぐなど更に効果的です。 箱わなをカモフラージュした設置例 (3) 餌 アライグマの捕獲では、付近の作物よりも魅力的な餌を用意する必要があります。 具体的には、キャラメル味のコーン菓子、ピーナッツバターを塗ったクラッカー、揚げパンなど、 甘くて油の匂いの強いものが有効であるとされています。 なお、飼いネコなどの錯誤捕獲を防止するため、生肉等の使用は避けてください。 - 8 - 逸出を防止する ため、入口の上 部と下部の横フ レームを補強

(11)

また、餌の仕掛け方は、箱わなの周辺にキャラメル味のコーン菓子などの寄せ餌をまき、揚げパ ンなどの食わせ餌を箱わな内に設置します。寄せ餌をまきすぎると、それだけで満足してしまい、 箱わなに入らないため、注意してください。 餌は、箱わなの入口からなるべく深部に餌を固定して置くことで、踏み板を踏みやすくします。 ただし、網に近すぎると外から餌を取られることがありますので、注意してください。 食わせ餌の配置例 (4) 標識の設置 設置する箱わなには、アライグマの防除に関する件(農林水産省、環境省告示)及び鳥獣保護法 に規定される標識を箱わな毎に設置してください。記載する内容は次のとおりです。 〈標識の記載例〉 (表) 外来生物法に基づくアライグマの防除及び鳥獣保護法に基づく有害鳥獣捕獲 住 所 氏 名 電 話 番 号 (裏) 許 可 番 号 許 可 期 間 許 可 権 者 捕獲しようとする鳥獣 箱わなに設置する標識は、金属製又はプラスチック製のものとし、1字の大きさが縦横1cm以上の 文字で記載し、箱わな毎に見やすい位置に設置します。 - 9 -

(12)

(5) 捕獲上の注意事項 ・箱わなは、原則として1日1回以上の巡視を行ってください。 ・寄生虫・感染症等の可能性があるため、箱わなの取扱い時は革手袋を使用し、作業終了後は石鹸 でよく手を洗ってください。 ・動物の病気の感染等を防ぐため、箱わなの洗浄消毒を定期的に行ってください。 ・捕獲後及び運搬時は、箱わなの扉を施錠や針金で固定するなど、捕獲個体の逸出を防止してくだ さい。 ・捕獲個体を運搬する際は、ビニールシート上に箱わなを乗せるなど感染等の予防を行ってくださ い。 ・生きている捕獲個体を運搬することができるのは、防除従事者及び地方公共団体の職員に限られ ています。生きている個体を運搬する際には、防除従事者証を携帯するものとします。 6 捕獲個体の処分等 捕獲された個体の運搬や処分は、原則として市町と防除従事者が連携を図り、適切に実施いただき たいと考えておりますので、当該市町と御相談ください。(参考資料2:関係機関連絡先一覧) なお、捕獲された個体の殺処分は、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて殺処分す ることになっており、また、殺処分された個体は、クリーンセンター等の一般廃棄物処理施設で焼却 処分をするなど、生活環境の汚染を防止するよう努めることが必要です。 7 捕獲の報告 有害鳥獣捕獲許可期間が満了した場合は、許可時に配布されたアライグマ捕獲票とアライグマ捕獲 カレンダーを記入のうえ、当該市町に提出をお願いします。 8 参考文献 環境省(2011)アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方) 鳥取県 ヌートリア・アライグマ防除マニュアル - 10 –

(13)

最後に アライグマ問題の根底には、野生動物であるアライグマを外見の愛らしさから安易に飼育した り、最後まで飼いきれずに野外に捨てられるなど人間の身勝手さがあります。その意味では、防 除されるアライグマも被害者であることを再認識する必要があります。 人間の不適切な行為がなければ、失われなかった生命であることを我々は反省しなければなり ません。 幸いにして、栃木県では、アライグマの侵入初期段階にあると考えられますので、現段階での 防除作業をできる限り迅速に進めるとともに、私たち自身が野生動物との接し方やその飼育に関 して、正しい知識と道徳を身に着けることが何より求められています。 - 11 –

参照

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