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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

産業臨床心理学特論

2年次・前期

2単位

岩田 昇 [内 容] 産業臨床心理学とは、労働者の精神心理的な健康問題を対象とした心理学分野である。労働自体及び企業・職場組織の風土・ 人間関係など、職域に起因するストレス要因がいかに労働者の心理的状態や行動に影響を及ぼすのかを学ぶとともに、第一次~ 第三次予防の方略の中で臨床心理学がいかなる役割を担っているのかについての理解を促すことがねらいである。 [講義方法] 当該領域に関わる代表的な職業性ストレス理論やその心身の健康影響について、受講生が分担して文献レビューする前半部と 職場での健康相談ケースのシナリオなども併用して、個人や上司・同僚・家族等への対応のあり方を具体的に検討する後半部の二 部構成とする。 [学習の到達目標] ・産業現場・労働者に特徴的なメンタルヘルス問題の概要について説明できること ・一次~三次予防における心理職の果たす役割について説明でき、必要な技法を理解すること [授業方法の工夫] ・ビデオ等映像教材を適宜使用し、技法の修得を促す ・受講生が順次心理教育担当役となって説明を行うことにより、幅広い学修領域の理解を促す [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 産業臨床心理学序論① 産業臨床心理学の目的や領域について概説する。産業臨床心理学は、産業現 場における労働者のメンタルヘルスの学際領域であり、他の心理学領域、特に産 業組織心理学、健康心理学、生理心理学、人格心理学とどのように関わっている のかについて概観する。 第 2 回 産業臨床心理学序論② 産業臨床心理学の2つの志向性について学ぶ。すなわち、個人レベル及び組 織・職域レベルでの産業メンタルヘルス並びに産業ストレス対策である。これらを 予防医学の3段階にプロットしながら、その活動についての理解を促す。 第 3 回 職業性ストレスの捉え方① 代表的な職業性ストレスモデルの構築と理解を目的とする。具体的には、医学的 色彩の強い NIOSH の職業性ストレスモデル及び定性的な Karasek モデル、個人 特性と組織特性を組み合わせた努力報酬不均衡モデル、ラザルスのモデルなど について概観する。 第 4 回 職業性ストレスの捉え方② 労働者が帰属する2つの主な生活圏、すなわち職域と家庭におけるストレス問題 の捉え方として、Work-Family Conflict について学ぶ。家庭内のストレス状況が職 場でのストレス状況の増悪因子となっている場合やその逆向きの影響性などに焦 点を当て、一面的ではない産業ストレスの捉え方に関する理解を促す。 第 5 回 職業性ストレスと健康① 多様なストレス反応をその領域及び時間軸によって分類し、ストレス反応の慢性 化に伴って発現するストレス性健康障害(特にメンタルヘルス)並びに行動変化に ついて学ぶ。また、社会的支援などの緩衝効果について理解する。 第 6 回 職業性ストレスと健康② 心身相関メカニズムについて概説し、ストレスと不適正なライフスタイルがもたらす ストレス性健康障害(特に身体疾患)について学び、保健行動プログラムの心身 の健康状態への効果についても理解する。 第 7 回 職業性ストレスと健康③ 職業性ストレスに関わる障害として、今日大きな社会問題となっている自殺及び過 労を取り上げる。現在の行政レベル並びに企業レベルでの取り組みを検討し、他 の先進国での対応策と比較する。さらに、離職・職務満足も併せて検討する。 第 8 回 産業臨床心理実践課題① 産業臨床心理学的視点からの第一次予防①として、個人レベルの取り組みにつ いて考える。具体的には、リラクゼーションや自律訓練法などを取り上げ、実践例 からその効果について討論する。 第 9 回 産業臨床心理実践課題② 産業臨床心理学的視点からの第一次予防②として、組織レベルの取り組みにつ いて考える。具体的には、EAP、上司教育、職場改善などを取り上げ、実践例か らその効果並びに導入困難要因などについて討論する。 第 10 回 産業臨床心理実践課題③ 産業臨床心理学的視点からの第二次予防①として、不適応者の早期把握並びに その後の対策について考える。具体的には、早期発見を目的とした測定尺度や チェックリストの種類と使用目的、使用方法について学び、さらに効果的な早期対 策などについて実践例を基に討論する。 第 11 回 産業臨床心理実践課題④ 産業臨床心理学的視点からの第二次予防②として、個人面接並びに上司・家族 面接について考える。心理臨床実践家としてのカウンセリング技法の選択並びに psycho‐education の重要性について討論する。 第 12 回 産業臨床心理実践課題⑤ 産業臨床心理学的視点からの第三次予防①として、企業外の医療機関との連 携、並びに職場復帰プログラムのあり方について学ぶ。職場復帰の困難要因に ついて個人レベル及び組織レベルで検討する。具体的なシナリオに基づき、適正 な職場復帰プログラムについて討論する。 第 13 回 産業臨床心理実践課題⑥ 産業臨床心理学的視点からの第三次予防②として、製造業での事例に関するシ ナリオを基に、心理臨床実践家としての対応、並びに最終的な職場復帰プログラ ムを考案させる。各人のプログラムを相互に検討し合う。 第 14 回 産業臨床心理実践課題⑦ 産業臨床心理学的視点からの第三次予防③として、営業販売業種での事例、並 びにIT産業職での事例に関するシナリオを基に、心理臨床実践家としての対応、 並びに最終的な職場復帰プログラムを考案させる。各人のプログラムを相互に検 討し合う。 これからの産業臨床心理学の展開として、各専門担当者たちのチームによるアプ

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 資料発表課題の準備・整備、ならびに講義中の積極的な質疑・意見発表 D C B A S 受講態度 50 点 授業の理解度 10 点 20 点 30 点 40 点 50 点 習得度 50 点 試験 産業現場における個人~組織レベルのストレス問題および事業所内・外資 源を用いての第一次~第三次予防のポイントが理解できているか 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 参考書 ここが知りたい 職場のメンタル ヘルスケア 日本産業精神保健学会(編) 南山堂 参考書 職場のメンタルヘルス 日本産業衛生学会・産業精神衛生研究会 (編) 中央労働災害防止協 会 参考書 ストレス疾患ナビゲータ 樋口輝彦(監修) メディカルレビュー社 参考書 産業精神保健ハンドブック 加藤正明(監修) 中山書店 参考書 『産業精神保健』(学会誌) 日本産業精神保健学会 日本産業精神保健学 会

