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地 方 で 不 J を I~J と 読 むことについては 子 漬 用 音 J という 説 明 がな

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(1)

日本語の否定接頭辞「ぶ」と連濁について

On

the Negation Pre

f

I

x

bu-

and

Rend

α

ku

i

n

Japanese

キーワード

角 岡 賢

KADOO

AK

e

n

-

I

c

h

i

[連濁]sequential voicing' [接頭辞]予児島γ [否定]negation' [和語]Yamato主otoba

ABSTRACτ.

In this paper

we will examine the negation prefixes /hu/ and /mu/ in ]apanese from the viewpoint of morpho-phonology.The origin of these prefixes is Chinese, butinsome words these are changed Into /bu/ with a voiced plosive consonant in the course of the pre韮xation.This process of voicing can be related to sequen註alvoicing orrendaku.

KEYWORDS:

sequential voicing (rendaku),予児島(,negation, Yamato-kotoba

1

.はじめに

漢語起源の否定接頭辞「不、無」は、日本語の一般語棄においてはそれぞれ「ふ

J

I

むjと いう音で接辞するのが無標と考えられる。しかし辞書見出し語形のうちに、これらが「ぶjと いう音に転じているものと、和語に接辞しているものが見られる。

f

ぶ」として接辞している 語には、語幹語頭が有声阻碍音である場合も含まれているQ 接頭辞と語幹第一子音双方が有声 であるというのは、舞異原期違反か否かという観点から音韻論全捧に関わる議点となる。この 点については最経節で触れる。また漢語起源の接頭辞「不、蕪jが和語語幹に接辞することも 興味を惹く。この小論では、一見不自然と思われるこれら語形について論じる。以下の議論で は

f

ぶ」と「ふ、むjを対比させるために、「む

J

の子音

/m/

を[無声]と扱う。「ふjの子吾

/

h

/

と同一規するための便宜的措置である。 接頭辞と語幹第1子音における有声/無声の区加については、次のように 4通りの組み合わ せが可能である。譲頭辞および語幹の第1子音が脊声阻碍音である範轄を

I+J

、無声阻碍音 である場合を

I-J

で示し、各群を便宜的に甲、乙、丙、了と呼ぶ。概数は、 WL主辞苑

i

第3 肢から抽出した語倒に基づく。 E本語の否定義頭辞「ぶj と連濁について

(2)

-35-( 1 ) 群 接頭辞 語幹 17U 概数 甲 ふしあわせ、むかんがえ(無考〉 552 乙 + ふづまり(不詰)、むじるし(無印) 18 丙 + ぶさいく、ぶしお 42 丁 + + ぶざいく、ぶざま 8 甲群は第 1子音無声陸碍音語幹を持ち、接頭辞が「ふ、むj である語棄に摂定している。乙 群語棄は、接頭辞「ふ、む」接辞によって語幹第 1子音が連濁されているO 丙群では、語幹第 1子吾盟碍音は無声のままであるのに、接頭辞が「ぶj と有声化されている。丁群では、接頭 辞と語幹第1子音の双方が有声であるc 甲群の語棄については、第3節で更なる下位分類を施 す。 この表では接頭辞と語幹の組み合わせ4通りについてそれぞれ 2倒ずつ挙げているが、各範 轄の実例については次節で検証する。一般的に考えてみると、表の上段から下段へ進むにつれ て有標性が増大している。接頭辞・語幹双方が連湯に関与しない甲群が無標であり、語幹が連 濁の対象となる乙群は一段有標である。接頭辞「ぶjが有声である丙群は更に有標であり、丁 群は最有標で例外的である。 上 掲 (1 )の乙群・丁群において、無声であった語幹の第 1子吾が有声化される現象は

f

連 海

J

と規定して差し支えないと考えられる。これら謂群では、語幹の語頭子音が当初から有声 であった類も含まれるが、定義上それら語類は連湯の対象ではないと規定される。例えば了群 に分類される

f

ぶぎょうぎ

J

は、

f

ぎょうぎ

J

の語頭子音が有声であり、ドきょうぎ

J

の連海 によってこの音形が派生されたものではない。丁群に麗す3語「ぶざいく、ぶざま、ぶぜいj は、語幹をそれぞれ

f

さいく、さま、せい j と仮定する。これら 3語は、「不

J

または「無j が「ぶj として接辞され、同時に語幹無声阻詩音も有声化されたものと考えられるc接 頭 辞 「ふj または「むjが「ぶ

J

として接辞されている現象を、「ふづまり、ふぞろいj の語幹第 1 子吾有声化と同様に

f

連濁j と判断するか否かは留保する。否定の接頭辞が「ぶj として辞書 に奴録されている語葉辻、一律に「有声子音の接頭辞j と扱う。

/hu/→/bu/、/mu/→/bu/という音韻変化については第2節以下で検討するが、後者の場合 で「無j を

f

ぶ」と読むのは漢音による。しかし、この説明だけで尽くせるのは該当語棄のご く一部分のみである。 地方で「不J を I~J と読むことについては子漬用音J という説明がな されているに習まる

c

r

広辞苑jp.2067)。 いずれにしても、漢語起源の接頭辞

f

不、無

J

を造語法として巨本語に持ち込んだという事 実は明白である。これは、否定を表わす語頭要素を司本語本来語が持たなかったために借用し たという霊史的経緯によるものであろう。否定を表す意味要素は日本語において、「程度が劣 る

J

などのように独自に拡大されていった。造語法については第3館で言及する。 この小論では、否定接頭辞「不、無

J

を「ぶ」と訓ずることには必然性がなく、偶然に左右 されるものという仮説を立てる。この仮説は、一般語柔において達湯が生起するか否かは予溺 不可能とするHaraguchi (2001), Kur・oda (2002), Vance (1987)と同列であるO

語柔論的観点からは、特殊用語と一殻語棄という区分も考えられるc例えば特殊用語では、

「無射

J

は中国語統音楽における音名の一つであ号、一般語として巨にすることは皆無であろ

(3)

う。他方で「ぶざま j 辻義頭辞・語幹語頭子音双方が有声であり、音韻的には極めて特異で、あ るが語棄としては一殻的であるC この小論では、このような特殊語柔・ー殻語棄という区別は 考察に加えないものとする。

2

.

