各府省におけるデジタル・ガバメントを戦略的に
推進するための中長期計画について
平成30年7月20日
各府省デジタル・ガバメント中長期計画の全体像
利用者中心の行政サービス改革
プラットフォーム改革
現状と課題、計画の目的など
中長期計画の基本構成価値を生み出すITガバナンス
横断的サービス改革(業務改革 (BPR)の徹底、約46,000の行政 手続について、制度の見直し、 オンライン化の徹底、オンライ ン利用促進、添付書類撤廃)、 府省個別サービス改革(事故証 明、無線、税、電子調達、在留 資格、旅券、年金、雇用、特許、 自動車)個別サービス改革の詳細、
46,000手続の見直しの検
討状況、全情報システムのクラウド化、オープンデータ
化の検討のロードマップなど、3つの観点の裏付けと
なるデータ集
サービス・データの標準化、保 有データ100%オープン化、API 整備、クラウドサービス利用、 各種情報連携基盤の整備・運 用、府省共通システム拡充、個 別情報システムの改革(コスト 削減等) 推進体制の整備、省内IT ガバナンス強化、人材育 成・確保、情報セキュリ ティの確保、デジタルワー クスタイル変革、計画の 評価・改定中長期計画は、各府省がデジタル・ガバメントの実現を目的として、今後
5
年の計画期間に、行政サービス改革、プラットフォーム改革、
ITガバナンス
の3つの観点から、
何を、いつまでに、どう実施するのか、
具体化した計画
これらの取組が自発、
積極的に推進される
組織運用、環境作り、
文化醸成
高度なサービスの前提と
なる各組織のサービスや
データをつなげる仕組み、
取り決めの整備
すぐ使えて、簡単、便利、
最初から最後までデジタ
ルで完結する行政サービ
スの実現
デジタル・ガバメント
が目指す姿
各府省デジタル・ガバメント中長期計画の進め方
サービス設計12箇条の徹底。常に利用者を中心にして考える。
取組記載に当たっては
As is(before)、To be(after)を必ず記載。何がどうよくなるのか見える化。
具体的な効果(アウトカム)を測定できる成果指標(
KPI)の設定。成果の刈り取りまでを意識。
政府内で閉じて考えない。民間、地方公共団体との連携も視野に入れる。
短いサイクルで進捗を管理。現状と計画上の進捗とのずれを素早く認識して手を打つ。
策定に当たり必要な基本姿勢
ただし、最初から全て完璧な計画を立てるような進め方は、非合理、非効率
また、計画の策定は目的ではなく手段であり、デジタル・ガバメント実現に向けた始
めの一歩
大臣のリーダーシップの下
、
府省
CIO・副CIO等の幹部が責任
を持って
、取組がうまく進んでいるか、より価値を高めることは
できないか、
繰り返し継続的に
、
短いサイクル
で、取組状況や
成果を評価し、必要が生じた際、適時適切な計画の見直し、
拡充を図っていくことで、着実かつ確実にデジタル・ガバメント
を実現していくもの
○ 推進体制の整備
○ ITガバナンスの強化
・ 総務課、情報管理課、各所属が
協力し、業務フローを含めたシステム
の改善に向けた取組を推進
○ IT人材の確保・育成
・ 人事交流を含め、セキュリティ・IT
分野における橋渡し人材の確保・
育成、職員のリテラシー向上に関す
る取組等の推進
○ デジタル・ワークスタイル
・ テレワーク・リモートアクセス環境の
整備
・ ペーパーレス会議システムの整備
警察庁デジタル・ガバメント中長期計画の構成・概要
○ 横断的なサービス改革
(行政手続に関する改革)
・ 年間の手続件数が極少な手続の
要否
・ 添付書類の省略の要否
・ オンライン化の是非
○ 個別サービス改革
・ 遺失物法関係サービスの利便性
向上
・ 自動車安全運転センターによる交
通事故証明書発行サービスの利便
性向上
利用者中心の行政サービス改革