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

臨床心理面接学実習Ⅲ

2年次・前期

2単位

海塚敏郎・一丸藤太郎・岡野泰子・上手幸治 [内 容] 臨床心理面接学実習Ⅱに引き続き、指導教員の指導のもと、本学の実習施設である心理臨床センターに来談するクライエント のインテーク面接や継続面接を担当する。特に本授業では、自ら事例に対する仮説や理解をもって対応することを重んじ、クラ イエントに適切な対応・援助を安全かつ正確に行うため、個々の事例について、定期的に①事例の経過及び理解、②わからない 点、不安な点等を指導教員に提示し、応答及び対応の適切さ、面接関係及び事例の展開の理解を深める検討を行い、助言や指導 を受け、事例に関与し、面接を展開させていく実践力の育成を図る。 [講義方法] 臨床心理面接学実習Ⅱに引き続き、担当している個々の事例の情報(主訴、現在の状況等)を基に、それに応じた支援・対応 の原則や特に注意して収集する情報について予め考えておき、指導教員と討論するとともに助言や指導を受ける。担当事例の面 接後、面接記録を作成し、さらに、自らの理論的志向性に基づき、面接の中で生じていたことに関する理解、不明な点、不安な 点に関する考察を加えた資料を作成し、その考察を基に指導教員と事例に対して適切な対応や支援を行うための助言や指導を受 けることによって、理解を深める。 [学習の到達目標] ○ 治療仮説を立てることができる ○ 治療仮説に拠りながら治療経過を検討する力を身につける [授業方法の工夫] ○ 個別の指導面接 ○ 集団討議によるケースの相互スーパーヴィジョン [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 オリエンテーション 指導教員と陪席・担当する事例について、話し合い、面接環境の整え方、記録の取り 方及び管理、事例検討のあり方等本授業の進め方を確認する。 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 インテーク面接や継続面 接に陪席・担当 ・ 毎回、面接の実施・陪席前に個々の事例に応じた支援・対応の原則や特に注意 して収集する情報について、討論を行い、指導教員が助言や指導を行う。 ・ 毎回の面接の実施・陪席後は、記録を作成する。 ・ 自らの理論的志向性に基づき、面接の中で生じたことについての考察を加えた資 料を作成し、指導教員から事例に対して適切な対応や支援を行うための助言や 指導を受けることによって、事例の理解を深める。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 2 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 実習担当者からの総合評価に応じて得点が加算される D C B A S 受講態度 40 点 実習担当教員からの総合評価 認定不可 10 点 20 点 30 点 40 点 習得度 60 点 レポート 日報として実習日ごとに提出されるレポート内容について、センター実習で の活動内容が評価される。 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 各担当教員が指定する。

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

臨床心理査定学実習Ⅱ

2年次・前期

1単位

佐々木直美・岡野泰子・古元邦子一丸藤太郎・東斉彰・今村裕・ [内 容] 臨床心理査定学実習Ⅰに引き続き、臨床心理の実践場面で必要な心理査定について、本学の実習施設である心理臨床センター に来談するケースの実際の査定結果を通して学ぶ。具体的には、発達相談の事例であれば、知的水準や発達水準について、発達・ 心理検査、観察、面接を通して査定の仕方を学び、心理相談の事例であれば、人格特徴や発達水準、病理水準の査定の仕方を学 ぶ。さらに、これらを通してその後の面接方針の立て方についても理解を深め、様々なケースに対応できるよう、高度な実践的 技能を習得する。心理検査は、本実習と、一年次後期の「臨床心理査定学実習Ⅰ」を通して、すくなくとも、ロールシャッハな どの投影法を一つ、WISC などの知能検査を一つ行い、その手続きを結果について、授業の中で発表することが望ましい。観察法 は、心理臨床センターに来談するケースのインテーク面接を行い、見立ての立て方を学ぶ。本実習と、一年次後期の「臨床心理 査定学実習Ⅰ」を通して、少なくとも2つ以上のインテーク面接を経験することが望ましい。 [講義方法] 心理臨床センターに来談するケースの知的、発達、人格、病理水準について心理検査、観察、面接から査定を行う。そして、 査定の仕方やケースの捉え方について討論を行い、今後の面接の方針を立てる。担当者は、これの発表や討論について助言や指 導を行う。 [学習の到達目標] ① 本実習と、二年次後期の「臨床心理査定学実習Ⅱ」を通して、すくなくとも、ロールシャッハなどの投影法を一つ、WISC などの知能検査を一つ行い、その手続きと結果について自らの言葉で記述し、面接における観察や主訴と関連付けてアセ スメントできるようになる。 ② 本実習と、二年次後期の「臨床心理査定学実習Ⅱ」を通して、少なくとも2つ以上のインテーク面接を行い、その観察内 容と、見立てを自らの言葉で記述し、継続面接の際に起こりえる問題や注意点を描けるようになる。 [授業計画] 心理臨床センターに来談するケースについて、実際の臨床場面で行われた内容を整理し、授業の中で発表することによって、 多くの意見やコメントをとおして自分のケースを深く理解することができるようにするとともに、他の受講生が発表した内容に ついて、自分なりの理解をして意見を述べることができるようにしている。 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 インテーク面接内容につ いての発表とアセスメント ・ 心理臨床センターに来談したクライエントに対し、初回面接や心理検査を行った内 容についての報告を行い、どのように報告することによって、アセスメント、見立て、 今後の対応がより明確になるのかについて学習する。 ・ 心理臨床センターに来談したクライエントの検査、観察、面接事例を通して行われ た他の履修生の報告内容について議論する。 ・ 本実習と、二年次後期の「臨床心理査定学実習Ⅱ」を通して、少なくとも2 つ以上のインテーク面接について発表する ・ 本実習と、二年次後期の「臨床心理査定学実習Ⅱ」を通して、すくなくとも、 ロールシャッハなどの投影法を一つ、WISC などの知能検査を一つ行い、その 手続きと結果について発表する ・ 心理臨床センターに来談したクライエントの検査、観察、面接事例を通して行った 事例報告について、教員や履修生のコメントを聞き、考察を深める。 第 15 回 最終報告 これまでインテーク面接を行った事例についてまとめて報告することで、自らのインテ ークの内容について考察する。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 ①自分の事例報告形式のわかりやすさと②他の履修生が発表した内容 に対するコメントはそれぞれ 10 点満点、③自分の事例についてのアセ スメント、考察の内容を 20 点満点で評価する。 D C B A S 受講態度 40 点 授業での発言内容をを評価する 0点 10点 20点 30点 40 点 習得度 60 点 レポートの内容を評価する 自分が担当したすべての事例についての最終報告書を提出し、その内容 について評価する 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 各担当教員が指定する。

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目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