接頭辞「ぶ

J

この節では表(1 )に示した 4区分のうち、接頭辞が存声阻碍音「ぶjとして実現されてい る丙・了再群語棄について検証する。 まず前節で述べたような該当例を『広辞苑jの見出しより検蒙し、 75例を抽出した。分析上、 語頭が陸碍音である語幹(2 ) と そ れ 以 外 (3 )に分類する。(2 )の語顕子音が担碍音であ る類は、上掲(1 )の丙群と丁群に跨る。了群語葉8併には下線を付す。 (2 )語頭子音が陸碍音 (49例〉 a .和語の語幹(6例) :ぶざま(無様・不様)ぶしつけ(不義・不仕付)、ぶしお(無潮〉、 ぶすき(無女子〉、ぶたしなみ(無曙・不噌〉、ぶはむき

b

.

漢語

1

字の語幹

(

1

4

例) :ぶき(無器〉、ぶく(無功・不功)、ぶきょう〈無興・不興〉、 ぶこっ(無骨〉、ぶさい(無菜)、ぶじ(無事)、ぶじ(無辞)、ぶしょう〈無精・不精〉、 ぶすい(無粋・不粋)、ぶぜ、い(燕勢)、ぶそう(禁双)、ぶどう〈無道)、ぶばい(無媒〉、 ぶlまん(無品〉 c .漢語2字の語幹 (29倒) :ぶかくご(不覚活〉、ぶきちょう(不九帳)、ぶきょう勺(不 器用・無器用〉、ぶきみ(不気味・無気味)、ぶぎょうぎ〈不行議〉、ぶさいく/ぶざい く〈不組工〉、ぶさほう(不作法・無作法)、ぶかっこう〈不恰好〉、ぶきりょう(不器 量・無器量〉、ぶきれい(無椅麗・不精麗)、ぶけんぼう〈蕪憲法〉、ぶさた(蕪沙汰・ 不沙汰〉、ぶさんよう(無算用)、ぶしゅうぎ(不祝犠〉、ぶしゅうげん(不幸見言)、ぶし ょたい(不所帯)、ぶしんじん(不信心)、ぶしんぢゅう(不心中〉、ぶすいれん(不水 練)、ぶそうおう(不相恋)、ぶそうじ(蕪掃絵〉、ぶちそう(蕪馳走)、ぷちょうほう (不謂法・無謂法)、ぶちょうれん(蕪調練・不謁練)、ぶていしゅ(禁亭主)、ぶとどき (不届き)、ぶふうりゅう(無風流・不風流〉、ぶへんじ(不返事〉、ぶほうこう(不奉 公) ( 3 )語頭子音が阻碍音以外 (25例) a. 和 語 の 語 幹 (3倒) :ぶあしらい、ぶなり〈不形)、ぶま〈不問)

b

.

漢語

1

字の語幹

(

1

4

倒) :ぶあい(無愛・不愛〉、ぶい(舞為)、ぶい(無異)、ぶいん (禁音)、ぶえき(無射)、ぶえん〈無塩)、ぶなん(無難〉、ぶにん(無人)、ぶねん(無 念・不念〉、ぶらい(無頼)、ぶりょ〈無意)、ぶりょう(禁朝)、ぶりよく〈蕪力・不力)、 ぶれい/ぶらい(無礼) c. 漢語 2字の語幹 (8例) :ぶあいきょう(無愛敬)、ぶあいそう(無愛想〉、ぶあんない (無案内・不案内)、ぶいき(無意気〉、ぶえん与ょ(無遠慮)、ぶにんじよう(不人需)、 ぶにんそう(不入相・無人相)、ぶようじん(不用心・無用心)

τ

群8例のうち、語幹語頭子音が無音で、「ぶ」接辞に捺して有声化されたと考えられるの 日本語の否定接頭辞?ぷJと連濁について

(4)

37-が「ぶざま、ぶぜい、ぶざいくjの3語である。イ患の 5例「ぶじ(無辞、無事)、ぶどう(無 道)、ぶばい(無謀〉、ぶぎょうぎ(不行儀)Jは語幹語頭子膏が本来有声であったとみなす。 (2 a)、(3a) のように、和語語幹に漢語起諒の接頭辞「ぶjが接辞される、というのも 一見奇妙である。見出しで、の漢字表記は

f

無様・不様、禁

i

朝、不援・不仕付、無好、無曙・不 培、不はむき、不あしらい、本形、不問j というように、不・無両様が混在する場合を含めて

1

2

例中「無j は廷べ僅か

4

件のみで、「不

J

が残りの

8

倒を占めている。しかし

(

b,

c) に 挙げられている漢語語幹への接辞で、は、「蕪

J

(60例)の方が「不

J

(

3

2

例)より多い。音韻的 には

/mu/

/

b

u

/

という変化を前提とする方が子吾が雨唇音同士であり、

/

h

u

/

からの変化と仮 定するよりも自然であろう。 ここに挙げた語葉は日本で造語されたものが多い。 封、学館中

E

辞典

i

に中国語見出しとし て収録されているのは「蕪柳、無力、無頼、蕪礼、無異、無人、無双、蕪道、不力、不輿jの 10語であった。この10語について意味は概して、日本語と中国語で共通している。この10語は すべて二字音であるというのが第ーの特徴である。ここに「不、無÷二字語」が含まれていな いというのは、この語形が日本語として造語されたという示唆となっているc またこれら10語 においては、「不j接辞語葉が2語のみで、残る 8倒は「無」接辞形である。(2 )、(3 )の語 葉は概して数量的には日本語として成立したものが多いと言える。「祝議、祝言jなどは典型 的な司本或立語葉である。これら語棄が中国語辞書に収録されていないというのは、これら語 棄が司本語として造語されたという経緯の重要な証左である。 一例だけながら、動謁として活用される見出し語形が収録されていた。「ぶしゃれる