○ 行政保有データのオープン化
・ 交通事故統計情報のオープンデー
タ化の推進
・ 犯罪発生情報のオープンデータ化
の推進
○ API
(※1)の整備
・ 利用者を中心としたサービスを提供
するために必要なAPIの整備の検討
※1 Application Programming Interface○ 標準化・共通化の推進
・ 警察庁及び都道府県警察のそれ
ぞれが保有するデータ及び情報シス
テムの在り方の検討
○ 政府情報システム改革
・ 業務改革を前提とし、クラウド化を
含めた統合・合理化による全体最
適を推進
プラットフォーム改革
価値を生み出すITガバナンス
計画の
評価・改定
四半期単位で、計画のフォローアップ・評価を実施
少なくとも毎年1回、計画内容の適切な見直し、拡充、詳細化等の改定を実施
「総務省デジタル・ガバメント中長期計画」の概要
「デジタル・ガバメント実行計画」(平成30年1月16日eガバメント閣僚会議決定)を
踏まえ、総務省におけるデジタル・ガバメントの実現に向けた具体的な方策について取り
まとめを行い、平成30年6月に策定。
国・地方から社会全体に至るまで情報化を推進する総務省として、所管行政の在り方
そのものをデジタル前提で見直し、国民・事業者の利便性向上を目指す。
1.計画の趣旨
2.計画の主なポイント
3.計画の評価・改定
少なくとも四半期単位で計画に係る評価を行うとともに、計画内容の見直しを検討。
・ 無線局開設手続における行
政サービスの更なるデジタ
ル化
・ 住民税の特別徴収税額通知
の電子化
・ 電子調達サービスの利便性
向上 等
① 利用者中心の
行政サービス改革
・ 行政保有データの100%
オープン化
・ クラウドサービスの利用・
提供(政府共通プラット
フォーム)
・ サービスデザイン思考の導
入によるe-Gov刷新 等
② プラットフォーム改革
・ デジタル・ワークスタイル
(テレワーク、web会議、オ
フィス改革の推進等)
・ 地方公共団体におけるデジタ
ル・ガバメントの推進(オン
ライン利用促進、クラウド利
用の推進、AI・RPAの活用等)
等
③ 価値を生み出す
ITガバナンス
法務省デジタル・ガバメント中長期計画 概要
■本文 1 基本的事項 現状と課題,計画の概要及び目標等 2 利用者中心の行政サービス改革 サービス改革方針,個別サービス改革の現状・課題・具体的な取組等 3 プラットフォーム改革 プラットフォームの概況・今後の方針,オープンデータの取組方針等 4 価値を生み出すITガバナンス 人材確保・育成,情報セキュリティ対策等 5 計画の評価・改定 四半期に一度の計画のフォローアップ・評価,年に一度の計画の改定等 ■別紙 1 サービス改革工程表 個別サービス改革の工程表。「現状と課題」「実現したい状態」「具体的な取組内 容」「KPI」等を設定 2 手続の見直し工程表 各手続における今後の見直しの検討状況,見込み等を整理・明確化 3 プラットフォーム改革工程表 情報システム改革の取組,クラウドサービスの利用,オープンデータの取組の実施状 況,検討状況,今後の見込み等を整理・明確化 4 主な投資事項一覧 計画期間における新たな情報システムの構築,既存システムの改修等の投資 <添付書類の撤廃に向けた取組> ■法人設立のオンライン・ワンストップ化,法人登記情報連携の推進 ・法人設立に関して,利用者が全手続をオンライン・ワンストップで処理できる ようにする。 ・法人の登記情報を提供可能とするなど行政機関間の情報連携のための仕 組みを構築することにより,各種手続における法人の登記事項証明書の添 付省略を可能とする。 ■戸籍事務へのマイナンバー制度導入 戸籍証明書を必要とする行政機関が,マイナンバーを利用して当該機関 が必要とする戸籍情報について連携することにより,従来国民が行政手続の ために必要であった戸籍証明書を不要とし,国民の利便性向上を図る。 <オンライン化の徹底> ■在留資格に関する手続のオンライン化 在留諸申請のオンライン化により,地方入国管理官署の窓口に出頭する 負担の軽減,在留審査手続の大幅な円滑化及び迅速化を実現する。 法務省における重要施策(個別サービス改革) 計画の構成 計画の目的・期間 計画の評価・改定 ■目的 法務省所管の情報システムが,法務行政の遂行を支える重要な 要素であることを踏まえ,デジタル・ガバメント実行計画に掲げられた 取組を実現するとともにデジタル・ガバメントの推進を戦略的に進める。 ■計画期間 2018年6月26日から2023年3月31日まで ■フォローアップ・評価 四半期に一度,CIO及び副CIOへ報告し,了承されることをもって完 了とする。 ■改定 年に一度,「法務省情報化推進会議」の決定をもって改定する。 【その他 法務省が検討を進めている主な施策】 ・株主総会招集通知添付書類の電子提供の原則化 ・登記所備付地図データの事業者等への提供 ・不動産登記情報の公開の在り方の検討 ・不動産登記情報等の行政機関間連携外務省デジタル・ガバメント中長期計画の概要
【横断的サービス改革】 【個別サービス改革】 手続の制度等見直し 手続件数が極めて少ない手続の見直し 本人確認手法の見直し オンライン化の検討 利用者数の多い旅券及び査証の申請手続 種類の多い各種証明の申請手続 添付書類の撤廃 マイナンバー制度における情報連携の仕組みの活用を検討 本邦内における関係省庁,自治体等との情報連携システムの活用 を検討 プラットフォーム改革 利用者中心の行政サービス改革 価値を生み出すITガバナンス 旅券申請手続のオンライン化 旅券申請への戸籍証明書の添付撤廃 証明オンライン申請システム 戸籍・国籍オンライン届出システム 査証申請手続等のオンライン化及び査証シールの廃止 領事手数料のクレジットカード払いの導入外務省が所管する年間申請件数の多い行政手続について,業務改革(BPR:Business Process Reengineering)を行うとともに,オンライン化 及び添付書類の撤廃の検討を進め,利用者中心の行政サービス改革を実現すると同時に,事務効率や審査等の適切性を向上させる。また,我が国 をとりまく国際情勢が厳しさを増す中で,一層効果的効率的な日本外交を推進するため,外務省における内部業務改革・効率化,デジタル改革の基 盤整備等の実現を目指す。
基本方針
APIの整備(API:Application Programming Interface) 他府省,民間とのシステム連携が必要となった場合,適切な対応を実施 標準化・共通化の推進 政府全体で整備方針等が提示されるタイミングで適切な対応を実施 政府情報システム改革 プライベートクラウド活用による運用コスト削減の取組を推進 推進体制の整備 省内横断的な進捗管理,課題管理等の実施 領事局における課室横断的なシステム管理体制の整備 ガバナンスの強化 デジタル・ガバメントに関する各施策を推進する際に生じた課題等を省内の 知見として一元管理し,課題解決の迅速化を図る CIO及び副CIOは,費用対効果を踏まえた施策の推進を実現するため, 体制整備すること 人材確保・育成 領事関係システム担当官に,ITスキルに加え,業務部内と適切に意思疎 通し大規模プロジェクトを管理推進する能力を養成する。 情報セキュリティ対策 領事関係手続のオンライン化を安全かつ確実に進めるため,生体認証を活 用した本人確認方法等について検討する。 デジタル・ワークスタイル テレワークやリモートアクセスの利便性を更に高めるための環境整備及び試 行の検討 業務改革(BPR) 申請者の出頭回数を減らすための検討 宅配交付を見据え出頭のタイミングを検討 現在求めている添付書類の要否について再検討