臨床心理事例研究演習Ⅲ

2年次・前期

2単位

森本修充・今村裕・伊藤啓介・ 岡野泰子・工藤晋平・鈴木亮子・ 古元邦子 [内 容] 最終的に「総合的事例研究演習ⅠⅡ」で事例研究論文をまとめることを目標に、臨床心理事例研究演習Ⅱに引き続き、本学の実習 施設である心理臨床センターで担当した継続・中断・終結事例の経過をふりかえり、①自らの理論的志向性に基づいた面接経過の理 解、②面接関係の変化、③今後予想される展開や配慮すべき点、④抱えている困難な点等を自らの理論的志向性に基づき、理論と報 告事例を結びつけた形で報告し、実践現場に沿った具体的な対応能力と柔軟性を育成する。参加者は、報告者から提示された検討点 にこだわらず、広範な質疑討論を行う。 [講義方法] 指導教員の指導のもと、心理臨床センターで担当した継続・中断・終結事例の経過をふりかえり、自らの理論的志向性に基づいた 面接経過の理解、それに伴う面接関係の変化、今後予想される展開等を資料にまとめ、指導教員と検討し、校閲を受ける。ただし、 資料作成の際には、志向する理論と報告事例を結びつけた形で、参加者が理解できるように報告する。参加者は、報告者の事例報告 に関して敬意を払い、当初の見立てや方針どおり経過が展開しているか、配慮すべき点等、自らの理論的志向性から多くの可能性を 見いだし、より客観的な事例理解と適切な援助の可能性について広範な示唆が得られるように検討する。毎回、複数の担当教員が参 加し、助言や指導を行う。 [学習の到達目標] 心理臨床センターで自分が担当した継続事例について、継続事例の見立てや、面接方針、事例の進む過程をわかりやすく、議論 が深まりやすい形に報告できるようにすること。そして、他の受講生の事例報告に対して事例理解が深まるようなコメントができ るようになること。 [授業方法の工夫] 討議においては、考えられる理解や対応の可能性等、広範な討議を行う。そのために、毎回、複数の担当教員が参加し、助言や 指導を行う。なお、事例検討後、毎回、交替で事例検討についての討論に関する逐語録に関する資料を作成する。 [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 継 続 ・ 中 断 ・ 終 結 事 例報告の報告 及び検討 ・ 報告者としては、担当した継続・中断・終結事例の経過をふりかえり、理論的志向性に 基づいた面接経過の理解、それに伴う面接関係の変化、今後予想される展開や配慮 すべき点等を自らの理論的志向性に基づき、理論と報告事例を結びつけた形で資料 にまとめ、指導教員と検討し、校閲を受ける。 ・ 参加者は、報告者の事例報告に関して敬意を払い、当初の見立てや方針どおり経過 が展開しているか、対応の修正等、配慮すべき点について、自らの理論的志向性から 多くの可能性を見いだし、生産的なコメントを行う。 ・ 報告者・参加者ともに、事例検討の場においては、謙虚で冷静な姿勢で討論を行い、 他人の感受性や論理性を理解し、さらに考察を深めるような生産的な事例検討を行う。 第 15 回 まとめ これまで報告がなされた事例だけでなく、心理臨床センターで行われている継続・中断・ 終結事例についてレビューし、個々の事例の状況について確認する。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 事例の発表内容と授業での発言内容を総合的に評価する。 D C B A S 受講態度 50点 授業の発言内容 授業の発表内容 0 点 20 点 35 点 40 点 50 点 習得度 50点 口頭発表 最終発表会で報告されるこれまで担当した事例の理解を評価する。 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 適宜指定する

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

総合的事例研究演習Ⅰ

2年次・前期

2単位

海塚 敏郎・東 斉彰 [内 容] 大学院在学中に取り組んだ事例について、<事例研究論文>としてまとめるための準備段階である。事例研究のデザイン、倫 理意識等、論文作成過程の必要事項を学ぶ。担当教員の毎回の指導、受講者相互の討論によって、事例の診断、治療過程に関わ る思い込みや独断を修正していく。内的な事例体験を整理して、言葉にまとめることで、心理臨床実践家として、他の職種の専 門家と協働できる力を付ける。中間と最終の<事例研究論文構想発表>には専攻教員全員の参加により、助言や指導を受ける。 事例論文が、心理臨床家として担当事例に真摯に向き合い、自らが実践した内容を丁寧に検証し、考察することが、心理臨 床家としても、心理臨床学における研究者としても最も基本的なものである。そこで、①事例論文として用いられる事例は、 臨床心理面接、臨床心理査定を中心として、広く臨床心理活動全般を対象とする。②総合的事例研究演習において最終的に 執筆される事例論文は、従来の科学論文の形にとらわれることなく、自らが体験した事例を丁寧に検証・考察することを第 一の目的とする。 [講義方法] この授業の特性は、教員の指導と自由な討論による自己啓発を通して事例への能動的な関わりとそのまとめである。討論の方 向付けは担当教員が行う。受講者をグループに分けて、毎回、相互の討論を最大に重視する。担当教員は毎回全員出席して、受 講者の自発的な意見の表出を促し、取り上げられている意見の内容について適宜、発言して受講者の学習が深まるように指導す る。あくまでも、受講者の事例理解が深まり、これからの実践の進め方、そして論文作成に役立つ授業になることを念頭に置い ておく。受講者が受身的に事例の理解の解説を聞き取ることにならないように、担当教員は発言に配慮する。また、関連文献を 明示し、文献の活用を強く指導する。事例のまとめを宿題として、授業の前にレポートとして提出することを課す。また全授業 期間中、バズ討論を導入するとともに、区切りごとに学習のまとめを報告させ、区切りごとに事例研究論文構想についてレポー トを提出させ、添削・返却することにより、安易な事例研究論文とならないように強く指導する。 [学習の到達目標] ○ 臨床心理学理論を実践にいかす方法を知る ○ ケース・スタディとケース・レポートの違いと、従来の科学論文としての形式や方法などについては授業の中で必ず学 習する。 [授業方法の工夫] ○臨床実習の実際のプロセスを授業の中で活用する [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 事例研究のまとめ方① 第 2 回 事例研究のまとめ方② 第 3 回 事例研究のまとめ方③ 第 4 回 事例研究のまとめ方④ 第 5 回 事例研究のまとめ方⑤ 第 6 回 事例研究のまとめ方⑥ 事例研究論文のまとめ方を指導する。<事例研究のデザイン>に関する基本概念 を学習する。 ケーススタディとケースレポートの違いについて知る。 第 7 回 事例研究論文構想中間発 表 事例研究論文に用いようと思う事例、論文の基本的な構想を発表し、専攻の全教 員による助言や指導を受ける。 第 8 回 演習:事例研究論文の構 想① 第 9 回 演習:事例研究論文の構 想② 第 10 回 演習:事例研究論文の構 想③ 第 11 回 演習:事例研究論文の構 想④ 第 12 回 演習:事例研究論文の構 想⑤ 第 13 回 演習:事例研究論文の構 想⑥ 第 14 回 演習:事例研究論文の構 想⑦ 事例研究論文について構想を提出し、討論を通して学習する。 第 15 回 事例研究論文構想最終発 表 事例研究論文について構想を発表し、専攻の全教員による助言や指導を受ける。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 ①自分の事例研究の発表内容、②他の受講生の発表内容へのコメントに ついて、それぞれ 20 点満点をめどに評価する D C B A S 受講態度 40点 授業での発表内容 0 点 10 点 20 点 30 点 40 点 習得度 60点 事例研究中間発表における口 頭発表の内容 中間発表における論文としての形式、発表内容、プレゼンテーションのわか りやすさについて総合的に評価する 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 臨床心理学第1巻第1号 ――― 金剛出版 参考文献 臨床心理 ケース研究1~ 5 臨床心理ケース研究編集委員会 (編) 誠信書房 参考文献 心理臨床 ケース研究1~ 6 日本心理臨床学会(編) 誠信書房