J

とい う語形で「不酒落る」という漢字表記が添えられている。対応すると考えられる名詩形

f

不活 落

J

は『広辞苑』には見出せないが、『大辞泉

i

には収録されてお号、

f

へたな酒落。わるふざ け。また、そのような言動をするさまjと説明されている (p.

2

3

1

2

)

。統語範需が異なること から、この例は集計から捺外したc しかしながら「不十酒落

J

が一般やまとことばと間程度に 語棄化されたという意識がなければ「ぶしゃれる」と動詞化過程が発生したとは考えにくいこ とから、漢語系語棄がやまとことば化する過程を辿る貴重な例であろう。 否定の接頭辞としては「不

J

であっても

f

無」であっても意味的は差は特段認められない。 それは「禁粋/不粋、蕪興/不興、無器用/不器用、不気味/無気味」など多くの例において

f

無/不

J

の交替が見られた一一言い換えれば両様が可能である という事実からも明白で ある。以上の事実からして譲頭辞「ぶjに「不

J

か「無jのいずれの字を当てるか、というの は説次的な問題であった、という誰論が妥当であろう。 『広辞苑jの見出し形には「ぶおとこ、ぶおんなj は「醜男、醜女」と表記されている。し かし『日本国語大辞典』には、『甲陽軍鑑j(17量紀初)からの引用手

n

として「かほどの無男 (ブヲトコ)にて、名高く関こえたるは、、、

J

と挙げている(第11巻、 p.719)。この吉例によっ て「ぶおとこ、ぶおんな」の漢字表記変遷過程が示されたと考えられる。「無男jという表記 は「禁j本来の「ないjという意味よりも、

f

美麗の程度が劣るjという意に解すべきである。 「程度が劣る」という意からは、「無jよりも「不

J

の方が妥当であろう。推定すれば、語源的 には「不÷男/女」であり、「醜男、醜女

J

という表記は後に成立したものであろう。この雨 例 も 上 掲 (2 )、(3 )には集計していないが、漢字表記との関連から見て興味深い変化を経て いる。この点については、やまとことばにおける接頭辞という観点から第5第で再び言及す る。 -38- 龍谷大学国際センター研究年報 (2007)第16号

(5)

「不調法、不行議、不拾好jなどの造語法と同様に「ぶおとこ、ぶおんな」における接辞 「ぶj辻「ある器類において程度が劣る」という判新を示したものである。「不」という接頭辞 の本来的字義 r~ ではない j 、あるいは「黛j の字義 r~ がない j という絶対告さな定義から逸 脱して「杷対的評緬

J

を下した一群の語棄が、これら「ぶj の接辞された語類の共通点であ る。 ( 2 ) と (3 )との最も大きな差は、誼碍音が語頭に立つ前者では葉語2字語幹が1字語幹 より多い (15: 28)のに対して、弄陸碍音語頭語棄ではその比率が逆転している(14:刻、 という点である。造語法の匡からは、「不/無+二字熟語

J

(ぶかくご、ぶきょう、ぶきみ、ぶ ぎょうぎ、ぶさほう、ぶかっこう)では二字熟語が漢語のような外観を呈していながら、和語 のような響きがする。対して

f

不/無+一字

J

(ぶき、ぶしぶきょう、ぶさい、ぶそう)は、 和語語葉としてこなれていない。この差の東西は明瞭である。二字熟語は、それ自体で和語語 棄として確立している。しかし一字語は単独では「き(器)、く/こう(功)、きょう(興味〉、 さい〈菜)、そう〈双けとなり、一般語葉として流通していなし」これら一字語の音読みとい う語形においては、字音から意味を連想するのが困難である。その状況は、否定接頭辞として 「ぶjが接辞されても不変で、ある。 ここに挙げている75見出しのうち、接頭辞「不」が「ぶ

J

と読まれていると仮定すると、通 常の遠湯形成から誌剖外的である。却ち、通常の連濁においては「接頭辞÷語幹」という語形 成であれば、語幹の第 1子音が有声化されるのが無標である。接頭辞「ふ」が接辞に{半って有 声化され「ぶjと変化した、という過程は考えにくい。とすれば、護学として「不、蕪jいず れを選択するかは別問題として、「ぶj という音で接詐されたという推論が成立する。 その問題を措いてもなお不可解であるのは「ぶざま」における、譲頭辞と語幹双方の有声子 音である。上述のように接頭辞「ぶjは「無jであると解した方が音変化の観点からは合理的 であろうが、語幹の「ざま

J

を「さまjの連濁と考えるとどうであろうか。連濁であるとすれ ば

f

ざま

J

という語葉項昌自体が「さま jの第1子音有声化によって生じている、と説明可能 である。 弛の可能性は、「さまjと対立する辞書見出し形として「ざまjが登録されている、 と仮定する立場である。「さま/ざま j においては語頭子音が[無声]一[有声]で対立する ことによって「意味変化が生起しているjと考え得るからである。ワ

f

さま

J

には、善悪いず れの含意も認められないが

f

ざま

J

となると設反する意留が込められる。語形成の過程として は、「さま jの第1子音有声化によって「ざま j語形が派生されたと張定するよりも、

f

ぶざま」 の「ぶ」を省略することによって「ざま jが単独で流通するようになったと考える方が蓋然性 が高いであろう5 これに対して中川(1966: 309)は正反対の立場で、次のように述べているG (心不様(ブザ、マ)は連濁と考えるべきではなくて、様(ザマ〉がわるい・様(ザマ〉がな いのザマとの接合と見るべきである。 この仮定に基づけば、語頭無声子吾「さまjと対立する有声「ざま」の存在が前提となるので、 その説明が必要となる。上代から上古期にかけての