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

福祉臨床心理学特論

2年次・前期

2単位

海塚 敏郎 [内 容] 子ども、障害者、高齢者、女性の福祉・人権をテーマとして、臨床心理学が取り得る役割を学ぶ。子どもでは、児童相談所、 児童福祉施設(児童養護施設、障害児の通園・収容施設、情緒障害児短期治療施設等)における子どものメンタルヘルス、適応 力の理解、発達課題、支援の実際、臨床心理学の役割等を学習テーマとする。障害者では、障害者の社会適応、心理的問題、発 達課題、QOL の支援に臨床心理学ができることについて学ぶ。高齢者では、精神衛生、QOL に対する支援法を学ぶ。 [講義方法] 具体的事例を取り上げ、討論を通して、テーマの学習を深める。障害、年齢といった要因が運動機能、精神機能に与える影響 については体験的な学習を通して理解させる。補足的に視聴覚的教材も使う。<生活>がキーワードになるため、新聞、テレビ 等の媒体を積極的に利用することによって、受講者自身の生活実感の中に福祉と臨床のイメージを取り込む指導を目指す。また、 授業と関連した活動として、ボランティア、施設訪問の機会を推奨する。 [学習の到達目標] ○ 生活場面を視野に入れておこなう、事例理解、臨床活動の実際を知る。 [授業方法の工夫] ○ 福祉施設の見学体験を活用する。 [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 福祉臨床心理学とは 福祉においてはたす臨床心理学の役割について理解を深める。つまり、いのち、 健康、日常生活等、自分らしく、自己実現を図っていく過程での臨床心理学ので きる役割を理解する。主な対象となる人たちの理解を深める。 第 2 回 児童相談所、児童福祉施設 児童相談所の役割、関連機関との連携による子どもの生活支援の実際を学ぶ。 子どもの成長、発達を保障する施設である各児童福祉施設の機能(心身の発達 支援)の現状と課題について考える。ケースを通して、児童相談所の機能の限界 とその対応について考える。ここでは文献と討論により自分の意見を育てる。 第 3 回 こころのケアを必要とする子どもと福 祉臨床心理学① 家庭内での虐待等、養育機能の崩壊で健全な心身の発達が困難な子どもにつ いては、児童養護施設でのケアがなされている。こうした家庭機能の崩壊と関連し て、心理学的なケアが必要な子ども、家庭の支援過程・課題を学習する。 第 4 回 こころのケアを必要とする子どもと福 祉臨床心理学② 家庭、学校、地域で健全な心身の発達が期待できない時、心理学的な支援を積 極的に提供する施設として情緒障害児短期治療施設がある。情緒障害児短期治 療施設における組織的な心理学的支援の実際と課題を学ぶ。 第 5 回 こころのケアを必要とする子どもと福 祉臨床心理学③ 施設等の生活場所を利用することなく、家庭で問題を抱えながら生活を送り心理 学的なケアを必要としている子どもの支援の現状と問題を理解する。多くの場合 は経済的問題、親の無理解が背景となっている。福祉行政機関の訪問ケアを受 けているが、保護者も子どもも心理学的なケアを受けることが少ない。こうしたケー スの臨床心理学的介入の可能性について、討論や文献を用いて考える。 第 6 回 心身障害児と福祉臨床心理学① 知的障害、運動障害を中心とした心身障害児の発達支援の現状と問題の対処法 を学習する。ともすると知能、運動、感覚にケアが集中することになりがちな状況 で、子どもの生活の充実にとって、<こころ>が非常に重要であることを認識し、 臨床心理学のはたす役割を考える。具体的なケースを取り上げ、討論を通して考 えを深める。 第 7 回 心身障害児と福祉臨床心理学② 重複障害の生活空間は施設となることが多いが、長期滞在で家庭での居場所が なくなることも珍しくない。子どもたちの精神的な安定、発達の保障ができなくな る。こうした重複障害児の QOL の現状、その改善に対して臨床心理学のできるこ とを考える。具体的ケースを取り上げ、討論を通して理解を深める。 第 8 回 障害者と福祉臨床心理学① 障害者の生活は当たり前の生活が保障されていないことが多い。余暇の使い方、 遊び活動、学びの機会、様々な社会的活動、恋愛等、いずれも障害者の生活の 質は改善の余地がある。こうした障害者の生活状況を理解し、臨床心理学の視点 から障害者の支援を考える。具体的ケースを取り上げ、討論を活用する。 第 9 回 障害者と福祉臨床心理学② 障害者の就労、結婚といった非常に重要な社会的・人間的体験は狭められてい るのが現状である。このような状況下では、社会的資源の十分な利用の機会も少 なく、ストレスマネジメントもうまく機能しない。この現状を認識し、障害者が自分ら しく生活できるために臨床心理学の支援の必要性・可能性を考える。具体的なケ ースを取り上げ、討論を通して考えを深める。 第 10 回 高齢者と福祉臨床心理学① 高齢者の生活は、加齢とともに能力の減退が起こり、介助の必要度は右肩上りと なる。高齢者の生活は受動的となり、QOL の改善は次第に困難となる。こうした状 況の理解と、そこに臨床心理学が大きな役割を発揮することができることを学習す る。 第 11 回 高齢者と福祉臨床心理学② 施設生活、家族一緒の生活での高齢者の生きがいは維持しにくい。人間の尊厳 とか、自尊心とか、自立(律)感の減退はそのまま精神的な健康度の低下につな がる。この高齢者の示す発達課題の重みを理解し、臨床心理学の役割を考える。 具体的ケースを取り上げ、討論を通して理解を深める。 第 12 回 家族支援と福祉臨床心理学① 障害児を家族に持ったことで起こる混乱、喪失感情、親(特に母親)の罪責感情 等は、最も一般的な事柄である。多くの場合、実行するかどうかは別にして、無理 心中、蒸発の危機を経験している。保護者会の持つ機能も大きい。具体的ケース

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第 13 回 家族支援と福祉臨床心理学② 家族の精神衛生は不安定であり、ときに保護者(特に母親)による障害児の抱え 込みが起こる。母子は共生関係となり、双方の健全な発達が難しくなり、家族全体 の人間関係の問題に発展していく可能性を持つ。この理解を基に、臨床心理学 による家族支援の意義を考える。具体的なケースを取り上げ、討論を通して考え を深める。 第 14 回 地域精神衛生と福祉臨床心理学① 障害者の生きていく生活基盤である地域の在りようは障害者の福祉にとって非常 に重要であることを理解する。社会の障害者の適正な受容は重要であり、その際 の臨床心理の役割について、討論を通して考えを深める。 第 15 回 地域精神衛生と福祉臨床心理学② 行政と民間の活動による障害者のケアが、今後ますます期待されている。NPO の 活動はもっと活発になることが予想される。地域の障害のない人と障害のある人が 共生する社会の構築が求められる。そのために、地域機能の活性化に臨床心理 学に期待されることを、討論を通して考えを深める。 [評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 2 回 出欠席 認定・不 認定 欠席数 認定不可 授業で求められる意見発表、回答意欲等の表出的態度 D C B A S 受講態度 30 点 発言回数・内容 発表内容 0 点 5 点 10 点 20 点 30 点 習得度 70 点 レポート 口頭発表 試験 福祉の視点を持った心理臨床の理論と実際の理解 備考 授業への出欠と問題意識を持つこと [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 福祉臨床心理学 園山繁樹・内田一成(編 著) コレール社 参考文献 老年臨床心理学 老いの心に寄り そう技術 黒川由紀子他(著) 有斐閣

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

臨床心理地域援助学実習Ⅱ(福祉)