E

本語では、複合語や動謁・助動認の活用 以外に語頭に有声阻碍音が立つことはなかったむこの経緯を考憲に入れれば、「ざま

J

を基底 形として設定するのは説明として無理が生じよう。 日本語の否定接頭辞「ぶj と連濁について 39

(6)

これよ乃一層不可解な例が「不結工(ぶさいく )Jという主見出しに添えられている爵見出 しの「ぶざいく j という音形である。「さいく j にはドざいく

J

という有声対応、形はないこと から、「ぶざいく

J

は連濁の結果生じた音形と考えて良さそうである。有声子音の接頭辞「ぶj が接辞された上に連濁が生じて「ざいく

J

と有声化されるのは、勉の達海例から見て有標であ るように映る。上述した

f

ぶざま

J

~こは、対応する戸ぶさま」という非連濁形は見られない c

f

ふづまり

J

(不詰)、

f

ふぞろい」では語幹語頭の子音のみ連濁によって有声化されているが、 接頭辞「ふjは禁声のままであるc 中111(1966: 309・310) は、接頭辞有戸・語幹語頭子吾連渇形「ぶざいくjの摂

i

震を「飴・ 粘土・しんこ・竹・蝋

.E

膏・針金・藁・寄木

J

などの複合語形成に求めている。これら複合 語形成に当って

f

ざいく」と連濁されたために「細工

J

は「不j接辞に際しでも連濁対象とな った、という論旨であるo

i

飴・粘土・しんこ、、、」のような実詞と、否定接頭辞を河列に扱う ことが妥当か、またこれが一般期となり得るか否か、検証の余地がありそうである。

3

.接頭辞

f

ふ、む

J

この節では有声接頭辞形「ぶjとの比較のために、「不、無jをそれぞれ「ふ、むjと読ん でいる見出し項目について検証する。「ふ、むjは 表 (1 )の概数で比較してみても、「ぶ

J

よ り無標であると考えられる。上掲(2 )、(3 )と同じく『広辞苑

i

の独立見出しを集計した結 果であるG ( 5 ) 不 a. 和語の阻碍音語幹iこ接辞: 14 非盟碍音語幹に接辞: 11 訂.漢語1字の盟碍音語幹に接辞: 116 非盟詩音語幹に接辞: 41 C. 漢語2字以上の組碍音語幹: 152 非阻碍音語幹に接辞: 31 ( 6 ) 鉦 a. 和語の陸詩昔語幹に接辞: 9 非担碍音語幹に接辞: 4 る.漢語1字の彊碍音語幹に接辞: 131 非関碍吾語幹に譲辞: 38 C. 漢語2字以上の祖碍音語幹: 130 非陸碍吾語幹に接辞: 37 合 計 552 162 これらを合計すると、 714例 と な る 。 表 (1 )では、甲群は語頭子音が盟碍音である語に限 定して計上したため552という数であった。 714倒という語数は、

f

不、蕪

J

が「ぶj として接 辞 さ れ る (2 )、(3 )合計の約10倍である。字数別では「不

J

365に対して「無

J

349と、僅か ながら「不j接辞語棄の方が多い。全体としては両者は量的に詰抗していると言える。(2 、) (3)では「無」が「不」の語近い比率であったのと対額的である。 今国は意味論的分析に踏み込まないが、見出し語の額向からは「無」接辞語柔に造語年代の 新しい部類が多いという印象を受ける。

i

無額面株、無過失責任主義、無期公債、蕪糸分裂j などがその例である。これらの例によって、否定接頭辞として

f

J

が造語力を失っていない 傾向を窺うことができる。これら造語年代が新しい語葉は「無÷二字以上の語jという構造で 共通している。つまり二字以上の語に

f

無」が接辞されるという造語過程を反挟しているので ある。

f

蕪」に比較すると接頭辞「不」は、二字以上の語に接辞される場合でも最近の造語は 少ないようである。 -40- 龍谷大学国際センター研究年報 (2007)第16号

(7)

この結果を担詩音と非阻碍音に二分すると「不、無jが接辞する語数の比は、

5

5

2:

1

6

2

と圧 制的に語頭阻碍音語棄が多い。揚音節を含む、日本語独立

1

モ}ラ音欝

1

0

2

のうち非阻碍音は

3

6

であるから、姐詩音と非阻碍音の比はる

6

:3

6

である。帰無板説を「この時比率には差がない

J

とし、

X2

乗検定を施してみると、誤差

1%

水準で婦無仮説は棄却される。即ち、この両比率 には関連がなく、祖碍吾tこ接辞されている語棄は音節数の割合に比して多い、という推論に至 る。 ( 5 )、(6) vこ該当する語棄は、巻末の付表に列挙する。

4

.