2年次・前期

2単位

海塚 敏郎・佐々木直美 [内 容] 児童相談所、福祉施設(児童養護施設、情緒障害児短期治療施設等)で在園者の QOL に対する臨床心理学の支援の実際を実習 する。事前指導として、指導員、看護師、理学・作業療法士といった他の職種との協働のあり方について学ぶ。福祉における地 域援助は、その人の日々の日常に関わる要因に対して働きかける必要があるが、とりわけ、家族あるいは養護者への支援は必要 不可欠となる。実習には、家族等、人的環境の調整・指導のあり方が含まれる。実習中は随時、施設に出向いて学生の実習状況 を確かめ、必要に応じて指導する。同時に施設スタッフとの情報の共有・交換を図る。実習終了後は事後指導として施設での学 習内容、未解決の問題・反省を中心に指導する。 [講義方法] 事前事後指導においては、自発的な学習態度と双方向の授業を第一に重視する。実習中は実習体験を振り返りながら、体験修 正を通して適切な地域福祉の基本を学ぶ。同時に、実習施設と綿密な連携を図り、受講者の実習を指導する。 [学習の到達目標] ○福祉領域の他職種との協働体制が可能にする前提条件を知る ○福祉領域における臨床心理学の活用の効用と限界を知る [授業方法の工夫] 日報を通して、実習体験と演習・講義の学習内容を関連付けながら、実習期間に 1 週間に 1 回の面接指導を行う。 [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 実習のオリエンテーションと事前指 導 ①施設の環境的、機能的体制を理解する。 ②実習の内容・スケジュール、ルール(心得)、指導体制、評価法等の情報を共有 する。 ③生活の基盤である地域のあり方は人の生の質(自分らしい生き方、人間として の尊厳等)に直接関連するもので、地域の精神衛生、地域の価値観、住みやす さ、居心地等が関連した事柄である。この点で、実習の目標を明確にする ④障害者が居心地のいい地域環境は偏見とか差別に対して頑健である。地域で の共生は今後ますます重要になる。この点から、実習の具体的なイメージ作りを 行う ⑤家庭の文化、家族関係は子どもにはおとなの場合に比較して、莫大な影響力 を持っている。家庭は子どものより所であり、家庭の養育機能の向上を図る手立て を考えることは、子どもの将来の発達を保障することである。児童施設における子 どもの福祉臨床についてイメージを作り、実習の目標を明らかにする。 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 第 17 回 第 18 回 第 19 回 第 20 回 実習と個別指導 実習中の学習内容 ① 利用者が限られた空間で成長・発達し、自己実現できる空間としての施設の 環境整備を進めていく方策について実習。 ② 施設は最後の砦として機能している。利用者にとっての効用と限界について 実習する。 ③ 他職種の実践的連携。 ④ 臨床心理学と福祉の視点の有効な連携 実習中の学習の手立て ① 施設利用者との直接の交流。 ② 施設職員との指導的交流。 ③ 本専攻の教員による指導(訪問指導、日報を通しての指導) 第 21 回 第 22 回 第 23 回 第 24 回 第 25 回 学外実習のまとめと事後指導 事後の学習内容 ① 実習した内容について振り返り、施設ごとに発表する。 ② 実習の成果と残された課題と発展的な問題意識。 ③ 実習の自己評価と施設評価の差異を通して、実践家としての課題の意識化。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 1 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可(特別の場合を除き、欠席を認めない) 実習施設担当者からの総合評価に応じて得点が加算される D C B A S 受講態度 40 点 実習施設担当者からの総合評価 認定不可 10 点 20 点 30 点 40 点 習得度 60 点 レポート ①実習課題の習得度、②実習で体験した問題点とその解決策、③実習施 設における臨床心理士の役割と意義について、それぞれ 20 点満点で評価 する [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 地域実践心理学 中田行重・串崎真志(著) ナカニシヤ出 版 参考文献 臨床心理実習論 下山晴彦(編) 誠信書房 参考文献 コミュニティ臨床心理学 共同性の生涯発達 岩堂美智子・松島恭子(編) 創元社

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

医療・リエゾン臨床心理学特論

2年次・前期

2単位

東 斉彰 [内 容] 医療現場における臨床心理士は、医師、看護師、ケースワーカー等と連携・協働し、医療チームの一員としてその知見を役立 たせなければならない。援助活動を行う分野や対象は多岐にわたり、総合病院や単科精神病院、クリニック等、働く現場によっ てその対象や役割は異なる。患者の種類、医療機関の種類ごとに必要とされる知識や技術を習得し、その違いについての理解を 深めることをねらいとする。 [講義方法] 毎回の授業は、基本的にまず講義形式で基礎知識の習得を行い、そののちグループやクラス全体での討論や演習を行う形で進 める。各医療現場について担当受講者が調査・研究したものを発表し、それに基づく討論を行う。討論の内容を加味して自らの 研究内容を最終レポートにまとめて提出する。 [学習の到達目標] ① 医療現場における心理臨床の特色を理解する ② 医療現場の種類による心理臨床的感性の違いを理解する ③ リエゾン的視点とは何か、臨床心理学領域におけるリエゾン的活動の実際を理解する [授業方法の工夫] 学生による発表を中心とし、学生自身が自らテーマを設定してそれを調査したものを提示し、その内容に対しての受講生から の質問に自ら答えられるようにする [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 医療現場で働くことの倫理と役 割 医療現場で臨床心理士が求められる業務と役割についての基礎講義。医療現場 で求められる倫理(ヒポクラテスの誓い、ナイチンゲールの誓い)を紹介し、討論す る。 第 2 回 院内外の専門家との連携 病院臨床で出会う各種専門家の種類と、それぞれの役割についての基礎講義。 紹介状や記録を実際に書いてもらい、その内容について討論を行う。 第 3 回 医療現場で生じる諸問題 かつて実際に社会問題となった精神科臨床にまつわる事件を2、3紹介し、何故そ れが起こったのか、どのようにしたら防げるのかについて討論を行う。 第 4 回 心理療法の過程で生じる諸問 題 治療者について向けられる激しい感情(理想化や恋愛感情、非難等)と、それに対 する治療者の逆転移、面接外での患者の問題行動の種類について講義を行う。 第 5 回 専門家としての責任と限界① 心理臨床実践家に尋ねられる質問にどのように答えるのが望ましいか。それを理 解するには、専門家としての責任と限界を知らねばならない。前半 45 分で原則論 を講義、後半 45 分で質問の具体例を示しどのように応答するべきか討論する。 第 6 回 専門家としての責任と限界② 第5回に引き続き、患者の質問内容にどのように応対するかについて。前半 45 分 で質問の具体例を示しどのように応答するべきか話し合い、後半 45 分でまとめを 行う。 第 7 回 臨床現場の特徴① (総合病院) 総合病院臨床にはどのような特徴があるのだろうか。受講者自ら調査する。書籍だ けでなく、実際に病院を訪れ、関係者に話を聞く。調査内容を発表し、討論する。 第 8 回 臨床現場の特徴② (単科精神病院) 単科精神病院臨床にはどのような特徴があるのだろうか。受講者自ら調査する。書 籍だけでなく、実際に病院を訪れ、関係者に話を聞く。調査内容を発表し、討論す る。 第 9 回 臨床現場の特徴③ (クリニック) 病床のない精神科・神経科クリニックの臨床にはどのような特徴があるのだろうか。 受講者自ら調査する。書籍だけでなく、実際にクリニックを訪れ、関係者に話を聞 く。調査内容を発表し、討論する。 第 10 回 臨床現場の特徴④ (児童治療施設) 児童専門の治療施設の臨床にはどのような特徴があるのだろうか。受講者自ら調 査する。書籍だけでなく、実際に施設を訪れ、関係者に話を聞く。調査内容を発表 し、討論する。 第 11 回 リエゾン精神医学概論① コンサルテーション・リエゾンという枠組みの中で、臨床心理士として求められる機 能と役割とは何か。心理療法担当者としてだけではなく、医療チームそのもののグ ループ内の力動を理解する力等について講義を行う。 第 12 回 リエゾン精神医学概論② 精神科救急医療や精神科的危機介入を求められる場合、あるいは自傷他害の恐 れのある患者に接する場合、法的背景を十分理解しておく必要がある。そこで、リ エゾン精神医学と法的問題について講義を行う。 第 13 回 身体損傷 四肢切断患者等重度身体損傷をこうむった患者に医療チームの一員として関わる 場合、どのようなことに注意する必要があるだろうか。また、心理療法担当者として 関わる場合はどうだろうか。この二点について担当者が調査し、それを基に討論す る。 第 14 回 HIV 感染者 HIV 感染者に医療チームの一員として関わる場合、どのようなことに注意する必要 があるだろうか。また、心理療法担当者として関わる場合はどうだろうか。この二点 について担当者が調査し、それを基に討論する。 第 15 回 がん患者 がん患者に医療チームの一員として関わる場合、どのようなことに注意する必要が あるだろうか。また、心理療法担当者としてかかわる場合はどうだろうか。この二点 について担当者が調査し、それを基に討論する。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 担当する内容について、①独自の調査を行ったか、②発表内容は適切で あるか、③独自の知見を含めているか、④議論を広げるものになっている か、をそれぞれ 10 点満点で評価する。 D C B A S 受講態度 40 点 授業の発表内容を評価する 0点 10点 20点 30点 40 点 習得度 60 点 レポートの内容を評価する 最終レポートの内容について、十分な考察が行われているか、独自の知見 が展開されているか、新たな提言が示されているか、レポートとしてわかりや すい内容になっているかなどを評価する。 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 新版心理臨床家の手引 鑪幹八郎・名島潤慈(編著) 誠信書房 教科書 医療臨床心理学 小林重雄・古賀靖之(編著) コレール社 教科書 新世紀の精神科治療 第4巻 リ エゾン精神医学とその治療学 山脇成人(編) 中山書店 教科書 救急精神医学ハンドブック—危機介 入と問題解決の手引き— J.I.ウォルカー(著) 西村書店 教科書 コミュニティ心理学とコンサルテ ーション・リエゾン 氏原寛・成田善弘(編) 培風館

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

非行・矯正臨床心理学特論

2年次・前期

2単位

杉原 幹夫 [内 容] 非行の問題の発生にはさまざまな要因が輻輳して関わっており、多軸で考えねばならない。臨床心理の立場から、その少年や 家族、取り巻く状況を総合的に理解して少年に出会えることとともに、少年事件を担当、処遇する他の専門機関や領域の制度や 仕事の運び方などに知悉し、連携を取り意義ある討議ができるくらいの知識を正確に持っておく必要がある。そこで、非行をど う理解するか、いかにかかわるかという視点に重きをおきつつ、非行に関する知識の習熟と、非行へのアプローチについての考 え方、かかわりの視点をいろいろな角度から深めていく。 [講義方法] 基本的に、前半は講義をし、後半はグループ討議、報告、全体討議を行ないながら進めていく。質疑、相互の討論によって理 解を深めていく。 最後は全体を踏まえてのレポート提出を求める. [学習の到達目標] ① 非行の捉え方、そして非行がどのように扱われるか、関係機関の役割と機能について正確に理解すること。 ② 実践としての非行臨床面接の技法上のポイントを理解すること。 ③ 非行とさまざまな事象との関連を理解すること。 [授業方法の工夫] 授業の前半は講義や資料(臨床素材等)の提示をするが、受身的、表面的な知識の習得にとどまらないように、後半は理解 を深めるために、そして考え方のスキルを磨いていけるように、グループ討議、全体討論をしながら進めていく。 [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 非行と非行臨床 非行とは何か、犯罪との関係、非行臨床の意義 第 2 回 現代の非行少年の 特徴 時代の変遷とともに非行の質が変わってきている。では、現代の非行少年の 特徴はどうかについて一緒に考えていく。 第 3 回 非行と家族 家族関係の質的変化、非行少年の親のタイプについて考えていく。 第 4 回 非行はどのように扱 われるか 事件の流れ、保護処分と関係機関 第 5 回 非 行 臨 床 の 新 し い 視点 被害者の視点の導入、犯罪被害者とトラウマ、修復的司法 第 6 回 非 行 臨 床 に お け る 面接 「きく」ことの意味、臨床面接と調査面接、司法面接と調査面接、面接の基本 的構え 第 7 回 仮 説 生 成 ・ 仮 説 検 証型の面接 仮説生成・仮説検証型の面接技法、利点 第 8 回 面接の構造と流れ 面接の構造と流れ、面接の導入、展開、発展、終結 第 9 回 非 行 臨 床 に お け る 事実への接近 主観的事実と客観的事実、事実が語るもの、事実を追求すること 第 10 回 非 行 臨 床 に お け る 枠の活用 枠の意味と活用、動機付けの乏しいケースへの対応 第 11回 非行とスクールカウ ンセリング 非行生徒の理解、教員へのサポート 第 12 回 矯正機関でどのよう な 教 育 が 行 わ れ て いるか 少年院で行われている処遇、その視点 第 13 回 非行と虐待 虐待と非行との関連、虐待から発展する非行の類型 第 14 回 非行と発達障害 メカニズム、二次障害としての非行、発達障害が非行に向かうケースのかか わりのポイント 第 15 回 ケーススタディ 非行のケースに関して検討と討論を行う

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 時限 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 発表が妥当なものであるかどうかと,授業中の議論に関する積極的な参加 および他受講生の発表,発言に関する真摯な反応 D C B A S 受講態度 30 点 授業の発言内容 0点 10 点 20 点 25 点 30 点 習得度 70 点 レポート 非行あるいはそれを取り巻く問題について正確に理解し、心理臨床の専門 家としてかかわる視点がきちんと習得されているかを評価する。 備考 何回かの発表が必要になります [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 参考書 心理臨床家の手引 き 鑪・名島(編) 誠信書房 参考書 非行の病理と治療 石川義博(著) 金剛出版 参考書 Q&A 少年非行を知 るための基礎知識 村尾泰弘(編) 明石書店 参考書 M 爺さんの非行学こ とはじめ 正木信二郎(著) 本の泉社

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

臨床心理地域援助学実習Ⅳ(産業)