語幹の連濁

この節では、接頭辞「ふ、む

J

という音形を保ちながら語幹語頭子膏が連濁されている語例 について分析を行う。達濁は複合語形成や接辞が契機となって生起するが、条件が整っていて も留別語棄によって一議でなく、予測は不可能である

(

V

a

n

c

e (

1

9

8

7

),

H

a

r

a

g

u

c

h

i

(

2

0

0

1

),

K

u

r

o

d

a

(

2

0

0

2

)

)

。例えば日本語国有名詞において、「出崎:やまさき、やまざき

JI

浜崎:は まさき、はまざき

JI

米原:まいはら、まいばら j と再様が混在することも、連濁が一貫して 一律に適用されないことの証左である。 ( 5 )、(6 )で集計した語群のうち、連濁と考えられる個別語棄を次に掲げる。和語語幹・ 漢語語幹語葉、共に乙群に属する語類である。 ( 7 )和語語幹:ふじるし〈不印〉、ふづとめ(不勤〉、ふづまり(不詰〉、ふぞろい(不議〉、 ふじみ(不死身〉、ふばらい(不払)、むじるし(舞印)、むぞち(無反)、む がわせ(無為替〉輸入・輪出 漢語語幹:ふぢょう合3 (不調)、ふほん(不犯)、むご(無期)、むぐう(禁窮)、むげん (無関〉、むごく(無極)、むじゅう〈無終)、むぢ*4 (禁地) 「ふぢょう

J

I

むげん

J

~こは、語幹が連濁となっていない語形 fふちょう J

I

むけん」も晃出し 語形として掲げられている。これら非連濁影は (5) b、 (6) bにそれぞれ算入されている。 「不死身」は和語・漢語いずれに分類すべきか、判断が難しい。「死j は漢語であるが、名 詞

f

死」 ・動詞「死ぬj という語形でやまとことば化していることに加えて、「み(身)J は和 語で忘る。「死身

J

という語形では辞書にも収録されておらず、「不死身

J

という語は日本で造 話されたことに相違はない。以上の諸点を総合して、ここでは和語に分類しておく。「死身

J

という見出し語形が確認されない以上、「不+死身jという接辞退程を前提としない。 語葉の流通度という観点に立っと、和語語幹と漢語語幹とで辻搭段の差が見られる。漢語語 幹を持つ語では「蕪地jを徐いて通用震の註い語のみである。「無地jは、日本で造語された 語である。これに対して和語語幹を持つ語柔のうち、「ふづまり、ふぞろい、ふじみ、ふばら しリは通用度が高い。 ( 7 )には含まれていないが、反復に

f

半う連濁例として興味深いのが「不承不承

J

である。 前半が「ふしょう jと語頭子音無声であるのに対して、反復によって生じた後半が「ぶしよう」 と有声に転じているc 二字語の反復によって、本来は「ふ」であった接頭辞

f

不」が「ぶj と 有声化されているのは、この語のみである。(7 )に挙げているのは、「不、無」接辞に惇う E本語の否定義頭辞「ぶj と連濁について -41一

(8)

f

連濁」と考えられる。 語幹が和語/漢語のいずれであるかで比べてみると、和語語幹は対象

3

3

語中の

1

0

例が達、濁で あり、

3

0

.

3

0

%

という率である。語頭子膏が阻碍音で、連濁されていない

2

3

語を次に掲げる。 ( 8 )不勝手、不心得、不在合、不筋、不確、不為、不束、不釣合、不手際、不出来、不手回 (ふてまわし)、不手国〈ふてまわり)、不人柄、不届、無勝、むかわり、むかんがえ、む きず、無口、無腰、無高、無手、禁昌け 対して漢語語幹語棄では、連濁語の比率が

5

3

2

(表(

5

)、(6 )の阻碍音が第一子音である 語幹合計

5

5

2

から和語語幹

2

0

を除いた数)分の

8

と、率にして

1

.

5

0

%

台に急落する。和語語幹 と漢語語幹における率のこのような差は、語幹の音韻的な差によって生じるものではなく、次 第で論じるような造語法の段轄に遡ると考えるのが妥当であろう。この点に関して中

J

I

I

(1966 :

3

0

7

)

は次のように述べている。 ( 9 )、、、達湯の洗礼は、和語にはじまる。(中略)漢語系の語棄も、和語化国語化の高まり とともに、連濁の洗礼を受け、連濁可能語葉の中にくり入れられていく。 この説明に基づけば、(7 )から集計したように連濁化について和語と漢語の間で顕著な差が 生じているのも首肯できる。

5

.

やまとことばにおける接頭辞

この節では、日本語形態論として否定と接頭辞という両面から考察を加える。 日本語本来語(やまとことば)には、接頭辞という範轄あるいは概念そのものが稀薄である。 純粋な和語の例としては、

f

まっしろ

J

における「ま」や「ど真ん中jの「ど」句、「素っ頓狂j の「す(っ)J程変しか思い当らない。これらはいずれも程度を強調している接頭辞であ号、 この小論で主眼としている「否定の接頭辞」という範轄とは異なっている。 やまとことばでは述部の否定は語末に位置するという統語面での特性が語形成でも適用され るために、否定を惇う表現は「語j という範蒔を逸脱して「諌述j にまで拡大されてしまう。 上掲 (2)から日本語本来語の語幹を倒に採って、否定表現を検証してみよう。

(

1

0

)

ぶざま:さまにならない ぶしつけ:援が行き詰かない このように言い換えてみれば、日本語本来語としての造語法による制限が一日瞭黙となる。 後者の言い換えのように縞靴掻痔の惑のある造語法よりは、漢語接頭辞「不、無j を借入する 方が逢かに簡便に当初の意国を達成できる。 以上の両側面を組み合わせて「否定の要素を語頭に加えるjというように規定してみると、 この小論で対象としている「不、無

J

接辞借入による造語過程の背景が顕在化するように患わ れる。即ち「否定の接頭辞

J

という造語法そのものは漢語由来であり、「む、ふ、ぶ

J

として 日本語において一時期生産的であった。慣用音として「ぶj という接頭辞を伴う語形は短時日 42 龍谷大学園際センター研究年報 (2007)第16号

(9)