2年次・後期

2単位

海塚 敏郎 [内 容] 職場における心身の健康、人間関係、求職・復職、家族の問題等において、援助プログラムを実施している事業所での実習。 職場の援助プログラムの内容に応じて、企業訪問によるアシスタント、企業セミナーのアシスタント、セミナーへの参加、個別相談 者(産業カウンセラー、臨書心理士)との面談による実践的学習。 [講義方法] 学校では実習前の事前指導、実習中の個別指導、実習修了後の事後指導を行う。実習指導者と十分に連携を取りながら理論 と実践の統合を図る。 [学習の到達目標] ○ストレスチェックの理論と実際を身につける。 ○職場環境改善方法の学習 ○不調者・復職者への対応法の学修 [授業方法の工夫] 日報を活用しながら、実習体験と演習・講義による学修を関連付けるために、1 週間に 1 回程度、実習中の個別面接を定 期的に行う [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 実習のオリエン テーションと事 前指導 実習先の職場支援プログラムをあらかじめ学習するための情報収集を行い、発 表する。さらに、職場での心身の健康、人間関係、休職・職場復帰といった基 本的な事柄についても情報収集・発表する。 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 第 17 回 第 18 回 第 19 回 第 20 回 実 習 と 個 別 指 導 ○実習先での活動プログラムに従った実習、体験学習を 15 週にわたって行 う。 ○実習体験は担当者と振り返りを行い、定着を図る。同時に、実習中、大学の 担当教員と定期的な面談で学習を補強する。 ○職場でのストレスチェック、ストレス状況分析・要因分析、職場環境改善に ついても指導を受ける。 第 21 回 第 22 回 第 23 回 第 24 回 第 25 回 学外実習のまと めと事後指導 実習修了後に産業領域における臨書心理学の役割、臨床心理士の活動の 実際、関連心理検査の理論と実際について資料のまとめ・発表をおこない、 実習体験を定着させる。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 1 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可(特別の場合を除き、欠席を認めない) 実習施設担当者からの総合評価に応じて得点が加算される D C B A S 受講態度 40 点 実習施設担当者からの総合評価 認定不可 10 点 20 点 30 点 40 点 習得度 60 点 口頭試問 ① 習課題の習得度、②実習で体験した問題点とその解決策、③実習施 設における臨床心理士の役割と意義について、それぞれ 20 点満点で 評価する [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 産業心理学への招待 佐々木土師二 有斐閣ブックス 参考文献 企業のメンタルへルズ・マネジメントと EAP の導入・ 活用策 湧井美和子 日本法令

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

総合的事例研究演習Ⅱ

2年次・後期

2単位

海塚 敏郎・東 斉彰 [内 容] 総合的事例研究演習Ⅰに引き続き、文献、討論を通して、各実践の立場ごとに<事例研究論文>のまとめ方の指導を受けなが ら、具体的なまとめ作業を行う。援助過程に作用する来談者と援助者双方の影響、二人の相互の関係の影響について、援助者― 被援助者という特異的な人間関係の実相をまとめていく。また治療方法によっては、実証可能な事例研究のまとめ方について学 ぶ。中間と最終の<事例研究論文発表>では専攻教員全員による助言や指導を行う。事例論文が、心理臨床家として担当事例に 真摯に向き合い、自らが実践した内容を丁寧に検証し、考察することが、心理臨床家としても、心理臨床学における研究者 としても最も基本的なものである。そこで、①事例論文として用いられる事例は、臨床心理面接、臨床心理査定を中心とし て、広く臨床心理活動全般を対象とする。②総合的事例研究演習において最終的に執筆される事例論文は、従来の科学論文 の形にとらわれることなく、自らが体験した事例を丁寧に検証・考察することを第一の目的とする。。 [講義方法] 心理臨床実践家としての基本的視点を自分のうちにまとめていくことが主眼である。総合的事例研究演習Ⅰに引き続いて、安 易な事例研究論文にならないように、強く指導する。担当教員の介入により、受講者をグループに分けて、授業中の受講者の参 加(意見の表出等)を促し、授業や事例で体験している事柄を発言や文字にまとめていく作業を援助する。論文のまとめ方を繰 り返しレポートとして報告させ、添削・返却する。自分の担当する事例への関与が自発的、積極的になることが非常に重要であ るため、個々の受講者に応じて適宜、個別の補足的指導も予定する。 [学習の到達目標] ○臨床体験を論文の形にまとめるときの手順を身につける ○事例論文を書くときの文献の活用の仕方を知る [授業方法の工夫] ○臨床活動の実際のプロセスを授業の中に取り入れていく ○教員自身の事例研究を通して指導する [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 演習:事例研究論文① 第 2 回 演習:事例研究論文② 第 3 回 演習:事例研究論文③ 第 4 回 演習:事例研究論文① 第 5 回 演習:事例研究論文② 第 6 回 演習:事例研究論文③ 受講生それぞれが事例研究論文に用いられる事例について発表し、その事例で 注目される点について考察を進める。 第 7 回 事例研究論文中間発表 専攻の全教員の指導を受ける。 第 8 回 演習:事例研究論文① 第 9 回 演習:事例研究論文② 第 10 回 演習:事例研究論文③ 第 11 回 演習:事例研究論文① 第 12 回 演習:事例研究論文② 第 13 回 演習:事例研究論文③ 第 14 回 演習:事例研究論文③ 各自の事例研究論文の討論を行う。 第 15 回 事例研究論文最終発表 事例研究論文について発表し、専攻の全教員による助言や指導を受ける。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 ①自分の事例研究の着眼点の独自性、②論文としての論理性、③他の受 講生の発表内容へのコメントについて、をそれぞれ 10 点満点をめどに評価 する D C B A S 受講態度 30点 授業での発表内容 0 点 10 点 15 点 20 点 30 点 習得度 70点 最終発表における口頭発表の 内容 最終発表における論文としての形式、発表内容、プレゼンテーションのわか りやすさについて総合的に評価する 備考 [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 臨床心理学第1巻第1号 ――― 金剛出版 参考文献 臨床心理 ケース研究1~ 5 臨床心理ケース研究編集委員会(編) 誠信書房 参考文献 心理臨床 ケース研究1~ 6 日本心理臨床学会(編) 誠信書房

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

児童青年精神医学特論

1年次・後期

2単位

松田 文雄 [内 容] 児童青年精神医学は、子どもの精神発達の理解を基に様々な病態、問題行動を見立てる事が必要である。また、対応や治療に は様々な観点が必要である。子どもに対する治療的対応のみならず、保護者、家族、地域、学校、社会といった幅広い視野と対 応が必要とされている。また、疾患や病態の全体理解と、個々の症例を通して考えるべき個々の理解が必要とされる。一方、家 庭や学校での精神保健についても理解と実践が必要であり、多くの関連諸機関(学校、こども家庭センター、こども療育センタ ー、各相談機関、司法関係諸機関等)との連携が必須である。これらの諸観点から、知識としての理解のみならず、実践に向け 具体的な症例提示を通して、理解と具体的対応についても討論形式で講義内容に含めていく。 [講義方法] 各テーマに沿った内容を複数の受講者が当番制で報告し、質疑応答や討論を行いながら理解を深めていく方法で行う。内容と しては、健康的な精神発達の理解を基礎にして、各疾患単位の観点と症状や問題行動の観点の両方向から検討し、見立てから治 療・対応の具体策を意見交換しながら計画する。そして、学校や家庭に於ける精神保健や、関連諸機関との具体的な連携のあり 方に関しても検討する。症例研究では、具体的な事例を提示し、各項目に沿って見立てから、治療的アプローチ、連携と予後、 治療終結まで一連の項目について具体的に実践に即して討論を深めていく。 [学習の到達目標] 児童青年の心の問題を、精神発達、養育環境、家族関係、生物学的背景、疾患単位、症状と行動、地域、学校、社会といったさ まざまな観点から理解し、具体的な対応を模索し、実践に結びつけていくための場とするこがを到達目標である。 [授業方法の工夫] 毎回、受講者の中から担当者を決め、各テーマに沿って関心のある観点を深く掘り下げて30分間の発表をする。例えば、「性同一性障害の テーマから男性性とは何か」「摂食障害のテーマから万引きとの関連」などである。発表内容に対して、受講者が自由に意見や疑問点を発言し、 講師が実際の症例を紹介しながらさらに意見交換し、理解を深めるといった方法である。テーマは、児童青年精神医学の歴史、精神発達、疾患 単位、症状や行動からの理解、治療、学校保健と予防、症例提示やロールプレイという順番であり、基本的な事柄を確認しながら新たな観点に ついても考察し、次第に実践につながるように工夫している。 [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 オリエンテーション・児童青年精神医 学の歴史 講義の進め方の説明と分担、児童青年精神医学概論の把握他を学ぶ。 第 2 回 精神発達 乳幼児期から青年期までの精神発達の理解と親子関係他を学ぶ。 第 3 回 発達障害 発達障害として、PDD、ADHD、LD、MR等の理解と対応、告知他を学ぶ。 第 4 回 いわゆる神経症的発症 いわゆる神経症的発症として、チック、選択性緘黙等の病態理解と治療や保護者 への対応他を学ぶ。 第 5 回 統合失調症・感情障害 統合失調症・感情障害について、児童青年期発症の病理・病態の理解と治療方 法、予後他を学ぶ。 第 6 回 パーソナリティ障害 様々なパーソナリティ障害と児童期境界例についての理解と、その治療を学ぶ。 第 7 回 摂食障害 摂食障害として、神経性食欲不振症、神経性大食症等の理解と治療他を学ぶ。 第 8 回 解離性障害・転換性障害 解離性障害・転換性障害について、その病理・病態の理解と治療他を学ぶ。 第 9 回 強迫性障害・性同一性障害 強迫性障害・性同一性障害について、その病理・病態の理解と治療他を学ぶ。 第10回 不登校・ひきこもり・自傷行為 不登校・ひきこもり・自傷行為について、疾患単位ではなく、症状や行動の観点か ら理解する。 第11回 素行障害 行為障害について、その診断と背景、犯罪や薬物依存、処遇他を学ぶ。 第12回 治療総論 通院治療と入院治療、薬物療法、A-T splitting、プレイセラピー、家族療法他の理 解と実際を学ぶ。 第13回 学校保健・連携・家族関係 健全な成育のための環境、援助のあり方についての理解他を学ぶ。 第14回 症例研究① 第15回 症例研究② 実際の症例を呈示し、病理・病態、治療計画、予後、連携等について討論を行う。 [評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 4 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可 疑問点や意見を積極的に述べる態度を評価する。 D C B A S 受講態度 40 点 授業の発言内容 授業の理解度 0点 10点 20点 30点 40点 習得度 60 点 レポート 発表内容と着目点や意見などから習得度を評価する

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[教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 参考書 現代児童青年精神医学 山崎晃資他(編著) 永井書店 参考書 臨床精神医学講座11 児童青年精神障害 浅井昌弘他(編) 中山書店 参考書 詳解 子どもと思春期の精神医学 中根晃、牛島定信、村瀬嘉代子(編) 金剛出版 参考書 改訂児童精神医学 牧田清志(著) 岩崎学術出版社 参考書 DSM-Ⅳ-TR精神疾患の分類と診断の手引き 高橋三郎他(訳) 医学書院 参考書 ICD-10精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン 融 道男他(監訳) 医学書院

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科 目 名 配当年次・開講期 単位数 担 当 者

臨床心理地域援助学実習Ⅲ(教育)

2年次・後期

2単位

今村 裕・東 斉彰 [内 容] スクールカウンセラー(臨床心理士有資格者)が配置されている中学校で、いじめ、不登校、非行、保護者対応を含む子育て 支援等について、実践を通して学ぶ。学校臨床場面では児童生徒同士の交流、あるいは教師と児童生徒との人間関係が非常に重 要となり、集団指導の実際について学ぶ。関連して、学校には、児童生徒,校長、教頭(管理職)、教諭、養護教諭、事務吏員、 技術吏員そのほか、保護者も含め、多くの職種や立場役割の人によって成り立っている。このように、児童生徒を取り巻く人的 な環境への働きかけの実際やそのやりとりについても実習する。 [講義方法] 学内では、中学校に出向く前の事前指導、実習中の個別指導、実習が終了した後の事後指導を行う。実習先の中学校では、そ の中学校の実態に合わせ、スクールカウンセラーを中心に、実習担当学校職員とも十分に話し合いながら,院生の主体的、自発 的な活動になることを目標にする。教員は、中学校と綿密な連携を図り、院生(実習生)を指導する。 [学習の到達目標] ○教育場面での有用な臨床心理士の条件を知る ○教員との協力体制が機能するための条件を習得する ○不登校、いじめ、校内暴力、授業妨害の実際とその対応を身につける [授業方法の工夫] 日報を活用しながら、実習体験を振り返りをおこなうことによって、実際場面と講義・演習内容を関連付けていく。 [授業計画] 回 数 テーマ 内容等 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 実習のオリエン テーションと事 前指導 一人一人が行く実習先(各学校)の特徴をあらかじめ理解しておくための個別 事前学習(情報収集)を行い発表する。 その際に,それまでの実習(病院、福祉施設)との共通点、相違点など学校な らではの特異性に注目しながら、自らの実習目標を立てる。 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 第 17 回 第 18 回 第 19 回 第 20 回 実 習 と 個 別 指 導 中学校・小学校でのスクールカウンセラー業務についての学外実習を行う。1 回 4 時間以上の実習を 15 週にわたって行う。 学内では、各学校で遭遇するさまざまな出来事から体験される問題点につい て、実習担当教員と個別に話し合い、実習生としてどのように対応するかにつ いて検討する。 具体的には、以下のような点について、話し合うことが想定される。 ・児童生徒との関係(守秘義務等) ・学校のさまざまな職種の職員との関係 ・スクールカウンセラー(臨床心理士)の役割とその特徴 ・保護者へのかかわり 第 21 回 第 22 回 第 23 回 第 24 回 学外実習のまと めと事後指導 15 回の実習で体験したことをもとに、中学校におけるスクールカウンセラー (臨床心理士)の特異性、学校ならではの起こりやすいアクシデントや問題 点、各学校ごとの特徴、体験したエピソードなどについて、学校ごとにまとめて 発表する。

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[評価方法] 評価種類 得点 評価方法 評価考慮要件 1 回 出欠席 認定・ 不認定 欠席数 認定不可(特別の場合を除き、欠席を認めない) 実習施設担当者からの総合評価に応じて得点が加算される D C B A S 受講態度 40 点 実習施設担当者からの総合評価 認定不可 10 点 20 点 30 点 40 点 習得度 60 点 口頭試問 ①実習課題の習得度、②実習で体験した問題点とその解決策、③実習施 設における臨床心理士の役割と意義について、それぞれ 20 点満点で評価 する [教 材] 教材の別 書 名 著者名 出版社名 教科書 学校臨床心理学 滝口俊 子(編) 放送大学教育振興会 教科書 学校臨床心理学 倉光 修 (編) 誠信書房

参照

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