のうちに造語力を失い、淘汰の波を潜り抜けた語棄のみが現在に至っているという坂説であ る。 日本で造語されたと考えられる「不、無j接辞語棄の一定数については、この接頭静が持つ 意味は、完全な否定というよりは「程度が劣るjという類の含意であると定義する方が妥当で ある。それに該当するのは

f

ぶざま、ぶぜい、ぶきりょう、ぶあしらい、ぶなり、ぶま、ぶに んそう

J

など一群の語棄である。これらを具体例に却して説明してみる。「ぶぜい」とは人数 が全く集まっていないのではなく、「たぜい(多勢)J に比べて相対的に少ない状況を指す。ま た

f

ぶきりょう」とは、人物の外観について「器量よし」から「不器量j に至るまで無謀段階 の差が区別されるうちで下位群に{立覆するという事実、等々であるc 本節では「やまとことば語幹に漢語譲頭辞を接辞する j という傑面を蕪視して考察をした。 司本語における造語法としては、漢語語幹に漢語接頭辞を加える方がより自然であろう。この ような異種混合造語法については、英語においても、同様のfJ

l

l

が見られる。例えば、フランス 語起源の語幹beau匂Tく F( .beaute) +釦1(英語起源の接尾辞) = beautifulの如きである。自本 語と英語において共通しているのは、それぞれ中国語・フランス語という優位言語から内容語 を借用し、土着の(もしくは土着化した〉接辞を加えているという点である。 他言語詑較の詳 細については、稿を改めて考察を深めたい。

6

.むすび

以上、

E

本語における否定接頭辞「ふ、むjおよびその有声対志形「ぷjについて考察して きた。本節はこの小論の纏めとして、今後の課題等にも言及しておきたい。 和語語幹に漢語接頭辞「不、無」が接辞されるのは一見して奇妙に,思えるが、日本語造語法 の特性により、簡潔に否定の意を示すことのできる接辞という方法を選択したものと考えられ るO 和語語幹に漢語起源の

f

不、蕪」を譲辞するというのは、造語上の簡潔さから一定量の語 葉が産出されたものであろう。このように接辞されてしまえば連濁は、漢語に比べて和語につ いて生起しやすい。比較的最近に造語された漢語語幹語葉も今後和語北が進行するにつれて、 遠海音形が生じる可龍性もあろう。「無為替輪入・輪出」が、近年造語された例として挙げら れる。 第 I館で四亙分した甲 丁の各群について、

f

広辞苑j所載の見出し語形によって概数が集 計されている。接頭辞が有声化されている「ぶj語葉〈合計71例〉よりも、語幹連濁形(合計 18例)が少ない。接辞

f

J

と語幹無声頭子音が複有声化される

f

ぷざいく、ぶざまjなどは、 合計で3関と生起頻度が極めて小さい。このような二重有声化辻形態素境界を越えるので無異 原期 (ObligatoryContour白 色ciple:OCP) 違反とは考え難いが、日本語造語法としても也の語 葉範障に類例辻誤られると予想される。 ここで「ぶおとこ、ぶおんな」を例として接頭辞「ぶ」と漢字表記との関わりについて論じ ておきたい。 17世紀初頭の

f

甲陽軍鑑j~こ例が見られたように、「ぶおとこ J には「無男 j と いう表記が当てられていたという歴史的経緯は注目に植する。後に「醜男

J

という表記に変わ ったが、これは意味を勘案しての当て字であろう。この推論を敷街すれば他の「ぶ

J

接辞語棄 についても、語形(音形)が先に成立して「不/無

J

という表記は後で恋意的に決められたと 仮説を立てることも可龍である。「ぶざま、ぶぜい、ぶきりょう、ぶあしらい、ぶなり、ぶま、 日本語の否定接頭辞 fぷj と連濁について

(10)

-43-ぶiこんそうjなど一群の語棄においては、「ぶ

J

は否定と言うよりも「程震が劣るjという意 味に変化している。これは、やまとことば語棄における造語法という観点から興味深い。 最後に、第 1箆冨頭で設定した荻説「連濁語棄の予測不可能性

J

について言及しておく。こ こまで議論してきたように無声子音が語頭に位置するという音韻環境が共通であっても、連濁 される語とされない語が混在した。これはー毅語棄における予測不可能性と同ーの事象である。 しかし「不、無

J

接辞語葉に浪つては、中

J

I

I

(1966)が「絹工j複合語を携に採って示唆した ように、他の複合語形成に際して連濁されていた語棄は「不、無j接辞についても連濁の対象 となりやすい、という傾向が確認される可能性があるG この問題についても詳細の追求は今後 の課題としたい。

= = a

*

1

i

不器用j には「ぶきちょう j という読みも見出しとして掲げられている。この音形が促 音挿入により

f

ぶきっちょjとなる。 女2 B本語のー殻語葉では季希少ながら、「たま

J-

i

だま j の よ う に 、 語 頭 阻 碍 音 が [ 無 声] - [有声]で対を成している例が見られる。「だまjとは「小麦粉を水などで漆いた時 に、よく溶けずにできる粒状のかたまり

J

(r広辞苑.1)を指す。意味的には、球状の物体を 指す「たまjとの関連と考えるのが自然であろう。 ワ 『広辞苑

i

では、爵晃出しとして

f

フヂャウjと表記されている。本文では、現代仮名遣 いによって表記した。 可 この語は現代仮名遣いでは「むじj であるが、「地j は

f

ち」が本来音であることからこ のように表記する。 合5

r

ど真ん中

J

の「真ん中

J

という語形においても、「真」は接頭辞である。従って

f

ど真 ん中jという語形は二重接頭辞と考えられる。

参照文献

Haraguchi, Shosuke. (2001)“On Rendaku." in

P

h

o

n

o

l

o

g

i

c

a

l

S

t

u

d

i

e

s

.

Vol. 4. pβ9喧 32. 堀井令以知 (2005)

r

語源大辞典j(13版)東京:東京堂。

Kuroda, Shige-Yuki. (2002)“Rend品m."inA主aおuka,Noriko and Susan Strauss. (eds.)

J

a

p

a

n

e

s

e

andKore

αη

L

i

n

g

u

i

s

t

i

c

s

.

Vo

.

1

10. Stanford: Stanford linguistic Association. pp. 337 -350. 前田富誤(監)(2005)

r

日本語源大辞典j東京:小学館。

松村明(監) (1995)

r

大辞泉

i

東京:小学館。

McCawley, James D. (1968) Th

e

P

h

o

n

o

l

o

g

i

c

a

l

C

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o

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0

1

a

Grammar 0

1

J

a

p

a

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.

The Hague: Mouton. Miller,まoyAndrew. (1967) Th

e

J

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p

a

n

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s

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La

n

g

u

a

g

e

.

Chicago:τbe University of ChicagoPress. 中111芳雄 (1966)

i

連濁・連清〈仮祢)の系譜

J

r

冨語国文』第35巻第6号、予p.302 -314. 吉本大辞典刊行会 (2001)

r

日本国語大辞典j (第二歳〉東京:小学館。 西這実、他(編)(1973)

r

岩波国語辞典.1 (第二版)東京:岩波書底。 -44- 龍谷大学国際センター研究年報 (2007)第16号

(11)

尚永清、菱沼透、強 (1992)

r

中日辞典

J

東京:小学館。 新村出(編) (1983)

r

広 辞 苑j(第三版)東京:岩、波書底。

Vance, Timo白y.(1987) An Introduction to ]atanese Phonology. Albany, NY: State Universi勾Tof

New York Press. 屋 名 池 誠 (1991)

r

ライマン弐の連濁論j大阪女子大学『中百舌鳥居文j第11巻。 pp.1-32.

付表

「不

J

a

.

和語の陸碍音語幹に接辞:14預

i

不勝手、不心得、不在合、不鏡、不確、不為、不束、不釣合、不手捺、不出来、不手回、 不手回、不人柄、不届 非阻碍音語幹に接辞:11例 不合い、不当たり、不軍、不得手、不伸、不騨れ、不似合い、不身持ち、不向き、不物 好き、不渡り

b

.

漢語

1

字の盟碍音語幹に接静:116伊j 不可、不会、不快、不覚、不学、不堪、不軌、不帰、不起、不語、不覇、不義、不吉、 不抹、不初、不急、不孝、不況、不遇、不具、不居、不敬、不稽、不潔、不言、不事、 不語、不合、不行、不告、不才、不材、不在、不参、不死、不二、不次、不治、不時、 不識、不食、不悉、不E、不実、不輪、不住、不熟、不出、不純、不頼、不生、不湾、 不詳、不勝、不託、不語、不定、不語、不情、不食、不臣、不語、不振、不審、不仁、 不足、不龍、不正、不斉、不宣、不戦、不全、不染、不善、不足、不調、不遜、不送、 不断、不知、不着、不忠、不調、不室、本通、不弟、不定、不貞、不逗、不適、不敵、 不換、不当、不党、不等、不接、不問、不動、不道、不徳、不敗、不買、不発、不抜、 不舗、不評、不便、不敏、不報、不文、不平、不返、不変、不偏、不弁、不法 非阻碍葺語幹;こ接辞:41俣

i

不安、不意、不一、不達、不壊、不易、不縁、不穏、不二、不入、不証、不信、不燃、 不綿、不能、不味、不溝、不味、不眠、不明、不滅、不毛、不問、不謀、不足、不要、 不玲、不乱、不利、不離、不恵、不良、不猟、不漁、不類、不錦、不案、不老、不和、 不破、不惑 C.漢語2字以上の阻碍音語幹:152倒 不開校、不介入、不可解、不可逆変化、不確実、不拡大、不確定、不可欠、不可抗力、 不可思議、不可視光線、不可触賎民、不可侵、不可説、不可潟、不可知論、不割譲条約、 不活発、不合点、不可得、不可能、不可避、不可不、不可分、本可量、不換紙幣、不干 渉、不感症、不乾油、不完全、不謀力、不機嫌、不起訴、不規則、不軽菩薩、不行議、 不行状、不行跡、不協和、不許可、不義理、不規律、不謹慎、不吟味、不空穎索観音、 不空成就如来、不具者、不倶戴天、不景気、不経済、不結果、不健康、不見識、不健全、 E本語の否定義頭辞 fぶjと連濁について

(12)

-45-不合格、不公正、不公平、不合理、不裁可、不作為、不三得七、不思議、不自然、不時 着、不死鳥、不絵末、不死身、不惜身命、不自由、不思廷、不鏡錦、不執心、不十分、 不熟線、不取正覚、不言屠、不受不施派、不消化、不正車、不或就呂、不承知、不或目、 不承認、不承不承、不条理、不如帰、不織布、不所存、不親切、不信任、本寝香、不侵 略条約、不随意、不成庁、不成功、不整合、不誠実、不世出、不整斉花、不成績、不整 領、不成文、不成立、不摂生、不善感、不余議、不詮索、不鮮明、不増不滅、不適及、 不即不離、不退寺、不代替物、不退転、不達者、不鍛錬、不知案内、不注意、不調和、 不都合、不定期、不定型詩、不体裁、不適応、不適当、不適任、不徹表、不同意、不統 一、不倒翁、不登花、不道具、不道化、不凍港、不動産、不透水層、不道非、不等逗三 角彦、不透明、不道理者、不得意、不語、義、不得策、不得心、不特定、不得要鎮、不美 人、不平等、不評判、不品行、不勉強、不本意 非阻碍音語幹に接辞:31例 不安定、不案内、不一致、不越年卵、不程当、不如意、不人情、不稔性、不満足、不明 数、不名誉、不暁襲、不明朗、不面目、不文字、本夜城、不融通物、不愉快、不輪租田、 不翰不入、不用意、不養生、不溶性、不落居、不剥益、不立文字、不料簡、不連続、不 労所得、不和合性、不和随行

f

J

a

.

和語の盟碍畜語幹に接語:

9

例 無勝、むかわり、むかんがえ、むきず、無口、無腰、無高、無手、禁届け 非盟碍音語幹に接辞:4例 無目〈むめ)、無役(むやく)、無山(むやま〉、無関(むやみ) b.漢語1字の阻碍音語幹Lこ接辞:131例 蕪留、無暇、無我、蕪害、蕪護、禁蓋、無学、無官、禁冠、無季、無記、蕪期、無機、 無塊、無休、無窮、無給、無興、無彊、蕪境、無形、無業、無極、無菌、無苦、無垢、 無窮、無卦、無下、無詩、舞形、無稽、蕪芸、蕪欠、無血、無月、無関、蕪言、無限、 蕪事、無功、無効、無撞、無骨、無根、無痕、無作、無才、無妻、無罪、無策、禁札、 無雑、無産、無算、無噺、禁死、無私、無安台、無視、無地、無字、無識、無食、祭実、 蕪庶、無錫、無爵、無着、無主、無数、無臭、無執、無茶、無住、無宿、無性、無賞、 無上、無状、無城、無君、無皆、無色、無職、無心、蕪入、無尽、無水、無声、無勢、 無籍、無銭、無言昔、無双、禁相、無想、無足、無駄、禁代、無題、無断、無知、無恥、 無蓄、無腸、無賃、無痛、無数、舞点、無電、無万、無灯、無動、無徳、無毒、無

i

託、 禁書記、無媒、無飯、無比、無筆、無病、無封、蕪属、禁辺、無偏、無法、蕪帽、無謀、 金正J:l 先決ロロ 非盟碍音語幹に接辞:38例 禁位、無長、無為、無意、無韻、無有、無

f

衣、無射、無益、無援、無煙、無鉛、無塩、 無縁、無音、無尿、無入、無念、無能、無味、無名、蕪銘、無文、無紋、無影、無欲、 46 龍主主大学国際センター珊究年報 (2007)第16号

(13)

無礼、蕪理、舞力、無慮、無料、無鞠、無量、無用、無類、無漏、無録、無論 C.漢語2字以上の盟碍奮語幹:130例 無我愛、無海流、無外流、無イ可有、無亮果、無核化、蕪角牛、無格社、無額面株、無顎 類、無過失責任主義、無花被花、無我夢中、無イ可有郷、無感覚、禁関係、無鑑査、無感 地震、無干渉、無勘定、無関心、無期延期、無気音、蕪機化学、無期禁臣、無期荊、蕪 議決権株、禁期限、無技巧、蕪期公債、無気呼吸、無気技者、無機接、無機質、無軌条 電車、無期懇役、舞機的、無軌道、無期年金、無機肥料、無機物、無機噴射、無記名、 無教育、無教会主義、無規律、無気力、無患子、無垢衣、無功男、無碍光、無権代理、 無見頂相、蕪口湖、無鈎捺虫、舞財餓鬼、無作為、無差別、無三悪趣、無酸症、無資格、 蕪自覚、無色界、無試験、無始暖劫、無資産、無慈悲、無糸分裂、禁始無終、無邪気、 無重量、無言星、無趣味、無所畏、無条件、無称光、無生忍、無所張、無所作、無所属、 無所得、無資力、無神経、無信心、無進退、無神論、無制限、無生代、無致宥、無生物、 蕪制約者、禁請卵、無世界説、無脊椎動物、無責任、無装荷、無造作、蕪訴権、無程地、 無対光、無袋栽培、無担保、無着陸、無定位、無定形、無定型、無定見、無抵抗、蕪丁 字、無抵抗、無点法、無添加、蕪道心、無党派、無投票、舞土器文化、無得心、舞頓着、 無媒介、無罰的、無反動砲、無表靖、無呈翼機、無尾類、無仏世界、無分暁、無分問、 無辺際、禁訪備都市、無縫塔 弄阻碍吾語幹に接辞:37例 無悪不造、無案内、無意気、蕪意義、無意識、無長施、無医村、無一物、蕪一文、蕪為 j去、無意味、無因行為、蕪憂華、無憂構、無宇富論、無二念打払令、蕪二無三、無人声、 無任所大臣、無人別、無熱j色、蕪騎克、無名異、無名円、無名抄、無矛震性、無免許、 無面目、無毛症、無文関、無羊膜類、無翼鳥、無余浬葉、蕪理圧状、無利子、無利息、 無輪翠 日本語の否定接頭辞 fぷjと連濁について

参照

関連したドキュメント

 彼の語る所によると,この商会に入社する時,経歴

(2)-1 無医地区、準無医地区、医師少数区域、少数スポットの関係について

  ア 雨戸無し面格子無し    イ 雨戸無し面格子有り    ウ 雨戸有り鏡板無し 

実施無し 実施 実施無し実施無し実施実施無し 実施実施実施実施 熱交換器無し 実施 実施実施無し対象設備無し 実施 実施無し0.

専用区画の有無 平面図、写真など 情報通信機器専用の有無 写真など.

ト対応 有 or 無 排泄物等の処理をしやすい機能がある場合は「有」 (※写真参照) 可動式てすり. フック 有 or

メリット ・追加の回収作業が無い

対象機器無し 実施